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  comic novel magazine etc.

comic

堂高しげる 「全日本妹選手権!!」 vol.1
原作:鍋島雅治 作画:花小路小町 「東京カルメン」 1巻
はっとりみつる 「イヌっネコっジャンプ!」 4巻
二宮ひかる 「ハネムーンサラダ」 4巻
comic さくいん

magazine

ヤングアニマル No.20
近代麻雀 11/15
ヤングキングOURS 11月増刊
コミックメガストア 12月号
magazine さくいん(更新停止中)

novel

秋山瑞人「イリアの空、UFOの夏(その1)」
鯨統一郎「なみだ研究所へようこそ!」
ジャック・ケッチャム 「隣の家の少女」
牧野修 「王の眠る丘」
ジャック・ケッチャム(訳:金子浩)「老人と犬」
ジャック・ケッチャム(訳:金子浩)「オフシーズン」
novel さくいん

etc.

Hellsing ORDER #01「The Undead」
ナジカ電撃作戦 #002 「可憐なパートナーは美しき弾丸と共に」
VANDREAD the second stage #02「Be My Baby」
ココロ図書館 第1話 「司書になります」
まほろまてぃっく 第2話「女教師沙織二十五歳」
コメットさん☆ 第29話 「カスタネット星国の嵐」
ちっちゃな雪使いシュガー 第2話 「ちっちゃなルームメイト」
ちっちゃな雪使いシュガー 第3話 「きらきら、ぽかぽか、ふわふわ」

 2001/10
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01/10/11(THU)

すべて移ろい行くものは永遠なるものの比喩に過ぎず

 しかし日常がないからここに書くことがない。あ、洗濯しました。アニメ時空に引っ越したい。
 グレゴリー・ヘミングウェー氏の死についての、Beltorchiccaさん10/10日記での考察は面白いな――。でも、息子のパクり問題そのまま題材に使った掌編、「何を見ても何かを思いだす(I Guess Everything Reminds You of Something)」はいちおう生前未発表だったと思うから、そこらへんヘミングウェイ的には気を使ったのかも。まあ、「結局、息子は終始一貫だめな男だったということを、いま、父親は思い知らされた。」とか書かれたら、たまったものではないか。

【単行本・小説】 秋山瑞人「イリアの空、UFOの夏(その1)」 電撃文庫

秋山瑞人「イリアの空、UFOの夏(その1)」 またずいぶんと時間かけてしまった。
 もともと電撃hp連載中の作品3話に修正加えて1冊にまとめたものであり、第3話「正しい原チャリの盗み方 - 前編 - 」なんか本誌掲載の段階で読んでるっていうのに。
 秋山瑞人の文章読んでると転がっちゃうんで、運動量も時間も普通の本とくらべて余分にかかるってのは承知の上なんだけど、それにしても。

 未発表の電撃大賞応募作ふくめ、すべてが動物ものだった秋山小説( 「猫の地球儀」はいわずもがな、「鉄コミュニケイション」はひみつ、「E.G.コンバット」はペスカトーレ←嘘 )、今回はなんと、青春学園ラブコメ。
 ショック小説家、秋山瑞人であるからして、もちろん普通な青春もの書くはずもなく、舞台となる世界はどこか危うい予兆に包まれている。

 園原市立園原中学校。防空壕(シェルター)と隣り合わせにあるこの中学校では、月に1回、防空訓練でサイレンが鳴ると当たり前のように生徒たちはのたのた廊下に出てカメになる。休み時間、くだらないお喋りのネタに、いつまでもたっても起こらない「本物の戦争」話が出て来たりする。そんな、ろくでもない未来への予感がタチの悪いウイルスのように蔓延してる、そんな世界。
 夏休み最後の思い出として忍び込んだ学校の夜のプールから、浅羽直之の「UFOの夏」は急展開を迎える。誰もいないはずの真夜中のプールサイド、そこで遭遇したスクール水着の少女―――鼻血、錠剤のビン、彼女の手首に埋めこまれた銀色の球体―――、どこまでが現実かわからないわずかな時間と記憶の混乱。
 しかし、翌日、浅羽のクラスにやってきた転校生は両の手首にリストバンドをつけて、黒板の前に立って、こう、自己紹介をする。
「伊里野、加奈です」
―――浅羽の「UFOの夏」は、あとしばらく、続く。

 こんなに書かないでもいいよなあ。でも書いてしまった。書きたいから。この人の文章はやはり異常としかいいようがなくて、「いくら叙情性高めるにしても、何もこんな文章の組みかたしないでもいいよなあ……」といつも思う。さすがは「鉄コミュニケイション」で「あの物語にとどめを刺そう」なんて書くだけのことはある。ノーベル文学賞を電撃文庫で受賞したいと豪語するだけのことはある(藁 どの口が臆面もなくそんなことを! どの指がタイプしたんや! どの脳が! と秋山瑞人いろいろつまんだりひっぱったりしてみたくなるくらいに凄まじい。第2話「ラブレター」のラストの展開なんか、読んでて死んでしまった。蘇生にたいそう時間がかかった。
 と、いうことで読みましょう。

 じつは秋山瑞人、人物造形としてはまだまだあまり上手くないとみた。あからさまに綾波だったり榎木津(「京極堂シリーズの」)だったりするんで。完璧超人1000万パワーじゃないってことですな、とほっと胸をなでおろす。ところで続編は来月だけど、そこから先の巻は半年レベルは最低でも待たされるわけで、ファンとしてはつらいなあ、と思いました。なんか不思議な刊行ペースであります。

 この人の本、挿絵まったくいらないな……。

【ANIME】Hellsing ORDER #01「The Undead」

 う――ん、なんだかアニメの「マイアミ☆ガンズ」みたときくらいの違和感があった(藁 (注:画的に)
 けっきょく、われわれが何をもってヒラコー作品をヒラコー作品として認識してるかって話になるんだけど、こんな等身きっちり描けてて、デッサンも歪んでない画なんか平野耕太の画じゃないやい! ってのが俺的にはあるのかも。あと、やっぱし暴力、ギャグ、電波の3拍子そろってないとダメ。次回予告で使ったような電波画カット、本編にも導入してほしかったなり。
 CV的にはインテグラ@榊原良子がかなーりよかったけど、あとは普通。アーカード@中田譲治はなんか俺が想像してたより年寄り臭い。あと、もっともっとドジっ子っぽくならないとセラス@折笠富美子には萌えられないよ…とか思いました。
 そもそもBGMからしてアコギやらピアノやらフィーチャーしたきわめてまっとうな曲ばかりで、「やっぱマトモな吸血鬼アニメめざして作ってるのかなあ……」とか思ったりした。アーカード復活の時流れた曲はなかなかええと思ったけど。
 婦警に処女かどうか聞かないトコとか、最後のオチが「ギャフン!」じゃなかったりするのも、いろいろ惜しくて、吸血鬼もの観たい人にはオススメだけど、これ、ヒラコーか? と聞かれるとどうかな、という気がしました。

年寄りアーカードなんか普通な婦警電波セラスとしらないオヤジ@次回予告

01/10/12(FRI)

【ANIME】ナジカ電撃作戦 #002 「可憐なパートナーは美しき弾丸と共に」

 1回だけ見て「もうお腹いっぱい……」というのはこの作品の楽しみかたとしてひどく間違ってるのではないか? という思いから「毎週パンティーラ観ます宣言」を俺議会にて採択してみたい。エロティシズムというよりは眼福、あざとい、というよりはただただシュール、脳みそはあらかじめ取り外しておいてひたすら観たい。パンティーラ、別腹(べつばーら)。
 なんで逆立ちしてるのかサパーリわからん、リラ@井端珠里からスタート。とうぜんのようにおぱんつ全開。しかし調香師として一流なはずのナジカがなんでエージェントと二足のわらじ履いてるのかはよーわからん。白衣でのパンチラがないのは演出として中途半端かも(;´Д`)  心ここにあらずボイスなリラ@井端珠里がけっきょく人間ではなくて、超人的な知能・運動能力備えたヒューマリットとかいう限りなく人間に近い生き物だという事実が判明した。なんでそんなもの造ったかはまたまた謎。 そうえばリラ嬢、幼いように見えてそれなり出るとこ出てたりする。B81 W54 H83。 「マフィアの雇ったスナイパーの凶弾から判事の娘さんを守れ!」というのが今回のミッションなのであるが、「血を吸う天使」なるこの凄腕殺し屋さんどうやってもパンツ丸見えの衣装で来てるんで、めだってしゃあねーしゃあねー(;´Д`)  これから登場する殺し屋さんもみなさん全員この芸風を継承するとみた。あ、次回予告みたらさっそくそう。わかりやすい。スナイパーさんが大股開いたり、リラがすさまじい射撃テク(;´Д`) 見せたりしながら、なんとなく事件解決。風呂あがりに尻をふるリラの衝撃映像があって〆。
→ 会社で見てる人用にパンティーラ別ファイル。

【雑誌】ヤングアニマル No.20 白泉社

 山口貴由「蛮勇引力」。この作品のサブタイトルがものすごいことに今更ながら気づいた。「地獄のひまわり 健やかなる朝顔に 呪いの風を噴きかける!」だって。この見開きタイトルはヤングアニマル力なのだろうか? しかし朝露歩さん、ええなあ。「私も お手伝いします」ヽ(´ー`)ノ ほかはギャフン作品多し。原作:出海まこと 作画:高橋雄一郎「女刑事ペルソナ」。なんかぜんぜん盛り上がらないままに最終回。誰もが想像できるギャフンオチ、林崎文博「VF」とか。「マウス」が巻頭カラーなのも大いなる謎である。なんでそんなすぐ剥けるんだよ、な、文月晃「藍より青し」とか。「セスタス」「ホーリーランド」あたりが楽しみかなあ。たくまる圭「吉浦大漁節」特別編はほんの5ページ。ボーナストラックって感じかな。

01/10/13(SAT)

【単行本・小説】 鯨統一郎「なみだ研究所へようこそ!」 祥伝社 NONNOVELS

鯨統一郎「なみだ研究所へようこそ!」 鯨統一郎といえば、凄まじい強引力誇る作家さんなのだと思うのですが、この作品はいつものトンデモ歴史解釈ものとはちがって、心理学ネタですね。もっとも、やはりトンデモがつきます。

 メンタルクリニック「なみだ研究所」。新米臨床心理士である松本清は恩師のすすめにより、そこに見習いとして出向くことになった。ところがその所長たる伝説のセラピスト、波田煌子は見た目子供で中身も子供、トボケた会話とボケたピントの超絶天然ボケ女だった。「こんなんで大丈夫なのか?」 奇天烈な症状を訴える患者たちになんとか合理的な説明をつけようと苦心惨憺する松本ではあったが、症状にもまして奇怪な真実を解明するのはいつだって波田だった! いうなれば、トンデモ駄洒落連作ミステリであります。

 うーん、どう考えてもこんなトンデモない結論が導き出せるはずはなく、論理の飛躍だのそういうものを遥かに超えた異次元推理でもちろん普通は当たるはずないんだけど、なぜかそれが真実だというきわめてシュールなミステリ。もちろん作者である鯨統一郎がそれを正解だといってしまえば、読者側としては反論する余地もなく、ただその出鱈目っぷりに翻弄されるばかりであります。

 ただ、第1話「アニマル色のなみだ」の真相のあまりのダジャレっぷりにブットんで、「これは……!?」と思ってたらその後の話は案外普通になってしまったのが惜しいなあと思われました。とくに最終話なんか綺麗にまとめすぎに感じてしまったんですが、これは単に麻痺しちゃっただけなのかなあ。

 陰惨な事件を扱わなかったのも正解で、きわめて異様ながらも後味のよいユーモアミステリでありました。

【ANIME】まほろまてぃっく 第2話「女教師沙織二十五歳」

 う――む、原作に忠実、堅実なつくりだなあ。
 つーことで巨乳女教師妄想話。とにかく楽しいんですが、アニメ化したことによるサプライズはないかも。原作の単行本読んどけばそんなに問題なし、というか。ただ、まほろさん@川澄綾子の「エッチなのはいけないと思います!」が聴けたのはえかった。説教えんえんとしてたよヽ(´ー`)ノ 妄想女教師、式条沙織@高田由美の暴走っぷりと、お菓子大好き少女、大江千鶴子@真田アサミの「ふおおおおおお!」も素晴らしい。妄想炸裂パートとマターリパートのバランスが絶妙なのがいいのかなあ。いろいろぷるんぷるん揺れてたりしてヽ(´ー`)ノ よくアニメ化できたなあ、と感心しきり。トータル的に、かなりよい、といえましょう。

えっちなのはいけないと思います!「おおきくて、プルンプルンのバストが好みなの」

【ANIME】VANDREAD the second stage #02「Be My Baby」

 なんかバート、悲惨だな……とか思ってしまう。可哀想な奴だ。
 第2話の内容はエズラの出産、そして刈り取りの真実についてなんですが、真実言いたかったことは「男は肝心なときに使いものにならん」なのかなあ。男連中面白いくらいに全員ダメダメですな(;´Д`)
 無印のほうも全話通して見たんですが、やっぱわけわかんない設定で、マグノが移民船に乗ってたという事実考えるに、タラークもメジェールもともにたかだか100年弱の歴史しかない文明なはずなんだけど、そんな短いスパンで種としての繁栄にかかわるような部分歪ませたような文化を形成できるものなんでしょうか? とやはり考えてしまいます。たわわに実った黄金色の頭を垂れた稲穂にガソリンかけて根こそぎ焼き払うような行為が、なんで「刈り取り」なのか、それって意味あるのか? そもそも自分のクローン何体も用意しといて必要になったら殺して使う、とかのほうが効率良くない? など、不思議に思うことは山ほどあったんですが、一見意味なさそうな虐殺が狂気によるものであるという説明には多少納得といえないこともない。やっぱ苦しいけど。文明的に遅れてそうなタラークでさえ赤ん坊を工場で作ってるというのになんでそんな非効率的なことを、というのは当然頭に浮かびそうな疑問であります。
 このシリーズって結局「おとこのこ、おんなのこ、みんななかよく」というテーマを異様な世界観の中に放りこんだものだと思うんですが、それにしてもヘンな話だなあ、と思います。あまりに無理多いストーリーがゆえ、昔の地球を知ってる存在であるマグノが中心に据わってないとそのまま分解しちゃいそうな不安定さであるとも思います。やはり保護者が必要な物語なんだよなあ。
 作画はあいかわらず大安定だし、新シリーズになってからの3Dパートもいいです。今回のドレッド出撃カットなんかもなかなかよかった。そういえば、宇宙空間の表現としてパーティクル+αだけでなく、それらしいテクスチャ用意して貼るようにしたのが功を奏してるのかもしれません。前作の3Dって暗くて何やってるのかわからないカット多かったんですよね。頑張ってるかもしれないけど、見えない、というか。
 しかし毎回毎回ダサいタイトルだなあ、と思う。

わーお、いい男!やたら雄雄しいバーネットたんエズラ@いきみ中なんでコイツがなんでモテてるのか理解不能(;´Д`)

【ANIME】 ココロ図書館 第1話 「司書になります」

 ぎにゃ――! すさまじい話だな(;´Д`)
 人里離れた山奥にある小さな図書館、そこには……って、そもそもそんなトコ誰もいかねえよ!
 なんというのか、マターリ感覚とストーリーが存在しないというのとはまた別な気がしてならないんですが。すさまじく辺鄙な立地条件にある図書館に3人姉妹がメイド服で勤務していて……という設定もすごいんだけど、迷惑だからこんな10歳、司書として勤務させんなという印象であります。両親もメイド服で勤務してたんですかね。そして初めての客。「うーん、とくにないんだけど」 何しに来たのか(;´Д`)  絶版になった本でも図書館には普通あるだろ、とか、あれ、あっさり見つけちゃうんだ? とか、あのバイカーの存在はなんだったんだ、とか、そもそも、たかが1日遅れたくらいで取立てに行くな! とか、全員で迎えに来ちゃうの? 図書館空っぽ? だの、そもそもなんでこころの居場所わかんだよ、などなど止め処もなく頭の中にクエスチョンマークが渦巻いてしまうのでした。はじめての司書勤務だの、はじめての利用者さんだの、はじめての取りたて(藁 だの、ドラマになりそうな題材はいくらでも転がってるのに、普通に時間が過ぎて、なんとなく解決してオハリ、なんですな。とほほ。原作読んでないんですけど、こんな話なんですか? OPはなんかあざとかったけど、EDはいい出来だと思いました。

こころ@斎藤千和シュビムワーゲンでお迎え

01/10/14(SUN)

青でなく、ブルー

 今日紹介した3冊はある意味最低といえる強烈な3冊ではないかと思う。とくにジャック・ケッチャムはほかのも読みたい。次は「オフ・シーズン」だろうか。
 ところでさっき久しぶりに第1東風荘につないだんだけど、一般ランキング卓で打ってたら初対面の輩に「ちょっといいかな?」っていきなり話かけられて、「何?」って聞いたら「君はなんで上級ランキング卓で打たないのかな?」だって。「弱いものと打つのが楽しいのか?」ともいわれた。はわわわわ〜 別にいいじゃん、どこで打っても! そのゲーム、俺が90,000点くらい持ってるんならともかく、2着目だし(そいつ3つ目大ミンカンしてカンドラ4枚乗せて中張牌のシャボ、リンシャンからツモって跳ね満にしてた。打ち筋に文句言いたいのはこっちである)、Rだって下がりつづけて1700くらいしかないのに(;´Д`) そんなこと言われる筋合いないと思った。ここに何の工夫もオチもない愚痴書くのってたいへんに抵抗あるんだけど、日記だからいいのかな? そんなことをぼんやり考える。「コメットさん☆」でメテオママのデタラメっぷりみて心慰める。

【単行本・小説】 ジャック・ケッチャム 「隣の家の少女」 扶桑社ミステリー

ジャック・ケッチャム 「隣の家の少女」 1958年の夏。暖かい日差しの中、小川のほとりでザリガニ捕りに夢中になっていたわたしは長く伸びた赤毛をポニーテールにまとめた緑の瞳の少女に出会った。そのころ12歳と半分だったわたしは洗練された雰囲気の少女にいっぺんに心奪われてしまう。その美しい少女はメグという名前で、両親を交通事故によって亡くした彼女は、妹のスーザンとともに隣家のルース・チャンドラーのもとに引き取られてきたのだった。ある日私はルースが隣家の姉妹に厳しい折檻を加えている現場を目撃する。その光景にひどく衝撃を受けたわたしではあったが、そのまま見てみぬふりをする。ざっくばらんでさばけた女性のように思えたルースに、わたし含めた子供たちはある種の畏敬の念みたいなものを抱いていたからだ。しかし、姉妹、とりわけメグに対するルースの虐待は日に日にエスカレートしていき、その狂気はしだいにわたしたちをも巻きこんでいく。そして―――

 この作品について、あまり書くことはない。単純な読後感だけでいうならば、この本を読んだそれは、女子高生コンクリ詰め殺人についての詳細ルポを読んだ時のそれに極めて近しい。ただひとつ違う点があるならば、この物語に登場する少年たちはいわゆる悪魔的な存在として描かれていない点にあり、普通のやんちゃ坊主たち(エディは別として)だったはずの彼らが、暴君ルースの影響によって暴力と狂気渦巻くパラノイア地獄へと、やすやす堕ちていくあたりにある。

 わたしことディビッドは、俺自身、そしてあなた自身でもあるのだ。

 だから残酷描写が極まった終盤の展開よりむしろ中盤の展開のほうが個人的にはキツく感じた。自分が同じ状況に置かれた場合、きっと同じことをしてしまうだろう、そんなことを思うからだ。日常が狂気へと少しづつ流されていき、自分がそれをたやすく受け入れてしまう。心の中でどこかそんな異常極まりない状況を望んでしまうこと、他人についてひと欠片の想像力も持ち合わせず、自らの欲望のおもむくまま、玩具のように扱うことの持つ悦び。自分の心の中のどこかににあるそんな昏(くら)い部分、けして見たくもないものをこの作品は目の前に突きつけて来る。無感動のままに状況に流されゆく情けない主人公、ディビッドの中に自分と同じものを見てしまうのだ。

 ジェック・ケッチャムは短文で読者に衝撃を与えるのが抜群に上手い作家であると思う。たとえば、第3部24章。たった1行の文で終わってるこの章に書かれていることは途方もなく恐ろしい。やってることのベクトルはぜんぜん違ってるんだけど、秋山瑞人作品読んでから、それほど間を空けずにこの作品を読んだというのは何か同じものが中にあるような気がしている。それは瑞々しい描写の中に、凄まじく厳しいものを忍び込ませて読者に全力でぶつけてくる筆致の冴えであり、つまりは、ふたりともショック小説家という点においては共通なのだ。

【単行本・漫画】 堂高しげる 「全日本妹選手権!!」 vol.1 講談社

堂高しげる 「全日本妹選手権!!」 vol.1 「お兄ちゃん大好き!」な妹・妹・妹、の1冊。

 「なんで妹なんだ?」という疑問は尽きないところだと思うが、何故なのかはやはりぜんぜんわからない。
 だって、お兄ちゃん、お兄ちゃま、あにぃ、お兄様、おにいたま、兄上様、にいさま、アニキ、兄くん、兄君、兄チャマ、兄やとか呼ばれたって、キミは俺の妹じゃないもん!!

 考えてみるに妹属性というのはよくわからない。他人の妹はもちろん妹じゃないし、自前の妹ったって12人もいるわけないし、タイプだって千差万別だし、そもそも自分に似てるし……。
 登場するタイプ、シチュエーションともに異なる3人の妹たち(純真→本物の兄、天然→腹違いの兄、小悪魔→義理の兄)の行動が、アナウンサー、解説者(?)のツッコミ交えつつ、東京ドームの大画面にモニターされ、それを5万人の妹萌えダメ人間たちが鑑賞する……というシチュエーションで展開するこの「全日本妹選手権」もその点においては意味わからなくて、見てる人間にとって(もちろん彼らの分身である読者にとっても)彼女らはべつに妹でもなんでもないんだよね。

 ひとつ考えられるのは、物語の中でぬるま湯的モラトリアム感を長続きさせるためのメカニズム、ととらえてしまうことで、そこから先の関係性に進むことを禁じてしまうための精神的隔壁みたいなものなのかなあということ。いろんなタイプの可愛らしげな存在がいて、彼女らが萌えるようなシチュエーション産み出してくれさえすれば満足、それ以降の過程は面倒だからいりません、というのがあるのかなあ。つまり外部からの視点でじゅうぶん満ち足りてしまうというある種の淡白さを示しているのかもしれません。これはかなり適当な考察であります。

 そういった意味では、よくわからない設定のように思える、後半のやおい娘3人衆についても共通なのかもしれません。自己完結した存在を外部から愛でて楽しむ感覚。もちろん妹、やおい娘、両方のシチュエーションともども、こんなシチュエーションの漫画読んで喜んでる自分が誰かに笑われてるという現実は変わらない気がするんだけど……。
 唐突に登場する企画記事「ミス★妹を探せ!」(;´Д`) ふくめ、新世紀なのに終わってる感漂う1冊であります。

【単行本・漫画】 原作:鍋島雅治 作画:花小路小町 「東京カルメン」 1巻 日本文芸社

 カルメンと名乗る妖艶な女詐欺師を主人公にした連作シリーズ。

 下卑た人間描かせたら花小路小町の右に出る人はいないと常々思ってるんだけど、その筆致の冴えを発揮できる媒体が少なくて、どうしたものかと感じていた。俺が心配することでもないけれど。たとえば、ジャンル:必殺といえる「牝の牙 死んでもらいます」に登場する悪人たちの残虐性といったら、ラストにおいて彼らが仕置されたとて、読者の心に暗いものをずーんと残す凄まじいもので、読んだ後あんなにブルーになる作品も珍しい。
 その点考慮したのか、「築地魚河岸三代目」の鍋島雅治を原作に迎えたこの「東京カルメン」は、いわば「ザ・ハングマン」(どれくらいのひとがついてこられるのだろうか……)パターンの作品であり、妖しき美貌と知性を備えた魔性の女、通称カルメンが、小悪党たちを魅了し、罠にかけ、破滅に導く様を描いている。しかし、やっぱり花小路小町作品で、詐欺の被害者が首吊ってたりとか、輪姦されたあげく飛び降り自殺してたり、読んでると心が荒む描写はあいかわらずである。これは誰が原作担当してもきっと変わらない、作家として譲れないところなのであろう(藁
 「カルメェ―――ン!!」という叫びなど、読んでて爆笑してしまう部分と前述の心荒む描写がふつーに共存してる花小路小町ワールドで、登場する品性下劣な人間の表情など楽しむべきところは多い。他人にオススメする気はまったくないけど、俺ひとりは楽しみたい作品であります。

01/10/15(MON)

【単行本・小説】 牧野修 「王の眠る丘」 ハヤカワJA文庫

牧野修 「王の眠る丘」 この本、たぶん家に3冊くらいあるんですけど、今まで読んだことなかった。見かけると、なんか買ってしまって「不思議な本だなあ」と思ってたんですが。しかし、不思議なのは俺であります。

 <霊之国>のゴミ捨て場を中心に発展した<灰かぶり市>は、街を捨てた者、街から捨てられた者を中心に、自然発生した地図にも載っていない町である。額に朱色の痣を持つ少年、戌児(いぬこ)もこの町に住む孤児のひとりだ。
 貧しくも活気溢れる町だった<灰かぶり市>はしかし一夜にして文字通り灰に還った。<霊之国>を統べる黄武神皇の勅命による軍隊が町を襲い、民を殺し、そして焼き払ったのだ。復讐を誓う戌児たちであったが、町を壊滅させた張本人である襤褸(らんる)、そして命令を下した神皇のいる天府には招かれたものしか入ることは出来ない。
 ならば招かせてやればいい、自らを弑する者を。
 戌児らは3年に1度開催される大陸横断レース「大耐久馬奴走」に出場、そして完走することに自らの全てを賭けた。さすれば、天府の門戸が開く。王を討つのだ。あの日から胸にぽっかり空いた空白を埋めるために、目覚めてもずっと醒めない悪夢から抜け出すために。

 いわゆる異世界を舞台にしたハイ・ファンタジーをよばれるものがけっこう苦手で、どちらかといえば現実が少しずつ侵食されていくようなロー・ファンタジーばかり読んできました。だから「ゲド戦記」とか「指輪物語」とかもぜんぜん手つかず。この本が長らく 「いっぱい持ってても、読まない」 状態になってたのも、そういった個人的趣味傾向からかもしれません。

 しかし、やっぱり牧野修、上手いです。

 牧野修ってやっぱり魔術的文体作家で、逆にいうとその作品世界には幻惑されるものの、どんなストーリーだったのかはさっぱり思い出せないという不思議な作家だという認識でした。
 しかし、この作品は単純なプロット、敵討ち少年ビルディングス・ロマン(適当です)をいかに牧野流に料理するかというものでほかの幻想作品とはプロットからして異質であります。でも、読んでみたらやっぱすごい。描写としてはひどく簡潔だし、改行も多用してるし、文章量でいえばたかだか300ページ強なのに、なんでこんな魅力的な人物、奇妙なアイデアいっぱい詰めこんだものになるかな……とひたすら驚きました。

 ただ、あまりに内容が凝縮されてしまっていて、展開全部が駆け足でほとんどが山場になってしまってる感は否めません。全体のプロットの半分くらい間引いてストーリーの流れに緩急つけたほうがかえって効果的だったかも……という気はします。木1本どころか葉っぱ1枚1枚の葉脈まで凝りまくりなんだけど、森全体で眺めると意外と平坦に見える、とでもいいましょうか。才気溢れすぎがゆえ、なのかな。

 とはいうものの、ちょっと前に読了した「呪禁官」と同じく、第1章のラストで泣いたりしながら(;´Д`) 驚くぐらいのハイペースで夢中になって読んでしまった作品で、牧野作品の中でも万人に薦められる珍しい作品ですね。
 ふだんから他人の感想をWeb上で検索したりほとんどしない人間なのですが、今回試しにGoogleサーチとかしてみたら、これ読んでから間違えてほかの電波系作品に手を出してショック受けて鬱になってるファンタジーファンの人がいっぱいいて俺はたいそう笑いました。
 わはははは。

 基本的に自分が「これはすごい!」と思ってる人のところしか巡回しないんで今まで気がつかなかったんですが、小説本の感想でも2,3行くらいでかまわないんですね。というか、それぐらいの量が普通なのか……。はじめて知りました。いっぱい書くものだとばかり思ってた。

【ANIME】 コメットさん☆ 第29話 「カスタネット星国の嵐」

 う――ん、こらまたすごいエピソードだ〜。
 これから3年間、ケースケにはプライベートは存在しないのだろうか。ああ、コメット☆よ、それは盗聴だ……。なんか元気ないメテオさん★。 「荒らし嵐よ〜荒らし嵐が来るの〜」 ごめんなさい。ごめんなさい。カナブンよりもごめんなさい! 鬱だ氏脳……。鬱の原因は黒くて緑で怖い人、メテオたんのお母様でした〜。「5つ数える間に出頭しないと爆発します」 爆弾テロ! 「メテオさん★のお母さんって激しいひとなんだ」 まあ、そうだね……。嵐で難破した漁船救助に向かう藤吉家パパとケースケ。 乗組員の父親がひとり行方不明だという事実を聞きつけ、ケースケは単独救助に向かうが……。なんでケースケがライフセーバーを目指してるのか、その理由が判明するエピソードでありました。ところでメテオママ★! 「連行するのだわったら、するのだわ!」 我が子を千尋の谷から突き落とすが如く、本当に突き落としてるのだが……。娘が溺死したらどうするつもりなのか。他国の王子の首もすげ替え自由なのか、まったくすさまじい、傍若無人強力無比直情径行牽強付会な女帝である。芝居がかったオーバーアクションそして天井から垂れた紐、まるでイルパラッツオ様のようだ(藁 いったいどんな暴君としてカスタネット星国の民の上に君臨しているのか、見てみたいものであります。

女帝メテオママ★なんとなくいいカットイルパラッツオ様傘もってなかったメテオさん★はどこいったのか(;´Д`)

【ANIME】 ちっちゃな雪使いシュガー 第2話 「ちっちゃなルームメイト」

 OP。シュガー・ベイビー・ラブって調べてみたらもともとThe Rubettesの曲なんですな。その後、Winkがカバー。うーむ、オリジナルでも「はっしゅ、わにわに」と歌ってる。このOPでもこのちっちゃいのは食らって踊ってサガは風呂に入っておる。正しい(藁 しかし激しくグレタフューチャーした終わりかたな気がするが、なんでこんなコンテ切ったのだろうか。本編でも食らって飛んで喋って食らって寝る(;´Д`)  身体ちっちゃいぶん絶えず餌食べてないと死んでしまうのだろう。まるでハチドリのようである。だんだん危ない人になっていくサガ。目に見えないものと会話してんだから、そりゃそうである。クラスメイト眼鏡っ娘教師ににいろいろ誤解されたりグレタ@西村ちなみに自慢されたりしながら学校生活を送る。 「キラメキ、探すんだボ!」 激情のあまり、シュガーを握りつぶしそうになるサガ。とほほほ。ちょっとキちゃった? 周囲から心配されるに至り、自分の人生から雪使いの存在ごとすべてシャットアウト宣言するサガ@現実主義者でありましたが、しんみりした雰囲気打ち消すようにサガの同級生2匹登場してうやむやのうちにムード霧散。ちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅサガ風呂入って風呂上がりにちゅちゅちゅちゅちゅちゅなんとなく居座ることになったそして寝た。よく考えてみると食欲・性欲・睡眠欲だな、このちっちゃいの(;´Д`)

眼鏡っ娘教師ちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅ

01/10/16(TUE)

【単行本・小説】 ジャック・ケッチャム(訳:金子浩)「老人と犬」 扶桑社ミステリー

ジャック・ケッチャム(訳:金子浩)「老人と犬」 愛犬とともにバス釣りを楽しむ老人。犬の名前はレッド。老人と犬は長年パートナーとしてつれそってきた仲であった。3人の少年たちが近づいてきて、ショットガンを片手に金を出せと要求する。裕福な身なりをした彼らは金が必要なのではなく、ただ面白半分に欲しがってるだけだ。はした金しか持ってないことを老人が少年たちに告げると、突然少年はショットガンを犬の頭に向けて引き金を引いた。頭のなくなった愛犬を前に呆然と立ちすくむ老人の耳に少年の嘲笑が響く。 「大笑いだぜ!名前のとおりの色になりやがった!」 犬は亡き妻からのプレゼントだった。地面にこぶしを叩きつけて老人は立ちあがる。”然るべき裁き”を求めて―――

 とても面白い。
 中原昌也による巻末解説にもあるけれど、ジャック・ケッチャム作品の魅力についてはひどく説明しづらい。
 「隣の家の少女」については、ひたすら人を厭な気分にさせる小説ということで「自分の中で別なもの」としておける。でも、この「老人と犬」は普通な物語である。なのに、同じ筋立てでどの作家が書いたとて、こんな味わいのものには仕上がらない気がしてならない。
 ストーリー、プロットはきわめて単純で、1行で説明できるようなもの。これはたぶんこれはどの作品にも共通だろう。この作品において読者は、犬の飼い主の老人である主人公ラドロウにたやすく感情移入が可能である。読んでる全員、「殺せ! このクソ餓鬼たちを! キル! キル! キル!」とわくわく心躍らせながら読むのだろう(藁 第3部「レッド」で、老人が最後の手段に立ちあがるところなんか、本当にカッコいい。

 しかしそういってしまうだけでは、この作品の持つ不思議な雰囲気は説明できないような気がする。ジャック・ケッチャムの作品のヘンテコなところは、人物設定に、安直な、誰もが納得できるような理由付けを用意しないところにあるような気がしてならない。
 たとえばこの「老人と犬」。この作品の中で、不良少年のリーダーとその親が陥った狂気のエスカレーションについてそれが何故なのかは読者には説明されない。これは「隣の家の少女」のルースのそれと共通だ。またストーリーの大筋と関係ない部分、ラドロウの息子そして妻についてのエピソードについても同様で、それがあっさりと、さらっと書かれてしまっているあたりも何か恐ろしい。登場する各人が抱える魂の暗部、その理由についてはまったく言及されることがないのだ。
 たぶんそれはケッチャム自身の厭世観によるものが多いのだろう。その、物語全体をつらぬく冷ややかに醒めたトーンが作品を単純な勧善懲悪ものとはどこかべつなものにしているように思えてならないのだ。

 ジャック・ケッチャム的には異質な作品だと思うのだが、そのぶん、ほとんどの人が読むことのできる稀有なものになっていると感じた。ただ、この作品を読んで良かったからといって他の作品を読んで気に入るかというとまた別の話だろう。まだ読み始めたばかりだけど、そんな気がする。

 前述の中原昌也による巻末解説、いいたいことはわかるけど、書いてるうちに最初と最後で主張が180度変わってるし、文章はメタメタだし……とにかくこんなデタラメ解説はじめて読んだが、それが非常に中原昌也らしいと感じた。バカンスにやってきたリゾード客たちが食人族とバトルする「オフシーズン」の解説をとても書きたかったのだろうな、きっと。

【雑誌】 近代麻雀 11/15 竹書房

 なんかよくわかんない雑誌なんだよなあ。21世紀もけっきょくヤクザなのだろうか麻雀誌、という感じだ。成功してる連載がほとんどない印象がある。原恵一郎「麻雀放浪記 凌ぎの哲」。阿佐田哲也原作の同名小説の第4巻、番外編にいきなり飛んでる。ここで登場する李億春という男、じつはいちばん明日がない、文字通り博打に身体張ってるイカレキャラなんでお気に入りだったりします。衝撃の黒手袋中身は次回へと持越しでしょうか。原作の漫画化としてみてもなかなかうまいです。しかし不具になるような展開の話おおいけど、若い読者がついてくるのだろーか? あとは大雑把な感想。「アカギ」。鷲巣、いくらなんでも精神的に弱すぎないだろうか。怪物ってレベルでもないよなあ。「凌駕」。なんでバスケしてるんだ(藁 「むこうぶち」。「男は読経」 く、くだらない……この作品ってなにげにヘンすぎるネーム多い。新連載、かどたひろし「純」。エロ部門担当ではじまった連載なんだとは思うけど、成功するかはまだ未知数。小春ちゃんが可愛いですね。

【雑誌】 ヤングキングOURS 11月増刊 少年画報社

 はっきりいってしまうと、この雑誌ほど何がいいたいのかさっぱりわからない作品ばかり載ってる雑誌もめずらしい気がします。連載の柱なのかもしれない六道神士「Holy Brownie」でさえ「このひと、話の構成ホントへただなあ」という印象だしなあ。こんな単純な話なのになんでストーリーが理解しにくくなるかな。PEACH-PIT「みずいろ」。眼鏡っ娘新入生がカナヅチ克服のためそれっぽい部活に入ってみたところ……というお話だけど、オチに関係する部分だとしてもプールのシーン描かないまま終わっちゃうってのはよーわからん。アンケートの返りしだいで連載化狙ってるのだろうか? 大石まさる「泥棒猫」。ユーリ、若くてちっちゃくなってない? とか思った。ラストページのオチ使いたいのなら、見開き使って見るくらいのがいさぎいいかも。あ、でも8ページか。

01/10/17(WED)

bone.gif (107 バイト)今週末(あしたぐらいから)

 来週頭くらいまで更新量減りそうであります。
 ジャック・ケッチャム面白――い!! 食人族小説「オフシーズン」売ってなかったから、「ロード・キル」読んでます。ヘンテコな話だなあ。けっきょくこのひとの小説って、山本直樹なんだとやっと気づいたよ。ぜんぶ漫画化できそう(というか、そもそも読んでそう)

【ANIME】 ちっちゃな雪使いシュガー 第3話 「きらきら、ぽかぽか、ふわふわ」

 わっほー! 悪くもないけど、良くもない、というかよーわからんなこの脚本。てっきりイソップ童話「北風と太陽」のたとえがラストで使われるもんだと思って見ていたんだけど……。シュガーソルトペッパーそれぞれちとオツムがお弱いらしく、「きらめき」がなんなのかわからないまま探してるご様子。「きらめき」はキラキラしてるっていうシュガーの意見がいちばん真っ当なのは不思議である。なんで「きらめき」が「ふわふわ」してるんだ、「ぽかぽか」してるんだ? 大人の妖精の人がでてきたぞ――。なんか等身が違う。ノーマのセンスはどうにもいただけないようで、彼女はいわゆる、個性的? 食われそうになったり閉じ込められたりして大ピンチなシュガーさんっすが、それにしても妖精って無力なり(藁 必死でコミュニケートしようとするもどうにもならじ。幼児の死亡率かなり高いとみた。餌食べないままでいたらすぐくたばりそうなシュガーである。そしてちゅちゅちゅちゅちゅ風呂(;´Д`)  なんとなくキャラ紹介+サービスって感じでまとまりないストーリーだなあ。つまらなくはないけど。脚本もっとがんばれ。作画は良好。

とにかくわっほー!呆れ顔なんか混浴、ペッパーたん

01/10/18(THU)

The Stars Are So Far (How Does It Feel?)

 ずっと動かしていれば不安にはならない。それが自動的なものであれ脊髄反射的なものであれ、とにかく動かすことだ。そう思ってただ手を指を動かすも、寝る直前まではそうもうまくいかない。素にかえった途端、やたらに重い重力で心が潰れそうになる。しぜん深酒になる。てっとりばやく意識をなくして、自分が自分でないところに行こう。喉をつたうアルコールの濃度はどこまでも高く、高くなっていく。頭の狂った牛たちも食んでいたのだろうか? 岩鬼よろしく草を咥えてズブロッカ。冷凍庫でキンキンに冷やしたものをストレートで飲む。冷えた液体が喉の奥を焼く。さすがにアルコール単体ではキツい。何かつまみになるものはないか冷蔵庫の中を探してみる。フロマージュ。パートシュクレの上にホイップしたクリームチーズをのせ、さらにその上に生クリームをたっぷりのせた一品だ。というか、ケーキか! まあパートシュクレのほんのり塩味が酒に合わないこともない、などと考えて食べることにした。美味しい。グラスをぐいぐい空ける。ほかにはないだろうか。ティミディテ。ココアスポンジの台にチェリームースとピスタチオのムースが乗っかっていて、それをココアパウダーがコーティングしている。上にあるのは洋酒漬けのチェリー×2だ。一見、ココア尽くしさくらんぼ尽くしで甘そうに見えるものの、実際に食べてみるとそんなでもない。ピスタチオのムースははじめて食べたがコクがあってなかなか美味しい。よい。って、またケーキか! ほかにも探す。クリームキャフェ。キャフェ = coffee で当然コーヒー味。わずか3cmほどの高さの中に、コーヒーを練りこんだバタークリームそしてスポンジケーキを幾層にも積み重ねて仕上げたパテェシェこだわりの一品だ。って、まだケーキか! この冷蔵庫、パックの緑茶以外にはケーキしかないのか! たまには辛いものも食べろ! でも苦みばしったスポンジケーキの味は新鮮でアルコールになかなかマッチする。意外だ。ぐいぐい飲む。ほかにはないか。マンデルメルバ。もうあきらめた、おとなしく糖尿になる。パートシュクレでつくったカップの中にカスタードクリーム、生クリーム、その上に半球状にデコレートされたチェリー味のザーネクリームが乗っかっていて、まるでピンク色のドームのように見える。食感が独特なのはクリームの中にゼラチンを多少加えているからであろう。甘いけど美味しい。でも、さすがに気分悪い。窓を開けはなち空気を入れかえ幾万光年向こうの宙を眺めてみようとしたけど、雨降りでそれはただの闇だった。

【単行本・漫画】 はっとりみつる 「イヌっネコっジャンプ!」 4巻 講談社

はっとりみつる 「イヌっネコっジャンプ!」 4巻 うーん表紙見るとなんだか上手くなったみたい。でも、それはやはり錯覚で、中身はいつもとおんなじだ(;´Д`)
 このひとに連載持たせた編集の人の慧眼には感服するなあ、とつねづね感じていて、やっぱいくらなんでもストーリーにとりとめなさすぎるよなあ、と思ったりする。すっごいフリーフォームというか。
 そんなはっとりみつるデビューのきっかけとなった「イヌっネコっジャンプ!」プロトタイプともいえる作品、アッパーズ新人賞入賞作の「コレカラモツヅクオンガク」も巻末掲載されてたりするんだけど、意外にかっちりした作品でビックリした。進化した結果がこれなのか(藁

 新キャラとして、14歳中学生仲居(?)の綾乃ちゃんが出てきた。

【単行本・漫画】 二宮ひかる 「ハネムーンサラダ」 4巻 白泉社

二宮ひかる 「ハネムーンサラダ」 4巻 遥子って、けっきょく二宮ひかる本人の分身キャラなのかなあ、と思った。
 このひとってデビュー遅いし、あとがきだとかどこかに載ってたインタビュー記事読んだ記憶では、それまで漫画とぜんぜん関係ない職業についてたひとだと思ったし、62ページ以降にある遥子の心の叫びってそのまま作者である二宮ひかる本人がデビューした当時感じてたことなんじゃないかなあ。
 そう考えると、この「ハネムーンサラダ」って、「ナイーヴ」に出てきたような男の手には余るような女(この作品では一花)と作者の分身が主人公の男を巡ってなんやかんやするお話といえないこともない。となると、ラストどうなるかってのは想像できたりするんだけど……もちろん、この解釈が正しいとは限りません。

 個人的には風呂の中で本読むのってものすごい抵抗があるんだけど、みんなはどーなんでしょうか? 崩れた本の山踏みながら部屋に入ったりして下のほうの本が変形したりするのはぜんぜん平気、気にならなかったりするんで、なんか歪だなあと思ったりするんですが。曲がった本はいいけど、ふやけた本は大嫌い、というのが理由なのかも。

01/10/19(FRI)

【単行本・小説】 ジャック・ケッチャム(訳:金子浩)「オフシーズン」 扶桑社ミステリー

ジャック・ケッチャム(訳:金子浩)「オフシーズン」 ひきつづきジャック・ケッチャム読み読み中。

 9月。肌寒い秋風が吹き始め、一夏をここで過ごした避暑客たちがそれぞれの家へと去っていくメイン州の避暑地、デッドリヴァー。オフシーズンになってしまえば町は静かなもの、平和なものだ。ただ例年と比べて行方不明者がほんのちょっぴり多いだけで……。
 骨休みのためデッドリヴァーに別荘を借りた女性編集者カーラは、ボーイフレンドのジム、妹のマージー、そして元ボーイフレンドのニックなど5人の友人たちをこの家に招待する。その夜、事件は起こった。
 荒野の闇の奥底に住まい、人を襲い、その肉を食らう<食人族>一家が6人に襲いかかったのだ!

 う――ん、これはいちばんいいかも。

 食人族とニューヨーカーたちの闘い、と書いてしまうと単純にすぎるプロットなんですが、これはいつものこと。現代に<食人族>がいる、という設定だけでどきどきもの(藁 で、「そんなのが普通に出てくる(きません!)メイン州ってどんなとこなんだろ?」と疑問に思って調べてみた。こんな感じ。人口3万人かあ、少ないな! あと、ここらへん
 こんな爽やかであまり何もなさそうな土地に、邪悪かつ醜悪な人食い人種たちを唐突に出現させるジャック・ケッチャムは本当にすごい。すごいアホだ。なんで彼らが人食い人種になったのか? という設定にも一応合理的な説明付けはなされている……とはいうものの、こんな風になるのかなあ、というのはやはり思う。人間って、そんなものなのか? でも、そこがケッチャム作品なのだ。

 ケッチャムが持ち込んだオリジナルと大手出版バランタイン社から発売されたペーパーバック版ではラストに大きな違いがあるとのことで、これはつまり、「あまりに残酷で救いが無さ過ぎるから」、編集者がストップをかけたということらしい。その詳細については巻末≪作者あとがき≫を読んでもらえば話が早い。しかし、この日本語版はオリジナル版により近づけ、小説全体をより陰惨なものにした特別限定ハードカヴァー版を元に邦訳されたものらしく、それはとても嬉しい。

 悪のりがすぎるような描写が炸裂の作品で、「隣の家の少女」の読者の心を切りつけてくるような鋭さはさほどなく、むしろ、オフビートでどこか調子外れな展開が続く。誰が死ぬのか、どのように死ぬのかについて、読者の予想は常に裏切られつづけるのではないでしょうか。と、書くとネタバレかな。
 しかし、これほどまでに陰惨なお話で、食人族たちの描写ひとつとっても身の毛もよだつとしか形容できないものなんですが、どこか不思議に幻想的な美しさをたたえた作品のような気がするのは僕の錯覚なのでしょうか? たいへんに奇妙な小説であります。

ジャック・ケッチャム「オフシーズン」英版表紙 いちばんいいかも、って書いたのは「隣の家の少女」が辛すぎて読みかえせないからだったりします。小説的な完成度、衝撃度でいえばダントツに素晴らしいと思うんだけど、再読するにはいささか大変にすぎます。一方「老人と犬」はケッチャムとしてはめずらしく普通なつくりで読みやすく、それがかえって異様ともいえる作品なんですが、ケッチャム作品としては若干エッセンスを欠いてるところがあると思います。たとえば読後感が爽やかなところとか(藁
 この作品、物語全体をつらぬく静かな陰鬱さ、世界に対する皮肉、人生に対する諦念、説明がつかない狂気のエスカレーションなど、ケッチャム作品の要素全てがバランスよく入ってて、しかも馬鹿らしい、という素晴らしい作品で、ホラーダメな人(そんな人がケッチャム読むな! という気もするが……)は「老人と犬」から、そうでない人はこの「オフシーズン」から入るのがオススメかも、そう思います。

 しかしケッチャム作品の表紙デザイン。モノトーンで統一された装丁ぜんぶカッコいいんですが、「こんな話じゃないよなあ……」とも思う。ちなみに、英版表紙は←で、内容的にはこっちのが正しいです(藁
 前述の≪作者あとがき≫と、ダグラス・E・ウインターによる序文は激しくネタバレなんで間違っても読まないように!

【雑誌】 コミックメガストア 12月号 コアマガジン

 まあ普通なんですけど、月野定規「♭37.5℃」が最終回だったので。必死で温泉ものやろうとしてるけどままなってません(w しかしこのひとの女の子の追いつめかたは凄まじいの一言だなあ。白目剥いて涎ほか体液垂れ流したあげく気絶するつー、いつものアレ。なめぞう「2001年の男」はデブオタ主人公にした痛いSFエロ(藁 で、読者的には嫌がらせとしか思えないが、やはり印象に残る。うーん、なんだこりゃ。EB110SS「男男」の容赦のなさもすごい。みた森たつや「メイド is BACK」はこれ、オチてるの?

My Life Spins Round Your Every Smile

 

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