「ヨリが跳ぶ」表紙 ヒラマツ・ミノル
Minoru Hiramatsu
ヨリが跳ぶ

全20巻

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「ヨリが跳ぶ」は高校を卒業して実業団リーグ、オグリ製菓に入った大久保ヨリがVリーグを目指して奮闘するという女子バレーボール漫画。で、その魅力といえば、何より試合のシーンの迫力ある描写ということになるだろう。
 「行き先はボールに聞いてくれ」って感じで、バッシンバッシンと豪快にボールをひっぱたくヨリの姿は、実にかっちょよくって胸がすく。「スポーツってやっぱり力と力の勝負が基本だ」と痛感させられる。俺が読んだ女子バレーボール漫画の中で、最も迫力のある漫画だといえる。

 登場人物のキャラクターも魅力の一つ。「REGGIE」のころから、ヒラマツ・ミノルの描くキャラクターは、脇役も含めて非常に個性に富んでいて面白かった。主人公の大久保ヨリも大飯食らいで、どんな場面でも物おじしない、豪快でダイナミックな性格付けをされている。チームメートもいいんだが、対戦相手はもっといい。とくにタカラヅカ芸人系の鳴海姉妹は素晴らしい。ヅカそのままのかっこう、そしてセリフ回し。かっこよすぎる〜。

 ヒラマツ・ミノルは現在のスポーツ漫画ではトップクラスの「力と力の勝負」を見せられる漫画家だ。それでいながら、キャラクター作りもうまいし、非常に面白い漫画を描く。前作「REGGIE」は野球漫画だが、これも投手は力一杯速い球を投げ、打者はこれまた力一杯ボールをひっぱたくという、実に単純明解なカッコイイ漫画だった。「ヨリが跳ぶ」と併せて、ぜひぜひ読んでみてほしい。

●単行本データ
 出版社:講談社 シリーズ:モーニングKC 判型:B6

巻数ISBNコードKC No.初版価格(円)
14-06-328412-1 C997941395/05/23520
24-06-328424-7 C997942495/08/23520
34-06-328438-7 C997943895/11/22520
44-06-328452-2 C997945296/02/23520
54-06-328467-0 C997946796/05/23520
64-06-328478-6 C997947896/08/23520
74-06-328488-3 C997948896/11/22520
84-06-328499-9 C997949997/02/21520
94-06-328515-4 C997951597/05/23530
104-06-328533-2 C997953397/08/22530
114-06-328547-2 C997954797/11/21530
124-06-328561-8 C997956198/02/23530
134-06-328573-1 C997957398/05/22530
144-06-328592-8 C997959298/08/21530
154-06-328606-1 C997960698/11/20505+税
164-06-328616-9 C997961699/02/22505+税
174-06-328628-2 C997962899/05/21505+税
184-06-328645-2 C997964599/08/23505+税
194-06-328660-6 C997966099/11/22505+税
204-06-328670-3 C997967099/12/16552+税