◆ 1998年1月後半 ◆

1/16〜31
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1/31(土)……101冊まんが大行進

 会社泊まり、2泊め。
 試しに今月読んだ漫画の数を数えてみたところ、雑誌がのべ53冊、単行本が48冊だった。合わせて101冊。うーん、1日に3冊以上は読んでる計算になる。いつ読んだんだろう。

【単行本】「月下の棋士」19巻 能條純一 小学館 版型:B6
 氷室がA級に昇格し、初の対戦。まずはロシアからやってきたチェスのチャンピオン、三国イワンが相手。大原巌戦あたりほどは濃くないが、今回も安定した面白さを発揮している。

【単行本】「D-ASH」4巻 作:北沢未也+画:秋重学
 司と紗英がついにくっつく。そして三木には破滅の予感漂う。そして、2月26日発売のたぶん最終巻となる5巻へ。できればこれに読み切りとかも収録されるといいんだけど……。「ニナライカ」もそろそろ単行本化してほしい。

 2月はこんなものを買う予定。ちょっと少なめ。そのぶんイレギュラー買いを増やしたいところ。一番楽しみなのは華倫変「カリクラ(1)」。デビュー作だと思う、「ピンクの液体」も収録されているといいな。あと岡崎二郎と唐沢なをきの単行本も。

タイトル著者価格出版社
5よいこの星!(3)柏木ハルコ486小学館
5ショートカッツ(1)古屋兎丸857小学館
6アロハシリーズぢるぢる旅行記インド編ねこぢる571ぶんか社
6カリクラ(1)華倫変505講談社
12悟空道(1)山口貴由390秋田書店
17少女蹂躙MARO857松文館
18神聖モテモテ王国(3)ながいけん390小学館
18からくりサーカス(2)藤田和日郎390小学館
19学園天国唐沢なをき505集英社
23ヨリが跳ぶ(12)ヒラマツ・ミノル505講談社
23黒鉄(3)冬目景505講談社
23ヨコハマ買い出し紀行(5)芦奈野ひとし476講談社
25コミックジャンキーズコアマガジン
25エアマスター(3)柴田ヨクサル505白泉社
26ギャラリーフェイク(12)細野不二彦486小学館
26D-ASH(5)北沢未也+秋重学486小学館
26NEKO2(1)岡崎二郎486小学館
ジェダイの復讐(上)(下)ジョージ・ルーカス/ヒロモト森一950メディアワークス発行/主婦の友社


1/30(金)……あずみ、あずまー、あずめすと

 石ノ森章太郎死去。俺としてはそれほどリアルタイムで読んでいたわけじゃないんだけど、いなくなったと思うと感慨深いものはある。日本の漫画界では手塚治虫に続くくらいのビッグネームだったと思うが、意外と石ノ森章太郎の影響が見られる漫画家って少ないような気がする。とくに最近の漫画家で石ノ森的絵柄の人って俺の知る限りいない。それだけ、独自の作風を持っていた人だったってこともいえるし、若い漫画家がマネしたいような最先端を走っている人ではなかったということもいえると思う。意外と石ノ森章太郎の固定ファンっていないような気もするんだけど気のせいかな。
 1/29の夜にいったん家に帰って、1/30はまた会社に泊まり。会社に行く前に単行本を4冊購入。六田登「歓びの日々」2巻、秋重学+北沢未也「D-ASH」4巻、能條純一「月下の棋士」19巻、若狭たけし+じんのひろあき「ラブレター」1巻。出版社はいずれも小学館。買ったはいいが、今日はまだ読んでない。とりあえず雑誌だけ。

【雑誌】少年チャンピオン 2/12 No.10 秋田書店
「ドカベンプロ野球編」(水島新司)。どうでもいいことだが岩鬼に携帯電話は似合わないような気がする。「ジャンジャンバリバリ」(石山東吉)は最終回が近そうな展開。相変わらず、独自の境地を行っちゃってて馬鹿馬鹿しくていい。この漫画の最後のページにおまけでいつもついている「ジャンバリるーきークラブ(るークラ)」なのだが、マスコットキャラクターの天使が、かわいく見せようとしているんだけどなんだかかわいくなくていい味出していると思う。石山東吉のおどけって微妙にハズしてて、独特のつまらなさがあっていい。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 2/15 No.4
「あずみ」(小山ゆう)が第43回小学館漫画賞を受賞したらしい。今年は「ピンポン」(松本大洋)か「MONSTER」(浦沢直樹)あたりかなーと俺は思っていたのでちょっと意表をつかれた感じはしたが、「あずみ」ならうなずけはする。たしかに面白いし。ほかの受賞作がなんだったかは掲載されていないのでよく分からない。小学館のホームページを見に行ってみたが、そういう情報は掲載されていないようだ。こういう情報こそホームページに載っけてデータを蓄積しておくと便利なのになあ。
 やっぱり「演歌の達」(高田靖彦)面白い。なにげにけっこう絵もうまいし。今回は酔っ払った達をホテルに連れ込み、だまくらかして業界デビューしようとする女性の話。なんか彼女のほうにも事情がありそうな感じで、どういうふうに話を転がしていくか楽しみ。


1/29(木)……歌を忘れたカナリアは、殺してしまえホトトギス

 今年初めて会社に泊まる。忙しくなってきたから仕事しなくちゃいけないのは分かっているんだけど、なんだか現実逃避したくなってホームページのデザインとかをちょこちょこいじったりしてしまう。といっても大した変更はしてないけど。それとCGIの使えるプロバイダでいいとこないかなーとか思って、いろいろと検索してみたり。たぶん、このやる気のなさは一回会社にガンガン泊まったりして修羅場を味わって根性叩き直さないとないと元に戻らないだろうな、って気がする。まあ、そんなこといわなくてもこの週末は会社にずっといることになるんだろうけど。

【雑誌】ヤングサンデー 2/12 No.9 小学館
 新人・さとう勝広の読切「HARD ROCK」後編。けっこう面白かった。個性的な絵柄で、ロッククライミングを描いていて、なかなか迫力もある。「愛米」(コージィ城倉)は「千葉の野人編」をまだ引っ張る。この野人は、女の子のみぞおちをなぐって気絶させ、彼女が気がつくところにチンピラを退治してかっこいいところを見せ、最後はSEXテクニックでメロメロにするというなんとも強引なナンパテクを駆使する男。さらにボクシングまで身に付けて、またしてもベタベタな展開に持っていくのだろうか。なかなか強烈なキャラクターなので、これからも活躍してほしい。コージィ城倉もなかなか過剰な作風を持った漫画家ではある。

【雑誌】快楽天3月号 ワニマガジン社
 巻頭カラー、OKAMA「カナリア」が第3回めで最終回。最後まで非常に面白かった。緊迫感のある描写で、切々とした哀感があふれている。ラストは暖かく爽やかに。自分の好きな女の子・クッキだけのために歌い続け声をつぶしてしまったネル。世界中に向けた歌もあれば、たった一人のためだけの歌もある。そして、そのどちらが優れているかなんて、誰に決められるというのだろう。デビューして1年程度とは思えないくらい、完成度が高く面白い。これは3月上旬に発売が決定した初単行本「めぐりくるはる」もすごく楽しみだ。エロシーンはそんなにないし、あってもけっこう上品だし、エロ系はあんまり得意でないって人でも楽しめるだろう。
 今月はOKAMAのほかはちょっと低調な感じがした。陽気婢もなんか中途半端な感じだし。陽気婢といえば、こちらも3月上旬に単行本が発売するらしい。今度は「えっちーず3」。当然買う。


1/28(水)……CAMCAMにムカムカ

 だいぶ仕事が忙しくなってきたので、これから日記以外の更新があんまりできなくなると思うが、ご勘弁を。
 やっと掲示板が復活したみたいだ。この2〜3日というもの、まったく書き込みができない状況だったのだが、28日の夕方にようやく復活。ところがサーバーのトラブルが尾を引いていたらしく、CAMCAM掲示板の各所で騒動が起きていたみたい。なんか、ある掲示板に書き込むとそれが別の人の掲示板に掲載されてしまうとか。この混線も今(29日午前2時現在)は直っているみたいなので、安心して書き込んでほしい。さすがに俺も業を煮やして掲示板変更も考えて、別の掲示板も借りてしまったのだがCAMCAMの掲示板のシステムは非常に気に入っているのでしばらくはこのまま運用する。借りてしまった掲示板は当面は非常用として使うが、CAMCAMがあんまり不安定なようだったら、そっちに正式に移行するつもり。

【雑誌】少年サンデー2/11 No.9 小学館
 うおー、「神聖モテモテ王国」(ながいけん)第一部・完。最近、煮詰まり気味ではあったが、キャプテン・トーマス出現以来また面白くなってきた感があったので、突然な感じはする。まあ、充電して第二部を面白くしてくれればそれでいいや。
「DANDOH!!」(作:坂田信広+画:万乗大智)はあいかわらず小学生にムチャさせまくり。今度はクラブ折っちゃうし。でも、そこがこの漫画の面白さだと思う。「め組の大吾」(曽田正人)はまたしても火事。「名探偵あるところ殺人あり」だ。「ARMS」(皆川亮二)はセンターで2色。単行本も好調のようだし、けっこう人気あるんかなーって感じ。今回からX-ARMYと遊園地での対決に突入。この話は基本的に主人公を追い詰めて追い詰めて、悲劇的展開になるほど面白いと思うので、ガンガン窮地に陥ってもらいたいもの。
 北崎拓「なぎさMe公認」はやっぱりおもしれー。絵もうまいし、ラブコメもスポ根もきちんとやるし、さすが北崎拓。「ゲイン」(なかいま強)は、今回は仲間を助けるためにラグビー部員がみんなしてアルバイトをするという話。ラグビーしてる回じゃなくても話がきちんと作られていて面白い。「俺たちのフィールド」(村枝賢一)は和也がさらに一皮むける。伊武の魂は彼に引き継がれたってわけだ。最初はDF、そしてFW、ボランチときて、最後はゲームメーカーになったという感じだろうか。ボランチのままでも俺としては良かったけど、これはこれでまた面白い。

【雑誌】少年マガジン2/11 No.9 講談社
「シュート!「(大島司)は神谷復活で、フォーメーションチェンジ。5-3-2へ変更。サイド攻撃を駆使するという方針へ転換したようだ。しかし、この実況中継、いきなりウイングからサイドバックに下がった選手を「炎のサイドバック」なんてふつういうかー? こういう大げさなところが、「シュート」のいいところだとは思うけど。「勝負師伝説哲也」(原案:さいふうめい+漫画:星野泰視)は印南と決着。ふつうはイカサマやった場合は相手にバラすことはないはずだが、今回のは印南を目覚めさせるためだからまあしょうがないのだろう。


1/27(火)……およげ!体液くん

 昨日(26日)、新宿のヨドバシカメラでPCwizを買った。ようするにザウルスみたいな、手書き認識の電子手帳系ツールだ。置くだけで簡単にパソコンのPIMソフトとデータをシンクロできるアダプタもセット。今までこういった用途にはモバイルギアを使っていたのだが、最近毎日のようにかばんに5冊くらい漫画が入っていたりして、550gのモバイルギアが非常に重く感じられてきた。デジカメも前は持ち歩いていたのだが、最近は必要そうなときだけにしている。そんなわけでモバイルギアも必要なときだけ持ち歩くようにして、住所とかの管理はPCwizに移行しようという計画だ。
 で、使ってみる。手書き認識はなかなか賢く書き味も悪くない。ヒマなとき落書きするのに最適。肝心のスケジュールとアドレス帳はまだ正直いって使い慣れない。とくにアドレス帳は、今までPCではExcelの表で管理していたのだが、これをコンバートするのがけっこうたいへん。最初はPCwiz付属のPowerPIMMを試してみたのだが、これは一覧性があんまりよくない。次にOutlook97を試したが、こっちはテキストからのデータのインポートがうまくいかない。結局はPowerPIMMを使っているのだが、これは常用ツールとしてはあんまり便利じゃない。スケジュールはPowerPIMMを使うつもりはないからいいんだけど、アドレス帳は電話をかける機会の多い職業だけに、パッと立ち上がってぐわーっと見渡せるヤツでないといやなのだ。うーん、なんとかならんものか。できればPCwizとまったく同じインタフェースのPC用ソフトがあると最高なんだけど。誰か作ってくれーい。

【雑誌】漫画サンデー2・10 実業之日本社
 今日は珍しく、漫画サンデーを拾えた。うーん、ふだんこういう雑誌は読みつけてないだけに、なかなかなじめないものはある。普通の漫画雑誌の読者でもOKそうなのは、ナカタニD.の「にくげなるちご」(たぶん「憎げなる稚児」なのだろう。古語で「憎らしいガキ」という意味と注が振ってあった)くらいかな。これはまるまるとして、可愛らしい絵柄。あと、石川賢が「リストラ武士道」という明治初期の武士を描いた、短期集中連載を描いているのはちょっと気になる。こちらは次号で最終回だそうだ。

【雑誌】激漫1998 Vol.12 ワニマガジン社
 桐生知彦「TWIN SPARK GIRLS」はなんか久しぶりな感じ。相変わらず達者な絵でアクションも派手。なんかのんきなノリがけっこう好きだ。「星に願いを」(天竺浪人)は主人公・高槻圭吾の悲惨な過去に遡る。エロシーンはほとんどなく、沈鬱でハードな展開。非常に面白い。「リザード・キング」(馬場康士)はエロはないし豪快に意味がないし、やりたい放題。もっとやってもいいと思う。
 まんだ林檎登場。読切「いとこどおし」。絵もうまいしエロシーンも十分で面白い。激漫コミック大賞出身、太田高弘は絵はわりとタッチが細かく好み。もうちょっと画面が整理されてくるとけっこういけそう。十羽織ましゅまろ「血みどろっチャオちゃん」は新連載。とにかく生まれてからこのかた、道を歩けば強姦されたり輪姦されたりと、不幸のかたまりのような生活を送ってきた少女・鵺野千夜子が、天使を倒すため悪魔から力を授けられるという導入部。なんか、圧倒的にパワフルなギャグ、アクションでかなりヘンな作品に仕上がってきそう。〆は毎度おなじみ、MARO「ABILITY」。今回はバスガイトさんを乗客の目の前でさんざん嬲るというお話。相変わらずムチャで強引で、ベタベタで面白い。最近このノリにもだいぶ慣れてきてしまったので、そろそろまた新たな下らない試みがあるとうれしい。
 次号は3月25日発売で、2周年記念だそうだ。ISUTOSHIが新連載。大槍葦人も登場するとのこと。両方ともうまい人だけに楽しみ。

【雑誌】コミック姫盗人3月号 松文館
 最近エロ漫画系はちと弱いかな、とか思ったのでサンプリングするために購入。本屋で立ち読みはよくしているのだが、買ってしっかり読まないとあんまり記憶に残らないので、これからもときどきこうやって買いを入れていくつもり。
 この雑誌は全体的に実用度重視で、汁気の多いやるだけ系の漫画が多い。話はあんまりよくできてないのもあるが、実用がメインなので別にいいと思う。立ち読みした結果、過剰な作品が多そうだったので購入してみた。
 伊駒一平はやっぱり目立つ。センスのあるセルフツッコミがいい味出している。近石まさし「発情人妻」(それにしてもベタベタでストレートなタイトルだ)は、体液の量が半端じゃない。最後のページなんてまるで水芸。はるきゲにあ「快楽女子高生宮城沙耶」(これまたベタベタ)はなんだか女の子のはいてるジャージがすごい。お尻の割れ目や陰部までくっきり。まるでボディペインティングで下半身にジャージの模様を描いているかのようだ。近石まさしにしろ、はるきゲにあにしろ、漫画家の好みが過剰に噴出していていいなーと思う。業が深いって素晴らしい。
「愛奴売場」(胃之上奇嘉郎)は絵のタッチはわりと好み。話はそれほどでもないけど。松任知基「むてきな奥さん」は夫が上司を家に連れてくると聞いて、妻がいきなり女体盛り(略してNTM)をしてもてなそうとする、という展開がけっこう笑えた。自分でカニとかエビとかのっけるってのはなかなかかっこいい。

【単行本】「美味しいオカズ」 高崎あきら 司書房
 こちらもサンプリング。この前、「ドルフィン大将」で描いていた漫画がわりと良かったという記憶があったので試しに買ってみた。表表紙はセルに描いたとおぼしきアニメっぽい感じのタッチだが、中身はそんなでもないので表紙にはだまされないように。どっちかというと裏表紙の絵のほうが実際の絵柄に近い。
 絵に関しては、発表時期によってだいぶバラつきがあるが、最近のものになるにつれてかなりうまくなってきている。最近の絵柄は、ベタの部分とかのタッチを見ると安彦良和、というよりも電光石火轟をなんとなく思い出す。話はどうってことないけど、エロシーンなんかはところどころ妙にそそるポーズ・描写があり、これからけっこう期待できそうな気がする。体液は多めでわりと実用寄り。


1/26(月)……毛糸のアン

 今日は1日中、掲示板のサーバーが調子が悪いようで、書き込みができず。非常用フォームで書き込んでくれた黒川博之さんのメッセージだけは、ちょっとの間サーバーが復活した隙を見て転送しておいたが、その後返事は書けず。CAMCAMの無料掲示板はカスタマイズもしっかりとできるし発言にも自動的に番号を振ってくれるし、非常にいい掲示板だと思うのだが、すぐシステムがダウンしてしまうのだけは考えもの。別の掲示板を借りようかと思わないでもないんだけど、なかなかかっこいいところは見つからず。というわけで、頑張れCAMCAM!(とここで書いてもしょうがないんだけど)。
 土日はハードに漫画を読んで今日は一息つけるかと思っていたが、今日も今日とて雑誌5冊。そろそろ仕事をやらなければいけない時期なんだけど、どうも不調。ぜんっぜんやる気がでないのだ。なんか、漫画読んで楽して暮らしていける方法はないもんかなー。あるようだったら、こっそり俺に教えてくれるとすごくうれしい。

【雑誌】コミックバーズ3月号 スコラ
 詳しい収録作品一覧はコミックバーズのページ参照のこと。
 なんか年に1回か2回はリニューアルしている感じのあるコミックバーズだが、今回もリニューアルらしい。そんなに変わったというところは見られないけど。新連載2本、加倉井ミサイル+菊地秀行と新名あきが加わったことくらいかな。加倉井ミサイルはなかなか絵はうまい。また例によって菊地秀行なので、そういう話になっていくのだろう。
 奥瀬サキは「プレ連載」ということで前後編の読切。後編読んでみないとちょっと判断つかないところはあるが、とりあえず絵はうまい。連載も読切も面白くなってくれるといいな。
 あと、今回の号ではリニューアル記念ということでテレホンカードの全員プレゼントが行われる。目当ての作家がいる場合は応募してみるといいだろう。俺ならやっぱり冬目景になっちゃうかな。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 2/9 No.8 小学館
「ちょんまげどん」(ほりのぶゆき)。いつもいつもちょんまげのネタでよくもつなーとか思っていたが、繰り返されるうちになんだか面白くなってきてしまった。ここらへんのツボを持っている人は強い。「月下の棋士」(能條純一)、首藤がやけにさわやかに散る。そして、新たな対戦相手も登場。次はどんな展開になるんだろうか。
「うずまき」(伊藤潤二)は非常に面白いが、次回から月イチ連載になってしまうという。ちょっと残念な気もするが、それでテンションを維持できるのならそっちのほうがいい。第41回小学館新人コミック大賞、ヤング部門、入選受賞作品「便所ドラマ」(とんだばやし)はネタはわりとありがちだけど、構図とかが大げさで馬鹿馬鹿しくてまあまあイケる。ただ、大笑いできるってほどでもない。

【雑誌】ヤングマガジン2/9 No.8 講談社
「工業哀歌バレーボーイズ」(村田ひろゆき)はなんだか気がつくと読むようになっちゃっている漫画だ。前にどっかの漫画評で「この志の低さがすばらしい」と評されていたが、言い得て妙だ。「カリクラ」(華倫変)第2話はモテない女日照りの男のもとに、偽装結婚で突如やってきた少女と男の話。わりと爽やかでいいんだけど、華倫変にはもうちょっとねじ曲がった作品を描いてほしいところ。

【雑誌】少年ジャンプ2/9 No.9 集英社
「みどりのマキバオー」(つの丸)が最終回。突然だったので、打ち切りだと思う人も多いだろう。たしかに最近つまらなくなっていたし、しょうがないと思う。
 ところで、こういうふうに不本意な感じで終わった作品を見ると「ジャンプのアンケート主義はうんぬん……」というふうに文句をいう人をパソコン通信上などでよく見かける。また、「こんな面白い作品を終わらすなんて、どこどこの編集部はヒドイ」みたいな意見もある。そんな意見を見るといつもなんだかいやな気分になる。そもそも一読者が、ある作品が編集部サイドの意向で打ちきられたのか、作者が望んで終結したのかを判断するのはなかなか難しい問題だ。
 ひょっとしたら編集部と作者がきちんと打ち合わせしたうえで、「あと5週で終わらそう」とかいって終わらせているのかもしれない。漫画家が「もう疲れたから描かない」といって終わらせたのかもしれない。終わり方が唐突な感じになってしまったのは、その作者に技量がなかったからかもしれない。そこらへんの真実の姿は内情を知っている者でなければ分からないはずだ。そういう事情も知らないのに憶測だけで、編集部や出版社を非難するのはおかしいと思う。ただし、作品に対して「つまらなかった」と文句をいうのは別に構わない。それは読者にとっては明白なことだから。
 ジャンプなどの場合、雑誌がアンケート主義で動いていることは知れ渡っている。それならば、連載が終わってしまったことに対して文句をいう前に、自分でアンケートに投票してみるべきだと思う。自分で投票したか?面白い作品を他人に勧めてみたか?まずはそういったことをやってみてはどうだろうか。自分で何もしないで文句ばかりいうのは俺は好きじゃない。
 ちなみに俺はどんな漫画でも存在してもいい代わりに、どんな作品がなくなってもそれはそれで構わないと思っている。だから、作品が突然打ちきりになったりしても、あんまり文句はいわない。終わってしまった作品にこだわるよりも、新しく面白い作品を探すほうが楽しいし。

【雑誌】ビッグコミック2/10 No.3 小学館
 創刊30周年記念の池上遼一の読切「ピアス」はわりと面白かった。ラストの1コマはなんだか唐突な感じがするけど、全体に漂う妖艶なイメージがかっこいい。そのほか「ムカデ戦旗」(森秀樹)、「のたり松太郎」(ちばてつや」といったあたりはいつもながら面白い。それから、勝川克志「少年時代 ガリ版の頃」も相変わらずの個性的な絵柄で、ノスタルジックな風景を描いている。ちょっとあざとい感じがしなくもないんだけど面白い。


1/25(日)……漫画サンデー

【雑誌】ヤングジャンプ1998・2/20増刊「漫革」 集英社
 駕籠真太郎の読切が掲載されたので買ってきた。タイトルは「超伝脳パラタクシス−無明−編」。駕籠真太郎は元は人間だった「モノ」を、機械として使う世界を舞台にした作品を描く漫画家だ。こういうと「家畜人ヤプー」(沼正三)を思い出す人も多いかもしれない。俺がこの前、「家畜人ヤプー」を読んだのも実は駕籠真太郎が契機になっている。で、今回の作品もそういった人間機械の存在する世界を描いているが、乾いた絵柄・ストーリー、しっかりとした作画で面白い。非常にクールで冷淡な視点がかっこいい。ふだんはエロ漫画雑誌で描いている人だが、その実力は並々ならぬものがある。といってもああいうグロテスクな作品を許容していくれる雑誌となる、やっぱりエロ漫画雑誌くらいしかないのかなあとも思ってしまう。
 このほかでは山口譲司「√菜々子2」がなかなかいい。地方のとある学校に転校してきた生徒が好きになった女の子が、実はその村の村長の息子の奴隷だった。で、彼女を解放するために転校生は村長の息子に決闘を挑むのだが……という話。山口譲司は絵もうまいし、話もけっこういいんだけど一般ウケはしないタイプだよなー。

【単行本】「ザ・ワールド・イズ・マイン」3巻 小学館 判型:B6
 今回は総理大臣、ユリカンの演説が実にいい。「命にはハナから価値はない」。かっちょいい〜。理不尽で説明のない圧倒的な暴力。力ってそういうもんだ、と思う。

【単行本】「孤島館殺人事件」 作:青木吾郎+画:小川幸辰 講談社 判型:B6
 今回はちょっと謎が簡単で、犯人も予想がついてしまった。ラストもあっけない気がする。雰囲気的には嫌いではないけど。小川幸辰は「エンブリヲ」はすごく面白かったので、あんな感じの漫画をまた描いてほしいもの。

【単行本】「Greatest Hits+3」 よしもとよしとも 双葉社 判型:A5
 スカシててかっこつけすぎって感じはするんだけど、やっぱり面白いんだよな、よしもとよしとも。読んでない作品はあんまりなかったんだけど、読み返しても面白い。

【単行本】「江戸川乱歩の押絵と旅する男」 長田ノオト 蒼馬社 判型:A6
 相変わらず耽美で、美少年&美少女が出てきて適度に変態が入ってていい感じ。切ない系の話やギャグ仕立ての話、ホラー、どれも楽しめる。関係ないけど、この蒼馬社の蒼コミックスだが、どうもフランス書院文庫とレイアウトとかが似ているような感じがするんだけど気のせいか? 蒼馬社の既刊ラインナップのところの構成とか、奥付の書き方とか。編プロが同じとかかな?

【単行本】「岸和田博士の科学的愛情」10巻 トニーたけざき 講談社 判型:A5
 うまいし面白いんだけど、最近ちょっと飽きた。

【単行本】「猫とサボテン」 まなべゆう ワニマガジン社 判型:B6
 絵もうまくて話もそこそこなんだけど、もう一つ何かほしい。コマ割りとかがけっこうゴチャゴチャしてて、話が頭に入って来にくい感じがする。

【単行本】「ポエやん」 ロビン西 マガジンハウス 判型:A5
 昔のほうの絵はほぼ若林健次なんだけど、最近のは汚くてパワフルに良くなっていると思う。それでポエムをやっている。なかなか面白く読めた。

【切り抜き】「プープー太平洋」 松本大洋
 このホームページを読んで下さった方が、松本大洋のインタビューの掲載されたヤンマガ赤BUTAを貸してほしいとのお便りをくれたのでお貸ししたところ、そのお礼ということで読ませてもらった。「SiFT」という音楽雑誌に掲載されたもので、各2ページ、5話分。わりとアートした感じで、「日本の兄弟」に掲載された漫画と雰囲気的には近いかな。


1/24(土)……漫画、多すぎる

 この2、3日は面白い漫画がいっぱいありすぎて、嬉しい悲鳴状態だ。23日はタダでさえ講談社系単行本の発売日なのに、兄が買った分の単行本が6冊あって、さらにアフタヌーンも発売。そしてやめときゃいいのに、「エロ漫画系が最近弱いかなー」とか思って、サンプリングのため、単行本1冊、雑誌1冊を買ってしまう。そんなわけで、兄が持ってきたぶんの単行本については明日回し。

【雑誌】アフタヌーン3月号 講談社
 今月のアフタヌーンは本当に素晴らしかった。ここ何号かで最高の出来。もちろんほかの雑誌はおよびもつかない。その中で一番良かったのは、四季大賞受賞作の山下博行「Bird Cage」、博内和代「外環視点」、小田ひで次「拡散」。いや、本当に面白すぎるくらい面白い。こんな面白い本がたったの480円で読めてしまうのだ。ありがたすぎる。なんかほかのもの買うくらいだったら、これを買え、これを読め。「今の漫画がつまらない」っていうならこれを読んでからにしろと声を大にしていいたい。とまあアフタヌーン称賛はこれくらいにして、面白かった作品に移る。
◆「Bird Cage」 山下博行
 さすが四季賞。すんばらしい。10年来の親友であるユリとコトミという二人の女の子が主人公。二人で可愛がっていた青い鳥のラルが何者かによって惨殺されたのをきっかけに暴走していくコトミ。そして、鳥籠に閉じ込めらたかのようにどこにも行けなくなっていく二人。圧倒的な緊迫感・閉塞感を持った物語は次第に速度を速め、破局へと向かっていく。そして、現実と非現実、ユリとコトミの二人の境界、何もかもがあいまいになっていき読者を幻惑するラスト。巧みな演出とストーリー運び、描画も非常に達者。ものすごく技巧的な作品で、とても新人のものとは思えない。今回のアフタヌーンでは最高の出来だと思う。
◆「外環視点」 博内和代
 オススメ漫画レビューで紹介した「チャックのある風景」の博内和代、受賞後第一作。どうしようもなく暗くて救いようのない話。ムコ養子として、とりあえず早く片付きたいという感じである女性と結婚することになった男。ところが、いざ一緒に暮らすようになってみると彼女は精神的には完全に幼児で、自分を兄として慕ってくるのだ。「ご本を読んで」とまとわりついてくる彼女に男はとまどう。いつまでも子供のままの彼女を完全に持て余しいらだちが募ってくる男。どうしたら良いのか分からず煮詰まっていく二人。非常に緻密な絵柄で、これでもかこれでもかと絶望的な状況を提示してくる。博内和代はエロ漫画時代もすごいと思っていたが、またさらに一皮むけた感がある。参った。
◆「拡散」 小田ひで次
 年イチ連載もついに最終回。圧倒的に細かく迫力のある筆致。一筋縄ではいかないストーリー。とても面白かった。
◆「ヨコハマ買い出し紀行」 芦奈野ひとし
 実に気持ち良く読める漫画。描画力ももちろんだけど、ゆったりとしたコマ割り、ページの使い方が素晴らしい。今回なんて全8ページだけど2コマのページが2、3コマのページが1、あとは全部1ページ1コマもしくは見開き。
◆「無限の住人」 沙村広明
 今回は凜が関抜けをするため、奉行の質疑を受ける。アクションシーンはないが、ピンと張った緊張感があって面白かった。
◆「菫画報」 小原愼司
 単行本2巻も出たしますます好調。小原愼司は3/1に池袋の芳林堂でサイン会をやるそうだ。
◆「ディスコミュニケーション」 植芝理一
 最近好調。今回も神秘的なお話でなかなか良かった。
◆「犬神」 外薗昌也
 ああ、面白い〜。今回は主人公の史樹が詩を詠うシーンが非常に良かった。23もかわいくてかっこいい。
◆「反町くんには彼女がいない」 有川祐
 今やっているエピソードもそろそろ佳境。来月あたりケリがつくかな。
◆「ヨガのプリンセス プリティーヨーガ」 稲留正義
 最初はすごいアニメ絵なので敬遠してた人も多いだろうけど、ちゃんと読むとこれけっこう面白い。圧倒的なパワーとどこまでもスピーディな展開。ワイルドでパワフルなギャグがなかなかイケル。

【雑誌】ヤングマガジン 2/2 No.07 講談社
 ほぼ1週間遅れ。華倫変の7週連続、短期集中新連載「カリクラ」がスタート。昨年の「テレフォン・ドール」以来の連載ですごくうれしい。第1話は華倫変としてはまあ普通の出来。華倫変はデビュー当時から注目していた。安達哲や山本直樹に近い匂いを持った漫画家だ。けだるい雰囲気の漂う、読者を幻惑するような変な作品を描いている。2月には単行本「カリクラ」第1巻も発売されるそうだから、これはぜひ買うべし。しばたオススメ。
「僕といっしょ」(古屋実)はパワフルにおかしくて面白かった。「危機イッパツ娘」(原田重光)は新連載。絵はそんなにないけど、とりあえずベタベタで激しくギャグをやっているところは買える。
 そして今回の「日直番長」(タイム涼介)はすごく良かった。ヘンなんだけど、悲しくて。ああ、いい話だ。感動した。「超・学校法人スタア学園」(すぎむらしんいち)はいつもながら面白い。好き勝手やってて非常にいい。第37回ちばてつや賞準優秀新人賞受賞作・めぐろまゆこ「乙女の園から」もなかなか良かった。モノを食べるときも相手に「あ〜ん」とやってもらわないと食べないなど、とにかくベタベタにくっつきまくるレズ女子高生の話。

【単行本】「菫画報」2巻 小原愼司 講談社 判型:B6
 面白い。力の抜けたギャグ、適度なファンタジー、軽妙なテンポ、やっぱりいい。収録作品リストはオススメ漫画レビューの「菫画報」のページにアップしといた。

【単行本】「メロドラマ」1巻 村上もとか 講談社 判型:B6
 これも面白い。オススメ漫画レビューのほうに追加したのでそっちを参照。

【単行本】「ブル田さん」2巻 原作:高橋三千綱+画:きくち正太 講談社 判型:B6
 単行本のデータはオススメ漫画レビューに追加済み。今回は白石のチームメート若原を振り向かせるために、若原の球を打つと宣言した女性アナウンサーを白石がトレーニングする話と、いじめられっ子の少年を励ますために白石が打つという話の途中まで。1巻よりはテンションが低いとは思うけど、面白い。

【単行本】「蒼天航路」11巻 王欣太+原案:李學仁 講談社 判型:B6
 今回の巻は呂布が主役。いつもどおりかっこいい。

【単行本】「からくりサーカス」1巻 藤田和日郎 小学館 判型:新書版
 最近、非常に面白いので買うことにした。1巻は導入部だが、面白いしかっこいい。泣かせるところは泣かせるし。ストーリーとしては、超大企業の社長の遺産を一人で引き継ぐことになった少年を守るため、拳法使いの加藤鳴海と、「あるるかん」というからくり仕掛けの人形を駆使する女性しろがねが戦うという話。加藤鳴海は他人を笑わせないと呼吸ができなくなってしまうゾナハ病という病気にかかっていて、自分の子供のころの境遇に似ている少年に笑顔を取り戻させるために戦う。そして、美人で一見冷酷なんだけど忠実に少年に使えるしろがね。両方ともかっこいい。スピード感にあふれ、迫力のある画面作りも素晴らしい。


1/23(金)……10冊でもまんが

 今日は講談社系の単行本の発売日ってことでやたらたくさん漫画を買ってくる。「メロドラマ(1)」(村上もとか)、「蒼天航路(11)」(原案:李學仁+画:王欣太)、「菫画報(2)」(小原愼司)、「ブル田さん(2)」(作:高橋三千綱+画:きくち正太)、「からくりサーカス(1)」(藤田和日郎)の5冊。それプラス漫画雑誌を4冊ゲット。さらに、買わないで文句ばかりいってるのもなんなのでComnavi3号もいちおう買っておく。おかげで今日は漫画関係の本が鞄の中に10冊入っていたという勘定になる。さすがに重い。肩が凝るけど、まあ仕方あるまい。漫画のためだ。
 そんなわけで10冊分一気にレビューしようかと思ったが、さすがに読みきらないので単行本は明日に回す。でも明日はアフタヌーンの発売日でもあるんだよなー。

【雑誌】モーニング 2/5 No.08 講談社
 今週は吉田戦車「油断ちゃん」が再登場。油断ちゃんがひねくれてていい。行動は意味不明でヘンだけど、なんかかわいいのだ。早く単行本に収録されないかな。巻頭カラー「蒼天航路」(王欣太+原案:李學仁)が非常に面白かった。劉備、関羽、張飛の剣舞がかっこいい。「内線893」(山本康人)もかっこいい。美晴のキャラクターが立っている。「山遊亭海彦」(さだやす圭)は、なんとなくだが、これでは祐蔵は納得しなさそうな気はする。でも、落語を男の闘いとして見せる、さだやす圭はさすがだと思う。「ああ播磨灘」も途中まではすごく面白かったし。
 「天才柳沢教授の生活」(山下和美)はいつもながらうまい。ただ、今回のは柳沢教授としては平均点レベルってところ。「変體累ヶ淵NAKED」(作:杉元伶一+画:米餅昭彦)は幸せな展開だけど、最後にビデオが届いて一気にまた不幸へと突っ走るのだろうか。それにしても素子先生はいいなー。「NAKED」は最近巻末が指定席って感じだけど人気ないんだろうか。ないだろうな。

【雑誌】ヤングアニマル No.03 白泉社
 なんかいきなり宮村優子のグラビア。ふーん、これがいわゆるみやむーという人なのか。初めて見た。で、表紙は「ベルセルク」(三浦建太郎)。この雑誌の一番のウリだけに大々的にうたっているけど、表紙のセルだと思われるキャスカはなんか違うような気がする。アニメ向きの絵じゃないとは思うんだけど、実際のアニメの出来はどんなもんなんだろう。まだ見たことないのだ。
「ナイーヴ」(二宮ひかる)が新連載。わりと面白い。なんとなく山本夜羽を思い出した俺。克・亜樹「ふたりエッチ」はなんか開き直った感じでいい。ストレートにエロやってるし。克・亜樹は「ザウロスナイト」や「符法師マンダラ伝カラス」といった爽快なまでの駄作をいくつもモノにしており、俺はその駄作っぷりをけっこう愛していたりする。「エアマスター」(柴田ヨクサル)は画面の使い方がダイナミックで、スピード感もあってかっこよかった。「谷仮面」のほうが痛快だったことは確かだけど。

【雑誌】ウルトラジャンプ No.15 集英社
 相変わらず、ハイエンドなオタク絵を描ける漫画家たちが集まっている。でも、俺的にはどうもあんまりヒットしない。この雑誌って「描画テクニックはあるけどストーリー作りはうまくない」ってタイプの人が多いような気がする。話に入っていけない漫画が多いんだよな。
 で、内容。まあ、まつもと泉はどうでもいいとして。大暮維人はさすがに女の身体の描き方がうまい。話はイマイチ見えてこないけど。やっぱりこの人はエロ漫画のほうがいいと思うのだが、まあこういうメジャーのほうに一度挑戦するのも悪いことじゃない。「アガルタ」(松本嵩春)はウルトラジャンプの中では好みなほうだ。非常に絵はうまい。ただ、この人も話作りはどうもって感じはする。藤原カムイ主催のインタラクティブコミック・プロジェクト「福神町」の予告編、「福神町通信」は今回で3回め。このプロジェクトに3年前から関わっている俺でも、実のところまだどんな漫画になるのかイマイチ予想がついてないところがある。まあ、とりあえずこういうことには参加したほうが楽しい。そんなわけで住民登録はしておいたほうがいいと思う。藤原カムイのホームページ(リンクのページ参照)でも福神町住民登録はできるようになっているので、興味のある方はそちらにどうぞ。

【雑誌】少年チャンピオン 2/5 No.09 秋田書店
「鉄鍋のジャン!」(西条真二)が相変わらず大仰で面白い。それにしても派手で邪悪だ。あんまり食いたくないよな、この料理。「グラップラー刃牙」(板垣恵介)はアレクサンダー・ガーレンvsジャック・ハンマー戦が決着。ここまでドーピングしまくったキャラクターって前代未聞かも。「大介ゴール」(馬場民雄)は大介が復活。それにしても大介の復活は極端すぎやしないか、とかも思うのだが面白いもんは面白い。最近、「東洋妖人伝 用神坊」(いとう杏六)もけっこう面白い。チャンピオンらしく極端な描写がナイス。「グルームパーティー」(川島よしお)は連載150回。150回記念ということで川島よしおが抽選で10名に、当選者の好きなキャラクターを使った新作4コマを描いてくれるというプレゼントがある。その漫画が読めるのは当選者だけ、とのこと。というわけで読みたい人は応募するべし。

【雑誌】Comnavi3号 全研
 発売日から2週間くらい経っているが、俺の行った本屋にはまだ10冊くらいあった。売れてなさそうだなー。全体的に俺的センスからはズレているんだけど、こういう雑誌は売れてほしいという希望から、1冊分売り上げに貢献しておくことにした。
 1/15にもいったとおりマンガBEST100はあんなもんだろう。「お前らちょっと薄いぞ」という気がしないでもないけど。新刊レビューはこの雑誌の目玉だと思う。個々の論評は「そりゃ違うだろ」とツッコミたくなるようなのも多々あるが、たくさんの漫画を紹介するってことが優先なのだろう。質より量、って感じ。
 内容については今さらそれほどうんぬんしようとは思わない。だけど、「激論爆発もっとアドレナリン」というコーナーはちょっと……って感じ。大学漫研のメンバーが松本大洋をテーマにディスカッションしているんだけど、この人たち不勉強すぎる。語るんならせめて作品には全部目を通しておいてほしい。メンバーのうちの1人なんて「鉄コンはコンビニでパラパラ見ただけ」とかいってる。4人で話をしているのだが、まともに読んでそうなのは1人かせいぜい2人ってところ。いくらなんでも事前に編集部から「テーマは松本大洋でいく」ということぐらいは知らされているだろう。それなら目を通すくらいの時間はあるのでは。もし、編集部から連絡が行ってなくていきなり「松本大洋をテーマに語れ」といわれたんなら、それは編集部が悪い。
「褒めろ」といいたいわけじゃないけど、読みもしないでぐだぐだいうのは勘弁だ。評価するにせよしないにせよ、現代漫画において松本大洋がかなり重要ポジションを占める漫画家だということは、ある程度漫画を読んでいる人にとっては共通の認識だと思う。そういう漫画家をテーマにこのくらいのことしか語れないようじゃあねえ。


1/22(木)……和魂要塞

 最近、アクセスが増えているのに日記しか更新してなくてちょっとうしろめたかったのだが、1週間ぶりにオススメ漫画レビューに追加。今回は「要塞学園」(作:鳴海丈+画:ヒロモト森一)。そろそろ忙しくなる時期なので、コンテンツも書きだめしておいたほうがいいかな。

【雑誌】ヤングサンデー 小学館
「カケル」(竹下堅次朗)が新章突入。なんかよく分からないカケルと同類の敵役が出てきたが、さてどう展開するものやら。「太郎」(細野不二彦)は太郎とガルシアの対戦が内定するが、対決は物語時間で半年後。クマタジム会長の策略らしいのだが、ハメドスタイルの弱点っていったいなんなんだろう。気になる。岩重孝「花マル伝」は花マルの出場している階級の個人戦が決着。面白かった。次は氷室と木元の対決が楽しみだ。「花マル伝」は柔道漫画の中でもかなり面白いほうだと思う。
「SOMEDAY」(原秀則)はなんか女の闘いが燃え上がる。就職活動漫画なのかと思ったけど、サイドストーリーもきっちり作っている。さすがにうまいな。「the山田家」(阿部潤)は毎度毎度テンションが高い。お母さん、山田花子がすさまじい。山田花子といえば、あの自殺した漫画家を思い出すが、いい加減山田花子を評価するときは「自殺した」ってことを前提にしないで作品を評価してほしい。せっかく面白い漫画描いてたんだから。
 新人、さとう勝広の読切「HARD ROCK」は登山漫画。今回は前編。けっこう面白い。絵柄も話もまっすぐで気持ちがいい。登山漫画というとどうしても塀内夏子の「おれたちの頂」を思い出してしまう。そのうち塀内夏子に関してもコミックスリストを作ろうかとも思うが、やたらいっぱい冊数があるのでヒマができたら、ってことで。

【雑誌】ヤングジャンプ 集英社
 漫画よりも本宮ひろし×中田英寿の対談が面白かったりする。中田ってじっくり話しているときの言葉は非常に重みがあってかっこいい。なかなか頭良さそうだ。ちなみに昔から本宮ひろしのファンだったとのこと。考えてみれば、中田って俺より五つも年下なんだよなー。
 熊谷カズヒロ「サムライガン」はなんとなく面白くなりそうな気がする。絵も話もわりとしっかりしているし。絵はクセが強いが、洗練されてくればけっこういけるんじゃないだろうか。「天国にいちばん近いフィールド」(作:森田森魚+画:七瀬あゆむ)はヒロイン(だと思う。同級生の女の子のほうがヒロインかもしれぬ)の乳のデカイおねーちゃんが主人公の学校に教師として着任して、ようやく役者が揃ったという感じ。


1/21(水)……振り袖いちまん

 今日、OHPへのアクセスが1万を超えた。OHPのオープンが8月18日だから、ほぼ5ヶ月での達成となった。これもひとえに読んで下さっている方々のおかげ。まごどに、ありがどございます(ビルボ・バギンズ調)。

【雑誌】少年サンデー 小学館
 今週も少年サンデーはコンスタントに楽しめた。やっぱりこの雑誌は面白い作品が多い。少年誌の中では俺的にはベスト。少年チャンピオンがそれに僅差で迫るって感じ。
 まずは巻頭カラー、「からくりサーカス」(藤田和日郎)。加藤がかっこよすぎだ。面白いし泣ける。なんとなく加藤はまだ生きていそうな気もするんだけど。うーん、これは単行本買っておいたほうがいいな。「ガンバ!Fly High」(作:森末慎二+画:菊田洋之)も非常に気持ちよく読めた。あと、「なぎさMe公認」(北崎拓)がベタベタにラブコメしていてすごくいい。
「俺たちのフィールド」(村枝賢一)はついに伊武が力尽きる。そして監督も。相変わらず過剰だ。だけど燃える。で、打って変わって力が抜ける「新生モテモテ王国」(ながいけん)。キャプテン・トーマス特有のキャプテンシーに俺はメロメロだ。それにしてもモテモテ王国の通貨は愉快だ。「ゲイン」(なかいま強)はすっかり巻末な感じ。やっぱり少年サンデーの中では浮いている、っていうより沈んでるよな。面白いのに。
 ちなみに今週は「アクシデンツ」(山田貴敏)は休載。取材のためとのこと。

【雑誌】少年マガジン 講談社
 今週は「はじめの一歩」(森川ジョージ)が良かった。鷹村が世界戦を前に今までを振り返る。嵐の前の静けさって感じだが、なかなか感動的だった。
 今回のMMRはどうもツッコミが足りないような気がする。なんかいつにも増して針小棒大な感じだ。それが持ち味だと思うので、別にいいけど。所十三が新連載。今回は原作、史村翔。前の連載ではやけにでっかい「?」とか「!!」とかいう文字がそこかしこに飛び交っていたが、それはなかった。どうやらアレは原作者だった佐木飛朗斗のほうの持ちワザらしい。「永遠の詩」のほうにはいっぱい飛び交っていた。「勝負師伝説哲也」(原案:さいふうめい+漫画:星野泰視)は面白い。今回のはたぶん横向いてるスキにスリカエでもしたんじゃないだろうか。


1/20(火)……アブないルナ先生

 最近、アクセス解析プログラムをいくつか試してみている。俺が利用しているドリームネットはCGIがあんまり使えないので、外部の無料アクセス解析サービスを試しているのだがなかなかいいものが見当たらない。たいていのアクセス解析サービスはほかのサーバーから画像をもってきて表示させ、その画像が何回アクセスされたかを記録することで解析を行っているようだ。しかし、これだとブラウザの「戻る」ボタンで表示させたときもカウントされてしまうので、あんまり正確な解析にならない。
 で、今日新たに試してみたのがIPStatというサービス。これはわりとお利口さんで、その日にアクセスしたユーザーを覚えていて同じユーザーが2回アクセスしてもカウントしない。このホームページのトップページの一番下のところに小さな画像が一個くっついているが、これをクリックするとアクセス状況が見れるはずだ。しかし、これにも弱点があることが判明。このサービスは時間ごとのアクセス数を計算してくれるのだが、サーバーが外国にあるので日本時間で計算してくれないのだ。うーん、なかなかいい方法は見当たらない。CGIがきちんと使えるプロバイダに乗り換えちゃおうかなあ。

【単行本】「月下輪舞 ルナの夏盛り」 緋村まさる 久保書店 判型:A5
 秋葉原のエロ漫画が立ち読みできる書店で読んでみて、なかなか強烈な漫画のようだったので買ってきた。内容は女教師のルナ先生(どこかで聞いたことあるな)が凌辱されるというもの。描写が著しくマヌケで笑えるのだ。まるでマネキンのような張り付いたような顔つきをしたルナ先生が、当たり前であるかのようにヘンなことをする。相撲部の顧問になり、素っ裸にふんどし一丁でシコを踏み、生徒に毛がはみ出ていると指摘されると「ああまん毛ね。別に問題ないわよ」と平然と事務的な感じで受け答えする。
 番長に穴を貸せといわれると、自ら手にペッペッとつばを吐きかけ陰部にすりこみ「どうぞ」と寝っ転がる。そして最後は夏祭りの会場に、素っ裸にひょっとこのお面をつけただけの格好で乱入。両手に内輪を持って踊り狂いながら、やぐらに昇り見物人におしっこをまきちらすというやりたい放題ぶり。しかも、別に強制されたからやってるわけじゃなくて自分自身楽しくてノリノリでやってる感じ。いやもう、「色キチガイ」というよりもただの「キチガイ」というレベルだ。なかなか大馬鹿ですがすがしくさえある。


1/19(月)……あらあらやーねぇ、あたしはけんどーちゃん

 そういえば、俺もとしちゃん25歳とすでに同い年だったりするわけだ。うーむ。

【単行本】「ARMS」2巻 皆川亮二 小学館 判型:B6
 1巻よりも話がだいぶ軌道に乗ってきている。表紙もなかなかかっこいい。この漫画はサンデーの中では目立たないほうだと思うが、着実に話を作ってきている。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 小学館
 伊藤潤二が新連載。タイトルは「うずまき」。第1回めはうずまきにとりつかれたお父さんの話。なかなか怖くて良かった。俺としては江戸川乱歩の「鏡地獄」をちょっと思い出した。「Happy!」(浦沢直樹)は普段あんまり深く読んでないんだけど、今回はわりと熱血テニス漫画で面白かった。「青空」(原秀則)は主人公が昔憧れていたにーちゃんがいきなり松田優作入ったヤクザになってて、連載4回めにして煮詰まった展開。ちなみに次号からしばらく連載お休みらしい。再開は2/23発売号。
「月下の棋士」(能條純一)は首藤戦決着。この人の漫画は「将棋を見せる」というよりも「勝負を見せる」という性格が強いから将棋が分からなくても面白い。「哭きの竜」が麻雀が分からなくても面白いのと同様に。榎本ナリコ「センチメントの季節」は「秋の章」完結。「春の章」は3/9発売号から再開とのこと。きれいにいやらしくて、切なくて面白かった。もっと過剰でもいいかと思うが、こういうふうにスッと爽やかに消えていくのもまたよし。
「しっぷうどとう」(森田賢司)もかっこよくて良かった。最近の剣道漫画の中ではかなり面白いほうだと思う。ちなみに中学校時代剣道部だった俺にとって、歴代の剣道漫画の中で一番面白かったのは村上もとかの「六三四の剣」……ではなくて「龍」の武道専門学校時代だ。「六三四の剣」ももちろん面白いが、「龍」のほうが納得できた。やっぱり面で勝てるというのが一番すごいよなーと思う。内藤先生がかっこよすぎ。「龍」は最近の展開も面白いが、武専時代のころのほうが俺としては好き。

【雑誌】少年ジャンプ 集英社
 ああ、「世紀末リーダー伝たけし!」(島袋光年)が表紙でやんの。インパクトあるなー。いつも褒めているけどパワーがあって面白い。なんか妙にガキっぽい作者のツッコミとかもけっこう好きだ。ただ、現在やっているシリーズはちょっと長めのような気がする。一話完結パターンのほうが面白いと俺は思う。とりあえず、バトルものになって「天下一リーダー大会」とかになるのは勘弁(でも今のノリでならそれはそれでけっこう面白いかもしれないと思ったりもする)。
「I''s」(桂正和)は今回はとくにベタベタな展開ではあるけど、それだけにいつにも増して面白い。相変わらず絵もいいし。新人、田中加奈子「コタンコロカムイ」はわりと面白かった。全体的な雰囲気とか、なかなか見るべきところはあると思う。


1/18(日)……YKHMのCKG

 漫画関係の知り合いの人たちとともに横浜の中華街(略して「YKHMのCKG」)に飯を食いに行く。漫画の濃い話題で盛り上がり非常に楽しかった。昨日飲んで二日酔いだったのでさすがに今日は酒は控える。帰りに漫画の単行本を買ったが、「ARMS」(皆川亮二)の2巻は買い忘れたので明日にでも買おう。
 この1、2日というもの「リンクを張ったよ〜ん」というメールがいくつか相次いで届いた。最近、わりといろいろなところからリンクを張ってもらえている。アクセス数も一日100を超えることが珍しくなくなってきたし、このページのインターネット上での認知度が上がってきたということだろうか。また一歩、野望に近づいた。

【単行本】「俺たちのフィールド」27巻 村枝賢一 小学館 判型:B6
 相変わらずギッチギチにテンションの高いサッカー漫画。こんなすごいヤツらが現実にいたら、さぞかし日本代表も強かろう。今回はリザーブ・ドッグズとW杯1次予選代表組が、真の代表の座をかけて闘った試合の結着、そして最終予選突入。もう27巻にもなってしまったので、これから読み始めるって人には辛いかもしれないけど、現在のサッカー漫画の中ではトップレベルの面白さだと思う。過剰でハッタリの利いた描写がいい。


1/17(土)……比古地398

 ウルトラジャンプで企画進行中のインタラクティブコミック福神町のミーティングっていうか飲み会。藤原カムイさん+福神町の中心スタッフ数人でまず喫茶店に行き、その後飲んだりカラオケしたりして朝まで過ごす。ちょっと飲みすぎた感じで気持ち悪いのだが、とりあえず漫画は読んでおく。

【雑誌】ビジネスジャンプ 集英社
 冬目景「イエスタデイをうたって」はとりあえず最終回。どうも中途半端な終わり方。あと何話かありそうな感じでプツリと終わってしまった。絵も荒れてるし、やっぱりオーバーワークだったのかもしれない。村生ミオ「Women」が相変わらず濃い。ベタベタでドロドロで面白い。最近の村生ミオはなんか割りきった感じでけっこう好きだ。

【雑誌】モーニング 講談社
 最近、さだやす圭「山遊亭海彦」が面白いなーと思っていたのだが、今回は表紙&巻頭カラー。なかなか手に汗握る展開。さだやす圭が描くと落語もこんなふうになってしまうのだ。「蒼天航路」(原案:李學仁+画:王欣太)。曹操と劉備の掛け合いが面白かった。「蒼天航路」版劉備は数ある三国志漫画の中でも出色の出来だと思う。「考える犬」(森村大)もコンスタントに面白いが、今号はいつにも増して良かった。
「内線893」(山本康人)は権蔵がかっこいい。「男パンチ」が最高。「変體累ヶ淵NAKED」(作:杉元伶一+画:米餅昭彦)はドロドロ度が増している。女は怖いって感じ。

【雑誌】コミックビンゴ 文藝春秋
 今号も「神様ゆるして」(比古地朔弥)が面白い。ねっとりとした展開がステキ。新人の菊地晋「オ・ワ・カ・レ」は絵は非常に独特で魅力的。ただ、ラストがなんだかいい加減。もうちょっとお話が練れてくれば……。

【雑誌】近代麻雀オリジナル 竹書房
 ここにも比古地朔弥が登場。「蒼き雀の詩」というタイトルの読切だが、こっちはあんまり面白くない。ちょっとあっさりしすぎな感あり。片山まさゆき「ミリオンシャンテンさだめだ!!」はけっこう面白かった。さすがに麻雀漫画はうまいな。


1/16(金)……きょうもあしたもあさっても

 うー、酔っ払ってこたつで寝てしまった。で、今目が覚めてこれを書いていたりする。なんか4時間くらい寝ていた。不覚なり。やっぱり隣の駅から1時間くらいかけて歩いて帰ってきたので疲れていたんだろう。でも明日も明後日も飲みに行く予定が入ってたりするんだよなー。

【雑誌】少年チャンピオン 秋田書店
「大介ゴール!」(馬場民雄)は面白い。しかし、いつも思うけど高校生サッカー漫画では組織的なサッカーって悪役として出てくることが多いけど、主人公チームのやってるサッカーのほうが時代遅れだよなあ。「グラップラー刃牙」(板垣恵介)は相変わらず強烈。凶悪なまでのドーピングがなんかかっこよかったりもする。
「バロン・ゴング・バトル」(田口雅之)はなんかいやらしくていい。しかも悪役だと思っていたネオ・ヒュームのほうにも実は深刻な悩みが……って感じでこれからも面白くなりそう。「悟空道」(山口貴由)はいつもながら大げさでかっこいい。チャンピオンはどの漫画もハッタリが利いててナイスだ。

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