December

夜の柔らかな香りに浸ろう
私たちを愛撫する香り
魔法のような香りに魅せられ 私は言葉を発せない




2006.12.** はてなダイアリーに移ります
今後日記の更新ははてなダイアリーのみにします。
chim chim cheree ***diary
よろしくお願いします。


2006.12.30 パリの街で 向日葵のように 向きを変えるサン・ジャックの塔
ときたま額でセーヌに突き当たる

年末の大掃除は身体が思うように動かない私は役立たずで家人が大活躍。ありがとうお疲れ様です。ほんとに身体が動かないというこの事態を早くなんとかしたい・・・産んだら即快調になるのかな。

うめだ阪急で帰省時の手土産を買う。ついでにポール&ジョーでプライマーを買ったのだけど年末のコスメ売り場はものすごい空いていた。逆に地下はかなり人ごみ。家人となんか甘いものが食べたいねーと話してお互いあんこの気分だったので赤福を自宅用に買って帰る。久しぶりの赤福、ものすごいおいしいー。あんこ熱が満たされる。

ところで"御座候"を幼いころから勝手に三重発祥だと思っていたら(たぶん赤福=あんこつながりで)姫路本社だと今日知った。兵庫!なんか意外。しかも御座候の肉まんがあることも今日はじめて知った。

映画『噂の女』(溝口健二/1954/大映)。京都島原で老舗の置屋と御茶屋を取り仕切る女将(田中絹代)とその娘雪子(久我美子)。東京帰りの娘・久我美子のモダンな洋装姿と、母・田中絹代のこなれた着物に煙管をふかす姿と対照的で面白い。女の強さや弱さ、成長、ドラマチックでないリアルな男女のやり取り、身勝手な男に翻弄される母とされまいとする娘。こういう話をこんなに面白い映画に仕上げてしまう丁寧さと進行の上手さに感服。ラスト、太夫が嘆く言葉がなんとも印象的でいい。



2006.12.27 しずかな部屋に、ぽんと吐月峰(はいふき)の音が鳴った
仕込んでいたマルセイユ石けんを切り分けてみる。いい感じで固まってきたけどまだまだ熟成させねば。ただいま使用中のPax Olie という名のオリーブオイルのボディーソープと弓削牧場の手作り石鹸・ホエイソープはなかなかすてきな使い心地でこれはこれでだいぶ気に入ってる。




名古屋に住む高校時代の友達から妊娠報告。高校の頃は結婚も子どもも興味ないしーて感じの子だったのに変われば変わるもの。うれしいな。しかしほんとにまわりが妊婦だらけ。少子化はどこに?

胎動で眠りが浅い日が続く。むにょむにょからゴロンゴロンに、ピクピクからビクッビクッという変化になってなんとなく足や手の指なんだろうという感覚もあったりするけれど、こうしょっちゅうお腹のなかでゴロゴロ動かれまくっていると体調が悪くなってきてぜんぜんベイビーは悪くないんだけどせめて夜くらいもう少しおとなしくしてて欲しいと思ってしまう。

こないだパンの交換をしたSさんと中之島の関電ビル4Fにある「ダイニングカフェ エル ガーデン(EL GARDEN)」でちょっとリッチな平日ランチ。ここはリーガロイヤルホテル直営のレストランで(リーガロイヤルで食べるより)かなりリーズナブルなお値段。はじめてだったので1800円の限定幕の内弁当にしてみた(ちなみに日替わりランチは1100円)。煮物もお魚もお肉もぜんぶおいしかったー。土日祝とお休みだけど、ちょっと年配の人と行くのに都合がよさそうなお店。

映画『千姫御殿』(三隅研次/1960/大映)。徳川家康の孫娘・千姫を演じるのは山本富士子。昔の政略結婚で7歳で豊臣秀頼に嫁ぎ、大阪夏の陣で大阪城から救い出された後、吉田御殿で遊興に明け暮れていたという噂を元にした物語。山本富士子も着物もきれいだけどそれほど面白い映画ではなかった。

映画『くりいむレモン』(山下敦弘/2004)。妹萌えの80年代美少女アニメというかアダルトアニメの実写化。なんだけどそのアニメを知らない。監督が山下敦弘だったからちょっと興味があって見てみたけれど99%くらいはどうでもよい映画だった。そもそも現実に兄がいると兄妹モノにまったく妄想がわかない・・・。


2006.12.24 そしてこの荒れ果てた地を かぐわしき茂みで飾る しなやかなえにしだよ
サンタさんからのプレゼントは mina perhonen のピンバッジ。わーい。




人並みに有馬記念なんてやってみたけど見事に馬連ははずれ2000円ほど負け。だいたい久しぶりに競馬なんて見てお馬さんの名前はディープインパクトしか分からなかった。

クリスマスイヴのディナーは家で。今日は家人が栗原はるみのレシピ(結婚したときに私が料理好きの友人からもらった本)で"ビーフストロガノフ"と"蟹のすり身入りマッシュポテトのスモークサーモンのせ"を作ってくれた。サラダは私が適当に。家人が作ってくれたのはどっちもすごくおいしかった。ありがとうね。今日は少しだけシャンパンを飲んでいい気分。そういえば何ヶ月ぶりかのお酒。五感のショートケーキもあっさりめでおいしかったー。おなかいっぱい。




映画『熊座の淡き星影(Vaghe stelle dell'orsa)』(ルキノ・ヴィスコンティ/1965/イタリア)。ギリシャ悲劇のエレクトラとオレステスの伝説を下敷にしているということだけど残念ながらその伝説を知らないまま観賞。舞台になっているイタリアの都市の建物や風景の美しさは圧巻。甘美で官能の貴族階級の世界の没落を描く私のイメージするヴィスコンティ作品。消えてしまう瞬間の禁断のきらめき。主演クラウディア・カルディナーレの美人ではあるけれど憂いのある表情がなんともいえない。



2006.12.23 彼女はうすい瑪瑙色にかがやくグラスへ唇をつける
雑誌『ku:nel(クウネル)』18号(2006年1月20日発売)の特集は"中国の陝西省の西安(シーアン)の家庭で作られる餃子"で、内容を覚えてはいるけれどプレゼントに応募していたのとかぜんぜん覚えてなくて、そもそも1年越しで当選したプレゼントが届くてなんだかとてもクウネルぽいゆるさ。というわけで水餃子グッズが届いた。プレゼントとかあまり考えずに応募するので当たったあとどうしようか悩む。これ水餃子以外で何に使ったらいいの?




クウネルの別冊本は『私たちのお弁当』を筆頭に好き。本屋さんに行ったついでに『私の作る郷土料理』を買ってみた。パラパラとしか見ていないけれど地味スロー本でいいなあ。

唐突にコーヒーに興味がない時期に突入。昼間スタバの前を通りがかるとテイスティングパーティーをやっているようなのに閑散としていてなんだかかわいそうに思えてふらふらと店内へ。テイスティングパーティーでは(今年最後の?)クリスマスブレンドの宣伝をしていて"クリスマスハニーミスト"という名の、クリスマスブレンドにホイップしたミルクとはちみつ入りのコーヒーを作ってもらった。飲んだら飲んだで別にコーヒーに拒絶感はなくておいしい。そしてテイスティングだけでサンプルまでもらって出てくる。スタバ大好きだったのに特に行きたくなくなったりしてすでに7ヶ月目というのに妊娠中はなんだか神秘(単なる胃腸の具合がよくないだけ?)。

7ヶ月目て気をつけないといつの間にか体重がどーんと増える時期のようで私なりに気をつかっていたりするのだけどいい加減お腹が大きくなってきて日常動作はとりにくいし身体も快調ではないし食事の節制までしてては小さなストレスがたまってくるだけで現在食事制限解除中。「吉野家かすき屋で牛丼が食べたい!」と言って家人に連れていってもらって(ひとりで行けなかった)10年ぶりくらいにすき屋で牛丼を食べた。超久しぶりのすき屋でメニューの豊富さにちょっと感激。おもしろーい。しかも安ーい。

映画『郵便配達は二度ベルを鳴らす(Ossessione)』(ルキノ・ヴィスコンティ/1942/イタリア)。ヴィスコンティの長編処女作。アメリカのサスペンス小説をイタリアを舞台に差し替えた作品で、上流階級社会ではなく田舎の庶民を描いているのが少し意外。たとえばパゾリーニやロッセリーニのネオ・レアリスモと呼ばれる映画群の雰囲気を少し思い出したりする(パゾリーニやロッセリーニほど痛烈な感じではなくもっと俗物的なんだけど、というかヴィスコンティが真の貧困を描けるのか疑問)。ジーノとジョヴァンナの目と目で通じ合い剛速球の燃え上がる男女関係の早さや、逞しいわりに女のことが頭から離れないジーノのへたれ具合にイタリア人の愛に生きる姿を垣間見たような気がする。



2006.12.20 "雪や雨が降ったり曇ったり晴れたりするのは
まるごと描いた人間の心の中です"

奈良に住んでるパン好きのSさんとパンの交換会。私は今朝ブランジュリ タケウチで買ってきたパン各種を持参。で、かねてからリクエストしてあった奈良の天然酵母のパン屋さんのレーズンのデニッシュ食パンをいただく。わあい。明日の朝はレーズンのデニッシュ食パンに決定。

今月26日まで開催されている中之島のOSAKA光のルネサンス。散歩がてらひとりでぶらぶら行ってみる。大阪市庁舎前から入って中之島イルミネーションストリートを通ってぼんやり公会堂くらいまでで引き返す。平日なのにかなりの人ごみ。週末はもっといっぱいいるんだろうなー。




映画『B型の彼氏(My Boyfriend is Type-B)』(チェ・ソグォン/2005/韓国)。なんでこの映画を見たのか不思議なくらい面白くなくて今年見た新旧映画作品のワースト3に入るであろうしょうもない作品だった。

映画『雪夫人絵図』(溝口健二/1950/新東宝)。愛人を囲い財産を食いつぶす養子の夫とどうしても離れられず密かに思う男性ともプラトニックで結ばれることのない、ある旧華族令嬢の悲劇と破滅。深い陰影のあるモノクロの映像が木暮実千代の色気を際立たせているようで美しい。久我美子もきれいだけどこの木暮実千代と較べるとかわいらしいという感じ。箱根の芦ノ湖畔あたりの風景の映像は、たとえば『山椒大夫』を思い出すような、幻想的な風景の長回しがとても上手。


2006.12.17 鏡を支えた左手の桜色の指先のつやつやしさ
心斎橋のハンズへ。妊娠のせいか歳と季節のせいか肌がすごく乾燥して気になるのでボディケア製品を見に行く。今まであんまり見てなかったせいもあってこのコーナーの充実ぷりにひとりでちょっと盛り上がる。すごい面白い。いろいろ試してみたい。悩んで Pax Olie というオレイン酸たっぷりのオリーブオイルのボディーソープ、完全無添加の手作り石鹸・弓削牧場のホエイソープ(乳清石鹸)を買ってみる。「チーズ作りから生まれる"ホエイ(乳清)"と天然の油脂(椰子油、オリーブ油、パーム油、パーム核油)を使い、昔ながらの手作りにこだわりました。乾燥には最低一ヶ月の時間をかけます」というホエイソープは洗顔石鹸として、早速使ってみるといい感じに保湿されて気持ちがいい。ボディーソープも身体がいつもよりずいぶんしっとりしているようでとてもいい。




で、自分でも作ってみたくて手作り石鹸グッズも購入。ただいまマルセイユ石鹸を作り中。石鹸て作るのに時間がかかるのね。出来るまでは上記のものを使いつづける予定。

兄からハムと焼き豚が送られてきた。生協から送ってくれたようでとってもおいしかった。いつも一週間まとめ買いをするのだけどつわり自体はおさまっても身体はやっぱり疲れやすいし買物で疲れるというのもつまらないし生協で個人宅配してもらうのっていいな。今後もあるし宅配を考えてみよう。

映画『細雪』(島耕二/1959/大映)。幸子姉ちゃん役の京マチ子はどちらかといえば鶴子姉ちゃんで、きあんちゃん役の山本富士子もこいさん役の叶順子もなんだかちょっと歳がいってて全体的に華がなく、話も勝手に変わってたりはしょりすぎだったりこれは"谷崎潤一郎の『細雪』みたいな話"のような。市川崑版『細雪』のほうがキャストもストーリーもすべてが断然いい。


2006.12.16 ほっかりと明るく、花やかでありながら渋みがあり
アップリカ(Aprica)をアプリリア(aprilia)と勝手に混同して両方とも外国のメーカーだと思っていて、アップリカて(バイクとか以外にも)ベビーカーも作ってるんだねえ、と家人に話をしたら(はずかしい会話)「え?アップリカて大阪の会社だよ?バイクてアプリリアじゃない?」と訂正された。アプリリアのことよりもアップリカて大阪の会社だったことに衝撃を受けていたら(そういえば大阪の百貨店にはどの地域よりもやたらとアップリカ製品があるけれど)家人が手塚治虫『どついたれ』を持ってきてくれた。『どついたれ』は アップリカ葛西の創始者・葛西健蔵がモデルになっている話。へーと思いながら読んでいるとこの作品は未完で終わってしまっていた。えー!

たまたま先週のNHK連続テレビ小説『芋たこなんきん』の中で、昭和20年6月1日の大阪大空襲で福島区のあたりが全滅したというくだりは『どついたれ』の中の阪急百貨店も焼けてしまって鶴橋のあたりはどうの、とかなんだか話が繋がっていく不思議な感覚に(実話ベースだから当然繋がるのだけどなんだかちょっと不思議な気分)。

昨日はヨドバシカメラでちょっとスパーク。春生まれのベイビーのために断然ハイビジョンのビデオカメラが必要、里帰り出産中にはノートパソコンも必要(現在私はデスクトップ)と息巻いて購入、勢いで実家でのインターネット契約(いつ契約切ってもいいというすばらしい条件でPC本体30000円引き)、マイナスイオンのドライヤーやら(欲しかったんだけど)、なぜだかiPod も購入。iPod は shuffle でも買う?という話だったのに見てたら結局30GBを選んでしまった。買物面白かったー。

近所に出来たサンドイッチバー。オープンする前から注目していたのだけどなかなかいい感じで味もおいしいし雰囲気もいい。いいお店が近所に出来てうれしい。

映画『歓びを歌にのせて(Sa Som I Himmelen)』(ケイ・ポラック/2004/スウェーデン)。本国スウェーデンで大ヒットしたらしい作品。しかしハートフルなコーラスモノはもう飽きた感。どれも変わりばえしない。


2006.12.15 すむは由縁の月の影、忍びてうつす窓の内
NOZOMI ISHIGURO てコム・デ・ギャルソン出身だと最近知った。へー。

今日の朝は昨日焼いたプレーンベーグルとイカリスーパーのイングリッシュマフィンに1週間熟成させた塩豚と目玉焼きをはさんでちょっと豪華。ベーグルはいまいち膨らまなかったのでちょっと固め。改良の余地あり。塩豚サンドは超おいしかったー。




会社でいただいたお菓子を「このお店て知ってる?」と近くにいた人に聞くと「有名だよー」と言われた。どうも青山に本店がある、日本で最初のフランス人によるフランス菓子老舗専門店「A.Lecomte(ルコント)」のお菓子とかででも店舗は東京にしかないみたい。東京の名店て知らないなー。




映画『ある子供(L'Enfant)』(ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ/2005/ベルギー、フランス)。いびつな心の成長、身体が大人なのに対して心の未成熟さ、あるひとつの歪んだ無知な生き方、そいういうリアルな人間の成長を撮らせたらダルデンヌ兄弟の右に出るものはいないくらいの上手さ。完全にフィクションなのにそう感じさせないのがダルデンヌ兄弟のスタイル。だいたいどの作品もほとんど効果音やBGMはないのだけど、その沈黙が上手くストーリーと共鳴しあう。




映画『親切なクムジャさん(Sympathy for Lady Vengeance)』(パク・チャヌク/2005/韓国)。復讐映画。面白くないわけではないけど、もう少し別方向で期待をしていたので個人的に若干ハズレ。

映画『ランド・オブ・プレンティ(Land of Plenty)』(ヴィム・ヴェンダース/2004/アメリカ、ドイツ)。9.11のトラウマに苦悩するアメリカの姿を描いた作品。9.11は覚えているしテレビで見た映像は記憶にも鮮明に残っているけれどアメリカ人が心に受けた衝撃はきっと度合いも意味合いも違うんだろうと思うのでこの作品についてはノーコメント。ストーリーとはまったく別の箇所で、主演のミシェル・ウィリアムズはかわいくて好き。

映画『わんわん物語(Lady and the Tramp)』(ハミルトン・ラスケ/1955/アメリカ)。ファミリー向けディズニーアニメーション。アメリカン・コッカー・スパニエルの女の子レディを主人公にしたディズニーオリジナルの原作で、長編アニメーション映画初のシネマスコープ作品。レディとトランプが一緒にミートボール入りのスパゲッティを食べる有名なシーン、なんてラブリー&キュートなラブシーン。ミートボールをたくさん入れて同じようなスパゲッティが食べたくなる。

映画『新・平家物語 デジタル・リマスター版』(溝口健二/1955/大映)。大映『新・平家物語』シリーズの第一作目。生涯90作品を手がけた溝口健二のたった2作のカラー作品のひとつ。相変わらず豪華なセットがすごい、すごいけれど正直『新・平家物語』についてはそれ以上何か心を惹かれるという感じではない。壮大なスケールの男社会を描いているせいか他作品と較べると魅力は多少減。時は保延三年(1137年)、平安末期で武士の身分は卑しく藤原一族による政治で世が乱れていた時代。細かい時代考証をしているというけれど(歴史に疎いのでよく分からないけれど)、平清盛(市川雷蔵)の極太眉毛メイクは時は単なる雰囲気?時信の娘・時子(久我美子)の艶やかな姿をもう少し見たかった。暴動しかけの延暦寺の僧兵たちを清盛がひとりで丸め込んでしまうラストはちょっと強引では。


2006.12.08 「現在を生きているのなら、あらゆる時間は等しい。
長い、短い、速い遅いの違いもない。すべてが一瞬であり、生きた意識の一片にすぎない。」

仕事で京都に行ってたから、と昨日家人が FRUANDISE(フリアンディーズ)に寄ってパンを各種買ってきてくれたので今日の朝ゴハンに。わあい。ベコーンエピと柿のクロワッサンは家人、コーン入りふかふか白パンとイチジクとクルミのパンは私。イチジクとクルミのパンは小さいのにがっつりイチジクが入っていてとってもおいしかった。でもふたりとも朝からちょっと食べ過ぎた模様・・・。




家人がお通夜に行ってて帰りが遅い日だったので夕方ちょっと梅田へ。うめだ阪急で mina perhonen を眺める。かわいい。Bilitis の服もロマンティックでキュート。ちょっとひねくれたかわいさのある服て大好き。春夏になって普通の服を着るのが楽しみになってくる。パンを買ってくれた肉好き家人へのお土産にイカリスーパーでイカリブランドのソーセージを購入してみる。ちょっといい食材が並んだりするイカリの品揃えはたまに行くと面白い。

で、たまたまお互い時間があったなみちゃんといっしょに晩ごはんしようということになって梅田で合流してごはん。久しぶりにいっぱいお話できて楽しかった。しかしなみちゃんはお肌がとってもきれいでうらやましい。同じ妊婦なのに肌荒れとか肌トラブルの気配がなさそうなくらいきれい。にわかに手作り石鹸に興味が出てきたよ。


2006.12.06 永遠、無限、完全の概念
バナナ牛乳黒酢を飲んでいたので(便秘解消のために飲んでみたけどいまひとつ効果なくさらにわりとカロリーも高そうだったので中止)あまった黒砂糖をどうしようかなーと思ってて(そんなにいそいで使わなくてもいいのだけど存在を忘れてしまいそう)、サーターアンダーギーか蒸しパンで悩んでいたのだけどとりあえず蒸しパンを作ってみることにした。適当に作ってみたので特においしくもなくまずくもない、という微妙な黒砂糖の蒸しパンが出来た。でもなんだか懐かしい味。蒸しパンをもっと研究してみてもいいかも。そういえば阿倍野にある有名な蒸しパン専門店"ムッシュムシパン"に行ったことないなー突然行きたくなってきた。




少し前にハービスのイルムスにクリスマスリースを買いに行ったときに ANGERS RAVVISANT で moppy のグッズをたまたま発見(実物を見たのははじめて)。やっぱりかわいいのでそのうちファーストプレゼントで買ってみようかな。

会社にあるコカコーラ自販にもコンビニにもミルクティーといえば午後の紅茶の超甘くてぬるいミルクティーしかなくて、熱くてあんまり甘くないミルクティーがどうしても日中飲みたかったので最近マイ水筒を持参してみることにした。ごく普通の自宅ミルクティーだけどとってもいい感じ。満足。

森美術館で開催されている『ビル・ヴィオラ はつゆめ』が来年兵庫県立美術館に来ることを知る。わーい。絶対見に行こう。

『ビル・ヴィオラ はつゆめ』展
日時:2007年1月23日(火)〜3月21日(水・祝) 
会場:兵庫県立美術館 企画展示室



映画『歌麿をめぐる五人の女』(溝口健二/1946/松竹)。水茶屋の娘であるおきたは勝気な女。その勝気な女を田中絹代が演じるのだけど、ひたむきでけなげなイメージのある田中絹代像を持ってる私としては意外な役どころ。浮世絵師の歌麿は色恋沙汰とは直接関係ない狂言回しのような役。映像や音声がだいぶ悪いのが残念。若干話が分かりづらいのと田中絹代以外の女優の顔の判別がつきづらいシーンが多々。そんなに長い作品ではないのにいろんなエピソードをつめこみすぎ?ラスト近くになってやっと田中絹代が光ってる気がした。




映画『山椒大夫』(溝口健二/1954/大映)。民話を基にした森鴎外の小説「山椒大夫」の映画化。相変わらず早坂文雄の音楽にしびれる。舞台は平安時代末期。人攫いの罠にかかり母と別々になった安寿と厨子王は丹後の豪族・山椒大夫の荘園に奴隷として売られ10年もの間過酷な労働を強いられる。ほとんど逆光で撮影されたというモノクロのコントラストがとても美しく(水墨画のような山や水面に浮かぶ船の風景に息をのむ)、他作品でもそうなのだれど別離のシーンや泣き叫んだり関白に必死に直訴するシーンの緊迫さは感激するほどリアル。安寿が入水するシーンが泣けるのに対して妹を見捨てたように受け取れる兄・厨子王の勝手さが多少疑問。子供の頃の厨子王を幼い津川雅彦を演じているのだけど小さいながら顔も声も津川雅彦だった。ラストシーンはゴダールの『気狂いピエロ』で再現されているというけれど、正直覚えてないので見直してみたい。




最新映画といえば『こま撮りえいが こまねこ』とか『大奥』とか『犬神家の一族』とかちょっと見てみたいなーとかぼんやり考えているだけなのだけど、そういえば12月中、梅田ガーデンシネマで『没後五〇年特別企画「溝口健二の映画」』という特集上映をやってるみたいで、『お遊さま』とかスクリーンで見てみたいのは見てみたいけど見てみたい作品は平日昼間だったりして特集上映て時間がむずかしい。


2006.12.02 私の心の間近かな出発の見通し
スタバでいつものスーバックス・ラテを無脂肪乳にカスタマイズしたら激マズくて飲めなかった、という話を家人にしたら「そりゃーあんまりおいしくないよ、無脂肪乳て言ったら聞こえはいいけどようは脱脂粉乳でしょ」と言われた。あっ脱脂粉乳かー(と言われて気づいた)。今後カスタマイズは低脂肪乳までにしよう。

海遊館デート。ベイサイドクリスマス2006と称したイベントの一環で、カリフォルニアアシカのリンちゃんがクリスマスイルミネーションの点灯スイッチを押す姿を見たくてカメラを持って最前列に陣取る。かわいいーかしこいー。なんてキュート。イルミネーションもきれいー。



夕方5時から発売される海遊館+天保山大観覧車のクリスマスペアチケットを購入して海遊館へ。海遊館て1年以上ぶりくらいかも?水族館でのんびりていい。学芸員の資格をとった時に(今は学芸員補に格下げ?)水族館で実習したにもかかわらずあまり魚を知らなくてむしろ幼年の頃の愛読書が図鑑だった家人のほうがよっぽど詳しい。ペアチケットについてきた天保山大観覧車にははじめて乗る。雨が降ったあとで空気が澄んでいて大阪の夜景もきれいだった。天保山マーケットプレースでゴハンを食べておなかいっぱいで帰宅。寒かったけど楽しかった。

映画『旅するジーンズと16歳の夏(The Sisterhood of the Traveling Pants)』(ケン・クワピス/2005/アメリカ)。16歳の仲良し4人組の女の子たちのひと夏の大人への成長の物語、というありがちなテーマにもかかわらずぼんやり見るには案外面白かった。

映画『ルートヴィヒ(Ludwig)』(ルキノ・ヴィスコンティ/1972/イタリア、西ドイツ、フランス)。完全復元版の240分という大作。バイエルン国王ルードヴィヒ2世の18歳の即位から40歳で謎の溺死をするまでの生涯を描いたすばらしく壮大な作品。芸術を愛しワーグナーを愛しそのワーグナーに国費をむしり取られ同性愛に耽り国政には見向きもせず国家の存続を危うくし精神病と診断され退位に追い込まれるという国王役のヘルムート・バーガーが美しすぎる。俗物に描かれ続ける作曲家ワーグナーの音楽は人物とはうってかわって美しいという対比。ノイシュヴァンシュタイン城も撮影に使われた、ヴィスコンティにしか撮れないと思わせるありえないくらいの細部まで豪華絢爛で(庶民すぎて想像の域を超えないけど)完璧な王族貴族のセット。長くて重い240分が王の孤独をより一層引き立たせるような気がした。



2006.12.01 今の時は幸なるかな羨むべきかな
クリスマスとか家人の誕生日とか帰省とか大晦日とかイベントの多い12月。楽しいイベントがある12月はわくわくする。

身長低めの人が家にいるとスツール兼踏み台がいろんなところにあったりするけれど(実家はそう)、今の家でも台所と寝室と洗面所にあったりしてそれぞれその場所で活躍しているのだけど、どうしてもあと一箇所欲しいと思ったのは玄関。ボタン付のワンストラップシューズもブーツもスニーカーもものすごい履きづらい(苦しい)。で、アアルトのスツールのE60という座面がふかふかしたタイプのスツールを購入。赤好き家人と緑好きの私(家人の赤好きは単にさし色としての赤が好きなのであって私は色としての緑が好きな単なる緑好き)。相談して緑を購入。わーい。

リニューアルした grafビルの中の graf media gm へ。「"Chez Andreas och Fredrika"(At Andreas and Fredrikas place)」展というのをやっていて、スウェーデン出身のアンドレアス&フレデリカによるビジュアルコミュニケーションを手がけるクリエイティブユニットの展覧会。いままで隣のビル(現在は倉庫)の1Fだった graf media gm が5Fになったことでちょっと入りにくい感というかふらりと立ち寄る感じではなくなってしまったのは残念。行ったらアンドレアス&フレデリカ本人がいてなにやら明日のワークショップの準備?をしていた。ふたりともいい人そうだった。展覧会自体はあまりにも知らなさ過ぎて何をコンセプトとしてるのかとか正直分からなかった。

映画『からっ風野郎』(増村保造/1960/大映)。チンピラに扮した三島由紀夫。女は黙ってオレの言うこと聞いてりゃいいんだ的な分かりやすいキャラクター&人情劇。一貫性のある悪役とか時代劇を思わせる単純な痛快さは今見ると新鮮かも。ギンギンにカッコつけて太すぎる眉の三島由紀夫の存在感は周りの引き立てかそれとも浮いてるのか非常に微妙なところだけどそれはそれでキャラクターの一つになってるのは増村保造がうまいから?ラストのエレベーターでのすさまじいナルシストな死にっぷりは松田優作のジーパン刑事殉職シーンに影響を与えてると聞いたけどまさに元祖。どうでもいいけど三島由紀夫が「オレは何人も女を知ってるが・・・」なんてセリフや、若尾文子をぶったたいて押し倒したりとか、ゲイなのに・・・とかちょっと思ったりした。




映画『祇園の姉妹』(溝口健二/1936/第一映画社)。京都の花柳界を舞台にした作品。しかし華やかな祇園の世界とは程遠い乙部の芸妓(祇園には"甲部"と"乙部"とあって、"乙部"には身を売ったりもする芸妓も多かったとか)を描く。京都の街の暗い路地に住む芸妓(芸娼妓)姉妹。妹おもちゃ役である山田五十鈴は京都出身なだけあってナチュラルな芸妓言葉で聞いていてとても魅力的。そして日本的な美しさと言葉巧みに男を騙して貧乏から脱出しようとするたくましさも合わさって爽やかなのに色っぽい。煙草をすう姿も艶やか。ラストの男たちにひどい仕打ちを受けてもくじけず毅然とした態度で怒りをあらわにする反骨精神にちょっと驚く。映画の中の物語、というよりももっとリアリティを感じる。