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comic さくいん

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近代麻雀コッテウシ(嘘) 2/15
magazine さくいん(更新停止中)

novel

佐々木禎子「くくり姫」
新城カズマ 「浪漫探偵・朱月宵三郎2 無謬邸は暁に消ゆ」
田中啓文「UMAハンター馬子1 湖の秘密」
井上雅彦監修 異形コレクション「マスカレード」
森博嗣「捩れ屋敷の利鈍」
蘇部健一「六枚のとんかつ」
novel さくいん

etc.

ぱにょぱにょデ・ジ・キャラット 第2話 「ふしぎなケーキ屋さんにょ!」
七人のナナ 第1話 「ナナ × 7 = ナナ?」
おねがい☆ティーチャー 第1話「教えてティーチャー」
ちっちゃな雪使いシュガー 第14話 「ペッパーとカメさんの夢」
七人のナナ 第2話 「大混乱! 七人そろって学校へ?」
おねがい☆ティーチャー 第2話「もう、お婿にいけません」

 2002/1
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02/01/11(FRI)

「嘘つきでマイケル・ホイ逮捕」 流刑まで……キツそう。

特別付録:MR.BOOと呼ばれるための10か条 (劇場パンフより)

1. 永遠に二枚目でない男であること
2. ケチ、しかし貯金はゼロの男であること
3. 吉野屋の牛丼と、養老の滝の牛丼、どちらがうまいか毎日食べ比べてみるような男であること
4. カラオケで「うまい! プロになれ」と言われて、本当にレコード会社に売り込みに行くような男であること
5. 時々、ネクタイのしめ方を忘れて鏡の前で1時間、真剣に悩むような男であること
6. 「人生は賭けだ」とえらそうなことをいいながらパチンコをやり、いつも負けて後悔するような男であること
7. 女性には全く関心がないような顔をして、毎日パンツを変え、エチケット・ライオンと、ワキガを気にしてエイト・フォーを欠かさず使用するような男であること
8. もちろん女を愛し、男にも同等の愛情行為を向けられるような男であること
9. 映画は東和(この作品の配給元)しか見ないといいながら、何とかただで映画を見ようと努力するような男であること
10. 決して人を憎まないいい性格の男であること

 心の底からどうでもいいですね。

カリカリ ふわふわ パン屋さん選手権

 昨日のTVチャンピオン、第2ラウンドの内容が「パンファッションショー」だったのには驚愕しました。
 「チャーリー・チャップリン」「初夢」「私をスノボーに連れてって」(藁 など、いささかシュールにすぎる21世紀最先端モードが披露される中、審査員たちの注目を集めたのは「パン工房 風見鶏」福王子 明さん製作の「キュートな宇宙娘」でした。
 つーか、桜玉吉のコスプレしてるのかと思ったよ!  

02/01/12(SAT)

痛! 着の身着のままの君の期待

 オーディション受けに来るんだったらもっと小奇麗な格好してきてよね。

 1960年の開始以来毎年恒例となり、なんと今年で42回を迎えるMr.ブラックウェルの「ワーストドレッサー」。この人はいったいいくつなんだ? 2001年の結果が発表されました。
 ワースト1位のアン・ロビンソンさんはNBC製作の「Weakest Link」というサバイバル形式クイズ番組の司会者。日本でやってないこともあって僕は未見なのですが、ちょっと調べてみたらこんな日本語解説ページがありました。ふむふむ、解答ミスしたらハイサヨナラという普通のルールじゃなくて、あくまで解答者たちの合議制で失格者決定されるというのがたいへんきついですね。「サヴァイヴァー」みたく「きみは要らない人間なんだよ!」って多数決で決定されるわけで、精神的にものすごくヘヴィーだと思われます。しかも司会者アン・ロビンソンの毒舌がダウン攻撃としてさらに襲い掛かるわけで……「Who Wants to Be a Millionaire」「クイズ$ミリオネア」として日本版放送されてるのに、こっちはやらないのはそういうシステムだからかなあ。芸人とかがいじられるぶんにはぜんぜん平気なんだけど、一般参加者がいじられるの見るのには抵抗ある人がまだ日本には多いのかもしれませんね。
 しかし、「Weakest Link」公式サイトはいろいろ面白い。Video clip とかも充実してるし。アン・ロビンソンマスクなんかもダウンロードできたりする。なんに使うんだ……!? Mask Gallerly
 そういえば、「Who Wants to Be a Millionaire」司会のレジス・フィルビンってみのもんたっぽいですよね(逆! 逆!)。
 2位:ブリットニー・スピアーズ   あれ? 意外とハァハァできるよ! でも、センス的にはやっぱダメダメかも……。
 3位:ジュリエット・ビノシュ   →映画「ショコラ」レビュー
 4位:ディスティニー・チャイルド   これは頷ける。 →ソニーミュージック日本語サイト
 5位:アカデミー賞授賞式で白鳥の衣装を着た歌手ビョーク   これはもっと上位だろう(藁 アカデミー賞会場まできて白鳥衣装で卵産まなくてもいいよなあ。ドリフのコントか!

 なんとなくリンクしてみるテスト。悪意はありません。単なる部屋着とふりふりの絶妙なコントラスト。
「蘭花はいつ萌えキャラになるんでしょう?」 あの作画では無理でしょう。

 【単行本・小説】 佐々木禎子 「くくり姫」 ハルキホラー文庫

佐々木禎子「くくり姫」
 カバーイラストと中身のギャップが激しいなあ……。

 実の父親から性的虐待を受け続けてきた小学五年生の少女、坂本綾香はある日とうとう父親を刺殺してしまう。どうすればいいのかわからないまま呆然として駅前を彷徨っていた綾香の前にシンジと名乗る青年があらわれる。大学院で民俗学を学んでいるというシンジは、綾香と同じく父親を殺し、その死体を日本書紀に登場する死の女神―――菊理媛(くくりひめ)に捧げてきたという。白いシーツで顔を包み、首をロープで括り、まるでてるてるぼうずのような格好で、綾香の父親も捧げられた。
 行くあての無くなった綾香はシンジに連れられて旅立つことになる。旅の目的地はくくり姫が祀られてるという白山神社、ついでにUFO銀座も覗いていこう。
 こうして、首くくりとUFOに彩られたシンジと綾香の殺人ツアーがはじまった! 何故だ!!

 これほどまでに現実感のない小説を読んだのは初めてのことでした。
 大学院生と小学生女子のコンビが、行く先々でつぎつぎ人殺してその死体を括って吊るすというシリアルキラー・ロードムービーホラーなんですが、真っ当な人間が一人も出てこないので読んでて頭がくらくらしてきます。

 こういうタイプのお話って普通、例えば警察側の人間なり被害者となる人間なり真っ当な登場人物を用意して、その人間との対比でシリアル・キラーの異常性を浮き彫りにしようとかするものですが、この作品では誰も出てこない、というか出てきた途端、会話する間もなく瞬殺されてしまうんでシンジをはじめとした(頭のおかしい)登場人物以外は誰もいないも同然なのです。
 しかもストーリーをひっぱっていくシンジの行動原理が読者にはぜんぜん語られないし(大学院で民俗学専攻してることが死体を括って旅する理由にはならないよ!)、小学五年だからしかたないとはいえ、綾香も自分自身がぜんぜんなくて、シンジに惹かれたのも父親殺して最悪な精神状態の時、たまたま手を差し伸べたのがシンジだったってだけだしなあ。吊り橋の上で出会った男女が恋愛状態に陥るとか、被害者が誘拐犯にシンパシーを感じるようになるのとあまり変わらないような。

 生贄の女性の首を白い布で覆って切り苛んだ挙句鳥居に吊るして神に捧げたのがてるてる坊主の起源だという説からしてどこまで本気なのかちょっと判断に困るし、なんでUFOが出てくるのかもわからないし、耽美描写はなかなか上手な気がするけどアクション描写は弱すぎだと思うし、小説としてかなりアンバランスでアバウトな気がするんですが、なかなか楽しめました。
 でもやっぱりわかったような、わからないような……。

 やはり、わかりません。

02/01/13(SUN)

イラクは血も黄色の呪い、気持ちは暗い。

【ワシントン13日共同】 ロイター通信によると、イラクのマフム・デブアデルハリク・アブデラ(Mahum Debdelkhaliq ABDER)保健相は13日までに、同国北部で高熱や出血を伴う症状を訴える住民が相次いでいることを説明した上で、これを伝染病、血色素黄疸出血熱、通称「グンデ出血熱」によるものであると発表した。
 この症状を引き起こす病原体はブラピウイルス科のブラピウイルス属に属するグンデウイルスであり、おもに砂漠シマ蚊を中心に媒介する。潜伏期は通常3日〜9日で、頭痛、眼窩痛、筋肉痛、肩こり、歯茎からの出血を伴った発熱、軽い貧血、眩暈がおもな症状である。この時、ヘモグロビン4量体のアニリン色素乖離が進行するため、見た目、血液が黄疸化して仰天するが、一過性の熱性疾患であり、通常、3〜7日程度で消失し、回復する。また、鬱、軽い精神衰弱、便秘などを伴うこともある。
 同国保健省によると、流行は約2週間前からで、13日までに250,000人の発病が確認された。世界保健機関(WHO)は同国政府とともに、現地に専門家を派遣、グンデ出血熱の感染範囲の把握、拡大防止に乗り出した。
 AFP通信がWHOのデータをもとに報じたところによると、グンデ出血熱は1999年に発見されて以来、これまでに約1,500,000人の発病と、うち1人の死亡が確認されている。(1月13日7:02)

【ANIME】ぱにょぱにょデ・ジ・キャラット 第2話 「ふしぎなケーキ屋さんにょ!」

 新キャラ「りんな」ことリンナ・キャラット@榎本温子登場エピソード。

 街に飛び出したでじこたちはものすごい行列に出くわす。どうやら人気のケーキ屋さんらしいんだけど、店主のりんなちゃんはすごいマイペースで店すらぜんぜん開きゃしない。文句言うため店にのりこんだでじこたちだったが……。

 うーむ、やっぱしはげしくリピートしてしまう(藁 前回は執事相手にヒップホップトークしてたでじこたちなんだけど、今回は4分の3拍子、ズンタッタリズムにのせて榎本温子が「みゅ」「みゅ」唄うというお話。
 おっとり静かな口調で「♪でも でも ホントのいちばんは〜 みんなのよろこぶ笑顔だみゅ〜♪」とかやられるともうたまんない。ちょっと働いたらスヤスヤおねんね〜 「おやすみなさいだみゅ〜」だし。くっは――!!

 これっていったい何だろう? と考えてみたら、「パラッパラッパー」遊んでる感覚なんだなあ、とふと思った。これ以上ないくらいに単純化されたキャラデザインとかいきなり歌いはじめるとことか。ストーリーらしきものがとくにないのも同じで1話1ステージの感じ。すごくいいんですが、さすがに毎週1話5分だとレギュラー陣揃うまでに1ヵ月以上かかるんだろうな――長すぎ〜。

 ひょっとしてゲマ焼いちゃうのかな? と思ったんですが、ちがった(藁 毒はぜんぜんありません。

【単行本・小説】 新城カズマ 「浪漫探偵・朱月宵三郎2 無謬邸は暁に消ゆ」 富士見ミステリー文庫

新城カズマ 「浪漫探偵・朱月宵三郎2 無謬邸は暁に消ゆ」
 前作「屍天使学院は水没せり」の感想は書いてないんだっけ。

 無理矢理に入部させられたこと自体はそんなに悪くない。そこで、あの大覚寺沙羅と再会したのもまあいいだろう。合宿にさえいかなければ、あの奇妙な屋敷の中、あんな事件さえ起きなければ。
 演劇部の合宿でやってきた大覚寺一族の住まう屋敷―――山の中腹を螺旋状に取り巻く奇怪な建造物<無謬邸>、完全に密室状態だった部屋の中、乃乃子は何者かに毒を盛られ、倒れた。
 魔術的効果を持つ「炎帝宮」なる名前のその毒物の特性から導き出される犯人、それは前日の夜からずっと一緒に部屋にいた私、深草真夜以外には考えられなかった。

 彼女の守護者たる浪漫探偵・朱月宵三郎は真夜の潔白を証明することができるのか?

 猟奇と幻想、浪漫と論理の交錯する世界へようこそ、と作者である新城カズマ自身あとがきで書いているように、大乱歩とか横溝とか夢野久作らの名前が頭に浮かぶ、大仰かつ古式ゆかしい形容が乱舞する独特の文体、たとえば、

 ………………ボオオ―――――ンンン―――――ンンン……………。
 とでも書きあらわされようか、年代物の柱時計が時刻を報せるための、ひどく間延びした、不気味な、悲劇的な、憂鬱症的な、疲れ切った、死臭さえ漂いかねない、それでいてどこか喜劇じみた響きを、聞くともなしに聞きながら、真夜はゆっくりと瞼を開けた。


 みたいな描写が乱舞する。もちろんギャグでやってるんだけど、なんじゃそりゃという気にはなる。
 されど、ストーリー的にみると現代的な萌え要素も存分に盛り込まれたものだったりして、アンバランスなやりすぎ感覚、暴走しまくりであります。
 この人の作品、最近のしか読んでなくて、たとえば「蓬莱学園」シリーズとか読んでないんですけど、それもこんな感じなのかなあ。前作から引き続いて登場のレギュラー眼鏡っ娘の名前、目羅乃乃子(めらののこ)だよ! この娘はやたらに興奮しまくって頬を上気させて眼鏡曇らせたり、身体クネクネさせて悶えたりします。  タカビーなお嬢様キャラである沙羅には当然のように縦ロールが装備されてたりするし。

 そもそもホームズ役たる浪漫探偵・朱月宵三郎からして、数あまたの怪人たちとともに書物の中に封印されていた存在で、著者である真夜の曾祖父の死後50年目にして本から開放されたいわゆるメタ的存在。なんで50年かっていうとほら、著作権切れ(藁 そんなお話なんで現実離れも甚だしく全てが作り物っぽいんですが、その奇怪な世界観を逆手にとってミステリに仕立て上げてます。伏線はきちんと張られてるし、ここで使われてる奇妙な毒物にしても、設定条件は明示されてるのでアンフェアにはなってない。ここらへんはなかなか上手いですね。

 惜しいな、と思うことは、奇怪な世界ゆえの奇怪な動機、というパターンながら、その動機の正当性というものがいまいち説得力弱かったような気がするあたりでしょうか。もう少し上手く読者を誘導できたような気がします。
 犯人の隠された秘密についても(これはけっこう吃驚してしまったのですが)伏線となるべき描写の量をもう少し増やしておいてもよかったような気がします。世界設定自体が奇怪なんだからその他の要素についてはわかりやすいくらいまで単純化させても問題なかったんじゃないかなあ。
 作者のミステリに対する愛情はとても感じるのですが、整理つかないままに作品としてアウトプットされてしまった印象を受けます。そこまで複雑化しないでもオッケー、というか。

02/01/14(MON)

否、カシミア網しかない!

 独特の光沢と柔らかい手触りを誇るカシミア網は、チベット、モンゴル、中国、イラン、イラク、ロシアなどの乾燥した寒冷山岳地帯で飼育されているカシミア山羊の産毛を原料にして作られます。

 このカシミア山羊の体毛は厳しい気候条件を生き抜くための構造として外側の太い「刺毛」と内側の細く繊細な「産毛」とが共生した独特なものであり、夏を迎える準備として毎年春の終わりに迎える脱毛期に櫛のようなもので梳き取られる産毛がカシミアの原料になります。

 暖かくヌメリ感のある原毛は細く繊細で、毛の直径は15ミクロンたらず、そして1頭当たりの採毛量はわずかに約250グラムです。大中型まき網漁に用いる網をこしらえるのに、なんと3,000頭ものカシミアの毛が必要になります。

 その肌触り、そして軽さ、暖かさ、どれを取っても最高ですが、強度そしてコストの関係から、アジ、サバ、鰯などを獲るための道具としてオススメするわけにはいきません。

ヘタレ芸人と路上詩人の幸福なアマルガム(藁

 山崎邦正はLinux(Redhat)ユーザー!!

 Beltorchiccaさんで知りました。

 LinuxはWindowsなどと同じOSの一種です。「Windowsの代わりに俺はLinux使ってるよ。」という方もたまにいます。芸能人では確か山崎邦正が使っていました。

 そ、それは売りになるのでしょうか?
 趣味はピアノとDTMだそうで(→ここらへんとかここらへん)そういえばガキ使でも「戦場のメリークリスマス」弾いてたような……そういや、元アニマル梯団おさるの特技はバイオリンだったなあ、ぜんぜん関係ないけど。

 さて、山崎邦正についてですが、じつは意外と評価していて、あのヘタレ感は出そうと思って出るものじゃない! とか思ってます。芸人やめてLinux関連企業の営業職とかに落ちついたらムカつくけど、元相方、のりやすの生き様よりはいいかな―――昔渋谷Loftで本物見ました。色紙はいりませんでした。メ、メルマガ人生相談までやってるよこのひと……。
 でも、こうすれば詩人になれるんだ、ということについては学べたような気が(本当かな)。

 2000年11月 「答」が小学校・中学校の道徳の授業で使われはじめる

 真剣に驚愕。うひぃぃぃぃ。

【ANIME】七人のナナ 第1話 「ナナ × 7 = ナナ?」

 最近流行のいわゆる増殖タイプってやつ? と思ったら意外と違った。

 原案:吉崎観音+デザイン:西田亜沙子のキャラデザインはポップでめちゃいいと思うんだけど、そんな現代っぽい登場人物たちが放り込まれるのは古都・京都(だよね?)。CGエフェクト多用で描かれる世界はとても流麗で、舞い散る桜の花びら、静かに降り積む雪の描写、雲海飛行シーン、水面照り返しなど、使い方とても上手いと思う。たぶんテクスチャ貼ったあとでトゥーンシェーディングかけて仕上げてる瓦や石畳の質感もとても美しい。
 そんな雅な世界の中で描かれる物語はなぜかとても懐かしい雰囲気で、それは何故かと考えたら現代の作品とはとても思えない、その台詞回しだ! 「し〜らない し〜らない」とか「いいじゃない、それグー!」とか「万事休すね〜」とか、うっわ――! 君らホントに現代の中学生? こんな表現、枚挙に暇なさすぎだよ――!!
 そんなすごい台詞をいっぱい増えたナナさんたちがハモりまくりで喋りまくって、あげく空飛ぶわ、古都破壊しまくるわで、なんだかスゴい話だなあ。
 そのあまりのハモリインパクトに気を取られ(藁 初見時には「どんなものかな?」と思ったんですが、もう1回観てみたら、アニメとしてものすごくよくできてます。吃驚。ただやはり、苛めっ子3人組までハモらさなくてもいいようには思うのですが……。
 いろいろ考えてみたところ、ちょうど大林宣彦の尾道3部作あたりのこっぱずかしい青春風味を過激に増幅させてアニメ化した感じかなあという印象で、シスプリとかハピレスとかそこらへんの増殖ものとは驚くほどに違います。現代っぽいかどうかといえば、まったくそうでない、と断言できるいまどき稀有な作品です。

 美術的にはものすごく注目ですが、声優的にはぜんぜんだめかもなあ、とも思っていて、毎週感想書くかはまだわかりません。様子見段階。

 ところで、7人の呼び名と性格は欠片も憶えられません。なんでしたっけ? ナナちゃん、ナナちゃま、ナナぃ、ナナ様、ナナたま、ナナ上様、ナナさま、ナナくん、ナナ君様、ナナチャマ、ナナや? あれ? なんか多いような……。

02/01/15(TUE)

新米のノイマン氏

 注釈:1932年に発刊された「量子力学の数学的基礎」の中でフォン・ノイマンが行ったことは、ヒルベルト空間の作用素論の発展、ハイゼンベルグの行列力学とシュレディンガーの波動力学はヒルベルト空間において同等とみなせる事の証明である。
 このときフォン・ノイマンは若干29歳。幾多の論文を発表して数学界では名の知れた存在ではあったが、ブリンストン大学に招聘されて教授に就任してからまだ1年の新米教授であった。

 わかって書いてると思うなよ!

 森博嗣「捩れ屋敷の利鈍」読みました。
 予定ではまだ発売前だと思うからレビュはもうちょっと後回し。bk1にも入ってないし。二つの密室の中で死体発見+持ち出せないはずの秘宝消失、プラス保呂草ミーツ西之園萌絵あたりが見所ですね。以前、こんなこと書いたんですが、考えるまでもなくこの二人の共演は可能ですね。何書いてるんだろな……俺。もちろん紅子と萌絵も可能。たぶん不可能なのは練無そしてへっくんあたりかなあ。物理的には無理じゃないんだけど、小説的には無理が出そうですね。「探偵は前代未聞の手法によって犯人を言い当てる」とのことですが、「神聖モテモテ王国」の中でファーザーがやってたような気が(藁 それとは違うのか―――!?

 牧野修「だからドロシー帰っておいで」実写化するとしたら、ピーター・ジャクソン「乙女の祈り」ヴィンセント・ウォード「奇蹟の輝き」足した感じかなあ。主演の伸江役は星野知子か浅野温子だな、だってほら、実写版やってたし。  

【単行本・小説】 田中啓文「UMAハンター馬子1 湖の秘密」 学研M文庫

田中啓文「UMAハンター馬子1 湖の秘密」  すさまじくリーダビリティが高い。すぐ読めた。

 UMA(UNIDENTFIED MYSTERIOUS ANIMAL)ハンターってくらいだからそれ関係の職業、たとえばMIB(Man In Black)もしくはFERC(特命リサーチ200X)みたいなものかなというとぜんぜんちがう。

 主人公の蘇我家馬子(そがのやうまこ)は幻の伝統芸能と呼ばれる「おんびき祭文」を日本でただ一人継承する芸人。性格、素行はきわめて悪く、言うなれば「大阪のおばはん」から抽出した毒を100倍に煮詰めて人間の型とらせたようなそんな人間で、がめつくて、ずうずうしくて、我侭勝手で、だらしなくて、ファッションセンスも最悪、されど見栄っ張り、そのうえ食い意地は張ってるわ大酒のみだわ、しかもド助平。なんかいいところなさそうだけど、肝心の芸だけは超一流で、そんな彼女の語りに惚れこんで弟子入りした少女イルカの苦労は今日も絶えない……。

 田中啓文作品といえばグロかゲロか駄洒落かの3択のように思えて、それはじっさい正解なんですけど、どちらかといえばこの作品は駄洒落部門かなあ。
 ドサ廻りの巡業先で「なぜか」UMA騒ぎに巻き込まれる馬子とイルカの活躍を描いた伝奇ギャグなんであります。
 そりゃたしかに未知だけどUMAっていうんだから生物だろ! なんで伝奇なんだよ! と思われるふしもあるかもしれませんが、この作品ではネッシーに代表される首長竜タイプの怪物、ツチノコそのほかのUMAの正体について田中啓文が自分なりの見解を述べてるところがポイントなわけで、そこが伝奇風味なんですね。「UMA豆知識」そして「ベストヒットUMA」(藁 もついてきてなかなかお得です。やっぱ、駄洒落かよ!

 「鬼の探偵小説」と同じく最後の作品がいちばん短いっていう作品構成は個人的に疑問なんですが、皆さんはどうなのかなあ。単行本化するからページ数足りないぶん書下ろしで追加したというのがバレバレなんだよなあ……とか思ったりします。第1話「湖の秘密」→第2話「魔の山に飛べ」→第3話「あなたはだあれ?」と1話あたりのページ数だんだん減っていくんですよね。

 と、書いてみたけど、先にも書いたみたいに田中啓文自身のUMAについての個人的見解がきちんと書かれていて謎が謎のまま終わってないし、主人公の馬子もめちゃめちゃな性格ではあるけれど決して嫌な人間には描かれてないので読後感がきわめてよろしい作品です。芸に厳しいところもいいかな。
 まったく困ったものの装丁に目をつぶれば(学研M文庫自体すべてダメ)なかなかよろしいのではないでしょうか。

【ANIME】おねがい☆ティーチャー 第1話「教えてティーチャー」

 (ギャルゲなのかエロゲなのかっていう問題はさしおいて)そういうテイスト盛り込んだアニメーションがいわゆるエロアニメとまるで異なったものに仕上がってしまうという状況ってのは、わりに不思議。

 誰もいない湖のほとりに光に包まれて降り立った謎の女を見つけた高校生、草薙桂。その夜の出来事がはたして夢だったのか現実だったのか判断つかなかった桂だったが、翌日、桂の高校に赴任してきた新任現国教師、風見みずほと名乗った彼女の正体は昨夜、湖で見たあの女だった。じつは銀河連盟の辺境惑星監視員である彼女は秘密保持のため、桂に接触を仕掛けてきたのだった……。

 よく考えてみればこれ以上ないくらいにジャンル:SF押しかけ女房な作品で、べつだん新感覚な気もしないんだけど、シナリオに散りばめられた「停滞」とか「永遠」とかそういったキーワード、そして停滞中は成長が止まってしまうため、幼く見えても実際は18歳という桂の設定あたりにギャルゲっぽさが垣間見える。
 あとはまあ、I've Soundってのがあるんだけど、これはちょっとどうかなあ。いかにもDTM、MIDIデータとして配信すら可能な雰囲気で、かなりにへなへなだったような。まあ、アニメはPCで見ないからね……。
 さばさばした性格っぽい小石@川澄綾子、でっかくておっとりしてる水澄楓@大原さやか、ちっちゃくて醒めた感じの森野苺@田村ゆかりと、クラスメイト女子陣はかなり凶悪に可愛いし、男のダチも単なるバカ+真面目&ジミキャラの2人配して万全な風情。そして丁寧に描きこまれた背景も溜息でそうなくらい美麗なんだけど、でもでも、肝心のティーチャーさんがなあ……どうにも萎えるんだよ……。
 個人的に女教師属性はすごくあるような気がして(ふじいあきこ「school zone」とか買ってるし)、あどけない雰囲気で女教師で眼鏡かけててなんで萌えないかっていうと、なんでだ―――?? 「最優先事項よ!」とか連呼してたいへんウザいからか? 宇宙人モードのコスチュームのセンスが異様にダサいからか? それをいったら登場キャラ全員が全員、私服センスにすさまじいものがあるのだが……。(除:まりえ)

 センシティブギャルゲそのままの雰囲気、そして設定そのほかの微妙な頭の悪さがせめぎあって、たいへんに奇妙な雰囲気を醸し出してる作品だと思いました。先住民の記憶操作するテクノロジーくらい用意してこないのかYO!
 そんな感じで、来週見るかどうかはわかんないな――。

 あ、忘れてた。まりえサイコー!!

02/01/16(WED)

むかついた猪木、ガキの遺体つかむ。


「誰か責任取れ」


 週刊「SPA!」の「なぜ、ボクらはいつのまにか[泣けるけどヌケないエロゲー]にハマってしまったのか!?」 読みました。
 ポイントはやっぱりこの3人だ、東浩紀、伊藤剛、斎藤環な網状言論Fトリオの対談でしょうか。司会してるの永山薫だしなあ。まんまそのメンツだ――。
 前にもちょこっと書いたんだけど、斎藤環はまあ置いといて、東浩紀、伊藤剛の2人についてはもうちょっとオタク現役感でないものかなあ、という気にはなります。自分たちと全く違う立ち位置にいる人が語ってる感じしない? 斎藤環は別に本業あるからいいとして、伊藤剛、東浩紀は生活に直結しそうな気がするんでちょこっとだけ心配してみたりして。
 オタクとかそういうのに関係なく感情スイッチ的なものが商品として機能するようになってきたなんてのは「癒し系」だのなんだの臆面もなく言う人間が増えてきた段階で自明だと思ってたんだけどな〜。
 文章にするの面倒なんで、いろいろ考えてることについて箇条書きで誤魔化してみると、

・ 増殖系 → 押せるスイッチの数が増える
・ 妹とか守護天使とか → 6・3・3で12年〜どろどろするのも面倒くさい
・ なんだかんだいってゲームだの映画だの本だので獲得した感情のほうが純粋な場合多いような気がするなあ。現実だといろいろしがらみがあって泣くに泣けないケースが多いような〜
・ 感情を「固有体験」なんて言ってる段階で何か違うような気がしないでもない……個人の感情なんか平均化してみたら乱数で多少揺らいでるくらいのレベルな気がしないでもないけど〜
・ 書き忘れてたけど「七人のナナ」は増殖ものじゃなくて、多重人格ものだよね。(いきなりだなあ)
・ まあ、リーマン雑誌だから結論も第2世代的だったね、ということで。

【単行本・小説】 井上雅彦監修 異形コレクション「マスカレード」 光文社文庫


 今回のテーマは「仮面」。テーマのしばりとして考えてみるとさほどきつくないレベルかな。
「宇宙生物ゾーン」とか「幽霊船」よりはよほど楽そう。

 浅暮三文、芦辺拓、飛鳥部勝則、石神茉莉、井上雅彦、歌野晶午、江坂遊、奥田哲也、鯨統一郎、倉阪鬼一郎、五代ゆう、高野史緒、竹河聖、田中啓文、柄刀一、難波弘之、速瀬れい、ひかわ玲子、深川拓、牧野修、町井登志夫、物集高音(50音順)の22作家が参加。
 全て読んでから感想書こうと思うといつまで経っても書けないので読んだ分から箇条書きでさっさと書いてしまうことにした。

・ 五代ゆう「寂しい夜の情景」
 本を逆さにして読まなければならない横書き作品。
 内容はといえば「死ね」と「氏ね」のおりなす物語、つまりは2ちゃんネタ。ひょっとすると菅浩江「夜を駆けるドギー」以来のことなのか―――と思った。いまいちスレ立てセンスがないところもポイントかも(笑) なかなか面白かったですけど、けっきょくこれって悲惨な1がいるスレでも見ればコンパチなのかも〜とか思ってみました。

・ 牧野修「スキンダンスへの階梯」
 男が誘われたのは新薬の人体実験バイト。身体に膏薬を貼ってただごろごろしてればいい、というものだったのだが……
 怠け者で嘘つきしかも臆病、全くどうしようもない男のダメ思考が、不気味に美しいイメージにつながっていくこの人得意のパターン。やはり安定している。「マスク」テーマのみならず、スキンダンスというイメージを付加するところがいいかも。

・ 田中啓文「牡蠣食う客」
 また駄洒落か……。じつは<人類圏>シリーズ。<人類圏>植民惑星駐在員として辺境の地に島流しされたスタッフたちの精神ケアのため宇宙を旅する男がとある惑星で遭遇した血も凍るような体験を描いたSFホラー。
 和服をすらり着こなした所長夫人、彼女が腕によりをかけてこしらえたのは日本人ならこたえられない完璧な和食膳だ。しかしそれは地獄のような環境を誇るこの惑星で用意できるはずのないものであった。はたしてこの材料は……。
 グロ+ゲロ+駄洒落、田中啓文3大要素てんこもりの短編作品。「マスカレード」テーマとしてはかなり無理矢理だと思うが、プロの作家体力はやはりちがうな! というのが実感できた。ここまでグログロを持続させるのは相当なパワーが必要だ。面白いです。

・ 浅暮三文「カヴス・カヴス」
 また、問題作。
 図書館受付で誤って手渡されたらしい古びた翻訳書、それを手に取った男に降りかかる奇怪な体験の物語。
 ラテン語で「穴」の意味をもつ単語、カヴス×2 のタイトル通り、こちらがわとあちらがわに開いた穴を巡る実験小説。

・ 町井登志夫「マスク」
「今池電波聖ゴミマリア」の人。まだ未読なんですが、こんな文章なの? と疑問に感じてしまうくらい平易すぎる文章。改行も多すぎるような……。つまんなくはないけど、内容にも何の捻りもないし………たしかにホラーといえばホラーなんだけど、うーむ。

・ 歌野晶午「死面」
 母の実家、封印された部屋にあった1枚の仮面をめぐる物語。語り手の視点がどこにあるのかがポイントかな。きちんと上手い作品だと思います。

・ 高野史緒「スズダリの鐘つき男」
 今のところ、ベスト。
 ロシアに招聘されたスイス人の精神医と、その地で彼が出会った鐘つき男イワンの物語。
 端正な文章で描かれたロシアの地は、文化的ギャップからかすでに異界の雰囲気を漂わせているし、歴史、伝説、全てがつながって、ラストシーン、不意に幻出する異空間ともいうべきその世界には本当に吃驚しました。
 とても美しい作品です。幻想短編として最高水準だと思います。

・ 石神茉莉「FROGGY」
 妹夫婦がアメリカ土産に買ってきたハロウィンの仮面。蛙なのかワニなのかもわからない稚拙な作りのそれを眺めているうちに忘れていた過去の記憶が呼び起こされて……というお話。
 匂いの描写がいいと思います。綺麗にまとまってるなあ。

・ 倉阪鬼一郎「裏面」
 井上雅彦の言葉を借りるならば、「闇の理」に関するレクチャー話だろうか。先生そして私が何者であるか判明しない前半のシュールな講義部分はとても奇妙な味で良かったのだが、後半になったらいつもの感じになってしまった。惜しい。謎解きしないままで終わらせたほうが余韻が残ってよかったのではないだろうか。

・ 鯨統一郎「屈折した人あつまれ」
 正直言うとこの人のオヤジギャグセンスにはついていけないものがあって、苦手なタイプの作家さんなんだけど、これはなかなかよかったような……。まあ、どうしようもない感じのブラック・ユーモア的馬鹿話なんですが。設定が阿呆らしくてとてもよかったです……と書こうとしたら3人目、これがオチか! だめだ、この人、いくらなんでもそのまんますぎるYO! 結局、すさまじいタイトル(いろんな意味で)つけてあるもののこの人自体は欠片も屈折してないような気がしてならない。どうやってもオヤジギャグ的展開で落として終了、というか。

・ 井上雅彦「舞踏会、西へ」
 うーん、いつもの感じだなあ。これだけ豪華絢爛、きらびやかな材料用意する力があるんだから、もう少し心に響く物語が描ければいいと思うのだが……。ぜったいにサーカス・ホラーもしくは銀幕ホラー、といった感じに仕上がってしまうんだよなあ。嫌いではないんですが、そんなに必要としてるジャンルでもないのです。

【雑誌】 近代麻雀コッテウシ(嘘) 2/15 竹書房

 テコ入れしてるつもりなのか知らないけど、渋沢さつき「凌駕」で美魚子と凌駕がやってみたり(w  岡田ユキオがゲストで描いてたり、みょうにギャル色が強い誌面になってる。
 そんな中なにかを勘違いして8ページ中7ページ下ネタで通してる神原則夫「西高ジャンバカ列伝 かほりさん」はスゴイと思う。サービスカットと下ネタがイコールなわけないだろ! まったくなに考えてるんだか……。
 特別読切、岡田ユキオ「氷魚<ヒオ>」。エアコン故障で蒸し風呂状態の雀荘の中、冷徹なアガリを繰り返す謎の女と、たまたま彼女と知り合ったヤクザの物語。わざわざ男全員汗だくに描いてるところがこのひとらしいかも。そして「牌賊!オカルティ」載ってないときはこっちがメイン(藁 バロン吉元「コンビニ軍艦コッテウシ」。弁天活躍の回。あいかわらずバロン先生の間違ったサービス精神が全開の内容なんだけど、意外と慣れたのか、普通に面白くなってる。いけない傾向だ……。しかし、これもテコ入れのつもりなんだろうか……今回もどこからか飛んでくる十字手裏剣(藁
 扉のアオリは「先生、猛威を振るう狂牛病に負けず、コッテウシも国民の脳味噌をシビレさせてやるであります!」 オイオイ……
 それにしてもエッセイ「我れ悪党なり」! 大魔神佐々木相手に指し馬1億ふっかける桜井章一の大人気無さには吃驚。タイーホされろ!

02/01/17(THU)

烏賊と遺跡好き生徒会

 生徒会長「夢は大きく、ダイオウイカ! といいたいところだけど、ここは堅実にスルメイカ。遺跡だったら登呂遺跡。高床式倉庫のカッコ良さに痺れます」
 副会長「モンゴウイカかな。甲がついてるのがいいんだよね。遺跡だったらポンペイ。火山噴火で埋もれちゃったってのが儚くていいよね」
 会計「正直、烏賊ならオールオッケーなんでなにが好きかなんて考えたことないんだけど……しいていえばヤリイカかなあ。遺跡だったら丸山遺跡! やっぱ、縄文でしょ!」
 書記「ホタルイカの神秘的な輝きに惹かれます。好きな遺跡はボロブドゥール。ぐるりと回廊に彫られた仏陀の生涯見てるだけで胸がときめいちゃいます!」

 何書いてるんだろーなー。

 異形コレクション「マスカレード」感想に、石神茉莉「FROGGY」、倉阪鬼一郎「裏面」、鯨統一郎「屈折した人あつまれ」、井上雅彦「舞踏会、西へ」を追加しました。

 ガキじゃなくて刃牙にすればよかった。猪狩、猪狩。

【単行本・小説】 森博嗣「捩れ屋敷の利鈍」 講談社ノベルス


 身分と名前を偽って熊野御堂家の別荘に招かれることに成功した保呂草潤平。当主である熊野御堂譲が所有する工芸品エンジェル・マヌーバが彼の狙いだ。
そこで保呂草はN大大学院生の西之園萌絵と同行者である彼女の元指導教官国枝桃子と出会った。
 エンジェル・マヌーバが保管されてるのは通称捩れ屋敷と呼ばれる巨大なメビウスの帯。36個の部屋が少しずつ捩れながら1周で180°回転する奇怪極まりない構造をした巨大なオブジェだ。出入り口はたったひとつ。そこから最も遠い18番目の部屋にエンジェル・マヌーバは飾られている。
 翌日の朝、特殊なロック構造により誰も侵入できないはずの捩れ屋敷の中で死体が発見され、物理的に盗むことができないはずのエンジェル・マヌーバが紛失した。
 そして死体がもうひとつ。コンクリートで完全にドアが固定されたログハウスの中で見つかった。犯人はいったいどうやって殺し、盗み、逃げ出したのか……!?

 メフィスト賞作家による密室競作第1弾。
 奇怪な構造の屋敷(小屋)舞台にした密室殺人×2+不可能なはずの盗難劇という贅沢なプロットを 保呂草ミーツ萌絵という2シリーズキャラクター競演で描くファンにはたまらない作品だと思います。しかも薄いから驚き。
 肝心の密室トリックなんですが、比較的つまらないところに落ち着いてしまったなという印象で、やはり物理的な方法によるトリックについては(心理的密室というのも勿論あるけど今回は明らかに物理的密室なんで除外します)そんなに画期的方法残っていないんだなあと実感しました。
 ネタバレになるんで詳しくは書けないんですが、メビウス構造の建造物内での密室殺人という魅力的なプロットながら、そんな感じで落とすんだ……と。
 どれも膝ポンもののトリック、されど心は震えないという感じです。これは森博嗣がダメだからってわけじゃないんだけどね。

 あとはまあ、細かいところでも、いろいろ。
 先にも書いた保呂草ミーツ萌絵でも当然のように仕掛け用意されてるし。表4の「探偵は前代未聞の方法によって犯人を言い当てる。」というのもあるし。どちらかといえば、困ったものだなあ、これじゃ「神聖モテモテ王国」のファーザーレベルだよ、というものなのですが……。(ネタバレしないように書くのむつかしいです)

 170ページくらいの薄い長編ながらとにかくいろんなお楽しみが詰め込まれてるんでお得だと思うのですが、うーん、もにょもにょ。悪くないですよ、決して悪くないのですが……。

 以下、思ったこと。
・ 俺が犯人だったら、こんな状況、自首するね! (密室の謎解きメインの話なんで減点にはならないと重々承知してますが、それにしてもフーダニットの欠片もねえ!)
・ 森キャラの中では国枝さんがほとんど唯一の真っ当な人間だなあ。
・ 国枝さんいうとおり、立体にするならば180°捻りより90°捻りのほうが美しいですね。内部が完全に連続になる。
・ 「私、父のやることのほとんどが、理解できなかったわ」という彩の台詞はよかった。
・ メビウス構造が作品のモチーフになってるのかと思ったらそうでもないし……ただ出してみたかっただけなのだろうか?
・ たしかに楽しいんだけど、ミステリ構造の美しさという点で何かあるかというと特になくなってしまったように感じられる。最近、ずっとそう。

02/01/18(FRI)

椅子買いに来た瀧に胃下垂

なんとなく貼ってみただけ。

 臨月間近の妊婦の人ってだいたいどれくらい体重増えるものなのかなあとふと疑問に思った。ぜんぜんわからないのだ。
 あれだけ大変そうなのだから15kgくらいは増えるんじゃないかな、と予想して調べてみた結果、体重増加平均は11.4kgであることが判明。15kgぐらいまで増えちゃうと妊娠中毒症や糖尿病などの合併症を引き起こす可能性あるんで危ないみたいだ。
 で、なんでこんなこと急に調べたかというと、ずばりデブったから。
 ここ1年半くらいの間に10kg体重増えた。ショックだったのはズボン類すべてキツくなって新調するかダイエットするかの2択になってしまったことだ。細身のストレートジーンズなんか拘束衣って感じだよ。とほほ……。
 動くとダルいなあと感じるのも当然。もうじき産まれるレベルのウェイト身体にしょって生活してるのと同じだからなあ……ということで、週末部屋にひきこもってる間はとうぶん林檎その他果物+水分で暮らしてみることに大決定。自分がダイエットするようになるなんて思ってもみなかったよ――ということでオチも特にないまま今日の日記終わり。

【ANIME】ちっちゃな雪使いシュガー 第14話 「ペッパーとカメさんの夢」 (→公式ページ

 ずいぶんひさしぶり。というか、先週の観ないまま(録画はしてある)今週の書いちゃってるんだけど、まあ、いいか。

 ペッパーたんメインの回。OPナレーションも担当。「くるくるくる〜」 何を多く回してるのだろうか?
 シュガー以外の季節使い's はいったいどこで寝泊りしてるのだろうかと思ってたら、ペッパーたんは紅い花散らした動物病院のプランタでおねんねの御様子。
  ガビ━━Σ(゚Д゚;)━━ン! 安請け合い!!
「空飛びたい」とかいう異次元理由で入院してきた亀たん(ランスロット)の願いを適えるため尽力してみるぼんくら妖精's。サガさん曰く「そら無理」 夢見がちの上にいちど決めたら強情なペッパーたんにはサガたんも匙投げてみたYO!
「迷わず行けよ 願えば適うさ」作戦。その1:俺たちのマネをしろ! その2:鳥たんのマネをしろ! ランスロットたん(亀)は鳩に憧れて大空をめざしたい気分らしい。鳩たんのこと考えて頬を赤らめてみた。3人寄っても烏合の衆なボンクラさんたちを陰からそっと見守るサガたん。大変だよね……。
 世話焼きさんサガ。発明少年のもとを訪ねる→爆発そして破壊。ペッパーたんへとへと。するったらする子だから。そして、猛特訓の成果が!! 朝の朝礼で貧血起こす子のようにふらりとダウン。
 な、なんだこの緊迫BGMは! サガたんは亀抱えて疾走。ペッパーたんは同時通訳。鳩vs.カラスのバトルスタート! とてもくだらないからくりで、まあ飛んでみた。いちおうパラシュート使うのね、というかサガが受ければいいような気もするけど……。
 種どころか類まで超越したラヴ話であったが、正直どーでもええ。
 結論:眼鏡教師は亀好きということで。作画は許容範囲内かな――先週そんなにヒドかったの?
 湯船のお湯はどんどん減っている。

【ANIME】七人のナナ 第2話 「大混乱! 七人そろって学校へ?」

 すげ――、なんだこのOP……。「さ〜くせす〜さ〜くせす〜♪」のコーラスといい、懐かしセンスって感じだなあ。なんで変身して空飛んでるんだ……!? プリズムパワーですべてを説明しようとしてるだろ! ちょっとヘンなナナっていう説明がえらく気になるのであるが……。
 そしてあいかわらずハモりんぐアニメ。うわ、転がってきた(藁 どこまで本気でやっとるのか理解に苦しむ演出全開だ!! ジャンケンで学校行く人間決めてみたり〜。眼鏡っ娘さんのナナ鑑定技術には驚かされる。なぜハモる、君らが……な苛めっ娘三人衆懲りずに登場。ジャンケン勝者のナナっぺ(怒りんぼナナ)に木陰に連れ込まれる。悶えまくりな三人見て頬赤らめる瞳たん(眼鏡っ娘)。視聴者の見えないところでいったい何が……!?
 教頭やらピンクのでっかい人登場。しかし、ナナたん's の区別、あいかわらずつかね――。ジャンケンの弱さからオリジナルは不登校児になってる御様子。久しぶりに学校行ってみたら自分がヘンな娘になってて衝撃受けてみる。泣いてみる。でも結局ないがしろにされてみる。
 そして結局全員で登校(w することはといえば神近くんのお手々争奪戦とか。そしてハモりんぐギャグが炸裂、なんじゃこら……。→空中バトるとか。
 回虫だらけの理科準備室。どんな学校? 泣きボーン効果で時空も歪む。な、なぜだ、プリズムパワーか。なんだか可愛らしい話やのう。
 「いや、そりゃダメじゃ!」 死刑宣告にも等しいことをしれっと言ってのける爺さん。そんな重要なことまず最初に言っておけ! 本当に実の孫なのか!

 す、すごいぜ、このセンス、な、ハモりんぐギャグアニメ。どうしようかな、なんだかんだ言って毎週チェックしそうな気がしないでもない……。ナナレンジャー!? また異次元展開っぽいよ……。

02/01/19(SAT)

鳩だ、まさか、イカサマだとは!

「紳士的な物腰で勝手に手品とかを始めれば楽しい会話に花が咲く。なにしろ掌から誰も望んでない万国旗が飛び出していつまでも出てくる。シルクハットからハトの群れが飛び出して製薬会社本社を襲撃いたす。鳩よ、鳩よ、豆が欲しいか? ならばくれてやろう。」
(ながいけん「神聖モテモテ王国」より抜粋)

【単行本・小説】 蘇部健一「六枚のとんかつ」 講談社文庫


スタパ斎藤ではない  よくこれ、文庫化したなあ。(驚嘆)
 第三回メフィスト賞受賞作。内容についてはここらへん参照。

 もしできるのならば、これまでにあなたが読んだミステリィ作品の中でも最低のものを思い出してみましょう。
 残念ながらこの作品はその作品よりもさらに下、もっと下で、負のポテンシャルならば無限大! な作品なのです。実はノベルス版でこの作品が発売されたときにも手にとっていたのですが、立ち読みしてたにもかかわらず「金返せ!」とか思ってしまったので、買いませんでした。いったい、誰にいくら請求するつもりだったのでしょうか?>俺
 しかし今ではぜんぜんへっちゃら。笑って読めたりします。歳をとるということは大事なものを失っていく、ということであるのかもしれません。たとえば、ミステリィに対する純粋さとか。
 とにかく、驚くほどにレベルが低くて驚き。そうですね、試しにFILE No.1 「音の気がかり」の内容概略を書いてみましょう。

・ 誘拐事件発生。犯人からかかってきた身代金要求電話のバックから「ガッツ石松、ガッツ石松……」という微かな音声が聞こえる。犯人はガッツ石松の傍にいるにちがいない! ガッツ石松を探せ!

 どうよ、これ。(この時点でオチがわかった人も多そう。しかし驚愕の真相はその予想のさらに下をいく)
 プラス、ほかの作品では見ることのできない素晴らしい台詞も満載で、たとえば、

・ 「あの頭をてかてかに光らせた桂男爵は、昔、食べられない時代に、見世物で人間ポンプをやって、生活の糧を稼いでいたように見えないかな?」(p.48より引用)
・ 「”金を隠すなら金隠しに隠せ”さ」(P.89)
・ 「そう、海岸でふだんわれわれがあまりにも見なれている光景。それは、どこの海岸にも必ず落ちている、そう、コンドームだッ!!」(P.160)
・ そう、私こそは、オナニーをするためにこの世に生まれてきた男なのだ。(P.212)
・ 「きみにはたしかに、あの黒いパンティの匂いを嗅いだとき、これで事件はすべて解決したと言ったじゃないか」(P.313)

 ほかにもいっぱいあるんだけど、書きたくないよ……勘弁してください……。

 肝心のミステリィ部分については、一言であらわすならば「とんちブック」という感じ。下ネタを完全に排除して「小学○年生」(○は3以下くらいかな)ふろくにつければ悪くないかもしれません。
 「占星術殺人事件」に触発されて書いたという表題作「六枚のとんかつ」だけど、ぜったい「サザエさん」のほうだよね――とか思ってみました。カツオのとんかつネタ。ミステリと4コマで同じ事件元ネタにしてる珍しい例であります。
 そういえば、本文以上に蘇部健一のギャグレベルの低さが際立ったノベルス版あとがきがカットされたのは残念だなあ。文庫版あとがきはものすごく自虐的な感じです。「(本物の)二枚のとんかつをお買いになったほうが……」
 あまりにも出来が悪かったという「パンは知っていた」、「解けないパズル」の2短編をカット、「チチカエル」、「張り込み」を合体させて(!)「鏡の向こう側」という作品に書き換え、減った作品の代わりとして下品すぎるという理由でノベルス版ではカットされていた「オナニー連盟」を復活。そして「六枚のとんかつ」と同じトリックながら(注:作者自身がそう書いてます)別設定で書いた新作(といえるのでしょうか?)「五枚のとんかつ」を追加収録とノベルス版とくらべていろいろ手が加えられたディレクターズカット版らしいのですが、それでもまだこのレベルです。
 驚愕の時刻表トリック(?)「しおかぜ17号四十九分の壁」はなかなかよかったです、しかし、ほかは……。

 やはり蘇部健一、恐るべし。

【ANIME】おねがい☆ティーチャー 第2話「もう、お婿にいけません」 (→公式

 うわ、面白いかも。
 いいなあ、この馬鹿。体育、体育〜なんでか苺たんだけブルマだよ、ハァハァ(w (苺たんキャプ足りない〜という方はここらへん参照がいいかも〜)
 昨夜の風呂ドボンで詰問される桂&みずほ先生。「俺は怒ってるわけじゃない。しいていえば、うらやましいんだあぁぁ」
 ポッキー咥えるみずほたん。よく見ると食べまくってる(藁 構図的にあんまし工夫ないのもエロゲっぽい? とか思ってみました。女子からお弁当もらえそうだったり色々。
 先生との関係をどう説明すべきか思い悩んでる桂くん。気がついたら体育倉庫にワープしてる。もちろんみずほセンセの仕業。隠れてたらそのまま閉じ込められて、まりえたん呼び出しても役立たずで出られないまま〜とか。
 そもそもなんで脱いでるんだよう? このセンセはよ〜。とうとつにシャツ、汗で透けてみたり。
 「停滞」なる草薙君の病気は世界で初めての症例らしい。そのわりには町医者みたいなおっさんが聴診器で診察してたような気がするが……桂、みずほの告白タイ〜ム!
「ここに来て、君に出遭ってから、私はハプニングだらけ……」 いきなしバレて(w おいおい、いきなし夫婦とかになっちゃてるよ! 衝撃告白! ひょっとして「旦那様は18歳」やりたかったから「停滞」とかそんな設定あとづけしたんじゃないだろーなーとか思う。
 SF押しかけ女房のエロゲ文法フィルタリングがこれなのかな、とか思いました。なるほどねえ。作画は普通。

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