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私はすぐさま目をさまし、何もかもが静かで美しい。
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2005.02.27 | ぼくは盗みへとおもむいた。 |
あたかも解放へ、光明へとおもむくように。 招待券があったので家人とシネ・ヌーヴォに映画『赤いアモーレ(Non ti Muovere)』(セルジオ・カステリット/2004/イタリア)を観に行く。数ある不倫物語のなかでは意外と楽しめた。調子の悪そうなティモーテオに油ぎったライスコロッケみたいなものを差し出すあたりにイタリアを感じる。食生活の違いが私たちの体格との差かと話し合う。 奈良の浮遊代理店でパビリオンブックス主催『東欧の絵本展〜絵本の旅へようこそ〜』展があるとか。会期は3月21日-31日。小さな展覧会だろうけれど、機会があるなら行ってみたい。 |
2005.02.26 | 「女性の性愛における正常な幸福のあり方は、 |
女性が自分の受動性によく打ち勝って、相手の男性と一つの対等関係をうまくつくり上げることを前提とする。」 胃腸炎から1週間目にしてやっと復活の兆し。 「うちの食パンはタケウチとタカギばっかり」という(贅沢な)家人の不満にこたえるためパンの旅に出る。 はじめは中央区淡路町にあるブランジェリー パンデュース(PAINDUCE)。ブランジェリー コム・シノワの西川シェフ+米山シェフのお店。小さなカフェ併設。食パンのスライスを頼むと見たことないくらいヘタだったので驚く(機械なのに)。次に中央区本町のフール・ドゥ・アッシュ(Four de h)。PAULと近いのだけど住み分けされているのかな。PAUL級の大きなカフェ併設。焼きたての食パンだったのでスライスしてもらえず。場所がらOLに人気がありそうな店内。最後に北区天神橋のキャリエール アルザス(carriere Alsace)。苦楽園の2号店。"carriere"の刻印入り食パン。手作りジャムも購入。店内にあったケーキがかなり安めで魅かれたけれどパンの旅なので断念。 ![]() 美味しそうないっぱいの食パン。ちょっとミミをかじってみたフール・ドゥ・アッシュの食パンはきめ細やかでもちもち系で甘いなつかしい感じの味。関西ではどうなのかなと思うけど私は好き。他はどんな味かな。 パンの旅の途中、吹雪に見舞われた。吹雪といってもすぐやんだけれど、雪の中運転するのは相変わらず少し怖い。雪が私に向かってくる感じ。 家人が買ってきたマンガ『エヴリバディーエヴリシング』(ウィスット・ポンニミット)を読む。なんてすてきなすばらしいマンガ。タムくんのマンガは稀有な才能に満ち溢れ、言葉にしがたい愛や優しさにつつまれている。泣ける。 アンゲロプロス『エレニの旅』絶対見たい。大阪はどこで公開するのかな。予告編はこちら→http://www.bowjapan.com/ 映画『渇いた花〜four by four equal one』(永瀬正敏/2004)。市川実和子出演。面白くない演出につまらないファンタジー。 映画『ノーマ・レイ(Norma Rae)』(マーティン・リット/1979/アメリカ)。アメリカ南部の紡績工場の労働者たちが、労働者としての権利を獲得する物語。サリー・フィールド演じるノーマ・レイの強さ、たくましさに憧れる。最近見た映画のなかでいちばん普通に泣けた。本作品でサリー・フィールドは1979年アカデミー主演女優賞やカンヌ映画祭主演女優賞を受賞。 映画『ジョゼと虎と魚たち』(犬童一心/2003)。サガンの小説もD[di:]のイラストもくるりの音楽もこの作品にとってはほんとに小さな宣伝材料であって、私にとって重要だったのはこの作品に含まれる少女趣味的なお伽話要素がファンタジックな香りを残しつつなんてきれいに昇華されているんだろうと感動したこと。ジョゼを見て泣いた理由は私自身がよく知っている。 映画『女はみんな生きている(Chaos)』(コリーヌ・セロー/2001/フランス)。いろんなタイプの女の生き方。私はハードな人生よりスローライフで。 映画『10日間で男を上手にフル方法(How to lose a guy in 10 days)』(ドナルド・ペトリ/2002/アメリカ)。こんなに面白くない映画は久しぶり。 映画『みなさん、さようなら。(Les Invasions barbares)』(ドゥニ・アルカン/2003/カナダ、フランス)。息子役のステファン・ルソーが好み。すてき。タイプ(顔が)。カナダで人気のコメディアンらしく、ネットで検索してみたら"お笑い界のブラッド・ピット"と書いてあった。 |
2005.02.13 | 月光に包まれて山の尾根みたいに真白く光る。 |
忙しい三連休も終わり。二度ほど着物を着て、そして神戸でクルージング。南京町で春節祭。獅子舞が面白かった。 ![]() 着物を着るのはたいへんだけど、せっかくあるならどこかへ出かけたりお茶したりしてみたい。大阪には着物カフェとか着物ガールの集いとかあるのかな。中崎町あたりにありそう? 情報求む。 映画『ポーリーヌ(Pauline & Paulette)』(リーフェン・デブローワー/2001/ベルギー、フランス、オランダ)。知的障害を持つ老女とその姉妹の話。正直とてもハートフルでしあわせとは感じられない、かぎりなく重い。 |
2005.02.07 | その炎が私のぎゅっとつぶった目の生み出す |
赤でしかないのかどうかも。 今週末、ハービスエントにリニューアルした instinct 誕生。プロデュースは MIDWEST。わあ MIDWEST。名古屋!のぞいてたのがほとんどだけどなんだかうれしい。品揃えは東京・名古屋と同じくマルジェラ、ブランキーノ等。大阪にも MIDWEST・・・。 映画『歓楽通り(Rue Des Plaisirs)』(パトリス・ルコント/2002/フランス)。パトリス・ルコント得意の純粋で耐える男のプラトニック自己完結物語。『橋の上の娘』ほどの緊張感もガツンとくる揺さぶりもなく、娼婦たちの楽屋裏の様子は幻想的で美しいけれど、今回のパトリック・ティムシットの役に秘めたる欲望は感じられない。美しい"思い出"を描くというのも好きではない。 ![]() 映画『しあわせな孤独(Elsker dig for evigt)』(スザンネ・ビエール/2002/デンマーク)。ドグマ95作品。原題の直訳は"永遠に君を愛す"。邦題の意味が不明。内容を見てももっといい邦題があったのにと思う。昼メロみたいなストーリーなのに妻帯者の夫にも不倫相手の女性にも、子供にも、あらゆる登場人物に感情移入してしまう不思議。テーマが重いとは思わない。誰もが経験しそうな不毛で他人から見ればどうでもいい話だからこそ描くセンスが光る。性的描写がそれほどあるわけではなく、映し出したりするわけでもないのにとてもエロティックに思えるのはドグマ手法だからこそ。挿入される音楽のダサさもわざとかと勘ぐる。 |
2005.02.06 | ある種の恐れと、倦怠と、郷愁に |
決して似ていなくはない何かとが。 「ブーランジェリー タケウチ」「ブランジュリ タケウチ」とにかく検索エンジンから来てくれる人で多いのはタケウチで、最近行っても書いてないのでなんだか申し訳ないと思ってなにか食べたことないパンでも買ってこようと行ったら今日は日曜日。お休み。今日もネタなし。うーん。 ![]() そのあたりを散歩してるついでに行ったことのない雑貨兼オリジナル服屋さんへ。なかなか大人でかわいい品揃え。チェコのルームシューズがかわいかった。使いそうにないので買わなかったけれど(おとな)。 家に帰ってからオスカー・フィッシンガーのビデオ『Oskar Fischinger/The Contemplative Films of Oskar Fischinger』を見る。紹介文によると"1982年にDr.William MoritzとElfriede Fischingerによってリリースされていた作品がリイシュー"なんだとか。入っているのは以下作品。 『Spirals』(1926) 『Spiritual Constructions』(1927) 『Studie Nr. 6』(1930) 『Liebesspiel (Love Play)』(1931) 『Radio Dynamics』(1942) 『Motion Painting No.1』(1947) 個人的にダントツなのは『Motion Painting No.1』(1947)。音楽にあわせて動くペインティング。あまりに完璧で逆にペインティングがあって音楽があるような気さえする。ものすごく面白くて美しい作品。 ![]() 映画『ノン、あるいは支配の虚しい栄光("Non" ou a Va Gloria de Mandar)』(マノエル・デ・オリヴェイラ/1990/ポルトガル、フランス)。オリヴェイラの描く一大歴史スペクタクル。様々な戦争の敗北の形。タイトルの「ノン、あるいは支配の虚しい栄光」がまさに主題。非常に分かりづらい作品で見ている最中に思い出したのはアンゲロプロス『アレキサンダー大王』。巨匠のあたためていた歴史モノというのは難解な映画になりがち。けれど生の隣に潜む死の存在、勝利と敗北、同列で明暗印象付ける作品はオリヴェイラの様々な作品にあり、たぶんこういう撮り方はオリヴェイラにしかできないから好きなんだと思った。 ところで「右から読んでも"NON"、左から読んでも"NON"。"NON"はそれ以上でもそれ以下でもない!」(だっけ?)というセリフ、昔の偉い人が言った引用らしいけれど、ちょっとウケてしまったのはオリヴェイラファン失格? |
2005.02.05 | 言葉は聞こえない。聞こえるのは口調だけだ。 |
海遊館のペンギンパレードを見に行く。去年は行こうと思ったその日が気温が高くて見られなかったので一年越しで楽しみにしてたペンギンパレード。 リラックスして待機するペンギン。 ![]() あ、そろそろ? ![]() ペンギンパレード! ![]() 想像以上にペンギンが近くて興奮。か・・・かわいい・・・。また見たい。 帰りに近所の和菓子屋さんでおまんじゅうを買う。おいしいー。 |
2005.02.03 | あの音は、あなたが私たちにさよならを言うことができる前の、 |
あなたの最後のあえぎ。
「パリ症候群」についていろいろ見るけれど、私もたまたま朝日新聞でその記事を読んでうーんと考えていたひとり。目的があいまいなままフランスに幻想を抱いて渡仏、フランス大好きだけどフランス人大嫌いという症状に陥るのはなんだか想像だけど分かるような気がした。 映画『人生は、ときどき晴れ(All or Nothing)』(マイク・リー/2003/イギリス、フランス)。貧乏だと愛も冷めるという暗い映画。私は映画にこういう方向のリアルはいらない。見所はティモシー・スポールが『ベルヴィル・ランデブー』のおばあさんそっくりだということ。 大阪で過ごす節分らしく、恵方巻を丸かじり。人生初の恵方巻。豆まきもきちんとしてこういうイベントをイベントらしく過ごすのはいいなー。 |