OHPトップ > オスマントップ > 2005年8月の日記より
このページは、「OHPの日記から、その月に読んだ単行本の中でオススメのものをピックアップする」というコーナーです。文章の中身は、すべて日記からのコピー&ぺーストです。加筆・改稿等は原則として行っていません。
なお、ここで取り上げる単行本は「その月の日記で取り上げたもの」です。「その月に発売されたもの」ではありません。だから古い本でも入ってくることがあります。ピックアップした単行本は多少分類してますが、これはあくまでページを見やすくするための便宜上の分類です。かなり適当に割り振ってますのであんまり気にしないでください。あとシリーズものの途中の巻は、取り上げないことが多いです。
▼強くオススメ
【単行本】「WHO are YOU 中年ジョージ秋山物語」 ジョージ秋山 小学館 B6 [Amzn]
ジョージ先生すごすぎる! 連載当時はノンフィクションでジョージ秋山が自分の人生を語るなどとうたっていて、ペンネームも本名の「秋山勇ニ」でやっていた作品。ジョージ秋山が「わたしは妻を殺した」などと独白していて、さてどうなるのかなと思ったんだけど、そこはさすがジョージ秋山。妻を殺したとかいう件はそっちのけで、ジョージ秋山がいかに酒と女に溺れてしょうもないことをやっているかということが延々と語られる漫画になっていく。
まあそもそもノンフィクションとかいいつつ、初っぱなからジョージ秋山が歌舞伎町でヤクザにからまれ、キーチェーンを武器に大立ち回りを演じてたりして、「いや〜それはさすがにウソでしょ」となるのだが、それ以降もものすごい。読めば読むほど、作者自身が巻末インタビューでいっているように、「本当に思いつきだけで描いてるんだろうなあ」ということがしみじみ分かる。しかもその思いつきが「酔っ払いの思いつき」だったりするから、むちゃくちゃさ加減は止まるところを知らない。後半になるとジョージ秋山が、デロリンマンや銭ゲバら自作のキャラクターに出会って会話していったりして、もう何がなんだか。とくに面白かったのは、やっぱり毒薬仁太郎さんとの遭遇。ジョージ秋山と道端で会話していると思ったら、なんの脈絡もなく通りがかりの女に金を払ってカーセックスを始め、終わったらまた出てきて会話を始めるという無軌道ぶり。
本当にむちゃくちゃなんだけど、こういう本格的なむちゃくちゃさって、若いモンにはなかなか真似できないと思うんですよね。年を重ねて酒浸りになって、いろんなタガを外して、それでもなかなかできないレベルだと思う。とにかく読めば驚かされること間違いなし。こんな人の担当編集者するのはさぞやタイヘンだろうなあ。作中にも出てくる編集者・板谷氏の様子もとても面白い。ぐだぐだの極致である、巻末の作家インタビューも見どころ。いきなりインタビュワーに「ここでウンコしてごらんなさい」とかいうのはこの人くらいなもんでしょう。
【単行本】「愛と青春の成り立ち」 作:川崎ぶら+画:秋重学 小学館 B6 [Amzn]
ようやく単行本化されました。スピリッツやその増刊などで、ごくまれに掲載されていた青春バンドストーリー。主人公のタカオは、「タトラ」というアマチュアバンドでドラマーをつとめる高校生。別にビッグになろうと狙っているわけじゃないが、バンドに対しては一生懸命。そんな少年の青春物語を、青臭く爽やかに描いていくというお話。
演奏シーンよりも、むしろタカオの日常シーンのほうがメインで、「すっごい演奏をしたカタルシス」とかが描かれることは少ないんだけど、これがとても面白い。童貞少年の青さ、未熟さいっぱいに綴られていくお話は、読んでいてなんとも心地よいものがある。成り上がったり挫折したりといった大きな事件があるわけではないバンド少年の日常を、これだけ面白く描けるっていうのは大したもの。やっぱり秋重学と川崎ぶらの相性は抜群。最近の秋重学作品の中では、文句なしに一番の出来だと思う。
【単行本】「化けの皮」 戸田誠二 ぶんか社 A5 [bk1][Amzn]
【単行本】「唄う骨」 戸田誠二 ぶんか社 A5 [bk1][Amzn]
戸田誠二といえば、自身のホームページCOMPLEX POOLで発表されたショートコミックが単行本化されて、漫画マニア層の注目を集めた人だが、この2冊は「まんがグリム童話」を中心に発表された作品を収録したもの。東西の童話から題材をとって、独自の味付けで作品を展開。そのどれもがすごく読ませる。基本的に童話を元ネタにしているが、そこから悲喜こもごもの人間ドラマを展開。ちょっとしたことをきっかけにすれ違ってしまう人間たちの想いを、深みのある物語に仕立てており、読んでいると得もいわれぬ感動に包まれる。すごくジーンとする、心に染み入るものがある。お話自体は全体で見ると悲劇が多いけど、基本的にそれは人を想う気持ちから発しており、優しさも同時に感じさせてくれる。それ切なさをさらにかきたて、物語をいっそういとおしいものにしている。お話作りがすごく丁寧で、素朴な絵柄のおかげもあってキザになりすぎることもなく、真っ正面から物語を受け止めやすいのも長所。2冊ともすごく面白かったです。
▼一般
【単行本】「ラララ劇場」 いましろたかし エンターブレイン B6 [bk1][Amzn]
すごく脱力感のある面白さ。この単行本には「ラララ劇場」「ギャンブル人生」「盆堀くん」「盆堀課長」「ギョーザマスター」「ナベツネのクリスマスッ!」「アテもなくハムトースト」を収録。単行本のほとんどは盆堀さんシリーズが中心。盆堀さんはまあそこそこヘンな人ではあるものの、社会の枠をハミ出すほどヘンな人でもなく、基本的には平凡。そんな男のなんでもない日常を、淡々と描写。とくに大きな事件もなければ、物珍しいドラマもない。退屈で平凡でやる気なし、希望も夢も絶望も悲劇もない、そんなまったりとした世界にどっぷり浸れる。ものすごく絶望に満ちた作品群ともいえるかもしれないけれど、どうしようもないユルさ、うだつのあがらなさに、ホッと一息つけることも確か。味があります。
[単行本]「耳かきお蝶」1巻 湯浅ヒトシ 双葉社 B6 [bk1][Amzn]
地味な作品なんだけどいいんだよねー。主人公のお蝶は、花のお江戸の下町で、人に無常の法悦をもたらす耳かき屋を営んでいる妙齢の女性。彼女の日常や恋模様などを描いていくコメディ。湯浅ヒトシの作画はコミカルで、ものすごくこなれている。トンガったところが全然なくて、見ていると安心できるタイプの絵柄。お話のほうも毎回きっちりまとまってて、人情味とユーモアのある良い感じのお話になっている。この前アクションで読んですごく感動した花火職人の話は1巻には収録されていないけど、この巻もホッとする味があっていいです。
【単行本】「ライジングガール!」 比古地朔弥 祥伝社 A5 [bk1][Amzn]
日本人女性としては初めて、オリンピックでメダルを獲得した人見絹枝の生涯を描いた伝記モノ。比古地朔弥の力強くてキレのある作画が冴えて、なかなか読ませる力作になったと思う。競技シーンの躍動感、爆発力が鮮烈な印象。ラストのほうの人見絹枝の若すぎる死、そして残されたものを描いていくあたりの展開はグッと泣かせるものもある。なおこの作品の掲載誌はFEEL YOUNG。オシャレな誌面の中で、一つだけバリバリの熱血モノをやっていたので、連載時は激しく浮いていた作品だった。そんなこんなで独特の光芒を放つ作品だったなあと思います。
【単行本】「秘密の新選組」1巻 三宅乱丈 太田出版 A5 [bk1][Amzn]
新選組には密偵時などに使われる、一時的に女性ホルモンを増幅して男に乳を生やす薬があったのだが、近藤勇がイタズラでそれを幹部連に飲ませてしまい、新選組がタイヘンなことになっていく……というドタバタギャグ。多少唇の艶とかは女性的になるものの、基本的に新選組の面々の顔は男のまま。そんな状態で乳房は大きくなるものだから、見た目はかなり異様。幹部連の人間関係がだんだんヘンな方向に進んでいく様子が、見ていて面白い。新選組を扱った作品の中でも、かなり妙な雰囲気に満ちた一作となっている。
【単行本】「連続恋愛劇場」 雁須磨子 松文館 A5 [bk1][Amzn]
珍しく雁須磨子単行本ラッシュ。この単行本は、「誰にも言えないナントカカントカ」(「ナントカカントカ」の部分には「究極のH」とか「危険な恋」とかいった言葉が入る)を中心に発表された、ちょっぴりエロありの恋愛漫画を集めたもの。ヒロインの女の子たちは、皆ちょっと独特の感性の持ち主。男女を問わず美しい顔の人が好きなんだけどそういう人とつき合いたいとは思っていない女の子とか、彼が嫉妬したりしてイラつく姿にゾクゾクしているような風情のコとか。あくまでマイペースで、それが天然で少し風変わりなのが見てて面白い。あと絵柄に艶があるのもええです。そういえば「みずうみ」は、この前出たアンソロジー本「ほんえろ」に載ってたけど、初出は2002年(「誰にも言えない(秘)禁断の恋」)だったんですね。
【単行本】「貧乏姉妹物語」1巻 かずといずみ 小学館 B6 [bk1][Amzn]
母を亡くし、父も蒸発し、たった二人で残された、「山田きょう」と「山田あす」の姉妹が、貧乏ながらも仲睦まじく、健気に暮らしていく様子を描いたほのぼのコメディ。つるんとした触感の暖かみのあるかわいい絵柄は、見ていてとても気持ちが良い。また姉と妹、それぞれがお互いのことを思いやり、とっても仲良く暮らしている様子も心温まるものがある。二人の姉妹愛は、別に恋愛ってわけじゃないんだけど、ほのかに百合風味な感じで爽やかな甘さをもたらしてくれる。とてもチャーミングで、良い具合にまとまった作品であると思います。
【単行本】「シューメイカー」 鳩山郁子 青林工藝舎 A5 [bk1][Amzn]
鳩山郁子の作品は、やはり凜として美しい。繊細で何者をも寄せつけないかのような気高い美しさと、フェティッシュで官能的なお話作りが素晴らしい。今回の単行本には、描き下ろし作品の「シューメイカー」と、アックスで発表された「滴翠珠」「Passage」を収録。「シューメイカー」「滴翠珠」で共通して描かれているのは、纏足と虚勢歌手(カストラート)。体を強制的に改造されて作られた彼らの持つ、妖しい官能美を描き出す筆致はとても周到。「シューメイカー」はとある腕利き靴職人が、奇妙な男に纏足者用の靴を依頼され、その製作作業を通じて彼らの世界を覗き見るという筋立て。妖美な世界に足を踏み入れていくスリリングな感覚と、ちょっとしたユーモアがうまいことマッチした小粋な作品。「滴翠珠」は強制労働の地で見出された、虚勢歌手の生き残りを巡る物語。こちらは美青年の描写の艶めかしさが印象に残る。多少絵柄的には敷居が高いかもしれないけれども、ハマる人は強烈にハマる魅惑的な美しさのある一冊です。
【単行本】「デビルマン黙示録 STRANGE DAYS」 作:永井豪+画:衣谷遊 講談社 B6 [bk1][Amzn]
「デビルマン黙示録」のアナザーストーリー的な作品。不動明らが織り成すメインストーリーとはまた別に、ロックバンドを組んでいた仲の良い少年たちが、デーモンたちの出現によって引き裂かれた後に再会する。悲劇的ながらも、鮮やかな青春友情ストーリーにもなっていて、なかなか面白く読めた。衣谷遊の作画も相変わらずカッコイイし。「デビルマン」をネタにした作品はほかにもいろいろな作家が挑戦していて、けっこうハズレも多かったりするが、このシリーズは原作のテイストは生かしつつ、また違ったものを高いクオリティで見せてくれて、とても良かった。
【単行本】「ほんわかちづる先生」1巻 かがみふみを 竹書房 A5 [bk1][Amzn]
かがみふみを(加賀美ふみを)の初4コマ単行本。先生二人のちっちゃな学習塾につとめる、ちびっこ先生であるちづると、男の先生である山本、それから生徒たちの姿を描いていくドタバタコメディ。ちづる先生はロリロリでかわいいけど、授業中だろうとなんだろうとおかまいなしに、すぐ寝てしまう極度のねぼすけ。山本先生はそんな彼女にツッコミを入れたりフォローしたりと大忙しで、その模様がとても微笑ましい。まあなんつっても加賀美ふみをキャラらしく、ちづる先生がちまちましててかわいらしいのがいいです。4コマは単行本は初挑戦ながら、キャラを主体にして、繰り返しギャグで見せていくところなんかは、4コマ漫画連載のセオリーをきちんとつかんでて良いんじゃないでしょうか。ほんのりラブコメチックなところも、ベタベタしないながらトキメキ感があってグッド。
【単行本】「GOGO★HEAVEN」 ヒロモト森一 集英社 B6 [bk1][Amzn]
人間界にあふれる余剰な魂を選別するためにやってきた死神少女のブー(およびその相棒のキル子)が、生きる価値のない魂を狩っていく中で、バカでダメだけどときどき熱血な人間の少年・ヒトシに出会い、それをきっかけに変化していく。雑誌掲載時はわりと地味めな印象を受けていたけど、こうやってまとめて読んでみると面白い。ブーはいでたちはヘンだけど、よく見るとけっこうキュートだし、熱血バカのヒトシの男らしさも読んでて清々しいものあり。最初はシニカルなお話になるのかなーと思っていたが、意外に直球勝負な青春ストーリーになってる。読後感が爽やかで良いです。
▼エロ漫画
【単行本】「Swing Out Sisters」 東雲太郎 茜新社 A5 [Amzn]
東雲太郎は絵がとても良いです。質感滑らかでとても華やか。ボリューム感も申し分なく、しっとりと吸いついてくるような肌の描写、おっぱい、おちんちんなどの描き方がたいへんエロい。描線はシャープなんだけど、艶とまろやかさがあってたいへんフレッシュな印象を受ける。表題作「Swing Out Sisters」は、相互にベタボレし合っている、シスコン弟×1と、ブラコン姉×2のラブラブHストーリー。最初弟のほうは上のほうの姉とくっつくが、それにヤキモチを妬いた下のほうの姉とも関係を持つようになる。おっとりとした包容力のある優しい長女、ボーイッシュでツンデレな次女、どっちも美人で魅力的。二人に四六時中ヌカれまくる弟くんが、羨ましいようなかわいそうなような。何はともあれ甘ったるくてエロ度も高く、充実感のある1冊だった。
【単行本】「らぶねえ」 BENNY’S 晋遊舎 A5 [bk1][Amzn]
とても良いですなあ。この人と井ノ本リカ子は、すっかり年上のお姉さん系を自家薬籠中のものとした感がある。近年、妹モノに続いて、姉モノもすっかりポピュラーになった感があるが、妹モノと姉モノの違いとして、姉モノは血縁関係にこだわらない傾向が強いように思う。実姉はもちろんのこと、近所の幼なじみのお姉さんでもよし、学校の先輩でも良し。とにかく主人公をかわいがり、甘やかしてくれる年上の女の人だったら、わりとなんでもいいという感じがある。
この単行本についても、実姉モノは案外少ない。もちろん実姉はあるものの、お相手はメイドさんだったり、ナースだったり、義母だったり。でもそのいずれもお姉さん感自体はふんだんに出ていて、お姉さんに甘える気持ち良さは伝わってくる。あと年上のお姉さんが、年下のあんちゃんたちにメロメロな様子がとてもかわいかったり。もちろんBENNY’Sならではの、ふよふよとした、たいへん柔らかそうな身体や、やわらかい表情の描き方もとても良いです。甘ったるくてトロトロな、ラブラブH漫画を楽しみたい人にはオススメ。
【単行本】「おもらし姫」 ゴージャス宝田 松文館 A5 [Amzn]
ゴージャス宝田はいいですなあ。個人的評価では、現在のロリ漫画でお気に入り作家を3人挙げろと言われたら、まず確実に入ってくるであろう作家さんの一人。この単行本については単発のロリエロな漫画が多く、出来としては「妹ゴコロ。」とかのほうがだいぶ良いけれども、この単行本の収録作品についても、コメディ、ラブコメ、ときに切ないええお話もありと充実していると思う。自分は巨乳派なんで、ロリ系でヌイたりすることはまあほとんどないんだけど、ゴージャス宝田の作る話は面白いし女の子もかわいく描けていると思う。パッと見て「あっ、ゴージャス宝田だ」と分かる絵柄を持っているのは強いし、濃厚な甘さや切なさをかもしだす演出力、それから熱さを持っているのも良いです。
【単行本】「ちゅ〜ぺっと 苺Days」 島本晴海。 富士美出版 A5 [Amzn]
完結巻。初体験の相手でもあるソープ嬢のイチゴちゃんにハマり、一時は彼女のことしか見えなくなってしまった主人公・藤川だが、献身的に尽してくる後輩女子・ひいなちゃんとラブラブになり、イチゴちゃんとに別れを告げる。しかし藤川にフラれたイチゴちゃんは自暴自棄に。また同じクラスの女子・相澤さんと藤川の因縁も明らかになって……といった具合にお話は展開。
桃姫で連載された作品で、エロ漫画ながらもとてもヒキが強く、毎回楽しみだった。前巻[Amzn]で濃密に描かれたひいなちゃん、イチゴちゃんとのラブラブエッチ模様はたいへん甘ったるかったが、2巻めであるこの巻は藤川も苦渋の選択をすることに。でもラストは晴れ晴れといちおうめでたしめでたしで終わった。甘みは濃厚、かつお話としても読ませる作品になっていて面白かった。なお、雑誌掲載時時と単行本時で、最終回はまったく別バージョンのお話となっている。雑誌掲載はハーレムエンドっぽくて、単行本時のほうはきちんと一人に決着。雑誌掲載時のほうが楽しげかなあという気もするけど、道義的には単行本エンドのほうがスッキリはするかな。
【単行本】「エロ河童」 景えんじ 司書房 A5 [Amzn]
2冊めの単行本。この人は、最近のエロ漫画としてはアッサリ系で、いくぶん地味に見えるところもあるんだけど、個人的にはけっこう好き。シンプルながらも暖かみのある線で、何よりキャラの表情がいい。顔を赤らめて恥ずかしがってる表情とか、男を誘うような表情とか、切なさを押し殺して微笑んでいる顔とか。作者自身が後書きでも触れているように、作風については確かにあんまり属性がない。ロリも描けば巨乳も描くし、中乳も描く。お話のほうもラブコメチック、母子もの、異星人ものなどなど、テイストもビターなのからスイートなのまでさまざま。そんなわけで統一感はないっちゃないんだけど、キャラの表情の良さもあって、ストーリーは苦くとも、作品にどこか暖かみがある。現在の濃厚志向なエロ漫画界においては大向こう受けはしにくいかもしれないけど、気になる作家さんの一人です。