ぷっぷくぷ―――!なんとなく企画!小田扉月刊ビーム登場記念、みりめとる同人誌レビュー!ぱふぱふ。
とはいうものの単に同人ボックス漁って適当な本みつくろってきただけなんですが。みりめとるっていうのはモーニングマグナム増刊で『話田家』描いてた小田扉が小田智(本名?)名義で参加してるサークル。コミティアにコピー本を出すのがおもな活動だと思います。他のイベント参加してるんかな?ではとりあえずボックスの中にあった分だけ。
■『アフロ氏』 1998
みりめとる
『なげやりマンガ
アフロさん危機一髪』『〜なげやり義兄弟〜
アフロさん』『アフロ氏インサマー』『アフロ氏ロンリネス』の4話で構成された24pコピー本。150円。
水漏れ修理工のアフロ氏と後輩社員、美人社長の3人をメインキャストに贈るナンセンスギャグ。アフロ氏と後輩の2人がツッコミ不在のままボケ倒しまくる横で、社長が未婚の母として子供産んだり、両親が別居してるらしい子供との出逢いがあったりという、わりにシビアな現実話が同時進行してるあたりが他のマンガにはない味。2種類のテイストの間で話が揺れ動く感覚が心地好いのだ。しかもどの話もハッピーエンドを匂わせるカタチで終わらせてるのが小憎らしい。第1話ではアフロ氏と後輩の等身が高くてビックリする。しかしアフロ氏の目からアフロビームが出るのは、なんかこう、宇宙からパワーでも集まるんだろうか?あの球体に。
のちに↓フリーペーパーとして『アフロ氏エキスパンション』(1p)が出る。
■『ダメナヒトタチ』
1998 みりめとる
オフセット誌『うっかりそうなん』<スーパーガン保険
/ 1998>からの再録本。『しょうがないひと』『ゾゴック三十郎』の2作品で構成された12pコピー本。『しょうがないひと』は腹にある腫瘍かなんかで死期が近づいてるらしい男とその娘婿とのダークで不毛な会見風景を描いたブラック・コメディ。いかにも人が良さそうな娘婿が、どこまでが本気かわからない男の話に延々つき合わされるといったシチュエーションが面白い。小田扉の作品としては珍しく作品通して全編シュールブラックテイスト。
『ゾゴック三十郎』は『話田家』における弟の同級生との会話を彷彿とさせる1p中学生ギャグ。
■『キャデラックス』1999
みりめとる(著者はキャデラックス名義)
熱血教師1pギャグ『教育三十郎』シリーズを中心にした1〜2pギャグ連作集。最後に本当は実の親子でなかった父さんBと君(娘)のシュールな会話を描いた『しょうがないひと』テイストな3p作品『追われたがりや』を収録。16pコピー本で100円。収録作品は『よいどれサスペンス』『グワジン三十郎』『熱血マンガ教育三十郎』『北風デッドヒート』『あばれサーファー』『教育三十郎』『春のセンバツ教育三十郎』『ロマンス三十郎』『教育三十郎』『グッバイ教育三十郎』『追われたがりや』の11本。同じタイトルが出てくるがそこらへんはぜんぜん気にしてなかったのだろう。『追われたがりや』以外は『ダメナヒトタチ』収録の『ゾゴック三十郎』の延長線上にあるシュールな会話中心のギャグ。奥付見るかぎり、この時期にして(1999/5/4)もう『おじゃ魔女ドレミ』にハマっている感じなのがたいへん微笑ましい。
■『こさめちゃん』1999
みりめとる
これだけボックスの中に見あたらない。しかたないから小田さんのページで見て書くことにする。(→こさめちゃん見る)コピー本20p。この頃のフリーペーパーではチャッピーにハマってそうなあたりがうかがえる。そこらへんの影響からこさめちゃんの外見デザイン決まったのだろう。あ、台詞はコピー本バージョンの手書きのほうが味があって良い。
世界に点在するバネみたいなものが見えるこさめちゃんと少年のお話。バネっていうギミックと浮気調査という物語の要素の絡ませ方が非常にウマい作品。この話に出てくる大人たちはみんながみんなかなりしょうがないヒトたちなんだけど、それでもなぜか憎めないのはダメな人たちなりに必死で生きてる感じがするからだろうか。ラスト、2人をとりまく状況はそんなに良くなってないんだけど、それでも昨日よりちょっとはハッピー、みたいな終わらせ方が心地良い。ここらへん小田扉でしか出せないテイスト。あ、箱の奥にあったの見つけた。
■『としごろとしこ』1999
みりめとる
15歳の女の子の、当人にしてみれば真剣で複雑、傍から見てるぶんには単純で馬鹿馬鹿しくって可愛らしい感情のからまわりを描いたマンガ。B6版12pで本自体もかわいらしい。小田扉のマンガにしては珍しくシュールネタをほとんど使ってない作品。いっそ「マヨネーズの蓋」あたりも削っちゃったほうが良かったかも。
『外人のなり方』はそういえば買ってない。『げんこつさん』(だっけ?)は見つからん。こんなもんかなぁ。
■『げんこつさん』2000・2・13
みりめとる
別の本探してたら偶然見つかった。で、追加。3p〜10pのショートギャグ3作を収録した20pコピー本。小田作品のタイプとしては『アフロさん』あたりに近い感じ。『隠れメンテナンス』。自動車会社のボンクラ社員3人による、あまりにくだらなすぎる新製品開発の顛末を描いた作品。わずか5pながら1コマ1コマの台詞がたいへんにダメダメで楽しい。落ち武者自動車、新入女子社員辻斬さんなど、とぼけきったネーミングセンスもマル。『カエルさん大ピンチ!』そこらの動物たちによるシュール会話ギャグ。3p。タイトルとほんのちょっとしか関係がない内容とかがセンス良し。『げんこつさんvsアフロ氏』。見た目←のげんこつさんとアフロ氏の出会いを描いた10pギャグ。1コマごとにどこに飛んでいくのかまったくわからなくなるシュールなストーリー展開がいい感じ。アフロ氏の等身が高くなっていてマトモなことを言うようになってるのにはビックリさせられた。やっぱし頭が伸び放題でアフロっぽくなくなっちゃてるのが原因だろうか?(2000/06/27追加)
■『ファンシー団平』2000・11・12
みりめとる
「頭脳計画」「激走!!五助ランチャー」「大江戸君」「とし子困る」の4本収録。「頭脳計画」は頭を良くするために喫茶「頭脳」に通って頭脳コーヒー飲んだり脳キャンディー食べたりするダメ大人2人のボケ会話。「くれよ!」「やるやる」とかがいい感じ。「激走!!五助ランチャー」は「おやじ法」なる法律によっておやじたちが狩られる世界を描いた近未来ディストピア漫画。勿論ウソ。「大江戸君」は江戸時代を舞台にした剣豪アクション。これもウソ。虚無僧風の男と浪人、2人のボケ会話。1コマだけ浪人の頭にマイタケ乗ってるとこが良い。「とし子困る」は「としごろとし子」の続編。一見思春期少女のセンシティブな心情を描いた漫画…に見えないこともないけどやっぱり違うよね。(2000/11/16追加)