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作者初の単行本。 この時期からすでに奇型や精神分裂的な世界、差別などを題材にしているし、「あほうどり」「タブー」では、叙述トリックも試みられている。 フリークスが跳梁する無法地帯となった夢の島を舞台に繰り広げられる50頁超のSFアクション「DREAM ISLAND」はかなり読みごたえがある。 改訂にあたって、単行本未収録だった「たん壺劇場」と未発表作品「ハンバーガー」も収録。こちらの方は、最近のすっきりシンプルな絵柄で坦々とヒドかったり不条理だったりする世界を描いている。『混沌大陸パンゲア』収録の短篇に近い。 青林堂 判型:A5
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別所たけしは一橋大学合格を目指しており、実現寸前の状態にあった。彼一人の目標ではなく、無学ゆえの辛酸をなめてきた父親が息子にかけた夢でもあった。 しかし偶然の事故が彼らの人生を狂わせていく。 父親のむごたらしい死、押しかける借金取り。もはや大学どころではない。たけしは幼い兄弟を養うため、慣れない肉体労働に従事する。生活に追われ、夢を持つことさえできない状況はたけしの精神を次第に蝕んでいく。 そこに再び降りかかる凶事。たけしの理性のタガは外れ……。 諸行無常のハード不幸巨編。全く救いなし。 青林堂 判型:A5
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あぶなくてイヤ〜な話ばかりの初期短編集。 「荒野のガイガー探知機」は山野一神学の権化ともいうべき「機械のような融通のきかない神」が登場するし、「パチンコのある室」は『パンゲア』のサイコな短篇に似ている、などというように若干荒削りながらも山野一のエッセンスは十分。 1996年に再販されているので入手も比較的容易だと思う。 青林堂 判型:A5
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自由度の高い雑誌で仕事しているのをいいことにこの人はものすごく珍しい技法に挑戦していたりする。『混沌大陸パンゲア』後半に収められた短編群がそれ。 枠線の中に描かれているのは必ずしも客観的な風景だとは限らない、ということを活かした「SCHIZOID ZONE」や「ラヤニール」「火星法経会」などの作品にはひたすら感心した。 それ以外のいつものタイプの作品もかなり高いクォリティ。 インド的崇高さにあふれた異色の作品「ムルガン」も素晴らしい。 青林堂 判型:A5
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今はなきコミックスコラ掲載作品。凶悪きわまりない描き下ろし部分を加えて単行本化。 金持ちのわがままお嬢さんエリ子は愛車のポルシェで労務者をひっかけてしまう。悪いことに親の事業は失敗。賠償金を払うことは不可能となり、エリ子は被害者宅で奴隷として飼われることになる。 たまらず脱走を試みるが失敗。今度はくみ取り便所の糞壺に監禁されることになる。 劣悪な環境の中で彼女の精神は分裂し、天使のような人格と超能力をそなえた存在に変身する。 その能力に目をつけた新興宗教団体にスカウトされ、エリ子は教祖として君臨する。一時は首相にまで影響力をおよぼす存在にのぼりつめた彼女だったがしかし、権力欲におぼれた周囲の行動により無残な結末を迎える。 業深い女のもたらすスペクタクルなドラマ。濃厚な味が最高。長い間単行本の入手はすごく難しかったが、青林堂から再刊された。 スコラ シリーズ:スコラSCDELUXE 判型:A5
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青林堂 判型:A5
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作者も編集者のいいなりに描いているみたいなことをインタビューで語っているサラリーマンマンガ『ウオの目君』。たしかにいつもの濃さはないのだけれども上昇志向のまるでないウオの目君の、力の抜けたライフスタイルはちょっと魅力的だ。 なお、おそらく単行本未収録分があるはず。 リイド社 全2巻 シリーズ:SPコミックス 判型:A5
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