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キクチヒロノリ初の単行本。主に掌編を収録している。 「バキトマ」即ちバカ、キチガイ、トンマ、マヌケ。 一応不条理ギャグといえなくもないのだが、オチの重要性は非常に軽く、絵としての魅力が圧倒的に勝っている。テンプレートを使ったようなくっきりとした曲線、これ以上ないくらいの思い切ったデフォルメ。 そして「なにかとなにかを無理矢理くっつけてしまった」だけの、キン肉マンの読者応募超人さながらの思いつきだけのキャラクター群は、オチを出現させるための役割を遙かに超える存在感を持ち、眺めているとそのデタラメなここちよさの中に退行してしまいそうだ。 相当にマニア向け。「昔はよく落書きをしたもんだけど最近はちょっとごぶさただなぁ」という御仁にはわりとオススメかもしれない。 青林工藝舎 判型:A5
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月刊漫画ガロに連載された「ウルトラメガパーフェクト」「新世紀アダム好キーUFO解脱マン」に加筆して、無理矢理一本の作品に仕立て上げた単行本。全編馬鹿馬鹿しい話なので、後付けの合成にもあまり違和感はない。
青林堂 判型:A5
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ウルトラメガパーフェクト 月刊漫画ガロ97年3月号〜7月号掲載 |
主人公のマンガ家が手に入れた狂人派遣カタログ。それを見て家に呼んだ狂人が縁で、いろいろ破天荒な展開があった末、主人公はアンドロメダの昆虫奴隷を解放する戦いに出発することになる。 作中作(「微生物芸術派の腐肉汁」)がはさまれていたり、とても重要には思えなかった情報が実は重要な伏線だったり、どうでもいいところに紙幅を割く危うい構成、と毎月驚きの連続だった。メチャクチャではあるが、ここまでやられると実に爽快。 |
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新世紀アダム好キーUFO解脱マン 月刊漫画ガロ連載98年1月号〜8月号 |
人類の選手UFO解脱マンがむごたらしい死を遂げることにより世界をレベルアップさせていく、という話であるらしい。次々と現れる変てこなキャラクター、ほとんど思いつきだけで構築された泥縄な世界像が微笑ましい。キャラクターごとに明確に使い分けられるネームのセンスも抜群で、爆笑と脱力を誘う。インクレディブリー。 |
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ガロ、アックスをはじめ、ミュージックマガジンなどの雑誌や小劇団のチラシに至るまでさまざまな媒体に発表された小品と未発表作品を収録した濃厚な単行本。 単行本『げだつマン』では収録されていなかった「新世紀UFOげだつマン」1話、8話もそれぞれ「日系どんちゃん」「へろみの夏休み」というタイトルで一部内容を変更して収録された。 いつものようにバカでワンサカしたハッピーな雰囲気が随所に見られてとても楽しい。 かつ、かなり実験的だ。 複雑なコマのレイアウトや、一見単なる落書きにしか見えないものが頁をめくるときっちり作品の一部を構成している、という仕掛け。古典的ではあるがフキダシなし、描き文字なし、キャラクターの動きだけで表現するサイレントマンガの試みなど、マンガの表現メディアの一つとしての力強さを感じさせる。 時間のあるとき、例えば夏休みなんかに、頁あたり16体の間抜けなキャラクターが均等に配置された連続8頁もある「イラスト広場」も含めて1頁1頁たっぷりじっくり味わってみたい。もしかしたら「馬鹿なことをしたもんだ」と思うことになるのかもしれないけれども。 青林堂 判型:A5
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