May

繊細なその目鼻立ちの反射の線を引き、
繻子のようにやわらかく磨かれた手の光る金属が、
値のつけようもない高価な宝石のようにきらめいていた。




2005.05.29 空の青い枠によって急速にぼろぼろにされていく、
雲の冠を縁石にかぶせながら。

ちょっと面白そうかなと思った下記イベント。

■ Happy Aperitif in 京都
「南仏プロヴァンスをテーマに、フランス風スロ−ライフの提唱」
1936年、詩人ポール・クローデル(当時の駐日フランス大使)によって創設されたフランスの薫りあふれる建物内のサロン、中庭、カフェを解放して楽しんでいただきます。プロヴァンスの風を満喫してください。
イベント内容: 市内トップホテル・レストランのフレンチを代表する料理人が一同に会し、腕によりをかけたアミュ−ズブ−シュを皆様の目の前で提供します。チーズも豊富にご紹介します。また、すべてのフランス産飲料を、市内のソムリエ・バーテンダーがサービスします。
開催日: 2005.06.02(木)
開催時間: 午後2時半から午後7時半
開催場所: 関西日仏学館(京都)
入場料金: 2,000円
主催: フランス食品振興会


プラザのブルディガラに寄ったあとハービスエントへ。この間家人にCDをもらったお礼にお返しを。悩んで購入したのはデンマークのジャズの復刻版CD一枚と、(家人は豆腐好きなので)嵯峨豆腐「森嘉」五代目 森井源一著『豆腐道』という本。

心斎橋のハンズで用事を済ませてから、家人と新町でお茶しようと待ち合わせ。昨日新町でちょっといい落ち着いたカフェと雑貨屋と植木屋さんに寄って再び行きたくなったため。しかし本日不発。あきらめて南船場へ。お茶する前に南久宝寺にあるコロンボに寄る。雑貨や陶器、それに古本。興味の方向が家人、もしくはそれに影響されている私と似ていて面白いお店。特に古本のセレクトは大阪市内でたぶん一番ここが好き。昔のロイヤルコペンハーゲンのエスキモー絵皿と、富岡多恵子『わたしのオンナ革命』を買って帰る。結局お茶は C NEWS。

帰りに唐突に木槌を買う。足の裏をたたいていると気持ちがいい。


2005.05.25 風は藪を揺り動かし、
日光がその点描で描かれた影を踊らせていた。

摂津峡の入り口、桜公園に続く森の中の「キッチン・スヌーグ」へ家人とランチしに行く。たった5席しかないテーブルはすべて窓側に面して置かれ、窓から見える緑とそよ風のなかでのシンプルなイタリアン。



箕面のカルフールで買い物。もしかしてつぶれちゃうかも、ということでカルフールぽいフランス製やイタリア製のジャムやパスタソースを購入。カルフール楽しい。願わくばこのまま経営していてほしい(たまに行くようにするから)。

そのまま箕面の「neu.cafe」で休憩。おそろしく入れづらい第二駐車場で格闘。駐車場付き広々カフェていい。人との距離がちゃんととれてる広いカフェが好き。



家人からチャールズ・ミンガス『ミンガス・プレゼンツ・ミンガス』(KICJ-8371)のCDをいただく。先日雑誌を見ながら「チャールズ・ミンガス聞きたいなー」とつぶやいていたのを覚えててくれたみたいでとてもうれしい。家人のことを、あっ男の人ぽい、と思った瞬間。

映画『エレファント(Elephant)』(ガス・ヴァン・サント/2003/アメリカ)。2003年カンヌ国際映画祭で史上初のパルムドール&監督賞を受賞した、コロンバイン高校の銃乱射事件をもとに、高校生からの視点から撮った作品。すべての出演者が高校生で、かつアドリブの多用をしていることで自然と生まれるスクールライフのリアリティ。音を排除して、または誇張することで伝わる個人の感覚。でもこうやって作品の手法についての分析はだれでもできるけれど、この作品の答えは簡単には出ない。解決策がどこにあるか(そもそも"解決"なんてあるのか)、物事の本質がどこにあるかの説明なんて、誰にできるだろう。物語のように「完結」しない対話が続く。


2005.05.22 彼のもっとも内的な思想。もっとも悲痛な秘密。
福島区にあるソファメーカーがプロデュースするカフェ「a Terre」でお茶。一軒家で1Fが雑貨屋、2Fがカフェ。真っ白な外観がかわいらしくて、雑貨もなかなか。食べてないけれどキッシュがとてもおいしそう。キタ方面でゆったりできる貴重なカフェ。



2005.05.21 空はいつものように不変の青色
先週行けなかったフレンチの Tout-Le-Monde のランチ。今度は事前に予約してリベンジ。土曜日ランチは予約しないと入れないだけあっておいしかった。ランチでフレンチて好き。また来たい。



「パン工房 青い麦 帝塚山店」へ。帝塚山へ行くのも青い麦へ行くのもはじめて。帝塚山は西成区から入るとふと高級住宅地になる不思議なスポット。でも散策するような感じではない。青い麦は大きな赤い扉が目印。中に入るとこれぞパン屋さん!という楽しいパンだらけの光景。しかし食パンはまだ食べてないけど、チーズとベーコン入りのバゲットと、ベーコンエピはいまいち。あっでも青い麦の食パンには期待!



天然酵母のパン屋さんのパンは(私たちが食べたものは)家人曰く「パンにめりはりがない」。私もそう思う。ふかふかのふわふわ。天然酵母自体のなにがよいのか私にはよく分からない。"天然酵母"という言葉は自然食品ブームが生み出したものらしいけどほんとかな。

映画『華氏911(FAHRENHEIT 9/11)』(マイケル・ムーア/2004/アメリカ)。『ボウリング・フォー・コロンバイン』(2002)も同じだけど、見た後気分のいい映画(ドキュメンタリー)でもないし、もちろん何も思わないことはないけれど、何か語るほどの知識は自分にはない。擁護したりする気はないけれど批判すること自体は簡単だ。

映画『世にも怪奇な物語(Histoires Extraordinaires)』(ロジェ・ヴァディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニ/1967/フランス)。エドガー・アラン・ポーの原作をもとにした三部作。監督も豪華なら出演者もジェーン・フォンダ、ピーター・フォンダ、アラン・ドロン、ブリジット・バルドーと超豪華。3作それぞれがそれぞれの監督らしい作品。特にフェリーニの3作目、テレンス・スタンプ出演の「悪魔の首飾り」の映像は強烈。時代を超越したフェリーニの悪魔的演出はすごい。


2005.05.17 二、三のとてもきれいな白っぽい絵
先日北区にオープンしたパン屋さんのパンがあまりに普通以下でがっかり(コンビニパンのがおいしいと思う)。翌日ブーランジェリー・ブルディガラの長時間発酵のバゲットを食べたらあまりにおいしくて私ていつもおいしいパン食べてるんだと再確認。おいしいパンていいな、としみじみ。

今日は夕方、Boulangerie Takagi(ブーランジェリー タカギ)と Boulangerie PAINDUCE(ブーランジェリー パンデュース) でそれぞれ角食を買おうと思って、まずタカギに行くと店内は満員御礼。相変わらずタカギは夕方品揃えが良くて好感。ぜんぶおいそうだけど角食のみゲット。次のパンデュースに行くとなんと「本日売り切れのため閉店しました」とのはり紙が。えー、パンデュースでこんなのはじめて。と愕然としているとお店の人が出てきて「少しならありますので見ていってください」とお店に入れてくれた。角食が少し残っていたのでゲット。

なんだか最近有名パン屋さんでなかなか思うようにゆっくり買えない。タケウチなんて今はもとからあきらめてるような状況。不思議。



映画『モロ・ノ・ブラジル(Moro no Brasil)』(ミカ・カウリスマキ/2002/ドイツ、フィンランド、ブラジル)。ミカ・カウリスマキがブラジル音楽のルーツを巡り旅に出るロード・ムービー。ミカ・カウリスマキ渾身の趣味映画。映画というより2時間ドキュメンタリー番組のようだけれど、様々な音楽形態は面白かった。ストリートミュージシャンのレベルが違う。


2005.05.15 猫を見つめ、躊躇し、それからまた出発した。
天満に用事があったので cheerly (チアリ/大阪市中央区石町2-3-13)でランチ。自家菜園で収穫した野菜や米のメニューがどれもおいしい。お店の雰囲気もゆったりしていていい感じ。



松屋町(このあたりは松屋町と呼ぶのか空堀と呼ぶのか谷町と呼ぶのか私には分からない・・・)の御屋敷再生複合ショップ「練」周辺。たまに行くといろいろ立ち寄ってみたくなる。長屋を改装した盆栽と手作り雑貨屋さん「茶盆」に行ってみる。お茶しなかったけれど、靴を脱いで中国茶とデザートが楽しめるお茶の間風カフェが併設されていて今度来てみたいと思った。



家人と公園でバドミントン大会。ふたりでぜーはー息をあげる。インドアな私たちはこうしてあまり運動をしたりしない。だから、運動神経悪くないんだよ、とずっと前から言っていた家人の言葉をそのまま受け止めていたのだけど、たいしたことなかった。私と大差なーい。


2005.05.14 からみあった体の雑然とした堆積
大阪市・江戸堀界隈。家人と"チョットいいランチ"に行きたい!と言って行った先はフレンチの Tout-Le-Monde。ところが本日は予約でいっぱい。がっかりしながらダイビルのイタリアン CABO d EL PONIENTE へ。900円ランチ目当てだったけどそれは平日のみのメニューで土曜のランチは高いため却下。てくてく歩いて土佐堀川沿いの chez SOLVIVA へ。しかし予約で満席。おかしい、なんでたかだかランチが食べられないの、と思いつつ、L'HEURE BLEUE へ。(予想してたけど)並んで食べるほど気合がなかったので却下。ランチの神様にふられつづけて最後に目指したのは L'HEURE BLEUE の近く godaille。小さな店内だけどテーブル席が空いてた!godaille は松山明男シェフが一人で取り仕切っているフレンチ。シェフが料理を出してくれたりオーダー聞いてくれたり、そういうスタイルはとても好き。本日のランチはじゃがいもとトマトのスープ、ナスに鰯をはさんだ手の込んださっぱりした料理、リゾット(?)、バゲット。コーヒーが付くと1000円。安易にサラダとか出さないストイックさが気に入った。とても美味しくて godaille に大満足。また来たいな。

長居スタジアムにて大阪ダービー セレッソ大阪 vs ガンバ大阪を観戦。本日はホームでのリーグ戦史上2番目入場者数で42,053名だったとか。ガンバ・宮本をちらちら見つつ、セレッソ側にいたのでセレッソを応援。しかしいつの間にかセレッソに一喜一憂。2-4で負けちゃったけど面白かった。



めずらしく夜ゴハンも外食。近所の和ダイニング。はじめて行ったけどなかなか美味しかった。ジ・アース・カフェで夜カフェして帰宅。いまはゴードン・ムンマを聞きながら日記を書いたり。身に迫ってくるような緊迫感と黒さと異次元さが好き。夜聞くこわい音楽。

映画『花とアリス』(岩井俊二/2004)。イマドキの思春期少女映画。昔が『櫻の園』だとすると生活アイテムの違いが時代を物語る。雑誌はrelaxかー。蒼井優がかわいい。鈴木杏と蒼井優のリアルな会話もいい(アドリブ?)。


2005.05.08 開かれたドアの灰色の長方形
靱公園のバラがきれい。散歩の人々もいっぱい。



阪神百貨店の地下にある saison factory がなかなか面白い。旬の食材を活かした生ジャムやドレッシング、酢、フルーツドリンクなど、それぞれすべてがおいしそう。量り売りの生ジャムのあるショーケースなんかかなり魅力的。また家のがなくなったら買ってみよう。

午後から nu things に『大谷能生ジャズレクチャー vol.2「Jazz Logic PATAPHYSIQUE」特別編東大ジャズ講義 in 本町 nu things』を聞きに行く。たぶん開場の5分後くらいには到着してたんだけど、かなり人がいて驚く。菊地成孔目当て? 話としては大谷能生ジャズレクチャーというよりゲストの菊地成孔ジャズレクチャーだった。ジャズについて自分の思いのたけを熱く話してくれるイベントだと思ってたけどなんか違った。

映画『幸せになるためのイタリア語講座(Itarian for Biginners)』(ロネ・シェルフィグ/2000/デンマーク)。これもドグマ95作品。30代の男女6人のすっきりまとまるカップリングがいい。ただドグマだからどうという映画でもないような。


2005.05.07 青白い顔をして、ずっと助けを求めている小さな解決策
家人を送りつつ、ついでに行こうと思ったのは吹田の135R沿いにある"Le Sucre-Coeur(ル・シュクレクール)"というパン屋さん。「パリのエリック・カイザー氏のもとで修行したシェフの岩永歩さん」は雑誌にもひっぱりだこ。もっと大きなお店かと思っていたら意外と小さなお店。そしておきまりの雑貨系女の子ではなくOL風女の子(店員)がお出迎え。ショーケースに並んだパンはどれもおいしそうでそしてお値段もなかなか安い。いろいろ購入して、おやつとして焼きたてのハムとグリュイエールチーズを挟んで表面を焼いた温製サンドイッチ、クロックムッシュを早速食べてみるとものすごくおいしい!おいしいというかウマイ!きっとこんなにおいしいクロックムッシュはないと思うくらい。評判のパン・ド・ミーは売り切れだったので是非また行きたい。ここはほんとにかなりおいしくて好み。



梅田に移動して Sally Scott(サリースコット)でお姫様のような買い物。トップスとスカートとパンツを購入。しあわせ。なんというかガーリーとかフェミニンとかじゃなくてべたべたに甘い少女系に燃えてきた。その後、また移動して家人のスーツを買いについて行く。こうしてついて行くとスーツという別世界にも流行があるんだなーと実感。ネクタイの素材とか面白い。家人の購入した硬派スーツは好み。


2005.05.06 単純だが実際的な配置
土佐堀にある"天然酵母のパンと焼菓子のお店 にちにち"へ。土日祝お休みのため、ふと思い立って買いに行ってみる。緑のテントが目印の見過ごしそうな場所。閉店間際だったので食パンもなく品薄だったけれど、バタールと期間限定いちごジャムパンとミルクパンを購入。オーガニック、身体にやさしい、というコンセプト通り、素朴でやさしい味わい。試食でもらったごまクッキーも徹底的にオーガニックな味がした。

オーガニックカフェのメニューとかちょっと前まで正直ちょっと高いしあんまりおいしいと思ったことはなかったけれど、最近のオーガニックて安いしなかなかおいしいのでたまにはいいかな、と思う。



2005.05.05 小さな光線が目を刺した
GWはなんだか大忙し。5/3は静岡ツアー。浜松のお祭りがあったせいか浜松を通過するまでのろのろ進む。焼津の魚センターでいろいろお買い物。こういう場所でのお買い物は楽しい。くじ引きで鰯のはんぺんをもらう。そこで購入したマグロのお寿司のおいしいこと。島田に移動して大井川を渡ってもっと山のほうへ。自然がいっぱい。島田市博物館へ行き、蓬莱橋を渡る。



5/4は三重県桑名の多度大社へ。家人が小さい頃行ったことがあると言っていた上げ馬神事というお祭り。行ってみたら8万人という人出で駐車場に停めるのも一苦労。上げ馬神事とは「氏子中から神占いで選ばれた少年騎手6人が花笠・武者姿で騎乗し高さ約2mの壁をかけ上がる勇壮な行事」とのこと。この可否によってその年の豊作・凶作を占うそうで、これがまたすごい迫力で見てるほうもどきどきする。すっごい面白いお祭りだった。機会があればまた見たい。そして多度大社近くの老舗鯉料理専門店ですてきな庭をながめつつ鯉のフルコースを食す。鯉てはじめて食べたかも。美味しかった。たまにはこういう料亭の食事もいいな。



今日はコメダ珈琲(大阪市内にもこういうコーヒー屋さんがあると便利なのに)でくつろいでからのんびり大阪に帰る。意外に充実した日々のGW。