やっぱりゲームウォッチ!




(1)
18歳の頃、当時のファミコン誌で『月刊ハイスコア』という雑誌があって、
僕はその雑誌でプロゲーマーとしてアーケードゲームのページを担当し、
アーケードゲームの攻略記事を毎月書いていた時期がありました。
当時の編集部で知り合った方との交友関係も熱いものがありましたし、
日々グングンと押し寄せていた初期デジタル時代到来の波の狭間で
漫画や映画とは違う新しい表現に出会い、毎日ドキドキしていました。
青春時代の懐かしい1コマです。

(2)
しかしあれから30年が過ぎ去り、今では殆どゲーセンにも行かなくなりました。
世の中はプレステ4だの何だのと、ゲームも家に居ながらますますデジタルな
時代になっていますが、自分はそんな時代の潮流とは裏腹に相変わらずこの
素朴なゲームウォッチが大好きです。もちろん既にその前年(1979年)には
インベーダーゲームが日本中を侵略しまくっており、それに伴って家庭用
ゲームとしてテレビ画面を使って遊ぶブロック崩しやインベーダーもどきが
存在してはいました。でもその「テレビ画面の中で遊ぶ」という感覚のものが
「両手の中で遊べる」という衝撃は、オセロとか魚雷船ゲーム、或いは
黒ひげ危機一髪とかコカコーラ・ヨーヨー等のアナログ玩具が当たり前
だった当時の子供には、かなりのカルチャー・ショックでした。

(3)
「昔は良かった」と懐古趣味を押し付けるつもりはありませんが、しかし
良い物は時代を超えてもやっぱり良いものです。歯車やモーター、バネや
有線リモコンといったギミック・イメージからオモチャを解放し、
遊びの可能性を未来に繋いだゲームウォッチはアナログ玩具終焉の象徴
でもあったと思いますし、そんな時代の転換期に多感な子供時代を過ごせて
自分は本当にラッキーだったと思います。21世紀・現代のテレビゲームや
ネットゲーム、或いは携帯アプリのゲームコンテンツは今後更に多様化し、
ハイスペックさもますます上がるでしょう。でもだからこそ、原点にして
到達点でもあったこのシンプルな面白さと秀逸なゲーム・デザインは、
何度でも見直されるべきだと思うのです。




『ボール (1980年4月28日初回出荷版)』 / AC-01

2つ、または3つのボールを落とさずにお手玉するという
メチャクチャ単純なゲームです。
ところがこの単純さが非常に魅力で、ついついハマってしまうんですね。(^_^;)
この「ボール」は、僕が初めて買って貰ったゲームウオッチでした。
小学5年か6年生の時です。夏休みに宿題を放り出してこればかりやっていたので
最後は母親が激怒し、目の前でゴミ箱に捨てられてしまったんだけど、
あの時は悔しかったなぁ。

そんな訳で子供の時に持っていた実機はもう手元にもこの世にも無いのですが、
後に手に入れて現在自分が大切に所有しているオリジナルの「ボール」が、この
初回出荷版(1980年4月28日発売分)という訳です。
箱の製造番号は0000008で、本体は0000077ですから、初回製造分で
まず間違い無いでしょう。デッド品ではありませんが、←の画像を御覧
戴ければ分かる通り使用感ほぼゼロの、ニア・ミントな一台です。

ところでこの初回版ですが、箱のデザイン変更等を受けたこれ以降の
第2版とは幾つか違う点があるのでした。
それは
1.もちろん箱のデザイン
2.説明書の表紙にプリントされたゲーム画面の印刷解像度
3.白い紙のACLスイッチ説明書の封入("ご注意"と書かれた黄色い紙の初回仕様版)
・・・の3つです。
(1)は文字で説明するより画像で見た方が分かり易いので↓画像参照。



(2)の印刷解像度も一目瞭然。
初回版は表紙のゲーム画面の印刷が黒くくすんで潰れた・滲んだ印刷になっていて、
第2版以降の説明書の表紙はくっきり明瞭なゲーム画面が印刷されています。



そして何と言っても大きな違いは、(3)の白い紙のACLスイッチ説明書。
これは後によく見られる「ご注意」と書かれた黄色い紙の初回仕様なのですが、
この白いバージョンの注意書きはボールの初回出荷分(1980年4月28日発売分)にしか
付属していなかったと思います。ただ、以前あるコレクターの方にお話を伺った時、
フラッグマンの初回出荷分(6月)、及びファイアの初回出荷分(7月)にも
この白いバージョンの紙が付いていたという話を聞いた事があるので
確実ではないかもしれません。ただ、僕自身はボールの初回出荷分以外で
この白い紙を見た事がなく、もしかすると当時の出荷工場が何らかの理由で
初回出荷分のボール以外にもこの紙を封入していた事例があるのかもしれません。



ちなみにこの「ご注意」の紙は、初回出荷分の直後(恐らくフラッグマンの発売に
合わせた6月の出荷分)からその後のスタンダードとなった黄色い紙のバージョンに
変更・換装された様です(↑の比較画像参照)。


『ボール 復刻版 (クラブニンテンドープラチナ特典・非売品)』 / RGW-001

2009年度のクラブニンテンドープラチナ特典プレゼント品。
2010年はゲームウオッチが発売されて30周年という事で、
任天堂が30年振りに新しく設計し直したゲームウオッチです。

21世紀の技術で復刻されたボールはゲーム音のON/OFF機能が付いており、
電池も過去のLR-43型×2個ではなく、平たいCR-2032型×1個に変更されています。
また、本体ディスプレイ用品として組み立て式の紙スタンドも付属していて、
これは実際に組み立ててみると大変良い感じに本体を飾る事が出来ました。
(←画像をクリックして参照)
また、箱のデザインも大変秀逸。基本は80年夏頃にデザイン変更を受けた
第二版の箱を基調にしていますが、それを現代風にセンス良くアレンジしてある点も
魅力的です。特に箱のペロの部分にはボールのキャラクターがプリントされており、
こうした隠れた部分もきちんと気を配って製作されている様子は
往年のゲームウオッチファンとして大変嬉しく思いました。
ちなみに、箱全体の大きさはオリジナルのシルバーシリーズより
ひと廻り小さく、ややコンパクトな印象があります。(↓画像参照)



そして個人的に大変気になったのは、これがクラブニンテンドーの
プレゼント品であるにも関わらず、正式な製品番号(RGW-001)が与えられている点です。
RGWのうち、「GW」はゲームウオッチの事でしょうけど、
冒頭の「R」が何を意味しているのか実に興味深いところ。
たぶんこれは「Return」とか「Re-issue」とか「Revival」の"R"だと思うのですが、
いずれにしてもこうして正式な製品登録を「001」という番号付きで与えられた以上、
この復刻版が今後も「RGW-002」「003」「004」・・・と続いてくれる事を
切望・熱望してやみません。

しかしそれにしても・・・。
30年振りに新品状態のゲームウオッチを手にしたこの感激は、
一体どう言葉で言い表したら良いのでしょう。まさに感涙でしたし、
復刻版・プレゼント品というには余りにも勿体無いほど
素晴らしい仕上がりの一台だと思いました。


『フラッグマン』 / FL-02

ゲームAでやると記憶力ゲーム、ゲームBでやるとボタン早押しゲームという
素朴なものですが、そのシンプルさが非常にアツい傑作機です。
初期のシルバーシリーズでは『ジャッジ』と並んで異色作ですが、
ゲームとしてはかなり秀逸で、現在プレイしても非常にハマる名機です。

このフラッグマンは昔、僕と同世代の女性から譲って戴いたのを初めの1台として
それ以降もレトロゲーム屋とかオークションでコツコツと買い集めました。
一番多い時には6個持っていたのですが、トレードしたりしているうちに減ってゆき、
現在手元に残っているのは3個のみ。←の画像はそのうちの2個で、どちらも
35年間手付かずのデッドストック・ワンオーナー(=自分)品。特に手前に
写っている1台は都内・足立区に住んでいた時、近所にあった駄菓子屋も兼ねた
古い文房具屋さん(※昔はプラモデルやオモチャも扱っていたらしい)にダメもとで
心当たりを伺った際、売れ残って完全未開封品のまま店の倉庫に眠っていたものを
捨て値で売って貰った思い出の1台です。あれは嬉しかったなぁ。
あの時の店のおばあちゃん、どうもありがとう。(^_^)

『バーミン』 / MT-03

モグラ叩きです。中学生の時に持っていました。
当時、エロ本などを隠す為に狭い屋根裏を使っていたのですが、
これを右手に持ったまま、今夜のオナニーネタとして屋根裏のエロ本を
右手で物色していた時にツルッと手から滑り落ちてしまい、運悪くそのまま
階下に繋がる柱と壁のほんの小さな隙間に入り込んで下まで落下し、
取り出す為には家そのものを破壊するしか方法が無く、仕方なく階下の父親の部屋の
壁をハンマーでガンガン壊したらゲンコツで殴られました。

それはさておき、これもコツコツと集めているうちに数個所持していましたが、
現在は←の画像の通り3個だけが手元に残っています。
全てデッドストック。保存状態もそれなりに良好だと思います。

また、このバーミンにはミズノ・スポーツがキャンペーン・プレゼントで
製作した" ブルーインパルス・バージョン "という懸賞機体が存在します。
これは本体が何と青色で、金属板に『mizuno sports』『Blue impulse』のロゴが
プリントされています。秋葉原の中古ゲームショップでその実物を見たことが
ある(※ショーケースに飾られて売られていた)のですが、飾られていたのは
本体だけで、箱や取り扱い説明書がどんな色・デザインなのかは未だに見た事が
ありません。また、このバーミンにはボディカラーが黒のタイプも存在する
らしいのですが、これは本体も箱も一度も見た事がありません。

『ファイア』 / RC-04

ビル火災から飛び降りる人を担架で救出し、救急車まで運ぶゲームです。
このファイアは初期シルバーシリーズで一番よく売れた品ではないでしょうか。
かなりポピュラーですし、ゲームウォッチと言えばこれを想い浮かべる人も多いと思います。

ところでこの「ファイア」、人気があった為なのかどうか分かりませんが、
「大量に人の手に渡って遊ばれた=大量に開封され、消費された」という図式が成り立つらしく、
現在も綺麗な状態で残っている事が大変少ない機種の様に感じます。
人気が無い機種だと在庫品としてそのまま倉庫に眠り、後年になって
綺麗なデッドストックとして発掘されたりするものですが、
この「ファイア」や「オクトパス」「ドンキーコング」等の様に
人気がある機種であればあるほど、実は綺麗な状態で残っている事は
かなり稀な気がします。

僕が持っている←画像の一台もデッド品ではなくさほど綺麗とは言えない中古で、
僕はいつもこの保存状態が良い「ファイア」をフラッグマンの様な
レア機種以上に気を付けて探しているのですが、未だに保存状態の良いファイア、
或いはデッドストックのファイアには出会った事がありません。(+_+)

『ジャッジ』 () / IP-05

向き合った二人がプラカードを同時に上げて、表示された数の大・小で
相手をハンマーで叩いたり、それをかわしたりするゲームです。
ゲームウォッチシリーズで唯一、二人用の対戦が出来る
(勿論、一人用も出来ます)というのも、このゲームの特徴だと思います。

この「ジャッジ」はボディーカラーが緑色のものと紫色
2タイプがありますが、この緑は初回版。発売後どの程度の期間で紫に
変更されたのかは分かりませんが、生産台数(或いは生産期間)が少なかったのは
間違いなくこの緑色のモデルです。

←に載せた画像は、僕が所持している緑モデル唯一のデッドストック。
もう1台、さほど保存状態が良くない箱・説明書付きの中古品を持っているのですが、
それは遊び用の実機なので画像は載せませんでした。(^_^;)

『ジャッジ』 () / IP-05

よく出回っていた、ボティーカラーが紫色のモデルです。
当時人気があったのもこちらの紫色だったのではないかなぁ。
生産台数は緑色より多かったと思いますが、シルバーシリーズ全体としては
生産数が少なかったと思いますし、今となっては手に入れにくい一台
でもあると思います。

←の画像の通り、僕が持っているのは箱の状態がイマイチ。
いつか綺麗な状態の一台が欲しいなぁ。(+_+)

『マンホール』 / MH-06

道に開いた4つの穴から通行人を落とさない様に、マンホールでフタをするゲーム。
僕が小学6年生の時に爆発的に流行しました。このゴールドシリーズから、
ゲームウォッチにはアラーム機能と背面スタンドが付きましたよね。
ゲーム内容にも変化があり、200点・500点でミスマークが消えるという
システムが加わりました。また、ゲーム画面にもカラーフィルムが使用されたのも
このゴールドシリーズからでした。

しかしこのマンホール、実にコミカルなキャラクターが愛らしくて最高ですよね。
このキャラクターデザインのセンスは抜群だと思います。素晴らしい!(^_^)


『マンホール』 / ゲームボーイアドバンス体験版・トイザらス限定プロモーションカードe

ゲームボーイアドバンス用の体験版として、トイザらスで限定配布されたカードeです。
日本全国のトイザらスで手に入る訳ではなく、東京都内の4ヶ所の店舗のみで配布され、
配布数は各店舗1万枚ずつでした。

しかし驚くのは、20年という時間の間に進んだ技術の進化です。
このカードe、ただの紙ですよ??
しかもカードの厚さはおよそ0.3o程度です。
そのウラ面に、ちょっとだけ磁気(とも言えない模様のようなもの)があるだけです。
これでマンホールが出来るのですから、昔のゲームウォッチにリアルタイムで
馴れ親しんできた僕の世代には、何だかキツネにつままれた様な気分です。

ちなみに、このカードe版のマンホールは1981年版のオリジナルバージョンと、
2001年版のリニューアルバージョンが愉しめます。

『ヘルメット』 / CN-07

工事現場から降ってくる工具をかい潜り、右の事務所に逃げ込むゲームです。
何で工具が雨の様に降り続くのか謎ですが、ゲームとしての面白さ、デザイン、
コミカルなキャラクター、どれを取っても見事な完成度だと思います。

ところでこの「ヘルメット」、ゲームBで750点を越えた付近から現れる
工具の雨アラレ状態は、ボタンのメンテナンスをきちんとしていないと
まず抜けられないのでは?←画像の一台は保存用に所持しているデッド品
なので機体には触った事がありませんが、これ以外に遊び用に2台持っており、
そちらは時々ボタンのメンテナンスをして発売30年が過ぎた現在でも
「本気遊びモード」で対応出来る実用機にしています。(^_^)

『ライオン』 / LN-08

檻から出ようとするライオンを椅子で防いで出さない様にするゲームです。
かなりテクニカルなゲームですが、内容は非常に面白いんですよね。
特にゲームBでやると、ライオンが「檻から出ようとフェイントをかけてくる」のですが、
これがまた熱くさせてくれます。

このゲームB、体力も反射神経も今よりずっと良かった筈の中学生の頃に
真剣にやっても800点出すのがやっとでした。
40歳を超えた先日、久し振りに本気モードでやってみたのですが、
600点を越えるとそのフェイントとトリッキーな動きが一段と増し、
それ以上は反射神経と集中力が持ちませんでした。(+_+)
『パラシュート』 / PR-21

ヘリコプターから落下してくる人をボートで受け止めるゲームです。
たまに右のヤシの木にパラシュートが引っ掛かって、フェイントで落ちてきたりします。

この『パラシュート』からワイドスクリーン・シリーズが始まりましたよね。
画面が従来よりも大きいワイドスクリーンになり、ゲーム内容にも少し幅が
感じられる様になりました。コミカルなキャラクターは相変わらずで、ミスすると
サメに追いかけられるというのもブラックユーモアが溢れていましたよね。
今プレイしてもなかなか面白いです。

ちなみに、現物は確認した事が無いのですが、
このパラシュートには『ミスタードーナツ・バージョン』というのが存在するそうです。
ミスドがゲームウォッチのプレゼント・キャンペーンをした時に
製作したものらしいのですが、僕は当時博多の田舎町に住んでいたので、
そんなキャンペーンには気が付きませんでした。(T_T)
たぶん、本体の金属プレート板に『Mister Donut』のロゴが
プリントされているだけだと思うのですが、
バーミンの『ブルーインパルス・バージョン』同様に大変興味深いですね。
『オクトパス』 / OC-22

大タコの足をかい潜り、海底の宝物を取って船に戻るゲームです。
ゲームウォッチを代表する一台と言っても良いのではないでしょうか。
キャラクターのコミカルな可愛さに加え、画面がワイドになった事で
ゲームの臨場感と世界観がより一層増したと思います。

この機種も「ファイア」「ドンキーコング」同様に
「大量に人の手に渡って遊ばれた=大量に開封され、消費された」為に、
逆に状態の良いものが滅多に残っていない機種だと思います。
←の画像の一台はもう10年ほど前(2001年頃)、神田・神保町にあるアンティーク専門の
オモチャ屋さんが蔵出しデッドストックで売っていたのを見つけて買ったのですが、
オクトパスの日本版のデッド品って、もう滅多に出てこないんじゃないかなぁ。
(海外版のデッドは現在でもたまにショップに出ますけど)
『ポパイ』 / PP-23

オリーブが投げ込むホウレン草の缶やビンを、ブルータスのパンチを避けながら
ポパイがキャッチするゲームです。
説明書を読むと、これはオリーブとポパイが小船でデートに行く準備をしている処
なんだそうですが、何もあんなに次々と投げ込まなくてもいいんじゃないかなぁ。
でも、その辺りがオリーブの可愛らしさですよね。勝気な性格ながらも、「えへへ」と
言って、ペロっと舌を出してはにかんでいる様な感じで。
僕は個人的に海外アーティストでは、このポパイの作者であるフィーチャーと、
スヌーピーの作者であるシュルツが昔から大好きだったので、このゲームにも
かなりハマりました。(余談ですが、ディズニーはあの思想に嫌悪感を憶えるので、
昔から大嫌いです)
ゲーム自体も面白く、ワイドスクリーン・シリーズの中でもトップクラスだと思います。
『シェフ』 / FP-24

スタート時は4人のシェフ(料理人)が居るのですが、食材を放り投げるとすぐに3人が
どこかへ行ってしまい、残った1人のシェフが放り投げられたままになった他の食材も
落とさない様にフライパンで受け止め続ける・・・というゲームです。

中学2年生の夏、僕は当時博多に住んでいたのですが、父親とは別居していた母親が
東京に住んでいて、夏休みに逢いに帰った時にねだってこれを買って貰いました。
キャラクターがとってもコミカルで、非常に気に入っています。
ゲーム的には割とストイックな印象もありますが、個人的にワイドスクリーン・シリーズ
の中で一番気に入っているゲームです。ゲーム画面のデザインがとても雰囲気があり、
キャラの動きも可愛くて、また本体の色が深紫というのも御洒落な一台だと思います。

ところでこのシェフには、箱のウラ側にプリントされた『ミッキーマウス』の機種色に
青とオレンジの2種類があります。これは僕は最初、製造番号の若い
初期ロットの箱にのみ本来青色で発売される予定だったミッキーマウスが
印刷されているのだと思っていた(僕が持っているうち、製造番号が一番若いのは
00009445で、ミッキーのプリントは青色)のですが、何個か集めてゆくうちに
製造番号がかなり後の物でも青色でプリントされている物がある事に気が付き、
この予想が間違っている事に気がつきました。

これは僕の予想なんですが、出荷工場の違いか、もしくは出荷工場の認識ミス
なんじゃないかと思うのです。その理由は、まずこのミッキーマウスというキャラクターが
著作権の関係で海外では発売出来ず、キャラクターだけオオカミに変更した
『EGG(エッグ)』という機種が同時期に海外のみで発売されましたが、
これの本体が青色だった為、任天堂本社と製造工場の連絡が旨く噛み合わず、
工場側がミッキーとエッグの色を取り違えて印刷してしまったのではないかと思うのです。
もしくは、ミッキーは当初青色で発売予定で、その後オレンジに変更になり、
青はエッグに使用されたという事も考えられます。

しかし、それならば間違って印刷してしまった初期生産分だけが青色のミッキー
という事になる筈で、製造番号が後の物には青色でプリントされた箱は無いはずです。
しかし現実には製造番号がかなり後の物でも青色の印刷版が存在する(僕が持っているうち、
製造番号が一番後ろなのは90007162ですが、ミッキーは青色です。左の画像の物がそれ。
勿論この番号は機体番号ではなく、箱に書かれている番号です)ので、
これはやはり当時幾つかあった製造工場のうち、どこかの工場が色を間違ったまま
印刷を続けていた可能性がある様に思えます。
更に推測すると、本体の製造と箱の印刷はそれぞれ別の工場で生産されていた可能性もあり、
色指定の連絡が本社から末端まで旨く機能しなかったという事も考えられると思います。

いずれにしろ僕に真相は分かりませんが、こうした箱違いというのも
あの当時の白熱したゲームウォッチブームの裏側に隠れた製作サイドの
慌てた様子を反映した残滓の様で、とても面白いと思います。

ちなみに、青プリント版はこのシェフの他にも『パラシュート』『ポパイ』
『オクトパス』があります。
『ミッキーマウス』 / MC-25 

ミッキーマウスを操って、4羽のニワトリが産むタマゴを次々に受け止めるゲームです。
手に入れるつもりは無かったのですが、少し前にゲームウォッチの「箱と説明書だけ」を
大量に入手する機会に恵まれた事があり、その中にこの『ミッキーマウス』の
箱と説明書が含まれていました。つまり、本体が無いまま箱と説明書だけが
押入れで眠っていたのですが、最近、テレビゲームも扱っている近所の
レンタルビデオ屋で、本体のみが3900円で叩き売られていたのを見付け、
買ってきて完品にしました。

『ポパイ』の処でも触れていますが、僕はディズニーが嫌いなので当時からこのゲーム
には興味が無く、この歳になって初めてプレイしました。タマゴが小さくて見にくく、
タイミングが計りづらい為にかなり難しいです。
でも、ミスするとタマゴを地面に落とすとタマゴが割れて、中からヒヨコが出てきて
歩いて画面の外に去ってしまうのですが、このヒヨコの歩く姿が可愛いです。(^_^;)
『ファイア・ワイドスクリーン版』 / FR-27

ワイドスクリーン版のファイアです。ゲーム内容はシルバーシリーズのファイアと
殆ど同じですが、人の飛び降りる箇所が2階・3階と段差違いで
降りてくるので、タイミングの取り方が非常に難しくなっています。
シルバーシリーズで出していた物を再びこうして出したのは、やっぱり
『ファイア』がゲーム的に面白かったからでしょうか。そういえば、『マンホール』も
海外発売のみでニューワイドスクリーン版がありましたね。
『タートルブリッジ』 / TL-28

対岸と対岸に橋が無く、カメの甲羅を伝って向こう岸に荷物を渡し、再び戻るという
ゲームです。高得点を狙うにはかなりのスキルが要求される、非常にテクニカルな
内容のゲームで、最高得点も「999点」ではなく、「9999点」に設定されています。
ゲーム的には、ミスをしないでボーナス点に辿り着くと、特別ボーナスとして
30秒〜40秒程度は得点を稼ぎまくれるシステムが新しく導入されているのですが、
それにしたって9999点は難しいですよね。
これは、中学2年生の時、九州・博多の繁華街である天神の、ダイエー6階オモチャ
売り場で買いました。暫く友達に貸していた時期もありましたが、20年間一緒に過ごし
てきた大切な一台です。勿論、今でも完璧に動作します。(^_^)
『ファイアアタック』 / ID-29

存在は知っていたけど、当時はあまり興味が持てず、
一度も遊んだ事が無かった一台です。つい最近、初めてプレイしました。
新品同様で手に入れる機会に恵まれたので、つい買ってしまったのです。
内容は、インディアンがシェリフの『やぐら』に、たいまつで放火するのを
叩き落すという、なかなか面白いゲームです。そろりそろりと放火しにくる
インディアンの動きが可愛くて良いです。(^_^;)
この『ファイアアタック』は、ワイドスクリーン・シリーズの最終作でした。
『タートルブリッジ』と同様に、箱が銀色・本体カラー・黒というのは、
この2作品だけだったと思います。

関係無いけど、この『ファイアアタック』と『タートルブリッジ』の2作品って、
最近でも割と美品状態で残ってるんですよね。
当時あんまり人気が無かったのかなぁ?
僕は結構面白いゲームだと思うんですけど・・・。
『スヌーピーテニス』 / SP-30

初期ワイドスクリーン・シリーズの最終作です。
題材が大好きなスヌーピーという事もあり、個人的に
非常に気に入っている一台です。

ゲーム内容は、チャーリー・ブラウンが打ってくるテニスボールを
打ち返すというものですが、たまにルーシーが現れて、
2倍の速度で素早いボールを打ち返してきます。そんなにスキルは
要求されないものの、とにかくキャラクターの動きと表情が
可愛くて、ついつい見惚れてしまうのが"嬉しい難点"です。(^_^;)

特にミスした時など、ボールが家に飛び込んで『CRASH !!』という文字が
現れ、受け損なったスヌーピーが犬小屋の上で『ZZZ・・・』と寝たフリをして
チャーリー・ブラウンのせいにし、それを見ているチャーリー・ブラウンが
肩をすくめて『Hmm・・・』といったポーズを見せてくれるのですが、
こんなに小さなゲームの中にもそうしたスヌーピーの世界観が
きちんと再現されており、実に素晴らしい仕上がりになっているのが特徴です。
また、ウッドストックがアラームを知らせてくれるのも嬉しい配慮です。

ゲーム自体も勿論面白いのですが、これは同時に、スヌーピーの作者である
シュルツ氏の偉大さが伝わってくる『物語の一部』でもあります。
名機であり、名作でもある一台だと思います。
『オイルパニック』 / OP-51

ガススタンドの2階でオイル漏れが発生しているのでそれをバケツで受け、階下の
ドラム缶に移すゲームです。ミスして給油中の客にオイルをぶっかけるとカンカンに
なって怒るのですが、その姿が実に可愛いです。
これはつい最近、新品のデッドストックで買ったのですが、昔、中学生の時よく通った
オモチャ屋のショーウィンドゥで見掛けて『いいなぁ・・・やってみたいなぁ』と、
羨望の眼差しで見詰めていたまま現在に至っていまして、20年経って
やっと手に入れる事が出来たという訳です。
これはマルチスクリーン版の第一弾という事もありますが、上と下での
ゲーム性というのが実によく練られているなぁと感じます。なかなか面白いです。

『ドンキーコング』 / DK-52

これは大ヒットしたので説明不要でしょう。コングの落とす樽をジャンプで避けながら
上に登り、フックを一つずつ外してコングを突き落とし、捕らわれた女の子を救出
するというものです。この当時は、アーケードゲームでもドンキーコングが非常に
流行ってましたよね。そうしたゲーセンにある人気ゲームが、同時期に自分の
手の中で出来るというのは何か新鮮な、不思議な気分だったのを覚えています。

←に画像を載せた一台は、数年前に奇跡的に入手したデッドストック品。
発売当時の姿をほぼ完璧に保っている保存状態極上の一台です。
自分で言うのもアレですが、ここまで綺麗だと本体は勿論、
箱に触るのも怖いです。(+_+)
『ミッキー&ドナルド』 / DM-53

集めるつもりは無かったのに集めてしまった一台です。
新品同様で、たったの2000円で手に入れました。
こんな20年前の物がこんな極上の状態で今でも売られているのですから、
足立区は本当に謎の土地です・・・。
『グリーンハウス』 / GH-54

ビニールハウスの中にある花を、害虫から守るゲーム。
アイデアが僕好みで、個人的に非常に親近感を感じるゲームウォッチです。
植物関係と言えば僕の場合、映画『サイレントランニング』なんですが、こうして
お花や植物を題材にするというのは、その作者のとても優しい本質と攻撃性が
如実に表面化される様な気がします。
この『グリーンハウス』は、僕が中学3年生の時に九州・博多のデパートで父親に
買って貰ったのですが、それを最後に、僕は両親にオモチャをねだらなくなりました。
何故なら、既にこの頃には誰にでもある思春期の興味の変化というか、その対象が
ゲームよりも本とか映画、そして女の子になっていたからです。
だからこれは、僕が両親に買ってもらった最後のオモチャとなりました。
子供時代の、最後の思い出ですね。
この日から約3ヶ月後、僕は独りで東京に上京してアパート暮らしを始めました。
『ドンキーコングU』 / JR-55

アーケード版の移植です。
やはりここでもJrコングが可愛いですね。
この当時の任天堂のアーケードゲームは、
どれも温かみがあって凄く好きでした。

ところでこのドンキーコングU、実はあまり日本版って見掛けないんですよね。
発売台数少なかったのか、それとも買った人が多くなかったのか、
何故か滅多に日本版を見掛けません。
『マリオブロス』 / MW-56

左右に居るマリオとルイージを操ってベルトコンベアで荷物を造り、
梱包が終った荷物をトラックに載せて行くゲームです。
左右に画面が開くという後期のマルチスクリーン・シリーズで、集めるつもり無かった
のですが、たまたま秋葉原で見付けたので衝動買いしました。
しかし・・・これが面白い!!!!
ゲーム性が非常に高く、単純なのに実に奥が深いゲーム内容です。
キャラクターがオリジナル初期デザインのマリオ・ルイージなのも実に魅力的です。
プレイしたのは初めてだったのですが、こんなに面白いとは思いませんでした。

・・・ヤバイなぁ・・・。
『グリーンハウス』以降は集めるつもり無かったのに、これだけ面白いと
何だか他の後期マルチスクリーン・シリーズも欲しくなってしまいました・・・。
『マリオブロス/POKKA懸賞版』 / MW-56

飲料メーカー『ポッカ(POKKA)』の懸賞にハガキで応募すると抽選で当たった
マリオブロスです。(1983年に行われた懸賞です)
ゲーム自体は通常版と全く同じですが、本体と外箱に『POKKA』のロゴが
入っているのが特徴です。(←左の画像参照)

これは当時この懸賞に当選した方から譲っていただいた品ですが、
デッドストックでなかなか状態が良いです。
『ライフボート』 / TC-58

後期マルチスクリーン・シリーズです。
何となく買った、上記の『マリオブラザース』が面白かったので、
結局集め始めてしまいました・・・。(T_T)

しかし・・・プレイしてみるとやっぱり面白いです。
『マリオブラザース』同様に、画面が左右に開くのもユニークです。
ゲーム内容は映画『タイタニック』の様な物で、豪華客船が炎上して
次々と飛び出してくる乗客をライフボート(救命艇)で受け止めて、
左右のどちらかの岸辺に逃がすというものです。
また、乗客を受け止め損ねると海に落ちてサメが追いかけてくるのですが、
この「火事とサメ」というアイデアからも分かる通り、
内容的には『パラシュート』と『ファイア』をミックスした感じです。
『ピンボール』 / PB-59

本体は以前ファンの方から贈って戴いた物なのですが、
運良くオモチャ屋の倉庫からデッドストックの箱と説明書一式のみを
手に入れる事が出来たので、全て揃った完品になりました。
それぞれバラで手に入れても、こうして揃ってみると嬉しいものです。

ゲームBで、ある条件が揃うとボールがいっぱい出てくるモードに
突入するのですが、今までは説明書が無かっただけに
その条件が分からなかったのですが、これが分かっただけでも
僕にとっては意味あるコンプリートでした。(^_^)
『ブラックジャック』 / BJ-60

ゲームAでやると、いわゆるトランプのブラックジャックが楽しめます。
『21』という数に近ければ良いというアレです。
コンピュータがディーラーで、プレイヤーは最初の500$を
使って持ち金(これがスコアになっています)を増やして行くというものです。
ダブルベットやダブルアップもあって、細かい設定も愉しめます。

ゲームBは、数合わせ。
各スロットに数が動いていて、ボタンを押して数字を合わせて
役を作るというものです。単純ですが、なかなか熱くなれて面白いです。

このブラックジャックは日本版ですが、何故か日本版は生産台数が少なく、
当時から滅多に見掛けませんでした。発売が1985年という事もあり、
当時の世の中はファミコン全盛期でしたから液晶ゲームは死滅寸前で、
それ故に国内の生産台数も少なかったのでしょう。


『ZELDA/ゼルダの伝説』 / ZL-65

ゲームウォッチ版のゼルダ(ゼルダの伝説)です。
ファミコン同様にちゃんとアクションRPGになっていてなかなか面白いです。
このゼルダは海外発売限定のゲームウォッチなので国内版はありませんが、
個人的にはこの辺りから上下マルチスクリーンを使う意味が出てきた様な気がします。
特に上の画面はマップ・ルート表示やアイテム表示も兼ねており、
かなり凝った作りになっています。(←左のゲーム画面の画像を御覧下さい)

現在でも逆輸入で手に入り易い一台で、秋葉原でよく見掛けますが、
ファミコン版とは全く違う個性が感じられて良いです。
『ドンキーコングJR』 / DJ-101

ニューワイドスクリーン・シリーズの一台です。
当時の小売価格も4800円に下げられ、リーズナブルな値段で発売されていました。
また、面白い変更点としては使用する電池がLR-44になっている事です。
(『ファイアアタック』までの前期ワイドスクリーン・シリーズまではLR-43でした)

ゲーム内容は、アーケードゲーム版の『ドンキーコングJR』の2面(だったと思う)を
移植した物で、カラスとスナップ・ジョー(ロボットのワニ)を避けながらJRコングを操り、
画面左上でマリオに捕らわれているドンキーコングを助け出すというものです。
『ニューワイドスクリーン』というシリーズだけあって、1画面で2画面分の広がりを
表現しているのですが、これはなかなかのアイデアですよね。

このニューワイドスクリーン・シリーズからはマリオが頻繁に登場する様になり、
ファミコンと同時性を持たせた当時の任天堂の方向性が伺えますが、
時代は既にファミコン・ブームの到来前夜であり、ゲームウォッチはこの当時
かなり人気が下火になっていました。
『マリオズ・セメントファクトリー』 / ML-102

ニューワイドスクリーンの中では手に入れ難い機種です。
海外版はよく見掛けますが、この日本版は生産数が少なかった為に
箱と本体がこうして綺麗な状態で残っているのは珍しいと思います。
これはよく行っていた上野のレトロショップで手に入れたのですが、
偶然その日、お店の人が廃業したオモチャ屋の倉庫からこれを
発掘してきたところに出くわして、それを無理言って譲って戴きました。(^_^;)

左側に2つ、右側に1つという変則的なボタン配置が実に独特で、
内容もユーモア溢れる面白いゲームです。
ニューワイドスクリーンの中でも秀逸な一台だと思います。


『スーパーマリオブロス』 / YM-105

ゲームウォッチ版のスーパーマリオです。
特徴的なのは、ファミコン同様に画面が横にスクロールして面が進む事です。
勿論、ちゃんとワープ土管もあります。
ただ、ファミコンと違うのはクッパを倒すのではなくて、雲助やミサイルを避けて
通路行き止まりのピーチ姫を救うだけでして、どちらかというと
「障害物避けゲーム」の要素が強いのですが、画面がスクロールするので
緊張感もあり、なかなか面白い一台だと思います。

尚、クッパはアラーム・キャラクターとして登場しています。
アラームを鳴らしまくりながら火を噴きます。可愛いです。(^_^;)
『トロピカルフィッシュ』 / TF-104

海外のみ発売されたゲームウォッチですが、非常に面白い傑作機です。
国内でも発売すれば売れたんじゃないかなぁ。
ゲームの内容は、水槽から飛び出るお魚を金魚鉢で落とさないようにしながら
もう片方の水槽まで移すというものですが、魚、人物、猫のキャラクターが
実にコミカルで、大変可愛い動きをしてくれます。
絵心と秀逸なセンスを感じるデザインなので、これだけでもう
ファンとしては納得の一台でしょう。(^_^)

生産台数もそれほど多くなく、綺麗な状態で現存しているのは珍しいと思います。
時計として眺めているだけでも愉しいので、本体だけでも持っていたい一台でしょう。
個人的にかなりお気に入りの機種です。

『POPEYE』

パノラマスクリーン版の『ポパイ』です。
本体のみ所持しています。
箱と説明書が欲しい・・・(^_^;)


『スヌーピー』 / SM-91

パノラマスクリーン版のスヌーピーです。日本版。
ワイドスクリーン版とは全く違う内容になっていて、
シュローダーが弾くピアノから出る音符(♪)を、昼寝しているウッドストックが
起きない様にスヌーピーが叩き落すというものです。
それほどスキルは要求されませんが、とにかくキャラクターの動きが可愛くて、
スヌーピー原作者シュルツ氏の奥深さをまざまざと思い知らされます。

面白いのは、100点ごとにルーシーが起きて、シュローダーを蹴飛ばすという
原作そのままの展開が繰り広げられる点です。こういう、きちんと原作の
世界観を表現する、細やかなユニークの配慮には脱帽させられます。
また、このゲームのアラームはチャーリー・ブラウンが鳴らしてくれるのも
面白いです。(←左のゲーム画面の画像を御覧下さい)

『ドンキーコングJR.』 / CJ-93

パノラマスクリーン版のドンキーコングJRです。
ずっと箱と説明書だけ持っていて、最近やっと本体を入手出来ました。
基本的なゲーム内容はワイドスクリーン版とさほど変わりませんが、
パラソルに乗って落下する処などはアーケード版に似ていますね。
全体的にもパノラマの要素を盛り込んだ面白い内容となっています。
パッケージのJRコングのイラストが可愛いですね。(^_^;)

このゲームでは、なんとマリオがアラームを鳴らしてくれます。

『マリオズ・ボムズアウェイ』 / TB−94

日本発売版の完全品です。
ゲームの内容は、画面左端の友軍から爆弾を受け取った兵隊姿のマリオを、
火を着けようとする敵をかわしつつ、画面右端の友軍に手渡すというものです。
(左の画像を参照して下さい)
一見単純そうですが、敵は上下から火を着けてくるので、
かなりのスキルを要求されるテクニカルな内容になってます。
マリオも初期マリオでオヤジ臭く、いい味出してます。
『スピットボール スパーキー』 / BU-201

いわゆるブロック崩しです。
カラーフィルムを使用した擬似カラー画面が
時代を感じさせてくれますよね。(^_^;)
キャラも可愛くて素敵です。

説明書、インストラクションカード、当時の未使用電池まで揃った
完全なデッドストック品ですが、これは秋葉原の、とあるお店で
市場価格の4分の1という超破格の安値で手に入れました。
いわゆる『掘り出し物』というやつですね。

無理せずともいつかは手に入る品だと思っていましたが、
高いお金出してオークションで手に入れなくて本当に良かったです。
『クラブ グラブ』 / UD-202

これ、何て説明したら良いゲーム内容なんですかねぇ?
ひとことで言うと『プロック押し上げテトリス』という感じなのかなぁ??
下から押し上がってくるカニを避けながら、
上段に積み重なるカニを消して行くゲームです。
プレイすると、なかなかハマって面白いです。

ほぼ完全なデッドストック品ですが、これはよく行く上野の古玩具店で、
たったの2500円で手に入れました。
最近、オークションではあからさまに『売らんかな』というタイプの
セコいコレクターが増えてきたせいなのか、秋葉原や上野では逆に
ゲームウォッチの市場価格が下がっている様な気がします。

『ドンキーコング・ホッケー』 / HK-303

vsシリーズのひとつ。
対戦ゲームのハシリだと思うのですが、さすがに
ここまでくるともう個人的にはゲームウオッチとは言えないと思うので
べつに集める気も興味も無かったのだけど、2009年の夏頃に
関西地区で廃業したオモチャ卸業者の倉庫かどこかで本機の
デッドストックが大量に発見されるというちょっとした事件があり、
僕もその時に入手しました。

このデッド品、関西地区の古物業者だけが集まる即売会(ああいうの何て言うんだろ?競り?
古本屋業界でも業者だけが集まってめぼしい古本を競り落とす同じシステムがありますよね)で
古物業者とかレトロゲーム屋がこぞって回収したらしく、そうした業者が
ネットオークションで大量出品したり、店頭販売していました。
ただ、もともと人気機種でも無いので殆ど売れなかった様で、
僕も2010年の初めに大阪の実家に帰阪した際に立ち寄った、なんば・日本橋にある
某レトロゲーム屋さんと某家電品店で、正月セールとしてこれを投げ売り・叩き売り
していた様子を実際にこの目で見ています。

それにしてもこの機種、電池を入れる箇所が本体内部のかなり入り組んだ処にあり、
しかもツメ部分が妙に固く、電池の出し入れがかなりし辛いです。
まったく・・・なんだこりゃ。(+_+)
初期シルバーシリーズ / カタログチラシ

シルバーシリーズのチラシです。
確か、ジャッジが紫のバージョンになって紹介されている
改訂版のチラシもあったと記憶しています。

それにしても、やっぱりゲームウォッチはこのシリーズですよね。
これ以降のシリーズも良いですが、やはり個人的には
このオリジナルのシルバー5種類が最高だと思います。
どれも素晴らしいですが、やっぱりジャッジとフラッグマンが
独特の異彩を放っていて最高です。
後期マルチスクリーン / カタログチラシ

後期マルチスクリーンのチラシです。
やはり『マリオブロス』が良いですね。
ゲーム自体が面白いですし、キャラクターも可愛いです。
なんでファミコンではあんなディズニーっぽい変なキャラに
してしまったのでしょうか?
僕は断然、こっちの初期デザインの
マリオ・ルイージの方が良いと思います。
グリーンハウス・ミッキードナルド / カタログチラシ

マルチスクリーンのチラシです。
チラシコレクターの方から譲って戴きました。
僕の記憶だと、グリーンハウスとミッキードナルドは
それぞれ単体でもチラシがあった様に記憶しているのですが、
もしかしたらそれは僕の記憶違いで、この同時掲載のチラシを
断片的に覚えていただけなのかもしれません。
いずれにしても、今となってはどれも貴重ですし、
紙だけに、こうして捨てられずに残っているだけでも
ファンとしては嬉しいですよね。
ドンキーコングJr. / カタログチラシ

単体版のチラシです。
ドンキーコング・シリーズは当時から任天堂の看板ゲームなので、
チラシもこうして単体版が存在しています。
価格が下がったという事も売りにしたかったのかもしれないですね。
いずれにしろ、大変可愛いチラシだと思います。(^_^)
ニュー・ワイドスクリーン / カタログチラシ

『ドンキーコングJr.』『マリオズ・セメントファクトリー』のチラシです。
どちらもニュー・ワイドスクリーンになって価格が下がったので、
それの宣伝だと思います。
どちらもいい味を出していて可愛いですよね。
パノラマスクリーン / カタログチラシ

パノラマスクリーン・シリーズのチラシです。
『ドンキーコングJr.』の説明で『パパを救います』というのが可愛いですね。(^_^)

パノラマスクリーン・シリーズは、正確にはこの4種類の他に
海外のみで発売された『ミッキーマウス』と『ドンキーコング・サーカス』の
2種類があります。シリーズ全部で6種類でした。

あと2つ、箱・説明書付きで欲しいなぁ・・・(T_T)
テーブルトップ・シリーズ / カタログチラシ

テーブルトップ・シリーズのチラシです。
僕は一台もこのシリーズを持っていませんが、
これでも時計・アラームが付いたゲームウォッチの1シリーズです。
シリーズ全部で6種類ありました。

でもここまでくると、やっぱりもうゲームウォッチとは呼べませんよねぇ・・・。
電池も水銀電池2コから乾電池2本に変更されていますし、
これじゃもうFL管を使ったLSIゲームと同じですよね。(T_T)
ドンキーコング / 店頭体験用ディスプレイボード

1982年頃のオモチャ屋によく設置されていた、体験用ディスプレイです。
当時、店頭でこのドンキーコングを遊んだ記憶がある方も多いのではないでしょうか。
これもおよそ25年前、東京駅・八重洲口の百貨店内にあった玩具売り場で
実際に使用されていたものだそうで、それを運良く譲って戴きました。
さほどの使用感も無く、状態はすこぶる綺麗です。
もちろん現役でバリバリ動きますし、液晶も黒々として元気です。

このディスプレイボードは、厚い頑丈なプラスチック板にゲームウォッチが
半ば埋め込まれた様な仕様になっており、さらには業務用の屈強な両面テープで
本体が完全に固定されているので、フタが閉じられない仕組みになっています。
また、電池はプラスチック板の裏側から入れられる様になっています(画像参照)。

当然ですが、非売品です。


タートルブリッジ / 店舗出荷用の段ボール箱

ゲームウオッチが工場からオモチャ屋さん等の店舗に出荷される際に詰められていた、
当時の出荷用の段ボール箱です。随分昔から持っているので今ではどうやって
手に入れたか覚えていないけど、これ珍しい一品ではないかなぁ。
当然ながらあの当時のゲームウオッチは全てこうした専用の出荷用ケースに
詰められてお店に納品されていた訳ですが、こういうのって
中の収容物(ゲームウオッチ=商品)を店頭に並べたらすぐ捨てられて
しまうだろうから、滅多に残っていない様に思います。
あぁ、なんでもっと小学生の時、オモチャ屋のおじさんに
「この箱、捨てるなら頂戴」と言わなかったんだろ。
店舗の裏口に幾らでも捨ててあった筈なのに。(T_T)

ちなみにこのケースにはワイドスクリーンが10個入ります。
収納された様子は←画像をクリックしてどうぞ。