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長いキャリアにもかかわらず、これが白山宣之最初の単行本。 古い劇画のようで、派手ではないけれども丁寧に仕上げられた職人芸的な絵。 その絵で語られるのはありそうでない独特の世界。ノスタルジックな古き良き男の子の世界。前衛ではないけれども、この制作姿勢を貫いているのは過激といってもいい。日本のマンガの成熟を示す短篇集。 SFあり、ギャグあり、アクションあり、ととてもカラフル。 マガジンハウス シリーズ:MAG COMICS 判型:A5
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2冊目の作品集。ロマンティックな少年時代の風景に焦点を絞った、文句なしの佳作。 あとがきに曰く、 「いつまでも夢を見て、そうして決して存在しなかったどんな思い出だってでっち上げてみせるだろう。」 そうやってでっちあげられた非体験的懐かしさに満ち溢れた作品の数々。 生まれたときから今まで東京に住んでいるのでこうした作品の風景自体とは無縁なのだけれども、それにしたって自分の昔の生活にはなにがしかのノスタルジーがあるわけで、白山宣之の拵えた「存在しなかった思い出」にはそれを刺激されてしまった。 永遠に続く休みを夢想する「六分儀」。 アレ!掲載時にも読んで泣けた「エンリケ航海王子」。 やがては後にすることになる故郷を鳥瞰的に描く「diorama」。 そして「破船」の最後のたたみかけるような「!」にはもう、なんと言っていいやら。 ……「よい」と言えばいい。 マガジンハウス シリーズ:MAG COMICS 版型:A5
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