| ■Mono index: ■この日記へのリンクについて |
#28
00/11/11〜00/11/20
【単行本・漫画】(漫画)
天獅子悦也(協力:安藤満)「むこうぶち」
1,2巻 / 瓦敬助
「菜々子さん的な日常」 / 新井理恵「タカハシくん優柔不断」1巻
/ 青山広美 「砂漠の勝負師
バード」2巻(完結) / 小坂俊史
「せんせいになれません」1巻 / みやすのんき「OH
パンタクBOY」3巻(完結)
/ 新沢基栄「帰ってきたハイスクール奇面組」
/ 紺野キタ「ひみつのドミトリー
乙女は祈る」![]()
【単行本・漫画】(小説)
恩田陸「puzzle」 / 西澤保彦 「なつこ、孤島に囚われ。」 / ドナルド・E・ウエストレイク(訳:木村仁良)「天から降ってきた泥棒」
【雑誌】
ヤングアニマル No.22/ FEEL YOUNG 12月号/ コミックビーム 12月号/ コミックバウンド
No.4/ ヤングマガジン No.50/ ビクトリー麻雀 12月号/ 近代麻雀 12/15/ 別冊ヤングマガジン No.14/ モーニング
No.51/ ヤングサンデー No.51/ COMIC CUE vol.09 [ a little wonder ] / MANGA EROTICS Vol.6
/ ウルトラジャンプ 12月号
/ 月刊サンデーGX 12月号![]()
【同人誌】
waterman/オノ・ナツメ/山本昌幸/山川直人/南研一
「Parking? 06」
【etc.】
00/11/20(MON)
ここのとこぜんぜん良くないなあ…といっても昨日は半荘3回くらいしかしなかったけど。(麻雀日記はあとまわし)
今日は追加するよてい。した。
【単行本・漫画】 紺野キタ「ひみつのドミトリー 乙女は祈る」 ポプラ社

「少女を描いた」漫画と、「少女向け」漫画は明確には重ならないと思います。たとえそれが同じく少女漫画としてカテゴライズされるとしても。
この作品は間違いなく前者。「少女を描いた」漫画です。
≪ひみつのドミトリーシリーズ≫「乙女は祈る」「GIFT」「わかれ道」「華胥の国に遊び」の4編と「本当は怖いグリム童話」「コミックFantasy」誌に掲載された短編、「夢売り」「森を抜ける道」「Exile」の3編を収録。そもそも≪ひみつのドミトリー≫シリーズは≪ひみつの階段≫シリーズとして偕成社から単行本2巻が発売されていたシリーズであり、掲載誌、コミックFantacyの休刊によって宙ぶらりんになっていた未収録エピソードでした。こうして1冊にまとまったのは嬉しい。やれめでたし。
≪ひみつのドミトリー≫は祥華女学園を舞台に、そこで生活する女生徒たちの青春の日々を描いたシリーズ。タイトルのとおり、寄宿舎(ドミトリー)生活を送る彼女たちにとって、同級生上級生下級生そして友人たちとの関係が全てになります。その中で純粋培養されて育まれる少女性、そしてそんな少女たちの姿をずっとずっと眺めていた学び舎には精霊が宿り、選ばれた数少ない少女たちに小さな魔法をみせるのです。
「乙女は祈る」は通称ピカリな若はげ教師、碇と彼が顧問の囲碁同好会ただ1人の会員、天然ボケ乙女なまゆりのラブストーリー。まゆりにあれこれ世話焼きするわりに現実的(というかこれがふつーか)な友人、さつきがなんかいい感じなお話。「GIFT」は「ひみつの怪談」レギュラーな千草&三島が、上級生の恩恵(テスト対策とか)へのお礼「ギフト」として期間限定でご奉仕する、というお話。頭のでっかいリボンが可愛い。しかもボーイッシュで無愛想なキャラ、三島についてるとこがええよね。「わかれ道」はスゴイと思うんだけど、言葉がなかなか見つからない。うーもどかしい。同窓会のあと、かつての友人たちがどんどん自分の道を進んでいってしまっているように、そして自分ひとりが時間の狭間に取り残されてしまっているように感じた奈里がかつて自分が少女の時を過ごした学び舎で過去へと遡り、もう1度やり直そうとするお話。教師としていまだ学び舎にいる友人、亜矢子が追いかけてくるあたりがいいかな。未来の記憶を持って会話する少女の描写、面白いと思う。「華胥の国に遊び」は魔法を見ることができる新入生がまたひとり。再びファンタジーは続いていく、というエピソード。「森を抜ける道」は赤頭巾話。少しづつ少女を食べようとする狼である従兄、通称お兄ちゃんを阻んだ赤はなんなのか、というお話。カッコいいなあ。厭な兄さんだなあ。「Exile」は「なでしこ」より。ポケットに恋人である花をいれて彷徨う青年音楽教師と、彼の教え子である少女のお話。しりとりのシーンがすごくいい。ラスト「夢売り」はタイトル通り、これだけが完全ファンタジーフォーマットのお話。ラスト1ページに注目。
まちがいなく少女というもの、ひょっとすると現実にはもういないかもしれないそれを描かせたら紺野キタ、抜群な人だと思います。少女時代をすごしている人は逆にこれは読まないような気がするんですが、作者本人は少女に読んでもらいたい、と思って描いているのではと思います。そういった意味で俺はこの本の読者としては疑問な人間なんですが、それでもこれはえーなーと強く思います。このひと、アワーズガールあたりで描いてもええと思うな。
なつかしーって感じ、いきなりブックオフで買ったようなセンスの装丁もまた気分か。
【単行本・漫画】 新沢基栄「帰ってきたハイスクール奇面組」POPEYE増刊 2000/12/01 マガジンハウス

な、懐かしい………「ハイスクール奇面組」最終話から13年、帰ってきました、新沢基栄。
収録されてるのは新作5本+「コミック★フィギア王」で発表されたものを加筆再録した1本の計6本。
「はじめてのビキニ」。とりあえずつかみってことでなぜか千絵ちゃんの水着カット。「はじめての番台」はもちろん潔くんエピソード。「はじめてのお宅訪問」は御女組リーダー、天野邪子の秘密が明らかに。「はじめての新車」は事代先生ピンクのヴィッチュ買う、の話。作者、今年ヴイッツ買ったらしい(笑)「ラッシーウィーン」は唯一「コミック★フィギア王」誌に掲載された復活第1作。加筆されて収録。愛犬を亡くして大ショックな若人先生のためにラッシーをAIBO化してお届け(ヒデエ)な話。そしてラスト、「はじめてのおつかい」は13年前の一堂家、そしてオールスターキャスト総登場のメモリアルエピソード。在りし日の零くんのお母さんとかも登場。春曲鈍(ドンちゃん)とか音成久子(チャコ)とか懐かしい!
プラス企画記事として新沢基栄ロングインタビュー、師弟関係であり良いライバルでもある「燃える!お兄さん」佐藤正とのスペシャルトーク、唯&千絵、思い出のスナップ集、そして「奇面組」シリーズといえば、な各組名シーンダイジェストなどなど。色男組、御女組、腕組、番組、骨組、多組、取組、悪田組、憎組、仕組、犬組、みんなどこまで憶えてるかな〜という感じ。そして奇面組ノベルティグッズカタログに奇面組カードトレカ(笑)まで。まさに大充実な1冊。編集、頑張ったな。
それにしても驚きは13年ぶりの復活にもかかわらず、何の変化も見られない新沢基栄の作風でしょう。冷凍睡眠でもしてたの?なんかいい感じだなあ。正直、年2回ぐらいこういうかたちで新作発表してくれるんなら、俺買うけどな、と思います。
復活によせてのお祝いコメント、よゐこの2人、藤崎奈々子、山川恵里佳、なんだウリナリメンバーだな。ちょっとわかる気もする…なんとなく。それにちば拓が「僕も刺激を受けてまた頑張りたいですね。」とコメント。うーむ。
【単行本・漫画】
みやすのんき「OH
パンタクBOY」3巻(完結)
集英社

「OH
パンタクBOY」最終巻であります。え、この漫画を知らない?ま、そうでしょうね(冷淡)つーわけで、ネットでもほとんど話題に上っているのを見たことないこの作品ですが、ここ最近のみやすのんき作品の中ではピカイチ、と思ってるのは僕だけでしょうか。(最近よくわからんサイコ路線漫画ばっかりだったからねえ………)
「パンタク、ゲットだぜい!!」
ファントム学園パンタク部部長、神代マコトが放つパンタクボールが女の子にヒットすると、ボール内に封入された特殊ゼリーが下半身を優しくフィット!対象の質感、暖かさまでも完璧にコピーしてしまうのだ!!
そう、実はコレ、まったくそうは思えないけれどもポケモンパロディなんです。もっともパロディ部分はパンタクボールがポケモンボールにパンツをはかせたデザインなトコと前述した「パンタク、ゲットだぜえ!!」ってセリフ、ここしかないんですけど。
そういやパンタクボールってNASAの最新技術総動員して開発されたんだよなあ………何のために??何億ドルとか使ったんでしょうか。
とりあえずこの作品、ストーリーらしきものはないです。ナッシング!基本的に主人公であるパンタク部部長、神代マコトと、学園内の風紀を乱すものとしてマコトと対立している生徒会長の大和麗奈ちゃん(単行本表紙がこの2人)、この2人のドタバタを軸に、マコトが学園内の美少女のパンタクをいかに取るかを描く、といった内容です。幼なじみなこの2人、立場上敵味方としていがみあってるんですが、じつは内心お互いに惹かれ合ってて、麗奈ちゃん的にはマコトがほかの女の子のパンタク取るのが気にいらない…とかそういう設定。お約束。やっぱりこういう漫画で設定に凝ろうとか考える作家はその時点で「わかってない認定」でしょう。そーいうトコに使っちゃダメダメ。ほかにもマコトにむりやりパンタク部に入部させられた舎弟キャラ、赤丸正太と生徒会副会長で眼鏡っ娘な白石流奈ちゃん、この2人もこっそりラブラブだったりして、そんな感じ。そう、基本的なお話の構造は「やるっきゃ騎士2000」ともいえましょう。素晴らしか!
3巻の内容。
「地獄ゲームへようこそ!」 ファントム学園の裏美少女ナンバーワン、黒縞ミサキ。友達も少なく、体育もいつも見学、な謎を秘めた美少女である彼女を次のターゲットに選んだマコト。しかし彼女のオカルト能力によって返り討ちに会い、麗奈、流奈ともども彼女が作り出した地獄空間へと落とされてしまった!!マコトらを救い出すためには保健室校医である高嶋先生(大人の色気、ぱっつんぱっつんボディ)の太ももに置かれた3人の人形を指で押して頭まで運ばなければならないのだ!失敗すれば死!赤丸正太の指に3人の命運がかかる!………2ページくらいで流奈ちゃん、死んでます。「ドラゴンナイト」(古いねどーも)って感じのファンタジーエロコスチュームに身を包んだ3人のバトルと高嶋先生の身体を舞台にしたお座敷ゲームが二元中継で楽しめるお得な展開(笑)。胸の谷間に挟まったコマをもみもみして取り出すとか(笑)。なんじゃそりゃ、オヤジセンス〜。ちなみにオチはみやすのんき的後味悪!なもの。なぜだ?南無〜。
「幻の勝負パンティ!!」 なぜかパンタク部廃部をかけて、麗奈とボーリング勝負をすることになったマコト。廃部との引き換え条件は麗奈が1回はいただけで封印した勝負パンツのパンタク。マコトは燃える!でもボーリング未経験。
「夏のビーチは大漁天国!!」 海だ!ビーチだ!入れ食いだ!で大漁ゲットなマコト&赤丸。でもここにも麗奈&流奈の生徒会コンビがいて…パンタクボール水中仕様登場。あ、いい忘れてたけどパンタク取られる時女の子は気持ちよくなって「あん」「きゃっ」「ひぃ」「やん」とか言う。これもお約束〜。
「パンタクBOYよ、永遠なれ!!」 ついにパンタク記念館完成!!貯蔵量30トン、500個のパンタクがそこに!そんな事態をゆゆしく思った生徒会長、麗奈は「一見何もはいてないように見えるんだけど本当は肌色タイツはいてるのよ、これならパンタク取れないでしょ」マコト悩殺作戦を決行。えーっ………?でもトイレに行った時、本当にはき忘れててモロのをゲットされる。これにて完!
すげー終わりです。
00/11/19(SUN)
文章って書けないもんですね。うーむあんましデキ良くない文章だ。20点くらいだな―――。
ドートマンダーシリーズ、ハヤカワミステリからあと2冊でてました。最新巻のほうの「最高の悪運」は手に入ってすぐに読了。今までのエピソードに登場の仲間たちオールスターキャスト総出演なお話でした。楽しかった。これからハルキホラー文庫から出てた森奈津子の最新巻「あんただけ死なない」でも読もうかな、と思ってます。でもドートマンダーシリーズの残り1冊、「逃げ出した秘宝」だっけか、それ買えたらそっち先読んじゃうかもな〜。
【雑誌】MANGA EROTICS Vol.6 太田出版

正直に書くと読むのわりにつらい雑誌。マンガエフについては好きなんだけど。なぜだ?不思議だなあ…たぶんカタルシスの解放がなされないようなタイプの読みきりが連発されるという構成がダメなのかなあ、などと考える。連載もの中心な構成なら問題ないのかなあ俺は。
塔山森「ひどいやつらは皆殺し2001」。飲み会の帰り、クラスの女の子の家に押しかけて強引にあれこれ→それからもずっと、な男のモノローグ。もう一人傍らでそれを聞いてる男が「嘘臭いなあ」とかときおり口を挟むという構成。ラスト、ものすごく阿呆らしく投げやりなオチがええ感じ。ところでこのタイトル、たぶんここらへんが元ネタかな、と思う(中身はもちろん違う)。山本直樹ぜったい読んでそうだ。
田村マリオ「ラカン」。母と2人、不潔な労働者向け住居で暮らす少年と、その隣りの部屋に住む奇天烈な老人、そして彼の世話をしにやってくるボランティア少女の話。少年がはじめて目にするだろうその光景が、老人がそこらじゅうに描く地獄絵の世界と重なって見えるあたりの描写が面白い。ええですね。
中村明日美子「海のパイパイ」。無人島から逃げ出そうとどこかに向かって泳ぎだした男。途中人魚などに出会いながら岸をめざす男は船に乗る女たちに狩られ…マンガエフで描いてる短編もそうだけど、毎回工夫のあとが見られるのは好感。
ほかに気になった作品、伊藤チカ「メガネッ子」、大戸素夫「ミンツ」あたりかな。
【雑誌】ウルトラジャンプ 12月号 集英社
帰ってきたぞ!あの男が!そう、介錯「魔法少女猫たると」。あれ?違う?ま、いいや、「魔法少女猫たると」。使い魔な猫、たるとを主人公にしたマンガなんだけど使い魔猫はけっきょくちっちゃい女の子で描かれてる、たるとの友達のシャルロッテ(ペルシャ猫)、琴とかもそんな感じ。コスもなんでかメイド服とかそんなの。とりあえずしっぽすりすりされて「くすぐったいからやめてにゃーの」2P、ほっぺたひっぱられて「ごえんなはいな〜〜の」2P、ネコジャラシで遊ばれてばたばたにゃーの。そんなのばっかしにゃーの。困ったにゃーの。しつこいですかにゃーの。にゃーの。ま、いいや。木城ゆきと「銃夢 Last Order」はどこからの仕切りなおしなのかな…9巻途中あたり?ノヴァ教授の手によって再構成されるガリィのボディ。あいかわらずプリン食べてるな彼は。ガリィの脳の中でフラッシュバックされる火星での記憶そして肉体の再生。お話としてはほとんどイントロダクションな回だけどタッチも昔の「銃夢」の頃のものに戻してるし、期待持てるのではないでしょうか。ずっと「銃夢」描いててもいいかもこの人とか思う。「水中騎士」…うーむ。花見沢Q太郎「BWH」は新展開に突入しちゃうみたいだな「その話をする予定はないです」だし。原作:倉田英之 作画:山田秋太郎「R.O.D」に出てくる殺数の使い手、数人(ちと安直な気が…)の台詞、なかなか微妙に頭悪いと思うのだがどーか。「我が数式は本日も晴天なり」だし。偉そうなわりには言ってる事ニュートンレベルだしなあ…言わないほうがいいよ、とか思う。富沢ひとし「プロペラ天国」第2回はもう1回目にちょっとあったほのぼのムードはどこへやら。順調に殺伐化しております(笑)ところでこのひと、かごの中の虫で遊んだり観察日記書く感覚で少女解体してるよな―――といつも思う。しかしアニメ化するとは驚き、スゴイすきなんですけど、そーゆーふーに展開できる作品とは思ってなかったので、な中平正彦「破壊魔定光」。おもろいなー考えてみたらこんな物騒な連中遊園地に来たらいけません。コオネに見えてるものってなんなんすかね。
【雑誌】月刊サンデーGX 12月号 小学館
小野敏洋「猫の王」。スゴイいいなこれ。今回は高飛車な優等生、学級委員長、柏木さんがえかったかな。「おほほ」喋り、基本ですね。修が猫の王様だってことがクラスでばればれという設定が実は面白いのでは、と思ってます。アフロなかつらなんかなんで持ってるんだ?「激羅撫戦隊レンジャー3」。うーむ、タイトルだけで作者の想像つくな―――そう、田丸浩史、GX登場でした。あとあじわるっ!いつもな感じです。シリーズ連載第2回、えのあきら「ジャジャ」は描きたい事やってるな―――といった印象のバイク漫画。読みきり、いけだたかし「FADE OUT」。
00/11/18(SAT)
思いっきり出かけたな(昨日)…自分で自分がわからない。
これから更新量が少ない日は「ああ、冷え性がつらいんだな」と思ってください。タイプミス続発なんすよ。
【単行本・漫画】 青山広美 「砂漠の勝負師 バード」2巻(完結) 竹書房

【単行本・漫画】 小坂俊史 「せんせいになれません」1巻 竹書房

また竹書房だな。
小学校のだめ教員たちが生徒をまきこんでドタバタする教育(?)4コマ。月刊「まんがくらぶ」ですげー楽しみな連載の1つです。ひょっとして初単行本なのだろうか?→そうでした。
とりあえず仕事(もちろん児童の教育)でいかに手を抜くかだけを考えて日々生きる省エネ教師河田と、最初は短気な暴力教師のはずがいつのまにかいじめられっこへ、の貧乏教師池田の2人を中心にはじまった4コマ。でも1巻分たまるのに3年かかったから今では4人になりました!授業がイヤで保健室に逃げ込んでるうちにいつしか保健室校医に、の無免許女医、和泉と、コマ数が少ない、という理由だけで家庭科担当してる沢口の2人。しかし2人加わっても色気ゼロ。そういう2人。特にいらないけど。
実はオマケがいろいろ充実していて、「せんせいになれません
特別描き下ろし編」から6年1組、2組の全生徒名簿まで。「6118
八幡大地 学校の外での目撃例が線路沿いに集中している。」 「6146
丸木佳子
一時は子役を目指していたものの、もうそんな歳ではなくなった。」 「6208
古賀政邦
ハムスターを飼っているが、なんとなく内緒にしている。」 「6233
大内亜紀
男子の人気もなかなか高いのだがなぜか上履きが汚い。」とか全員にコメント載っててこれだけでも単行本買う価値あるかも。ああ、選ぶのにえらい悩んでしまった。
とりあえずこの人、すごく才能あると思うな。
【雑誌】 COMIC CUE vol.09 [ a little wonder ] イーストプレス
![COMIC CUE vol.09 [ a little wonder ]](001117_cue9.jpg)
久しぶりだな―――。テーマは[ a little wonder ]。「スコシフシギ」って感じでしょうか。どんなふうにでもとれそうな感じです。これくらいでええんじゃないかな。表紙はなぜか「Mr.ドリラー」のホリ・ススムくん。可愛えーです。
groovisons「FIND ERRORS!」 間違い探し。まだやってない。
青島千穂「新生、蛇女。」 ベジェイラスト。特に感想はなし。
Mackey「すすめ☆ススムくん」 すぐ見つかるっていいなあ。
マフラーズ「マフラーで殺して」 誰かと思ったら一條マサヒデ原作の江口寿史作画やった。一條マサヒデはにざかなというユニットで「B.B.Joker」の原作担当してる人。「にざ」ですね。ゆでたまごみたいなモンです(違います)。言葉遊びネタ、異常状況ネタとか、相変わらず一條マサヒデセンス全開ですが、これだったらにざかなのがいいかも〜。と、いうのは江口寿史の描くキャラの表情がすでにギャグ漫画のそれなんで、逆にそれが原作のいいところをカットしてる気がするんです。にざの原作、ギャグふだん描かないような絵柄の人と組んだほうが圧倒的に力を発揮する種類のものだと思うんだよな―――。医者看護婦の裸ネタ、昔見た気、ちょっとするし。(「なんとかなるでショ!」だっけ?忘れた)
朝倉世界一「GREEN BEANS」 サボリ屋でろくでなしな探偵クルマダとしっかりものの相棒マキ。彼らは払えない家賃をなんとかしてもらうために大家の娘を家へと連れ帰る、という仕事を請け負うのだったが………。さいしょマキ、ショートカットでボーイッシュな女の子と勘違いしてて腐れ縁カップルなのかなあ…とか思ってた。違った。なんかグッズのセンスがいちいち素晴らしくてアンパンマンとバイキンマンのTシャツまでカッコよく見えたりする。ちょっとシュールだし、動きもあるし、ラストいい感じだし。ええんではないでしょうか。
とり・みき「冷蔵(庫)人間第1号」 特撮ネタかと思ったら違った。シュールな不思議話。「SFバカ本」とかに載っててもおかしくない感じのセンス、といったらわかるでしょうか。大原まり子あたりが書きそう?
原作:小原愼司 作画:黒田硫黄「課外授業」 すごいタッグですね。黒田硫黄漫画さいきん急にいっぱい読めるようになったなあ……。女教師である沼田にはなぜか死んだはずの女生徒、細川の姿が見えたりする。気のせいかなあ…とか思うも会話できたりするから困ったもの。生きてる沼田と死んでる細川で微妙に食いちがってドタバタする会話シーンとか面白い。また、黒田的なやりとりと小原的なやりとりが同時に存在してるんだよね。ラスト、ダイナミックな描写は黒田センスだと思うけど会話は微妙に小原センスかな。オモシロ。新聞部の人に注目。似てね〜。
日本橋ヨヲコ「花」 腐土病という病に冒され、生きながらにして身体が土に変化してしまっている生徒、鈴木と、保健室校医である時田、2人のお話。シュールな設定ながら、うわっついたものにはなっていない、しっかりと地に足がついた話。まだ奇病の段階で世界が絶望に満ちてないという設定も功を奏したかも。
和田ラヂオ「IT革命」 コメントなし〜。何を言えというのだ。
よしもとよしとも「4分33秒」 2作分のネームを自らボツ、そしてできあがったのがコレ。うーむ。「4分33秒」って言わずと知れたジョン・ケージのアレですが、流石に画は載ってます。イラスト+3つのパートで構成されたモノローグ・アンサンブルって感じかな。個人的にこの人、クオリティは多少下がっても作品は出しつづけておいたほうがいいのでは?と思うんだけどな。ホントに描けなくなりそうで。
森本晃司「次元ループ」 浣腸浣腸。
南Q太「真っ赤な男の子」 そうか、最初のモノローグは2人共通のものなんですね。朱美、緑、性別、年齢、見た目、全てが違う2人のちょっと変わった恋の話。
おおひなたごう「超能力少女チルル」 はははははは。阿呆か。途中までふつーなオチだな…とか思ってたのに。素晴らしいですねおおひなたごう。
田中達之「ボイルドヘッド」 2人の立ち位置が良くわからないなあ。もしくは………………試みという記述は俺感性から言わせてもらうと使うのがそーとーに勇気いる感じなのだが。
水谷さるころ「スタコミ」 ベジェ漫画復活!茨の道だとは思うが…。へー毎日中学生新聞で連載してるんだ。
三原ミツカズ「Children can't choose their parents」 児童虐待ネタかと→ゲイマンガかと→さて、なんでしょう?無表情なハニー、ファビアンの目がいいですね。
藤井リエ「BLACK COFFEE」 小人な2人がいまいちピンとこなかったな―――。
辛酸なめ子「霊が喜ぶ幸せな結婚」 あ、「ニガヨモギ」の人か〜俺にどーせいちゅうねん。
西島大介「巨人以上」 ええっ!これで終わり?64DD「巨人のドシン」関係、ゲーム内映画の漫画化らしいです。うーむ。
地下沢中也「兆-sign-(#4 ゲーム)」 データ制限解除によってまさに全知全能の予言者となったピッピ。彼はたしかに350万人の命を救ったのだったが……。うーむ、重い。重いテーマだ。真田はなんとなく新たな救世主誕生のためのスケープゴートとして使われる気がするな。ところで、タイトルは昔のが良かった。いまごろ言うけど。
水野純子「ドリーム・タワー(第4話)」 水野純子の作品って個人的にはけっこう頑張らないと読めないんだよね―――怖いしつらい。でもこういうのってこの人しか描けないのでがんばるけど。一義さん!ラストの引き、なんか泣けるなあ…。
大地丙太郎「ダンゴゴン太」 小6でこれか―――当時ちゃんとキャッチフレーズ「ダンゴでやりぬこう」いれてたんならスゴイな。ガリポリってネーミングセンス、いいね―――。
タカノ綾「サイバースペース発掘者」 ネームに頼りすぎだなあ…
全作品について書くの、やらなきゃよかったと激しく後悔。もう引き返せない段階まで書いちゃってたんだよ―――。でも後半は連載陣以外はちょっと気を抜いて書けたのでまあなんとか。基本的に別ジャンルから引っ張ってくるよりはもうちょっと新人さんな作家引っ張ってきたほうがいいのでは、という気がします。さすがに内容的な安定は抜群なんですけど、ちょっとそのカラーを壊すタイプの作家を加えてみてもいいかも、と思います。ちかれた。
00/11/17(FRI)
出かけません。お家でぼちぼち異形コレクションの新しいのでも読みまする。
TINAMIXの「青少年のための少女マンガ入門」、個人的に面白いとは思うんですけど、作家のチョイスが大島弓子→新條まゆ→今市子→一条ゆかり、そして今回は名香智子!!なんか中間ポイントがない感じのセレクトだよな―――と思います。そっかーいま名香智子か―――。ここらへんから入門って、濃すぎるねきっと。
■「カバチタレ!」ドラマ化。リストラOL常盤貴子と行政書士である深津絵里の友情を描いたドラマだそうです。楽しみですね。えーと、どこの雑誌で連載されてる「カバチタレ!」ですか………?
【単行本・漫画】 ドナルド・E・ウエストレイク(訳:木村仁良)「天から降ってきた泥棒」 ハヤカワ文庫 ミステリアス・プレス

やっぱドートマンダーシリーズ最高ですね!
愛すべき犯罪プランナー、ドートマンダー。彼はいつだって天才的だ、誰にも真似できないようなアイデアで不可能犯罪を可能にする。少なくともプロットの段階では。そう、彼はあまりにもついてない男なのだ………。
というわけでドートマンダーシリーズ第6作(和訳としては5作目)、「天から降ってきた泥棒」であります。前4作「ホット・ロック」「強盗プロフェッショナル」「ジミー・ザ・キッド」「悪党たちのジャムセッション」は角川海外文庫からの発売だったんでハヤカワ・ミステリのほうは気づいてませんでした。失敗。あと1冊出てるみたいなんで楽しみです。週末くらいに読もう。
それはさておき、今回のお話はドートマンダーが相棒のミスによって窮地に陥るところからスタート(またか!)。今回捕まれば常習犯として終身刑かもしれないってことで必死で逃げてるうちに足を滑らし真っ逆さま。落ちた先がなんと修道院。お祈りしてる尼さんの頭上でじたばたしながら天井の梁にしがみついてるドートマンダー。てっきり通報されて一巻の終わり、と思いきや…そう、尼さんたちには泥棒を必要とする理由があったんでした。”神からの授かりもの”な、泥棒として、ドートマンダーは大富豪の父親の手によって修道院から連れ去られ、現在軟禁中のシスター・マリア・グレイスを盗み出すはめになったのでした………。という感じの始まり。
彼女が監禁されてるのはハイテク・タワービル。どうせだったらシスターといっしょにビルの中身をごっそりいただくことにしよう!と、いつもの仲間たちを集めにかかるのでしたが、ドートマンダーのこと、事態はそんなに上手くいくはずもなく………!?
あいかわらず面白いです〜。ドートマンダーシリーズの素晴らしさというと、やはり強烈な登場人物たちの個性ってのがあるんですが、今回のお話でもいいキャラいっぱいでてます。完全レギュラー陣だと”見た目怪物、でもなぜか”タイニー・バルチャー、そして新しいキャラでは単なるスケベじじいな老鍵師、ウィルバー・ハウイーなんかが目立ってました。あとはやっぱり、J・C・テイラーでしょう。強気で気丈なビジネスの鬼、タイニーを恐れない世界中でも珍しい人間、な女社長さんであります。正直レギュラー陣は彼女1人に喰われたという思いすらあるくらいのカッコいい人でありました。でも再登場はきっとないんだろうなあ…タイニーとくっつくってのもムカつく話だし。あ、いつもは運転手役のスタン・マーチと”疫病神”アンディー・ケルプは今回はそんなに目立ってないです。シスターとJ・C、女性陣2人にやられたエピソードかな。それにしてもドートマンダー、自分のツキの無ささ加減は仕方ないにしても、もっと仲間は慎重に選べ〜といった感じです。全員が全員、自分の得意分野についてはプロフェッショナルだけどそれ以外ではダメダメにも程があるからな―――。物語冒頭とラストの一言がつながってるあたりの構成も心憎し。上手いなあ、な1冊でした。文句無いね。
00/11/16(THU)
すげ―――久しぶり。text#17「みりめとるふかんぜんれびゅ」に「ファンシー団平」追加。
【雑誌】 別冊ヤングマガジン No.14 講談社
ミステリー&ホラー特集ということで、そんな感じの作品描く作家やそうでない作家にそんな作品を無理矢理描いてもらったりしております。まずは巻頭。これは別にどっちでもないと思うサスペンスもの、記伊孝(ハイジャック原案:宮野勝行)「犯罪交渉人 峰岸英太郎」。短期集中連載。痩せ型、華奢で童顔、頼りなし。一見するとまるで警察の人間には見えない男、峰岸英太郎は警視庁の特殊捜査課重要犯罪交渉人、つまり「勇午」な人と同じ職業。そんな彼が乗り込んだ成田発大阪行きジャンボジェットが謎のグループの手によってハイジャック。この事態を彼がいかに収めるかの過程をたまたま隣り合わせた少女、早乙女が目撃する、みたいな感じでしょうか。むりやりホラー第1弾、地下沢中也「人間もどき」。死んじゃったけど生き返っちゃった本田課長。ゾンビになっても体質サラリーマン。後味悪!で、ミステリ担当。原作:西澤保彦 画:太田まさのり「神麻嗣子の超能力事件簿 念力密室」ええと、ちょっと前に書いた「なつこ、孤島に囚われ。」の人が原作ですね。基本的に密室殺人とかだと「どうやって密室を構成したのか」というのが謎解きの中心になったりするんですが、このシリーズはちと違います。密室を構成したのは超能力者、念動力を使ってドアを内側からロックしたりする、ってのが前提。SFミステリ。「ではなぜ密室にしなければいけなかったのか?」というのがこのシリーズの主眼。つまりハウダニットではなくてホワイダニットといった感じ。この超能力犯罪を捜査するのが着物、袴、三つ編み、なんかむかーしな女学生な服装のロリ少女、超能力者問題秘密対策委員会、略してチョーモンイン出張相談員(見習い)、な神麻嗣子(かんおみつぎこ)ちゃん。長すぎ(T-T)。そして警察代表がぱっつんぱっつんボディに大人な色気の能解匡緒(のけまさお)警部。そしてこの2人の板ばさみとなって苦労する売れない冴えない推理作家、保科匡緒(ほしなまさお)。この3人が中心となって事件を解決していく…みたいなお話。「神麻嗣子の…」ってタイトルだけどホントはホームズ役って推理作家の保科であります。原作のイメージとしては小説版でイラスト描いてる水玉蛍之丞がカット描いてるんでそれ参考に。能解、保科はそれぞれ若々しく、嗣子ちゃんはロリ度がなぜか減りました(笑)もっとちっちゃい感じなんですけど。肝心の漫画版のできは原作をかなりはしょってる感じ。この倍くらいのページ数はいるかも。たとえば保科が若白髪ってこと書いておかないとちょっと不明な部分があるのです。しかし、西澤保彦の小説ってほとんど全部微妙に後味悪いのばっかしで、この話もちょっとそうだけど、作家としての性格が悪いんですよねきっと。そして、ホラー部門でなぜか(別冊とはいえヤンマガで描くとは)川口まどかが「君の願いは悲しいけれど」という話描いてます。わずか12Pの短編なんですけど、こういう題材使って異様なシチュエーションの痛々しいお話描かせたら、やっぱりこの人にかなう作家なかなかいないだろうなと思います。しかもいつも上手いし。休載明け、イダタツヒコ「ゴルディアス」は学園祭でウサギたん乱舞。でも耳だけ。本編お休みの外伝的エピソード?アンミラな娘もいるし。いえいえ、実はけっこう…前川かずお「闘破蛇烈伝 DEI48」。むりやりホラーやってる。エクソシストなり〜。天野明「ぷちぷちラビィ」はいつもとかわらん。
【雑誌】モーニング No.51 講談社
「ジパング」「カバチタレ!」「鉄腕ガール」「バカボンド」あたりはやはり強力かつ安定な内容だなあ。かわぐちかいじ「ジパング」はラストページ、草加少佐の台詞とか、かっこええ。原作:田島隆+作画:東風孝広+監修:青木雄二「カバチタレ!」は母子の表情。高橋ツトム「鉄腕ガール」は真夜中、ビル屋上、五十鈴とトメの会見シーンが。井上雄彦「バカボンド」はいつもええ。冬目景「黒鉄」も安定だけどちょっとちまちましちゃってるかな。3回くらいあれば大ゴマ使えたかもしれないですが。守村大「花のうた」はやはり(?)チャラマン。こんな単語よく思いつくよな…。ちばてつや賞入選、うのとおる「めぐみめぐるめく」は一挙2話掲載。つきあい始めて1年、最初はウブかと思ってためぐみ。今では見事にごろごろぬくぬくコタツ虫でぶーって感じに。だらしない。そんな彼女に振り回される彼氏、タカシの日々を描いたコメディ。めぐみのキャラはかなり強力で上手くいけば即戦力、という印象。単純に楽しくてええです。
【雑誌】 ヤングサンデー No.51 小学館
バカじゃないの遊人!と、ほとほと感心。気絶した桃香ちゃんほっといて(おい)再就職先の「PEACH英会話」へ向かった斎藤。そこで出逢ったのは(とーぜん)先週出てきた巨乳&眼鏡なお姉さんなんですが、なんかむちゃくちゃ言ってむちゃくちゃやってます。なんだこりゃすげーな。せ、せりふが馬鹿すぎる―――!北崎拓「なんてっ探偵アイドル」。しかし、今回のトリック…そんなこと言われて納得するな、という感じです。ブルマとか保健室とかゴツとかそんな回。(どんな回?)新連載第4弾、原作:坂田信弘 作画:かざま鋭二「ひかりの空」は騎手なのかゴルファーなのかどっちなんだ―――。山本英夫「殺し屋イチ」は再びイチ覚醒。そしたら休載。新年1号から再開だそうです。来年頭、2月くらいに完結かな。
00/11/15(WED)
![]() |
![]() |
特にないで〜す。∴∵へ(^^へ)(ノ^^)ノ∴∵
【同人誌】 waterman/オノ・ナツメ/山本昌幸/山川直人/南研一 「Parking? 06」 parking?

カバーイラスト、内容、なんか全体的にいい感じな一冊。なんで表表紙、裏表紙、ともにスキャンしてみた。ほら。
waterman「Lodi and Flystone」 カバーイラスト見てもらえればわかるけど、ちょっとレトロSFな雰囲気のカートゥーンキャラタッチの人。「何でも屋」はじめたロディと円錐形のボディに頭の上から生えた手回して、ブルンブルン空飛んだりするロボット、フライストーンの活躍(?)を描いたコメディ。ガールフレンド、ニコの家に突然UFOが落ちてきて……?!可愛らしい絵柄なんだけどやってることはメチャひどい、
な感じ全開なとほほ漫画。センス良くって楽しいです。
オノ・ナツメ「not simple」 これはスゴイ。ボーイフレンドがいることがばれた。父親は烈火のごとく怒っている。このままでは彼は殺されちゃうかも。どうすればいい?アイリーンの選んだ世にも残酷な思いつきが生んだ悲劇の物語。どんな人間にだってその人なりの人生が存在する。自分と同じように。存在することの価値を想像できないとき、人間はどこまでも冷酷になれる。ただそこらへんにいるだけ、生きてるだけ無意味だと思っていた浮浪者にはイアンという名前があって、本当はぜんぜん違って………。いやあ、いいなあ。すごいですね。イアン、アイリーン、そしてアイリーンの母親、それぞれの人生が一瞬だけ交錯して、そこには悲しい事が残って。しかも作品の奥底には、小説家である男の悲劇的で静かな愛、そして創作というものの持つ一種の悪魔性みたいなものも描かれている。ビターな味わい。大人です。
山本昌幸「Alf's key」 金庫破りなアルとその娘、ザジの物語。これも大人の味わいのお話だなあ。
山川直人「口笛」 うーむ、説明するのがむつかしい。「言葉なんか信じちゃいない」と語る男に対するインタビュー。インタビュワーの姿は見えないまま、男のモノローグとも取れそうな形で物語は進行し、男が語る話の内容に想起されたかのような画が現れては消えていく。そういった内容。不思議な読後感。
小原愼司インタビュー この人のインタビュー記事、初めて読んだ気がします。デビュー前、「ぼくはおとうと」連載時から「菫画報」への流れ。レポート漫画「女神調書」起用について、そしてこれから。ファンが聞きたいだろう内容についてちゃんと聞いてるあたり、本当にインタビューしたかったんだな、きちんと準備してあるな、と感心。もうちょっと(いまの倍くらい)ボリュームあってもいいくらい。ラスト3話、前後編になってる30報「尾けてきた男」31報「話題を提供良い新聞」、そしてシュールに終わった「スズキと最終兵器」の流れ、かなり考えた構成だった、というのが印象的。
小原愼司作品リストもついてます。
南研一「season」 これもいいなあ。たぶん創作同人というフィールドでしか存在し得ないお話だと思います。2つの存在。ともに高校時代、岡崎京子の漫画に憧れて描き始め、今はプロを目指すわけでもなくだらだらと。片方は理想と自分の才能のギャップに悩みつつ、作品を完成させることができなくなり、片方は自分の周辺、仲良しクラブであるサークルの仲間たち、その空間を失わないようにとイベント毎に適当な作品を送り出す。そんな2人が向かうのはどんな夢でもかなうという国、ファンタージュン。現実とファンタジー世界、2つの世界をたゆたいつつ、繰り返しなされる同人漫画、サークル、夢についての自己言及。創作同人のフィールドでしか存在し得ない、と書いたけど、この作品を読むだろう読者層を考えるに、やはり相当に青臭く、痛々しいお話だろう。自身のアドレッセンスから完全に抜け出す事ができないままにじたばたする大人についての作品かな。若い人だと逆にピンとこない部分あるかもしれません。かといって閉塞してる感じもしない、どこか爽やかな印象の読後感も不思議な作品。
大人だな―――という印象です。よし。
【雑誌】 近代麻雀 12/15 竹書房
今号は盛り上がりの前の前哨戦的シチュエーションの作品が多くてちょっと落ち着き、な印象。まずは巻頭カラー、片山まさゆき「牌賊!オカルティ」。ビーニードルカップ決勝戦前夜、明日の対戦を控えた各選手の様子を描いた回。なんだかんだいってスーパーデジタル、無頼堂のキャラ立ってきたな―――期待値とか言いながらやってることホテトルな女の子のチェンジだったり(笑)、しかもそのあとがまた。決勝に残った5人のメンバーのうちどう考えてもその他大勢的キャラである岬の生活についてもきちんと描いてるところに好感。渋沢さつき「凌駕」はvs.クリンザー決着。クリンザーなんかほっといて、肝心なのは函南姐さんでしょ!どーしてもホモっぽくなるな、この人は。白と黒のコンストラストを生かしたスタイリッシュな絵柄といい、麻雀劇画ばっかり描いてなくてもいいと思うんだけど、なんでこの人は竹書房にずっといるのだろう?不思議だ。高港基資「ジャスティス」。3話集中連載完結。やはり麻雀とはまるで関係ないサイコキラー漫画でした。犯人である周防の脈絡無き連続殺人を沢渡が見破れたのは何故か?追う者と追われる者の中に存在する共通点をテーマにした作品。前回ラスト、周防とは無関係な少年に妻子を殺された沢渡が周防と再会するところからのスタート。そこは雀荘だ(^。^;)他にも「国士を和了った日にクズを殺るんだ」みたいな無理矢理な麻雀の導入が面白かった。でも麻雀抜きでふつーにサイコものとして描いたとしてもなかなか面白い作品になっていたと思う。実力はある人。押川雲太郎「根こそぎフランケン」。千夏の命をかけた勝負の重圧に負け、前回ついに自分の手筋を曲げたフランケン。その反動は確実にやってきて…竹井、ワニ蔵らの完全包囲網を跳ね除ける、フランケン最後で最大のふんばりが描かれる。でも、まだ3〜4回は続くかも。阿佐田哲也原作シリーズでももなり高が「便天小僧八之助」って短編描いてます。これぞ麻雀劇画!って絵柄だなあ懐かしい。
00/11/14(TUE)
佐々木倫子は承諾したのか、どうなのか。ここらへんでのアナウンスの真偽はいかに。たぶんいまTVドラマしなきゃいけない理由、佐々木倫子サイドではまったくない気がするし、今さらドラマ化してもメリットほとんどないだろう、だからそんな話、聞いてないに違いない、というのが個人的な推測。そもそも「動物のお医者さん」に限らず、佐々木倫子の作風が漫画以外のメディアで上手く再現できる気はまったくしない、というのはあります。
もし偽だったとしたら、さすがに問題あるよな日テレ、と思います。嗚呼つまらんコメント。
【単行本・小説】 恩田陸「puzzle」 祥伝社文庫

piece / play / picture の3章からなる。
かつて数千人もの人間が住んでいた島。いまは打ち捨てられ、朽ちるがままになっている島。倒壊寸前の高層建築、コンクリートの破片で埋め尽くされた島。長野県沖の無人島、鼎(かなえ)島で3人の男が見つかった。それぞれに死体となって。1人は学校の体育館で餓死。もう1人は上には空が広がるばかりの高層アパートの屋上で墜落死体となって。そして最後の1人はとうに電気も通ってないはずの映画館で感電して。
そして、それらの死体はそれぞれ何の因果関係もないと思われる奇妙なコピーを手に携えたまま死んでいた。彷徨えるオランダ人にかんする記述、「2001年宇宙の旅」製作発表、元号制定、パンのレシピ、地形図の作り方。この事件というにはあまりに奇妙な、何が起きているのかさっぱりな出来事の謎を解くために2人の検事が鼎島へ降り立つ。
恩田陸、やっぱり頭いいなというのが感想です。つまりそれはこのサイズの原稿でできること、その中でもっとも自分の資質を読者に伝えられる内容の作品を出してきたなって事であります。ここには魅力的な謎は存在するけど、その謎を解くための手掛かりは読者には与えられていない。つまり読者には、恩田陸の用意したパズルの断片、それらがどのように組み合わされていくのか、その過程をただ見守るという役割が与えられるのです。推理小説と銘打たれているけどこの小説はそういったものではありません。フーダニットにしても、ホワイダニットにしても、これだけの謎を内包した物語を、このサイズできちんとやろうとするにはあまりに無理があるでしょう。「謎解き」を楽しむ物語ではなく、「謎が解かれる様」を楽しむ物語。解体されたミステリ小説と呼んでもいいかもしれません。
【単行本・小説】 西澤保彦 「なつこ、孤島に囚われ。」 祥伝社文庫

ダメだこりゃ。
それを意識しているかどうかというのはわからないのですが、祥伝社400円文庫というのは自分の知らない作家、なじみの少ない作家に関して気楽に手を出せる、いわばその作家のショーケースとしての役割を担っているような気がします。安いし、薄いし。
つまりその作家の資質、作品の魅力をわかりやすく一見さんに伝えられるような作品を出すのが戦略的に正しいような気がするのです。もちろん、そんな事は当の作家本人、全員わかってるとは思うのですが、それがきちんと成功してるのが恩田陸で大失敗がこの西澤保彦でしょう。
異端のレズビアン(本当はバイセクシャル)作家、森奈津子はとあるきっかけで出会ったゴージャス美人に拉致され、気付くとどことも判らない離れ小島、豪奢な洋館に軟禁されていた。しかし、美しい海、快適な別荘、しかも冷蔵庫には毛蟹の山。これ、〆切り破りのいい口実、と森奈津子は孤島での誘拐生活をエンジョイしまっくていたのだが…向こうの島(命名:<アニキ島>ちなみにこっちは<ユリ島>)に見える別荘で死体が発見された!奈津子の妄想推理が炸裂する!
はい、主人公の森奈津子、この人ですね。「耽美なわしら」「西城秀樹のおかげです」の人です。実在します。しかも文体もそのまま。つまり、この小説は、森奈津子の妄想文体を西澤保彦がそのまま再現した上でそれをミステリとして仕上げる、といったアイデアのもとに書かれた作品です。面白そう?でも、西澤保彦と森奈津子、両方読んでる読者の集合ってどれくらいいるのか、実際ちょっとよくわからないんですが、かなり少なそうな気がするし。(俺はそうなんですが、他、います?)そのアイデアで面白がれる人間がマニア以外にいるのかわからないし、この文庫はマニア向けなものではないだろう、というのがあります。ここらへんのズレが問題なのかも。
そもそも、他作家の文体を模写し、その作者の思考パターンを再現した上で自分の作風をそこに加える、という作業、考えただけで困難だと思うんですが、それはけっきょく上手くいっては無いです。森奈津子の文体模写、上手いんですけど、やはり表層的なレヴェルに止まっていて、これじゃ単なるネット上にあるイタイ女エロ語り日記と変わらないのでは?セクシャルマイノリティに対する暖かい視点、独特のシュール感覚、それらが渾然一体となって奇跡のようにセンス良く仕上がってるのが森奈津子の天才性なのに。しかも西澤保彦のいい部分も出てないですぜんぜん。困ったもんです。しかし、この解決編………この作品ではじめて西澤保彦読んだ人間、どう思ったんでしょうか?しかも、手にとりやすいんだよねこの装丁。とほほほ。
【雑誌】 コミックバウンド No.4 エニックス
次号、「東方機神伝承譚ボロヴドゥール」一挙2話掲載で完結、「吉祥寺モホ面」も一挙2話掲載。川田利明のファイティングワールドも豪華2本立て!スゴイな、倍速だ!ちょっと焦ってるんでしょうか。作:森高夕次 画:藤代健「トンネル抜けたら三宅坂」。エロエロ小学生漫画、やっぱりええな。今回はモザイク無しのアレが見たーい、な三宅坂くん、(かなりゴリ押しで)撮影現場。AV女優にバターに犬。「だって可哀想じゃないか!」ですってよ、ほほほ。金田一蓮十郎「アストロベリー」は宇宙人科学者が地球人の生態を調べるためにアレコレっていうコメディ。調査といいつつもやってることは盗撮、不法侵入その他っていう立派な変質者のそれ、というトコがミソか。でも月1にしては話進まなすぎだし、どーするのか。ガンガン、「はれのちグゥ」と2本立てで継続か。土田世紀「吉祥寺モホ面」はせつないくらいのだめ話。でもこれ、わりとあっさり終わりそうなお話でもある。永野あかね「C-mode」。これでチャイルドと読ませるらしい。青年誌初登場なのか。憧れの美咲さんに告白だ!の眼鏡っ漢、戸田のもとにいきなりやってきたダイナマイトボディは従兄の遥ちゃん。あれ?今年たしか小学生になったばかりでは?「なんか薬飲ませたらデカくなった。」そんなえーかげんな。思いもかけない両手に花状態、でもデート中にいきなりトラブルが!いろいろ無理あるけど楽しくてええです。新右衛門「コマンドサンバ」は戦場4コマ。でもそんなにブラックに仕上げてないあたりが逆に面白いかも。作:ピエール瀧 画:漫★画太郎の「虐殺!ハートフルカンパニー」。今回はちょっとスゴい!とおもたよ。そーか漫画ってこーゆーのができるんだびっくり。内容については何もいえないというかネタバレできない回なんだけど、このタッグから自分が予想してた内容以上のが出てきたんで本当に驚いてます。へーって感じ。太田垣康男「東方機神伝承譚ボロヴドゥール」はクライマックス目前、機神に乗り込んで命尽きるまで戦わされるアロンはじめ6人の凶者たち。薬によって理性を麻痺させられ、狂気と闘争本能のみに。凄惨な機神同志の殺し合い、その前に美しい花、一時の笑い、そして愛、そいうシーンを入れておくあたり、見せ方本当に上手い作家だな、と思わされる。うーむ、素晴らしい。やっぱりなんだかんだいって書くこといっぱいある雑誌です。勿体無い。(ただしモンスーン・テリングは除く。)
【雑誌】ヤングマガジン No.50 講談社
原作:天王寺大 漫画:能田茂「L・Pアラシ」4号集中連載。しかし「ミナミの帝王」と文法まったく同じだな、あ、原作の人が同じだからね、といった印象。すでに2話掲載、らしいけどヤンマガKANSAI買わなかったんだよな残念(でもない?)とりあえず飛び降り自殺防ごうとして立ちションしたり、3mくらいある番長キャラが(たぶん)意味なく出てたりボディコンの女弁護士が大ゴマ使って叫びまくってたり、うーむ、やっぱりテイスト的にはほとんど共通だね。台詞は全部絶叫!特別編?1回分計算狂ったんじゃ?なだーいだーんえーんモードな、すぎむらしんいち「超・学校法人スタア學園」。「ハリウッドか………なんかもーどうでもいいな………」おい!この台詞にこの漫画の全てが集約されてるな…それぞれがそれぞれに頑張ってそれなりに。この覆面レスラーってブリブラ片割れの奥さんでOKなの?単行本買ってないので忘れた。南勝久「ナニワトモアレ」はいきなりヒロイン拉致されグーパンチ連発で気絶→犯られる寸前しかも助け間に合いそうも無いって展開。気になる。井上三太「TOKYODRIVE」後編。はっきりいって、なんでわざわざ井上三太が描線変えてまで描いたのかわからないお話でした。日常のままに終わったエピソード。「WARU」の2人がちょんまげ結ってたのだけ面白かったです。
【雑誌】 ビクトリー麻雀 12月号 ナイタイ
書くこと無いな―――。劇画:二ツ木哲郎 闘牌:黒木真生「蟠牌邪(バンパイア)」…。終了。「―――そう、彼の名前は蟠牌邪(バンパイア)」という最後のコマ、隆一の周囲に麻雀牌が渦巻いてるところは良かった。話はグダグダ。山松ゆうきち「たそがれの勝負師」。まだ死にませんでした。五木部トシ「極貧物語PARTII」はホントに単なる貧乏話だ。今回は借金返済の対策会議だけやった。しかも銭湯にいかない、とかそういうレベルの。とほほ。
00/11/13(MON)
ドラマ化決定、した瞬間にダメ確定、な感じがする今日この頃です。しかし、誰もが思うはず!!漆原教授は伊東四郎がいいな、と僕もおもてたよ。筒井康隆?無理っぽいな…。
とりあえず関連リンク:こことかこことかそことかここ。
少女漫画板、TVドラマ板、ジャニーズ板はまだともかく、モーニング娘。板のコメントにはかな〜り脱力。でも、勢いだけはある、などと思う昨今。安倍なつみの配役、チョビの声優だったら暴動が起きるかもコワイコワイヒー。
本の感想は足していく。足した。
【単行本・漫画】 新井理恵 「タカハシくん優柔不断」 1巻 角川書店

王座交代〜!!
つーわけで「読むとヤな気分になるでしょ漫画」No.1の座を守りつづけてきた星里もちる「本気のしるし」ですが、あっさり負けました。さすがは新井理恵、感情移入できない嫌な登場人物描かせたら、右に出る人間、いませんね。
ちなみに、現在連載中の漫画、嫌な作品四天王というのが俺ランキングとして自分の中に存在していて、筆頭がこの新井理恵「タカハシくん優柔不断」、そして星里もちる「本気のしるし」、まだ単行本化されてないけど、内田春菊がフィールヤングで短期連載してるシリーズ、そして木尾士目「五年生」です。この中では木尾士目「五年生」はぜんぜん格下なんで、これできっついとか感じてる人は上位3作品は読めません!ぜったい!
これらの作品に共通するテイスト、それは登場人物たちの行動、思考における一貫性の無さでしょう。ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ考えれば、最悪の結果はまぬがれるのに、そのままに事態を放っておく、自分に都合のよい現実しか認めようとはせずにずるずると、いつしか妄想と現実の境界が曖昧に、表面的には社交的に振舞いながらも、本心は心の中へと封じ込めたままに、本当の自分自身の精神は殻の中で悲鳴をあげた状態で崩壊するまでずっと。物語の中で単純に悪役として断ぜられるには中途半端、しかし、見てるだけで確実に嫌な気分になるのは彼らの中にどこか、自分自身の中にある嫌な部分を見出す事が出来るからでしょうか。
主人公の高橋浩平は高校2年生、幼なじみでクラスメート、見た目幼いけど可愛い女の子、上原萌奈美が毎朝迎えに来てくれたりする羨ましい環境。だけど高橋君の心はもう1人の女性、キャミソールの上に白衣羽織って授業したり、サバけてて「みんなのお姉さん」的存在、岡崎麻耶先生の間で揺れ動く…と書くと「ふつーなラヴコメじゃん」なんですが何故にこの作品が嫌なのか、それは登場人物全員が全員、上で書いたような性格の持ち主だからであります。
幼なじみの萌奈美ちゃんはなんだかんだいって自分自身の世界に現実の方を合わせようとする人間で他人の感情についてはお構いなし、その割には周囲の人間をあおったり、噂流したり、自分が「敵」認定した人間を悪役に仕立て上げるのはたいへんにたけている人間、しかも本人は自分がそういう小細工してる事に関しては無自覚な人間。見た目はたいへん大人、実際に頭もキレるはず、な岡崎先生は上手く相手に伝える事が出来ないままに自分自身の感情を内へ内へと溜めこんだまま表面的に他者とつきあっている人間。そして、かんじんの高橋君は理由があるとはいえ、こんな3人の関係に終止符を打つべく、自主的に何か行動を起こすことはなく、自体が最悪な局面を迎えるまでずっと放ったまま。もはや優柔不断とかそういうレベルではないです。しかもこの男、好きだとかなんだとか口では言っておきながらも、きっとヤラせてくれる方にたやすく流れそうな自分自身が無い人間だし。しかもそうなったらなったで良心の呵責とやらに悩みそう。なんか書いてるだけで気分が滅入ってきた。
しかもメインのキャラだけならず、脇役な皆さんも全員問題ありだし。不良ぶってるわりに行動がお馬鹿な、あまりにお馬鹿な高橋君の友人、岩井に彼へのツッコみ役、桑原。ロリロリな服装(ピンクハウサー)にぶりぶりな言動、で生徒が周りにいなくなると態度急変、な保健室校医、田島とか。そんな誰にも感情移入できないような登場人物たちによって繰り広げられる群像劇の嫌さ加減は、さらに作者である新井理恵の悪意のトッピングによって加速される。つまり「これをどうしろと?」といったあざといサービスシーンの数々によって。高橋くん、岡崎先生の乳を揉む、とか、萌奈美ちゃんの下半身パンチュだけシーン、黒下着&透けネグリジェな岡崎先生、(芝居とはいえ)保健室ベット、乳さらけ出しで高橋くん誘惑、な田島センセ、などなど。でも全部萌えね―――そういうシーンでも、目が死んでたり、心底むかつくこと言ってたり、いろいろ怖かったり。「菜々子さん的な日常」とはベクトル、逆すぎるね!恐ろしい………ある意味サイコホラーだ!作者自身の作品の見せ方も内部矛盾してるあたり、「本気のしるし」以上であります。つまり、登場人物側ならず、描いてる側にも一貫性が無いんであります。ここらへんがナチュラル・ボーン・嫌な漫画作家である新井理恵と、テーマに合わせて作風を変えた星里もちるの差でありましょう。
とりあえずコミックドラゴン読者にこれを読ませようとしてるあたり、何か強力な悪意の衝動を感じるのですがどうでしょうか?「X〜ペケ」は、まだ4コマだったから読者に許容された、新井理恵の長編はとにかく凄まじい、というのが俺の認識です。ぜったいそうは見えないけれども、ホラー作品と認定!!
「五年生」は読んでる人多そうだけど、この作品含めた残り3作品もぜひ読んでほしいなあ…と思います。ナチュラルに嫌な気分になれるですよ。
00/11/12(SUN)
に行った。
開場の11:00近く、珍しく早い時間に会場である東京ビックサイトに着いてしまう。でも、「どうしてもこれ買っとかなくちゃ!」とか「自分の知らないスゲー作家がこの中にいるのかも!」みたいな強力な思い、自分の中にはまるでないので、ちょっとふらふら彷徨っているうちにチェックしたサークル、全部廻り終えてしまう。あとはネット関係でお知り合いになれた方々のところへちょっと顔を出したりした。13:00からコミックビーム編集長である奥村氏のトークショーがあるんでそれは聞いておこうかなあ、と思う。あと1時間半、時間つぶしにどうしよう…と思いつつ、新田五郎さんのWAIWAIスタジオに顔を出したらそのままずっと話しこんであっという間に1時間半潰れた。吃驚だ。話してる途中、奥村編集長のトークショーで司会をするしばたさんがふらっとやってきたが、胃のあたりを抑えつつ、心、ここにあらずといった表情で会場を漂っていたのが印象的であった。長蛇の列ができてた桜玉吉の「ゲイツ本」も週刊アスキーの再録だし、並ぶのメンドいし、で買わないまま。玉屋スペースにいた3人って肉柱ミゲル、ぺそみちゃん、じろ子ちゃんでOKなのかな?
トークショー開演。終了。基本的に限られた資源(人材的にも使える予算的にも)の中からより有効な戦略を模索してることが言葉の端々から伝わってきて、ちゃんと考えてる人だなあ、といった印象。いま一緒に組んで仕事したい作家は新井英樹だそうです。
そんでまた会場をふらふらしてたらすわたかさんに会って「これから飯でも食いません?」とのこと。2人だと寂しいので会場中探して知り合いの人に声かけたら最終的に12人にもなってた。多すぎた。
帰りのゆりかもめ、コミティアの打ち上げにはけっきょく行かなかったらしいしばたさんを、「ボソボソ喋りに関して、2ちゃんねるで書かれる。(こことか、こことか)」「あの司会、逝ってよし!!(藁、とか。」などとさんざん苛める。個人的にはたぶん誰も気にしないだろうな、失敗したわけでもないし、緊張しまくってたのは伝わってきたけど、と思ってるんだけど、まあ、面白いので。
で、総勢12人、新橋で打ち上げ?何を打ち上げたのだ、なんだけどなんせまだ4時にもなってないのでメニューがふつーだ。よく考えると、朝もあんまり食べてないし、昼もまだ、な胃袋にビールをがんがん流し込んだので見た目よりずっとヘロヘロになっていた。松下@マンガ
Linkさんとかきゅうさんと久しぶりに話せたのは面白かった。しかし、俺って酒飲んだら言いたい放題になるなあ、なんだか…とあとで思ってみた。酷い人間だ。本当に酔いが回ってたので1次会で離脱。帰りの山手、揺れが心地良くなかったんで五反田駅のベンチで30分くらいぐたーとしてる姿を哀れに思ったのか、通りすがりのサラリーマンの人が缶入り緑茶を恵んでくれた。人の情けが身に染みる。切符を無くしながらふらふらになって帰宅して気絶。どうやらつまみをほとんど食べないままにアルコールを体内に流し込みまくってたのがダメだったらしい。
そんな日。
00/11/11(SAT)
ちょっとづつ足してきます。足した。
あ、竹易てあし「おひっこし」のチャイナドレス軍団はモーニング娘。だったのね。気がつかなかった。「なんだこの微妙な連中は?」とか思ってたんだけど。
祥伝社400円文庫がやけくそのように発売されてたので買ってくる。
倉阪鬼一郎「文字禍の館」 / 西澤保彦「なつこ、孤島に囚われ。」
/ 恩田陸「PUZZLE」をとりあえず。基本的にぜんぶ中編なんですぐ読めそう。この3冊あわせてもついでに買ってきた、井上雅彦監修「異形コレクション
ロボットの夜」より時間かからないだろう。買ったの、文章読みやすい人ばっかりだし。ところでこの中の注目はなんといっても西澤保彦「なつこ、孤島に囚われ。」。主人公は森奈津子、そう、「西城秀樹のおかげです」の作者の人、で、まったくこの日記と同じ妄想文体で書いてある。コンパチだ(笑)!ヒドい!!あとは知らないうちに出てたドートマンダーシリーズ、ハヤカワ文庫から出てる「天から降ってきた泥棒」をボチボチと読む。
しかし、恩田陸連発だなあ。
【単行本・漫画】 天獅子悦也(協力:安藤満)「むこうぶち」 1,2巻 竹書房

「御無礼」
カッコいいけど、きっと流行らない。というか出禁ギリギリな台詞(笑)。
時は1980年代始め、株式、地価の高騰が引き金となって始まった実体なき経済上昇、いわゆる「バブル期」。その幕開けとなったこの年、今ではほとんど見られなくなってしまった(場の立つ機会こそ少なくなっているがまだ存在する)マンション、そして雀荘を場として立てられる、いわゆる高レート卓。通常レートの10倍〜、つまり半荘1回で10万単位の金(これでも最低レート)が動く場に巣食い、弱者を喰う事を生業とする伝説の強者、人ヘンに鬼と書いて傀と読ませる謎の男が主人公の麻雀ドラマ。
最初のうちは水原裕太とかいう駆け出しのプロの視点を通して高レート卓における「殺し」のテクニック、競技麻雀の世界とは異なったそれを描こうとしていた。つまり、「自分がミスをしない麻雀」から「相手の意識を殺す麻雀」への戦略的移行を。しかし、その際に登場させた高レート卓伝説の男、傀のキャラクターがあまりに素晴らしかったのでいきなり第4話にして主人公の座が水原から傀へと交代。その後水原が登場する事はなかった…というけっこう珍しいパターンの作品。実際問題として水原、キャラとして主人公張るには弱すぎたからなあ。
で、その伝説の強者である傀が和了った時言うのが冒頭の台詞。「御無礼」って、そんな事言うくらいなら、和了るな!という気もします(笑)。でもカッコええんだよねえ。
この作品の見どころ。それは”人鬼”傀の怖すぎる目、そしてクールすぎる物言い、カッコいいのか悪いのか気になる独特なポージング、これに尽きるでしょう。内容的にもけっこう濃くて、列(同卓内で組んでいる仲間)、ブラフ含めた複合2色ローズ(自分の手の内を同卓してる仲間に知らせるためのサイン)など実際には使う機会ほとんどないだろうが、興味深いです。
コラム寄稿してる”亜空間殺法”安藤満。この人は実際にこういう高レート雀荘で凌ぎを削って生き残ってきた人間のうちの一人だし、最初の頃舞台だった「東空紅」って雀荘は実在の雀荘を名前変えてモデルにしています。日本プロ連盟ってそういう人多いですきっと。荒正義プロなんか今でもそういう場に行ってるのでは(推測)。
ところで、傀の「私が親です」って言ってる後ろでホテル・ニュージャパンが大炎上してるコマには笑った笑った。ビバ!麻雀劇画!やっぱこうじゃないと!
【単行本・漫画】 瓦敬助 「菜々子さん的な日常」 コアマガジン

けっこうこれレビュするのむつかしいな…。
天真爛漫で天然ボケでいろいろ無防備な菜々子さんとその同級生である瓦君(つまり作者)の2人を中心とした学園コメディ。なんで成年コミックなんでしょ?な作品。
舞台は1980年代、男女比的には圧倒的に女子が多くて、そのせいもあってかみょーに女子が開放的な、北海道にあるとある高校。そんな中でもダントツに無防備にいろいろしてくれる同級生の菜々子さん。彼女のいろんな衝撃シーンを瓦君が毎回毎回目撃する、という漫画。ほかには特になし。かんじんなところは、タイトルの「菜々子さん的な日常」つーのが示してるみたく、瓦君と菜々子さんの間に恋愛感情はまるでなし、というあたりでありましょう。ラブコメではけっしてなく、ごくごくフツーな学園生活の日常の中に、そーゆードキドキシチュエーションが時々挿入されるっていう構成が美味いんですね。もちろんドキドキシーンと同じくらいきちんと丁寧に学園生活を描いてるところもいい感じです。学園祭の迷路、仮装行列、学校抜け出して買出し、授業サボった罰として体育用のアイスホッケーリンク準備などなど。
ここらへんがほとんど実話だ…っていうのはやっぱりもともと学校の男女比1:5でしかも文系クラス、男子5人しかいない環境ってのもあるのかも。つまりは女子高状態?
自然で可愛い感じのエロ、今思うとよくわからない学校行事、そして竹刀を持った教師(笑)。ここらへんの三位一体バランスがたいへんにええ感じです。個人的にはコークスがんがん燃してるストーブ近くの席、あまりに暑くて授業中にパンスト脱ごうとする菜々子さんのエピソード、アイスホッケー場でジャージ張り付き、な菜々子さんエピソードが好きです。ええなああ。
ところで、竹刀持って生徒追っかけるのが仕事って楽しそ―――!もちろん今できるかは知らないけど。高校のとき耐寒マラソンとかで学校の周り走らされた時、ホントにだらだら歩いてたら体育教師竹刀持って追っかけてきて、逆に大爆笑だったなあ…そんな阿呆な職業ないよね。
【雑誌】 コミックビーム 12月号 エンターブレイン
よく考えるとほとんどレビュしないな。創刊5周年記念号で桜玉吉「幽玄漫玉日記」復活。で、巻頭の「幽玄漫玉日記」。えー、なんと言いますか、無駄にコストかけてるな〜といった印象。恒例(?)の内輪ネタ。社員旅行、沖縄でO村編集長ドッキリ!の巻なんだけど自腹で其処まで行くか!ネタ拾いって大変だなあ。安井誠太郎「ミズトカゲのいる沼」その4はあいかわらずトロトロ。この女の子(アナというのか)の思考も動作も言葉もすべてが緩慢で不定形で重力に負けて低いところへと流れていってしまいそうであります。トーンとかベタまでも流れちゃったかとビックリした。ヒロモト森一「SEX★MACHINE」は最高だなほんと。カッコいいとしかいいようがないよ。原作:TKD+作画:竹谷州史「LAZREZ」は平成が始まる日、下北沢のクラブでの光景。ヤマザキと万尊の出会い。ホントにこうだったのか?カッコいいのと悪いのとで正直ギリギリラインだと感じるけど、とにかくパワーだけは伝わってくる。金平守人「かねひらだもの」はエロマンガ特集。でも大丈夫。股間パズル、最初にやったのって誰?俺は森山塔ので最初に見た。しかし、これ、騙されて並べかえる人間いるんかいな。鈴木みそ「オールナイトライブ」はゲーム専門学校の実体。ちょっと暗澹たる気分になる。
【雑誌】 ヤングアニマル No.22 白泉社
添い寝して逃げまどって妄想してHしてお見合いして戦ってパイズリして喧嘩して喧嘩して観戦してお泊まりして嫉妬してお出かけして戦って戦ってHして、な印象。あれ?こう書くと雑誌の傾向がわかるな。柴田ヨクサル「エアマスター」。vs.浸透勁使い屋敷。ついに坂本ジュリエッタの強さの秘密が解明される!みたいな感じ。でもぜったい後づけ。え、深道(弟)と名前忘れたデッカイ人ってコンクリートに頭突っ込んでるの?死んでるよソレ!しかし、この蓮華ライクなナースはいったい?森恒二「HOLYLAND」は高校生、神代ユウがあるきっかけで覚えたボクシングのワンツーパンチでからんできたヤンキーから自分の身を守った結果、不良狩りボクサーに異名をつけられ、本人の意志とは関係なく暴力にまきこまれていく…、といったお話。精神的にはまだまだ不安定で戦うこと自体に快楽を見出してるわけでもないのに、しかし、其処にしか自分のいる場所を見つけられない、という主人公の造形は時代背景こそ違えど、「拳闘暗黒伝セスタス」と共通してるかも。思春期の安定しない感情がうまく描けていて良いです。文月晃「藍より青し」は雨でずぶ濡れな薫とティナ。雨宿りへと入った先はラブホテルで…。うーん、ベタベタやね。ティナの博多弁が可愛くてええです。技来静也「拳闘暗黒伝セスタス」は第6章完結。拳闘としての戦闘技術は向上してるものの、まだまだセスタスの精神は脆弱で課題は残る。異形の拳奴「カプアの黒猿」のグローブの中身、フラッシュバックする、差別され虐げられた過去の記憶。投げつけられる石と嘲りの言葉。戦いに勝利しようが、我が身が見世物である事には変わりなく、カタルシスの単純な解消はない。そこがこの作品の優れている所だろう。充実であります。原作:真刈信二 作画:山本貴嗣「夢の掟」最終回。氷室芹夏「Girl」新連載。
【雑誌】 FEEL YOUNG 12月号 祥伝社
わりにふつーだな。新連載、内田春菊「体のすきま」前編。前作「見せつけないでこれ以上」はかなりわけわからない終わりかただったが、続くのか。今回は物語の視点が前作、自称イラストレーター、ストレスはネットのチャットで発散、ネットウォッチャーにイタイ女として攻撃されそうな女だったヨシミからさっさと結婚した姉、カズコへとスライド。「見せつけないで…」読んでるこっちとしてはヨシミがもうどうしようもない状態だってことはわかるんだけど、身内であるはずのカズコはぜんぜん判ってなくて、昔っから両親に可愛がられてきたヨシミが今でもそんな風だと思い込んでる。親の金にずっと寄生しつづけてる妹、ピンクのフリフリなドレスを親に着せてもらっていた妹。ヨシミのその場しのぎのテキトーな言葉に端を発した疑念と永年鬱積したコンプレックスとがカズコの感情、そして行動を暴走させていく。けっきょく自分に都合のいい現実しか見ようとしない点においては似たもの姉妹なんですけどね。またヤな感じで終わりそうです。南Q太「夢の温度」は田舎町の中学校に通う少女、竹田はると柔道部の岩倉君との、恋愛以前の爽やかなお付き合い、みたいなのが描かれている。いろいろなものがあまりなくて時間がのんびり流れてて、でも女子の間のしがらみみたいなのもちゃんとあって、みたいな田舎の生活。気持ちええ。有間しのぶ「モンキー・パトロール」は3人のキャラが立ちすぎだよな〜4コママンガでは1,2番くらいに楽しみな作品であります。香はばーちゃんくさすぎだし、ヤイチは不憫すぎでしょ。ところで、FEEL YOUNGにしてもCUTiE comicにしても縦ロールキャラ登場枠というのがある気がしてならないのだが、なんででしょ?FEEL YOUNGだと三原ミツカズ「DOLL」とか原田梨花「天使の分け前」。重要なのかな?
■ InternetExplorer5.0 / Netscape6 PreviewRelease2で確認しています。 ■この日記へのリンクについて