メビウスひみつきちミレニアム |
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#36
01/02/01〜
【単行本・漫画】(漫画)
【単行本・漫画】(小説・ノンフィクション)
秋山瑞人「猫の地球儀
焔の章」「猫の地球儀その2 幽の章」 / 田中啓文「銀河帝国の弘法も筆の誤り」![]()
【雑誌】
ヤングキングアワーズ 3月号 / 近代麻雀 3/1 / 快楽天 3月号 / アフタヌーンシーズン増刊 spring![]()
【etc.】
01/02/10(SAT)
【雑誌】 アフタヌーンシーズン増刊 Spring 講談社
とてつもなくやる気ナッシングな状況でのレビュであるというのをまずことわっておきます。スマン。遠藤浩樹「Hang」。なんといっていいやら……とほほほ、という思いが最初にきてしまうのですがどーか。奇妙かつ歪んでる世界観に語られないままに終わる謎、そしてエロ(笑)、爆発シーン、なんかモノとしての作りがダイコンフィルムとかそういったモノとあんまし変わらないなあ……という印象。ここにメッセージ性はないなあきっと、と。寓話を語句の意味どおりに「教訓とか風刺を秘めたもの」としてとらえるならばこれは絶対そうじゃないだろうという気がしています。ラストの「みんな みんなここで何とか ふんばってる」ってモノローグにしても「そ、それが言いたいの?」って奇妙な白々しさを感じてしまうというのは読んでる俺の性格が悪いんかなあ……。作者近況コメントとか読むとそういう思いがばっちし加速されてしまうんですが。士貴智志「みんみんミント」ってやたらに描いてて楽しそうだなあ。泣くなよレイ子先輩!とかあるんですが、続く、うたたねひろゆき「グラス・ガーデン」もそんな感じで、ああ連発だ。でも煩悩サイド(含む「おひっこし」)+「蟲師」+「もっけ」+四季賞作家の読みきりという形でやりたいならそれもいいかなあ。で、漆原友紀「蟲師」は禁種の蟲を体内に封印し、”筆記者”として生きる宿命を背負った女、淡幽の話。単行本、たしかに売れてる気がします。ジャンル:ファンタジーの流行的に和モノへの移行ってのがあるのかも。今市子「百鬼夜行抄」も講談社とか販売力ある版元ででればカルト人気にとどまってないはずなのであるが(;д
;) 。熊倉隆敏「もっけ」も同じ感じ。もちろん、漫画としての味わいはぜんぜん違うんですが、ジャンル的にかぶってる2作品が連載作の要、という状況はちょっといかんかも。どっちか本誌に移せ、とか思ったりします。なつき。「おへそのひみつ」はポエムが、ポエムがちとキツい。なぜか毎号掲載になった田丸浩史「ラブやん」はホントに押入れで暮らしてたりして。ドラブやんって何やねん。岡田芽武「SHADOW SKILL」(に限らずだけど)タイポグラフィー演出って魔術師オーフェンとかのライトノベル演出をそのまま漫画化した感じなのでは?などと今さらながら思った。さかもと未明「ふにゃふにゃ」読むと「なんだか生きるって大変だな……」とか思う。全般的に、面白いといえば面白いけど、読むと混乱する雑誌ではあることよ。
これ、Winterってなかったんですね。Autumnの次がSpring。書かなかったのかって思ったよ。
01/02/09(FRI)
【単行本・小説】 田中啓文「銀河帝国の弘法も筆の誤り」 ハヤカワJA文庫

とにかく、くだらない。
田中啓文の作品の5つの特徴として、「とにかくダジャレ」、「あまり意味のないグロ描写」、「適当かつ強引な展開」、「とにかくダジャレ」、「とにかくダジャレ」というのがあるのですが、この第2短篇集もそんな感じ。第1短篇集「異形家の食卓」はホラー、こちらはまあ、ハヤカワJA文庫からの発売という事もあって、一応SFということになっております。基本的にホラーだろうが、SFだろうが、ぜんぶダジャレなんですけど。
・「脳光速 サイモン・ライトニ世号、最後の航海」
時は西暦2549年、人類は宇宙に進出、銀河系内に<人類圏>なる宇宙国家を建国するまでに至った。その<人類圏>で平和にのほほんと暮らしていた人類の前に<ファントム>なる精神生命体が姿を現したのは200年前。<ファントム>は人類の命だけをきれいに奪い、どこぞへと去っていく。<ファントム>の襲来によってパニックに陥った<人類圏>は<ファントム>を撃退するために人類1000人分の脳波が有効である事実を発見、人類存亡のため、生体脳1000個を並列駆動させた迎撃システムを搭載したサイモン・ライト二世号を建造した。この物語はサイモン・ライト二世号の活躍を描いたSFロマン大作である。
とにかく、くだらない。まず、タイトルからして超くだらないダジャレなんですけど、内容もそれに輪をかけてくだらないです。グロ描写とダジャレとなぜかSFっぽい展開が渾然一体となってわけがわからない作品になってます。うーむ。
・「銀河帝国の弘法も筆の誤り」
人類と、人類外知的生命体とのファーストコンタクト、それはいきなり禅問答から始まった……。シラカベ星人を相手に禅問答をするはめに陥った人類は、禅問答マスター地球代表として弘法大師、空海を時空を超えて呼び寄せた。<人類圏>領土全域を賭けた禅問答勝負が、今始まる……。
とにかく、くだらない。本作からデタラメかつ強引な展開とダジャレを取ったら何も残らないであろう。連発されるダジャレのレベルもたいへん低く、
「これはゼンです。おわかりですか」
「ゼンゼンわからん」
レベルのまさに脱力ものギャグが嬉々として連発されている。このほかにも「寺フォーミング」「空海先に立たず」など、凍死しそうになるギャグが多く、読むには注意が必要だ。初出が1997年、もう4年近く昔になる「脳光速」とくらべると田中啓文の作家としての格段な進歩が感じられるが、その進歩は主に作品におけるダジャレ含有率のアップに過ぎなかったようだ。
・「火星のナンシー・ゴードン」
宇宙警察からのお尋ね者であるデブ女、ナンシー・ゴードンが潜伏のため、逃げ込んだ火星にはなぜか大規模軍事施設があった。知らない間にシグ・ァッコーなる組織のボスにまつりあげられたナンシー。それはいったいなぜ?
とにかく、くだらない。というか始まってわずか5ページくらいでラストのオチが読める展開だと思うのだが、どうだろうか。一発ギャグなのだが、やはり、脱力ものだ……。しかし、脱力にも程があろうという気がする。
・「嘔吐した宇宙飛行士」
宇宙軍研修生である李・バイア(…)が自らのプライドと意地のため、ピザ大食い大会で優勝したはいいものの、翌日の宇宙歩行訓練でえらい目にあう話。タイトルそのまま。
とにかく、くだらない。J・G・バラードの短編「死亡した宇宙飛行士」のパロディである今作であるが、とにかくゲロの描写と後半のくだらなすぎる展開に労力の全てが注ぎ込まれており、いっそ清々しくすら思える。ダジャレ的にも「逃ゲロ!」など脱力レベルはきわめて高い。
・「銀河を駆ける呪詛」
<人類圏>でない宇宙船からの襲撃、黒い宇宙船を駆る奴らは、人喰い(グール)で、しかもグールメだった……。奴らが<人類圏>のどこかに出没したという情報を<人類圏>全体に伝える通信手段の有無が人類存亡のための鍵となることは間違いなかったが、人類は未だ光速を越える伝達手段を発見できていなかった。そこで人類は<呪詛>を用いた全く新しい超速度惑星間ネットワークシステムを構築、奴らの襲来に備えた。決戦の時は近い。
とにかく、くだらない。この作品からダジャレと異常な展開を取り去ったら何も残らないのではないだろうか。とにかく、このネットワークシステムの阿呆らしさ、ラストのオチの脱力さ加減には脱帽だ。まったく、よくこんな展開、オチで小説を書こうと思うよなあ、と思う。このヒト以外にはたいへん抵抗がある行為だろう。作家としてのプライドとかなんとか。
小林泰三「SF作家・田中啓文批判」、安孫子武丸「駄洒落作家・田中啓文批判1」、田中哲弥「駄洒落作家・田中啓文批判2」、森奈津子「悪趣味作家・田中啓文批判」、牧野修「人間(!)・田中啓文批判」など、解説も×5でたいへんお得。解説タイトルを見てもらえればおわかりのように、各解説陣の、田中啓文への愛情がたいへんよく伝わってくる最高の解説となっている。個人的には芸風が多少かぶっている田中哲弥の投げやりな解説と、「タイトルではけなしてるけど、本当は愛情に満ちた文章」の、さらにふりをして、こっそり酷い事を書きまくっている牧野修の解説がいいと思う。
<人類圏>興亡史年表(作成:ハリー・センボン)、<人類圏>歌謡全集(編纂:ハリー・センチョップ)など、豪華付録もついてきてたいへんお得!なんというのか、とにかく、くだらない。
とにかく、素晴らしいので買うように。
01/02/08(THU)
マイムマイム
翳っていた月が、ふと顔を覗かせたのだろう。目の前を影が斜めに走った。振り返ると夜の天辺、黄色の一つ目が雲の隙間からそろり顔を覗かせている。満月の晩だ。
蒼白い月光を受けて影が浮かび上がり、幽かに揺れる。その影が向かう先に、校庭を行く。
ほんの気まぐれにしては戯れが過ぎるのかもしれない。立派な不法侵入罪である。しかし、今では宿直の教師もいないだろう。この学校は去年廃校になった。
ここを卒業して、もう十年以上になる。
時間とともに風化し、どこかに消えてしまったとばかり思い込んでいた中学時代の記憶がよみがえってくる。そのビジョンは自分が想像していたものよりも遥かに鮮烈で、ひょっとするとあの頃の一日の密度は今とは比べ物にならないくらい濃いものではなかったのだろうかなどと考える。
しかし、そんな記憶の中の風景も、今では単なる廃墟にすぎない。
構内に入り、中庭の花壇を横目でにらみながら、校舎へと足を進める。さすがに校舎の中にまで入る気にはならない。窓ガラスごしに中を覗き込む。月明かりに照らされて、闇に包まれた教室の中、机と椅子、黒板のシルエットだけが蒼白く、ほのかに浮かび上がる。他には何もない。
ここにあるのは学校の残骸だ。寂しいという感情が自分の中に浮かび上がってきたことに気づき、そのことにまず驚く。本当に驚く。また月が翳った。一面の闇。
仕方なく家に帰ろうと踵を返す暗闇の中、幽かな物音がするのを感じる。音楽と足音。それも一人のものではない。残響音をともなって響く。好奇心を覚え、音のする方向へと回廊を廻る。体育館の方向だ。
そっと近づいて、窓から覗く。キュッキュッと鳴る体育館シューズの音、幽かなざわめき、そしてどこか間抜けで郷愁を誘うメロディが聞こえる。
雲が流れ、体育館の2階の窓から月光が中に降り注ぐ。気のせいか、さっきよりひときわ光は濃くなったように感じられて、淡い月明かりの中、いくつもの白い物体が音楽に合わせて揺れ動いている。聞こえるメロディと歌声、それらが何であるのかは眼が慣れるまでわからなかった。
マイムマイムだ。
体育館の中、月光を浴びながら、体操服、そしてブルマ姿の女の子たちが、マイムマイムを踊っている。つながれた手と手、それは白く、その輪郭をかすかにきわだたせて、一人一人が輪の一部となって、くるくるとまわる。踊る。冷え冷えとした体育館の空気の中、漂うメロディ、彼女たちの歌声。しかし、ここは廃校になったはずだ。彼女たちは誰で、いったいなぜこんなことをしているのだろう。自分の中で多少の好奇心といいようのない不気味さが葛藤し、そして好奇心が勝った。たぶん彼女たちは中学生だろうし、何も身に危険が及ぶような事はないのだろうとたかをくくっていたのかもしれない。
それに彼女たちのダンスにはどこかこの世のものならぬ美しさがあった。
歌声が聞こえる。
永遠に続きし イザヤの神代
救いの井戸より 聖なる水を
マイム マイム マイム マイム マイム ベッサンソン
マイム マイム マイム マイム マイム ベッサンソン
ふと、学生時代に読んだ宗教史の教科書のなかの一節を思い出す。たしかこれはイスラエルに古くから伝わる歌であったと記憶している。そもそもこの歌詞は旧訳聖書「イザヤ書」の中から取られたものであるはずで、彼女らの歌っている日本語詞のように、これは神へ祈りを歌った歌なのだ。そもそも「マイム」とは「聖なる水よ」という意味だったはずだ。日本ではフォークダンスの曲として有名なこのマイムマイム、じつは宗教的な意味合いの強い、儀式的な側面をもった曲なのだ。そう考えると、何かこのフォークダンスが黒ミサの集会のように思え、ますます不気味に感じられた。
しかし、それでもその場を後にしなかったのは彼女たちの踊りに魅了されていたのだろうか。
歌詞はしだいに恐ろしげなものに変わっていく。
いたずら仔猫は 手足をもいで
小鉢に植えたら 窓辺に飾ろう
マイム マイム マイム マイム マイム ベッサンソン
マイム マイム マイム マイム マイム ベッサンソン
覗き屋小人は 目玉をえぐり
悪さができぬよ お空に捨てよ
マイム マイム マイム マイム マイム ベッサンソン
マイム マイム マイム マイム マイム ベッサンソン
彼女たちは笑っている。
まわるまわる。繰り返し揺れる手と手。
歌声がぐるぐると周囲をまわる。
じっと彼女たちの姿を見つめる俺の目の前から、窓枠だけを残して体育館が消失した。
空間に窓枠だけが浮かび、そしてその四角形の中、彼女たちは踊る。くるくるとまわる。
そして雲が消え、地面が消え、空が消えた。
頭上に広がる闇はすでに宇宙のそれではない。その先に進むも永遠に何もない、無限に広がる虚空の闇だ。
逃げようと思った。しかしどこへ?彼女たちが微笑む。
窓枠の前、すでに手足も動かなくなっている。
いたずら仔猫は 手足をもいで
小鉢に植えたら 窓辺に飾ろう
ふいに光景が変わった。高い、高い、視点。
眼下に見えるあの男は俺で、では、俺はいったい。
覗き屋小人は 目玉をえぐり
悪さができぬよ お空に捨てよ
振り向くと眼窩を紅く染めた、目のない俺が、こちらを向くのが見えた。
今はもうない月の代わり、果てしない無限の闇の中から、覗き屋の俺を見ている俺の、眼球。
01/02/07(WED)
銀河帝国の弘法も筆の誤り
田中啓文「銀河帝国の弘法も筆の誤り」(bk1)を買いました。
表紙。
そして、帯。
とにかく、ダジャレだな……。
人類の生命のみを持ち去る精神生命体<ファントム>を撃退するため、人間の脳千個を並列駆動させる迎撃宇宙船、サイモン・ライト2世号の活躍を描く「脳光速」、人類外の知的生命体とのファーストコンタクトのために弘法大師がひっぱりだされ、なぜか禅問答をする「銀河帝国の弘法も筆の誤り」、大量のゲロとともに銀河を彷徨う男を描いた「嘔吐した宇宙飛行士」、呪いの感情を利用して光速を超えるネットワークを形成する「銀河を駆ける呪詛」など、短編5本が収録されてます。
小林泰三「SF作家・田中啓文批判」、安孫子武丸「駄洒落作家・田中啓文批判1」、田中哲弥「駄洒落作家・田中啓文批判2」、森奈津子「悪趣味作家・田中啓文批判」、牧野修「人間(!)・田中啓文批判」など、解説も5本ついてお得!
これを読まずして、今、何を読むというのか!ほかに読むものはたくさんある。
01/02/06(TUE)
突起物
ノーベル賞もののアイデアを思いついた俺は忘れないようにと、それを記録しておくことにした。旧式のラジカセのRECボタンを押す。ガチャッ。
―――とっても素晴らしい仕事を思いついたんだ。聞いてくれるかい?「突起物占い」っていうんだ。いいかい、暗がりの部屋の中、俺は一人座っている。下半身には何もつけていない。占って欲しいやつは俺の下腹部の突起物をいじるんだ。そうさ、ちんちんさ。ちんちんをいじってもらうことで、俺は、神様とチャネリングする。そして、天啓を、得るのさ。もちろん、客は選ぶぜ。可愛い娘っ子以外、お断りだ!不細工なのが来たら、チェンジさ、チェンジ!どうだい、いかしてるだろう?これは俺が想像しているより、ずっとつらい仕事になるだろう。でも、そのほうが達成した時の喜びは大きくなるはずだ。それにこれが俺の天職ではないだろうか、今ではそんな気すらしてるんだ。俺はきっとやり抜くぜ。だから応援してくれよな。ああ、神様……ハァハァ………
そこまで言うと、俺はSTOPボタンを押した。ガチャッ。
この素晴らしい思いつきを誰かに聞かせてあげたい。そんなことを思ったが、あいにく友人と呼べる人間はただの一人もいない。しかたがないので、テープを入れた茶封筒に「カミサマ」とだけ書いて、ポストに投函することにした。
その茶封筒は神様のもとに本当に届いて、激怒した神様は七日七晩、火の雹を地上に降らせ、そうして、世界は滅びた。
石堂戯作
はドン・イシドロ・パロディからきてるネーミングなのか。いや、「美濃牛」とか「黒い仏」登場の名探偵(笑)の話なんですが。それは気づかなかった……って、ふつう気づかないような気がします。(1月14日の大森日記参照)
【単行本・小説】 秋山瑞人「猫の地球儀 焔の章」 メディアワークス
【単行本・小説】 秋山瑞人「猫の地球儀その2 幽の章」 メディアワークス

やはり、時期的にいうと今さらだ、という思いもあります。Google検索のヒット数を見てみよう。ほら。だからちょっと他の人が書かないようなことを。
物語の舞台は宇宙。自転による人工重力までが発生している巨大衛星トルクには電波ヒゲなる器官で言語のやりとりや、ロボットの操縦などを行う高度な知性を有した猫たちが住んでいた。もちろんトルクは猫たちが作ったものではなく、はるか昔、人類の手によって造られた物。ただし既に人類は死滅して、そこには進化した猫たちと人類の残した遺産、自らの意志をもって行動するロボットたちなどが遺されている、という設定。
物語のメインとなる登場人物は3匹。トルクの猫たちが「地球儀」と呼び、死者の魂が向かう先であると信じられている地球に行くことを夢見る存在、「スカイウォーカー」の三十七番目である幽(かすか)、スパイラルダイブと呼ばれるロボット格闘の頂点を極める事を目標にしている焔(ほむら)、そしてそんな焔の大ファンであり、トルクでは天使と呼ばれる人類が残した遺産の1つ、活動写真を見ることを夢見るメス仔猫、楽(かぐら)。この3匹がそれぞれの持つ夢に向かっていき、そして何がおきたか、というお話です。表紙イラスト見るかぎりでは「女の子とその相棒猫のほのぼの宇宙ファンタジーかなあ」とか思ったりしがちですが、ぜんぜん違う。ほんとうに違う。たいへん硬派な宇宙ロマンです。男の生き様、という感じ。
驚いたのは作者である秋山瑞人の文章の達者さ、言葉の選び方のセンスであります。表紙イラストの女の子、じつは幽の相棒ロボットなんですが、その名がクリスマス!オデコに書いてある(笑)彼女の登場シーン、次の主であるスカイウォ−カーをじっと段ボール箱の中で待ってるとこだけで既にじーんと来てしまっていた俺。相変わらずこういうのに弱い。読者の心の琴線に触れる表現使わせたら、かなりの凄腕さんなのではないかと思います。
しかしながら、作品全体を俯瞰してみるに、構成的にはちょっとブツ切りな感じが否めないかも。各章ごとの表現はパーフェクトなんですが、全体通して読むとどうもスムースでない印象を受けます。特にこの物語では大集会なる宗教組織とスカイウォーカーである幽の対立、最強を目指す焔と幽の(どちらかというと一方的な)対立、主として2つの流れがあるのですが、それらが上手く構成されてるかというと実はそうでもなくて、ものすごく記憶に残るシーンは多いけど、流れはぎこちない感じです。これはあくまで予想なんだけど、秋山瑞人、基本的に短編資質の人なのではないかと。過程としても短編の積み重ね的な組立て方で書かれた話なのではないでしょうか。
あと、ちょっとひっかかった点は大集会←→スカイウォーカーという対立の構図を、狂信者集団vs.真実の追究者という図式にしないつもりならば、大集会という組織が「地球儀」に向かうというスカイウォーカー達の目標を危険思想と断じてなぜ排除しているのか、その理由にもっと必然性を持たせなければいけないのではないか、と感じます。ソウルセイバーなるロボ集団駆ってまで、なぜに異端者の摘発、拷問、処刑をおこなっているのか。その理由をきちんと描かないと。焔の章あとがきにおいて書かれている、「天才がその社会の価値観と真っ向対立するような夢を追いかけるという行動に出たときの事の顛末」というテーマについて(個人的にはあとがきにその作品のテーマを思いっきり書くのはいかがなものかと思う)描きたいならば、その社会の価値観がなぜ成立したのかという社会的背景を読者に伝えておく必要性があるでしょう。これだけのモノを用意しているのだから、そこがたいへんに勿体無い。あまりにも魅力的なパーツばかりなのに、なぜそのパーツがそこにあるのか?の必然性がちと曖昧な感じです。この作品は、それだけのことを語るだけの価値のある重い重い作品でしょう。
もうひとつ贅沢を言うなら、トルク内におけるスパイラルダイブの社会的機能とかもからめて描くともっと深みが増したかもしれません。
ところで、やっぱり、2冊目、幽の章の後半以降は琴線触れまくり、涙腺爆弾ですね。ロマンだの、大変なことだの、いろいろと。個人的にシャボン玉のシーン、ショック小説だと思ったよ。まったく、あぶなくて仕方ない作品が多いです。困ったものです。一気読みはたいへん危険ですが、やはり、それだけの価値はある作品なので読む。やはり大変困ります。
そういえばこれ読んで、ますむらひろし「コスモス楽園記」の前半部分をちょっと思い出しました。ともに隔絶された空間に取り残された猫たちが、自らのルーツを探す話。人類の遺産が間違った使い方で猫たちに伝わっていたりするところも共通してますね。
01/02/05(MON)
最近
なんだかもう、ここに本当の事なんかまったく書く気おきへんのですが、ダメでしょうか。じゃ、ちょっとだけ普通の話題。
ミステリィ
ええと、ネット巡回してるうちにどこぞで見かけた記憶があるんだけど、どこだったかはわからなくなってしまった……。ここだ!というURLとか、事の真偽についての情報を御存知の方は知らせていただけるとありがたいです。なかった場合にはわたくしスズキトモユが見た白昼夢、幻想だったと解釈してください。つまり、あまり本気にしないこと。
長い前置きですね。そうそう、ミステリィってことで森博嗣。そんなにファンというわけでもないのですが、話題にした回数多いな……不思議です。
最新刊である短篇集「今夜はパラシュート博物館へ」収録、「ぶるぶる人形にうってつけの夜」における西之園家御令嬢と小鳥遊練無くんの共演で、犀川&萌絵のS&Mシリーズと瀬在丸紅子のVシリーズが世界を共有しているということが判明したわけですが、実はそれは読者の目を欺くための一種の煙幕。本当は時代がずれているらしいのです。つまり「ぶるぶる人形………」に登場した西之園さん、西之園家御令嬢といっても、萌絵ではない、あのひとなわけですね。今までのシリーズ読んでる人ならきっとおわかりでしょう。というか、実は紅子さんの子供が犀川創平、という噂。「そうへい」の「へ」でへっくんと呼ばれているとのこと。たしかにVシリーズ、ネット、携帯など、いわゆる最新グッズ(笑)全然登場してないですね。このシリーズに感じた違和感ってそこだったのかなあ。紅子さんの実験器具とかもたしかにアナクロでアナログな印象受けますしね。これ、シリーズ最終作で明らかにされる最後で最大の謎なのかもしれません。あくまで、噂です。
nDiary
きのう、Rubyインストールしてみたり、ドキュメントちょっと読んでみたりして、うちのページの更新に使えるかどうかを検討。けっきょく面倒なのはタグ付けと過去ログ整理なんで、そこが自動化させられるなら嬉しい。うちのページ、とくに日記部分はスタイルシート使い倒しなんで、デフォルトのままだとそこが引っかかるかなあ………と思ったんですが、有里さん、2月3日日記での自分専用クラス指定フィルタみたいに自分用のフィルタ書けばなんとかなりそうですね。ちょっとずつ準備していって、1周年以降のサイト(仮ネーム:mhk2周目)運営はそれでやってもいいかも。
田中啓文
2月8日、つまり明後日、ハヤカワJASF文庫から「銀河帝国の弘法も筆の誤り」(bk1)が発売されるので皆さん買うように。世界一最低なSF単行本タイトルだと思うのですが、どうでしょうか?ちなみにハヤカワ文庫、2月の国内作家新刊ってこれだけ。とほほ。グインがありました。見落としてたよ。………いろいろ間違いあるなあ。
そういえば、集英社スーパーファンタジー文庫時代の単行本、「蒼き鎖のジェラ
緊縛の救世主(メシア)」読みました。はっきりいってムチャクチャにもほどというものがあろう!というお話でしたが、とりあえず、すごいということだけは伝わってきました。
ものすごく書きにくいですが、あらすじ。舞台はナチスドイツやムー大陸、戦国時代の日本までがやけくそのように建ち並び、ヒトラー、ナポレオン、ジンギスカン、織田信長(作品内ではノブナガ)などが頭悪げに群雄割拠しまくる<EL>という惑星。ここに不時着した、ボンテージルックに身を包み、オパーイまるだしの素肌に鎖を巻きつけた、なんかもう、ギリギリとしか言いようのない格好のジェラという元女宇宙海賊が、現地人の少女リュリと出逢い、そしてレズプレイに目覚めながら、信長(物語内ではノブナガ)と戦ったり、始皇帝を誘惑しようとしたりする話です。合ってるよね?書いてる本人が不安になるような話です。ミッキーミルキーマウスとかもそういう生物として登場するんです。いいのか。とりあえずプロローグが21コあって、それで終わってるあたりとか(つまり本編全部プロロ−グ)、続刊がついに出なかった(;д
;)
あたり、注目に値すると思います。イラストは松本花!こんなデタラメな話にイラストを、仕事とはいえ、大変だ………。
とにかく素晴らしいのでbk1とかで買おう。4年前の作品なんで、ふつうの書店で探すのはきっとむつかしい。BOOKOFFとかのが早そうだ(;д
;) 。
こんな設定(展開)はイヤだ!
ライトノベルつながりで。逆説的にライトノベルとは何か?の基準が浮かび上がってきているような気がします。
嘘で―――す。
秋山瑞人「猫の地球儀」
2冊のレビュ間に合わなくなった。スマン。最近そんなのばっかし。たまっていく……いろいろ。
01/02/04(SUN)
日曜日
虚ろの家の中の虚ろな男は
ある限られた方角にだけ歩き、
どこまでも広がる書架や、
新刊本のポップや、
彼の愛する書物の
ざらざらとした背や、中国から
伝わる奇妙な絵柄の刻まれし牌や、
点棒や、*テンリーダーや、
金額の分からぬチップなどに触れる。
男は一人で、残りの面子は全員容赦ない。
往ったり来たりするその手が、最初の
手牌にさわり、それをただ繰り返す。和了ることもなく。
帰宅し、ただ何となく、
孤独なベッドに横になり、納得する、
その薄明の中で切りもなく果たす行為が、
自分には納得のできない、謎の
神が操る遊戯の規則に従っていることを。
一応トップ目、そんな時、親からリーチがかかって安全牌もなく、
気まぐれに2枚持ちの
を切ってみれば、
(ドラ)と
のシャボ待ち、そして裏ドラが
だったり、
あっという間にダントツラスまで落ちてみたり、
東1局に倍満が出て、知らない間にダントツの3着目、
親番でもツモることすら許されない状況、なんとか頑張って、
2着目まで上がるも、
こんな聴牌 ![]()
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ツモ:
から当然の
切りしたら、
2,000点しかないラス目から「ロン」の声がかかったり、あげく間
のラス牌だったり、次の局、
こんなリーチ ![]()
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(ドラ:
)をかけたら、
一発目のツモ
に、
ラス目だった親から「ロン」の声、
こんな手 ![]()
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で、
ラスまであっという間に落ちてみたり、
たとえ
と入れ換えてみたとして、
――― おお、神よ、そっちは高めだ ―――
苦労に苦労して2件リーチをかいくぐり、
2,000点を和了るも、
親番迎えた次局、倍満を親かぶりしてみたり、
あげく、チップ5枚オールだったり、
飛び寸前な自分以外が均等に平たいので、跳ね満ツモっても、満貫直撃しても、
結局ラスな状況だったり、
半荘10回やって、ラスが70%、3着が30%だったり、
暗く沈んだはかなき声で、呪詛の
言葉を繰り返し、動詞と
形容詞をあれこれ変化させ、
出来不出来はともかく、この詩を物する。
*テンリーダー:4人の点数状況をデジタル表示してくれる全自動卓。便利。今はもう、これが普通か?
ボルヘス「土曜日」という詩のパクリです。
渋谷Book1stで本買った後、なんとなくフリー行ったらこんなことに(;д
;)
もう、麻雀はしません。
そういえば
愛と青春のイタタタ。が復活されたのはたいへん喜ばしいことです。
01/02/02(FRI)
口の中が痛い。(この文章もついでにイタい)
どうやら舌の付け根、ちょっと右側のあたりにかなり大きな口内炎が出来てしまったようで、話そうと思っても舌がもつれて上手く喋れないし、なにより痛い。ならば黙っていればいいじゃないか、と気づいて、口をつぐんでいることにした。まるで問題なし。じつは喋る言葉の半分くらいは独り言だ。部屋で一人黙っていればオールオッケー。喋れないのは別に問題ないけれど、食事が痛くて出来ないのはたいへんつらい。ちょっとでも刺激があるものを口にしたりすると電流が走るような痛みが口の中に走るのだ。ビーッと。そもそもピザーラやドミノピザやらからLサイズを最低2枚、朝昼晩3回宅配してもらい、それを1.5リットルサイズのペプシコーラで胃袋の中にもりもりと流し込むような強烈かつ健康にたいへんよろしくなさそうな食生活を日々繰り返している俺にとって断食しろというのは死の宣告にも等しいのだ。ドミノピザの最近のお気に入りメニュー、本ずわいガニとブロッコリー、そしてチーズ、エビの組み合わせが絶品な「かーにバル・クイーン2」、スーパー・デラックス、バジリコ・デリシャス、シーフード・デラックス、スパイシー・アルティメットなど4つの味が楽しめる「クワトロ・ドリーム」もいろいろ楽しめて美味しいし、同じく4つのメニューがひとつのピザに!タイプながらボリューム主体のメニューが揃った「クワトロ・ジャイアント」、どれもなかなか捨てがたい。そうそう、やはりピザーラも悪くない。「TNTダイナマイト」は食べれば食べるほど俺の食欲を刺激してやまない絶妙なスパイシーさ加減だし、オリジナル商品の「茄子ミート」もたまに食べるには良い。ああ、書いているうちに堪らなくなってきた、食べたくて食べたくて仕方ないが、やはり痛いのは嫌だ。我慢するしかないのかなあ。これを機会にダイエットしてみるのも良いかもしれない。そもそもなんでこんなに宅配ピザばかりを食べているかというと、太りすぎで部屋から出られなくなったからだ。腹がドアにつかえて出られない。たしか、年明け前までは身体を横にすれば出られた、ような記憶がある。自分的に不愉快な行為、たとえば息を目一杯吐いて腹をへこましてみたり、などをしてまでこの部屋の外へと出なければいけない必然性を感じ得なかったのだ。着る服も無い。XXXLサイズでもすでにキツいのだ。今は使わなくなったシャワーカーテンを身体に巻きつけて服の代わりにしている。まるで遠い昔、ギリシャにいた賢人のようだ、などと考えるが、それはたぶん勘違いでどう考えてもそんなにいいものではない。そういえばこの部屋から出なくなってもう二年にもなる。しかしながら、自らの意志をもって部屋に閉じこもっているのと、物理的な理由から脱出不可能になっている状況とでは、やはり違う。ぜんぜん違う。そんな事を考えているうちに急に暗澹とした気分になってきた。喉が痛い。ひょっとすると、喋れなかったのは口内炎の所為だけではなくって風邪の所為なのか。自分はここから出ることが適わぬ身上なのにウイルスは平気な顔をしてこの部屋の中へとやってくる。ふと気づく。熱がある。ふらふら、どたどたとベッドへと向かい、倒れこみ、横になる。暗転。目をつぶったままに考える。俺にはもはや、目蓋を開いたり閉じたりする自由と、その可能とが与えられているだけにすぎないのだ。ならば目は閉じておこう。自らの意志をもって。その結果、目ヤニのたまったまぶたの裏に、俺は恐ろしいものを見た。眠りの前のほんの1ステップに過ぎなかった、目をつぶるという行為の裏側にあった、巨大な虚無の闇を。その虚無の闇は際限もなく拡がった深淵であった。誰しもこの深淵の深さや広さを言いあてることはできないであろう。
――どうか諸君に再びお願いがある。山椒魚がかかる常識に没頭することを軽蔑しないでいただきたい。牢獄の見張人といえども、よほど気難しいときでなくては、終身懲役の囚人が徒らに歎息をもらしたからといって叱りつけはしない。
「ああ、寒いほど独りぼっちだ!」
注意深い心の持主であるならば、山椒魚のすすり泣きの声が岩屋の外にもれているのを聞きのがしはしなかったであろう。
――井伏鱒二 「山椒魚」
ビックリ
じつはこのページをリンクしてくださってる皆さまについては、アナライザだのなんだのを使ってけっこう把握してるつもりだったんですが、いつのまにか大森望さんの超軽量万能リンク集に登録されてたのにはビックリ。なんでなんでしょうね………とかちょっと考えたら、コレ細井さんのしわざと違うのかなあ、とふと気づいた。たぶんそうでしょう。SF/ホラー系日記のカテゴライズになってるあたりがどこにいってもなじめないコウモリページっぽいな、とちょっと思いました。
01/02/01(THU)
とてつもなくどーでもええ話題。
今発売中のSPA!に載ってる中原昌也の映画評の文体、WestRiverさんの文体そっくり。コンビニで見つけて微笑む。それにしても中原昌也、SPA!原稿だからかどうかは知らないけどけっこうテキトーに書いてる気がします。
【雑誌】ヤングキングアワーズ 3月号 少年画報社
しばらく感想書いてなかった。ジオブリ神楽の面々のエロカレンダー、今さらながらちょっと欲しい。ところでそんな伊藤明弘「ジオブリーダーズ」。ホームレス、野良社長、野良社員な神楽の面々。この人たちはどこに住んでいるのだ?あとは赤く塗れだのツノだのなんだの。とりあえず企業としては神楽に明日はないな……。六道神士「エクセル・サーガ」はなんだか一人増えた。エルガーラとかいうヒト。てっきり俺もゲストキャラだとばっかり思ってたのでエクセル同様以外でしたマル。しかしこんの縦ロールで巨乳でデカイひとをどー使おうというのか。ちょっとは話をすすめい。まずはすみません。宇河弘樹「朝霧の巫女」、やっと最近ちゃんと読んで面白いとか思いはじめてみました。でも単行本まだ買ってないんだよね。平野耕太「HELLSING」は「ミレニアム」サイドのエピソード。猫耳というか獣耳キャラが出てきちゃたヨ。これは少年、それとも少女?平野耕太の軍人エロショタ本持ってる俺的にはそっちにきたんかいな、という思いです。ふう。ところで●どうなったんスか!?奇妙な物語●………俺に聞くな、な原作:佐藤順一 漫画:美夜川はじめ「ストレンジ・ドーン」最終回ですが、コレってアニメの最終回の逆転?でいいんでしょうか。どっちも何の解決もなされないままにほっぽりだしパターンなんですが。帰っていったのは誰か、が違うだけ。オイオイ。
【雑誌】 近代麻雀 3/1 竹書房
巻頭カラー、じつは大人気なのか、フリーで「御無礼」とか流行るのはヤメろ、な、天獅子悦也「むこうぶち」。傀のクセを読みきったと錯覚した江崎に襲いくる傀の猛反撃。江崎の「チィ!」の表情はたしかに素晴らしい(笑)ところで傀はともかく、残り2人のメンツの鬼畜さ加減も素晴らしい。ラストの劉の台詞とか、酷い、でもカッコいいよね〜。片山まさゆき「牌賊!オカルティ」。「倍満和了でトップだ」とか考える前に満貫直撃とか誰かリーチ棒出したら跳ね満ツモで足りるとか考えやがれ。というか普通そう考えるね。トップの梨積的には「3着、4着、リーチ棒出すな〜」ってのがまず念頭にあるはずなんだけど。今回のエピソードは状態最悪で頭グルグルになってる岬君の目腐れ仕掛けが見どころでした。ところで第12期最強位はプロ連盟の森山さんでした。なんだか地味な人が取っちゃったな(;´Д`) というか決勝卓のメンツ全員ジミだからなあ。今回予算、あんまし無かったのかなあ、会場も普通なところだよね。
【雑誌】 快楽天 3月号 ワニマガジン
読みきり登場、作者名の+はなんだ?なOKAMA+「椿」。音に埋もれる、うずもれる。カサカサと枯れ葉の音、それに埋もれる夢を見る。そんな若者が見た幻想の物語。ベッドルームに枯れ葉が降り積み、いつしかそこに椿柄の和服少女が。ものすごく正直言うと、やはり枯れ葉って描くの、むつかしい。これだけの画力持ってみても平面的に見えてしまうからね。しかも実質描き込み量膨大なのはやはり枯葉部分なんだけど和服少女、そして椿の引き立て役として存在するものだし……見開きの次のページくらいがちょうどいいバランスなのかも。ピロンタン「ガチンコ★エンジェル」はバカですね〜。真性なのがアレで彼女と無理っぽいツトムくんが一念発起してクリニック行ってみたら開運、金色のチンコであーだこーだ。「くらえ!!特別麻酔!!」(死)松本耳子「液晶の女」はネカマな男がメル友と会うのに女装して…可愛ええ話だす。綾瀬さとみ「ポチャポチャ天国」は彼氏のもとへゴー!レッツH!な女の子がエレベーターで遭遇したのはデブデブ二匹。なんでこんな事に……焼肉だ!!なんか知らんけどメルヘンチックなラストでしたマル。ところで朔ユキ蔵「脱性少年的カイテキ妄想生活」。脳内に広がる少年の18の扉。それはクラス全員の女子で妄想してポン。扉は開く。何を言っているのか。つまりはオナニークラス女子全員制覇なわけですが、ラスボスは強敵だ!どうやったら戦えるんだ?!クラスメイト女子全員に「有罪!」判決喰らうとことかこのヒトらしいです。新連載、櫻見弘樹「はじめてのサスペンス」、米倉けんご「エヴァーグリーン」、ともにいいです。「エヴァーグリーン」はスゴイいいね。