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02/06/11(TUE)
もうはや2年になりよった。月日が経つのは早い早い。ぼーっとみてたら老衰してしまうよ。
「ドラフト指名」、「クラス替え」、「おおかみ」、「先輩風ぴゅーぴゅー」、「マルコ…」の5話。
なんだか異様すぎる演出で、ひょっとして、1周回って1話の感じに戻ってきた? とか思った。 「つっくりましょ〜♪」とか、ちよすけが歌いはじめたらどーしよーかと思ったよ……でも、まあ似たようなもんだった。
3学期最後の日。放課後の教室でひとりアンニュイになってみる大阪。ちよすけは根拠もなく気休め述べてみる。ゆかりティーチャーは神出鬼没だし、バカ高テンションでわーいわーい飛び跳ねたりするちよすけは自分よければすべてよし、大阪の気持ちなんか完全失念なんでありました。キミら、どこか精神がヘンテコですよ? 「榊嬢LOVE!」な、かおりんは花占いにて来年1年の運命を占う。これはたいへん重要だ。しかし、この娘さんは情緒不安定だな…… ゆかりティーチャーの考えてることもぜんぜんわかんない。そして新学期。大阪だけ名前が見つからない罠。というか、大阪と名前が書いてある罠。かおりんは木村のフラッシュバックに悩まされている。(この娘さんの頭の具合はたいへん心配) おいおい、ずいぶんフランクなクラス分け表だな…… ハイテンション! そしてハァハァ。本当に心配だ。神楽さんはきっと自分で思ってるより影が薄い。2年になってもダメ教師、職務怠慢続行中な谷口ゆかりティーチャー、クラス委員ぐらいは新しく決めようぜ! 神楽さんは登場回からしてけっこう邪険にあつかわれてる。不遇キャラがまたひとり増えた。なーんかやっぱりテンション変。実質、小学生だからちっちゃくてあたりまえだぞ。意外な結束の強さを見せる面々。木村にも伝染。やたらに有無を言わせないゆかりティーチャー。箱の中には猫! またエロ顔してるYO! そして榊嬢の精神は遠いところに旅立ってしまわれました…… 後ろのほうでわくわくそわそわしてるひとがいるよ? 結論:仔猫でもダメ。とにかく、せっぱつまりすぎなんだよ!
わけわかんないアニメだな――。



来週は神楽がボンクラーズ入りする話だと思う(たぶん)。
【単行本・小説】 有栖川有栖/ 恩田陸/ 北森鴻/ 倉知淳/ 西澤保彦/ 貫井徳郎/ 法月綸太郎/ 山口雅也「大密室」 新潮文庫 [bk1][amazon]
文庫化されたときに買ったまま、積読だったんだけど、なんとなく密室ものが読みたくなって手に取った。
広義の意味における「密室」をテーマに編んだアンソロジーで、トリックで競い合うという感じよりはむしろ密室ものに対する各人のスタンスを作品としてあらわしたような作品が多い。
「ミステリーとポルノグラフィーは大人のためのファンタジーである」と開高健がしばしば書いているそうだが(北森鴻エッセイより)、たしかにそれかも、と思って、密室ものとなんかとくにそうで、「キミら、もっと普通にヤれば? (殺る or 犯る)」と思う点なんか、たしかに共通している。
ところで、ガチ系エロ漫画によく出てくるようなシチュエーション、1コマにちんちんが10本も20本も並ぶような状況なんか別の意味での不可能犯罪という気がする。本体はいったいどこにあるのだ! 部屋が狭いぞ! そんなにいっぺんに呼ぶな!
以下、各作品に対する感想。長くなった。ぜんぶの感想書くのもうやめようかな……
・ 有栖川有栖「壷中庵殺人事件」
蛸壺のような作りの奇妙な書庫の中で、頭に壷をかぶった状態で発見された壷内という男の奇妙な縊死体を巡るお話。不自然にすぎる密室状況という点において「チャイナ橙の謎」と似てるかな、と思ってたら微妙にちがった。
・ 恩田陸「ある映画の記憶」
まあ密室というくらいなんだから閉空間を舞台にした作品が多い中、これは開かれた空間における奇妙な状況の死をあつかったもの。記憶の中にある映画の一風景がきっかけとなって、幼い頃に起きた叔母の死の真相が明らかになる、といったお話で、拡散していくような、不思議な印象を受ける物語である。本格という形でのこだわりがあまりなさそうなジャンルボーダレス作家、恩田陸らしい作品だと思った。
・ 北森鴻「不帰屋(かえらずのや)」
「本格推理01」にも掲載されている民俗学者、蓮丈那智を主人公にしたシリーズの一編。これもまた上手い。人里離れた村にあるという不浄の間、生理の期間中、女性を隔離するために建てられたというその離屋の調査に、東北へと向かった蓮丈一行であったが、一夜明けて、その依頼者であるフェミニズム運動家がその離屋の中で死体となって発見されるという事件が起こった。雪の密室+殺害トリックを、その土地に昔から伝わる神事、民俗学の領域に結びつけるストーリー展開がじつに巧み。じつに正統派、技ありの一編だと思います。
・ 倉知淳「揃いすぎ」
編集者にたかってタダ酒飲もう、とのことで中華料理屋に出向いた猫丸先輩と貧乏ライターの椿、そして編集者の柳沢。興が乗ってきた椿が話しはじめたのは過去、密室状態で友人の死体が発見されたというとても奇妙な話だったが……
エッセイにおいて、「僕は、ただのミステリパロディ作家」と書いてるけど、その本領がいかんなく発揮されたヘンテコなお話。なんせ密室がメインどころか…… ラスト、怒涛の早口言葉(w によって語られる真相はすごく脱力するけど、面白い。読まないときっとピンとこないタイトルセンスも良。ミステリ小噺という感じですかね。
・ 西澤保彦「怪獣は密室に踊る」
「本格推理02」にも掲載されてるヤケクソのようなシリーズの一編。怪獣やら怪人やら異形の存在が唐突に登場して事件をかきまわして、しかもそれが事件と何の関係もないどころか、いったいなんだったのかすら語られないといった、この人以外が書いたら呆れられそうな一編。しかし、そんなでも本格になってるところがこの人のなんともはや……なところなのだが。
いつもえらい目にあう3人組のうちのひとりが誘拐監禁事件らしきものに遭遇するのだが、怪獣がいきなり出てきてマンションが倒壊、逃げ出すことに成功した(説明に困るな……)。しかし、衆人環視の中、犯人グループはどこかに消えてしまった、というお話。怪獣のディティール描写がえらく淡白で現実感に乏しい(もともとだが)のはワザとなのだろうか? ある意味、密室ものの行き着く先、という感じである。
・ 貫井徳郎「ミハスの落日」
偶然という名前の神によって、罪から逃れられた犯人を探偵役が断罪することについて、つまり(くわしくはないけど)後期クイーン問題とか呼ばれるものについての物語なのかなあ。
・ 法月綸太郎「使用中」
密室もの、というよりはリドルストーリーについての物語。ストーリー序盤において編集者と作家の間で交わされた密室ものの新機軸に関する会話内容が後半のストーリーに生きてくるという技あり展開になってます。ものすごくテーマに自覚的に書かれた端正な物語、という印象なんだけど、こんなネタ使って仕上げなくても……とは思います。しょうがないなあ(w
・ 山口雅也「人形の館の館」
あ、マザーグースものじゃないんだ…… ヨーロッパ随一のドールハウス収集家の館で起こった奇妙な殺人、なんだけど、こんなお話、山口雅也しか書かないよなあ……
「神は密室」と題された、千街晶之による巻末特別解説、そして参加メンバー各人の密室に対する思いのたけをぶつけた密室エッセイも収録されたアンソロジーでなかなか興味深い内容でした。
【雑誌】アフタヌーンシーズン増刊 Vol.12 仲夏号 講談社
弐瓶勉「DEAD HEADS」。死病に冒された未来世界を舞台に発病した男女の逃避行、そして政府への抵抗を描いた作品、なのだと思うけれど、これはいつ終わるのか……雑誌自体は隔月刊なんだけど、この作品が次載るの、10月発売のvol.14なんだよね。 高橋慶太郎「Ordinary+-」。やはり表情のバリエーションが少なすぎる気がする。ノワールアクションと呼べそうなこういう作品でもちょっとキツいかも。 神原則夫「神原則夫の人生劇場 さち子」。白血病に冒された妻を救うべく尽力する男の物語。ただシリアスに描くのではなく、何年も続けてきた夫婦のボケツッコミを軸にしているところが爆発力を強化しているのだと思う。ただ、ラストについてはもうちょっとイケると感じた。これで5ページくらい使って最期の夫婦漫才みたいなの展開させれば爆発力10倍増くらいだったのではあるまいか。(もちろん、わざと淡白にしあげたのかもしれない。それはそれで上品だと思う) 四季賞2002春のコンテスト佳作、勝田知宏「乾いた花壇」。センス的に面白いものを感じるが、ドラマ、画面構成、ともにあまりに未整理だと思う。
02/06/12(WED)
「大解説全問悶絶正解だ」
俺の感覚では講談社の雑誌に載っててコンビニ売りしてれば、じゅうぶん全国津々浦々なので……単行本だって「コギャル寿司」とか「Hana-Usagi」よりは部数出てると思います。当たり前か。
まあ、論争にはなってないでしょうね。何について争うのか。「全日本妹選手権!!」読んで腹立ったって、すぐに別の漫画手にとればいいだけの話で、そんなことしてる間に読むべきものなんかいくらでもあるYO!
【単行本・小説】 佐藤友哉「フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人」 講談社ノベルス [bk1][amazon]
うーむ、なんともはや…… たしかに異形のものが跋扈したり、展開が鬼畜っぽかったりするホラー作品やら、精神が歪んだ登場人物ばかり出てくるような小説がどちらかといえば好きな俺ではあるんですが、出されればなんでも食べるわけじゃないぞ!
(side-A) 妹の佐奈が自殺した。茫然自失する俺の前に突然あらわれた男が1本のビデオテープを手渡す。再生すれば、それは妹主演のレイプビデオ。怒り狂う俺に男がもうひとつ手渡したのはレイプ犯の愛娘たちの詳細すぎる行動表。これを使ってすることといったら、もちろん……
(side-B) とつぜん自分の視覚が他人のそれに接続される。でも、そんなこと誰にも相談できない。接続されてる相手もわかってる。77人の少女たちを次々ナイフで刺し殺した連続殺人犯、通称、突き刺しジャックだ。殺人ショーの開幕から閉幕までを何回も何回も見せられ続けて頭はもうおかしくなりそう。しかも突き刺しジャックは自分が見ていることを知っている。いったいこれからどうすれば……
この(side-A)と(side-B)の展開を交互に繰り返しながら物語は進行していく。そしてその流れはやがて交わり、驚愕の真相が読者の目の前にあらわれる……と書くとちょっと面白そうなんだけどな…… あらゆる意味においてまだ足りてない作品、という印象しか抱けませんでした。
まず、文章。一見端正にも思えるその文体ですが、読んでみるとヘンテコで意味が通りにくい表現しかありません。
物語冒頭からしていきなり「過去を振り返る、或いは時間を遡るという行為に対して」とか書いてあって、時間を遡るじゃなくて、記憶を遡るほうがあきらかに適切なんじゃないか? と思うし(時間遡ったらSFだよな――)、「自己に宿るプログラムミスの修正は、長い時間を費やして行っているにも拘らず、いまだに完了していなかった」とかあって、本当にわかりません。「双眸が痛い」とか「緩慢な動作で起床した」とか、そういう表現なんかもまた格別にキツい。物語が転がりはじめたらたしかに気にならなくなるけど、それまでの間は正直読んでて辛かったです。
この人の作品をあらわすキーワードとして「壊れてる感覚」というのはたしかにあると思うんだけど、それはこういうものを書こうと意図して作り上げられたものではなくて、壊れてるものしか作れない、からこうなった、という類のものだと思います。同じメフィスト賞作家である舞城王太郎も壊れた作風の持ち主だけれど、舞城だったら普通の登場人物使って普通のお話だって書けると思うんですよね。佐藤友哉にはそれができないんじゃないのか……!?
自分が好きなプラモを1回ブッ壊して、再びテキトーに組み合わせた感じの物語です。ラストはたしかに驚愕するけど、それって、犯人がいきなり巨大化して世界を破壊した挙句、宇宙へと飛び去っていったとかそういうレベルのサプライズですよ? (注:勿論、こんなラストではありません) スリリングではあるけど、こういうジャンク小説ならば、ジャンクなりの美学をもって組み立てられてる平山夢明作品のほうが数倍好みです。でも、平山夢明はなかなか書いてくれないんだけどね……
そんなに面白くないな…… 明菜ちゃん登場まであんなにひっぱってたのはいったいなんだったんだ? という感じの、片山まさゆき「スーパーヅガン! アダルト」。イングランドのフーリガンと麻雀勝負してます。懐かしいノリだ。 上野顕太郎「馬鹿麻雀」。3号連続登場らしいです。馬鹿には見えない麻雀牌使って王様が……みたいな内容なんですが、牌描かないかわりにきちんとモブいっぱい描いてるところにウエケンの漫画家としての良心を感じました(w 藤波俊彦「ビバ! ギャル雀」。なんとなく終了。「何を切る!? 2002」。次回の何切る。
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めんどいから二索切れば? 一索入っても嬉しくない。
02/06/13(THU)
「セガ反省、開戦はガセ」
ぜんぜん知らなかったから「論争にはならない」みたいなこと昨日書いたのだけれど、J-oさんが用意した全日本妹選手権についてもにょもにょ語るリンク集というのがあるんですね。収束しかけてるの? を蒸し返すみたいで申し訳ないですが、さっきはじめて目を通してみたのです。
【Girl's side】/【Boy's side】というのがあって、自分が男子側いちばん上にリンクしてあったので驚きました。そうなってるのか…… そこにリンクされてる意見についてひととおり目を通してみたんですが、やっぱ論争にはなりえない、争ってる焦点がひとりひとり微妙にちがう。自分なりに感じたことをざっと箇条書きにまとめてみようと思ったのですが、
・ 漫画の感想なんて個人個人のものなので 「全日本妹選手権!!」読んで、もにょっとした気持ちになろうがそれはぜんぜんかまわない、「つまんないクソ漫画!」とか叩くことについても問題ないと思うけど、さすがに「あずまんがのパクリだからつまらない」わけではないと思う。それはちといいがかりに近い気がします。(個人的には)あずまんがのパクリとも思えないし、それがつまらなかったとしても、それはパクリだからつまらないのではなく、その作品自体が純粋につまらないのです。 「そんな奴ァいねえ」がつまんなかったとしても、それは「× 〜ペケ〜」のパクリだからではない。(そもそも似てる気はほとんどしないが) そういうかたちでの作品評価についてはいささか乱暴にすぎるように感じます。6/7の日記で言いたかったのはそれだけ。
・ 文句いうのは問題ないと思うけど、バナーまで作るのはやりすぎだと思う。ちと品がない。
・ いくら売れてたって、こんな種類の作品のカレンダーなんか誰もいらないだろうと思う。あまりに痛々しすぎるブツであろう。(というか、応募する段階で躊躇する)そして、それは掲載誌の問題というのもある。
・ そもそもアッパーズ連載作であり、この雑誌の中でこの作品がどのようなポジションに位置するものなのか、その視点が欠如してる意見が多いのではないか、特にちゆ読んで単行本買いした女子サイド、と思う。本当に萌え作品読みたい人間ははじめからそういう雑誌探すし、真の萌え追及者ならば、アッパーズ手にとってこんな作品なんか読んでません。まだ電撃系(萌王とか)とかエース桃組とかにする。
・ 堂高しげるの前作「全日本ミス・コンビニ選手権」見てもおわかりのように、この人って、まったく意味不明の展開そしてそこから唐突に出現するあざとすぎるシチュエーション描いてるだけの人だからなあ……なんでいまごろこんな論争の的になってるのかがいまいち理解できません。だいたいリレー漫画に「スクライド」パロがいきなし登場した理由もぜんぜんわかりません……
・ ぶっちゃけた話、ちゆ12歳だって、単にネタがなかったからテキトーにとりあげてみただけでしょう。第2巻発売の段階で注目に値する漫画だった気もしません。1巻発売の段階では妹ブームという謎ブームの決定版(w としてそれなり取り上げられてたかもしれないですが(正直)もう飽きたので、漫画系サイトでの2巻の扱いもけっこう冷たかった気がします。ちなみに、ウチでのレビュは →1巻 →2巻 こんな感じ。冷淡だ。
・ 前述したけど、この作品内におけるあざとすぎ意味なしエロシチュエーション連発は、萌えというよりはデスエロスの系譜に位置付けられるものなので、萌えられるわけもないよ…… 堂高しげるのしてることは基本的に嫌がらせだと思います。
・ 「花右京メイド隊」のイクヨッチ、「こみっくパーティ」の中では特に猪名川由宇、などなど、同人女子がカリカチュアされたタイプの娘キャラというのはたしかに以前と比べて増えてきた気はするけど、それがメジャーな嗜好になりえるのかはまだわかんないですね。作品の中に同人誌即売会が登場するようなシチュエーションが増えてきただけの話の気もします。たとえばミステリの分野においても、佐藤友哉「エナメルを塗った魂の比重」みたいに、コスプレ同人少女と人肉喰い少女そして苛めと密室の物語という異常なものが出てきてたりしますし。
・ 新田さんの「全日本妹選手権!!」についてのコラム(3回目) 正直、そこまで語るような作品じゃないんだけどね……と俺も思います。そして、でもなんか書いてしまう、というのもわかります。
書きすぎた。しかし、まとまったのか、これ?

徳弘正也 「狂四郎2030」 13巻 [bk1][amazon]
うわ、凄みがあるなあ。徳弘正也の現時点での最高傑作だと思う近未来ラブストーリー(下ネタ含)。
ユウキと名乗る謎の男に導かれ、狂四郎はアルカディアと呼ばれる小島にやってくる。その島では小規模ながら民主主義国家が成立していて、ユウキはその国の総理大臣だったのだ……というストーリーなんだけど、ここまで読んできた人なら当然わかってるように、ユウキ=行政監察官の二条ひかるであり、この島は見た目通りの理想郷ではなかった……という展開になる。
とにかく冷えた感触の物語展開が凄まじく良い。ひかるの右腕として働き、アルカディアの真の存在理由を知るただひとりの人間である山下が次第に良心の呵責に耐え切れなくなっていくあたりの心情描写や、民衆を意識操作していくくだりのメカニズム描写など、これだけの話はなかなかかけないな……と思います。そんなヘヴィーなストーリーの中に、当たり前のように下ネタ絡めてくるあたりも素晴らしい(w いいなあ。

高坂りと 「プラネットガーディアン」 1巻 [bk1][amazon]
なんかの気まぐれで魔法少女になったものの、5年経っても地球の平和を脅かす者がやってこなかったので、マスコット生物はデブるわ、ご本人も近眼ガールの受験生、魔法少女なんてこっ恥ずかし――お年頃になってしまった……というお話。
魔法少女コスがあまりにブリブリなんでコート羽織って出動してみたり、栄養ドリンクごくごく飲み干してみたりと、なにかと夢がなく、雰囲気がちょっとギスギスしてるところが面白いかも。主人公の小雪たんは無難に進学して公務員とかになりたいジミジミ少女なんですが(ピン止め装備がポイント)、恥ずかしすぎる魔法バトルを中継されたり、いっしょに戦ってくれる仲間全員変人だったりして神経をすり減らす毎日。そこらへんのいらない苦労を描いたヘンテココメディっすね。
みんな、現実とアニメの区別はつけようぜ! とのメッセージが込められてるのかも(w

花見沢Q太郎 「ももいろさんご」 3巻 [bk1][amazon]
忘れてた。花見沢Q太郎作品で3巻出たのって、ひょっとしなくてもこれがはじめて?
理性だとか百合子さんへの操だとかそーいったダムがたやすく決壊して、肉欲ゾーンへ突入〜 人間って、あっという間に堕ちていくのね――。湊、入江、ついでにストーカーのレズ少女まで登場してくんずほぐれつ(なかなか使わない単語)。
客観的に考えてみて、三悟は人間として最低レベルにまで堕落してるんだな……急降下〜どこまでもダウ〜ンという感じですか。目先の快楽サイコー!! 「ナツノオワリ」後編におけるシチュエーションは非常にエロっちくて素晴らしいです。

坂井久仁江 「So long… 自選短編集」 [bk1][amazon]
こんなの出てたのか、気づかなかった。というか、クイーンズコミック自体置いてある店が少ないからなあ……素直にヤングユーコミックで出せよ〜。
「So long」、「honey honey pie」、「夏の眠り姫」、「身辺整理」、「ボンジュール♥愛人(ラマン)」、「夏休み草木染め体験」の6短編を収録。
出会うたび出会うたび貧血で倒れる生理重な女と、なぜか毎回彼女を介抱する羽目になるフリーター男のお話、「夏の眠り姫」がええかも。主人公川本優香さんの物語ラスト2ページの顔が可愛いです。いつもはつらくて般若顔なんだけど。
【ANIME】 藍より青し 第9話「一夜 〜ひとよ〜」 (→公式)
うおお、「ほしのこえ」(ドラマCD)のCMやってるよ! 藍青のほうはアホアホ路線でした。いつもの。
いきなり葵ちゃん泣いてるよ――! お別れだとかなんとか言ってるよ―― 法事でたった1泊するだけらしいよ―― この娘さんはちょっくら怖いよ――(いまさらか) 妙子たんにも呼び出しかかったよ――駅員コスプレで撮影会らしいよ――そんなのに、のこのこついてくなよ……また騙されてるよ、このアホ娘さんは……いったい自分がどう使われてるのか本当にわかってるのだろうか……
つーことで、桜庭屋敷に薫とティナがふたりきり〜というエロシチュエーションであれ〜というお話。そこまで妄想するなら薫様も手を出しとけYO! とか思うのだが……藁って誤魔化す。心の底から阿呆アニメやな〜 もう、脳が腐りそうだ! 「ティナって、いい匂いがするんだな……」 誰か、こいつを竹槍でぐさりといけ! しかし、何故マジンガーZ? くだらねえくだらねえくだらねえくだらねえよ!! いきなし雷鳴轟き始めて → 停電 → 暗闇でドッキリ つー展開ならありがちだが、この馬鹿話はそれ+α、だ!! なんせこの金髪外人さん、裸で飛び出してきちゃったよ! 私たちの脳細胞は1日10万個の割合で確実に死滅していくのです。お、いちおう服着たのか。暗いの嫌いな娘さんは同衾を所望した。何事もなかったようにけろっと朝。葵ちゃんに手を合わせる薫様。なぜか、唐突に神社に向かうふたり、真昼間から賑わってるな、おい。 「ガラガラ振りたい振りたい」とかダダこねる外人、強引に割り込む。これはいいエピソードなのか? ティナさんは凄まじくマクロなレベルの願い事してみる。なんとなく綺麗にまとめてる……みんな、騙されるな! そして翌朝。コスプレ要員の巨乳娘帰還。そして葵たんと雅嬢も帰還。部屋は大惨状で、なぜか屋敷の掃除までが付加された。巨乳娘は乳を揉まれた。どっとはらい。


来週も心の底からくだらなそうだ……
02/06/14(FRI)
【単行本・小説】 倉知淳「まほろ市の殺人 春 無節操な死人」 祥伝社文庫 [bk1][amazon]
真幌市という架空の都市を舞台に起こった春夏秋冬折々の事件を4人の作家が描く「幻想都市の四季」競作集。「日曜の夜は出たくない」、「過ぎ行く風はみどり色」、「壷中の天国」の倉知淳がその皮切りの春を担当する。
真幌市、春の風物詩とも言われる最大風速30mのカラっ風、通称、浦戸颪が吹き荒れた夜に事件は起こった。友人である美波がなんと、幽霊に痴漢されたらしいのだ。たんなる勘違いだろうと一笑に付した僕だったが、ちょうどそこにもうひとりの友人であるカノコから取り乱した声で電話がかかってくる。「7階のベランダから自分の部屋を覗いていた男をモップで突き落としてしまったらしい……」とのことだ。しかし、マンション下には何の落下の痕跡もなかった。キツネにつままれたような気分でいたところ、もうひとつきわめつけの奇怪な出来事が起こる。なんと、カノコが突き落とした男がバラバラ死体で発見され、しかもその男はそれ以前に死亡していたのだ!
この人を「天然カー」と読んだのって法月綸太郎だっけ? ……という記述からいろいろ思い量ってください。前述した3作品に出てくるようなこの人なりの味わいは出ている作品だと思いますが、いかんせん全体的にあっさり風味がすぎるような気がします。驚くことに、この話の中で主人公はほとんど何もしてないよね……と思いました。
競作集とのことで、他作家が担当した事件に登場するキャラクタがカメオ出演したりはするみたいですが、事件の間に密接な関連性があるとか、隠れた真実が浮かび上がってくるとか、そういう仕掛けはないようです。
あまりに淡白なのでコメントがつけにくいです。
【単行本・小説】 麻耶雄嵩「まほろ市の殺人 秋 闇雲A子と憂鬱刑事」 祥伝社文庫 [bk1][amazon]
上と同じく、架空都市である真幌市を舞台に、四季折々の奇怪な事件を描く「幻想都市の四季」競作集。本としては「木製の王子」以来だから、ひょっとして約2年ぶり? とか思う寡作作家、麻耶雄嵩が秋を担当した。
ここ真幌市では春から連続して11件もの殺人事件が発生している。殺害現場、時刻、被害者の性別、年齢、殺害方法まですべてばらばらのこれら事件がすべて同一の殺人事件だとみなされてる理由は、死体の左耳を焼き、その傍らに意味ありげな小物を置いて逃げるといったその手口だった。これはマスコミに発表されていない事実であるため、模倣犯の犯行とも考えにくい。
街に買い物に出た天城憂の車の中に派手な顔立ちの美女がいきなり乗り込んできた。彼女は真幌市在住の有名ミステリ作家である闇雲A子で、連続殺人犯、通称「真幌キラー」を追っている途中だったのだ。真幌キラーを取り逃したのを自分のせいにされた挙句、捜査一課の刑事だということまでを見抜かれた天城憂は、上からの通達でうやむやのうちに闇雲A子とコンビを組まされるはめになった。過去に起こった事件をいくつか解決し、警察の真似事をすることを真幌警察上層部から黙認、1日署長ならぬ、365日署長状態だったのだ。闇雲A子と憂鬱刑事メランコ(かってにつけられたあだ名)が真幌キラーを追う。死体の傍に置かれている小物、犬のぬいぐるみ、闘牛の置物、角材……それらの意味するものは!?
読めば読むほど異様な話ですね。
ミステリ作品の中で特権的な役割が与えられているはずの配役――探偵もしくはワトソン役、といった物語上で特権を有しているようなキャラクタ達をそのまま機能させない、というのが麻耶雄嵩作品の特徴の1つとして挙げられると思っていて、たとえば真相を誰が看破するのか最後の最後までわからない、とか、ワトソン役が銘探偵に虐待されるとか、探偵役は何もしない、とか、ひそかにワトソン役に操られてる名探偵とか、実際にそんなのばかりなのだけれど、この作品にもその法則(?)は適用されます。タイトルだけ見ると闇雲A子が探偵役で、メランコこと天城憂がワトソン役みたいなんだけど、その天城憂は時折事件の全貌がわかってるような行動を取って「隠れ名探偵」と噂されてたりする。その影にはもうひとりの人間がいて…… しかも物語はそれだけにとどまらず、本当に何が何やらわからない、奇妙な展開を見せることになります。まさに異形のミステリ、という感じですね。こんなの書くの麻耶雄嵩以外にはいないと思います。
ところで、異形といえば、なんだこの小説は! こんな体言止めの多い小説ははじめて読みました。空前絶後だよ! いちおう最近のこの人の作品、「木製の王子」とか「本格ミステリ02」収録のとか引っぱりだしてみたのですが、こんなのないよ……
平均的な小説の中における体言止め出現率の5倍くらいをキープしてるのではないでしょうか。
ちなみに物語冒頭シーンを書いてみる。
夏の名残り。夕暮れの生暖かい俄雨。じんわりと汗ばむ首筋。屋内へ逃げ込む群集。湿気。熱気。坩堝に入り混じる体臭。人、人、人。生臭い人の匂い。香水の裏からでもはっきりと漂ってくる獣の匂い。鼓膜がピリリと高周波で震える。どうして誰もが、たいした用事もないのに街に集うのか。この臭いに耐えていられるのか。
こんなだもんなあ……すげえよ。
02/06/15(SAT)
「うろたえながら○の○らが萎えたろう」
そこはかとなくディスコミュニケーションを感じる今日この頃。どうすればいいんだ。
そっか、あれを本当にあずまんがだと思うんだ……と、真剣に驚いた。いや、本当に。そうなのか…… 聞いてみないとわからないこともあるんだなあ…… まず第一に「全日本妹選手権!!」がキャラ重視4コマだとは思えない。というか、キャラの名前が憶えられない。「あずまんが大王」ちよすけ → 「ぱにぽに」ベッキー についてならば納得もできるんだけど、恵美の場合は見た目幼いだけだからなあ。彼女が11歳くらいで強引に転校してきたとかいう設定ならわかるんだけど。ほかは普通の設定だよね…… そのレベルの話だと「ブギーポップアンバランス ホーリィ&ゴースト」って、「ボニー&クライド」のキャラ配置そのままパクってるからダメじゃん! とか言えちゃうと思うのであるが、どーか。
くりかえすけど、「○○は△△のパクり」 → 「だからダメ(or イヤ)」というタイプの発言は、それを読んだ人間の心の中でとか、それを書いた本人の中でとか、さまざまの形で判断の思考停止が生じる気がして、どうかと思うんですよね。言葉としてシンプルだから発言として強力にはなるけど、一方、諸刃の剣で、「どこが?」って言われたらそこで終了してしまう類のものだし。俺はちょっと使う気になれません。
全日本妹選手権嫌い同盟バナーについても同様で、個人個人がそれぞれの理由で嫌うんならかまわないんですが、ただそのバナー貼りさえすれば意思表示が可能という種類のキャンペーンって、そこにやはり思考停止が働く気がして、しかもそれは負のベクトルに向かうものだったりする。ちょっと前、あずまきよひこの「あれ嘘」発言に腹立てて「2chで不買運動起こす」というメール送った人間いましたが、考え方の方向性がそれに近い気がするんですよね……
もちろん冗談でやったということは理解できますが、万が一同人女子サイトを中心に広がってたらどうする気だったのか。そういう点ふまえて「品がない」と称しました。自分で完全制御できないような種類の冗談は思いつきでやるべきではなく、それはいささかはしゃぎすぎだと感じますし、男性オタ相手だとうかうか冗談も言えないな! とかいうそういう問題ではないでしょう。深刻に受け止めすぎなのかもしれないですが、いくら商業作品とはいえ、個人の製作物にそういうこと気軽にできてしまう精神は俺をひどく不安にさせるのです。
以上、全日本妹選手権についてもにょもにょ語るリンク集 【Girl's side】新規発言にレスつけてみました。
ところで気になることは、アッパーズの読者層でコミケやらそういうものの存在を知ってる人間が全体の何パーセントいるのだろうか、ということですね。
02/06/16(SUN)
「怒りの趣旨の理解」
大受信!! けっこう大きめ。申し訳ない……
参照:全日本妹選手権についてもにょもにょ語るリンク集
妹選手権関連まだ続く。ここまで長引くとは誰が予想しただろうか、しかも作品に関する話題からも微妙にずれてきてしまってる。
全日本妹選手権嫌い同盟バナーの件ですが、ソメヤキョウコさんのEdible Flower(6/14)読んで、そういうものだったのか……とぼんやり理解しました。芸人に自分の持ちギャグ説明させるような恥ずかしい行為させて申し訳なし。常日頃、同人女子関連のサイトとか巡回しないという理由もあるのかもしれませんが、バナーを作るという行動をギャグとして認識できるための前知識が備わってなかったのがこちらの問題だったのかもしれません。キャパ小さ目の小屋で常連相手にネタ披露してるつもりだった芸人が、一見の客にギャグ批判されて大弱り、とかそんな感じですかね。でもWebの場合、深夜放送ぐらいの客層のばらつきはあるんで、共通認識持ってない俺みたいな人間が読むこともあるわけですよ。解説はべつに要求しませんが(無粋だし)、危うい種類のギャグ飛ばした場合、誤解を受けて(芸人の側から見て)的外れな非難浴びる可能性もまた増加するってのはあるんじゃないでしょうか。これは昨日書いた、「○○は△△のパクり」 → 「だからダメ(or イヤ)」というタイプの発言 が 言葉としてシンプルだから発言として強力にはなるけど、一方、諸刃の剣 であるというのにも似てると思います。読んでる全員にそのギャグをわかれ! というのも無理があるんじゃないかなあ。
あと、もちろん冗談でやったということは理解できますが、万が一同人女子サイトを中心に広がってたらどうする気だったのか という昨日の発言ですが、その後に続く言葉は「その後の責任を取れよな」ではなく「広がっていたとしたらレレレさんはどのようなリアクションを取るつもりだったのだろうか?」というクエスチョンです。ちょっと言葉が足りてなかったですね。申し訳ないです。そのすぐ後の記述に「自分で完全制御できないような種類の冗談」と書いてるくらいなので、そんな責任が誰にも取れるはずもないことだということは理解しています。
やっぱ「妹選手権」最低だよね〜とか大喜びする / あれは一発ギャグなので広がろうか広がるまいが関心ない。その後の展開は無視 / あの〜あれはギャグのつもりだったんですが……そこらへんいちいち説明しないとわかりませんかね? とか言う。 (勝手な想像です) どれなんでしょうかね?
万が一、億万が一、那由他万が一、不可思議万が一、無量大万が一、なんでもいいや、まあ広がるという心配は杞憂なんだと思うし、貼り付ける一人一人の問題なんだと思うけど、だからといって最初にはじめた人間と趣旨に賛同して貼り付けた人間の責任の度合いが同じかというと、どうかなあ…… 那由他万が一(この表現気に入った)問題が表面化した場合、やはり矛先に挙がるのは発案者なんじゃないでしょうか。
アクセス数うんぬんについては、大手ニュースサイトで取り上げられてみたりとか、いわゆる「ちゆ12歳」効果とかあって昨日まで無名だったサイトがいきなりReadMe上位一桁に出てきたりすることもある昨今だから、昨日まで常連相手にほそぼそと好き勝手書けていたからといって、今日もそれが大丈夫か、というとわかんないと思う。ネットウォッチ板@2ちゃんで晒されて人が雪崩れ込んだ挙句瞬間で消えたサイトなんて山ほどあると思われます。だからマイナーの領域にいるから好き勝手書いても大丈夫、そんな感じでもないんだよなあ。単純にアクセス数/dayの問題でもない、というか。
個人的な感覚では、アクセス数/dayやサイトの継続年数に比例して確実に増えていくのは周囲からのツッコミの厳しさだ! というのがあります。そこらへんのゴタゴタ回避したければ発言内容にそれなりの配慮払えばいいと思うし、そこらへん無茶してもインパクト強いこと書きたいなら書けばいいんじゃないですか? という感じ。ウチはこれでもそれなりに表現制御して書いてますよ。そうは見えないかもしれんけど。
でも、こんなこと、みのうらさんにはいわずもがな、なんじゃないのかな?
【Girl's side】、【Boy's side】と分けてみたJ-oさんの戦略にまんまと乗せられて踊りつづけてる気がしないでもないですが、個人のスタンスとかそういう部分こえて、いろいろ認識ちがうんだな――と思いました。正直、けっこう面白いなあと感じてます。
そういえば、同じ【Boy's side】(この表現……)における意見でも、岡野勇さんの「全日本妹選手権!!」に対する感想と、すでに言いたいことは言った感のある新田五郎さんの感想では、座りの悪さを感じるポイントがかなり違っていて、評価もえらくちがってる。新田さんは「全日本妹選手権!!」のほうに座りごこちの悪さを感じていて、岡野さんのほうは「C!!」にそれを感じてる。ここらへんもなかなか興味深いです。なんとなく、いろいろ浮き彫りになってるなあ、と思います。
「楽々でくらくら」
ところで、これは昨日のこと。
すでに打ち切られて「ブレイド2」公開初日だったはずの昨日ですが、まだ新宿に上映中のところあったのでわざわざ今頃、ジェット・リー主演「ザ・ワン」観てきました。「スズキさんならぜったい気に入るはず!」との、とある方の強いオススメで観にいったのですが、こういう映画を俺は好きだと思われてるのか……と正直、衝撃だ(w
つーか、なんじゃこの映画…… 125あるという並列宇宙(有限だ)、それぞれにいるというジェット・リーを倒してその力を吸収、最強の存在「ザ・ワン」になろうと目論む悪いジェット・リーが良いジェット・リーと闘うという話で、ここだけ聞くと「ドキッ! ジェット・リーだらけのバトル・ロワイアル」みたいな内容想像するかもしれませんが、すでに123人のジェット・リーさんはお亡くなりになられてるので、実質タイマン勝負でした。この嘘つき!
とにかく、ほとんどのカットがカッコ悪いか意味不明かどうでもいいかで、これをギャグじゃなくて真剣に作ってるということに衝撃を覚えました。冒頭、悪いジェット・リーが街中を時速80kmで疾走する食い逃げっぽいシーンからたしかに大爆笑だったんだけど、なんだかなあ…… 勘違いしてる人多い様な気がするけど「ポンヌフの恋人」みたいな映画が俺は好きなんだけどな……
アニメ「スクライド」最終話近くの展開をジェット・リーふたりがやってる、という感じでした。間違えたら致命的なんだからまず目印をつけておこうとか考えろよ! このぼんくら宇宙刑事! 同じ服着るな! ジェット・リー!!
【ANIME】 ぴたテン 第11話「素敵なダンスの誘い方」 (→公式)
→第11話ストーリー詳細
またビデオ回さず観た。元気がない天をみんなで応援しようという話なんだけど、忍びが大挙押しかけて応援するといった意味不明にすぎる展開と、きっとストーリー的には盛り上がり最高潮ポイントであろう、天と紫亜、雨の公園でのダンスシーンが凄まじいレベルでダサかったのに驚きました。なんだこのもっさり感は…… あと、御手洗妹のメジャーっ娘はやっぱり虫っぽく見える。原作だとそんなには思えなかったんだけど……デザインの関係かな。天使とか悪魔とかぜんぜん普通にバレちゃうところもすごくて、普通それ用に特別エピソード用意しようとか思うんじゃないの? とか思った。
ヤングジャンプで「ワルG」描いてた、かたやままことが原作者つきでスチュワーデス漫画はじめた。その、原作:蘭佳代子 作画:かたやままこと「プロフェッショナル・スチュワーです!!」。すごいタイトルだ…… 子供の頃観た「スチュワーデス物語」にあこがれてスチュワーデス目指すドジっ子訓練生が、サドと噂される女鬼教官の下でいろいろ苦労しながら一人前のスチュワーデスを目指す……といったお話。主人公保奈美の顔がいまいち定まってないのかも。オヤジ顔やキツい顔立ちの鬼教官の顔は安定してるんだけど。慣れの問題かな。 文月晃「藍より青し」。そして終了へと…… 前回、テニスでスコートチラ、今回は健康ランドでまんま裸ホーダイですか……困ったものだな…… 扉絵がヒドい(w 柴田ヨクサル「エアマスター」。シゲオ再々登場。シゲオ株↑ シズナマン(金次郎)株↓ 三浦建太郎「ベルセルク」。ちっちゃい魔女っ子シールケが可愛い。
誰かと思えば、「麻雀鬼ウキョウ」の橋本俊二だった。その集中連載、(協力:阿波天奈 原案:南波捲)「剣師 −刃上の渡世人−」は、あいかわらずわかったようなわからないような橋本俊二ワールド。知らないことをテキトーに描いてるというのがミエミエでそこがまた、愛らしい。でも専門誌での集中連載とのことで中途半端に普通っぽいのが逆にマイナスに働いてるような気がするな……もっとはっちゃけたものを描いてもらったほうがこの人の個性は出るのではないでしょうか。読みきり、甲良幹二郎「見えざる狼」。立ち退きをかけての麻雀勝負、らしいんだけど、そこらへんの客になぜそんな重責を任せるのか? 意味不明にすぎるストーリーが心地いい(w 「…… 奴らの目の動きに不自然なところはない……」って、それ以外が不自然極まりないだろ! お前はいったいどこを見てるんだ!! 原作:花村奇跡 作画:旭凛太郎「騙し屋」。今まで倒したキャラが中ボスとして復活、なんだか最終章っぽいね。単行本にはならないだろうな……
02/06/17(MON)
「神か? 狼か? 」
しかし、機に便乗して自分が言いたいことだけ書き散らした挙句(この人、「妹選手権」読んでもないのだ)、J-oさんに見つかって、全日本妹選手権についてもにょもにょ語るリンク集入りしたら「予定通り」とか書いて発言自体無いものにしてしまう更科修一郎という人は本当にどうかと思うな…… 自己表現しなくて済むなら、それに越したことはないというのが実感なんだけど こんなだったら、しなくていいよ。
ちなみに、消去前の発言はこちら(→ミラー)。本当に阿呆らしい。
【ANIME】 アベノ橋魔法☆商店街 第11話「決断! アベノ橋☆戦場商店街」 (→公式)
→第11話ストーリー詳細
うーん、いちおう最後までつきあうけど、個人的には「おねがい★ティーチャー」に続くがっかりアニメだな……
アルミvs.サッシの戦いがいよいよ拡大、商店街を戦場へと変えての一大決戦に相成った……との展開なんだけど、サッシが二等兵だったりして配役スタートなんだよね……二人の喧嘩が具象化した世界なんだけど、なぜか物語中心にはいないんだよね。なぜだろう?
主要キャラがなんとなく戦死していく意味不明な展開と、正直けっこう不細工な作画が相まってなんとも退屈だな―――とにかく安くて三文芝居ここにあり! という感じでした。まったく、困ったもんだねえ……
来週は第3話に続く今西演出回。雅じいがゾンビ化してた。今回の引きからそんな展開か。ひでー(w
【ANIME】 HAPPY★LESSON 第11話「クラクラ☆夢の大変身」 (→公式)
→第11話ストーリー詳細
そういえば、先週も見たんだけど感想書き忘れてた……つーことで、きさらぎママ中心エピソード。チトセのため、完璧なママになるため怪しげなシステム組んだ不思議少女きーちゃん(ママなのに)、実験は失敗したように見えたものの、実は……というお話であります。
要は人格転送話で、きさらぎママ@木村亜希子の大物真似大会が堪能できる。行動から物腰まで他のママたちの完璧コピーになってしまうため、自分が真似されてるの見たママたちは「私ってあんなのかしら……」とか言ったりする。そんな展開の中、チトセさらうため十隠カンナ@中川亜紀子リベンジにやってきたりして、そのドタバタぶりに拍車をかけてみる。登場回見忘れたんでカンナはじめて見たんですが、意味かぶりまくりな「ですわ〜」不思議お嬢言葉で可愛い娘さんじゃないですか。世界制服企てるマッドサイエンティスト少女ってことで、もっと毒眼鏡なのかと思ってたんだけどな……
「あの不思議少女きーちゃんが突如として三世院先生顔負けの大人の魅力全開!」だったり、さつきママ得意技「胸殺し」仕掛けてみたりと、人格変貌しただけでそんなことできるようになるのかい! と思った。魔法少女にも変身してるし(w
きさらぎママの日替わり変身に対してほかのママたちの反応がきわめて冷淡なところがいい感じで、彼女のパーソナリティ消滅についてチトセ以外心配していない。本当かよ……と俺も思いました。残り4人合成したからといって完璧ママになる気もしないがな――
カンナさんは本当にただ来ただけだったのね。ハピレスならばやっぱりこういうハイテンション回が好きだなあと思う。作画監督+補佐合わせて7人もいて驚いた。現場ではどうしてるんだろう?


ラス前の次回はオールスター勢揃いで文化祭ネタ。委員長のコスプレが気になる……
02/06/18(TUE)
神楽@桑島法子って、やっぱ微妙だな…… 夏がきて水着跡くっきり日焼けするまでは2軍級キャラつーか。
「国際都市」、「対決」、「たたかなくても」、「ねこまみれ」、「逃げないで」の5話で、ずばりプチ神楽スペシャルっぽかったくせにあっさり榊嬢にいいところさらわれてみる罠! とにかくつまんね――んだよ! 神楽さんはよ!!
道端でいきなり善行を施そうとしてみる神楽嬢。コミュニケーション不全症候群。 「まいったまいった」 え! それで終了? 待ち構えていたかのように不意に出現するゆかりティーチャー。 「ゲルマン民族だ、逃げろ――!!」 神楽嬢のツッコミには個性というものが感じられない。英語力はバストのサイズに反比例の法則。雰囲気でなんとなくわかってみるIT。革命もへったくれもない。(最近あまりに脇役なので)話題振られてもよみ嬢は戸惑うばかり。残念賞〜 知っているのは、ひまわりとあさがお。またずいぶんな…… 神楽さん、平平凡凡としすぎじゃございませんこと? 言うに事欠いて弁当早食い勝負とは……共学の高校でやるもんじゃございませんことよ。お、大阪、今回出番すくね―― 榊と神楽、胸でけ―な――
身体測定ではっちゃけてどうするのだ。 「頑張るぞ――!!」 何をだ。 木村、貧乳には興味なし。お、体重関係、よみ嬢の見せ場だ(w 神楽の話の内容つまんね―な―― ねここねこ、無残な有様。榊嬢、かみねこと第三種接近遭遇する。噛まれた―― 猫だらけ榊嬢ハピネス妄想ワールド! 「猫の集まる道」 そんな記事があるのか! 戦い済んで兵どもの夢の跡…… スカート短いね。あれ? 神楽さんが榊嬢に母性本能発揮してるよ? この感情は、いったい何ナノ……!?
案の定オチも榊嬢。南無〜。ラストのかおりんはけっこう淡白。


来週はちよすけ特集? そんなに興味ないな……
機能性重視を第1義に考えるジャンルとして古より「エロ」というものがあったのですが、最近ではその第2勢力として「萌え」が浮上してきた。そして、さらにその中間層として「ハァハァ」が誕生した、ということをちょっと考えているのだけど、どちらかっつーとこの雑誌の内容は「ハァハァ」すかね。
乳で防御したりミルクぶっかけながらメイドとウェイトレスが戦うだけの話、みさくらなんこつ「チェスター家へようこそ!」読んだりするとそんなことを思います。しかしながらオチがあるんだかないんだかという作品もまた多いので、ギャグ作家の作品、あるいは実力作家の余技っぽい作品のほうが面白かったりするのはどうしたものだろうか。具体的には本編とぜんぜん変わらない、竹内元紀「Dr.リアンが診てあげる」、大和田秀樹「大魔法峠」(なんで「大菩薩峠」からタイトルとってるんだろ?)、平野耕太「仁義無き以下略。」、サムシング吉松「ハロー! ギャルゲー部」などなど。 しけたみがの「鋼鉄の少女たち」は容赦なさすぎる展開。前線にいる兵士たちって臭いだろうね……風呂は入れなきゃ心も荒むだろうて。お赤飯エピソードはいったいなんなんだ……
ところで、サプリメントとか栄養ドリンクとかコンビニで買えるようになっちゃってるんだから、そりゃ萌え漫画も流行るよねえ……とか思った。そこらへん、なんとなくつながってる気がする。
でも、やっぱり最低これぐらいはオチついてる漫画が載ってる雑誌のほうがまだ好き……ということで。
真田ぽーりん「熱血爆裂吹奏楽部伝説」。本当に、あの水分はなんなんだろ…… すんごい肉体労働話でした。パーカッションの人たいへんだよな―― 六道神士「ホーリーブラウニー」。 毎回そんなにうまくいってない気がするけど、今回悪くない気がしたのはやはり岩田っぽいキャラが出てきたからであろう。フィオとビオラじゃちょっと足りないんだよ〜 平野耕太「ヘルシング −外伝−」。ウォルターさん、カコイー!! なんだけど、いつ終わるんだろうか……!? 水上悟志「げこげこ」。やっぱりこの本の白眉かな。ザムザよろしく目覚めたらカエルになってた彼、テツマキといっしょに暮らす眼鏡っ娘、ななみ、このふたりのハートウォーミング・ストーリー。日常とシュールが交錯して、しかも切ない。ラストのオチもよい。
02/06/19(WED)
【単行本・小説】 ドナルド・E・ウエストレイク(訳:木村仁良)「骨まで盗んで」 ハヤカワ・ミステリ文庫 [bk1][amazon]
やっぱり、ドートマンダーシリーズは洒落てて好きだな……
というわけで、プロットまでは超一流、実際やったら超ツカンコ、な天才犯罪プランナー、ドートマンダーとその仲間たちが活躍するシリーズ、最新邦訳。シリーズとしての位置付けとしては、90年発表の「Drowned Hopes」(未訳)と、「最高の悪運」の間にあたる作品であります。
けっこう流浪のシリーズで、「ホット・ロック」、「強盗プロフェッショナル」、「シミー・ザ・キッド」、「悪党たちのジャム・セッション」の4作は角川文庫から、「天から降ってきた泥棒」、「逃げ出した秘宝」、「最高の悪運」の3作はハヤカワミステリアス・プレス文庫から、そして長編第8作にあたるこの「骨まで盗んで」はハヤカワ・ミステリ文庫からの発売になります。
大男のような怪物、もしくは怪物のような大男、タイニー・バルチャーが持ち込んできた依頼、それは「聖少女の大腿骨を盗んでこい!」というものだった。外見的にはほとんどコンパチなタイニーの従兄弟、グリクが東ヨーロッパの貧乏国で武官(兼、警備官)を務めていて、現在、その国ツェルゴビアと隣国ヴォツコイェクは、国連加盟国の座を巡って争っている。そのイニシアチブを握るために必要なのがくだんの聖少女の骨、という展開。さっそく名案を思いついて、いざ泥棒仲間たちとともに出陣したドートマンダーですが、いつものごとくツカンコの神様が降臨、そうやすやすとうまくいくはずもなく……
疫病神ケルプといつまでもコンビ組んでるのがいかんのでしょうか、完璧だったはずの計画がどこまでもどこまでも迷走していくさまをげらげら笑いながら読むのが楽しいドートマンダーシリーズですが、実際今回の話もそんな感じで、1回目の骨強奪計画におけるすれちがいまくりなケルプとのやりとり(チームワーク最悪だな……)、そしてそれからドートマンダーの身に降りかかることになる悲惨な運命など、どれも爆笑ものでした。
しかし、泥棒としてのプライド傷つけられたドートマンダーさん、ぶちきれですよ、という展開多いですね。とにかく楽しいので読んで後悔することはない超安定作品なんですが、中盤にかなり衝撃的な展開があったぶん、ラストがさっぱりしすぎに感じられたかも。もうちょっと映像的に派手なラストのほうが個人的には好みなのです。
銀行を建物ごと丸々盗むといった前代未聞の奇想天外計画企てる「強盗プロフェッショナル」、ちっぽけな指輪1つ取り返すためにとんでもない一大計画決行する「最高の悪運」など、映像でぜひ見てみたい! と思うような話が好きなんだよな――
あと、レギュラーメンバーが増えたせいもあると思うのですが、1話1話が長大化してしまってるきらいはあって、この「骨まで盗んで」なんか500ページ超えてたりします。正直300ページくらいでまとめてもいいシリーズだと思うんですよね……
ところで、Dortmunder(ドートマンダー)が、Don't murder のアナグラムだってのをはじめて知って驚きました。ものすごいことばっかりする話なんですが、たしかに誰も死んでないのです。
そういえば、ウエストレイク名義の話ばかり読んでて、リチャード・スターク名義で出してる悪党パーカーシリーズは1冊も読んでない。そのうち読もう。
【単行本・小説】 柄刀一「殺意は幽霊館から」 祥伝社文庫 [bk1][amazon]
祥伝社400円文庫から発売の「天才・龍之介がゆく!」シリーズ、バカンス編。うーん、やっぱりこのシリーズの存在は微妙かな……
IQ190の天才、天地龍之介が多岐にわたる豊富な知識を武器に奇怪な事件の謎を解くという、いうなれば科学トリック・ミステリで、東野圭吾「探偵ガリレオ」シリーズと似たポジションにある作品のように感じます。ただ「探偵ガリレオ」とくらべると、いささか無理がある展開が多いんだよな……
龍之介、光章、そして長代一美、いつものメンバーで出かけた温泉旅行先にて、たまたま遭遇した奇怪な幽霊事件。まず目撃されたのは浮上する霊、その直後に窓から落ちるのを目撃される女性、しかし現場に落下の形跡も無く、その翌日、別の場所から女性の死体は発見され、死亡推定時刻は落下が目撃された頃だった……
うーむ、科学トリックネタミステリって、実の所、時刻表トリック使ったミステリと似てる気がして、考えてもどうせ当たらないし、どうとでもなりそう、という感じがします。だって、霊目撃の現場って、間欠泉のせいで蒸気たちこめてるわ、真夜中で真っ暗だわ、ストロボライトが焚かれてるわで、いかにも霊ぐらい出現させられそうじゃん! というものなのですが…… 自然現象でなるというなら驚きだけど、機械とか使ってオッケーならなんとかなるよね、さすがに、と思います。
ところで緒方画で騙されそうなんですが、龍之介って、28のいい歳した大人なわけで、物知り博士の小学生がそのまま育ったようなキャラで天才とか言われてもなあ……とも思います。科学手品の本からピックアップしてきたネタそのまま使って強引に事件を仕立ててるのが目に見えるので、個人的にはそこらへんがちょっと萎えるのです。だから、このシリーズは微妙。
これと同レベル作品×4〜5本をノベルス1冊にまとめて、900円。これぐらいが妥当な値段だと思います。「殺意は砂糖の右側に」、「幽霊船が消えるまで」読んどけばそれで問題ないんじゃないかなあ。
02/06/20(THU)
【ANIME】 藍より青し 第10話「学舎 〜まなびや〜」 (→公式)
しっかし、適当な話だな〜
ストーキングレイディ葵たんの本領が発揮されたすげー話の回であります。まあ波乱万丈があったら逆に藍青っぽくはないんだけどね……
葵たん、薫様、ティナ、妙子と居間でご歓談。巨乳メイドはぜんぜん働かないね……この穀潰し! 門限破りにて薫様は桜庭屋敷を追い出され、離れの下男小屋へと強制退去(w 葵たんは義務教育を受けてるのかな? この歳になるまで友人ひとりもいなさそうだよね…… なんで大家が弁当作ってるんだよ! とか思った。やっぱ、この巨乳の存在意義がわからぬ。それにしてもでっかいブラだなあ、こんなの目にしたら引きそうだ。(葵たん妄想タイム:巨乳編) うわ、勝手にお部屋掃除されてるよ! うかうかエロ本も買って来られない。こ、この娘さんは猫耳変身して布団の残り香まで嗅いでますよ〜 男がこんなことしたら警察に連行されてもおかしくないですよ〜 「愛の東尋坊」。鼻眼鏡かけた雅たん、ババくせ〜 幻の鯛焼き屋、御剣屋。採算取れるのだろうか。唐揚げ取られて、乳揺れる。またいきなり来ましたよ、この人は…… 葵たんのストーカー気質、抜けきらず〜 銅像を見つける薫様、すがすがしいまでにカットの意味がわかんねえ…… 「葵ちゃんの弁当、美味かった……」 か、薫様は阿呆ですか…… うわ、大家いた――!! 和服美人、テニスコートを突っ切る。行き止まりで、迷う葵たん、泣きそう。 「葵ちゃん、どこかで迷ってなきゃいいけど……」 迷ってる(w なんでこんなくだらないことに深刻になってるのか俺の想像の埒外にある展開だな…… なんとなく見つかる。怯えた仔犬のようなその眼差し。いきなり抱きつく。怖! 「わたし、鯛焼きを買ってきたんです」 ( ゚д゚)ポカーン しかも1個か!! しかし、葵たんは世界が狭すぎなので薫様に振られたらたぶん舌噛んで自害すると思った。記念写真。しゃ、社会性がなさすぎる…… つーことで、ストーキングレイディ話の御一席。これをいい話だと思う人間いるんだろうか? この充実作画をこんな阿呆な話に……
しかし、この超絶( ゚д゚)ポカーン 展開こそが「藍より青し」の真骨頂なんでありました。お、恐ろしや……


来週は、こまっしゃくれたロリレイディ繭投入。
いよいよわけわかんなくなってまいりました…… しかも、ほどなく褐色ロリに食われて用無しになる悲しい運命の薄幸キャラ(泣)
【単行本・漫画】 清原なつの「私の保健室へおいで……」 ハヤカワ文庫 [bk1][amazon]
清原なつの好きなんだけど「花図鑑」+αくらいで満足してしまって、きちんと単行本集めなかった。
と、いうことで、読んだことないのばかり。
「WITHOUT YOU」、「空の色 水の青」、「Children hour −子供の時間−」、「あざやかな瞬間」、「ゴジラサンド日和」、「5時からの咲也」、「8月の森を出て河を渡って」、「私の保健室へおいで……」の8短編を収録。
そういえば、妊娠検査薬の反応が出るまでの時間に女子2人がだらだら喋ってるだけの「花図鑑」収録短編にものすごく衝撃を受けて、このひとの作品読みはじめたのだっけ…… ジェンダーやら性やらの領域に平気で足を踏み入れる過激性と、そんなテーマをクールに料理するその手腕にコロっと参ってしまったのだけれど、この短編集収録作品でいえばそれは、「Children hour −子供の時間−」、「8月の森を出て河を渡って」あたりかなあ。
おとなしく繊細で家庭的な少年と、どこか浮世離れて見える不思議少女副担任のいきなりな駆け落ち話を、少年サイドと少年とコンビを組んでいたガサツ少女サイド、ふたつの視点で描く「Children hour −子供の時間−」、緊張するとすぐ下痢する繊細少女と彼女の友人の完全主義少女、そして完全主義少女の双子の兄で繊細すぎる精神が災いして学校をドロップアウト、現在絶賛引きこもり中のナイーブ少年、この3人の夏の別荘生活を描く「8月の森を出て河を渡って」、ともにとんでもない設定と展開の話で、たぶん、こんな読後感をもたらす物語はここにしかない。衝撃度でいえば、幼少時に近所のお兄さんに受けたトラウマが原因で男性に心も身体も開けなくなってしまった少女の自己回復話「空の色 水の青」とかだと思うんだけど、個人的な趣味でいえばもうちょっとひねくれてるほうが好みなのです。
「千の王国 百の城」解説で本人自ら書いていたことだけど、表題作である「私の保健室へおいで……」における主人公男子生徒の台詞、「2年B組 大森望!! せ……生理がないんです!」には、やはり大爆笑する。
【単行本・小説】 佐藤友哉「エナメルを塗った魂の比重 鏡稜子ときせかえ密室」 講談社ノベルス [bk1][amazon]
うわあ、めちゃめちゃだ。しかし、これはなかなかよい。
デビュー作「フリッカー式 鏡公彦にうってつけの犯罪」は正直ちょっとやばいなあと思った俺ですが、これならば文句ないです。面白い。
なんでなのかなあ……とちょっと考えてみたのですが、この本の中で扱ってる題材が佐藤友哉の内面と比較的近かったから表現として地に足がついてる印象を受けたのではと思います。そして、その題材は苛めとかコスプレだったりするわけですが(w
あと、この人お得意のわかったようなわからないような独特な形容があまり文章に出てこないから読みやすかった、というのもありますね。それが何になるのかわかんないままにお気に入りのプラモぶっ壊してもう1回適当に組みなおしたようなちぐはぐ感があった前作と比較すると文章自体も平易で読みやすいし、それでいて展開も刺激に満ちています。これ、ミステリ? と問われれば多分にハジけ祭りな内容なので、もごもごと口篭もってしまいますが、たしかに、こんな物語はこの人しか書けない(書かない)だろうな、と思います。
ところで内容。説明がすごくむつかしいのであらすじは書きたくないのですが、物語冒頭から「人肉しか食べられない」少女が登場、そんな彼女が普通に通う高校ではある女子に対する陰湿極まりない苛めが日々繰り返されていて、その光景を冷ややかに眺めるのは前作でも登場した制御不可能な予言能力を有する女子高生鏡稜子。つまりこの話は前作より10年くらい過去に遡ったもので、この当時から稜子さんは同人イベントにも参加しててガルキーバ本出して惨敗して「やっぱガンダムWにするべきだったわ」とか言ってる(w そんな稜子さんのクラスメイト、普段はぜんぜん目立たないジミジミ少女はコスプレしてる時だけ自己を解放できて綾波になってりしてる。そして、それとは関係なく探偵は自分のドッペルゲンガーに襲われたという少女を拾う。書いてみて再実感しましたが、やはりカオスの一言ですね…… こんな話、どうやってまとめる気でしょうか。でも(一応)伏線のほとんどは収束するんだよね……非常にアクロバティックです。
ところで「鏡稜子ときせかえ密室」とのサブタイトルついてる通り、学内で密室殺人が起こったりしますが、人肉喰い少女が平然と獲物狩って食ってる段階でそっちのが100倍強烈なあたりもポイントです。そんな殺人、正直どうでもいいよ! しかもその少女、人肉食うことで被害者の記憶取り込めるスキル獲得したりして、被害者の記憶手掛かりにして事件を単独捜査しはじめたりする。手掛かりのために人殺して食うのか、そいつはいったいどんな探偵だ! この設定についてはかなりの発明だと思っているのですが、たぶん応用はきかないでしょう。
…… が多いなあ。「異形のミステリ」という形容がぴったりな作品だと思います。
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