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窓拭きのバイトで口を糊する染盛は27才。ギタリストとして身を立てることを夢見ているが、愛用のテレキャスターは分解したまま放置してある。 夢を口にするわりに彼はかなりミニマルでうだつの上がらない、しかも夢の実現に直結しない日常を送っているのだが、その中にもおもしろい奴やいやな奴との出会いもあればピンチ、チャンス、心動かされる素晴らしい瞬間もある。 もう若いとは言い難い。これから先、なにかものすごい結果を獲得することはできないかもしれない。より優れたキャリアを積み重ねることはできないかもしれない。しかし、人生は目的を達成するためだけにあるわけではない。 夢は夢として抱いているけれども、それを実現するために一念発起、山籠もりなどはもちろんしない。時には大言壮語もするけれどもあくまで言ってみるだけ。一般人の、そのへんにある日常の魅力をとりだして見せてくれる。 ささいなことに固執し、目くじらをたてろ、二日酔え、寝坊しろ、馘にならない程度に生ぬるく逸脱せよ……。 一見ラフながら相当に描きこまれたパワフルな画面が心地よい。ストーリーを理解するためにはかなり忠実にネームを拾う必要があるにもかかわらずそれを苦痛にさせないすっきりとしたコマわりもいい。 講談社 シリーズ:モーニングKC 判型:B6
なお、単行本未収録分が7話分ある。シリーズ最初の6話と単行本最終話の後のエピソードが1話。当方で把握している掲載号は以下のとおり。いずれも単行本収録分に劣らぬ出来なので何かの機会に単行本に収録してほしい。
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