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magazine さくいん(更新停止中)

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ダフネ・デュ・モーリア(訳:務台夏子)「鳥 デュ・モーリア傑作集」
フレッド・ウィラード(訳:黒原敏行)「ヴードゥー・キャデラック」
岩井志麻子「ぼっけえ、きょうてえ」
乙一「ZOO」
グレッグ・イーガン(訳:山岸真)「しあわせの理由」
novel さくいん

etc.

エアマスター 第14話「突き抜けろ! カイと摩季」
エアマスター 第15話「征服せよ! 女帝ゴキ」
グリーングリーン 第1話「山奥でどっきどっき」
なるたる 第2話「災いは光の内」
HAPPY☆LESSON ADVANCE 第2話「バレバレ☆ながつきの秘密」
住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー 第1話「ドッコイダー登場でドッコイ」
おねがい☆ツインズ 第1話「双子が3人?」
エアマスター 第16話「闘え! 深道ランキング」
【麻雀】アナザ・グリン・ヘヴン例外編 at 渋谷バビイ
住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー 第2話「流行色は紫でドッコイ」
グリーングリーン 第2話「露天風呂ですってんころりん」


 2003/7
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03/07/11(FRI)

■book【単行本・小説】 ダフネ・デュ・モーリア(訳:務台夏子)「鳥 デュ・モーリア傑作集」 創元推理文庫 [bk1][amazon]

ダフネ・デュ・モーリア(訳:務台夏子)「鳥 デュ・モーリア傑作集」  こちらも傑作。1952年に刊行された「The Apple Tree」という短編集の邦訳版で、コッパードと同じく奇妙な余韻を残すお話が多いですね。こちらのほうはもっと緻密な描写を積み重ねて物語を紡ぎあげ、異様な雰囲気を盛り立てていく感じでしょうか。デュ・モーリアの筆力が冴えわたって、なんとも不気味な迫力がある作品が並びます。「恋人」、「鳥」、「写真家」、「モンテ・ヴェリタ」、「林檎の木」、「番」、「裂けた時間」、「動機」の8篇を収録。

  幻想性と完成度の高さで評価するならば「モンテ・ヴェリタ」。モンテ・ヴェリタなる山の頂に存在する謎の僧院の持つ神秘的な力に吸い寄せられるようにそのまま地上へと戻らなかった女性マリアとその夫、そしてふたりの友人である私、この3人の奇妙な関係を描いた悲恋物語なんですが、この世にあらぬ空間のようなモンテ・ヴェリタの荘厳さ、神聖性を緻密に描き出せているがゆえにラストの衝撃が大になるのだと思います。

 現実の残酷さをモチーフとした作品でいえば、「恋人」、「写真家」、「動機」。海辺の町にリゾートにやってきた公爵夫人が、ほんの出来心から生じた、足の悪い地元の青年写真家との情事をきっかけに人生の岐路に立たされるという「写真家」は、普通に書いたら陳腐になりかねない物語を怜悧な筆致で描いていて、夫人の不安さがこちらまで伝わってきそうであります。出産間近だった財産家の夫人が拳銃自殺を遂げるという不可解な事件が起こった。動機を突き止めるべく雇われた探偵が暴き出した真実とは? という「動機」は、ハードボイルド・ミステリとしてかなりの出来。まさに変幻自在の筆さばきといえましょう。

 散歩から帰宅したミセス・エリスが目にしたのは見知らぬ住人に占拠されている我が家だった……という「裂けた時間」は、まあタイトルからして内容が想像できるお話ですが、言い知れない不安に怯える心情の描き出し方はやはり見事。

 同名ヒッチコック映画の原作である「鳥」は予想に反してやけにスケールがでかい終末SF。波頭のシーンが圧巻です。

 この作品集の中でじつはいちばん気に入ったのが「林檎の木」。見るだけで気が滅入るような貧相な林檎の木に亡くなった妻の面影を重ね合わせた男が被害妄想に陥って混乱していくというニューロティック・ホラーというべき作品で、超自然的なものは何もない(と思われる)物語をこんなふうに書けるのは筆力のたまものでしょう。たいへん感心しました。

 最後に「番」。これは1発ネタ。邦題は「老夫婦」、「老人」もしくは「爺さん」あたりがよかったような。

○【ANIME】 エアマスター 第14話「突き抜けろ! カイと摩季」 (→公式

 女子プロ編決着。Aパートで力尽きたのでしょうか。後半やたらに止め絵連発されて、なんかバランス悪い。めずらしく派手にパンテーラしていた。両者満身創痍となっての決着にある種のこだわりを感じます。この作品にはめずらしい真っ当なキャラであるカイが萌える感じに仕上がってるのは手柄でした。それでもやっぱり面白いですね。オープニングテーマ流れるとなんか燃える。よい曲だと思います。

○【ANIME】 エアマスター 第15話「征服せよ! 女帝ゴキ」 (→公式

 エピソード間のつなぎ回、もしくは声優小倉優子お披露目回。すでに忘れ去られてそうな慎之助がインドに旅立ったりした。蓮華と巨乳レズっ娘とそのほか(ヒデエ)は絶対登場するの法則があるのだな、と思われました。原作における、女子プロ後エアマスターにカイ接近イベントが、崎山アトラクションバイトにすりかわっていて、またもや崎山株↑↑ だったりします。ゆこりん姉さん@小倉優子のCVはそんなに違和感なかったですよ。もともと素人司会という感じでキャスティングの妙なんでしょうね。よく考えてありました。なんかしらんけど、意外と動いてて、エピソードごとのスタッフ労力投入の基準がよくわからんな……と思いました。これならば、先週Bパートもうちょっと動かせばよかったのに。戦隊総登場のモブシーンもけっこう凝っていた。次週から深道ランキング編突入。どこらへんまでできるんでしょうか。

03/07/12(SAT)

■book【単行本・小説】 フレッド・ウィラード(訳:黒原敏行)「ヴードゥー・キャデラック」 文春文庫 [bk1][amazon]

フレッド・ウィラード(訳:黒原敏行)「ヴードゥー・キャデラック」 「ビル・シラーから電話があったんだ。ある工作に参加してほしいそうだ――今度のは本物の工作任務だぞ」
「じゃあ、スパイみたいなことをやるんすか?」
「ああ」
「スパイはおまんこに入れ放題って、本当っすか?」
「まだ詳細は聞いていないから、それはわからない」
「おまんこ関係はチェックしといたほうがいいっすよ。おれがボスならすぐ訊くな」


 ア、アホすぎる…… 訳者である黒原敏行の解説によれば、アメリカ本国の書評の中で「クラッカー・ノワール」とジャンル分けされている作品だそうで、この場合の「クラッカー」とは、アメリカ南部の貧乏な、もしくは無教養な白人を指すとのこと。「レッド・ネック」もしくは「ホワイト・トラッシュ」とほぼ同義だとかで、戸梶圭太が大推薦しているというのも納得。自分とまったく同じことを海を越えてやってるというシンパシーでしょうか。要は「激安犯罪小説」なんですね。

 CIAをリストラされた老工作員が、偽の作戦をでっちあげて資金源となってる大富豪から金を巻き上げようと企てるお話で、ターゲットとなる変態大富豪がかなりアホであるゆえに何の問題もなく成功しそうな計画が、さらに輪をかけて低脳なメンバーが参加することでどんどん狂った方向に歪んでいくという無軌道っぷりが見物です。あの私書箱サービスの母子にはさすがに驚きました。くりかえしますが、アホすぎ。
 マトモな人間がただのひとりも登場しなかった、小川勝己「彼岸の奴隷」において、変態だの鬼畜だのサイコだのといった人間のアブノーマルな側面が極限までクローズアップされていたのと趣は共通してるんですが、しかしそれでもこちらのほうが10倍はアホ。お脳がマヌケすぎて、なんでそんなことするのかさっぱりわからないという素晴らしい展開が続きます。変態的な若き大富豪「カエル男」ジョニー・マクレンドンと、その運転手「糞ケツ野郎」ロニー・ゴードンコンビの頭の悪さといったら凄まじいですね。そして、そんな「IQレベルは最底辺」犯罪者たちの中でお色気美女×2が大暴れするのです。素晴らしい! 脱力と爆笑をないまぜに明後日の方向に疾走する激安クライム・ノヴェルの怪作で、これも楽しいだけなので、大脳も小脳もすべてとりはずしたうえで読んでみるとよいでしょう。

「よかった。ゴードンの質問というのは、スパイはセックスやり放題というのが本当かどうかってことなんだ」
 シラーは思慮深げにうなずき、慎重に考えるふりをしながら、内心呆れ果てているのを隠そうとする。
「われわれはかなり用心深い生活態度を要求される。多くの人間とつきあう事はないね。偽装のために必要ならばべつだが、そうしたことはめったにない。そう、残念ながらスパイがセックスできる機会は平均的な人間よりも少ないだろうな」
「くそっ。やっぱりそうか」

03/07/14(MON)

■book【単行本・小説】 乙一「ZOO」 集英社 [bk1][amazon]

 乙一「ZOO」  普通。乙一の才能というのは、普通で平易なところにあると思っていて、この短編集も淡々と普通でした。
 たしかにバラエティ豊かな短編がそろってはいるけれど、アイデア的にも奇想と呼べるほどはぶっとんではいない。物語の中で起こる事件にしても、語り手をはじめとする登場人物たちの心理にしてもあくまでニュートラル、サイコレベルにまでは至っていません。個人的な嗜好としては若干の食い足りなさを感じますが、たぶんそれくらいがちょうどよいのでしょう。
「カザリとヨーコ」、「血液を探せ!」、「陽だまりの詩」、「SO-far そ・ふぁー」、「冷たい森の白い家」、「Closet」、「神の言葉」、「ZOO」、「SEVEN ROOMS」、「落ちる飛行機の中で」の10篇を収録。

 ベストは「神の言葉」かな。「言葉」で命じた内容をあらゆる生物に作用させられるという、まさに神の如き力をもった少年の物語なんですが、展開の無茶なエスカレーションと淡々とした〆のコントラストが奇妙な余韻を残します。「ジョジョの奇妙な冒険」後半における物理法則が荒木宇宙のものになってるスタンド・バトルをちょっと連想させました。(ノベライズも書いてるし)たとえば、第5部に登場したチョコラータの黴スタンド、Green Day。「え! それはちょっと致命的すぎるだろッ!」なところがすごい。この人の書く物語でこんな風にハジける展開はめずらしいのでは。
 淡々とした描写がしかし絵として思い浮かべられない、少年虐待ネタの「冷たい森の白い家」もその強引さがよかったですね。国内作家の某長編と同様の仕掛けが凝らされてる「Closet」は、もうちょっと徹底してみたほうが驚きのレベルも上がったような気がします。「SO-far そ・ふぁー」、書き下ろし「落ちる飛行機の中で」結末における、「え! そんな風に終わらすの!?」という、ある意味、意外性については乙一という作家の限界性と一般性を同時に感じさせるものでありました。言葉が変かな? ああ、この人はこんなに善人なのに、何でこんな設定で話書きはじめるかな、と不思議に思います。痛覚の麻痺した、実質ゾンビ的老人を語り手にした輸血血液探しドタバタ劇「血液を探せ!」もそんなお話ですね。

 純朴な青年(推測)が奇妙な設定の物語を訥訥とひとり語りはじめて、結果どうなる……というショーケースともいえそうな短編集。そのちょっと届かないあたりが乙一作品の魅力だと思います。女子読者が作者萌えするのもわからんでもありません。「ZOO 乙一」という並びはデザイン的にたいへんカッコよくて、目立つ。この装丁はいいですね。

03/07/15(TUE)

○【ANIME】 グリーングリーン 第1話「山奥でどっきどっき」 (→公式

 ほほう、これが巷で話題のヒロイン全員全裸乳揺れケツ振りOPですか。とはいってもGROOVERS制作の同名エロゲ原作なんでしかたない気もしますね。 (………えー、そうなの?) OP後半における男性陣全裸祭りはスタッフの良心 or 嫌がらせ? という感じ。アニメーション制作はスタジオマトリックス、監督はムトウユージ。
 人里離れた山奥の男子校で悶々してる野郎たちに朗報が! 来年度からの共学化に向けて統合されることが決定された女子高の娘さん方が1ヶ月の試験体験入学にやってくる! というボーイズミーツガール+エロなお話。プレイヤーキャラ+選択された娘さんという形でのシナリオ展開は可能なんですが、青春群像劇の構成には微妙に向いてないという構造的欠陥があるのかも。必然的に無個性になるプレイヤーキャラに比較して周囲を取り巻く悪友男子キャラがウザく見えすぎるし、しかもたいした役割を果たしそうもないという感じ。自称色男タイプと妹キャラ好き好き男(年下好きと妹好きとロリの境界がわからん)はともかく、デブオタ眼鏡のインパクトが強すぎなんでしょうね。みやすのんき漫画に出てきそう。というか、みやすのんき漫画を片倉真二キャラでやってみました、というアニメになっております。
 みどりさん、そして彼女と因縁ありそうな麗華さんについてはだいたいどんな展開になりそうなのかわかりやすいし、病弱娘の早苗さん、引率役の千種センセについては役割がなんとなくつかめるんですが、双葉と若葉の姉妹コンビについてはよくわからんな―― 原作遊んでないので、とくに若葉さんがサボテン抱えてる理由は不思議ですね。娘さんたちの設定が無駄に派手そうというのも群像劇向きでない要因のひとつかも。メインヒロインとなりそうなみどりさんからして、あんな感じだしな…… 精神的抑圧がヘンな方向に弾けてる妄想やおい少女さんも微妙に寒く、アニメシナリオでの使いどころが非常にむつかしそう。

○【ANIME】 なるたる 第2話「災いは光の内」 (→公式

 鬼頭莫宏ファンの俺からしてみてもこの絵柄は微妙といえましょう。佐倉明たん登場エピソードなんですが、今にして考えてみると仮に体験入学としてでもスポーツチャンバラ教室に引きこもり電波少女の明たんがやってくるという展開は性格的にちょっと不自然かも。 「たっ、叩かずに、叩かないですましてはダメでしょうか……」 キミは何しにきたのだ。(まあ星の子保持者同士が引かれ合うんでしょうけれど) はかなげな声の具合はいい感じ。いきなり怖いこと言い出すし、剃刀の刃押し当てるわ、虫潰して食べるわ(これはホシ丸)、割れたグラスの欠片つまむわ、何者かの声が頭の中に響いて意識だけ急落下 → ゲロ吐き、イエイ! 「また〜」 「いつものビョーキ」 やだなあ…… 鬱アニメ大炸裂ですね。ただ、動画としての気持ちよさがほとんどないのはちょっときびしくて、今回のエピソードならば明たんの落下カットだけには思いっきり力入れないとあかんのでは。「前向きに」ってのは残酷な言葉ですなあ。次回は小森君登場で竜骸バトルです。

○【ANIME】 HAPPY☆LESSON ADVANCE 第2話「バレバレ☆ながつきの秘密」 (→公式

 どうやら中華娘はむつきママ追っかけて日本まで来たらしい。え、こっちもママ!? チトセとながつきがむつきママ巡って争奪戦くりひろげるというハピレスっぽくない展開ですが、新シリーズともなればこうでもしないとネタが持たないのかもしれません。でも、ハピレスってちょっとしたきっかけからすぐ普通のお話になってしまうような展開が多い気が…… とくにハジけないところがいいのかもしれません。

03/07/16(WED)

○【ANIME】 住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー 第1話「ドッコイダー登場でドッコイ」 (→公式

 阿智太郎作品の中でこのシリーズだけは通して読んでます。ちょうどよい。
 帰省中にバイト先が潰れた専門学校生が新たに見つけたアルバイトは変身パワードスーツのモニタだった! 町の平和はマッドサイエンティストの巨大ロボに脅かされて…… 競合会社のコスプレ女ヒーローも登場して…… 銀河連邦警察が用意した寄宿寮コスモス荘に向かってみるとどっかで見たことあるような人がいた! デ・ジャヴュかなあ? というお話。敵味方共同生活ほのぼのコメディなんですな。
 原作読んでたときから思ってたんですが、設定とキャラ配置は絶妙。今回登場分のキャラでは素直な妹キャラのタンポポがいて(実際の年齢はぜんぜん妹じゃなかった気がするけど)、姉御肌のライバルキャラ、ネルロイドガールがいて、マッドサイエンティストの汎用メカクリーカがおっとりした眼鏡っ娘お嬢の栗華に変形して、という感じ。この後、セクシー女王様のヒヤシンスと生意気ロリっ娘エーデルワイスも投入されるはず。すべてにおいて隙がありません。足りないのは幼馴染くらいでしょうか。キャラデザ担当の「エルフを狩る者たち」矢上裕とのタッグも、アクションで見せる脱力ギャグという点においてぴったり。むしろ、なごみレベルでいえば阿智太郎のほうが上でしょうか。けして大爆笑にならないほのぼの感覚がこの人の持ち味でしょう。

タンポポ@石毛佐和(小鈴・妹モード)

○【ANIME】 おねがい☆ツインズ 第1話「双子が3人?」 (→公式

 前知識ぜんぜんないまま見たんでOPでやっと気づいたんですが(いくらなんでもにぶすぎ……)、黒田洋介脚本に羽音たらくキャラデザイン、事前告知されてた「おね2」がこの「おねがい☆ツインズ」なんでした。
 個人的にはけっこうがっかりアニメだった(ラストでだいなし)「おねがい☆ティーチャー」の2年後という舞台設定らしく、前作に登場した苺たんが生徒会長やってたり、もちろんみずほ先生も登場したりします。ついでにまりえも。まあ、旦那はどうでもけれど…… 登場する娘さんのひとりは前作におけるポッキーのかわりにプリッツを食べてるようで、ここらへんのアイテムに何かこだわりがあるんでしょうか。
 出生不明の男子+女子×2が運命に導かれるようにやってきて一つ屋根の下住んでみるという、またも押しかけ同居ものでありました。同じ写真と瞳の色で、「あ、あなたは生き別れの双子の片割れ?」 と思ったら、最後にもうひとり増えたYO! どっちが本物? という展開のようであります。モノローグバックに意味なく入浴シーン挿入してみたりとか、いろいろ頑張りがみえて正しいと思われますが、風呂上りのバスタオル姿 → 胸揉み → ちんこ。 ……困ったものであります。というか、せめて下着つけてから更衣室出てください。そして、またはじまんのかYO! と思いましたとさ。 「けっこう、切実……」 性懲りもなく流行らそうとしてるらしい。切な系青春ラブコメの第1話としてなかなか期待できる出来ですが、けっきょく後半グダグダになった前作思い返すとちょっと眉にツバつけてしまう今日この頃〜 生徒会副会長椿さんの身長のデカさはよいです。考えてみると、キャラ配置もほとんどコンパチか……

○【ANIME】 エアマスター 第16話「闘え! 深道ランキング」 (→公式

 たぶん最終エピソードな深道ランキング編突入。みおりちゃんのストリートファイトデビューはいいけれど、小学生にシメられる挑戦者たち、キミらは帰れ! それにしても、話が早い。みおりとサンパギータ・カイの邂逅が描かれた、と思った瞬間に屋敷が登場して、深道が月雄+麗一コンビに接触という怒涛の展開であります。 「ルチャ!」 この掛け声、どうにもひっかかる…… しかも、ルチャ、またしてもワリを食う。妹であるカイがランキング9位の屋敷相手にひたすら頑張ってるのに、このていたらくで、まるでダメ兄であります。 「ていうか、仕事は」 「休む!」 ヨーグルトまん → 鰻まん の流れといい、殺伐としきらないところがええですな。月雄+お目目キラキラ麗一のコンビネーション攻撃もよい。妙に軽いノリの屋敷もいい感じですね。 「コッチも聞きたい…… い、い、居酒屋ってなんや……」 決着後、真打ちエアマスター登場、瞬殺して続き。次回はいよいよスナイパーだ! (どうでもいい) ところで、蓮華ユウみちるそして巨乳の4人はどんな展開だろうと絶対に出てくるのね。金ちゃんよりはむしろ狂戦士長戸の再登場に期待が高まりまくります。

03/07/19(SAT)

■book【単行本・小説】 グレッグ・イーガン(訳:山岸真)「しあわせの理由」 ハヤカワ文庫SF [bk1][amazon]

グレッグ・イーガン(訳:山岸真)「しあわせの理由」 「祈りの海」に続くイーガンの日本オリジナル編纂短編集。眩暈とともに脳がくらくらするような独特の酩酊感が味わえて、さすがに読みごたえあります。「適切な愛」、「闇の中へ」、「愛撫」、「道徳的ウイルス学者」、「位相夢」、「チェルノブイリの聖母」、「ボーダー・ガード」、「血をわけた姉妹」、「しあわせの理由」の9篇を収録。

 贅沢にもほどがあるアイデアの使い捨てっぷりがたいへん勿体無い短編集で、すべての作品が余裕で長編として仕上がりそうなものばかり。世界自体の成り立ち、または当然と受け止められている概念に対する疑問の提示、諸々のアイデンティに関する問いかけを主題としたSF的奇想の思考実験がたまたま小説の形をとっている、というのがイーガン作品の特色だと考えてますが、その傾向は今回も極まってるようです。世界そのものが実験の場となっている作品はとくに解読が困難で、それなりに理解するまでに読み返した回数が多いのは「闇の中へ」、「位相夢」、「ボーダー・ガード」の3篇。そのほかの作品は比較的一般向けの内容だと思います。

 日本人にもわかりやすいんじゃないかな、と思うのは「適切な愛」、「道徳的ウイルス学者」、表題作「しあわせの理由」の3篇。列車事故で身体がめちゃめちゃになって脳だけ生きてる夫を救うために妻が下した決断とその顛末を描いた「適切な愛」はホラー的ともいえるインパクトのある作品で、男女の性差によって読後感も異なりそう。この悪夢的な状況が保険会社のプランによってもたらされるというあたりもなんともいえない嫌な感覚を増幅させます。狂った信念を抱く遺伝子学者の研究がもたらす脅威を描いた「道徳的ウイルス学者」は、ハードカバー上下組で書けそうなプロットで、一瞬だけ完璧かと思われた計画が一介の娼婦によってあっさり反駁されてしまうところ、そしてラストに待ち受けるさらなる狂気など、皮肉な展開がたいへんにイーガンらしいと思います。「キチガイに刃物」。幸福という曖昧な概念に対する問いかけがなされる「しあわせの理由」は単行本ラストをしめくくるにふさわしいわかりやすさとインパクトを誇る作品。あくまで淡々とした筆致で綴られているあたりもすばらしく、外的要因によって感情操作されている少年のひとり語りには切々と胸に訴えかけてくるものがあります。またしても保険会社が関与してくるあたりも隠れたポイントなのかも。

「SF的奇想の思考実験がたまたま小説の形をとっている」と上には書いたけれど、トリック、ロジック、プロットあたりの集積がたまたま小説の形をとっているものを本格ミステリというならば、じつはイーガン作品も構造的に相似なんじゃないかと感じていて、たとえば、事件現場で人間と豹のキメラを発見した刑事がその後遭遇する悪夢を描いた「愛撫」は「見立て」をあつかった異常動機ミステリと呼んでもいい作品。SFジャンルならばこうできる、というひとつの解答だと思います。その点で非常に感心したので個人的評価はけっこう高いですね。比較的ハードボイルドタッチの「チェルノブイリの聖母」、「血をわけた姉妹」2篇は奇想がそれほどでもなく、きわめて普通の読後感。

「闇の中へ」、「位相夢」、「ボーダー・ガード」3篇はまさにハードSF真骨頂。がんばって読みました。人類居住区周辺に出現する「吸入口」と呼ばれる巨大な黒色球形ドームの中に侵入して囚われた人々を救出する男を主人公にした「闇の中へ」は空間内で適用される特異な物理法則理解が要となる物語で、「祈りの海」における「無限の暗殺者」、「放浪者の軌道」と似た傾向の作品。「位相夢」は「順列都市」とリンクしているお話でこれも個のアイデンティティを主題とした作品。「ボーダー・ガード」は世界の成り立ちを巡るふたつの存在のコンタクト話で、波動関数操作による量子サッカーの描写にどれくらい意味があるのかちょっと不明なあたりが興味深い。しかしこれは宗教主題の作品がいまいちピンとこないのと同じように、日本で市民サッカーがそれほど盛んでないから唐突に感じられるだけなのかもしれません。しかし、量子サッカーは完璧な司令塔がひとりいて完全なる意思の疎通がなされればそれで勝てそうな気がするんですが、ちがうのかな。個人技の意味がそんなにないし、ゲームとしてはそんなに面白そうではないかも(w (参考:Quantum Soccer 量子サッカーを再現したJavaアプレット) そして、この物語は「人々が不死となった世界で物語はいかなる形をとるのか?」という問いかけを巡るものでもあり、じつはけっこうすごい話。前半から後編への展開がなかり謎だったり描き方が素っ気無すぎたりしますが、そこがイーガンなのでしょう。

 なんというのか、濃い。原液のようです。現代SFの最先端を知るという意味で万人にオススメできる1冊であります。

 できればSFファン以外の人に手にとっていただきたい作品集なんですが、その点ではいかにもエスエフエスエフしたこの装丁はマイナスかも、と思いました。落ちついていてけして悪くはないし、「世界をはかる(漢字は可変)」イーガン作品の特色は出ていると思うのですが、ちょっと地味ですね。インパクトは弱いかも。色の使い方とか、よくみるとうちのページデザインにも似ています(w

03/07/20(SUN)

△【麻雀】 アナザ・グリン・ヘヴン例外編 at 渋谷メカバビイ

 このところ麻雀やりたい熱が自分の中で微妙に膨れあがっていたのだけれど、ひっさびさにフリー行ったら初心者丸出しになってて、ショック! しかし店に着いた早々レートの確認もなしに俺を卓に案内する渋谷バビイはいかがなものかと思った。フレンドリーな雰囲気はよいけれど、俺、まだ来店2回目ですよ?
 リアル麻雀は本当に数ヶ月ぶりなので、たらたら打とうと思って0.5を所望したのに案内されたのはピンでしかも東場の親番終わるまでそれに気づいてなかった不思議。「チップいくらですか?」とか真顔で聞いてるし。ハマると20,000ゼニーくらい知らない間に溶けそうなのでそれなりにちゃんと打とうと思ったけれど、今や遅し。というか、1回目の半荘、1回しかテンパりませんでしたよ? しかも満貫張って1順だけ押したらもう次の順目に回避不能な形で当たり牌つかんでしまうのでした。

D赤D六六 断ヤオで当たれるからこんな仮聴で押して次巡七萬引いて大喜びで追っかけリーチしたら、先行リーチの待ちはこんなの。
六八八八 ヤレヤレ ┐(´ー`)┌ マイッタネ

 二向聴くらいで先行リーチかかるか、役牌2つ鳴かれたりして早々と手仕舞い、押してないぶんだけ放銃は少ないものの、ツモられ貧乏はご祝儀入りフリーでは勝てないの法則によりジリ貧で、振込みは↑の2,600点くらいだというのに1万2,000点くらいのラス。ひとりノー聴2回ぐらい払ってる。とほほほ。
 半荘2回目にして上家で本走してたメンバーが抜けてかなりイケイケタイプの常連が入る。下家は速攻・打撃系柔軟に使い分けつつ比較的押してくるタイプの常連で、俺より強いことは確実。力量はわからないものの、上家も同タイプだとかなりの苦戦が予想されたりして、ちょっとブルーでありました。なんといっても1回目の半荘はひとりだけ蚊帳の外状態だったからなあ…… 対面はちょっと弱気な技巧派タイプだったので、くみし易いといえばココなんですが、下にひとりいたとして嬉しくはないのでした。そして、2回目の半荘はまたも地味に潜行するのでした。東場はまたも聴牌すらせず。
 南2局にこんな一向聴から
EEF233445三三四四 ドラ:G
 案の定、二索引いて七対子で仕上がって、場に1枚切れのドラ表示牌地獄待ちで受ける理由もないので五索単騎で受けて二盃口への手変わり待ちしたら、お約束のように親からリーチかかってひー! でも次のツモで望外の赤五索ひいて満貫のチップ1枚オール。これが唯一の和了でオーラス、2着と200点差の28,000点持ちのトップ。行きがけの駄賃に赤1枚入り平和をツモって何とか逃げ切ったのでした。さすがに見入りは少なかったな――
 なんというのか、リーチかからないと危険センサーが働かないというていたらくだったので同レベルの3人にヘボ1人が加わったときと同じ現象である乱打戦になりがちで、2回目の半荘は例外中の例外。しかも手牌がとにかく七対子ばかりになるのははなはだイヤンでした。
 いちばん酷かったのは半荘4回目の次の手順。
3345667で2面子と頭を作りたい。五・八索引け―― 五・八索引け―― と念じながらツモッたらこれが二索。筋が違うね、とツモ切って(一向聴ですが安牌を1枚抱えてます)、次巡来たのが四索。
33445667  えーと、五索で一盃口の高めか、と安牌手放してよく見たら河に二索切ったばかりだったりして。リーチで満貫(メンタンピン赤)聴牌逃した……と半ばやる気失ったところに上家の親リーチがかかる。親の捨て牌には三索、四索ばら撒いてあって、降りるならどうとでもなりそうなんですが、リーチ後すぐに引いたのがフリ聴解消の二索、これが五か八索ならば安牌の四索切って追いかけられるものの、よりによって……
 そっと七索を河に置いてみると「ロン」の声。
4赤5689 ドラ:9
 こんな待ちのリーチ1発赤1ドラ1で12,000点のチップ2枚を献上でした。その後飛んで終了。温すぎる……

 結果:41341314。半荘5回目のトップが点数もチップも稼ぎまくったものでしたが、それでもカバーしきれずちょうど3着×2回分とゲーム代分負けてました。総括するならば、力弱い麻雀でした。鳴きのタイミングもつかめてないんで、門前で仕上がるような調子が良いときにしか和了できないようです。ちょっと致命的かなあ。

○【ANIME】 住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー 第2話「流行色は紫でドッコイ」 (→公式

 ああ、なんかすごくきちんと作ってある! ちゃんとしてる! 失態相次ぐ銀河連邦警察、パワードスーツの敵役としてA級犯罪者を2人同時投入してしまった! こりゃあ、えらいこっちゃで! 小鈴お手製の(宇宙的)食事もついでに大参事! 戦闘前に死亡した! その後に続くとぼけた展開も味があります。変態する下僕ピエールを従えた女王様ヒヤシンスはネルロイドガールと、おぱんつ丸見せで登場した粘土ゴーレムを自在に操るロリ王女エーデルワイスがドッコイダーと、それぞれ戦闘をくりひろげる裏でひとり余った老人はゲームに興じてみる(w そしてその戦闘も…… そんなんで終わりかよ! うわあ、阿智太郎作品そのままのノリだ―― タンポポとハナモモンチョの悪態合戦がいちばん激しかったようでありました。やっぱ空き缶リサイクルなんじゃないの? ヒヤシンスのCVが三石琴乃で、エーデルワイスのCVが釘宮理恵というのはなかなかハマリ役。 「また会おうぜ、ドッコイダー……」 ま、会うんですけどね。新住人がいっぱい増えたみたいで、志村、後ろ! 後ろ! 全員アホですな。予告ではえらくシリアスっぽいけど、どうせ次週も。

○【ANIME】 グリーングリーン 第2話「露天風呂ですってんころりん」 (→公式

 んー、第2話にして終了の気配が…… 早! 何の楽しみもない山奥にある学生寮、唯一の利点は趣ある露天風呂だった! というお話で、100人考えたら100人想像するようなストーリーがそのまま展開されます。ビックリするぐらいにコメントがないな―― すでに作画が危機で誰が誰やらわからんのですが、せめてサービスカットくらいは流麗に見せて欲しいものだと思われました。次週からは微妙です。OPのインパクトだけだったか。ところで「妹の香りでご飯何膳でもいける」みたいな天神の描写はやっぱり意味わからなくて、同じ教室にいるんだからそれは同級生でぜんぜん妹じゃない気がします……
 まあ、観る観ないは別にして、「ポーキーズ」だの「超能力学園Z」だの、頭悪い系の学園お色気ものがこの世から消滅したらちょっとさみしいですし、それをアニメでやれるのはまず日本だと思うんですが、もうちょっとちゃんと作ってみてもいいんじゃないかなあという気はしますね。あと、やたら邪険なあつかい受けてますが、アニメの亜理沙はゲーム版の亜理紗とくらべてぜんぜんオッケーじゃん! と思いました。

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