December

なにも変えるな すべてを変えるために




2005.12.30 自分の機会よりも強いこと。
今日からお休みの家人と大掃除。家人がものすごいがんばってくれた。ありがとう。

Ariel Kupfer(アリエル・クプファー)の作品、"ガラスケースに入った水銀の上のカマキリ"がいい感じ。針金みたいな素材でできたカマキリは何年も年月が経ってゆくうちに、水銀に溶けてしまう。そのカマキリが溶けたのちに彼に連絡すると新しいカマキリと替えてくれる。なんてゆったりした優雅な作品(でも虫)。画像を見つけたかったのだけど、探せず。

CHANELの春夏、白の水玉スモックに白のバミューダが超かわいい。CHANEL なんて着れないけど、こうして雑誌を見てときめいてるだけ。そういえば mina perhonen がスタイリストの大森ようこと一緒に作った着物&和装小物。forestparadeのモチーフをつけた帯がものすごいかわいい。いいなあ、全身着物で mina perhonen。あっ家に眠っている着物を着なければ・・・。


2005.12.29 はるかな道のりを遠望しながら
年末のガソリンスタンドはすごい混んでいた。洗車をしてもらおうと思ったら「すいません、2時間くらいかかりますが・・・」と言われた。どうせ置いてあとから来るつもりだったのでそのまま置いていく。ほんとに2時間後に出来上がりの電話がかかってきて取りに行く。ピカピカになってうれしい。

梅田。NU で用事を済ませたあとロフトへ寄る。ちびっ子たち用のポチ袋。ハンズのほうがいいのあったかも。帰って少し大掃除の一部をする。

朝から仕事で出ていた家人が帰りに喜八洲総本舗本店でみたらし団子をお土産に買ってきてくれた。わーい。喜八洲のみたらし大好き。あったかくてだくだくのタレがいい。ごはん前にむしゃむしゃ。

映画『恋や恋なすな恋』(内田吐夢/1962/東映)。人形浄瑠璃の名作『芦屋道満大内鑑』と清元の古典『保名狂乱』を素材にし、かつアニメーションやCGを組み合わせ、色彩艶やかで、ストーリー性があるにもかかわらず幻想的でアヴァンギャルドな作品。内田吐夢の世界はなんてオリジナルなんだろう。平安の時、朱雀帝の御代。天文学者阿倍保名は狐の化身に愛する榊を重ね契りをかわす。仮面、暗示、ファンタジー、色とりどりの装束に舞台劇、こんなに色んな要素を組み込んだ時代劇を見たことがない。

画像は白黒だけどほんとはカラー。




2005.12.28 "私に従おうとしているこの世を私は愛する"
前に「かわいいねー」と言っていた小鹿の皿を売っているところを家人に教えてもらった。やっぱりいい。

昨日はちょっと早い家人のお誕生日パーティ。ラ・トゥルトゥーガの後に出来たというフレンチバーのお店 ヴァントーズへ。コースはやめて楽しくアラカルト。初めて行ったのだけど、アラカルトはどれも美味しかったし、何よりブイヤベースは人生初体験!というくらい最高に美味しかった。「家人のお誕生日なんです」と予約時に言ったのでお店から"HAPPY BIRTHDAY"とチョコで書いたデザートを出してもらった。お店の雰囲気もいいし、是非また行きたい。

家人へのお誕生日プレゼントは欲しがっていたゲームボーイミクロのファミコンカラーバージョン+スーパーマリオブラザーズ+通勤ヒトフデ。ずいぶんゲーム離れをしていたのでうれしそう。よかったよかった。私もマリオをちょっとやらせてもらったけれど、ものすごいヘタクソになってた。壁抜けの裏技とかぼんやり思い出した。

新聞に「雑煮用餅出荷ピーク」と書いてあって、お正月が近づくと毎年大阪の丸餅入りの白味噌具沢山お雑煮を食べてみたくなる。いつかずっと先、作るときが来るのかなあ、それか大阪で実家の菜っ葉入りのおすましタイプの角餅(煮るのみ)お雑煮を作るのかな。

そういえば大阪の子が「たてまえ(建前?)の餅投げ」を知らなかったのにカルチャーショック。超白熱する「たてまえ」も「餅投げ」も知らないー。新築のお家の骨組みが出来たときやお祭りの時に、お餅やお菓子やお金を上のほうからばらまくんだけど(手ぬぐいに巻いたお餅を拾うとラッキー)、こんな楽しい行事が地域の行事だったとは。親戚の家の建前で頭がいたいほど餅を落としてもらって拾ったことや、お母さんが大きな角餅(すみもち。家の4つの角に1個づつ投げる)をゲットしてきたこと、「たてまえ行こー」て近所の友達誘ったり、いろいろ思い出深いのになあ。

映画『靴に恋して(Piedras)』(ラモン・サラサール/2002/スペイン)。群像劇というほど入り乱れているわけではないけれど、物語が進んでいくうちに人間関係が絡まってゆく様子が面白い。ただラストが微妙に強引。(スペインということで)ペドロ・アルモドバルを彷彿とさせる作品。

映画『バーバレラ(Barbarella:The Queen of the Galaxy)』(ロジェ・ヴァディム/1967/フランス、イタリア、アメリカ)。J=C・フォレストのSF劇画の映画化。おバカでエロくて最高にアホらしい。ジェーン・フォンダの無重力ストリップの冒頭からすばらしい。大統領からの指令によりデュラン=デュラン博士を捕まえるべくコスプレイヤー ジェーン・フォンダが立ち上がる。素っ裸もいとわないジェーン・フォンダもすばらしいけれど好き放題にジェーン・フォンダを扱うロジェ・ヴァディム(当時の夫)を評価。なんて楽しい映画。




2005.12.25 つねに愛に左右されていること、希望と呼ぶもの
あきちゃん夫妻のお家でクリスマスランチパーティ。はじめて行くあきちゃん夫妻のお家はほかほか新婚さんの匂いのするきれいなかわいいふたりのお家!て感じ。クリスマスの飾りつけやモミの木型コースターも気分を盛り上げるけれど、あきちゃんの手料理サイコー。白ワインを飲みながら、トーストしたバゲットに刻んだトマトとバジルをのせたブルスケッタに、サラダにミートローフ、どれもおいしくてぱくぱく食べる(料理名間違ってたらごめんなさい)。あきちゃんのゴハンおいしい・・・。ケーキにコーヒーもいただいて、ささやかなクリスマスプレゼントの交換もして、すてきなクリスマスパーティをありがとう。

私たちのクリスマスプレゼント。家人から私へ白山眼鏡店のメガネ。うれしい。しかも前よりよく見える。ありがとう。



私から家人へデンマークの陶器 Palshus(パルシュス) のベース。写真だと色がとんでるけど、すごくきれいな淡い不思議な質感のやさしい黄色のシンプルな形をしたベース。



今日も全日本フィギュアスケート選手権を見て興奮。


2005.12.24 もぎ取ったいくつかの幸福の断片
先日生まれも育ちも京都人と話したとき「イブは彼女と大阪のリーガロイヤル」と言っていて、リーチ・バーへ行くのかなあと思ったけど聞かなかった(その後話が続くと困るので)。こう、ちょっと足をのばしてリッチなホテル、て感じで(あんまり交友のなさそうな)京都大阪間を地元の人たちが行き来したりするのはなんとなく微笑ましい。でも相変わらず身近な大阪人から京都の話題を聞かない気がする。なぜ?

人ごみにもまれてデパ地下で買ってきたクリスマスディナー。わざわざ作ってもらったケーキはチョコ好き家人のためにスポンジはチョコ、ショートケーキ好きの私用にミックス(ケーキはデパ地下ではない)。おなかいっぱい。



全日本フィギュアスケート選手権を見て興奮。明日も見なくては。


2005.12.23 "何といふ今だ 今こそ永遠"
昨日の雪を残す京都へ家人とお出かけ。京都の気温は昼間で6度。地面が凍って滑りそう。一番の目的は家人へのクリスマスプレゼント探し。



京都御所近くのeze bleu(エズ ブルー)。人気店だからか店員の愛想かなり悪し。食パン等購入。



出町柳から百万遍へと向かう今出川通り沿いのFRIANDISE(フリアンディーズ)。レストランみたいな外観と店内にぐるっと並べられたパンがステキ。今回行ったパン屋さんのなかで一番の雰囲気。食パン等購入。



荒神口の bonne volonte(ボン ボランテ)。薪をくべて焼いた土窯から生まれるパン。ちいさなかわいらしいオリジナルな店内でショーケースからパンを選ぶ。大人気の食パンは予約で完売で買えず。残念。



叡電茶山駅近くにある、カフェ、ギャラリー、ホテル、CDショップ等の複合施設 prinz(プリンツ)でランチ休憩。街中にはなかなかありえない天窓のある広々空間(駐車場あり)。洋書に囲まれた席や作品に囲まれた席もあり。のんびりできるカフェ。パスタもタコスもおしいかった。



河井寛次郎記念館へ。たまたまテレビ東京「美の巨匠たち」が取材をしていて普段見れない場所まで見ることができた。ナマで河井寛次郎の作品を見るのははじめてで、なおかつ空間すべてがものすごいステキだった。デカいものを感じて繊細で河井寛次郎はすごかった。




家人のクリスマスプレゼントを探し出したあと、一乗寺のグリル&カフェ猫町で休憩。萩原朔太郎の本が並ぶ書棚。おいしいコーヒーと落ち着く店内。こういうお店て大阪にないねえ、と家人と言い合う。家人曰く「京都ぽい喫茶店」。なんか分かる気がする。



クリスマスプレゼントはまた今度。


2005.12.20 秩序立てる必要、毎日の完全さを図って戦うこと。
曽根崎のお寿司屋さんでお寿司をごちそうになる。エビもあわびもいくらもウニもサーモンもおいしかったけど、あぶりとろのお寿司がものすごーいおしいかった。あと鰻と胡瓜の酢物「うざく」を食べた。これって関西限定?初めて食べたけどおいしかった。

映画『戀之風景(The Floating Landscape)』(キャロル・ライ/2003/香港)。イーキン・チェンを久しぶりに見た。舞台は青島(チンタオ)。アジアぽくない青島の街の雰囲気とメルヘンチックなストーリーは冬から春へ。意外と好印象で美しい作品だった。


2005.12.18 時はたしかにもっとも完全なものだ。
東京・青山にある期間限定、Chloe の"クロエ カフェ"(2005.12.1-2006.01.12)。「Chloe」の焼き印が押されたパンや、パディントン形のクッキーとかあるらしく、聞いてるだけでちょっと心が躍る。ステッカーやマグカップとか見てみたい。

フィギュアスケートのグランプリファイナルで優勝した浅田真央ちゃん。テレビで見ていて感動してじーんとした。すごーい。1990年生まれかー。

映画『CODE 46(CODE 46)』(マイケル・ウィンターボトム/2003/イギリス)。浮気を正当化したい既婚男の妄想映画。遺伝子のせいにするあたりが引きまくり。

映画『イブラヒムおじさんとコーランの花たち(Monsieur Ibrahim et les fleurs du Coran)』(フランソワ・デュペイロン/2003/フランス)。老人×子ども映画で琴線に触れる映画がめっきり少なくなったけれど、この作品も例外でなかった。ひとつ「あ!」と思ったのは映画スター役でイザベル・アジャーニが出てきたとき。

映画『2046』(ウォン・カーワァイ/2004/香港)。舞台は1967年の香港。フェイ・ウォン、チャン・ツィイー、コン・リー、カリーナ・ラウ、マギー・チャン。これだけ揃えたのがすごい。トニー・レオンはいい男だし、出演者を見ているだけでも楽しい。期待通りのウォン・カーワァイらしい作品。

映画『5 five 〜小津安二郎に捧げる〜(Dedicated to Yasujiro Ozu Five 5 Long Takes)』(アッバス・キアロスタミ/2003/イラン、日本)。第5回NHKアジア・フィルム・フェスティバルのプログラムの1つ。小津安二郎監督へのオマージュというコンセプトで上映された作品。5つの水辺の映像。実験的な映像を撮ろうと思ったのか、結果的にはキアロスタミらしさはなく、こういう作品は向いていない。映研の自主制作作品のようだった。


2005.12.04 自由にしてくれるであろう鉄棒の一撃
風邪気味の家人と大阪市内のとあるミスドへ。叩き売りのように店頭で「8個で500円、ワンコインでーす」という店員さんのいるミスド。大阪市内のミスドには何軒か入ったけれどここもかー、と思った。大阪を悪く言うわけじゃないけれど、なんでミスドがこんなに清潔感に欠けるのかなあ。こんな荒れてる?ミスドは大阪だけなんでは? 薬局も天井まであふれんばかりに商品を積み上げて通路はせまいし清潔感ないし大阪に住んだ当初はこれが大阪商法か!と思ったけれど、ファーストフード店くらいは普通でいいのになあ。コーヒー飲んでさっさと引き上げる。

御堂筋のイチョウがきれい。家人が「御堂筋っていい道だよねえ」と言う。広いところで7車線一方通行の御堂筋に最初は気持ち悪かったけど(こんなに広い一通を見たことがなくて)、さすがに今は見慣れて私もいい道だと思う。梅田−本町間が特に。

映画『インストール』(片岡K/2004)。原作:綿矢りさ、出演:上戸彩、神木隆之介、中村七之助、菊川怜、小島聖など。まあ、こんなもんなんだろうなあ。アイドル映画なら『キューティーハニー』や『下妻物語』のが雲の上。

映画『おてんばエロイーズ/わくわくクリスマス(Eloise at Christmastime)』(ケヴィン・リマ/2003/アメリカ)。人気絵本エロイーズシリーズを映像化したキッズ・コメディ。プラザ・ホテル最上階で乳母のナニーと暮らす6歳のエロイーズ。絵本のほうが断然楽しいんだろうけれど、クリスマス前に見るとクリスマスに向けて気分が盛り上がる映画。

映画『彼女だけが知っている』(高橋治/1960)。のちに小津安二郎の『東京物語』の助監督となり、直木賞作家にもなった高橋治の第一回監督作品。主演女優には小山明子。年末の連続婦女暴行殺人事件。小山明子演じる綾子は、クリスマスの夜、恋人杉刑事と別れたあと暴行魔に襲われる。小山明子がとてもきれい。昔の女優さんは見た目も言葉遣いもきれいな人が多い。初期松竹ヌーベルバーグの一作品。中村八大が手がけるジャズな音楽も当時は相当洒落てたんだろうか。