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若竹七海「心のなかの冷たい何か」
鯨統一郎「みなとみらいで捕まえて」
ローレンス・ブロック(訳:田口俊樹)「暗闇にひと突き」
アラン・ウォーナー(訳:瀬戸千也子)「モーヴァン」
フィリップ・K・ディック(訳:小尾芙佐)「火星のタイム・スリップ」
novel さくいん

etc.

エアマスター 第3話「挑め! 時田伸之助」
妄想科学シリーズ ワンダバスタイル 第3話「成層圏で歌おう!」
爆竜戦隊アバレンジャー 第1話「アバレ恐竜大進撃!」
爆竜戦隊アバレンジャー 第2話「誕生! アバレンオー」
エアマスター 第4話「目立て! 月雄と麗一」
爆竜戦隊アバレンジャー 第3話「子連れヒーローアバレ系」
爆竜戦隊アバレンジャー 第4話「完成! アバレ秘密基地」
爆竜戦隊アバレンジャー 第5話「アバレ治療! ジャジャジャジャーン」
エアマスター 第5話「唄え! 坂本ジュリエッタ」


 2003/4
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03/04/21(MON)

■book【単行本・小説】 若竹七海「心のなかの冷たい何か」 創元クライム・クラブ [bk1][amazon]

若竹七海「心のなかの冷たい何か」  若竹七海のデビュー第2作にして処女長編。現在では入手困難な作品ですが、図書館で借りて読みました。

 一ノ瀬妙子が自殺未遂をしたという。「わたし」こと若竹七海が彼女と知り合ったのは箱根行きロマンスカーの中、会社を辞めたばかりで心が荒んでいたわたしが気分転換のつもりで出かけた一人旅の途中だった。お世辞にも気があったとはいいがたく、むしろ自分とは正反対で理解不能だった彼女とわたしは互いをけなしあいながら奇妙な箱根観光をして、別れた。その年の12月、わたしのもとに一ノ瀬妙子からの不意の電話があった。クリスマス・イヴの日にふたりで話をしないか、という。今の会社には観察者がいて、実行者がいて、支配者がいるともいった。酔っ払いのたわごとだとわたしは聞き流して、そしてイヴの夜を待たずに彼女は自殺を図った。やがて郵便封筒がわたしに届く。差出人は一ノ瀬妙子。中には「手記」と殴り書かれた原稿用紙の束が入っていた。それは毒殺魔の告白の記録だった。

 さまざまな要素が入り乱れて迷走してるみたい。全体的に「若い」印象です。伏線はきちんと張られているしどんでん返しも用意されていたりして、ミステリとしてきちんと成立しているように思えるけれど、じつは女ハードボイルド探偵を活躍させてみたかったのだろうな……とも感じられてしまうあたりのちぐはぐさが面白いですね。第一部と第二部の乖離、虚実入り混じった手記の内容、登場人物間のディスコミュニケーションなど、すべてがばらばらで、そして、それら不安定なものたちを無理矢理に繋ぎとめて物語として組み立ててしまったようであります。探偵役でもある主人公の若竹七海にしてもそうなのですが、コントロールを失っている感覚がそのまま痛みにつながっていて、どうにもやるせなく、青臭い感覚。人生のある一時期にしか書くことのできなそうな作品ですね。

○【ANIME】 エアマスター 第3話「挑め! 時田伸之助」 (→公式

 棍の使い手、時田伸之助がマキに挑戦してくる回、のような気がするけれど、実質は牛丼だったり蓮華のチャレンジだったり大食いばかりが印象に残ってます。初登場の時から印象が薄い少年であります。幸までも薄い。
 エアマスターへの挑戦予告が「じゃマ〜ル」だった原作から携帯出会い系サイトに変更されてて月日の流れを感じました。アクションシーン1点集中で(崎山の掌底など、それでもヤバいカットはあるけど)そのほかは作画ヘボヘボな気しますが、やっぱりぜんぜん気にならなくて得だな、と思いました。しかし、向こうに駆けてくカットとかなんで多用するんだろう。やめとけばいいのに。そういえば、伸之助が突いてきた棍でマキが大車輪するカットには大驚愕! 3mくらいの高所を突いたとしか考えられません(w まあ、ツッコミどころ満載なんですけど、問答無用で楽しいのでええと思います。

○【ANIME】 妄想科学シリーズ ワンダバスタイル 第3話「成層圏で歌おう!」 (→公式

 ツラが怖いなあ。どうやら萌えについてはキクちゃんひとりにまかせてしまってるみたい。シャワーシーンだの縞パンだのも一応あったけれど、……まあ。
「みっくすJUICE」の4人がプロモ活動の一環として成層圏におけるデビューライブを決行しようとするお話なんですが、展開をちょっと書いただけでオチまで予想できてしまいそうなわかりやすすぎるオチなので、このへんでご容赦を。うーん、むつかしいなあ。細かいネタのセンスが古い、のはもちろん狙ってやってるんでしょうけど、スーパーマリオだの東京フレンドパークだのを持ってくるのはチョイスセンスとしてどうよ? とか感じました。第2話は悪くないと思ったのですが、3話になって、いろいろと価格破壊ぎみですね。それにしてもツラが怖い。

03/04/22(TUE)

■book【単行本・小説】 鯨統一郎「みなとみらいで捕まえて」 実業之日本社 JOY NOVELS [bk1][amazon]

鯨統一郎「みなとみらいで捕まえて」  また今月も出た、鯨統一郎新刊。

 横浜を舞台に、警視庁 → 神奈川県警という異例の出向をしている自称・敏腕刑事の半任(はんにん)、そして彼とコンビを組む美人おとぼけ刑事の南登野(みなとの)が不可解な事件に次々遭遇するという短編連作シリーズで、ミニマム・アンビエント・テクノあるいは野菜のぶつ切り盛り合わせ、という感じの1冊であります。

 各話とも毎回ほぼ同じで、事件なのに横浜観光 → 〇〇〇ング・〇ッセージ → 吐血 → 真相は論語の見立て というストーリー展開が何回も何回も繰り返されます。巻末、《主要参考書籍》の 「本書の内容を予見させる可能性がありますので……」 というのはこの人なりのギャグだと思うのですが、ひょっとしたらちがうのもしれません。各話サブタイトル自体が論語からの引用なわけで、そんなこと自明だと思うのですが、そこが笑いどころなのかな。

 いつものごとく出だしからすごくて、

 俺の名前は半任。
 神奈川県警の敏腕刑事だ。
 年齢は三十七歳。

 とか、

「場所は」
「横浜です」
「もうちょっと絞って言えないのか?」
「横浜市中区山手町二丁目です」

 など、鯨流改行テクが炸裂します。しかし、ここまで簡素な表現にする必要はないような気がするのですが……
 たしかにさまざまな要素が詰め込まれている作品ではありますが、それらすべてがあまりにそのまますぎて、読んでいて困惑するところはありますね。たくさん何種類も用意したからといって、ただざくざく切っただけの野菜を皿に盛っても「それ料理?」と感じてしまうのと同じかも。小説誌の中において箸休め的ポジションにある作品のような気がするんですが、それを1冊にまとめるとなかなかすごいことになると思いました。いきなりクライマックスな最終話にも吃驚。唐突すぎであります。
 かどたひろしが装画を担当したカバーデザインはなかなか秀逸な出来。

○【特撮】 爆竜戦隊アバレンジャー 第1話「アバレ恐竜大進撃!」 (→公式ページ

 →ストーリーあらすじ

 面白いらしいですね。前知識も何もなしでみてみました。「恐竜」+「暴れ」?
 邪命体「エヴォリオン」の侵略を受けている恐竜から進化した竜人が住まうパラレルワールド「ダイノ・アース」から助けを求めてやってきたひとりの青年がいた。そのころ、日本の各都市では「エヴァリオン」に精神を支配された爆竜たちが、破壊の限りを尽くしていた。彼らの暴走を止めることができるのは、爆竜と交流する能力「ダイノガッツ」を持つ人間だけだ。青年アスカの叫びに反応した若者たち(+老人)はまるでなにかに吸い寄せられるように出会ったのだった…… という感じでしょうか。
 アバレッドの楽天的な性格にも驚き! 入院してる病院が近くだったのにも驚き! アバレブルーの職業・カリスマ整体師にも驚き! 雑魚戦闘員を食べちゃったのには驚き! (いいのだろうか) 終盤、野獣のように暴れていたのには驚き! 老人と眼鏡っ子女子高生の存在が気にかかります。なんのためにいるのかなあ。続きをみます。

○【特撮】 爆竜戦隊アバレンジャー 第2話「誕生! アバレンオー」 (→公式ページ

 →ストーリーあらすじ

 おお、いい話。アバレブルーことカリスマ整体師三条幸人メインエピソード。一見クールで冷たそうな印象ながら、心の底には優しいものを秘めている……みたいなところがきちんと描けていてよいと思われました。理論的・理性的でカッコつけながら、暴れてるところがどーにもカッコ悪い気がするのはギャグなんでしょうか? 終幕後、歩いてどこにいったのかも気になるところであります。ポルシェ爆破されたし。 「来てくれ、ブラキオ!」 と呼んでるあいだに夕方になってて、しかも 「ナイス・タイミング!」 とか言ってるアバレッドも何気によかった。湖から出現して徒歩だから時間かかるよね―― 合体してアバレンオーになったら夜でした。気長な戦いであります。

03/04/23(WED)

○【ANIME】 エアマスター 第4話「目立て! 月雄と麗一」 (→公式

 ルチャと登場が前後して、月雄と麗一登場エピソード。いよいよストリートファイトデビューを果たすことになった(エアマスターのことはどこで知ったのだろう?)伸之助の前にあらわれたのは、BMXと一体化して攻撃してくる麗一と強烈な連打を誇る百壱烈拳を必殺技とする月雄のふたり、という感じ。戦闘中心の展開ながら、おこづかい月2,000円の蓮華に金借りてしまう月雄やら登場時からいきなしヘボい麗一など、細かいギャグが多くて楽しい。伸之助のやたらに長い(しかも泣ける)モノローグなんかもいいなあ。問答無用で楽しいです。
 しかし、実際に動いてる百壱烈拳はめちゃめちゃカッコいいですね。杭打ち機ばりの効果音がすごくいい。原作よりも月雄が強そうな錯覚に陥るんですが、次回には坂本ジュリエッタが登場してえらいことになるんで、このふたりが目立てるのはサブタイどおり今回で打ち止めなのでしょう。とほほほ…… 存在を完全に忘れ去られている麗一には泣けまする。

03/04/24(THU)

■book【単行本・小説】 ローレンス・ブロック(訳:田口俊樹)「暗闇にひと突き」 ハヤカワ・ポケット・ミステリ [bk1][amazon]

ローレンス・ブロック(訳:田口俊樹)「暗闇にひと突き」  ↑ハヤカワ・ミステリ文庫版はまだ入手可能だったのでbk1とAmazonのリンク張り直しました。

 酔いどれ探偵マット・スカダー・シリーズ第4作。ローレンス・ブロックの作品を読むのはこれがはじめて。「八百万の死にざま」、倒錯三部作の「墓場への切符」、「倒錯の舞踏」、「獣たちの墓」あたりは読んでみようかと思ってます。

 バーバラ・エッティンガーの父親だと依頼人は名乗った。9年前に起こったアイスピック連続殺人事件の被害者だ。
 3週間前のこと、挙動不審の男が警官に尋問された。アイスピックを隠し持っていた男は聞かれもしない事件のことをぺらぺらと警官に話しはじめた。男は逮捕されて、迷宮入り殺人事件は解決された――ように思われた。
 しかし、男はバーバラの事件だけをかたくなに否定した。精神病院に入院中だったという強固なアリバイまでも立証され、どうやらバーバラ殺害事件だけは模倣犯のしわざらしかった。
 警察の捜査は再開されず、父親にはスカダーだけが頼みの綱だった。スカダーは警官として現場に居合わせてもいる。スカダーは9年前の過去に埋もれた事件を捜査しはじめた。

 ひたすら物寂しい1冊。ミステリとしてはホワイダニットメインといえそうな作品で、逮捕された連続殺人犯が被害者の両目をアイスピックで潰した理由もすごければ、模倣犯がバーバラを殺すに至った動機も衝撃的です。最後の一言が忘れられません。
 9年前の事件を掘り起こすためニューヨークを駆けずり回るという、スカダーのほとんど無為ともいえそうな調査活動の裏で、連続切り裂き魔が犯行を重ねているというさりげない演出も寂寥感をかきたてているような気がします。スカダーをはじめとして、バーバラの夫、キーン……、出てくるほとんどの人間が離婚経験者だったりします。これは寂しい。スカダーが酒に溺れたり、出会ったばかりの彫刻家キーンと互いの傷を舐めあうような関係に陥るあたりもむべなるかな、と感じます。ニューヨークの地理に詳しければもっと楽しめたかも。そこはちょっと残念です。

03/04/25(FRI)

■book【単行本・小説】 アラン・ウォーナー(訳:瀬戸千也子)「モーヴァン」 BOOKPLUS [bk1][amazon]

アラン・ウォーナー(訳:瀬戸千也子)「モーヴァン」  映画化のついでに新装丁で出てたのを購入。監督は「ボクと空と麦畑」のリン・ラムジー。

 家に帰ると彼が台所で自殺してた。それはクリスマスの日のことで、彼が死んじゃったことと、無駄になったプレゼントのことを思って、悲しくなって泣いた。血にまみれた彼の死体を助走をつけてとびこえると、トイレにいってから風呂に入った。着替えてお気に入りのテープを聴いた。彼はわたしに1枚のフロッピーディスクを残して死んだ。ポケットに入れて、仕事場であるスーパーに出かけた。遅刻して叱られて、閉店以降も残業して、それからバーに出かけて飲んで馬鹿話をした。彼の死体をそのままに、わたしは生活をはじめた。

 スコットランドの小さな港町を舞台に、高校をドロップアウトしたあげくスーパーの安い時給でこき使われているモーヴァンという21歳の女の子の一人称によって語られる不思議な感覚の小説で、これはたぶん読者が求めるだろう情報の提示やお約束の展開をことごとくはずすことによってそうなってるんだろうと思います。

 モーヴァンはなぜ彼の死体をそのままにしているのか? など、たとえそれが歪んだものであろうとそれなりの理由が用意されそうなものなのですが、彼女の内面はまったくといっていいほど描写されないため、わかりません。
 モーヴァンは平気で倫理観に欠けるような行動もとるし、セックス、ドラッグ&ロックン・ロール(エレクトロ寄りかも)だし、スーパーの同僚、ラナとの関係は限りなくレズっぽいしと、かなりとんでもないですが、そんな内容を瑞々しくも叙情的に描ききってしまってるところがとても不思議。心に残る奇妙なエピソードがたくさん散りばめられてるところも面白いです。馬の群れとか、連結器とか、鋸ビールとか。すべてがひどく映像的ですね。行動と感情はあるけれど、思考が欠落してるところがすごい。

 また、音楽好きのモーヴァンは、いちいち何かする前に専用のBGMを編集するのですが、テープの曲名を読んでいるだけでも楽しいです。原作の段階でオリジナル・サウンド・トラックが指定されているようなものかな。PMドーン、ネヴィル・ブラザース、キザイヤ・ジョーンズとかはともかく、カンとかスクリッティ・ポリッティは1995年の21歳女子が聴くには渋すぎなセンスだという気がして、ここらへんは64年生まれの作者の趣味なのかも。あ、映画では原作と音楽テープのあつかいが微妙にちがってるみたいです。
 アーヴィン・ウェルシュ激賞とのことですが、たしかに、希望のない郊外の町を舞台にドラッグ&レイブ世代の若者を描いているという点では共通しているような気がします。ただ、こっちはエディンバラよりもさらに何もなくて、心の底から寒そう。彼女が参加するレイブ・ツアーもなんだかダサくて、来てるDJとかも二流どころっぽい。ちょっと田舎くさい感覚がいいのでしょうか。

・ 映画公式ページ 渋谷シネマライズで現在公開中…… と、思ったら、4/25まで、今日で終わりでした。とほほ。全国での公開は5月以降にはじまるらしいです。(→公開予定表

03/04/27(SUN)

■book【単行本・小説】 フィリップ・K・ディック(訳:小尾芙佐)「火星のタイム・スリップ」 ハヤカワ文庫SF [bk1][amazon]

フィリップ・K・ディック(訳:小尾芙佐)「火星のタイム・スリップ」  これもいまさらですが。

 時は1994年。火星の移民たちは慢性的な水不足にあえいでいた。そんな中で絶大な権力を握る水利労組組合長アーニィ・コットは国連による大規模再開発に乗り遅れたことで自分の栄華がもはや長くないことを知る。時間に干渉できる特殊能力を持った自閉症の少年マンフレッドを使って、自分が出し抜かれる以前にタイム・スリップしようと目論んだアーニィであったが……

 これも傑作で、「ユービック」(→感想)が、強烈なトリックによる「最後の一撃」ものだとすれば、こちらはさまざまなエピソードが1つの結末に対して収斂していくタイプの物語でしょうか。ここで描かれている「殖民された火星」が実際の火星とは似ても似つかないような気がしてしまうのがたいへん面白いです。ほとんど想像できません。
 つまり、ほとんど島流しに近い過酷な環境の中で精神病一歩手前になりながらも、なんとか日々を送っている人々を描くのが重要だったのだと思います。過去に患った分裂病を気に病んでいる修理員、精神安定剤を常用して一時の気の迷いからセールスマンと関係を持ってしまう人妻、強迫観念に囚われている権力者、人生に疲れ果てている男など、登場する人物のほとんどが深刻な問題を抱えていて、ここに登場する架空の火星は現代社会の強烈に歪んだ戯画として機能させるために用意されたものなのでしょう。
 じつは小林泰三あたりならば現代日本を舞台にあっさりと書いてしまいそうな物語ではあって、「妄想の伝播」とかいっちゃえば、ホラーや(本格かどうかは別として)ミステリにでもじゅうぶんなりそう。やはり40年近く経つと当時との感覚のちがいは出てきてしまっているのでしょう。逆にいえばこれは現実がディック化してるということなのかも。時代がディックに追いついたのでしょうか。

自閉症の人間と普通の人間との差異は時間感覚のちがいにある」、「ガブル・ガブル、おまえをガビッシュしてしまうぞ」、「電脳教師ティーチング・マシン」など、詰め込まれた数々のアイデアもとても楽しいですね。そういえば、火星の先住民族であるブリークマンを「黒んぼ」の一言であっさり片付けてしまってるのも何気にすごいです。

03/04/28(MON)

○【特撮】 爆竜戦隊アバレンジャー 第3話「子連れヒーローアバレ系」 (→公式ページ

 →ストーリーあらすじ

 アバレッドこと凌駕メインエピソード。事故で亡くなった両親のかわりに姪の舞をひきとって育てている子連れ系ヒーローだと判明。保育園の父親参観日なのにエヴォリアンが差し向けた合成怪人トリノイドが出現して舞と一緒にいてやれない……みたいなお話。
 爆弾+タンポポ+ライオン=??? で、テロップ出る前に怪人の名前わかったのがひそかにすごくうれしい。正解はバクダンデライオンでした。お遊戯に間にあうようにバクダンデライオン必死で撃退してなんとか保育園に → ふたたび出現で保育園からトンボ返り → (くり返し) という、非常に古典的なドタバタ展開ながら、無駄にCG駆使してとてつもなくくだらない見せかたをしているのがポイント。しかも、最後にきちんとフォローまで入っていて後味もすっきり。脚本担当は荒川稔久。しかし、2色で可愛いバーミア兵をティラノロッドで食ってしまうというのはいいのかしらんと今回も思った。眼鏡っ娘女子高生・えみぽんはほんのチョイ役出演。これからどんな扱いになるのかは、よくわかんないなあ。

○【特撮】 爆竜戦隊アバレンジャー 第4話「完成! アバレ秘密基地」 (→公式ページ

 →ストーリーあらすじ

「ダメダメくん」と自分を卑下してる小学生にアバレイエローがひとこと言ってやるというお話なんですが、鉄道マニアの少年がノーベル物理学賞を受賞してしまうあたり、わかったようなわからないような…… 今回のトリノイドはハッカ+カラス+狙撃手でハッカラスナイパーでした。伝染性のウイルス仕込みの弾丸撃ちこんで人を病気にするらしいんですが、比較的気長な作戦だな――と思いました。もちろん、ただ病気にするわけでなく、感染者が自らハッカラスナイパーになってさらに狙撃をするという設定がポイントなのかもしれないんですが、効果的にはただウイルス撒くのとぜんぜんかわんないような気もします…… あ! そうか! 鉄道少年 → リニアモーターカー理論による飛行 → ノーベル物理学賞という流れなのか! なんでカラスなのに高く飛べないのかと思ってたよ。少年が自ら壁を打ち破って成長するという王道展開ながら、トピックの組み合わせがかなり無理矢理なお話で、さんざん少年を励ましながらも、「すごいじゃない! ダメダメくん!」 などと本名を尋ねもしないアバレイエローはさりげなくひどいような気もしました。怪しげな外人スタッフ3人でいつのまにか作られてたアバレ秘密基地もすごい。カレー屋の改装レベル以下ですね。ところで、同居はともかくアバレンジャーの全員が強制的にバイト採用されてしまってるところもすごい。カリスマ整体師だったら副業で続けてもらったほうがいいような…… 治療早そうだし。秘密基地建造費用だってアバレブルーが負担してる気がします。ところで、ブラキオがいる場所がいつできたのだろうか。 「お姉ちゃん、やったよ、ボク……」 お前、ドブ川につかっただけだろ! 大げさな!! そして、CMあけのオチ。何の説明にもなってないような。落下の衝撃は何処?

○【特撮】 爆竜戦隊アバレンジャー 第5話「アバレ治療! ジャジャジャジャーン」 (→公式ページ

 →ストーリーあらすじ

 アバレブルーがカリスマ整体師としての本領を発揮するエピソード。すごいサブタイトルですが、本当にそんな内容なのでびっくり。一見、深窓のお嬢様風の車椅子の女(なぜか元F4レーサーという設定)の治療アフターケアを軸にしながら、ただの老人かと思ってた「恐竜や」主人の隠された秘密や、首関節のズレによってティラノほかが出撃できなくなったブラキオの治療など(不便であります)、整体整体また整体でストーリーが進行していきます。トリノイドでなくギガノイド第1番・運命がいきなりでっかかったり、「ごきげんよう」よろしくサイコロ転がして対象物をどこかに飛ばす双六攻撃してくるのが面白いですね。しかしながら、時報のメロディになんで過剰反応したのかなど、不明な点もてんこもりで、でもまあ、そこが楽しいような。 「アバレモンとして戦ってもらう」 またずいぶんとテキトーな…… 黄色とレモン色がかぶるような気もします。
 たしかに治したはずの足がなぜ動かないのか? みたいなのはもう何百回も目にしてそうな展開なんで正直どうでもいいんですが、それがブラキオの整体治療につながっていくくだりにはちょっとビックリしました。それにしても、前回登場したうさんくさい外人3人組がアメリカ国防総省のお偉いさんだったのには心底驚きです! ギガノイド第1番・運命の造形はたいへん好みなのですが、サイコロ攻撃についてはやはり効率が悪いように思われます。

03/04/30(WED)

○【ANIME】 エアマスター 第5話「唄え! 坂本ジュリエッタ」 (→公式

 うわ、これは面白い。稀代の変態キャラ、坂本ジュリエッタ登場回ですね。いままで無敵だったマキが舌入りキスでメロメロに翻弄されてお持ち帰りされてみたりと畳み掛けるように意表をつく展開が続くんで、ここらへん原作で読んでいる身の上としても観ていてドキドキします。いきなりアニメでみた人がうらやましい、まさに最高レベルのハジけっぷりでありました。今までに登場したキャラたちとは異質の坂本ジュリエッタの強さ(w もじゅうぶん表現できていたと思うし、原作から再編集されたギャグも楽しい。ナンパ → 格闘 → お持ち帰り → 「子供作る気!」 → 海老シューマイ → そして、TVで! と、こんな狂った展開のアニメ、ありません! 来週は今まで謎のベールに包まれていたマキの過去、そしてジュリエッタ再びでしょうか。たぶんジュリエッタエピソードは3週使って消化するんでしょうね。楽しみ楽しみ。最後のあたりでジュリエッタが歌ってくれるととてもうれしい。脚本担当:横手美智子でした。さすが。

「俺のハートを貫いたあぁぁぁ!」 ジュリエッタ@堀内賢雄さん、ナイス仕事!

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