2010.08.07 Saturday

週刊漫画ゴラク 2010年No.27〜32

【読切】「夜釣りのシンサク」 作:みずほだい+画:菊地昭夫
 No.27(7/16)に掲載。これは馬鹿馬鹿しくてけっこう面白かった。主人公は田舎から東京に出稼ぎにきた漁師の息子・海成晋作。ビッグマネーをつかむため、晋作はおねえちゃんのいるナイトクラブで働き始めるが……。まあそんなわけで夜の世界モノで、よくホストものにあるような「夜の世界は厳しいけど根性でのし上がっていく」系の作品になるのかなと思ったが、その後の展開はけっこうぶっ飛んでいて、いい方向に予想を裏切られた。

 晋作はトラブル客の処理も任されるのだが、お姉ちゃんを抱えてさらっていった客に対し、漁師ならではのワザで対処。ビルの屋上からコンドームをくっつけた釣り糸を垂らし、それにパクッと食いついた迷惑客をカツオの一本釣りよろしく釣り上げる。Boichiみたいな力強い絵柄で、豪快に馬鹿馬鹿しいことをやっててなかなか味のある作品だった。

【連載】「SとM」 村生ミオ
 相変わらず下品でぶっ飛んでてイカれております。恥ずかしげもなく堂々とくだらんダジャレやエロネタをぶちかましてくるパンチの強さには毎回クラクラさせられる。爆笑してお腹が痛くなりそうであるのと同時に、アホらしくて頭も痛くなりそう。

【シリーズ連載】「シャッターガール」 桐木憲一
 No.28(7/23)から連載開始。写真初心者の女子高生が、カメラ片手に東京のいろんな風景を撮るとともに、さまざまな人と出会っていくというショートストーリー連作。女の子はまずまずかわいく後味爽やかな一品といったところ。

【最終回】「神様はサウスポー ダイアモンド」 今泉伸二
 No.28(7/23)。泥臭いボクシングもの。そこそこ読めるけれども、やっぱちと古臭い感じは否めないかなー。

【新シリーズ】「極ラクゴ〜柳亭奇譚誘噺〜」 作:安江うに+画:平松伸二
 No.30(8/6)に第1話が掲載。安江うには平松伸二の奥さんだそうで「驚愕の夫婦合作」とのこと。お話のほうは、聴く者をいやおうなく作品世界の中に引きずり込む、もの凄い落語を演じる噺家・柳亭奇譚が、その噺の力によって人の心を救う。落語パワーを用いるヒーローものとでもいった感じの内容で、設定としてはなかなか斬新。板垣総理を登場させるなど、平松伸二らしい茶目っ気も発揮されている。ダイナミックでぶっとび感もあって面白かったです。

【集中連載】「オバハンSOUL」 もりやまつる
 No.31から4号連続掲載。No.19に読切で掲載されたがその続編となっている。

【連載】「ミナミの帝王」 作:天王寺大+画:郷力也
 婚活オヤジ編がNo.31で完結。婚活オヤジを職場でイジメていたOLが、後半になってオヤジの世話を焼き出すあたりがなんだかたいへんドリーミングな感じでした。ツンデレじゃなくてツンツンですか。最後までオヤジのケツ叩き続けてたしなあ。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 7/16 No.27 【発売日】2010/07/02
【雑誌】週刊漫画ゴラク 7/23 No.28 【発売日】2010/07/09
【雑誌】週刊漫画ゴラク 7/30 No.29 【発売日】2010/07/16
【雑誌】週刊漫画ゴラク 8/6 No.30 【発売日】2010/07/23
【雑誌】週刊漫画ゴラク 8/13 No.31 【発売日】2010/07/30
【雑誌】週刊漫画ゴラク 8/20 No.32 【発売日】2010/08/06
【出版社】実業之日本社 【判型】B5中

2010.08.07 Saturday

漫画サンデー 2010年No.26〜31

【新連載】「おいしいパンを召し上がれ!」 原案:大和田聡子+画:田中つかさ
 趣味のパン焼きがエスカレートして、店をかまえるまでに至ってしまった主婦が主人公のパン作り物語。最初は中古のパン焼き器から始めて、どんどんパン焼きの道にハマり込んでいく姿を描いている。連載と同時に、この作品のモデルとなった原案:大和田聡子のパン屋コラムも始まっている。

 個人的に、内容についてはまずまず興味深いものもあるのだが、「なぜマンサンで主婦目線の体験談的なパン漫画を……」という印象は正直否めない。マンサンのメインターゲット層であると思われる中高年サラリーマンが、普段活動してる時間帯に「住宅街のおいしいパン屋さん」に行けるかというと正直難しい。また、中高年リーマンが脱サラして始めたがる職業かというと微妙。「奥さんにやらせてみちゃどうよ?」と提案するのもちとハードルが高い。この雑誌は全般的にそうだけど、狙いがよく分からんところがありますね。

【読切】「鉄の迷人」 小池れ〜し
 No.26〜27に2号連続で掲載。タイトルどおり鉄道関連漫画で、鉄道雑誌の新人編集者ねーちゃんが「乗り鉄」「撮り鉄」や、鉄道模型マニアなどを取材するという内容。まあ最近流行りの鉄オタ系の作品なんだけど、絵を見るとどう見ても法田恵なんですよね……。なお「小池れ〜し」で検索すると、かなりマニアックそうな鉄道模型工作のサイト
http://www.ecodacs2.nerima.tokyo.jp/rehsi/
が引っかかるんだけど、何か関係あるんですかねえ。このマンガを描いている「小池れ〜し」と、法田恵が違う人だとはちと考えづらいですが。

【集中連載】「旅する缶コーヒー」 マキヒロチ
 缶コーヒーをモチーフにした、1話完結型のショートストーリーで4号連続掲載。人情モノのちょっといい話に、缶コーヒーを絡ませて作品を構成しており、まずまず読ませる内容。ちとお話がベタであざといかなあという気はしなくもないですが。山川直人「コーヒーもう一杯」、豊田徹也「珈琲時間」と、コーヒーをストーリーに絡ませた作品は最近けっこう見ますが、コーヒーには何か人の創作意欲に訴えかけるものがあるのかもしれませんな。

【最終回】「幕末ヤンキー龍」 作:倉科遼+画:みね武
 No.20から「艶恋師」コンビが坂本龍馬を描くという内容で華々しく始まったが、No.31にてあえなく最終回。坂本龍馬に「野ん奇異(やんきい)」を名乗らせたり、「艶恋師」における必殺体位「きぬた」でセックスさせたりというのは面白かったが、その後の展開はイマイチ。初回感想時に「出オチ的な雰囲気がなきにしもあらず」と書いたけど、予感が的中したというべきか……。

【雑誌】漫画サンデー 7/13 No.26 【発売日】2010/06/29
【雑誌】漫画サンデー 7/20 No.27 【発売日】2010/07/06
【雑誌】漫画サンデー 7/27 No.28 【発売日】2010/07/13
【雑誌】漫画サンデー 8/3 No.29 【発売日】2010/07/20
【雑誌】漫画サンデー 8/10 No.30 【発売日】2010/07/27
【雑誌】漫画サンデー 8/17 No.31 【発売日】2010/08/03
【出版社】実業之日本社 【判型】B5中

2010.08.07 Saturday

漫画アクション 2010年No.14〜16

【連載】「新・幸せの時間」 国友やすゆき
 ここ数号は間違いなく秘書女の遠藤君が主役だった。No.14〜15の激動の展開はかなり盛り上がった。ウェーブのかかったロングヘア、愛欲まみれな生活などなど、いかにも国友キャラらしいそのパーソナリティは、国友ファンにはたまらないものがあった。さらなる活躍が見たかったところではあるけれど……。まあ何はともあれビバ国友。ビバ遠藤君。

【新連載】「けずり武士」 湯浅ヒトシ
 「耳かきお蝶」の湯浅ヒトシがNo.15からシリーズ新連載。時は江戸時代、普段は冴えないけど実は凄腕の浪人、荒場城一膳が主人公。彼は飄々としたたたずまいに似合わず、ときに人斬りの仕事なども請け負ったりして生きている。そんな男が人を斬り、飯を食う。

 というわけで江戸時代の浪人が主役の作品だけど、いちおう物語のメインテーマは食。第1話も一膳が実にうまそうに白飯のおにぎりを食らう。まだ最初なんでなんともいえない部分はあるけど、「しみじみうまそう」と思わせる情感のこもった描写には説得力があって、しっかり楽しめる作品となっている。うまい人なので今後の掲載にも期待。なお次回は9月発売号で登場予定とのこと。

【連載】「鈴木先生」 武富健治
 演劇「ひかりごけ」の稽古が進む。小川さんらの演技が迫力ありすぎる。相変わらずこの学校の生徒たちのクオリティは恐ろしいな。

【最終回】「ナオゴーストレート」 山本康人
 盲導犬歩行指導員を題材にした物語。No.16で最終回。

【雑誌】漫画アクション 7/20 No.14 【発売日】2010/07/06
【雑誌】漫画アクション 8/3 No.15 【発売日】2010/07/20
【雑誌】漫画アクション 8/17 No.16 【発売日】2010/08/03
【出版社】双葉社 【判型】B5中

2010.08.07 Saturday

週刊漫画TIMES 2010年No.33

【連載】「ドライブご飯」 広末有行
 キャッチフレーズは「サービスエリア グルメ日記」。高速道路のサービスエリアの名物メニューを紹介していくというわけで、長距離トラックの運ちゃんをメインターゲットとしてると推察される一作。「解体屋ゲン」もそうだが、こういう作品が成立するというのはやはり週刊漫画TIMESならでは。この雑誌のブルーカラー度はハンパない。

 なお主人公はサービスエリア飯が好きな引っ越し会社勤務で、ヒロインはその会社の社長の娘。ラブコメっぽいことをやっているのはちょっと微笑ましいが、キャラ設定の関係上「美味しんぼ」や「ラーメン発見伝」みたいに「一緒にサービスエリアに行って飯を食う」という展開にはなりづらいか。これまでの連載内容を全部把握してないので、そういうシーンがあったのかどうかは知らんですが。

【雑誌】週刊漫画TIMES 8/20 No.33 【発売日】2010/08/06
【出版社】芳文社 【判型】B5中

2010.08.04 Wednesday

週刊漫画TIMES 2010年No.28〜32

【第一部完】青木幸子「茶柱倶楽部」
 No.32(8/13)掲載の第8話で第一部最終回。かつてすごくおいしいお茶を飲ませてくれたおばあさんを探すため、移動式の日本茶店で全国を渡り歩いたヒロイン・鈴がついに……。まあ第一部ラストはちょいとトントン拍子で行きすぎかなあとは思うけど、きっちり作り込まれた作品で手堅く面白かったです。日本茶のうんちくをふんだんに盛り込みつつ、暖かみのある人間ドラマを展開。何よりちゃんとお茶をおいしそうに見せているのが良かった。上品で後味が良いし、青木幸子の端整な絵柄も見てて心地よい。

 で、単行本第1集は10月発売予定。ちゃんとまとまってくれるようで良かった。あと「第二部の再開をお楽しみに!!」とあるので、いずれ連載再開もあるのかもしれない。この連載を機に定期購読し始めた週刊漫画TIMESですが、読むのが負担になる本でもないので今後も買い続けようかと思います。

【連載】作:星野茂樹+画:石井さだよし「解体屋ゲン」
 「実にこの雑誌らしい作品だなあ」と読むたびに思う。だって解体屋さんですよ解体屋さん。こういったブルーカラーの極みみたいなジャンルの漫画が400回近くも続いているなんて、ほかの雑誌ではなかなかないと思う。

 で、この5号の中ではNo.28(第384回)のあたりが妙にアツくて面白かった。おねえちゃんたちが「どんなに不可能に見えてもゲンさんならやってくれる」「ゲンさんはたった一人で社会の仕組みそのものをひっくり返してみせるの」とゲンさんのことを噂したり、国土交通省の役人が「あいつのやろうとしてることは国政への反抗 反体制行動じゃないか!」とかいったり。とても一介の解体屋さんの話とは思えない。解体屋さんをここまで「スゲェ男」として描いた作品ってのは、空前絶後じゃないすかね。まあそもそも解体屋漫画というのがほかにはなさげだけど……。

【新連載】作:森口耀介+画:倉上淳士「ご主人様と呼ばないで」
 No.31(8/6)より開始。信用金庫のペーペー若手社員・有馬が、秋葉原のハズレにある経営不振の喫茶店の建て直しを任され、その店をメイド喫茶にすることを決定するが……。というわけでメイド喫茶モノ。メイドたちとのエッチシーンも盛り込まれていく、お気楽ちょいエッチ系な作品といったところ。倉上淳士らしく、この手の萌えエッチ系の作品はお手のものといった感じで、手堅い滑り出しです。

【新連載】愛染五郎「妻たちのヒミツ」
 人妻たちの、ダンナにはナイショなエッチ話。第1話(8/6 No.31掲載)は、ダンナに隠れてセルフヌードを投稿してお小遣い稼ぎをしている奥さん。第2話はともするとエッチなことばかり考えてしまう妄想癖のある奥さんのお話。愛染五郎の作画はスッキリしてるけどちゃんと色っぽさもあるので、この手の週刊雑誌のエロ成分としてはちょうどいい塩梅。「エロいけどエロすぎない程度」にきっちり収めている。

【雑誌】週刊漫画TIMES 7/16 No.28 【発売日】2010/07/02
【雑誌】週刊漫画TIMES 7/23 No.29 【発売日】2010/07/09
【雑誌】週刊漫画TIMES 7/30 No.30 【発売日】2010/07/16
【雑誌】週刊漫画TIMES 8/6 No.31 【発売日】2010/07/23
【雑誌】週刊漫画TIMES 8/13 No.32 【発売日】2010/07/30
【出版社】芳文社 【判型】B5中

2010.07.01 Thursday

アニメ視聴予定 2010年7月〜

継続 月1925 「こばと。[Amzn] NHK教育
0705 月2530 「世紀末オカルト学院」 テレビ東京
継続 火1925 「マリー&ガリー2.0」 NHK教育
0706 火2300 「ぬらりひょんの孫」 東京MX
継続 火2525 「けいおん!!」 TBS
0706 火2545 「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」 tvk
継続 木1800 「HEROMAN」 テレビ東京
0708 木2515 「屍鬼」 フジ
0701 木2525 「アマガミSS」 TBS
0708 木2600 「ストライクウィッチーズ2」 東京MX
0701 木2615 「伝説の勇者の伝説」 テレビ東京
0702 金2530 「祝福のカンパネラ」 東京MX
継続 土2300 「ゼーガペイン」 BS11
0703 土2430 「生徒会役員共」 tvk
継続 土2500 「会長はメイド様!」 BS-TBS
0710 土2615 「あそびにいくヨ!」 tvk
継続 日0925 「GIANT KILLING」 BS hi
0704 日2330 「セキレイ〜Pure Engagement〜」 東京MX
0704 日2400 「みつどもえ」 東京MX
0704 日2530 「オオカミさんと七人の仲間たち」 tvk

2010.06.28 Monday

週刊少年マガジン No.26〜30

 No.26で棚橋なもしろ「ハンマーセッション In High School」が連載開始。テレビドラマ化に合わせて連載復活。今回はシリーズの主人公・蜂須賀悟郎が、学生として高校に潜入。登校拒否児が出て崩壊気味のクラスにハンマーセッション〜といった感じ。

 No.28。作:伊賀大晃+画:月山可也「GET SPORTS 中村俊輔物語」。ワールドカップを目前にした実録モノ。漫画としては「エリアの騎士」コンビが描いてるだけあってわりときっちりできてると思うけど、実際のワールドカップでは中村俊輔は大いに株を落としちゃってて残念といったところ。

 あとこのほか連載だと、コンスタントに楽しんでいるのは名島啓二「波打際のむろみさん」。ほのぼのしててキャラが個性的で楽しい。山田恵庸「エデンの檻」は、相変わらずパンツとかいろいろあざとくサービスしまくっていて頼もしい。預言者娘・真実がアキラハーレム陣営に加入、矢頼ハーレム陣営にはツンデレお嬢様が加わるなど、相変わらずリーダーたちは女に事欠かない。

 あと気になるのは流石景「GE〜グッドエンディング〜」かな。いつの間にやら主人公が3人の女子から好かれてしまっている状態。ラブコメだけど、なんとなく恋愛がそのまま肉欲方面につながってそうな香りがぷんぷんするのが、いかにもマガジンらしい。このべっとりしたいやらしさはサンデーのラブコメにはないものだなと思う。

【雑誌】週刊少年マガジン 6/9 No.26 【発売日】2010/05/26
【雑誌】週刊少年マガジン 6/16 No.27 【発売日】2010/06/02
【雑誌】週刊少年マガジン 6/23 No.28 【発売日】2010/06/09
【雑誌】週刊少年マガジン 6/30 No.29 【発売日】2010/06/16
【雑誌】週刊少年マガジン 7/7 No.30 【発売日】2010/06/23
【出版社】講談社 【判型】B5平

2010.06.28 Monday

週刊少年マガジン 2010年No.19〜25

 No.19に掲載された読切、渡辺静「トガリ」。人間に凶悪な能力を与える刺青「呪印」の持ち主を探し、その能力を封印すべく旅をしている異能の彫師の少年が主人公のアクションもの。絵はけっこう達者だし、アクションも派手でまずまずの出来。ただ読切にしては設定がゴチャゴチャしすぎな感があり、連載にするにはネタを発展させづらそうな気がする。

 No.20。咲香里「スマッシュ!」が最終回。作者のバドミントン愛を存分に発揮し、スポーツ漫画としては熱く爽やかに、ラブコメ要素もしっかり盛り込みながら最後まで描ききった。コンスタントに読ませてくれる作品だったと思います。

 No.21では青木佑夜+彩峰欄人の「GetBackers」コンビの新連載「鬼若と牛若 Edge of the World」がスタート。牛若丸と鬼若(弁慶)のコンビを軸とする、時代ファンタジーバトルアクションといった感じ。あまり自分が好きなタイプの作品でもないので、わりと読み流し気味。

 No.22+23では作:天樹征丸+画:さとうふみや「金田一少年の事件簿」の新シリーズ「錬金術殺人事件」がスタート。まあ事件のほうはいつもどおり。金田一少年に恋するアイドル娘の速水玲香嬢の動きに注目といった感じでしょうか、個人的には。

 No.24。森川ジョージ「はじめの一歩」。野生の天才児・ウォーリーとの試合が決着。今までの対戦相手とはまったく違うタイプのボクサーということで、意外性のある試合だった。まあボクシングファンの受け止め方としては賛否両論ありそうな気はするけど……。

あとNo.20で石沢庸介「超人学園 とくべつ編」、No.24では作:久米田康治+画:ヤス「じょしらく」が別冊少年マガジンか、No.22+23ではマガジンスペシャルから木下由一「くろのロワイヤル」が出張掲載されている。

【雑誌】週刊少年マガジン 4/21 No.19 【発売日】2010/04/07
【雑誌】週刊少年マガジン 4/28 No.20 【発売日】2010/04/14
【雑誌】週刊少年マガジン 5/5 No.21 【発売日】2010/04/21
【雑誌】週刊少年マガジン 5/12+19 No.22+23 【発売日】2010/04/28
【雑誌】週刊少年マガジン 5/26 No.24 【発売日】2010/05/12
【雑誌】週刊少年マガジン 6/2 No.25 【発売日】2010/05/19
【出版社】講談社 【判型】B5平

2010.06.28 Monday

週刊少年サンデー 2010年No.19〜30

 サッカー日本代表応援企画で、No.20に作:工藤晋+画:山仲剛太「闘莉王物語」が掲載。1話が本誌掲載で、それ以降はWebクラブサンデーに掲載という形。No.27にも谷古宇剛「長谷部誠物語」が掲載されている。どちらもまあこの手の実録モノとしては普通の出来で、可もなく不可もなくといった感じ。

 No.25からの新連載、小林裕和「戦国ヤタガラス」は、戦国時代に活躍した鉄砲集団・雑賀衆の頭領・孫一を主人公とした戦国アクションストーリー。少年漫画らしい強弱のハッキリした絵ではあるけど、もう一つインパクトには欠けるかなー。

 連載ではこのところ満田拓也「MAJOR」が、最終回が近いのか、目まぐるしい展開を見せていてなんだか注目。吾郎がワールドシリーズで優勝したかと思ったら、子供たちが成長してたり、日本に帰国して無職になってたり……といろいろスペクタクル。なんかもう吾郎さんは本当になんでもありだなあ。

 ラブコメ系では、藤木俊「はじめてのあく」が相変わらず読んでて楽しい。クリスタルな洋介「オニデレ」は掲載順が後ろのほうに行ったり、いくぶん不安定に思えるときもあるものの、連載100回も突破してまずまず頑張っている。

 あとNo.29〜30で気になったのが新井隆広「ARAGO」。主人公アラゴの警察学校時代の後輩女子・ココが登場したのだが、アラゴを見るや否や顔を真っ赤にし、ラブラブオーラを発しまくっている様子が微笑ましい。なかなかラブパワーが盛大な点で、期待を持たせる赤面キャラといえる。

 あと佐々木健のゴルフ漫画「KING GOLF」がわりと着実に面白い。飛距離を伸ばすために挑戦したドラコン編がアツく盛り上がっている。勝利に向かってガツガツ努力して、結果を出していく過程がちゃんと描かれていて痛快さがある。

【雑誌】週刊少年サンデー 4/21 No.19 【発売日】2010/04/07
【雑誌】週刊少年サンデー 4/28 No.20 【発売日】2010/04/14
【雑誌】週刊少年サンデー 5/5 No.21 【発売日】2010/04/21
【雑誌】週刊少年サンデー 5/12+19 No.22+23 【発売日】2010/04/28
【雑誌】週刊少年サンデー 5/26 No.24 【発売日】2010/05/12
【雑誌】週刊少年サンデー 6/2 No.25 【発売日】2010/05/19
【雑誌】週刊少年サンデー 6/9 No.26 【発売日】2010/05/26
【雑誌】週刊少年サンデー 6/16 No.27 【発売日】2010/06/02
【雑誌】週刊少年サンデー 6/23 No.28 【発売日】2010/06/09
【雑誌】週刊少年サンデー 6/30 No.29 【発売日】2010/06/16
【雑誌】週刊少年サンデー 7/7 No.30 【発売日】2010/06/23
【出版社】小学館 【判型】B5平

2010.06.28 Monday

漫画アクション 2010年No.11〜13

 No.11から池田邦彦が新連載「シャーロッキアン!」を開始。池田邦彦はモーニングで「カレチ」を連載してた人で、素朴な絵柄で暖かみのある作品を描く。「シャーロッキアン!」は、「シャーロック・ホームズ」マニアである大学教授と、その生徒である女子大生・原田愛里が、ホームズを通じてさまざまな出来事、人たちに遭遇していくという物語。ほのぼのした雰囲気があり、安心して読める良心的な作品といった感じ。

 あとNo.11ではあらい・まりこ「薄命少女」が最終回。あまりきちんとチェックしてたほうではないですが、まとめて読むとけっこう泣けそう。

 No.13で大島永遠「まんがかかぞく」連載開始。一家4人が全員漫画家という大島永遠が、自分たちの一家のことをつづっていくという漫画家漫画。珍しい家庭環境ならではの面白い裏話が聞けるのかなーといった感じで期待。どうせなら大島やすいちによる、「父の視点から見た漫画」も同時に掲載したりすると面白いかも。

 武富健治「鈴木先生」。演劇編は、なんだか鈴木先生の指導がやたら力入ってたり、いろいろ面白いです。それにしてもこの生徒たち、異様に力の入った中学生生活を送ってるなあ。あと公園で女子中学生を観察していたりしていた、不審青年ズがどのように行動するのかも気になるところ。

【雑誌】漫画アクション 6/1 No.11 【発売日】2010/05/18
【雑誌】漫画アクション 6/15 No.12 【発売日】2010/06/01
【雑誌】漫画アクション 7/6 No.13 【発売日】2010/06/15
【出版社】双葉社 【判型】B5中

2010.06.28 Monday

漫画アクション 2010年No.7〜10

 No.7。国友やすゆき「新・幸せの時間」は相変わらず。良介の妻であるちづるは、廃屋だかなんだかの陰で、松岡にアオカン陵辱されrる。そこに小夜子が通りかかるが、二人がいることに気づかない小夜子は、なぜか延々と説明的なセリフをつぶやき続け、ちづるを絶望のどん底に陥れている。実にあり得ない状況をスルッとやってるところがスゲーって感じ。ご都合主義の塊ながら、なんだかんだいって読ませてしまう国友パワー。素晴らしい。

 No.10に掲載の読切、水木由真「遠い声」。地方の会社に就職した彼氏と、東京に残る彼女。それがきっかけですれ違ってしまった二人の気持ちを、小さな骨董屋に置かれていた「ニッパー」(ビクターのトレードマークのモデルになった犬)のグッズがつなぐ。繊細なタッチのなかなか感じの良い絵柄。お話も優しく暖かく、後味が良かった。これがデビュー作だそうだけど、完成度も高いし、気に入りました。

 元町夏央「あねおと」は、萌子に対して告白した同級生男子・西浦くんがなかなかいい男っぷり頼もしい。この二人の恋愛感情の盛り上がりは、ドキドキ感にあふれていて面白い。一方、萌子と、彼女の家に引き取られて弟になった喜一の距離感はハッキリしないまま。タイトル自体は「あねおとうとのラブストーリー」って線もあるのかな〜って感じだけど、今のところそこまで行きそうな雰囲気はないし、なかなか先の読めない作品ですな。

【雑誌】漫画アクション 4/6 No.7 【発売日】2010/03/16
【雑誌】漫画アクション 4/20 No.8 【発売日】2010/04/06
【雑誌】漫画アクション 5/4 No.9 【発売日】2010/04/20
【雑誌】漫画アクション 5/18 No.10 【発売日】2010/05/06
【出版社】双葉社 【判型】B5中

2010.06.28 Monday

漫画アクション 2010年No.3〜6

 No.3からの新連載、作:百田尚樹+画:須本壮一「永遠の0」。神風特攻隊の一員として死んでいった祖父の生涯について、その孫たちが調査していく……というお話。須本壮一は、本そういちの本名でしょうか。今回はかなりマジメな内容のお話なので、本名で描くことにしたんですかね。

 No.4から掲載のよしかわゆたか「詩人てるゆき」は、自称詩人だけど現実的にはタダの無職である36歳独身男のしょぼくれた生活を描いていくギャグ。地味なおかしさのある作品ではあるけど、正直読んでて元気の出るようなタイプの作品ではないかなー。

 No.5では五十嵐浩一「アリエテ2057」が開始。木星圏で宇宙戦争をやっている戦場で繰り広げられる、戦闘機パイロットたちのドラマ。なんだか今どき珍しいくらいのオールドファッションなスペースコンバットもので、現在読むとちょっと新鮮……かなあ? うーむ。なお第2話前後編がNo.10〜11に掲載。

【雑誌】漫画アクション 2/2 No.3 【発売日】2010/01/19
【雑誌】漫画アクション 2/16 No.4 【発売日】2010/02/02
【雑誌】漫画アクション 3/2 No.5 【発売日】2010/02/16
【雑誌】漫画アクション 3/16 No.6 【発売日】2010/03/02
【出版社】双葉社 【判型】B5中

2010.06.28 Monday

コミックバンチ 2010年No.30

 読切で阿部まいこ「チャーム」が掲載。この人は2009年No.12で「バニラ」という短編が掲載されているが(当時の感想はこちら)、なかなか面白い才能の持ち主だと思う。素朴でピュアな絵柄が良い味わい。お話のほうも同級生男子に淡い想いを寄せる女の子の気持ちを、キュートに、かつ切なく描き出していてなかなか。女性誌向きな気もするけど、実際に女性誌で描くとなるともう少し絵が洗練されてないと厳しいか。ともあれどんどん描いて、作品数を重ねてほしい。

【雑誌】コミックバンチ 7/9 No.30 【発売日】2010/06/25
【出版社】新潮社 【判型】B5中

2010.06.28 Monday

週刊漫画TIMES 2010年No.27

 青木幸子「茶柱倶楽部」。今回、鈴は琵琶湖でのお祭りで移動茶店を出店。祭りに合わせて来日したイタリアのイラストレーターに茶を振る舞い、彼のインスピレーションを手助けするといった感じ。まあお茶の力でどうのこうの……というお話でもない感じではあるけど、後味のよろしい気持ちいいエピソードだった。次回は7月16日発売豪に掲載。

【雑誌】週刊漫画TIMES 7/9 No.27 【発売日】2010/06/25
【出版社】芳文社 【判型】B5中

2010.06.28 Monday

週刊漫画ゴラク 2010年No.26

 由起二賢の巻頭フルカラー漫画「野獣の王国」6話め。今回はオットセイ、ゾウアザラシ、トド、セイウチが絶倫対決なんだけど、勝負の判断基準が相変わらずよく分からん。絵の緻密さと、結論の適当さのギャップの物凄さがこの作品の特徴。あと今回は由起二賢先生の描いた色紙のプレゼントクイズ付き。

 土山しげる「大食い甲子園」。今回はなんか名言多いね。「お前の胃は縮んでいる!!」とか「お前はすでに負けている!」とか。大食い部に「ポジション」があるというのもなかなか面白い。まあ先鋒、次鋒、中堅……とかだけど。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 7/9 No.26 【発売日】2010/06/25
【出版社】日本文芸社 【判型】B5中

2010.06.24 Thursday

週刊漫画ゴラク 2010年No.20〜25

 No.21で永井豪&ダイナミックプロ「激マン!」が連載開始。永井豪が自分の若かりしころを振り返る自伝的漫画で、「デビルマン」執筆当時のことを語っている。当時の永井豪のものすごい仕事っぷり、「デビルマン」創作秘話などがいろいろ描かれていて興味深い。永井豪くらいビッグだと自伝漫画を描いてもやっぱりサマになる。あとこの人の場合、いくら描いても自慢げな感じにならないのがいいですね。週刊少年漫画誌5誌同時連載とか凄まじいけど、すごくサラッと描いている感じなのがカッコイイです。

 No.25で土山しげるの新連載「大食い甲子園」がスタート。No.20で終了した「ばくめし!」はイマイチだったけど、「大食い甲子園」はなかなか期待を持たせる出だし。すでに大食いがスポーツとして根付いた時代。かつて全国高校大食い甲子園大会に優勝したこともあるが、現在は低迷している学校の大食い部を復活させるため、新任の顧問が奮闘するというお話になる模様。まだ1話の時点なのでなんともいえない部分もあるが、そもそも大食い甲子園という発想自体がたいへん馬鹿馬鹿しいし、大食い部の面々がどう活躍するかも想像しただけで楽しそう。なかなか勢いのある作品になりそうで期待大。

 あと村生ミオ「SとM」はずっとぶっ飛んでてやっぱり凄い。沙耶やひまわりさんを相手にしてたころは妻一筋のカタブツだった戸田が、美人OLにすっかりサド性を掘り起こされ、女を調教することに生きがいを感じる男に変えられてしまった……という展開があまりにも激しすぎる。そして破壊力ある見開きシーンの数々、奇想天外でギャグとしか思えない展開など、実に物凄い。この人の場合、作者自身の性的嗜好が作品から読み取りづらいし、本当に何を考えて描いているのか分からない。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 5/28 No.20 【発売日】2010/05/14
【雑誌】週刊漫画ゴラク 6/24 No.21 【発売日】2010/05/21
【雑誌】週刊漫画ゴラク 6/11 No.22 【発売日】2010/05/28
【雑誌】週刊漫画ゴラク 6/18 No.23 【発売日】2010/06/04
【雑誌】週刊漫画ゴラク 6/25 No.24 【発売日】2010/06/11
【雑誌】週刊漫画ゴラク 7/2 No.25 【発売日】2010/06/18
【出版社】日本文芸社 【判型】B5中

2010.06.24 Thursday

週刊漫画ゴラク 2010年No.12〜19

 No.12。由起二賢の動物バトル漫画「野獣の王国」第4話が掲載。今回はチーターとヒョウが毛皮の美しさを競うが……という内容。無駄なくらいに美しい作画と、それをぶち壊しにするどうしようもないオチが素晴らしい。何がやりたいのかサッパリ分らないけど、作者である由起二賢先生のフリーダムっぷりがものすごくて、なんだか得も言われぬ気持ちにさせられる。センスオブワンダーに満ちあふれた作品といえる。またNo.15でも第5話「サメVSワニ」が掲載されてます。

 No.14でながしま超助「ぷるるん新入社員」が掲載。会社に入って希望に燃えるOL。しかし会社で彼女を待っていたのは、先輩によるいきなりの乳揉みだった。なぜ彼女は乳を揉まれるのか? それはその会社が外資系だから。その会社の本国「オッパイイジリ共和国」では女神信仰があり、昔から戦に行く男たちは女神像の胸にさわってパワーをもらうというならわしがあった。そこからOLの胸を揉むのが朝のあいさつという慣習が生まれたのだ……といった感じ。その後の展開も実にしょうもなくて、ながしま超助の天才性がいかんなく発揮されている。この「ぷるるん」シリーズは、読切である分、ストーリー上の制約がほとんどなく、ながしま超助が好き勝手やってて非常に素晴らしいです。

 No.19でもりやまつる「オバハンSOUL」が掲載。長距離トラックの運転手をやってる肝っ玉母ちゃんが、腰を痛めた夫、グレてチンピラに食い物にされている息子と、家族を守るため体を張って奮闘するというお話。泥臭くもパワフルなもりやま節で勝負。最近のもりやまつるのベタベタさは正直あんまり好みではないけど、それなりに読ませることは確か。あとNo.19では平松伸二「戦国SANADA紅蓮隊」が最終回となっている。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 3/26 No.12 【発売日】2010/03/12
【雑誌】週刊漫画ゴラク 4/2 No.13 【発売日】2010/03/19
【雑誌】週刊漫画ゴラク 4/9 No.14 【発売日】2010/03/26
【雑誌】週刊漫画ゴラク 4/16 No.15 【発売日】2010/04/02
【雑誌】週刊漫画ゴラク 4/23 No.16 【発売日】2010/04/09
【雑誌】週刊漫画ゴラク 4/30 No.17 【発売日】2010/04/16
【雑誌】週刊漫画ゴラク 5/7 No.18 【発売日】2010/04/23
【雑誌】週刊漫画ゴラク 5/14+21 No.19 【発売日】2010/04/30
【出版社】日本文芸社 【判型】B5中

2010.06.24 Thursday

週刊漫画ゴラク 2010年No.7〜11

 No.8にて塚脇永久「ゴクボウ」が掲載。ヤクザの組長の息子である暴れん坊が、組員にも持て余されて寺に叩き込まれるも、惚れた女のために大立ち回りを演じるという作品。連載向きっぽい作品だと思うけど、掲載後の動きはとくになし。

 No.10でコージィ城倉「ももえのひっぷ」が連載開始。とある町の町長選に立候補した男・大小中(だいしょう・あたる)が不慮の事故により死去。しかし大小の陣営はその死をひた隠しにし、彼と顔がそっくりな男・矢沢を替え玉に立てることを決断する。そこで問題になったのが、大小の妻である桃肢。桃肢はとにかくグラマラスでエロい肢体の持ち主であり、矢沢はその肉体に悶々。一方、桃肢は本当の夫以外には体を許したくないが、親は矢沢に桃肢を抱くことをけしかける。そんな中、大小の死を巡る陰謀も見え隠れして……といった感じ。

 いちおう八ツ場ダムあたりをモデルにしたっぽい政治ストーリーではあるけど、エロのほうにより重心をかけてる作品。妙にねちっこいエロさはあります。コージィ城倉らしい読者にたたみかけるような作風は健在。読みやすく、読者の煩悩を刺激するうまさが光る一作。

【雑誌】週刊漫画ゴラク 2/19 No.7  【発売日】2010/02/05
【雑誌】週刊漫画ゴラク 2/26 No.8 【発売日】2010/02/12
【雑誌】週刊漫画ゴラク 3/5 No.9 【発売日】2010/02/19
【雑誌】週刊漫画ゴラク 3/12 No.10 【発売日】2010/02/26
【雑誌】週刊漫画ゴラク 3/19 No.11 【発売日】2010/03/05
【出版社】日本文芸社 【判型】B5中

2010.06.23 Wednesday

コミックバンチ 2010年No.24〜29

 すでに各所で既報の通り、8月27日発売のNo.29で休刊が決定。裏事情とかは知らないのでなんともいえませんが、2001年5月の創刊から欠かさず買い続けてきて感想も書いてきた雑誌だけに残念。

 ……とはいえここ数年のバンチはあまり面白くなかったし、若手作家も育ってなかったので「仕方ないかなあ」という気はすごくしてしまう。最近では置いてないコンビニもどんどん増えて来ていたし。まあ原哲夫、北条司関連の単行本やパチンコなどでそれなりに稼げていたのかもしれないけれども、創刊当初に感じた熱気はさすがに失われておりましたなあ。「コンシェルジュ」以外の中堅作品が育たなかったのがやっぱ痛かったと思う。「満腹ボクサー徳川。」の日高建男とか、渡辺保裕、坂本タクマとか惜しい人はけっこういたんですけどね。



 で、話変わってここ6号分の感想。

 No.25ではコミックバンチ漫画大賞で佳作を受賞した、久川夏唯「魔法少女TANIE」が掲載。正体は魔法少女だがキャリアは実に38年、普段は普通のおばさんで、弁当屋の手伝いをしている48歳の星谷江さんの、魔法少女活動と日常を描いた物語。設定が分りやすく、お話もテンポ良く展開されていて楽しく読める作品。女性向け漫画っぽい絵柄なので、バンチに合うかっていうと微妙だけど、バンチには柏屋コッコとか描いているしさほど問題ないか……とかいってる間に雑誌の休刊が決まってしまい申した。諸行無常。

 No.27。とんだばやしロンゲの新連載「バカ職人マスミ」。何かしらの職人になって、手に職つけてやろうと思っている30男・浜松マスミが、ヘンな職人たちの元を渡り歩いてその風変わりな仕事を見せつけられるというドタバタギャグ。暑苦しい絵柄だがギャグはテンポ良く繰り出していてまあまあ。

 No.27掲載の読切、真野可奈子「座敷童子の理」。交通事故で最愛の娘を失った男が、彼の目の前に現れたセーラー服姿の座敷童子の力を借りて、事故が起きる前の時間に戻り、運命を選び直そうとするが……。まとまりのあるヒューマンドラマといった感じだけど、絵、コマ割り、構図取りいずれも薄味。全体的にもう少し大胆さとインパクトが欲しい。

 No.28の読切、吉田健二「デッドトーカー −警視庁死因究明課−」。解剖を担当する医師の不足により、犯罪性を見逃したまま変死体が葬られていくのを防ぐため、警視庁が設置した「死因究明課」。そこで活躍する凄腕の解剖医・遊馬の活躍を描く。作画は「シバトラ」「サイコメトラーEIJI」の朝基まさしによく似ていて、アシスタントやってたのかなーという感じ。まあそれだけに未知のワクワク感みたいなのはないけど、安定度・完成度は高いです。

 No.29。読切、佐藤孝太「SOBACAS. −彼女と100番目の薬莢−」。とある組織によって暗殺狙撃手として育てられた少女と、彼女が町で出会ったギター青年の淡い恋と別離を描いた物語。この人はこれまでも短期集中連載の「フライバイ」などを描いており、作画などはしっかりしてるんだけど、フレッシュさは今一つ。とくに女性キャラにもっと魅力が出てくるといいかなーと思います。

【雑誌】コミックバンチ 5/28 No.24 【発売日】2010/05/14
【雑誌】コミックバンチ 6/4 No.25 【発売日】2010/05/21
【雑誌】コミックバンチ 6/11 No.26 【発売日】2010/05/28
【雑誌】コミックバンチ 6/18 No.27 【発売日】2010/06/04
【雑誌】コミックバンチ 6/25 No.28 【発売日】2010/06/11
【雑誌】コミックバンチ 7/2 No.29 【発売日】2010/06/18
【出版社】新潮社 【判型】B5中

2010.06.23 Wednesday

漫画サンデー 2010年No.25

 作:桜小路むつみ+画:市川智茂「Very坊主」(ベリーボンズ!)が連載開始。横暴な正社員のせいでギスギスしている職場で働く、家具メーカーの派遣社員・阿南達磨が、昔から世話になっていた禅寺の住職に頼まれ、寺を継ぐことになる……といった感じで始まるコメディ。表紙には「僧職系男子の青春ストーリー」とあるけど、ドタバタをやりつつ禅および仏教の教えに触れ、ヒューマンドラマを展開していくという感じか。住職の孫娘は達磨の幼なじみで、ちょっとラブコメ的な要素もあり。

 市川智茂の絵柄は、オヤジマンガというよりはヤング誌向けという感じで、漫画サンデーの中にあるとイキの良さは感じさせるものはある。1話の段階では具体的に僧としての活動はやってないんでまだなんともいえないけど、まあまあ楽しめそうな雰囲気はあり、悪くない滑り出しといったところ。

【雑誌】漫画サンデー 7/6 No.25 【発売日】2010/06/22
【出版社】実業之日本社 【判型】B5中
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