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「つれづれなるマンガ感想文」8月前半
「つれづれなるマンガ感想文」9月前半
一気に下まで行きたい
ヤングキング連載。大金持ちで過保護に育てられていたおぼっちゃま・桐木司は、元ヤンの女子大生で自分の家庭教師の美知恵から、「このままこの家にいたらおまえはただのカスになる。家を出て不良になれたらやらせてやる」と言われ、真に受けて家を飛び出し、不良修行をすることに。
たまたま出会った女好きの不良・川中陽二、その友達の寿雄、エイジたちに気に入られ、彼らの溜まり場であるアパートに寝泊まりしてますます不良への道をズッコケながらも進んでゆく司。
普通の女の子・久美とのラブコメ的展開も交えつつ不良としての頭角を現してきた司は、陽二とエイジの所属する暴走族・極楽蝶の八代目アタマを襲名する。
だれからも可能性を秘めていると思わせる司が極楽蝶のアタマになったことで、広島最大の暴走族・ビイスト(すいません、漢字出ません)を中心に均衡を保っていたゾクに波乱が巻き起こるかも……というヤンキーマンガです。
10年以上前から連載が始まり、完結し、さらに続編的な作品が続いている本作、実は2巻まで読んで何年も続きを読まずにおっぽらかしにしていた。
最初の2巻は絵もイマイチだし、第一非常に読みにくい。正直、あまり面白くない。
しかし、最近続きを読んでみたのだが、家庭教師・美知恵とのエピソードが急速に後退し、本格的な暴走族の抗争ものになってからの方ががぜん面白くなる。それまではお話の方向も見えず、コメディ的展開もいまいちさえなかったのだが、3巻あたりから読み出したらだんだん止まらなくなっていってしまった。
いちおう、全編を前半部と後半部に分けてみる。まあ最初からそういうつもりで連載していたわけじゃないだろうが。で、基本的には広島最大の暴走族・ビイストの頭・段野、広島ナイツの頭・ヒロとの確執が中心。ちなみに司の親友の寿雄は、極楽蝶じゃなくてもともと広島ナイツの所属だったりとちょっと複雑である。
前半部のクライマックスは、段野の親友・野村豊の名前を利用して、何のカリスマ性もない不良・石本がつくった「狂連合」という新興組織と司たちとの戦いを描いた単行本第5巻「狂連合」からのエピソードだろうと思う。
が、個人的には単行本9巻のエピソード「復讐の女」を取り上げてみたい。
・「復讐の女」
じょ……
冗談じゃないよ……
ウチらは男の力ぁ
借りずに チームでこーするんじゃ
なかったんね
それがウチらの
硬派じゃゆーて話したじゃんかぁ!!
沖花由起江は、不良ではないがどことなく近寄りがたい雰囲気を持った女の子。実際、広島ナイツの頭・ヒロの恋人であるエリカの後輩でもあった。
「何となく恐そう」という印象のため、孤独な生活を送っていた由起江は、いさおという少年(当然ヤンキー)から告白され、「一緒に東京へ行こう」と誘われる。しかし、どういうわけか待ち合わせの場所にはいさおはおらず、代わりに不良どもの群がいて、彼女はマワされてしまった。
それ以来復讐の鬼と化した由起江は、モノホンのヤンキーとなりレディースだけのチーム「舞華連」を結成。いいかげんな男たちに裏切られ、「男に頼らない女だけのチームをつくる」という由起江の主張にひかれた女たちが集まってくる。
由起江は、自分をマワした男たち、そして自分を裏切った(と、誤解した)エリカに復讐を開始する。
由起江と「舞華連」の暴走に歯止めをかけようとするエリカほか各チームの頭の恋人たちは、「女だけで決着を付ける」ことを決意する……。
チーム同士の抗争のきっかけが色恋沙汰であるとか、自分をレイプした男への復讐譚であるとか、基本設定としては目新しいわけではないのだが、連載も重なりこの頃くらいになると「当たり前のことを真にせまって描く」という作者のドラマづくり力はかなりのものになり、引き込まれて読んでしまう。
また、新興勢力で少人数でしかない「舞華連」を、エリカたちが恋人の男たちを呼び集めて潰すのは簡単だが、エリカは「男に頼らないで生きる」という由起江のポリシーに共感しているためにあえてそれをせず、女たちだけで決着を付けようとする。
要するに、狭い暴走族コミュニティの、さらに狭い女たちのコミュニティの戦いになっているにも関わらず、作品全体としては「コップの中の戦争」におちいらない迫力を持っている。
さらに、作者・田中宏の持ち味だと思うが「暴走するリーダーを補佐するヤツ」の描き方が絶妙で、「舞華連」では、復讐鬼と化した由起江をサポートするサブリーダー的存在の大谷まゆみがシブい。
本作「BADBOYS」では、別エピソードでも「リーダーの暴走や狂気を組織の求心力として認め、そして自分は理性的にそれを見つめながらも、自分自身もその狂気にひかれている」サブリーダーというのが出てきて、なかなか深い。
カリスマってのはもともと狂人と紙一重で、本宮ひろ志なんかはその狂人性をあえてヒーロー性として描いてしまうのだが、田中宏はわりと狂気寄りにシフトしたかたちで描くことが多い気がする。
ラスト、物語をシメるのもサブリーダーの大谷の役目である。シブいね。
舞華連は潰しません……
大谷まゆみ
二代目とらして
もらいます
残念ながら
ウチらには素直な女に
変えてくれる男は
おらんもんでね……
用心しとってください
チームでっこーして
TOP取りに来ます
・(関連作品)田中宏「莫逆家族」感想
(03.0830)
たぶん週刊少年マガジン連載。たぶん全15巻で、単行本としては、92年まで続いた。
横浜を中心に抗争を繰り広げていた暴走族たちを若干17歳で統一し、神奈川連合三代目総長、およびクレイジィ・ベイビィズ二代目ヘッドをつとめる男・片山ひろみの漢(おとこ)っぷりを描いた暴走族マンガ。
少年マガジン系ヤンキーマンガでは「湘南純愛組!」、「疾風伝説 特攻の拓」、「カメレオン」が三大ヤンキーマンガとして世に知られているのではないかと思う。これらは、それまで広義の不良・番長マンガにあったパターンをひとひねりしている点で共通している。
まあ「純愛組」は途中から普通の暴走族マンガになるが、絵柄の面でも従来のゴツさとは無縁であることは理解していただけると思う。
で、連載期間こそ重なる場合はあるものの、ヤンキーマンガにおいては時代の分かれ目に位置するように思える作品が本作「横浜名物 男片山組!」である。
そもそも、偏見かもしれないが現在でも古本屋を回ると「湘南純愛組!」や「特攻の拓」は、かなり後の方の巻まで目にするのに対し、「片山組」はあったりなかったり。
シロウト目に見て、10年前以前になるとそれまでいくらでも手に入った大部数のマンガが手に入らなくなる気がして、ちょうどその谷間にひっかかっている印象がある(ただし、週刊ではなく月刊マガジンではあるが、連載時期の重なるもとはしまさひでの「ヤンキー烈風隊」は今でもけっこう売っている)。
どうも本作は、それ以前のオールドスクール番長マンガの系譜を引きずりつつ、そのまま終わっていってしまった感がある。決してマイナーだったわけではないだけに、本作が「ヤンキーマンガ」の時代のひとくぎりになるのでは、と考えるのはうがちすぎだろうか。
先に言っておくと、うがちすぎではないと思っているんですけどね。
まず、「片山組」は基本的にまっとうな「男気」が物語内の男の最大の価値とされ、そこにはマガジン系の後続の作品のようなひねりはまったくない。これは「ヤンキー烈風隊」も同じだが。
お話としては、横浜を統一している片山が内部外部の不穏分子から狙われたり、地方に遠征している途中で地元のゾク同士のいざこざに巻き込まれたり、というのがエンエンと続く。そのたびに、片山は持ち前の男っぷりとケンカの強さでものごとをまとめていくわけである。
ここにもひねりはほとんどない。とにかく片山の「漢」がひたすらにオールマイティパスになっていく。
絵柄の面では、まず主人公の片山がデブでギャグっぽい体形をしているのが特徴。現在でもマガジンでは「おかしなキャラが男らしさを見せる」作品はあるが、片山は最初から「ものすっごく男らしい」と設定されている。
他の連中も、女の子読者が喜びそうな美形キャラなどは皆無。初期は少し吉田聡っぽいカットなども見られ、敵はブン殴られると目玉が「どおくまん」の描くキャラクターのようにびよよ~んと飛び出る。
女性キャラも「萌え」文脈は皆無で、「女の子をどう描いていいかわからないから、少女マンガを参考にしました」というのがアリアリになっている。が、これは「ヤンキーマンガ家は少女マンガもけっこう好き」とか「80年代終盤まで、女の子キャラをどう描いていいかわからない男性マンガ家が少なからずいた」という証左でもある。
したがって、ときおり見られるラブコメ路線の展開も非常に少女マンガチック。
そういう人は、当時この作者だけではなかったのである。
実は、最終巻まで手に入らなかったので7巻までと、あと12巻くらいをとびとびに読んだのだが、展開は基本的にその時点まで変わることはない。敵で中国拳法をやっているとかそういう設定がちょこっと出てくるが、これはまあガクラン番長ものの「男大空」とか「男塾」とかの影響だろう。
少年マガジンに限っては、どっしり構えた男がガムシャラに突き進んでどうにかなるマンガは本作で終わりを告げてしまったように思える。
余談だが少年マガジンと少年ジャンプにおける、現在の「男の子らしさ」の最大の違いは、ジャンプが限りなくレベルが上がっていくRPG的な無限大の全能感を追っていくのに対し、マガジンの方はクルマ、オンナ、権力といった「欲しいもの」をあらかじめ規定した上で「それをゲットするにはどうしたらいいか」が至上命題になっている点である気がする。
とにかく、本作は連載中は何てことないマンガだったのだが、後から考えるとテーマ・絵柄・展開、すべてひとつの分岐点になった作品なのではないかと思われる。
(03.0829)
・シネマ秘宝館が復活(斎藤浩一のシネマ秘宝館&バカンヌ映画祭WEBサイト)、10月13日(体育の日)にロフトプラスワンにて。
バカ映画の自主映画(ヘンな言葉)を発掘してきては上映する、しかも非常につくり込んだイベントだった「シネマ秘宝館」が復活するのは非常にめでたいことです。
・モーニング娘。とファンがハワイへ行くファンイベントの日記(M推セ(エムスイセ))
すでにあちこちで紹介されているようですが、この日記はコメントが付けられるようになっていて、なんだか以下のAAの嵐です。
_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
飛び起きると、な、なんと、いきなり高橋・紺野・田中がバス内に!!!!
ジュースの差し入れに来てくれたのです!!
あまりに予想もできないし普通にはありえない出来事。
俺、紺野さんと一緒のバスに乗ってるよ~(TT)
しかも「こんこん!」って呼びかけたら「手を振ってるよ~(TT)」
_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
……ということで、行けなかった人の心情らしいです。
あとメンバー15人と写真撮影できたんだって。
私が巡回していたモー娘。系サイトの中では、このハワイイベントは実行以前には否定的な意見が多く、いや否定的な意見しかなく、でもいざ実行されてリアルタイム日記を見ると楽しそうなんで、その落差が何とも言えないですね。
こういうのは、私が試合会場でホイス・桜庭戦を見逃したように、完全に行った人しか得られない快楽でしょうなあ。
関連:亜依国精神←やっぱりテキストサイトとして面白い。
ちなみに、モー娘。に興味のない人は「だれがバスツアーで乗り込んできたら、ものすごくハッピーか」の、モー娘。以外の自分なりのドリームチームを夢想するのも楽しいと思います(私がやったら完全に「最強伝説黒沢」だが)。
「先生、二次元の人は入れていいんですか?」
「300円までです。」
・昨日は「誤解されるとやばいかも」というところをどんどん削っていったら、まったく意味をなさない文章になったしまった(そこの人、笑うところじゃない)。
それにしてもナンですな。「これを読まなきゃいけない」と自分に課した義務のような本はたいていなくなっちゃうんだよな……浅羽通明の「教養論ノート」[amazon]ともう1冊、ずっと部屋にあったのにいざ読もうと思ったらなくなってた。
それと「肉弾時代」[amazon]っていうマンガも見当たらない。
・平田裕香[amazon]について書くより、よほどいろんなご意見をいただいた熊田曜子ですが、最近出た写真集「7×7 7Day's 7Colors」[amazon]の表紙は、私としてはプラスの意味で超ビックリしたので良かったです。このかっこうはありえないだろう。ナース服の下にオレンジの水着、それにこのなんというの? このストッキング。リアリティゼロ。そして、それこそがイイということはいくら強調してもし足りないものであります。
ちなみに、ウチとしては画像とか動画を紹介するガラじゃないといった意味も含めて、熊田曜子関連テキストとしては大衆決断の8月22日の日記とコラム「熊田曜子の言葉にグラビアの明日を見た」(大 衆 決 断)を紹介しておきたい。
日記の方では「7×7 7Day's 7Colors」批判が展開されている。私は好きでしたが。まあ、確かに熊田曜子はもっとやれる人だとは思う。確かに「別冊サブラ ノックアウト 熊田曜子」はいい出来だった。
それにしても、アマゾンのリンク貼り付けるのすごく面倒くさい。毎月1冊も売れないし。ただ、リンクすると関連商品が出て勉強になるという理由だけで貼っている。
(03.0828)
昔、アニメ「新オバケのQ太郎」で、オバQが「いちにっさんしい にいにっさん、いちいちうるさいお兄さん!」と叫んで体操して池に飛び込むと、池の向こう側の不思議な世界に飛び込めるというエピソードがあった。
その後、それは夢だったと明らかになるのだが、オバQは信じられず何回も「向こう側の世界」へ行こうとする。
そこで物語は終わった。
すいません、思わせぶりな出だしですが、以下に書くこととほとんど関係ありません。
……というわけでいろいろ書いたけど、名指しではないため、思ってもいないところから「悪口言うなら正々堂々と言え!」のようなクレームが付くと恐いので全部消しました。
さ、「シャリ弁太郎」でも食うか。もう売ってないよ!
(以下は、ここを見られた人だけのヒミツ(?)の書き込み)
・トップだと語弊があるかなと思ってここだけに書く。
最近、肉親から毎日のように日常的なことを書きつづってきたメールが届く。
それにかなり真剣に返事を書いた。
そうしたら、まったくチンプンカンプンの返事が来た。
どうやら、毎晩まいばん酔ってメールを書いて送ってくるらしい。
ただのアホ話ならいいが、昔からそうとうインテリな人だと思っていたので、私の失望は大きかった。
教養のあり方についてまで思いをはせてしまった。
彼がある作家について何十年にもわたって勧めてくるので、それについてちょいとした反論を書いたのだが、その意味をまったく理解していなかったようだ。
ある作家やタレントについて、その人自体には罪はないが、その人のファンだと自称する人間に嫌味なやつが多い場合がある。
この場合、まさにそれだった。
考察に値するはなしだと思うが、好きでもない作家について研究するほどヒマではないので、この話はもうオンラインでもオフラインでもしない。
・もうひとつは、どこをどうオブラートにくるんでも語弊がありそうで、それをうまく書く自信がないのでやめておく。
ただ、ルサンチマンと一知半解みたいな態度が結びつくことほど醜悪なものはない、と書いておくか。
・それともうひとつは、これは一般論だが、「わからないことをわからない」と言えない人が多すぎる。
ものをわかっている人というのは、「自分がどの程度までわからないか」もある程度把握できるはずだ。
それでも、わからないままものを言わなければならない立場というのもあるが、大半の一般人にその必要はない。
だから、わからないことを「わからない」と言っていいのである。
でもみんなそれをしないんだよな~。
(03.0827)
8月24日放送分。
「魁! 新垣塾」スペシャル。
六期メンバーを、どこか浮ついた先輩(笑)の新垣が、相談役の安倍なっちとともに鍛えるというコーナー。まあ鍛えるというより、ただ六期メンからコメントをもらうだけのような感じだったが、今週はそれのスペシャル版。
「ぶりっ子ぶりぶり対決」とかなんとかいう偽コーナーを乗っ取り、現「娘。」メンバーに挑戦してきた「新垣塾」。構成は、塾長・新垣と六期メン3人、そして相談役の安倍さんだ。
「ぶりっ子コーナー」のときに、ぶりっ子ポーズをやった石川梨華に対して「やるならやりきってくれる?」とコメントした矢口。やはり私が思った矢口の「思いっきりやりきる体質」は間違っていなかった!
まあそれはそれとして、以下、対決。
・「上からぶら下がってくるものを、目隠しで当てる対決」
安倍さんのウットリするようなリアクション芸は変わらず。ああ、もう本当にウットリだ。なぜならそれは、私の頭がおかしいから。「囲まれてる……」発言は、至高の芸だとすら言える。それとは対照的に、だれもツッコミすらしない田中れいなのノーリアクションには驚かされた。
・「ダジャレ対決」
小川が、「指に、トンボの代わりにカモメがとまった」というダジャレでも何でもない領域に突入。矢口のダジャレはいつも考えられている。辻の「サーフボードを笹かまに見立てる」というのも、ダジャレじゃなくて早野凡平だ。
六期メンがウケないと、積極的に前へ出ていって過剰に盛り上げようとする新垣が光っていた。
・「腕相撲対決」
このマッチメイクは、あらかじめ仕込んだものだろうと確信する。
「上から下がって来るものを当てる」対決ではノーリアクションだった田中れいなが、「娘。最強」と言われている辻と腕相撲をやることになり、「ぜったい負けます!」とビビったのが興味深い。
やはり、「自分の強さをアピールすること」が至上命題のヤンキー田中にとっては、辻とやって負けるのは屈辱なのかもしれない。
新垣が藤本を対戦相手として指名。身体の小さい新垣が、なんだか強そうな藤本を指名するのはめちゃくちゃ不自然だが、藤本は「ハロモニ」においてはやはり注目度が高いし、藤本を指名できるのは子分体質の新垣以外いないだろう。
当然、新垣があっさり負ける。
その直後、「辻と藤本の対戦が見たいなぁ~」という安倍なっち相談役。プロレス的には、「藤本には勝ち逃げで終わらせないぞ」という指示である。
辻と藤本の対戦は、けっこうマジっぽかったが、辻の勝利。でも、辻と藤本は最近仲がいいらしいので、負けても悔しそうじゃない藤本。これで予定調和。
う~ん、実によくできたマッチメイクだ。感心。
席に戻った辻の二の腕を、隣の加護が一瞬だけぷにゃっと触っていたのがチラリと映っていた。
モー娘。のコント「ハロモニ。劇場~駅前交番物語~」は、吉澤ひとみの注目キャラ・頑固一徹が再登場。
ツッパリのかっこうをした安倍と藤本がにらみ合うというシーンも、狙っているように思えてきてしまう。
「目指せ! ハワイヤ~ン娘。」は、何か刺繍みたいのをしていた。
「かっぱの花道」は、夏だから怪談ネタ。悪魔役の吉澤のゲスト出演で、ちょっと往年の狂騒的な感じが戻ってきていた。
「ハロプロワイド」は、えらい三文コント的やりとりによって、六期メンバーから紺野のアシスタントに道重が抜擢されることに。このコンビ、グダグダになるか道重がぜんぶ持っていくか、お互いの力が拮抗してベストコンビになるか、予想がまったくつかない、まったりしてるが妙な緊張感のあるコンビのような気がする。
小川はのびのびやっていていいね。中澤の仕切りもいいね。
(03.0826)
・クラフトワークの新作Tour De France、9月10日に発売される日本盤にかなりの仕様の変更。CCCDでもなくなる(←YAMUTECH LUNCH)
げーっ! CCCD版で買っちゃったよ……。やっぱりクラフトワークの好きな世代ってのは、忙しくてCD屋を何軒も回るようなヒマはない人が多いと思うんですよね。
CCCD回避はイイことかもしれないけど、あんまり何ヴァージョンも出されても……というのは正直ある。ペーパーバック的コンビニ売り「野望の王国」の刊行があっさりうち切られたときも感じたけど。
・王監督侮辱コント事件続報・王監督「フジテレビの誠意は感じた」(←YellowTearDrops)
まあ、なんとかコトはおさまりそうな感じ。一昨日の「ワンナイ」冒頭で、アナウンサーが時間をとって謝罪していたよ。何も複雑な事情がなかったと仮定したうえで書くが、やはり王監督およびブレーンのケツの穴は小さいと思う。「風にたなびくこいのぼりの動きでスイングのヒントを得た」頃の王選手はどこに行っちまったんだ! だから、そのまじめさゆえに怒りが(以下略)
もう「ギューン!!」とか言って笑うしかないよな。
・Waste of Pops 80s-90s
老舗の音楽サイト。トップの、昨今の国内外のポップスに関するちょっとしたコメントがすごく楽しみで読んでいます。SAYAKAの行く末については、私も同感。
・帰ってきたガチャ子(ドラちゃんのおへや)
知り合いの方に教えていただいた。きみは知っているか! ドラえもんのライバル「ガチャ子」を!ということで、ドラえもんの歴史から抹殺されたガチャ子を追った記事。ガチャ子の存在はシンエイ動画版ドラ以前のアニメドラえもんに続く、微妙なる黒歴史への入り口だ。
・なっちやめないで!(←はてなダイアリー - はてなの杖日記)
モー娘。の安倍なつみさんの卒業について違和感を持つ人のページ。私はこの「なっちやめないで!」とは必ずしも考えをおなじゅうするものではないが、言いたいことは何だかよくわかる。
・一生ずっとフリーター可能なのか 第一世代は崖っぷち(←バードマンWEB)
最近、35歳以上のオタク系HPを探そうとしたりしている私です。若い人のページはピチピチしていて、なんだかまぶしいから。35歳以上の管理人のページのリンク集をつくろうかとも思ったが、年齢を公表していない人もいるし、何だか嫌味っぽいのでやめた。
上のページは「AERA」の記事らしく、実にダークネスな内容になっている。やはり「最強伝説黒沢」は、こういう人たちよりは幸せなのではないかと思う。「35過ぎたら、夢なんかない方が幸せだ」などと言ってしまうのでは暴論であろうか。
(03.0822)
成年コミック誌。中綴じ。
公式ページ。
「陵辱遊戯」毛野楊太郎が、連載第3回。
ただひたすら、薄幸の少女・碓氷希(うすい・のぞみ)が同級生に犯される話。AVやHマンガの知識だけで希を犯してしまう同級生たちが恐~。
執筆者は、他に鬼窪浩久、龍牙翔、りゅうき夕海、水島空彦、日由るま、高苗京鈴、こうのゆきよ、IRIE YAMAZAKI、さくら恵理。
(03.0819)
「ヤマアラシ」宮塚タケシ、原作/鶴岡法斎は、スロット倦怠期の堀田。仲間たちに聞いても、みな気分転換できる趣味をスロット以外に持っている。趣味がないなら、試しにスロットから離れ、何もしないで一週間過ごそうと決める堀田だが……。
ロックっぽいかっこうをしているライバル・飯塚が、音楽をやっていることに本気で驚いている堀田が面白い。
「SLOCA(スロッカ)」押山雄一は、連載第9回。スロットをカードゲームにしたという妙なマンガ。
ついに探していた父親と出会った翔は、カジノのオーナーと対決。
(03.0819)
「ヤマアラシ」宮塚タケシ、原作/鶴岡法斎は、飯塚の彼女、リサが妊娠。スロットで婚約指輪を買って、正式にプロポーズするといきまく飯塚だが……。
ちょっとした小道具の、これみよがしでないちょっとした使い方がイイ。
「SLOCA(スロッカ)」押山雄一は、連載第10回。ほとんど連勝していた翔がここへ来て壁に。次号以降の飛躍が期待される。
(03.0819)
マガジンウォー連載。先頃、惜しまれつつ引退したAV女優・長瀬愛の自伝的コミック。
インテリアの仕事をしたいと思って就職活動をしていた長瀬愛。思うように就職できず、キャバクラに勤めはじめる。そこで、愛は自分には男を魅了する何かがあると気づいていく。
ここに客としてやってきていたAVを撮っている久津にスカウトされる愛は、顔が恐くてクセのある監督兼男優の斉田川によって、AV女優としての才能を開花させられてゆく。
連載時にも読んでいたが、まとめて読んでもけっこう面白い。芸能マンガと少年マンガのフォーマットにのっとり、熱い展開になっている。
監督が「快楽に身をゆだねるのはいいが、髪で顔が隠れたまま演技をしてちゃダメだ」と言って髪を直しながらヨガるシーンや、初めてのグラビア撮影で、愛がまたがった流木がカメラマンには一瞬、愛の演技力によって一瞬ヒトに見えたりするところがいい。
腰を壊してから再起するまでの展開も感動する。
惜しむらくは、騎乗位を覚えた理由が普通すぎたこと。この辺が自伝コミックの限界かなあ。でも全体的にわかってるいい仕事だと思いました。
(03.0818)
8月17日放送分。
冒頭、ROMANSの歌が入った。テレビで2回ほど見たが、こういう「歌謡曲」的なものはきらいじゃないんだけど、ものすごくオンチっぽく感じるのはなぜなのか。もともとそういう曲だからなのか。音楽に詳しくない私にはわからん。
いつもは愛嬌でさえある石川梨華のあやうい音程も、今度ばかりは真剣に辛く感じる。このメンバーでは矢口の歌がものすごくうまく聞こえる。キャラのみで選んだことによる、歌のバラバラ感なのだろうか。CDで聞いたら、また感想が変わるだろうか。
モー娘。のコント「ハロモニ。劇場」のキャラクター別総集編。
私は何度も何度も何度も書いているとおり、「ハロモニ。劇場」はあまり好きじゃないのだが、「キャラクター総集編」のような企画はわりに好きなのである。「ごっつええ感じ」の辞典も昔買ったしね。
冒頭、(おそらく)VTRを見ながら大粒の涙をこぼして笑っている藤本美貴が映されたので、いったいどんなおもしろ映像なのかと期待が膨らみすぎてしまったのだが、まあ全体的には普通に面白い感じでした。
思い返すと消えたキャラクターでもったいないものもあって、飯田のフラメンコの先生、吉澤のハデハデ主婦は個人的にぜひまた出してもらいたいキャラだ。もう出ないだろうけど。
で、いったい何に藤本が笑っていたかなんだけど、私は吉澤ひとみの星一徹風ガンコおやじ・頑固一徹で笑っていたのだろうと思う。あれは一線越えかかっている。しかし吉澤ひとみはいったい何を目指しているのだろう……。
「ハロモニ。劇場~駅前交番物語~」は、OL役の安倍・保田・小川が、新入社員のゴマキと飲みに行くところにお局の島田珠代がからんでくるというような話。オチの無さに驚いた。まあいつもよりは面白い方だとは思ったけど。
「かっぱの花道」は、「マネーの虎」のパロディ。これも決してつまらなくはないんだけどグダグダだったなあ~。もう感想書くのが辛いよ。高橋愛はもうこのコーナーを卒業させてやりたい。
でも高橋愛が奇跡的に面白かった回があって、それは高橋が高橋尚子役をやっていたコント。まあ衝撃的にどうでもいい話だけどね。
(03.0818)
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