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comic さくいん

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近代麻雀 4/15
Vanilla 2002/04 創刊号
magazine さくいん(更新停止中)

novel

トニーノ・ベネキスタ(訳:藤田真利子)「夜を喰らう」
鯨統一郎「タイムスリップ森鴎外」
ブリジット・オベール(訳:香川由利子)「ジャクソンヴィルの闇」
ブリジット・オベール(訳:香川由利子)「森の死神」
novel さくいん

etc.

第2期ギャラクシーエンジェル 第13話「機内食(具沢山弁解カレー)」 第14話「愛と疑惑のもんじゃ」
おねがい☆ティーチャー 第10話「でも」
ちっちゃな雪使いシュガー 第23話「ミューレンブルグの小さな奇跡」


 2002/3
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02/03/11(MON)

○「コイサンマン、サイコ……」

 証拠映像

 昨日のガラクシ身体/精神シャッフル表、一部間違えてたので訂正。 す、すみません……。

bk1【単行本・小説】トニーノ・ベネキスタ(訳:藤田真利子)「夜を喰らう」 ハヤカワ文庫

トニーノ・ベネキスタ(訳:藤田真利子)「夜を喰らう」  なんだか、よくわかんない小説だなあ。

 主人公の青年、アントワーヌは路上生活者である。とはいっても、日本でいうところのホームレスとは違う。なけなしの金をタキシードに投資してパリの名士たちが催すパーティーを夜な夜な渡り歩く、いわゆる「寄生虫」なる存在。
 今夜も豪勢なメニューを貪るべく、相棒のロレンスとともにとある富豪の邸宅で開かれたパーティーにもぐりこんだアントワーヌだったが、なぜかボーマンなるその家の富豪に相棒ともども拉致・監禁されてしまう。
 開放条件は、このパーティーの情報をふたりに教えた男、幽霊のように血の気のない、ジョルダンなる男を探し出すことだ。有効期限は48時間。ジョルダンの行方を追ってパリの街中を彷徨し、その間、相棒は人質となる。2日間経ったら役目は交代。見つかるまでエンドレスで繰り返す。
 かくて、狂気に満ちた富豪の手足となって夜のパリを東奔西走するはめになったアントワーヌであったが……。

 この作品が発表されたのは1992年のこと。パリの現在の状況がよくわからないのですが、実際にもたぶんこんな夜の生活が存在したのだろうと思い、驚きました。
 多少時代は前後するとはいえ、イギリス・スコットランドの夜の生活を描いた作品がたとえば、アーヴィン・ウェルシュ「トレインスポッティング」みたいなドラッグにまみれたものになるのとは感触がえらく異なります。
 メシとアルコール、そのふたつしかほとんど出てこないこの作品、フランスの夜ってひどく健全なのか? そんなことを感じました。
 ローラン・ガルニエってたしかフランス人だったよね。パリのクラブシーンとかはどうなのかなあ。

 最近ちょっと、フランス・ミステリなるものを読んでみようかなと思って、ダニエル・ペナック、ジャン・ヴォートラン、ジャン=クリストフ・グランジェ、そしてブリジット・オベールとか買ってみてるんですが、なんだかどうも奇妙な作品ばかりのような気がしてなりません。
 たしかに、主人公アントワーヌが謎の男を追い求めて夜のパリを駆けるこの小説、ロマン・ノワールと評せないこともないとは思うのですが、それよりはむしろダメ青年パシリ小説と呼んだほうがだんぜん近いと思われます。
 カバー写真みたいな、夜のパリジェンヌ・ミーツ・アントワーヌ! みたいな艶っぽい展開もぜんぜん無い。オールタイム・パシりっぱなしの青春さ! というまたずいぶんな小説になってます。す、救いはない! ナッシングさ!
 そういえばラストの展開にはちょっと驚きました。どう驚いたかを書くとネタバレになってしまってむつかしい、だから書きませんが。
 しかし、ほ、本当にそれでいいのか〜。

 面白いんだけど、やはり、よくわかんない小説です。

02/03/12(TUE)

○「駄目だ、運命だ」

 今日はつまんない日記書く。決めた。

 近所の100円ショップで買った瓶入りマーマレードが驚くほどに不味い。困る。ものすごく食べたくないのですが、まだ匙一杯分くらいしか使ってない。いったいどうすればいいのでしょうか(悩んでるくらいなら捨てろ!)。
 積極的に嫌いな漫画のタイトルとして「美味しんぼ」の名前がまず挙がる自分なのでありますが、腹立たしいことにけっこう影響(というか呪縛)受けてて、「輸入オレンジの皮で作ったマーマレードなんか農薬濃縮して食べてるようなものだ!」みたいな山岡の言葉が思い出されてマーマレード食べるたびに鬱になったり、しかも美味しくなかったり。だからって全員が全員、わざわざ自分でマーマレード作るわけないじゃん! そんなこといったら日本国民ほとんどがマーマレード食べられないじゃないか! 腹立つ〜。お前の双子は雄山の子だ!!
 倉田真由美「だめんず・うぉ〜か〜」ブレイクについて思うこと。才能の多寡の関係上からメインストリームで勝負出来ない場合には、ニッチ産業が成立するような自分にあったポジション探すことからまず始めるのが成功への第一歩、ということかなあ。書店でも漫画スペースじゃない場所に置かれてたりして、そこがポイントだったのでは。「だめんず・うぉ〜か〜」がヤングユーとかフィールヤング連載だったらまず間違いなくただ埋もれてた。
 あと(作品に)品が無いところもよかったですね。やっぱ下世話なものの方が絶対売れる。
 赤松健の婚約者な人はものすごく美人なのだろう、きっと。オタクドリームの体現者。

bk1【単行本・小説】 鯨統一郎「タイムスリップ森鴎外」 講談社ノベルス

鯨統一郎「タイムスリップ森鴎外」  ものすごく率直にいってしまいますと、この人の本は半分くらいヤバいかな……と思ってる俺なんですが(このひとのギャグセンスは全く評価できません)この作品はなかなかよかったです。楽しかった。

 時は大正11年、渋谷は道玄坂。61歳になる森鴎外(本名:森林太郎)は謎の暴漢に襲われ、岸から転落し―――時を超えた。そして2002年。危うくチーマーに狩られそうになった森鴎外はふたりの女子高生に助けられる。そのふたり、麓うららと三須七海、そして彼女らの友人で純文学が得意な本間香葉子、そしてミステリマニアの少年、小松崎拓海の力を借り、森鴎外はこの現代で生活をはじめたのだったが………それにしても、自分を殺そうとした人間は一体誰だったのか? そして勉学のため近代文学史を紐解いていた彼は日本文壇史における、とある奇妙な事実に気づいたのだった……。

 驚くほどにタイトルどおりの本で、現代の日本にタイムスリップしてしまった森鴎外の文化的ギャップがユーモアまじりに描かれていてとても楽しく読めました。
 この森鴎外、また素晴らしく文化的適応力が高いです。たとえば現代文学作品を読もうというくだりでは「燃えよ剣」にはじまり、最後には「コズミック」にまで手を出してます。すごいことだ。

 歴史改変SF+トンデモ歴史ミステリという、考えてみればきわめて贅沢な作りの作品、のはずなんですが……しかし1時間弱で読めてしまったのはなぜなんでしょうか? たしかに面白くはあるんですが、いささか軽すぎるきらいがあって、そこがこの人の作品に全面賛同できない部分ではあるのかなあ。ただ、あるだけで伏線にも何にもなってない会話やシチュエーションも多いです。
 とくに作家名連発+改行の書店シーン、そして、ただ歌ってるだけのカラオケボックスシーンにおける行数稼ぎは、どちらかといえば犯罪の領域なのでは……!? と(ちょっとだけ)思いました。
 でも「ガラスのジェネレーション」熱唱する森鴎外の姿にはちょっと笑ってしまったので、そこは俺の負けかも。
 そのほか気に入ったシーンは自分ページの掲示板にマメにレスつけてる森鴎外、そして渋谷109前でラップする森鴎外でしょうか。

 ネタじゃないですよ。

02/03/13(WED)

○なんとなく10連発

 正直、コミック単行本の感想はこういう形でやったほうがいいんじゃないか、と思えてきました。
 普通にレビュすると手間かかるぶん数こなせないんだよなあ。

・久保帯人「BLEACH」 2巻 集英社
 やっぱ、コレ面白いよねえ。キャラ立ちが非常に上手くできてるからでしょうか。パーマンでいうところのコピーロボットについてこんなふうにエピソード化してるのにはちょっと感心。
 おべんと食べるのポーズ決めて食パン一斤+あんこの昼ご飯食べる織姫さんはすばらしい、うさぎのチャッピー入手できなかったからといってガッカリする朽木さんもすばらしい。娘さんキャラ全員がたいへんよくできてるのでよいよい。

・原作:ほったゆみ 漫画:小畑健「ヒカルの碁」 16巻 集英社
 実質「イスミの碁」。
 プロ試験不合格の後、親善試合で中国に渡った伊角の成長エピソード中心な16巻なんですが、番外編ともいえる内容がきちんとヒカルにつながっていくあたりのストーリーテリングはやはり流石だと思います。小さい和谷(w よく知らないんですが、中国の棋院ってそんなにレベル高いんでしょうか? 9段クラスがごろごろって……。感情コントロールが技術の一部だというのは非常に納得できる考え方です。
 しかしヒカル、でかくなったよなあ……。

・荒木飛呂彦「ストーンオーシャン」 10巻(73) 集英社
 ぶっちゃけた話、かなりわからないです。

・シナリオ:黒田 洋介 作画:戸田 泰成 原作:矢立 肇「スクライド」 3巻 秋田書店
 バッタもんジョジョエロ風味という、じつはみんなが待ち望んでるもの、であるのかもしれません(w
 登場したばかりのアニメ版重要キャラを惜しげも無くガンガン殺したりするのにまず驚愕。とにかく新キャラだしたくて仕方ないのだなあ……などと感じます。シェリスたんは当分死ぬことなさそう。エロ要員だから(藁
 黒田洋介、ぜったいその場の勢いでシナリオ書いてるよなあとほとほとあきれますが、勢いだけはものすごいのでじつはかなり面白いのです。

・福本伸行「賭博破戒録カイジ」 5巻 講談社
 帝愛裏カジノパチンコ編スタート。
 班長相手のチンチロ勝負に勝利し、外出券+現金を得ることに成功したカイジ。しかしそこで得た60万を20日間で6000万強にしなければならない……それは無理です(泣
 とにかく、新キャラ、坂崎の面が面白すぎです。そして、娘も……ヨメさんもッ!! 「美人だから……」 ソコで落とすかッッ!!! 最近の福本キャラは狂人ばかり。

・古屋兎丸「自殺サークル」 ワンツーマガジン社
 監督:園子温同名映画のコミカライズ。
 レミングス? 作業期間がわりと短かったのかもしれません。
 女子高生の集団自殺を扱った作品なんですが、これが現代の感覚かというとちょっと前の感じがしてしまいます。一直線だし、そんなにワンダーがないかなあ。物語全体の問題なので古屋兎丸に責任はないと思うけど。
「いっせーの、せっ」からの展開はすごくよかったです。

・伊藤潤二「ギョ」 1巻 小学館
「ギョ!」ということで、魚なお話なんですが、メジャー出版社からこんな奇想話がよく出るなあと思います。
 バイオロジカルでないところがよくわからなくて素晴らしい。そんなんで説明になるとでも思ってるのか!

・原作:花村萬月 作画:さそうあきら「犬・犬・犬」 5巻(最終巻) 小学館
 最終巻。ひょっとして、意外と迷走してた?
 マヒケンの底なしの空虚に飲まれたのか、3人の話になるはずがそんなに上手くいかなかった様子であります。凄みはあるんですが、まさかマヒケンと鳥井が対峙するという展開がメインにくるとは思わなかったなあ。単純に正反対だったところがよかったんでしょうかね。

・今市子「百鬼夜行抄」 9巻 朝日ソノラマ
「笑う杯」、「秋しぐれ」、「返礼」、「花貝の使者」、「隣人を見るなかれ」の5編を収録。
・「笑う杯」
 ぜんぜん意味がかわってる妖怪百物語が笑えるほのぼの話。しかし司は律を舐めきっていると思う。男として認識してないっつーか。お互いいい年になってる気がするが。こんなわかりやすいオチなのに、こんなに台詞説明はいらないよ……。
・「秋しぐれ」
 これもまあ、今市子的なお話だなあ。しかし律も素直に学生生活エンジョイしてればいいのに、またなんでこんなことしてるんでしょうね。
・「返礼」
 晶ちゃん久々の登場。どうやら卒業できなかったようだ(w そしてブルーな気分を鳥相手の宴会で憂さ晴らしする司ちゃん。今市子、ここらへんの年頃の女性キャラ描くのは上手いなあ。
 呪術の反動についてのお話。また、なんで律はこんなことに巻き込まれてるんでしょうね?
・「花貝の使者」
 潮くんはいったい何をやってるんだ? こんな話ばっかりか。
 春らしい風流話。感激して泣いてる尾黒尾白そして半魚人が笑えます。しかし、そのまま帰ってきてたらどうなってたんだろうか?
・「隣人を見るなかれ」
 すごい、もうむちゃくちゃだ……。バケモノ屋敷以外の何物でもないだろう。幼くして失踪した律の叔父、開にまつわるエピソードなんですが、なんじゃこりゃ……話を整理してくれ〜。
 各話感想書かなくてもよかったかな。
 思うのですが、伊藤潤二みたくスピリッツに集中連載するとかして編集にもんでもらえば、話の作り方や見せ方がもっと上手くなるのではないでしょうか。いらない台詞、伏線が多すぎるように感じますし、きっと見開きとかも効果的に使えないんじゃないかなあ、と。
 今市子、漫画技術的な成長(画の技術ではなく)ほとんどしてない人なんで、何かターニングポイントになる連載が必要なのでは? という気がしてなりません。

・よしながふみ「1限めはやる気の民法」 2巻 ビブロス
 うーむ、犯る気まんまん(w
 なんで2巻出るんだ? と思ったら「月とサンダル」と同じく同人再録本でした。買えなかった人向きに1冊にまとまった、ということでやってばっかし。そういうのに関心ない人は買う必要ぜんぜんなしと思われます。

02/03/14(THU)

○適当に連発

・遠藤淑子「スマリの森」 白泉社
 北の大地で暮らす白毛のキタキツネスマリと彼の弟たちを中心とした物語。綿の国星モードで擬人化されてます。野生動物の毎日はなかなかたいへんなので、いろいろ死んだりするのですが、その重い現実をスマリは淡々と、そしてあんまりわかってない弟たちは無邪気に受け止めたりして、そこらへんのギャップが泣きポイントなのかなあ。最後のページ、雪が降り出すシーンの1コマは地味にすごいな、と思いました。
 丹頂鶴とイタチの親分(ほんとうはちがうけど)のキャラがいいですね。

・鴨居まさね「雲の上のキスケさん」 4巻 講談社
 いつ出てたんだ、気がつかなかった。
 眉子とキスケさんのラヴラヴっぷりに読んでていつも「うお〜〜!」と思ってしまうのですが、この巻はわりにドライなマニー中心エピソードが多かったから、そうでもなかった。でも、自分では気づいてないという部分が愛らしいな、と思って、なかなかよかった……って、この作品はいつもいいのだけれど。
 しかし、「この編集を殺せ!」とか今まで思ってたんだけど、キスケさんの漫画のあまりの脱力っぷりに今回ちょっと編集の藪さんに同情した(w こんなの24ページも描かれた日には……。

・松本次郎「クーデタークラブ」6巻(完結) 講談社
 女装+革命という画期的なコンセプトで始まったこの作品もこれにて完結。もうちょっと高いところまで飛べるかな……と思ってたらそうでもなかった感じ。ちょっとしょんぼり。
 というのは、ユウジの描く革命のビジョンそして動機があまりにもショボくて萎えてしまった、というのがあるのかも。2つのコンセプトが融合して、なにか革新的な眺望が目の前に広がれば楽しかったんですけど、そこまでは達することはできなかった、そんな印象です。乖離したままだった。
 次回作に期待です。

・吉野朔実「お父さんは時代小説が大好き」 角川文庫
 「本の雑誌」連載の「吉野朔実劇場」をまとめたもの。さまざまな本を巡る書評漫画+エッセイ。
 「羊たちの沈黙」、「平行植物」、「飛ぶ教室」、「完全自殺マニュアル」(ちょっと前だね)、「妻を帽子と間違えた男」、あと大ファンなんだろな、と思う夏目漱石の著作など、いかにもこの人が読みそうな作品についてのエッセイはじつはそんなに面白くないのです。反応が想像できるから。
 逆に「友人に薦めてもらった本はつまらないほど面白い」と題された第11回の内容はたいへん興味深く面白かったです。周囲の人間の間で評価が真っ二つにわかれてるという志水辰夫「いまひとたびの」についての話がメインなんですが、吉野朔実の感想がいちばん冷淡でこの人らしいです。あと、なんとなくですが、目黒孝二(=北上次郎)って、ベタな作品が好きなだけの人なんじゃないかなあ……という気がしてなりません。あまりよく知らないで書くのもなんなのですが……。
 「『咳をしても一人』とは誰の句だったか?」(ネットは便利だ。一瞬で判明した)で写植切り貼りの跡がまるわかりなのがかなり興醒めでした。
 きちんと仕事しろ編集〜。

 うわ、文字ばっかり。

02/03/15(FRI)

○「裏技、嘲笑う」

 普通な日記。

 うららかな春の陽気。(雨降ってますが……)爽やかな風に乗ってどこからともなく風聞が聞こえてきた。
白泉社My文庫の仮想敵はなんと! 講談社ノベルスと電撃文庫……」
 うわあ、そうなのか! でも最近のメフィスト賞(講談社ノベルスからデビューする新人に便宜的に与えられる賞で賞金はない)、なまじのライトノベルよりぜんぜん受賞者年齢若いし(未成年とか20歳とか)、内容も狂気+オタという感じだからなあ。「クビキリサイクル」昨日奥付見たらもう2刷だったYO!
 「キャッチコピーは愛と牙のあるミステリー」 の愛は、やおいっぽさで、牙はバイオレンスかアクションなのかな、と思ってました。

 ちょっとだけ上に関連。東浩紀、ものすごい勢いで佐藤友哉「水没ピアノ」を誉めてみるHELIOTROPISM
 うわ、そうなのか〜読まないと〜単純に感動的ないい話なのか〜(そんなに信用してない)
 でもまあ、佐藤友哉にしろ、同じく名前が挙がってる舞城王太郎にしろ、これは角川だけど、滝本竜彦にしろ、「文藝」誌あたりで作品発表してもおかしくない作風の作家が別のフィールドから形を変えて台頭してきたという感覚はたしかにあるかもしれません。

ルーディ・ラッカー「フリーウェア」 ルーディ・ラッカー「フリーウェア」買ってきました。
「ソフトウェア」、「ウエットウェア」からまたずいぶんと期間空いてしまった。あんまり出ないんで、その間に訳者の黒丸尚氏も死んじゃうし(とほほ)、挙句、こんなジョークまで飛んだりして、もう大変でしたYO!
 うそ! 今回の話で主役らしい人工生命体モールディってカビイなの! ステイ・ハイともしばらくぶり、ということで、「森の死神」→「少年トレチア」の次かな〜。頑張って読も。
(→すべてはひとつ:Rudy Rucker ファンサイト


えらいひとがみえて、きょうはえらいえらいわ。
偉い人がやってきて、今日は大変疲れたわ」という回答については合ってる気がするんですが、もうひとつがわからないなあ。そもそも名古屋弁ネイティブじゃないし。
→回答編 あ、そっか。一応お隣りの三河ネイティブ(今は東京だけど)なんですが、語尾の「わ」については忘れてた。まだ標準語になってなかった。役所とか会社とかで中間管理職の人が使いそうな言い回しですね。

 地上波のハイテンション期待するとまたちょっとちがうので……人様にものを勧めるというのはやはりむつかしい、と今更ながら思います。どちらにしても4話〜6話はいちばんダメなあたりかなあ。

bk1【単行本・小説】ブリジット・オベール(訳:香川由利子)「ジャクソンヴィルの闇」 ハヤカワ・ミステリ文庫

リジット・オベール(訳:香川由利子)「ジャクソンヴィルの闇」  うーむ、フランス・ミステリ読もうと思ってこの人の作品に手を出したのだが、物語の舞台はアメリカ南部の片田舎だし、フランス人ひとりも出てこないし、そもそもミステリーじゃなくてホラーだし……ぜんぜんちがった。でも、死ぬほど面白かったのですぐ読んだ。ノンストップ・B級モダンホラー小説の傑作であります。とにかく、こんなにゴキブリが出てくる小説をはじめて読みました。

 アメリカはニューメキシコ州、人口たかだか3,800人余りの辺鄙な町、ジャクソンヴィル。ここのところ異様にゴキブリの姿を見かけるようになった以外は何も起こらない、平和な町。
 そんな町である日、若い娘の死体が見つかった。乳房と片目はえぐられ、内臓はそこいらじゅうに飛び散ってる、ひどく猟奇的な死体だ。死体の一部は何者かに食われていた。
 内密に捜査をすすめるウィルコックス警察署長らであったが、それを嘲笑うかのように第2、第3の犠牲者が出る。どれもひどいありさまで。
 墓地を中心に発見される死体、そして異常発生したゴキブリはいったい何を意味しているのか……!?

 ちょうどサム・ライミ以降、恐怖の遊園地でローラーコースターライド! そのまま地獄行きという感覚でしょうか。
 エンタテインメントとしてのB級ホラー映画を小説として組み直したらどんなものに仕上がるかの答えがこの作品のように感じます。たしかにひどく惨たらしいことが連発されるんですが、それは決してサディズムには直結していない。どこか脳天気で頭悪い、むしろユーモラスともいえるへんてこな雰囲気が物語全編を覆っています。だから、ぜんぜん怖くはない。面白さのあまりページをめくる手が止まらない、大傑作ナンセンスホラー(ゴキブリ風味)でありましょう。
 じつはゴキブリはほんの怪異の前触れにすぎず、かなりとんでもない光景がラストには待ち受けているのですが、それが具体的に何かは読んでからのお楽しみ。なんでこんなことになったのかその原因やジャクソンヴィルという町についてのある秘密が明らかになった時、なんだか笑ってしまいました。
 な、な、なんですと〜↑(かないみか@ノーマッドボイス)

 町のみんなからうすのろ扱いされてたガソリンスタンド主人ダックがめちゃめちゃカッコいいです。じつはこいつが主役なんじゃないでしょうか。

 ゴキブリが苦手じゃなければとてもとても楽しく読める作品だと思われます。

 引き続き「森の死神」読み中。これも面白いなあ。ヘンテコな設定をエンタテインメント作品に仕立てることに関してはものすごく達者そうな作家さんですね。

02/03/16(SAT)

○「……だそうだ」 「まさか、いかさまだ」 「嘘だ!」

 そんなに眠くない。うきうきおやすみうれしいな。こんな夢を見た。

 春の野原をひとり歩いている。ヤグルマギクの群生が緑の野原を紫色や紅色に染めている。目の前を桜の花びらが舞う。見上げても、どこまでも青い空。いったいどこから舞うのだろう。
 花びらの軌跡を目で追っていると、足元に水たまりがあるのに気づいた。
 水面は何か白いものに覆われている。花びらが浮かんでいるものだと思ったら、ちがった。水餃子だった。
 ポケットから箸を一膳とりだすと、つまんで持ち上げてみる。たしかに餃子だ。その皮はつやつやと輝いていてとても美味しそうだ。
 食べようかどうしようか、悩みながら見つめていると、箸の先でふるふるっと餃子が震えた。ひだを口のようにぱくぱくさせながらこう言った。
「蜜柑、伊予柑、夏蜜柑。柑橘系は酸っぱいよ!」
 それに同意するかのように、白い水面もふるふる揺れた。

 わけわから――ん。

bk1【単行本・小説】 ブリジット・オベール(訳:香川由利子)「森の死神」 ハヤカワ・ミステリ文庫

ブリジット・オベール(訳:香川由利子)「森の死神」  さっそく読んだ。面白すぎる。

 物語の主人公はエリーズ・アンドリオリという36歳の女性。
 半年ほど前に起こった爆弾テロに巻き込まれた彼女は、恋人ブノワと全身の自由を失った。口がきけず、目が見えず、手足を動かすことすらできない、全身麻痺の状態に陥ってしまったのだ。何もできない、どうしようもなく絶望に満ちた毎日。
 そんなある日、彼女の介護人であるイヴェットに(車椅子で)連れられてやってきたスーパーでエリーズは奇妙な女の子に出会う。ヴィルジニーという名前の7歳のその少女は、彼女に「森の死神」についての話をした。それは森の死神が男の子たちをさらって殺していくというとても気味が悪い話だった。
 最初はヴィルジニーのことを頭がおかしな子供なのだと考えていたエリーズであったが、彼女が話していたのは実際にこの街で起こった事件なのだということに気づく。彼女は真実を話していたのだ! しかし、彼女にはどうすることもできない。そのことを誰かに伝える術はない。
 やがて彼女にもサイコキラーの魔の手は伸びてきて……。

 非常にユニークなサイコ・サスペンスだと思います。
 自分で動くことができない、周囲の状況を見ることもできない、誰かに質問することすら適わぬという究極的に非力なヒロインで、なんと、物語序盤の50ページくらいの間、彼女に意識があることすら周囲の人間は気づいていないのです。
 もちろん、植物状態でないのだと理解された後もさして彼女の状況に変化があるわけでなく、できることといえば、人差し指1本だけ上げ下げすることとか、その程度。猟奇連続殺人事件の渦中にありながら、彼女は叫ぶことも自分ひとりで逃げ出すこともできません。
 情報収集といえば、誰かが一方的にまくしたてるのをただ聞いているだけだとか、TVのニュースや周囲の世間話に聞き耳をたてるだけ、質問をすることもできない、重要な情報を他人に伝達する術も持たないエリーズの一人称によって語られることによって、この物語は、読者をじらしまくり、やきもきとさせることに成功しているのです。だから先の展開が非常に気になる、ページをめくる手が止まらない。ここらへんの見せ方は非常にうまいですね。
 物語に登場するほとんどの人間の描写は単にエリーズの想像にすぎない(目が見えないから)、というのもよく考えてみるとなかなかすごい。音声入力だけでほとんど組み立てられたサイコ・サスペンスというのはなかなか類を見ないものではないかと思います。

 これは前に読んだ「ジャクソンヴィルの闇」とも共通する感覚なのですが、下手に書けばただ恐怖心をあおるだけの物語になってしまいそうなところを、どこかズレた(そして人間的な)ユーモラスなシーンを挿入することで緩和させているところの呼吸もまた上手いです。たとえば物語中盤、新たな被害者が出たりして周囲の雰囲気は暗い、でも自分の身体に回復の兆しが見えた、そっちのほうが嬉しいといってひとり車椅子の上ではしゃぐエリーズの描写とか。
 こんな状況ですらずっと前向きでいる主人公エリーズの不屈の精神もカッコよく、周囲を固める登場人物たちも、ひどく善良なばあや的キャラクター(趣味は悪いみたいだけど)、エリーズの介護人であるイヴェット、朴訥として誠実な配管工ギヨームの老カップル、サイコな少女ヴィルジニー、そしてどこか奇妙で秘密を隠してそうなフランス警察警視イサールと、なごみ系から謎めいたキャラまで揃っていて、キャラクタたちの幅は広い。とても面白いです。

 シリーズ第2作「雪の死神」も買ってあるんだけど(実はこの本を読もうと思ったのがきっかけでブリジット・オベールの本揃えることになったんだけど)、どうしようかなあ。面白そうな本山積みの状態なのですよ。

○【雑誌】近代麻雀 4/15 竹書房

 天獅子悦也「むこうぶち」。今回の話で謎の自動卓の仕掛けについてほとんど判明。スイッチによる2段階積みによって、あらかじめ固めて持っていた筋を完全に王牌に殺した上で(前野の前にある山の左端に積まれる)強気に攻めるということなんだろうけど、そんな有効に使える局面あるのかなあ……!? という気がします。待ちがぜったいそこになると決まったわけでもないし、頭とかシャボ待ちになる場合もあるだろうしなあ。掴み取りのあと牌伏せるというのもかなり不自然な気もします。気づけ!>安永 本そういち「新フリー雀荘最強伝説ワン」。ペアマッチ予選。爬虫類系美女のルミがいい味。しかし、こんな決勝卓入りたくない……つか、僕はケンよりぜんぜん西のファンなんでそちらを主役にしてください。萬? 伊藤誠「兎 −野生の闘牌−」。え、もう決着つくの? 予想を超えてテンポ早いなあ。福本信行だったら3年くらいかけそうなのだが。意外に面白くなってます。鎌田洋次の長嶋、金田の麻雀漫画は普通な味わい。萩原玲二、関口太郎のゲスト陣作品はさえない印象でした。

02/03/17(SUN)

【ANIME】第2期ギャラクシーエンジェル 第13話「機内食(具沢山弁解カレー)」 第14話「愛と疑惑のもんじゃ」 (→公式

・ 第13話「機内食(具沢山弁解カレー)」

 ひ、ひどい、ひどすぎる……。

 ロストテクノロジー探索中に発見した物体、巨大な建造物ににも似たそれは実は「惑星破壊最終決戦生物兵器」であり、突如起動をはじめたそれは次々と惑星を飲み込み始める。恒星を丸飲みにし、またたくまに8つの銀河を崩壊させたその猛威は、全宇宙存亡の危機を予感させるものであったが、エンジェル隊は捨て身の攻撃を放ち、なんとか活動を停止させることに成功した。成長しすぎた自らの重力に巻き込まれ「惑星破壊最終決戦生物兵器」は高収束重力圏の底へと呑み込まれていったのだ……と、紋章機の中で悪夢のような1日の出来事を語るエンジェル隊の面々。たしかに紋章機の背後の宇宙には黒々とした高収束重力圏が見える。ところであの巨大兵器の止めを刺したのは誰だ? 全員の証言は少しずつ食い違いはじめるのだった……。

 うわあ、ひどいなあ(オチが)。
 第1話序盤と同じく紋章機間の通信による掛け合いを中心にしたお話で、異常にスケールがでかい外宇宙ネタながら、なおかつ密室劇に仕上がってるという不思議なシナリオ。たしかに「12人の怒れる男たち」みたいな味わいの話なんですがしだいに事実の検証 → 責任の押し付け合い大罵倒大会に移行してくあたりがこの作品らしい。どんな萌えアニメだ!
 ほとんど動かないモニタ映像中心の構成で、これアニメ? と言われると非常にアレなんですが(そこも第1話とコンパチ)、人として問題がありすぎる責任のなすりつけあい、そして後味が悪すぎるオチといい、ガラクシ以外の作品では見ることができないような凄まじい内容であります。「うえ〜〜」って感じ。ミント、フォルテ、蘭花の最低3人+無言で従うヴァニラ、何もわかってない天然ミルフィーユ、もうエンジェル隊最悪! これ、お子様が見るの? という困ったものでした。
 「醜い……なんて醜いんだ……人間とは……」 ノーマッドの叫びが空しく響きます。うわあ。

 あ、ノーマッド本当に「たい・しょうめつ」って言ってる。「対消滅」だから「つい」ですね。

キャプ貼るようなカットも正直ないんだけど……

・ 第14話「愛と疑惑のもんじゃ」

 教えてプリーズ蘭花先生! 「頑張るって本当は眼を……」 うえ〜ん、怖いよ―― ノーマッド「後半いってみよう!」
 ノーマッド&ヴァニラ話。意外なことに純愛ストーリー?
 西部劇風の惑星が舞台。砂漠の中の酒場にて一仕事終えたあとの宴会をしているエンジェル隊一行。ヴァニラがちょっと目を離した隙にベンチに取り残されたノーマッドの姿が消えた。ノーマッドを値打ちものと勘違いした酔っ払い(脇役3人衆:ガスト)がさらって逃げたのだ。かくしてノーマッド奪還をかけたヴァニラの追走劇がはじまったのだった……。
 ペンギン馬車(?) → 車 → 牛 → 人力車 → 2足歩行ロボット → 列車(……) → ナノマシンの鳩使って天使モード
「なあ、それじゃあ、お前にとってあのガキはいったいなんなんだ……」 「私にとって……私にとって……」
 ラスト近く、なんで自分たちが逃げてるのかもわかんなくなってるガストとノーマッドの会話が不思議にしみじみさせたりして、異様にすぎるお話だなあとつくづく思います。ガストは死んじゃったのかなあ。そしてこのオチ。うーん、ガラクシ。

 ミニギャラ。二人三脚祭の4人は心底どうでもええな(藁

ガスト&ノーマッド。妙にしんみり。天使ヴァニラ、空中から光臨。なかなかいい感じ。

 シナリオにおけるはっちゃけ具合が極まってる地上波ガラクシらしい2本でありました。しかし、なんでまた地震とか起きるのだ? 呪われてるのか?

【ANIME】おねがい☆ティーチャー 第10話「でも」 (→公式

 桂の顔、変すぎるなあ。というか、全員が全員顔ヘン。変すぎるよ……。

 つーか、みんななんで桂とみずほティーチャーのこと、ここまで疑わないのかわかんないよ〜。桂の最低さばかりが際立つシナリオですな。観るのがだんだんキツくなってまいりました。
 だからそこで「最優先事項」なんて使うなっつーの!! もう、困ったものです。
「でも好き!」 バビっ!! い、いったい何がしたいんだ君ら……主役カップルふたりにこれほど凶悪な殺意の波動抱いてしまう作品も珍しいですな!! もう魂のオアシスはまりえだけだよ……

最低なのでまりえのキャプ貼って誤魔化してみる(w

02/03/19(TUE)

○「最低!」 「最低さ……」

 シーツごと文庫本一冊丸洗いしてしまった……今日は更新しない予定だったけどあまりにショックだったので書いた。こんな阿呆なことする人間、世の中にそうそういるんだろうか。
 ほどよく脱水された残骸から背表紙をほじくりだして見てみたら、どうやらこれはG・ガルシア・マルケス 「エレンディラ」(ちくま文庫)だった。

02/03/20(WED)

【ANIME】ちっちゃな雪使いシュガー 第23話「ミューレンブルグの小さな奇跡」 (→公式ページ

 しまった、来週でもう最終回なのか。どうにかして見てないぶん補完しないと。サガ母さまのピアノ話ぜんぜんわからないままなのであった。

 いきなりお風呂スタートでビクーリ。そんなむきになって入れなくてもいいような……。ラス1だからか随分とお湯が少ないような……気のせいだろうか。しかしサガシュガーはラヴラヴ状態であります。
 母さまピアノ運搬作戦〜グレタたん家に皆さん集合して決行〜。カモフラージュ手段として発明少年のスキルが生きてくるあたりはきちんとしたシナリオだなあと思いました。ぜんぜん役に立たないけどな―――。
 そしてすっかりいいキャラ、今回主役のグレタたん。風のように駆け抜けていったよ……。しかしミューレンブルグ、坂ばっかりの街であります。さぞかし足腰が鍛わる。お気にめさなかったはずなのに! 愛娘の意表をついたグランドピア〜ノエンジョイ方法に唖然とするグレタ親。季節使い連中は皆目役にたたねえ……と思ったら! いつの間にか全員揃ってて、大・団・円という雰囲気に。しかし、あんなに乱暴に扱って母さまピアノはブッ壊れてなかったのだろうか? サガ的にはオッケーなのかなあ。
 タイトルこそ「あたしはここにいるよ」だけど、来週の最終話はやはりお別れ話なんだろうね……。
 サガさんはカミナリ族みたいなのと一緒に暮らせばいいんでは? と思った。ほら、落ちこぼれたまま人間界にずっといそうだし。

ラス1の風呂。ラヴラヴ。しかしグレタたんはいいキャラだ……ピアノ止め勝負ってなんだろう?

○【雑誌】 Vanilla 2002/04 創刊号 講談社 (→公式

 新創刊。志村志保子が読みきり描いてるんでなんとなく買ってみた。
 連載メンツとしては、吉田まゆみ、中村真理子、広田奈都美、秋本尚美、小阪かおる、小栗左多里、浪川基予子。読みきり描いてるのが志村志保子、環ちひろ。ショートコミック書いてるのが、やまじえびね、桐島いつみ、加藤千恵(短歌)+野口ともこ、山本ルンルン、河田えりこ、きはやようすけ。こんな感じ。
 「オンナの勝負コミック」ってキャッチコピーついてるんですが、対象として想定してる読者年齢がいまいちよくわからないなあ……フィールヤングより上でヤングユー・コーラス未満くらいでしょうか?
 巻頭カラー、中村真理子「レア者」。こんな硬派で骨太な作品からスタートでいいんだろうか。一人暮らし始めた途端に会社が潰れて彼氏にもフラれた娘さん、失意のままに実家に戻るとそこには、凛とした風情の見たこともない男がいて……。タイムスリップしてきた幕末時代の御先祖が、いつまにか実家の自分の部屋に住んでた(w   という話で、その喜三郎とかいう男と娘さんのラヴストーリーになるらしい。面白いけど、いいのかなあ。スピリッツとかで連載してもおかしくない雰囲気、というか、この人だから仕方ないか。
 広田奈津美「女のたましい」。ブンブンとかいうすごいセンスの女が(☆のオーバーオールにストライプシャツ、アフロっぽい天パ。お前はNHK教育か!)親友と思ってた女に裏切られて一念発起、綺麗に生まれ変わる、という話らしい。
 吉田まゆみ「カブキなさい」。デザイナー志望の娘さんと歌舞伎役者の恋物語。これも濃い。
 読み切り、志村志保子「レインドロップス」。過去のとある出来事が原因で他人ときちんとつきあえなくなってる女性が主人公の物語。あいかわらず技巧的なコマ割りで、読んでて上手いなあ、と溜息が出ます。
 漫画:浪川基予子 原作:児玉恭二「メアリー先生」。なんじゃこりゃ! 東京は柴又を舞台に、英語話せない生粋の日本国籍外人メアリーさんのハイパー・テンションギャグという感じ。
 小栗左多里「カナヤコ」。13連続失恋を誇り妄想癖まである娘さんが運命の人を求めつづけるお話。とにかく話の先が読めない。というか、怖いYO! 妄想系ギャグ?
 「どうしようもなく閉塞したこの状況を打ち破りたい!」みたいな思いは伝わってくる作品ばかりなんですが、それにしてはヘンテコな作品が多い気がします。どうなんでしょうか?

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