・「学校の奴隷」　２００１年３月１５日発行（松文館）
判型：A5
シリーズ：別冊エースファイブコミックス
価格：本体８７６円＋税
ISBNコード：ISBN4-7901-0663-2
（収録作品）
・学校の奴隷　トイレの満江さん
・学校の奴隷　倉庫の満江さん
・学校の奴隷　インポの男
・学校の奴隷　遅漏のいとこ
・病院の奴隷
・いとこで巨乳でハーフで上級生
・犯行
・元女優
・犯行日誌　無人島物語

「学校の怪談」と関係があるのかと思ったら、とくに何もありませんでした。
いつも、ページのはじっこに近況や自作解説のようなものが作者の手書きで書いてある。この単行本では、官能小説の技法を取り入れようとして、登場人物が自分たちの行為を説明したりしている（らしい）ことが解説されていた。
それを意識して読んだせいかもしれないが、この単行本ではギャグとかストーリー性よりも、官能小説的な「エッチなことを想像させる、疑似体験させる」というところに重点が置かれ、ヒロインの独白などが入っているように思える。そう書くと絵物語のようなモノを連想するかも知れないが、コレがなかなかに不思議な効果をあげているのである。告白体験手記を読む感覚に近い。
「いとこで巨乳でハーフで上級生」ってのは、タイトルがスゴイ。
（01.0617、滑川）

・「牝犬メイド」　荒井海鑑　２０００年１０月１５日発行（松文館）
判型：A5
シリーズ：別冊エースファイブコミックス
価格：本体８７６円＋税
ISBNコード：ISBN4-7901-0605-6-5
（収録作品）
・小公女レイラ
・奴隷少女レイラ　−続小公女レイラ−
・哀奴レイラ　−続々小公女レイラ−
・淫欲人形レイラ　−続々々小公女レイラ−
・雌犬レイラ　−又小公女レイラ−
・未来婦警　−裏切りの街−
・未来婦警　−陵辱籠城事件−
・未来婦警　−コレクター−
・未来婦警　−ローマの休日−

いきなりスゴイタイトル……しかも表紙はメイドでもなんでもないし（表４はメイドだけど）。
「小公女レイラ」は、貧乏になってしまった貴族の娘・レイラがどっかのお屋敷にメイドとして入っていろいろエッチなことをさせられるというシリーズもの。

「未来警察」には強い一貫性はない。婦警さんが出てきていろいろエッチなことさせられるという内容。

Ｈシーンは激しいが、わたし的には全体的にギャグが少ない印象。もっとギャグを増やしてほしいんだけど……。
（00.0930、滑川）

・「奴隷女教師」　１９９８年１０月１５日発行（松文館）
判型：A5
シリーズ：別冊エースファイブコミックス
価格：９００円（本体８５７円）
ISBNコード：ISBN4-7901-0353-6 C9979
（収録作品）
・奴隷教師
・少女Ｓ少女Ｍ
・ＯＬの濡れた柔肌
・雌犬えみりちゃん
・催眠術師右近　女弁護士調教
・人妻綾乃２６歳　Ｍ女狩り
・メジャー野茂物語
・エスパー真奈美１
・エスパー真奈美２

・「学園ＳＭ研究部」　１９９９年１月１５日発行（松文館）
判型：A5
シリーズ：別冊エースファイブコミックス
価格：８４８円＋税
ISBNコード：ISBN4-7901-0481-8 C9979
（収録作品）
聖獣教室１　まいっちんぐ奴隷先生の巻
聖獣教室２　ぼくらの性教育の巻
聖獣教室３　とびだせ！　肛門調教の巻
聖獣教室４　なんたって水中花の巻
聖獣教室５　がんばれ青姦の巻
聖獣教室６　さよなら利奈の巻
キン玉マン
キン玉マンII世
ルパン三千世

小学校の女教師・八木沢利奈と教え子のＳＭプレイを描いた「聖獣教室」が連作としてメイン。まぁ利奈センセイと少年たちがあんなことやこんなことをするという展開なのだが、たとえば「『バカモン』が始まる時間だ」と急に子供たちがアニメを見始めてしまうとか、脱力オチがついたりする（「バカモン」とはポケットモンスターならぬバカモンスターの略だ。このネーミングも２秒で考えたようでステキだ）。

また同書収録の「キン玉マン」は町野変丸のパロディ。欄外に「町野さんのマンガの作風を少し取り入れてます」って書いてあるんだけど「取り入れてます」って……（笑）。なんかサブカル周りで町野変丸ばかり取り上げられるので、「ギャグなら他に荒井海鑑がいるじゃないか！」と思っていた私は「キン玉マン」の屈託のなさに「やられたー」と思いました。荒井海鑑、そのスタンスなんだかスゲエよ。

同書収録の「ルパン三千世」はむろん「ルパン三世」のパロなのだが、ラストのコマの「アライカイカン▽」（▽はハートマークの代用）というサインがモンキー・パンチのマネだったことに最高に笑った。（99.1109、滑川）

・「淫乱牝奴隷」　１９９９年２月１５日（松文館）
判型：A5
シリーズ：別冊エースファイブコミックス
価格：９００円
ISBNコード：ISBN4-7901-0391-9 C9979
（収録作品）
・上級生の甘い誘惑
・室内写生
・フランダースの雌犬
・宇宙船トヤマ
・奴隷助教授ふみえ
・聖獣の宴〈女体露出〉
・聖獣の宴〈凌辱体育祭〉
・聖獣の宴〈恋の終わり〉
・聖獣の宴〈卒業式〉

今回の短編集も、毎回ラストが急転直下の（それもかなりものすごい）ギャグオチであった。
収録作品「フランダースの雌犬」は、「画家をめざす女の子が飾ってある名画を見ようと教会に忍び込む」という話。このオチは（もちろんいい意味で）脱力モノ。（99.0524、滑川）

・「女子高生隷奴」　１９９９年６月１５日（松文館）
判型：A5
シリーズ：別冊エースファイブコミックス
価格：８４８円＋税
ISBNコード：ISBN4-7901-0432-x C9979
（収録作品）
・伊達先輩
・伊達先輩の弟
・伊達先輩の母
・同窓生
・やり部屋
・好き好き好き魔女先生
・ミスター味ちんこ
・デカチン翼Ｊ
・続・家庭教師まゆみ

「海鑑節」の冴え渡る、淡々とＨした後急転直下の脱力ギャグオチ、というパターンが多い短編集。
好きな展開だがもうちょっとギャグが飛躍していてもいいかな、と思った。
（99.0913、滑川）

・「破廉恥家族」　２０００年２月２５日（松文館）
判型：A5
シリーズ：別冊エースファイブコミックス
価格：８４８円＋税
ISBNコード：ISBN4-7901-0518-0 C9979
（収録作品）
・悪徳淫行教師
・悪徳ギャンブラー
・悪徳プロデューサー
・巨乳先生
・ＦＵＣＫ　ＴＲＥＫ（前編）
・ＦＵＣＫ　ＴＲＥＫ（後編）
・１５歳夏（前編）
・１５歳夏（後編）

短編集。ここのところ実用重視というかＨシーンを忠実に描く展開が多いような気がする。本書では「悪徳淫行教師」や「悪徳プロデューサー」、「巨乳先生」などがそうかも。
「悪徳ギャンブラー」は展開としてはオーソドックスだったが、オチのいい意味でのくだらなさが印象的。

「ＦＵＣＫ　ＴＲＥＣＫ（前後編）」はスター・トレックのパロディ。艦長含めた乗組員が、スケベになってしまう寄生生物に寄生される。生物とその天敵のデザインがカワイイ。
最後のページの、ミスターディックの頭を見てガッカリしている寄生生物の顔も カワイイ。

「えろにんげんだもの」は「にんげんだもの」調で語る「みつを」ならぬ「よつお（カメラマン・四尾天明）」がハメ撮りしまくる話。

「１５歳夏（前後編）」は、少年の父が若い女性と再婚し、その女性やその娘とヤってしまう話。「１５歳」って明記してあるのに、巻末に「作品中に登場する人物はすべて１８歳以上です。」と断り書きがしてあるのが、いろいろ大変だなぁと思わせる。
（00.03026、滑川）