October

自分の情熱にも、自分の疲労にも、自分のデモンにも、
自分の心の躍動にもその主人公であり続けること。




2005.10.30 私の窓を通り過ぎる雲はブルターニュから来るのだ。
『みつばちトート+福田里香 布芸展』。民芸好きの家人と京都・恵文社一乗寺店 ギャラリーアンフェールへ。以下みつばちトートより抜粋"料理研究家の福田里香とwebでトートバッグを製作・販売するみつばちトートによる布物プロジェクトです。テーマは民藝。今回は、青森県弘前市に伝わる民藝運動ゆかりの刺繍「こぎん刺し」を使ったオリジナルバッグ展です。麻布に木綿糸で刺繍するこぎん刺しは、知られざる日本のリネン文化。Yen Wareの器、民藝の旅をまとめた小冊子なども販売予定です。"



保温と補強のために麻の布地の要所要所に木綿で刺子を施した幾何学紋様の「こぎん刺し」は手作り感あふれていてスローな雰囲気できれいでなおかつかわいい。『布芸展』はなかなか楽しくて福田里香さんと束松陽子さんのミニコミ・民藝旅行記冊子「来森手帖」(40P/900円)「来鳥手帖」(32P/800円)を購入。民芸運動について書いた雑誌や特集は数あれど、こんなに"かわいく"まとめた冊子に拍手。初心者の私でもいろいろ興味が広がる内容。鳥取にも弘前にも行きたい。ちなみに籠バッグはものすごくかわいかったけれどかなりいいお値段だった・・・。

一乗寺まで来たので近くの天然酵母パン屋さん「東風」へ。小さくてかわいらしいまるっこいパンが並んでいる店内で何個か買う。さっそく焼きたてのレーズンパンをいただくとおいしい。表面ぱりっと中もちもち。移動してランチに目をつけていた鴨川近く荒神口のパン屋さん「hohoemi」へ。するとカフェは去年にやめてしまったそうで(持ってた情報が古かった・・・)またもパンだけ買う。ついでにベーグルも(楽しみ)。



結局ランチは京都芸術センター内にあるマエダコーヒー明倫店へ。そういえばまだ家人が京都にいたときにここでお茶したなーなんて振り返ってみる。ここは濃いめの珈琲だったのを思い出した。

帰って家人と話していると中之島のリーガロイヤルにバーナード・リーチのデザインした「リーチバー」なるものがあると言う(前も私に言ったそうだけど覚えてなかった)。店内は河井寛次郎や棟方志功の民芸品も並んでいるそうで、行きたいねー!と検索してみると"基本的なコンセプトは、当時の社長山本為三郎氏と日本民芸の先駆者・柳宗悦氏によって練り上げられたもの"と出てきてわーすごーい、と盛り上がったけれど、さすがにリーガロイヤルのなかのバーだけあって高い・・・。でもいつか行ってみたい。家人につられていいねーと言っていたほそぼそとした民藝熱が開花中。


2005.10.29 けっして降伏しない存在に心を動かしてください。
ふと雑誌でデロンギのパニーニメーカーを見てぽわんと夢をみる。朝食にパニーニ・・・。イタリア風サンドイッチを作るならやはりイタリアパン。ロゼッタ?グリッシーニ?フォカッチャくらいしか食べたことないような気がする。パンの手を広げようとわくわくしながら家人に「パニーニメーカーどうでしょう?」と伺うと「ホットサンドメーカーあるでしょ」と諭された。

ニューヨーク生まれのオーガニックドーナツ屋さん DOUGHNUT PLANT て東京にしかないみたい。いいなあ。ドーナツもベーグルもおいしそう。アメリカだからってCINNABON級の激甘(1個で約1000kcal!)とかではないよね?(そういえばUSJ店は閉店になっていた)

映画『細雪』(市川崑/1983)。谷崎潤一郎原作。大阪・上本町の本家、兵庫・芦屋の分家、四季折々の風物を絡めながら蒔岡家の美しい四姉妹の一年間の出来事を描く。単純に関西弁(ここでは優美な船場言葉)や地名が感覚として分かることが面白さに拍車をかける。四姉妹が毎年桜の季節には京都嵯峨の料亭で落ち合い、満開の桜の下でおしゃべりをしながら歩くシーンが印象的。美しい着物の数々、華やかで上品でゆったりした生き方、憧れてしまう。



2005.10.23 幸福とは天才であり、この二つはまったく同じものだ
NU茶屋町のタワーレコードでオープニング記念として UA がインストアライブするんだーと2週間くらい前、雑誌を見ながら当たるかなーとハガキを書いていたらイベントの日付は10/22。あっ行けない日だよハガキどうしよう、と思って23日のインストアライブを見たら矢井田瞳だったのでとりあえずハガキを出してみたら当たってしまった。じゃあNU茶屋町を見学がてら、ということで家人を誘って行ってみることに。

NU茶屋町に少し前に到着してさらっと各フロアを見てみる。すごいひと。タワーレコードに行って西日本最大と言われる店内をちょこっと見てみるけれど、品揃えはいまいち。というか私が見たい棚(アヴァン、現代音楽等)はしょぼかった。マルビル店とあまりかわらない。例を挙げるとシュトックハウゼンが4枚程度のレベル。アメ村のタワー以上にはならなかったか・・・。

矢井田瞳のインストアライブはトーク&ライブ形式で、しっとりバラードを3曲披露。おそらく私と家人はこの会場のなかでもっとも矢井田さんをよく知らない人たち(まともに知ってる曲はない)なので後ろの壁際に。スタンディングなのでほとんど見えないような場所だったけれど、隣にいたカップルの「ヤイコー!サイコー!」という叫び声にちょっとひいた。思わぬところで矢井田瞳初体験。

映画『オアシス(Oasis)』(イ・チャンドン/2002/韓国)。社会に適応できない前科持ちの男と重度脳性マヒの障害者の女。限りなく重く複雑なテーマ。障害者の女コンジュを演じたムン・ソリは『ペパーミント・キャンディー』(1999)にも出演している女優さん。しばらく気づかなかったくらい迫真の演技。ちょっとかなりすごい。

映画『恋の門』(松尾スズキ/2004)。漫画芸術家(松田龍平)とコスプレイヤー(酒井若菜)の恋。スピーディーな展開、単純に見ていてすべてが楽しい。細かく出てくる有名出演者の数々。"漫画指導"には日野日出志の名前も・・・。見終わったあとに漫画を描きたくなってコスプレがしたくなる。


2005.10.22 穏やかで、熱い灰の色
安藤忠雄が表参道ヒルズの設計をするとか。大阪で「千本の桜を植えよう」という平成の通り抜け実行委員会をつくって講演会したり日々活動的だなー(じつは募金に参加した)。大阪に来てなんだか安藤忠雄を身近に感じるようになった。

用事があって家人と三重県・四日市へ。突然交通費節約に目覚めて阪神高速を使用せず、西名阪・名阪国道・東名阪、片道1600円くらい。安く行けた。用事を済ませたあと、懐石料理屋さんで松茸入りの土瓶蒸しと美味しい懐石料理のランチ。土瓶蒸しで至福の瞬間・・・。土瓶蒸してすばらしい。四日市でおいしいとウワサのパン屋さん「Le pain unique des Tanblan(ル パン ユニック デ タンブラン)」で食パンほかいろいろ購入。ちょっとつまんだ食パンはおいしかった。明日の朝食が楽しみ。



映画『地球の静止する日(The Day The Earth Stood Still)』(ロバート・ ワイズ/1951/アメリカ)。一体のロボットを従えた宇宙人が円盤に乗って宇宙の平和を訴えにやってくる。反核。例のごとく男と女を絡ませるサスペンスタッチドラマ&SF映画の先駆的作品。モノクロながらラメ入り衣装を身にまとう宇宙人、ぬいぐるみ風ロボコップのようなロボット護衛。宇宙人にときめき、彼のやってきた本当の理由を聞かされて奔走する物分りの良い女性。大真面目に愛らしさをふりまく作品。



2005.10.17 愛の終わりにしか答えを受け取らない、
愛の張り裂けるような疑問、二人の中、どちらが棄権する人かということ。

雑誌「Casa BRUTUS」で東京の雑穀デリを紹介していて、とつぜん私のなかでぴーんときた。雑穀おにぎり、雑穀米のどんぶり、そして玄米パエリアのレシピ。ぴーん。神田の「十穀和長」のおにぎりが食べたい。広尾の「ナチュラルマート」もいい感じ。品川には「リトルママン」かーと思ったら大阪・心斎橋にある1号店「ママンテラス」の2号店だった。とか書いていても、オーガニックにものすごい興味があったりエコ大好きだったりするわけではなく、単純にローハスだとかスローフードとかそういう流れで楽しそうという理由。

ふと名古屋・八事にある「congaricafe(コンガリカフェ)」や新栄の「空色曲玉(そらいろまがたま)」を思い出した(まだあるのかな、と思って検索してみたらコンガリカフェは杁中に「こんがり庵」という焼菓子工房もオープンさせるほど繁盛していた。すごーい)。このふたつはわりと本気にオーガニック味。ちょっと懐かしい気分に。大阪・アメ村にある「hale hale organic cafe by solviva(ハレハレオーガニックカフェ)」くらいが雰囲気ゆるゆるでごはんも普通においしくて好きかなーとかぼんやり考える。

映画『父、帰る(Vozvrashcheniye)』(アンドレイ・ズビャギンツェフ/2003/ロシア)。タイトル通り、12年ぶりに父が突然帰ってくる。何の説明のないまま息子二人と旅に出る。何かを語るのかと思いきや何も語らない。すべてが省略された唐突な展開。多くの疑問を残した物語。ロシアの広大な景色が頭に残る。



2005.10.16 「彼女の知識も、その感情の深さ広さには、
決して及ぶ筈のない只、それにのみ忠実に、それにのみ支配され、それの奴隷であり、それの主人である所の少女である。」

アナ・スイの今シーズンのコレクションがいい感じ。カントリー&ロック?甘そうなのに甘くない、かわいくてかっこいい。小花が散ってる愛らしいワンピースにも裏があるような感じがいい。

植木市で買ったヒイラギ用の鉢をイルムスに見に行こうということで家人とハービスへ。ついでに VIA BUS STOP で MARNI を観賞(いま思うとこっちにいた時間のほうが長かった。待ちぼうけの家人。ごめんなさい)。コサージュ付きのカーディガンのなんてかわいいこと。ボレロもバッグもなんてかわいらしい。すてき。後2時間くらい頭のなかが MARNI。

結局イルムスに思うような鉢がなかったので大阪城の植木市で購入。今日のお昼ごはんは玉造の「H&L BAGLES」に再訪。今日は思い切ってイートイン。狭い店内でも壁に向かって食べていると意外と狭さも店員さんの目も気にならないものだと思った。H&L BAGLES のサンドはおいしいな。土日ですべてのベーグルが120円均一とのことでちょっとだけテイクアウト用も。今日は先日感激した紅いもベーグルが売り切れてて残念だったけれど、新商品の"さつまいも"と"焙煎小麦胚芽"もゲット。楽しみ。

「ラララえほん」@北堀江"貸本喫茶 ちょうちょぼっこ"に本好き家人と行く。実は移転してから行くのははじめて。マンションの一室だった頃にくらべると格段に雰囲気がよくなって明るい日差しに窓から吹く風と聞こえる喧騒が心地よくて長居してしまう人たちの気持ちが分かった気がした。野溝七生子の短篇集をめくってみたり、小川洋子の「妊娠カレンダー」を一気読みしてみたり、のんびりゆったり、かわいい店員さんに出してもらうチャイもおいしくて、こうして本だけを読む時間を忘れる静かな空間ていいなあと思った。時間のあるときはまた来たいな。

映画『トスカーナの休日(Under the Tuscan Sun)』(オードリー・ウェルズ/2003/アメリカ)。美しい風景と美味しそうな料理の数々。ぼんやり見てると元気になれそうないい雰囲気の映画。



2005.10.15 理解しないこと、理解する必要がないということ
昨日は家に帰ると Natural Dining & Cafe Mugwort から有機食材詰め合わせが届いていた。わーアンケート書いて当たっちゃった。うれしい。しかもお店の人のかわいいお手紙入り。いいお店・・・。また行こう。



昨日の続き。家人が吹田のル・シュクレクール(Le Sucre-Coeur)のパンをどっさり買ってきてくれた。私はワインを買って、パン&ワインのすてきな夕食(しかもラク)。週一くらいで実行したいけれどご飯好きの家人に申し訳ないのでたまに。



今日のこと。壊した胃腸のためにヤスダヨーグルトの飲むヨーグルト。



午後から土佐堀に10/11にオープンした ROBOCAFE でランチ。ロボットカフェとはちょっと新しい。新聞にも記事が出ていたし(地方版だけど)すごいなー。週末の店内は子連れが多かった。取材で来てる人たちもたくさんいて、なんか2つくらいから「○×ですけど、ゴハン食べながらアイボと遊んでるの、写真にとってもいいですか」みたいなことを言われてぎこちなく遊んでるところを至近距離で撮影された。おにぎり定食とかおそらく美味しかったんだけど、写真を撮られながらだったのでよく味わえず。映画『メトロポリス』なんかを流していてロボットだらけでなかなか楽しい空間。全部手にとって遊べるところがよい。うつほさんの日記にあったセグウェイはなかったなー。


2005.10.13 力は愛からしか、少なくとも力への愛からしか出て来ない
紀宮さま(清子内親王殿下)が『ジョン・グールド「鳥類図譜」総覧』(玉川大学出版部)を出版されるという記事を読んだので家人に報告。案の定、鳥好きの家人は「ずるい」と悔しがっていた。ところでジョン・グールドのグールド鳥類図譜てものすごい大きい本でびっくり。
http://j-gould.tamagawa.jp/Japanese/tokusyuu.html

ふたたび胃腸炎。病院へ行って薬をもらう。自分は食べない(おもくて食べられない)晩ゴハンを味見をせずに作ったら失敗していた様子。しょんぼり。

映画『9000マイルの約束』(ハーディ・マーティンス/2001/ドイツ)。ロシアの捕虜収容所からドイツまでの9000マイルを3年かけて歩いた男の実話がベースの物語。長い。ものすごい長い映画だった。


2005.10.10 確かな力、深い力、鉄のような優しさよ。
朝、昨日買った薪窯パン工房 麦のパンを食べる。ベーコンエピもパン・オ・レザンも普通。もっとハードなほうが好み。

北堀江の"貸本喫茶 ちょうちょぼっこ"でロシアの絵本や名作絵本、絶版絵本、神戸の雑貨屋さんCEDOKのチェコ絵本などが並ぶ「ラララえほん」というイベント。行ってみよーと思って行ったら今日はやってなかった・・・。そうか、金土日の営業だった。残念。期間中に行けるかなー。

本町に移動。たまには four de h(フール ドゥ アッシュ) の食パンを買ってみようと思って行ったら定休日。がっかり。本町あたりは日祝休み多すぎ。仕方ないので近くの PAUL に行く。ホットサンド用にしたかったので一番薄切りにしてください、と頼むとなんと8枚切りだった。厚ー。しかもドヘタ。420円もするのに。PAUL もこんなもんか・・・。しかし一番薄切りが8枚というのは今まで頼んだ中で最下位。肥後橋・ブーランジェリータカギの、時間かかるけど一生懸命(何度も失敗しつつ)12枚切りにしてくれる姿が目に浮かんだ。やはりスライスを頼むなら何度も書くけどアンデルセンがトレビアンだとひしひし感じる。

PAUL といえば Pasco の敷島製パン。健保組合。愛人17人に19億横領事件。PAUL の社員さんたちも健保組合入ってるよね。たいへんだ。


2005.10.09 跳ぶように歩きたい
今週はどうもお疲れでお休みの日は昼寝を入れる。しかし昼寝をするとへんな夢を見がちなのを思い出した。

今日は天気がよかったので昨日行くのを断念した(本好きの家人がしょんぼりしていた)大阪天満宮での「天神さんの古本まつり」へ。着いてからお参りもする。何をお祈りしたのか聞くと「よい本が見つかりますように」という家人がちょっといじらしい。別行動で私が買った本は獅子文六の『食味歳時記』(文藝春秋/1968)。当時雑誌「ミセス」に掲載されていたという食に関するエッセイ。休憩所で少し読んだけれど時節の食べ物エッセイは面白い。装丁もシブい。

そしてなんばの高島屋に移動。目的はもちろん『グルメのための味百選』のパティシエ エス コヤマのバウムクーヘン。各日100個限定の午後1時からの販売。念のため1時前に到着したけれどやっぱりすでに行列(意外と若い子よりおばちゃんたちが多い)。午前10時から販売してた小山ぷりんも当然完売後でショーケースは空。すごいな、エス コヤマ!で、お一人様1個限りのバウムクーヘンを1個買う。(家人もいるから「2個買う?2個買う?」という私の興奮をいさめるように家人は「そんなに食べられないから」と冷静な意見をくれた)。その後、イートインのできるコーナーで、福井にある越前そばの老舗「森六」のおろしそば。こぶりの器に入っているの辛味のある大根おろしをかけたこしのあるそば。おいしいおそばっていいなーと思いながら食べる。となりにあった東京・日本橋人形町にある「玉ひで」の親子丼もおいしそうだった。いろいろ試食をしつつ大阪・和泉市いぶき野の薪窯パン工房 麦のパンを少し買う。



帰ってきて本棚をチェック。あるかも、とちょっと思っていた獅子文六の『食味歳時記』、文庫であった・・・(もともと家人の本)。古本はやっぱり家人に相談して家にあるかないか教えてもらってからにしよう・・・。むかしはあまりお互い趣味の影響とかなかった気がするけれど、今ごろ影響されてきた様子。

晩ごはんの後にエス コヤマのバウムクーヘンを食べてみる。しっとりやわらかくてほっぺた落ちそうにおいしい・・・。並んでよかった・・・。

映画『キューティーハニー』(庵野秀明/2003)。冒頭、入浴シーンからサトエリが白の下着に半透明ゴミ袋を巻きつけてコンビニへ走る姿からサトエリに釘付け。カタブツ刑事役の市川実日子もいい。感動して泣いちゃったよ。

映画『珈琲時光』(侯孝賢/2003)。敬愛する小津安二郎へのオマージュとして、ホウ・シャオシェンが、ささいな、いまそこにある日常を切り取った、穏やかでやさしい淡い作品。東京の下町の景色、神田神保町の景色、高崎の景色、いろんなものが美しく見えるホウ・シャオシェンの映像が好き。正直期待していなかった一青窈が自然体で素直な演技でよかった。おいしい珈琲を飲んだあとのような後味のよい映画。いつまでも続いてほしいと思った。


2005.10.05 甘ったるい気取りを避けること。
あきちゃんと梅田でごはん。ヒルトンの地下のパスタ屋さんの20%オフのクーポン(おおきい!)を発見したのでそこに決定。

会う前に私の方は少し時間があったので、先日の週末にすごい混んでいてあまり店内を見ることができなかった阪神百貨店に行く。「入り口こちら」という案内を見て少し並んでいたら8Fのタイガースショップへ入るための列で、なぜかタイガースショップへ入る。Vマーク入りの商品をみんなお買い物用のビニール袋にぽんぽんつめこんでいて、「この金本かわいいで!」と若い女の子たちが金本フィギアに騒いでいたり、景気のいい光景だった。私は早々に退散してOPAQUEへ。普段行かないけれど、mina perhonen やアンティパストが安くなってるかも、と甘い期待をしたけれど、激安セールをしているのはほとんどOPAQUEオリジナル商品で、さすがに mina perhonen やアンティパストは安くなってるわけはなかった。



とかうろうろしてたらあきちゃんのほうが先に着いててあわてて行く。パスタ食べてパン食べてドルチェ食べておなかいっぱい。いっぱいせきららなおしゃべりをして楽しかった!


2005.10.04 太陽を背にして歩いていて私の巨大な影を自分と取り違える。
10/20にオープン予定の『NU茶屋町』。渋谷、新宿に次ぐ西日本最大級のタワレコも入るそうで、ちょっと期待。東天満にあるおいしいと評判のイタリア料理ビランチャもあたらしく出店するみたい。YAB-YUMとか置いてある関西初の"DEUXIEME CLASSE(ドゥーズィエムクラス)"も楽しみ。NU茶屋町の1Fのファッションフロアは面白いかも。

なんばの高島屋で明日から『グルメのための味百選』という催し。そこで兵庫・三田にあるパティシエ エス コヤマが登場、小山流バウムクーヘンも買える、とちょっと興奮中。秋めいてきて、もともと甘いもの好きな私はバウムクーヘン食べたいなあとか思っていたら雑誌『ChouChou』でもバウムクーヘンの小さな特集が組まれていて、にわかに心が踊る。エス コヤマのバウムクーヘンといわずいろいろ食べてみたい・・・。



2005.10.02 魔法のランプの巨大な力を理解していない。
朝は『H&L BAGELS』の鮭茶漬けベーグルとクランベリー&イチジクベーグルにレタスとハムとスクランブルエッグをサンド。おいしーい。鮭茶漬けベーグルからほんとに鮭茶漬けの匂いがする。クランベリー&イチジクベーグルもしっかりクランベリーとイチジクが入っていて濃厚。相変わらず生地がおいしい。いいなあ『H&L BAGELS』。

お昼から少し出かけたついでに堺筋に近い船場の雑貨屋さん『souvenir du monde』に寄ってみる。どこかの店に置いてあったショップカードを見たからなんだけど、そもそもここを覚えていたのはショップカード上ですごい綴りの間違いをしていたので印象深かった(フランス語じゃなかった・・・。でも今日行ったらショップカードの綴りは直ってた)。というか『souvenir du monde』という名前自体フランス語で文法上ありえるのかフランス語初心者の私には大真面目に疑問(だれか教えてください)。ここは今はなき扇町ミュージアムスクエアにあった『souvenir』という雑貨屋さんの店長さんがやっているとか。品揃えはなかなかかわいくて安くてシンプルなものも多いので使えそう。サツマイモを入れておく赤いネットを購入(いま家には大量のサツマイモがある)。

そういえば少し前に西区の『Nature's Calling』というカフェ&ダイニングの前を通ったときに家人が「えっ」と驚いていたので聞くと「・・・おしっこ行きたい、て意味だよ」と教えてくれた。えーそうかーそう言われるとそうとれるけど、そうなんだーとちょっと私も驚いた。いろんな名前のお店があるなー。

家人の「肉が食べたい。ステーキ!」という肉リクエストで夜ごはんはステーキ丼。少し食べたところで肉に飽きてくる。なんだか最近肉を欲していない。もう体の衰えが? 家人はしっかり2人前くらい食べて満足していた様子なのでよかった。



映画『晩菊』(成瀬巳喜男/1954)。芸者上がりの中年になった女たち。金貸し業をして女中と二人暮しだったり、子どもにお金をもらっていたり、女の人生は様々。始終愚痴を言い合って噂話をしてお金の話をして、そういうなんでもない日常のやりとりにささいな事件があり、また日常に戻る。女たちの会話で成り立つ作品のこのなんでもない会話と事件すべてが面白い。たまたま『晩菊』の前に『お吟さま』で有馬稲子を見たけれど、若さもあるだろうけれど『晩菊』の時のほうが美しくかわいくちゃっかりしたモダンガールで魅力があった。


2005.10.01 「私が癒ったら」という文句で始まる幸福の物語
イーリーキシモトの靴下とTOGAのジャケットを購入して散財(おもにジャケットで)。わあ貧乏になった。

週末はベーグル屋さんを求めて。うつほさんに教えていただいた玉造にある『H&L BAGELS』。お買い得のベーグルサンドとポテトと飲み物のランチセット700円。家人はクロックムッシュ系、私はれんこんとしめじのサラダ系。鮭茶漬けベーグルとクランベリー&イチジクベーグルと紅いもあんベーグルも買う。イートインもできたけど、ここもちょっとなかなかスペースが小さすぎて(『4th Street Bagel』より小さい)イートインはしにくかったので大阪城公園で外ランチ。家人は「いままで食べたベーグルでいちばん好き」と言っていた。私も『H&L BAGELS』のベーグルはかなり上位ランク。小ぶりで上品でちょうどいいもっちり感。かなりおいしい。今度は(わりと行くのにベーグルがあることに気づかなかった)パンデュースのベーグルかな。

小学校時代の同級生から「今日は梅田に買い物に来た」とメールがあったのでお茶しに出かける。じゃあ待ち合わせは阪神百貨店で!と伝えたものの、いざ行くと阪神優勝セールでお店に入るのに長蛇の列。とりあえず無事会えてイーマのなかでお茶。ものすごい久しぶりで盛り上がって話しまくる(たぶん方言丸出し)。どうしてひとりでわざわざ梅田に買い物に?と聞くと「風水では今年は大阪の方面がいいの」と言う楽しい子。久しぶりに会えてうれしかった。

夜、昼間買った『H&L BAGELS』の紅いもあんベーグルを食べてみる。これがおいしい!和菓子と芋好きの私の心をぐっととらえ、あんこを包んだベーグルのもっちり感もプラスされて至福のおいしさ。すばらしい。

映画『ディズニーランド・ストーリー(The Disneyland Story: Tribute to Mickey Mouse)』(ロバート・フローレー/1954/アメリカ)。ウォルト・ディズニー自身が司会をする幻のTV番組「ディズニーランド」。何本か紹介するモノクロ作品のうちミュージカル・アニメーション映画「ファンタジア」もあり、なかなか面白いドキュメンタリー。

映画『お吟さま』(田中絹代/1962)。田中絹代が監督した作品で、出演者が有馬稲子、高峰三枝子と成瀬組ということで興味があった。千利休の娘・お吟の悲恋を一途に描く。「吟の魂は右近さまに差し上げました恋の女のいのちでございます」とうやうやしく告白。登場人物それぞれが秘めたる想いを持ち、わびさびの物語なんだと思っていたら終盤、恋の炎は燃え上がり、死をもってしてつらぬく愛もあるのよ、とお吟は泣き崩れる下女に諭すのだけど、いつの間にそこまで達観したのかちょっといきなりすぎ。たった数分の岸恵子のシーンが印象的。