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無防備都市
ROMA, CITTA, APERTA
監督 / ロベルト・ロッセリーニ
原作 / セルジオ・アミディ
脚本 / セルジオ・アミディ、フェデリコ・フェリーニ
撮影 / ウバルド・アラータ
音楽 / レンツォ・ロッセリーニ
編集 / エラルド・ダ・ローマ
美術 / ロザリオ・マグナ
出演 / アルド・ファブリッツィ、アンナ・マニャーニ、マルチェロ・パリエーロ、マリア・ミーキ 他
1945年 / イタリア
ロベルト・ロッセリーニの戦後3部作の第1作目(他『戦火のかなた』『ドイツ零年』)にあたり、ネオ・レアリズモの誕生と言われる。この作品は元々記録映画だったものを劇映画に変更したという。1942年ローマ。フランチェスコとピーナの結婚式の日、フランチェスコはゲシュタポに捕らえられる。必死で追いかけるピーナを、護送車から「来るな、ピーナ来るな!」と叫ぶ声もむなしくピーナは撃ち殺される。無名の市民が、簡単に殺される。金網越しに処刑される司祭を見守る子供たち。銃声が響き渡り、子供たちは肩を落としてその場を去ってゆく。子供たちの瞳には、心には、何を残しただろう。銃口を向けたとき、正義に変わるその心理が恐ろしい。絶望、失望、恐怖、苦しみ、戦争とは何かと考える。イングリッド・バーグマンはこの映画を見て、ロッセリーニの許へ行く。
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