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昔は一緒にツルんで遊んでいた不良少年たちが、つまらない仲違いから殺し合いみたいな壮絶な喧嘩をするに至る、というのがこの作品のとても大まかなあらすじ。 心和まない生き生きとしてかつ殺伐とした不良少年生活が全編に充満している。ネームひとつとってみてもいかにもホントにありそう。背景に至るまで手抜きのない、端正な線で描かれるコマひとつひとつにリアリズムへの希求が伺える。 描かれる要素も無論、それらしい。 ドラッグじゃなしにシンナーでもたらされるトリップ。コンビニの駐車場での喧嘩。 ヤリマのお姉ちゃんに腰ぎんちゃく、組の人の力をちらつかせる先輩。「お決まり」を忠実に踏襲しているバイプレイヤーたち。 しかしこの作品を「リアル」たらしめているのはそうした構成要素だけではない。その背後に潜む精神性を見逃してはならない。 隣町レベルでしか世界を捉えられない視野狭窄。中学生にして自分の将来を決めつけ、自らの可能性を摘んでしまう頭の悪さ。浅はかな絶望から導かれる刹那的な行動。 それこそが不良少年の本質であり、その思考ルーチンを忠実になぞることでこの作品はきわめて不良少年的なものとなっているのだ。 講談社 シリーズ:ヤンマガKC 判型:B6
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