November

抑えられた欲望の充満、これが私の幸福の鍵だ。




2005.11.27 動かない姿、悲しそうな美しいまなざし
土日で家人と岡山県の湯郷温泉へ。大阪・中之島にある graf がデザインしたカフェを併設する旅館で、なかなかきれいなところ。カフェは正直そのまま graf のショールーム状態。

この旅館に行く前に行ったのは奈義町現代美術館。通称 Nagi MOCA(ナギ・モカ)。平成6年に開館した磯崎新設計の美術館。荒川修作+マドリン・ギンズ、岡崎和郎、宮脇愛子の巨大作品を展示してあるのだけど、作品と建築が融合していて、なんかこう、外観からしてわくわくした。太陽、月、大地と名付けられた展示室はそれぞれ本当に面白いのだけど、宮脇愛子のステンレスのワイヤーの弧の連なりも美しかったし、岡崎和郎の月の形をした反響の部屋も鈴木昭男を思い出したりして楽しかったけど、とりわけヘンでやりすぎ感の漂う荒川修作+マドリン・ギンズの「"太陽"の部屋 ≪遍在の場・奈義の龍安寺・建築的身体≫」は左右に京都・龍安寺の石庭があり、上下には曲面のベンチや斜めに置かれたシーソーや鉄棒があったりする円筒の部屋がすごかった。たまたま見ていたときに私たちしかいなくて遊び倒してはしゃいで満喫。平衡感覚のなくなる不思議な感じ。理屈抜きで楽しかった。奈義町現代美術館はすごい。併設されている図書館の壁面の本に天窓から差し込む光がなんともいい感じだった。

ところで同じく奈義町現代美術館に併設されているレストラン、"喫茶モカ"も磯崎新設計らしいのだけど、たしかにそんな感じのするデザインだったけれど、レストランで働く地元のおばちゃんたちか観光案内所の人たちのアイディアかわからないけれど、古めのブラウン管のテレビが置いてあったり、机の上には椿のような花が飾られていて、決して、うーん、悪いことではないけれど、磯崎さんの意図と違うんだろうなあ、ちょっともったいないよなあと思ったりしながらエビピラフを食べていた。



旅館でおいしいお料理をたらふく食べて、温泉につかって、きれいな紅葉も見られたし、いい休日だったな。



2005.11.24 正確で真率であれ
昨日近くを通ったついでにお茶した中之島の graf media gm で陶芸作家・伊藤利江さんの「Rie Ito : flowers」展を見た。その陶器の「花」のモチーフに一目ぼれ状態。いいなあ、渋さとかわいさを兼ね備えたその愛らしさ。今まで何度も見ていた「鳥」のオブジェもその「花」と一緒に並べたら・・・と妄想。陶器の質感てすばらしい。ショールーム内で見ていた河井寛次郎の赤と青の装丁の本もいいなあ。

映画『モンスター(Monster)』(パティ・ジェンキンス/2003/アメリカ、ドイツ)。シャーリーズ・セロンの変貌ぶりがすごい。13kg増やした肉体の脂肪と義歯をつけた歯並びの悪さ、乱暴な言葉遣いは知ってる美しいシャーリーズ・セロンとは別人。体当たり演技に唖然。レイプ、レズビアン、そういったものが絡んだ映画は悲しい結末が多い。ところで使われてる音楽のセンスにも唖然。近年まれにみるひどさ。

映画『パリの旅愁(Paris Blues)』(マーティン・リット/1961/アメリカ)。デューク・エリントンのジャズをベースに、ルイ・アームストロングやダイアン・キャロルがゲスト出演。ルイ・アームストロングのトランペットの演奏シーンがいい。アドリブも顔もいい。全編ジャズが流れて、若かりしポール・ニューマンとかわいいジョアン・ウッドワードが恋をして、なかなか楽しい映画。でもパリが舞台なのにみんな英語。アメリカ映画だなー。



2005.11.20 海のようにたえずくり返す世間という観物
南堀江にある D&DEPARTMENT OSAKA で無農薬のお米の試食会を開催していて本日が最終日。無農薬米研究会と米蔵人おくむらというところが協力していて、本日は3Fのダイニングで無農薬米が大盛りもお代わりも無料サービス。それを目当てに今日は D&D で家人とランチと決めていたプチオーガニック夫婦(たんに食いしん坊?)。17年度の採れたてのオーガニック新米はとってもおいしくて、思わずお代わり(お代わりしたもののちょっと多かったので家人に半分あげたけど)。

4Fで試食と販売をしていたのでおいしかった「お米屋さんの雑穀ごはん」という13種類の雑穀を一度に摂れる雑穀米を購入(1袋40g×6袋)。黒米、麦2種、発芽小麦、黒ごま、白胡麻、黒豆、緑豆、小豆、もちあわ、もちきび、アマランサス、キヌアが入っていて、今日早速普通のお米に混ぜてみたらちょっとお赤飯みたいな色になってごまもお豆もおいしくて、おかずなんていらないくらい(おかずがないと家人は不満らしいので作るけど)。これを購入したときにおまけにいただいたレストラン用の Hachi カレー専門店のビーフカレーのレトルトと無農薬のじゃがいももなんだかほんわかお得でうれしい買い物をした気分。ちなみに"Hachi"てハチ食品のことで大阪本社の食品会社。なんでこれをくれたのか謎だけど。



見ていた雑誌のなかで MOSCHINO のコサージュが載っていて、ピーンときた。男性用のネクタイをねじって作ったバラのコサージュ。家に帰ってから家人にいらないネクタイをもらって思案中。

オランダのクリエイター Hella Jongerius(ヘラ・ヨンゲリウス)。Nymphenburg Sketches というシリーズにある、プレートの上に立体的な陶器の鹿がおり、そこにソースがかかっているオブジェ?が非常にかわいい。テーブルクロスと磁器のプレートを同時に刺繍してあるのもかわいいし、陶器の花瓶に刺繍がしてあるのもかわいい(つまりどちらも使用目的ではない)。すごい、なんかいろんな想像をして感動した。


2005.11.19 夢中になって現在し、そこにおり、自己自身であること。
お天気もいいので、前から家人が行きたいと言っていた、国立国会図書館関西館の特別展示「描かれた動物・植物−江戸時代の博物誌」を見に行く。国立国会図書館の東京本館は永田町の国会議事堂の近くにあるらしいのだけど、関西館は京都の相楽郡精華町という辺鄙な場所にある。大阪から行くと奈良の生駒郡を通って京都の相楽郡に行くというなんだか地理がよく分からなりそうなルート。

車だと約1時間くらいで着くのだけど、これが想像以上にすばらしくきれいな近代的モダーンで巨大な国立国会図書館のたたずまいに本気で感動した。想像するに東京本館より関西館のほうがすばらしい(きっと)。ホールの中央にはなにげなくレザーのエッグチェア。普通の図書館とは違い、研究目的の書誌・参考図書類がおかれているので18歳未満お断り。入退館の際、住所や名前を入力して館内利用カードを発行し閲覧ゲートの通過する。ものすごい静かな国会図書館のなかで家人とこそこそはしゃぐ。



ひとまわりしたところでメインの特別展示「描かれた動物・植物−江戸時代の博物誌」へ。これも思っていた以上に面白い企画で、江戸時代の人々が残した美しい動植物の図画資料の自筆資料などもよかった。アヴァンな色使いの鳥の絵の展示にまじってすごいヘタなトラの絵とかもあったりして。博物誌の歴史についてはぜんぜん知らないけれど、見て文献を読んだりするだけでも楽しかった。

ちょっと移動して(ちょっと移動すると奈良を通過して大阪になる)四條畷市の「府民の森緑の文化園むろいけ園地」へピクニックみたいなハイキングみたいな紅葉見物。2時間くらいあればかなり隅々まわれそうな、そんなに広い場所ではないけれど、室池を中心に若干色づいた木々はなかなかきれいで秋らしかった。そこで作ってきたおにぎりを食べるのもおいしい。なかなか充実した休日。



2005.11.18 力の手段。意のままに自制し、自由に夢見る能力。
コスメのクリスマスコフレの案内がダイレクトメールやらなんやらでたくさん来るので欲しくなる。でもコレといってピンとくるものはないんだけど、いろいろ試してみたい感じはする。

夕方待ち合わせて、あきちゃんと天満橋の京阪シティモールのなかの岩盤浴へ。エステ関係にはあまり行かないのでストーンスパ初体験。軽くごはんを食べたあとに、きれいな店内で浴衣とバスタオルとオリジナルミネラルウォーターをもらっていざ岩盤浴。サウナみたいな感じなのだけど、寝てしまえるほど(実際寝た)の温度の低さが心地よい。サラサラの汗も気持ちいい。なによりすばらしいのは通常の体験エステみたいにお姉さんががんがん話しかけてきたり商品の説明をされたりしなくて、ほんとにゆっくり何も考えず寝てるだけというのがすばらしい。しかもいい気持ち。冷え性なのにぽかぽか。岩盤浴好き。

ところであきちゃんの肌はうらやましいほどあかちゃんのようにきめ細かいきれいな肌。チョコラBBやらサプリを毎日飲む私としては羨望のまなざし。いいなあ〜。

京阪シティモールて素通りするだけで中を見たことなかったのだけど、屋上庭園に行ったらプチクリスマスイルミネーションがしてあって中之島の夜景が見えたりしてなかなかきれい。「出会い不動」なる不動明王像があって、法善寺横町にある水掛不動のように水をかけて願掛けるんだと警備員のおじさんに教えてもらった。せっかくなのでお賽銭も入れてお願い事。もちろん法善寺横町の水掛不動みたいに年季が入ってるわけじゃなくて新品の不動明王像なんだけど、願いがかなうといいな。



2005.11.13 輝いた氷のような空
クリスマスケーキを注文するのにナイスなお店を発見。案を練ってまた注文しに行こう。クリスマスケーキに夢が広がる。

家人の母の誕生日プレゼントを買いに大丸へ。いつもきれいにしている義母のために前日考えに考えたのはマニキュア。手袋もカバンも傘もネタがつきているのでお値段的に手ごろなものを。CHANEL か Christian Dior か GIVENCHY あたりが無難かと思い、選んだのはGIVENCHY のゴールド系とシックなピンク系。使いまわしできそうな色。家人が選んだのではないというところが分かるのがミソ。

ヒルトンに新しくオープンしたジュンク堂。通路が広々していて女性誌付近がガラガラで見やすい。だいたい近くにジュンク堂の大阪本店があるのになぜここにオープンしたのか謎。

映画『やさしい嘘(Depuis qu'Otar est parti...)』(ジュリー・ベルトゥチェリ/2003/フランス、ベルギー)。エカおばあちゃんを悲しませないために、その娘マリーナと孫娘アダがついた"嘘"。期待をしていた映画で、想像としては『マルメロの陽光』だったのだけど、正直そのレベルではなかった。


2005.11.12 フォンティーヌブローの森でのすばらしい一日
第12回大阪ヨーロッパ映画祭。「ドイツアニメーションフィルム」展覧会@梅田スカイビル展望フロアー。実はスカイビルの展望フロアーに行くこと自体はじめてで、ちょうど天気が良かったので40Fからの大阪の景色を見て家人とはしゃぐ。ここの展望台は大人700円。それだけでドイツアニメーションフィルムのドイツアニメーションフィルムプログラムAもBも観賞できる!なんてお得!フロアには実際ドイツで活躍する15名アニメーターの小道具や絵が展示されていてなかなか面白い。



下記が上映されたプログラム。

■プログラムA
「ルビコン川」(Gil Alkabetz/1997/7分/アニメーション)
「放浪者」(Jochen Ehmann/2000/7.48分/紙とフィルムベースのアニメ)
「パッチワーク・クイーン」(Lars Henkel/2001/2.30分/デジタルアニメ)
「囚われの女王」(Daniel Hopfner/2002/12.18分/パペットアニメション)
「案内人 HARARA」(Andy Kaiser/1999/9.25分/フィギュアアニメ)
「ゴースト・トレイン」(Tine Kluth/2000/15分/パペットアニメ)
「メッセージ」(Raimund Krumme/2000/6分/デッサンアニメ)

■プログラムB
「RECENTLY 2」(Jochen Kuhn/2000/8.30分/painting+collage)
「サイクロプス」(Daniel Nocke/2000/11分/プラスティシーン[塑像用粘度])
「カラス」(Hannes Rall/1999/8.10分/animation,Indian ink on paper)
「ROCKS」(Chris Stenner,Heidi Wittlinger/2001/8.30分/puppet cartoon,combined with3D-Animation)
「楽園行き」(Jan Thuring/2000/7分/puppet cartoon)
「モーメント〜瞬間」(Thomas Voigt/1999-2000/4.20分/oil paint on film)
「ヘシー・ジェイムス」(Johannes Weiland/2000/6分/3D computer animation)
「ESCAPE」(Kirsten Winter/2001/7.13分/ペインティングとフィルムのピクシレーション、オイルペインティング、ダイレクトスクラッチング)

ドイツのアニメってあんまり印象ないのだけど、はじめに見たAプロのやばいくらいの暗さ。そしてシュールさ。グロさ。少数いた子どもも退席するくらいものすごくどんよりした難解ブラックアニメーション。しかしBプロではその感覚に慣れたのか、ものすごく面白く見られた。とくに「RECENTLY 2」最高。シュールさとアホさが絶妙なアヴァン。「ESCAPE」に至ってはブラッケージばりの色彩ミクロアヴァン。なかなか面白いものを見た。

映画『浮雲』(成瀬巳喜男/1955)。落ちに落ちた腐った男に、そうと分かっていながら、傷ついても、やるせなくても、どんなに惨めでも、好きで仕方ないからどこまでもついていく女(高峰秀子)の悲劇の物語。結局男と女はいつの時代も変わらない。常に寂しさを浮かべる高峰秀子の表情が美しい。どこに行くあてもなく、一瞬の幸福を求めた女。"花のいのちはみじかくて苦しきことのみ多かりき"。


2005.11.11 知識の掟を見出すのではなく、それを発明するのだ。
やっぱり胃の調子がかんばしくないので、意を決してバリウム飲んで胃の検査をすることに。人生初体験のバリウム。うわさに聞いていたイチゴ味やチョコレート味のバリウムはなく、単なるバリウムを飲む。炭酸飲むのも台の上でぐるぐるまわされるのも平気だけど、バリウムがものすごい量で400ccくらいあった気がする。味は妙に甘めの薄いセメントと絵の具のような感じ(実際飲んだことないけどイメージ)で、飲みながら泣きそうになる。二度と飲みたくない・・・。結果はやっぱり胃炎(胃が半分はれていた)。ところで私は先生や看護婦さんがびっくりするほど超胃下垂なんだそうで、普通の人より胃がもたれやすいそう。これだけ生きていて自分が胃下垂だと知らなかった。

阪急百貨店で発売される「パティシエ エス コヤマ」のクリスマスケーキ "ロマンス プロムナード2005"(\5,250)。すでに完売だけど、見れば見るほどエスコヤマのケーキがすばらしく見える。"ヴァローナ社のイヴォワールを使った軽いムースに、苺のクレーム・バルサミコ風味のイチゴソテーをしのばせました"て!ないと思うと欲しい心理。ていうか、ケーキとか見てるとやたら出てくるヴァローナ社(VALRHONA)とはフランスの大手チョコレートメーカー。 材料や製法にこだわり保存料や着色剤は一切使用しない高級チョコレート(日本には青山に直営店があるとか)。そしてイヴォワールとはヴァローナ社のホワイトチョコ。お菓子の説明て難しいのね。



映画『いぬ(Le Doulos)』(ジャン・ピエール・メルヴィル/1963/フランス、イタリア)。"いぬ"とは警察への密告者の隠語。暗黒モノでハード・ボイルド、男の友情と葛藤、正直敬遠しがちなのに、この映画は見てみたかった。登場人物が多く、ストーリー展開も意外と難解で翻弄される箇所多数。街を歩いたりという移動するシーンが多く、それぞれの雰囲気や静けさが格好いい。今まで見たジャン=ポール・ベルモンドの中でもっともミステリアスでいい男の役。最後まで何が起きるか分からない。フィルム・ノワール、ヌーベルヴァーグ云々、男がしびれたりするのはこういう映画なのかもと思った。


2005.11.06 悲しそうな美しいまなざしを見定める暇もない
昨日の夜はだし汁で煮たおでんに甘くした赤味噌をつけていただいた。日本酒もいただきながら。これは家人の実家レシピ。私の実家レシピは普通の醤油ベースのおでんに同じく甘くした赤味噌をつける。どちらも単なる味噌スープにしないのがミソ。家人も中部地方出身でよかった。2週間に一回くらいはおでんにしようかな。

ぼんやり雑誌を見ていてアン・ソフィー・バック(Ann-Sofie Back)とイェンス・ロウガセン(Jens Laugesen)が目にとまる。現在活躍中のデザイナー。アン・ヴァレリー・アッシュ(Anne Valerie Hash)の記事の近くにあって、アン・ヴァレリー・アッシュのほうが断然好きだけれど、(自分のなかで)面白くなりそうな雰囲気のブランドが増えるのはいいこと。

自分が着る用で見に行きたいのはイントゥーカ(intoca)。あとタオ コム デ ギャルソン(TAO COMME des GARCONS)。貧乏なんだけど。見に行くってほんとに見に行くだけなんだけど。

肥後橋の「chez SOLVIVA」に明日11月7日ソルビバ農園の「里山カフェ」がオープン。先日前を通りがかったときはまだまだぽかったのにな。というわけで1Fが「里山カフェ」、2Fが「chez SOLVIVA」という構成。「里山カフェ」のランチ(農園ご膳)、"7種のお惣菜+具だくさんのお味噌汁+玄米ご飯+サラダ+一品"で840円ていうの食べてみたい。「chez SOLVIVA」のランチ1200円は食べたことないくせに。400円の差で足が遠のいたり近づいたり庶民だなあ。

あきちゃんとそごう劇場へ。『大阪国際人形劇フェスティバル2005』よりカナダのSOMA INTERNATIONAL(ソーマ)による人形劇「キャバレー・デカダンス」。"「文楽」の三人遣いの影響を受けた新しい表現スタイル"の人形劇は、大小いろんな人形を、二人の男性がひとつずつ操り、歌にあわせてダンスしたりパフォーマンスする。

今日は人形劇だから近くで見たいよね、とはりきって並んで最前列の真ん中席をゲット。相変わらず客層は年配のおばさまが多い。シュールな人形(後から知ったのだけど実在のキャバレースターを風刺した人形なんだとか)が産み出すデカダンスの世界。ふたりが操っているとは思えないぴったり息のあった動き。ふたりは単なる操り師というだけではなく人形と絡んで俳優の役割もする。楽しかった。



あきちゃんと別れたあと、家人と落ち合いヨドバシカメラ梅田で用事を済ます。たまには7Fの「SWEETS MUSEUM」で甘いものを買ってみようかと思っていろいろ見てみるけれど、どれもいまいちガツンとくるものがない。いちばんここで買わなくてもいいようなクレープを購入。でもなかなかおいしかった。

映画『アップタウン・ガールズ(Uptown Girls)』(ボアズ・イェーキン/2003/アメリカ)。アイロンかけながら見る用。でもアイロン用にしてもちょっとゆるゆるだったかも。


2005.11.03 意志はある種の自己愛を前提とする。
心斎橋であきちゃんと待ち合わせ。ロハス生活流行りで知ったマクロビオティック&オーガニックスペース『ママンテラス(Maman Terrace)』にお付き合いしていただき、カフェスペースでお茶。スイーツはなかなかおいしかった。職人さんが作っていたおはぎもおいしそうだったなー。スローな雰囲気だからか単なるカフェなのに出てくるのが遅いのが難点。

時間を気にしてそごう劇場へ。今日からはじまる『大阪国際人形劇フェスティバル2005』。影絵の概念を変えたと言われるロシアのシアターテンユ(THEATER TEHb)による影絵「メタモフォシス」。"テンユ"とはロシア語で影絵の意味なんだとか。ピアノの生演奏にあわせてスクリーンに映し出される様々な影絵。アクリル板にペンで絵を書いて物語を紡ぎ、ショパンの曲にあわせて、書いては消し書いては消す砂絵の影絵。天馬にまたがる少年から大空を羽ばたく鳥への変化はそれはそれははかなくて美しかった。切り絵や本物の人間も入り混じるモーツァルトのオペラ「魔笛」。ゆらぐスクリーン、決して同じにはできない影絵の数々、お客さん参加型の歌、想像以上に楽しい空間だった。



お土産はそごう地下で MOiSAN(モアザン)のフリュート、火曜と木曜にしか販売しないらしいビゴの店の食パン。つまんだフリュートはやっぱりおいしい。