同人誌全タイトル

Now Printing
『MILKTANK』 / 1993年12月30日・コミックマーケットで発刊


初めて創った同人誌。セブンイレブンのコピー機に手差しで色紙を使って
75部だけ創ったコピー誌でした。僕の手元にも現物がありません。
これの表紙に使用したイラストは、講談社・コミックアフタヌーンの
新人漫画賞の募集公告に 使用されたイラストでした。この本の新人漫画賞の
募集公告は、ちばてつや賞か アフタヌーン四季賞を受賞した人のみが描ける
スペースで、今でもその伝統が続いている様です。

限定75部印刷・完売。

『フォーリンエンジェル麻理果ちゃん 5 1/2 NIGHT SIDE』
      1994年8月8日・コミックマーケットで発刊


オフセットで創った最初の同人誌です。
「GOLD WAX」という海賊盤専門の音楽雑誌に僕が連載していた
漫画『フォーリンエンジェル麻理果ちゃん』のエロ版。
本編の5話目がエロくなる展開だったのですが、音楽雑誌でそんな事を
やる訳にも行かず、 本筋の5話目を「5 1/2 DAY SIDE」として掲載し、
エロい展開だけを描いた5話目が この「5 1/2 NIGHT SIDE」です。
当時はGOLD WAX誌上で告知をした事もあって
コアな音楽マニアから絶大な支持を戴き、通販でもかなり反響がありました。

限定200部印刷で、速攻完売。嬉しかったです。
右は裏表紙。
『フォーリンエンジェル麻理果ちゃん 5 1/2 NIGHT SIDE / LAST LIMITED EDITION』            
1994年10月14日発刊

上の本の改訂版。表紙の左端に「LAST LIMITED EDITION」と記載しています。
イラストを4枚描き足し、ダサかった表紙折り返しのアオリ文句を取りました。

限定500部印刷・完売。

『MEDICINE?』 / 1995年8月20日・コミックマーケットで発刊


2冊目の個人誌。イラスト中心の本です。
この頃には既に仕事として漫画を描いていたので、どうしても日常的に一枚絵の
イラストを 描く機会が無く (僕はプライベートで落描き遊びをしない人なので)、
その反動として創った本でした。
右は裏表紙。

限定500部印刷・完売。
『FRAGILE』 / 1996年8月4日・コミックマーケットで発刊


とにかく一度やってみたかった、初めての前日本。
当然コピー誌で、仕事でエロ小説の挿絵を僕が描いた時の原稿を集めたもの。
最初の同人誌と同じく75部だけ創りました。
この本は、僕も現物を持っていないのですが、
持っている方から表紙のコピーを送って戴きました。
確か、この本の最後のページの告知で
「麻理果を主人公にした激エロ小説を書ける人を募集」と書いたのですが、
それはこの本の趣旨と同じくそのエロ小説に合わせて僕がイラストを描き、
「他人が書いた麻理果の世界」に 挿絵をつけるのも面白いな、と思ったからでした。
運良く、当日会場でこの本を買ってくれた人が
「あの・・・僕が麻理果の小説を書いても良いですか?」と 言ってくれましたが、
その後音沙汰が無く何の進展も無いまま終わってしまいました。
またいつか、こうした前日本を創ってみたいな。

限定75部印刷・完売。
『VROOOM!』 / 1995年12月30日・コミックマーケットで発刊


3冊目のオフセット本。この号から裏表紙を自分のサインをモジった「MILKTANK」の
ロゴに変更し、以後の本は裏表紙には絵を描かずそのロゴのみに統一しました。
イラスト中心の本ですが、自分の絵が気に入らなくてアレコレと試行錯誤
しながら描き方に四苦八苦している頃です。

限定500部印刷・完売。
『ZOOM-BONDAGE?』 / 1996年8月4日・コミックマーケットで発刊


これもイラスト中心の本。エナメル服ばかり描いています。
やはりこの頃になっても一枚絵のイラストを描く機会が無く、その反動として
創った本でした。確か真夏のアトランタ・オリンピックの生中継を
聴きながら (僕はラジオが好きなので)  描いていた記憶があります。

限定500部印刷・完売。
『精液便所。』 / 1997年8月17日・コミックマーケットで発刊


この号から表紙をカラーにしました。
また、それまで裏表紙にプリントしていた「限定○○部印刷」の文字を取り、
売れるだけ印刷する事にしました。 内容は描き下ろし漫画が中心で、
自分の夢想を派手にやり尽くそうと思った意欲作です。
また、この本がキッカケとなって、僕はとある人から手紙を貰いました。
それが「清彦」でした。彼は実在の人物で、やはり僕と同じく麻理果をこよなく
愛してしまった事がその手紙には心が痛くなる程にひしひしと綴られていて、
これ以後、 僕と清彦は麻理果を共同でメス肉調教するという密約を交わしました。

最終的に、1300部印刷・完売。
『精液便所2・肉奴隷共同飼育計画』 / 1999年8月15日・コミックマーケットで発刊


とにかく、誌面中を洪水の様にザーメンが飛び散りまくる一冊。
この号から、本格的に麻理果のメス肉調教が始まります。
とは言え、結局は日常の漫画の仕事が忙しく、どうしてもこの本に割く
時間が取れなかった為に
作業が未完成で、鉛筆コピーの原稿も多く含まれています。
でも逆にそれが或る種の生々しさになっている様にも感じられ、
奇妙な迫力もありました。この辺が同人誌の良さでもありますね。
内容は当然、清彦と僕と麻理果の3P絡みです。
画面中、四方八方にザー汁が飛び散りまくり、 麻理果というメス肉に
二人でおぞましい程大量のザーメンを飛ばしまくります。

最終的に、1000部印刷・完売。
『精液便所2・肉奴隷共同飼育計画/テスト版』
1998年8月?日・コミックマーケットで発刊


「精液便所2」の、テストコピー版の表紙。仕事が多忙で、
本文のオフセットでの印刷が間に合わず、 先行して印刷していた
この表紙を使って本文のコピーをとり、オフセットの予告として出したコピー誌です。
表紙だけこの通りオフセットのカラーなんですが、これに本文の白黒コピーを
ホッチキスで止めていました。情けない・・・。

限定350部印刷・完売。 表紙だけ約600枚残っています。(1000部印刷したので)
『FLOWER。』 / 1999年12月26日・コミックマーケットで発刊


「精液便所。」の商業誌での連載が始まっていたので時間が無く、本来なら
出すつもりは無かった本です。では何故出したかと言うと、
丁度この時は単行本「アルコールラムプの銀河鉄道 下巻」に
収録する原稿について、最終的にどれを使用するかを選別をする為に、
三和出版で眠っていた原稿が全て返却されて来たからでした。
その、返却された懐かしい自分の原稿の中に この本に収録した「球根栽培」が
あったのです。 当時は私生活で複雑な事情が持ち上がって、途中で連載を
打ち切らざるを得ない状況だったのですが、このたった3回の作品は、
捨てるのが勿体無い程に素晴らしい出来でした。
結局、連載を打ち切った未完成の作品だったので単行本には収録しませんでしたが、
それではあまりにも勿体無いのでもう一度日の目を浴びさせようと思って、
ここに1話目だけを同人誌で出したものです。
また、ここで書いたコラム「女の名前とお花の関係」には、かなりの反響がありました。

最終的に、1000部印刷・完売。
『PIG-CAGE』 / 2000年8月13日・コミックマーケットで発刊

初めてCGで表紙を描いてみました。
当然ですが、モニターでCGを観るのと、それを紙に印刷した感じは違うので、
コミケ当日、会場で印刷された結果を見るのが実は怖くて仕方ありませんでした。
結果的にはまぁまぁの仕上がりにはなっていましたが、やはりCG慣れした人の
仕上がりには程遠いなぁと痛感しました。
コミケ後、本文の漫画もさることながら、CGが良かったという
手紙やメールを多く戴いたのですが、赤面してしまいます。

漫画本文は、例の如くザー液飛び散りまくりの本です。
清彦と麻理果の夫婦淫婚生活の一部を描いたのですが、
描写の手法に悩んでしまった面があって、ちょっと反省している箇所もあります。
でも、誌面中、洪水の様にザーメン飛び散りまくりのケツ穴セックスしまくりで、
好きな人には愉しんで戴けたのではないかと思っています。
どちらにしても、自分にとっての描写手法の突破口を見付けられたという点で、
非常に有意義なステップになりました。

最終的に1100部印刷・完売。

『ぶっかけっこ』 / 2001年8月19日・コミックシティで発刊

コミケ以外のイベントの為に初めて創った個人誌。
陰部修正が甘かった様で(個人的にはそんな事無いと思うが)、
会場では強制修正させれられた版を販売しました。
内容は『嬲−なぶりっこ−』のザーメン飛び散り案内版といった感じです。
製作期間が大変短かった為、収録漫画が未完結でストーリー崩壊しているのが
心苦しいですが、ザー汁は飛び散りまくっているので、
ザーメン本としては及第点かと思います。

また、コミックシティで陰部修正クレームが付いた為に
今後のイベントではこの本を販売しません。仮に販売出来たとしても
直のペン加筆修正が入る為に、誌面がかなり汚いバージョンになります。
非修正版は完全に通販のみの販売となりますので御了承下さい。


最終的に、1300部印刷・完売。

『SKINGARAGE-COLLECTION No.19 (準備号)』
2001年12月30日・コミックマーケットで発刊

準備号として創ったコピー誌です。
当ホームページでも御馴染みの『我思う、故に麻理果あり』の中で、
2001年6月29日付けの日記に出てくる雑誌です。

『虚構内で使った小物を実際に創る』というコンセプトなので、
実際に描いていた『亜希子ユーゲント』『百合子嬢の店内調査日記』など、
幾つかの記事本文を載せても良かったのですが、
やはりオフセットで全部創るべきだと思ったので、あえて本文は載せず、
手元にあった単行本未収録作品を収録しています。

限定75部印刷・完売。

『SKINGARAGE-COLLECTION Vol. 32』
2002年8月11日・コミックマーケットで発刊

上段の『SKINGARAGE-COLLECTION No.19 (準備号)』 とは別コンセプトで
創った本です。というか、好きなシーンをつらつらと描いていたら、
延々とぶっかけるだけのザーメン飛び散り本になってしまいました。ははは。
けれども、ぶっかける描写は濃いィと思います。
ただ、ネーム部分で『消しゴムでも消えるインク』というものを使用したのですが、
これが大失敗で、かすれて読めない文字が多々あり、印刷に不向きだったという事を
思い知らされました。

1000部印刷・完売。

『SECOND MARRIAGE』
2002年8月11日・コミックマーケットで発刊

"しろみかずひさ ゴミ箱選集"とサブタイトルに入れてある通り、
スクラップブック的な内容の本です。僕は昔から生原稿をかなり粗末に扱う人なので、
不要だと感じたものは本当にゴミ箱に捨てますし、気に入ったコマだけ切り抜いて
スクラップしたりしているのですが、これはそんな二度と日の目を見ないであろう落描きや、
部屋の隅っこに埋もれていた、捨てるには惜しい原稿を集めて雑多に繋いだ本です。
ゴミ箱の中にも愛を、という感じでしょうか。(^_^;)

300部印刷・完売。
『Erectric Flower Garden 〜電気夢想花〜』
2004年12月30日・コミックマーケットで発刊

単行本になり損ねてしまった作品を収録した本です。
個人的には、ここ数年に描いた作品の中で一番気に入っている作品なのですが、
商業誌の単行本として形にならなかったというのが大変悔しかったので、
こうして自費出版する事にしました。
全96ページで、結構分厚い本になっています。
"痛覚・感覚・視覚の障害"という点で、昔描いた『ピアスの記憶』と対を成す、
秋葉原・電気街を舞台にした極道と刺青と刃の物語です。

500部印刷・完売。


『skingarage collection − vol.38』
2005年12月30日・コミックマーケットで発刊

数年前に出した単行本『嬲っこ』の外伝。
麻理果・和博・清彦の共同調教を、第三者(他の調教者)の視点から
考察してみるというもので、前々から頭の隅にあったコンセプトを
試してみたコピー本です。
イラスト10数点描き下ろし+共同調教取材レビュー文章8枚という構成で、
麻理果の共同調教を別の調教者が3日間に渡って体験取材した
レポート形式になっています。

随分と久し振りに清彦と和博を描いてみましたが、
麻理果を取り囲むこのオス豚達は今も愛着のあるキャラクターなので
描いていてとても愉しかったです。
また今回はこの二人に加えて新しい調教者も加わっているので、
更に嬲られる麻理果の姿態も愉しく描きました。

コミケ販売分/75部・完売。
但しコピー本ですので、注文があれば増刷します。
随時通販可能です。

(メールを戴ければ通販致します。価格は300円+送料100円です。
お問い合わせは、しろみかずひさへの直通メール
marika@picnic.to まで。
折り返し、通販方法を記したメールを差し上げます。
)
『ヤングマガジンの時代』 / 1995年12月30日・コミックマーケットで発刊


週刊ヤングマガジンとヤングマガジン・ルーキー号に掲載された3作品を
一冊にまとめた本。
後日、僕の漫画の師である、すぎむらしんいち先生と酒を飲んでいた時、
彼が僕のヤンマガ時代を振り返ってこんな事を言いました。

「お前な〜、よくヤンマガでこんな漫画描いて載ったよな」
「いやぁ、僕はSFとエロの融合する様な漫画を描きたかっただけですよ。
すぎむらさんだって、新人の頃はそうじゃなかったんですか?『サムライダー』だって、
或る意味ではSFと時代劇の融合だし・・・」
「だからそれだって。ヤンマガではSFは御法度なの。やっちゃいけねェんだ。
『サムライダー』だって、あれは或る種のゾク(暴走族)漫画だから受けたんだ」
「はぁ・・・」
「いいか。ヤンマガは基本的にヤンキー雑誌なんだよ。暴力と女とギャグ、
これしか無ェ。だからお前があの頃やってたのは、
ヤンキーに『2001年宇宙の旅』を説いていたのと同じなんだ」

・・・この話をした後、頭がクラクラしました。
言われてみれば、確かにそうなんだよなぁ・・・。

限定200部印刷・ヤンキー以外の人に完売。
official bootleg collection 1 『ヤングマガジンの時代・最終版』
1996年8月4日・コミックマーケットで発刊


僕のヤンマガ時代の全てを、一冊にまとめた本。
誌面に掲載された3作品から新人漫画賞を受賞した2作品と当時の未発表作品1作、
ついでに作品のアイデアノートや制作進行表、同じ講談社のホットドック・プレス誌に
持ち込んだイラスト数点、それから当時の絵柄の変遷の様子や、
ちばてつや賞パーティーの思い出、 更に雑誌巻末の作者コメントから、僕が描いた
当時の担当編集者の年賀状まで、
僕がヤングマガジンに係わったほぼ全ての資料を一冊にしました。
だから全158ページと分厚いです。

最終的に1300部印刷・完売。

『漫画賞佳作受賞作品集』 / 1995年8月20日・コミックマーケットで発刊


ヤングマガジンの月間新人漫画賞、及び、コミックモーニングの
ちばてつや賞・一般部門に 入賞した2作品をまとめたもの。
個人的には自分が創った同人誌で一番思い入れの深い一冊です。
その為、表紙と裏表紙に新しくそれぞれの作品のイメージイラストを描き下ろしています。
この、表紙に新しく描き下ろしたそれぞれのイラスト原画は、後日コミックマーケットで
どちらも売ってしまったのですが、かなり思い入れがあっただけに
今となってはちょっと後悔しています。

限定200部印刷・完売。
『BLADE RUNNNER - THE PORNOGRAPHIC CUT』
1995年8月20日・コミックマーケットで発刊


僕の初代アシスタントと一緒に創った二人誌。
二人とも映画『BLADE RUNNER』が大好きだったので、それぞれの思惑を
エロ漫画にして描いたもの。
アッと言う間に完売し、その後も今だに「再販してくれ」という声が絶えません。
第二弾を創る予定は今でもありますが、僕も彼も忙しくなってしまって
見通しが立たないのが現状です。
また、これに気を良くして『惑星ソラリス』『スターウォーズ/ボバ・フェット』『砂の惑星』
『フェノミナ』『未来惑星ザルドス』の二人誌をやろうとしましたが、
どれも声を掛けたそれぞれの人に断られてしまいました。
誰か僕と一緒にやってくれる酔狂な人は居ませんかね?

限定300部印刷・完売。

*この本は、1995年度のコミックマーケットが選ぶベスト20にランクインしました。