オス単:2004年6月の日記より


 このページは、「OHPの日記から、その月に読んだ単行本の中でオススメのものをピックアップする」というコーナーです。文章の中身は、すべて日記からのコピー&ぺーストです。加筆・改稿等は原則として行っていません

 なお、ここで取り上げる単行本は「その月の日記で取り上げたもの」です。「その月に発売されたもの」ではありません。だから古い本でも入ってくることがあります。ピックアップした単行本は多少分類してますが、これはあくまでページを見やすくするための便宜上の分類です。かなり適当に割り振ってますのであんまり気にしないでください。あとシリーズものの途中の巻は、取り上げないことが多いです。


▼強くオススメ

【単行本】「江豆町 ブリトビラロマンSF」 小田扉 太田出版 A5 [bk1][Amzn][楽天]

 うわー、これはいいなあ。この単行本はクイックジャパンで連載された、江豆町(えずまち)という架空で暮らす人々の生活を描いた物語。江豆町はなんの変哲もないようだが、ちょっとほかとは違う独特の時間が流れている町。正確な地図が存在しないような適当さと、ほっとさせられる人情味。そこで繰り広げられる数々のドラマは、地味だけど風変わり、風変わりだけど町の風景にごく自然なものとして溶け込んでいる。

 小田扉については、過去何度か「吉田戦車以来の才能」と書いたことがあるけど、この作品はちょっと吉田戦車の「ぷりぷり県」に似たところがある。それは「ない風習」を作っているあたり。江豆町だけで発行されている新聞、妙ちきりんなじゃんけん、狼少年をまつる祭、町独自のスポーツであるドリームバリュー。地域に密着したしっとりした肌触りと、日常の中で行われているほかの地域ではヘンだけどその空間では当たり前の出来事たち。それが妙な懐かしさとマヌケさを同時に感じさせてくれて、個人的にすごくツボ。平然とした顔つきで淡々と妙なことを当たり前のごとく語る。そのサバサバした枯れたスタンスがすごく気持ちいい。

 収録されている話の中で、とくに心に響いたのが第7話「優しい地図」。江豆町の小学校に赴任してきた新米の先生が、張り切って家庭訪問とかしようとするも、まともな地図のない江豆町で迷いまくるというお話。江豆町の間では「ああ行ってこういってああ」みたいな説明が機能しているのだが、慣れない新米教師にはなかなかその感覚がつかめない。しかし町に慣れてくるにしたがって、航空写真で作った地図にはない、実際に歩いた人じゃなければ描けない地図の暖かみが身に染みてくる。おつかいに出された少女が持っていた、「おうち」と「おにくや」と「まいちゃんのすきなちょうちょとお花」しか描いていない地図とか見たら、すごく暖かい気持ちになった。なんかジーンと来ちゃって無性に泣けてきさえした。こんな町に住みたいと思った。カバーを外した中表紙もいい。町のシンボルである犬像とその側に座っている老人。ものすごく味のあるいい構図。「ぷりぷり県」はいまだに手近においてときどき読み返している作品だけど、これもそういう作品になりそうです。

【単行本】「墨戯王べいふつ」 佐々木泉 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 待望の単行本化。この作品の主人公は、中国は宋代の三大書家の一人・米ふつ(「ふつ」はくさかんむりに「市」)。彼は偉大な書家であると同時に、熱狂的な書画のコレクターで、その奇矯な行動から変人としての評価もつきまとう人物。彼の生き様を痛快に描いていく作品。まず佐々木泉の上品な作画が好感度が高く、べいふつの図太くて機転の利いた行動は見てて面白い。自身、芸術家としても一級品な風流人である皇帝さんや、べいふつの弟子である女性・桃葉らサブキャラもイキイキしている。基本的に全エピソードとも一話完結だが、キレのいいお話が揃っててたいへん面白い。この作品は、ビッグコミックオリジナルの増刊号に掲載されたものということで知名度は低いと思うけれども、非常に楽しく読める一作だった。

【単行本】「STAYリバース 双子座の女」 西炯子 小学館 B6 [bk1][Amzn]

 「STAY」シリーズは面白いなあ。美形双子兄弟の片割れである清雅の秘密、女装趣味を知ってしまった不思議な雰囲気を持った女の子・刈川エリは、趣味の洋裁を通じて清雅と親友となる。イケメンであり身体もたくましいが心は乙女である清雅の姿は切なく、それを受け入れて見守るエリの包容力は頼もしいものが。ちょっと風変わりだけど新鮮な感触に満ちていて、読んでてすごく気持ちのいい作品。前作の「STAYプラス お手々つないで」[bk1][Amzn]も良かったし、最近の西炯子はすごくノッていると思う。


▼一般

【単行本】「ロボこみ」1巻 やぎさわ景一 秋田書店 新書判 [bk1][Amzn]

 週刊少年チャンピオンで連載中のショートギャグ漫画。転校してきた学校にもスッカリ慣れた主人公の石上だが、一つだけどうしても慣れないことが。それは同じクラスの鈴木ロボ子が、名前も外見もロボ丸出しであるにも関わらず、彼女がロボであることに学校のほかの連中が気づいていないらしいこと。そんなシュールな状況で繰り広げられる日常ドタバタギャグ。なんかみんなの誤解もあって石上はロボ子と公認カップル状態になっていくが、彼のことが好きな妹や、クラスメートなどの存在もあり、日々は忙しくガチャガチャ展開。ラブコメ要素もいろいろあり。石上くんがロボだの化け猫だの妹だの、くっつきにくいものにばかりモテてる様子が面白い。チャンピオンはこの手のショートギャグ作品が充実してますな。

【単行本】「NHKにようこそ」1巻 作:滝本竜彦+画:大岩ケンヂ 角川書店 B6 [bk1][Amzn]

 滝本竜彦の小説を漫画化。4年間ひきこもりっぱなしだった青年が、宗教の勧誘のおともでついてきた女の子にそそのかされたりしながら、隣室に住む後輩男子とともに、エロゲー作りにチャレンジしていくという感じ。でもまあ主人公はひきこもりでなんもしてなかっただけあって、そんなすぐにうまくいくはずもなく、あっちゃこっちゃふらふら。その様子がテンポ良く描かれていく様子が面白い。大岩ケンヂのセンスのいい作画も好感度が高いし。原作のほうは読んでないのでどのくらい雰囲気が再現されているのかは知らないけど、これ単体で読んでもそれなりに楽しめるんじゃないでしょうか。

【単行本】「東京赤ずきん」1巻 玉置勉強 幻冬舎コミックス B6 [bk1][Amzn]

 身体を売ったり人を殺したりしつつ、いつかオオカミさんに食べられることを夢見て放浪する、退廃した赤ずきんちゃんの姿を描いていくエログロバイオレンスな作品。残酷な赤ずきんちゃんの不埒な行状が刺激的。脇キャラでは赤ずきんちゃんを狙うドジメガネっ娘殺し屋が、たいへん邪悪でよろしい感じ。

【単行本】「水鏡綺譚」 近藤ようこ 青林工藝舎 B6 [bk1][Amzn]

 1988〜1991年にASUKAおよびその増刊に掲載されたシリーズで、今回描き下ろしを加えてようやく完結。ASUKAは読んでなかったので自分としては初見。中世の日本を舞台に、狼に拾われて育ち行者修行をしながら旅を続けている少年・ワタルと、記憶をなくした少女・鏡子が、出会って行を共にし、やがて別れるまでの旅道中をを描いていく。物語、そして二人の旅は淡々と進んでいくがその間にさまざまな出来事が起こり、人間の業やワタルと鏡子の清らかな関係などが描かれていく。心情描写がとても丁寧でしみじみ読めるいいお話。二人の健気さが心にしみる。鏡子は登場したときはちょっとミステリアスな感じだが、ワタルと出会って心を開いてからはどんどんかわいくなってくる。近藤ようこの描く女性キャラはほんのりとした艶があっていい。
※日記初出時に「ようやく単行本化」と書きましたが、正確には以前角川書店から単行本化されています。今回の復刊時に新たに加えられた描き下ろしによって完結となりました。

【単行本】「ガールフレンド」1巻 作:外薗昌也+画:別天荒人 集英社 B6 [bk1][Amzn]

 肉体関係はあるけど恋人とはいいがたい。そんな少年少女たちの物語を描いた恋愛ストーリー。例えば、同級生には秘密にしているけど実は放課後にエッチだけはしている二人。彼氏は別にいるけど近所の幼なじみのお兄ちゃんのことも慕っている少女。自分の思い通りになる存在を欲している完璧な美少女と、彼女に見込まれてしまい逆らえないでいる少年。そんなガールフレンド、ボーイフレンドとしかいえないような宙ぶらりんな関係をオムニバス形式で描いていく。これがなかなか青春してて良い具合。別天荒人のハイクオリティな絵柄も手伝って、甘酸っぱいドキドキに満ち、新鮮な触感もある物語に仕上がっている。まあ乱れているとはいえるかもしれないけれど、絵柄にピシッと小気味良く締った空気があるのでそれが嫌味にはなってない。あとがきによるとこの作品は、外薗昌也が3〜4年前に書いてそのまま封印していたものだったとのこと。外薗昌也が描いても面白かっただろうとは思うけど、別天荒人の絵のほうが色気は上のような気がするので、ちょうどいい取り合わせだったといえるかも。

【単行本】「マゴロボ」 トミイマサコ 講談社 B6 [bk1][Amzn]

 独居老人のために「孫ロボ」と呼ばれる介護用ロボットが政府から支給される時代。少女型の孫ロボであるタマヤと、彼女と一緒に暮らすオジジの生活をほのぼの描いたホームドラマで、新鋭トミイマサコの初連載作。絵柄とかはまだちょっと固いかなあと思うところもあるけど、地味ながらもハートウォーミングなお話に仕上がっている。人間と変わらない、それ以上に一生懸命で優しいタマヤと、ぶっきらぼうに見えて人情味あふれるオジジのやりとりが微笑ましい。それにしてもこの作品を読んでいると、しみじみマゴロボが欲しくなる。親御さんにプレゼントしたい。まあ自分もすでに30歳を越えてる独り者で子供もおりません。やっぱ年をとるごとに、親御さんに申し訳ないなあという気持ちは募るわけです。てなわけで、最近こういう話を読むと個人的感情がオーバーラップしてほろっと来てしまうことが多いです。その分、いくぶん割増評価しちゃってるところはあるかもしれないけど、それを割り引いたとしてもほのぼの楽しく読める作品ではあると思う。

 以下余談。「マゴロボ」を読んで思い出したんだけど、昨年から今年にかけて放映されたアニメの「ASTRO BOY 鉄腕アトム」が老人介護について触れなかったのは、個人的にはちょっと残念だなと思っていた。とくに未来社会となると、アトムみたいな自分の意志を持つロボットが最も必要とされるのが介護の現場だと思う。アトムでは「人間対ロボット」の構図が主要なテーマの一つとして描かれたけど、老人介護などの分野でロボットが人間の生活に溶け込んでいくならば、たぶん対立の構図は「ASTRO BOY 鉄腕アトム」で描かれたものとはまた違ったものとなったような気がする。例えば老人が親族を無視して、献身的に介護してくれたロボットに対して遺産を贈ろうとして軋轢が生じるとか。三原ミツカズ「DOLL」なんかではそういうのがメインでしたな。ただその手のことをやるとアニメとしてはちと重くなりすぎちゃうかもしれないし、あまりやりすぎるとアトムの本筋にまで影響しちゃいそう。ってことは描かなくて正解だったのかなあ。うーん。でもまったく切り捨てられることでもないとは思う。

【単行本】「しあわせ」 戸田誠二 宙出版 A5 [bk1][Amzn]

 Web「COMPLEX POOL」にて発表されたショートコミックを収録した「生きるススメ」[bk1][Amzn](感想は昨年12月16日の日記にあります)で話題を集めた戸田誠二の第2単行本。淡々とした語り口の短い作品ながらも、読む者の心にスッと入り込んで来るような作風は今回の収録作品でも健在。トーンは控えめだけど印象は鮮烈、でも全体としては暖かく、ときに泣けてくるような話もあり、琴線を刺激してくる。しっとり感触で落ち着きのある画風には、どこか寂しげな雰囲気もあって、それもまたストーリーによくマッチしている。しみじみとした良い作品を描く人なので、未読の方は上記リンクをたどって作者ページに行ってみて、試し読みしてみることをオススメします。


▼エロ漫画

【単行本】「ニクノアナ」 ほりほねさいぞう 一水社 A5 [Amzn]

 ほりほねさいぞうらしいグロでありながらもキュートなお話がつまった短編集。例えば「虫の味」なんかは、身体の中で寄生虫を育ててそれを食べるのを趣味としている人たちが出てくる。これだけで普通はうえーってな感じなんだけど、ほりほね作品の場合はこれはわりと生やさしいほう。現実にあり得る話だけに、ああなるほどくらいに思っちゃう。「左手右手」なんかだと、ちんこや胸の形を自由に変えられる子供が出てきて、ちんこを何メートルもの長さにしたり、父を巨大にしたり。巨大といっても尋常な巨大さじゃなくて、普通の人間の身体で、ちんこだけが牛くらいの大きさになってたり、もうたいへん。複チンものも普通にある。

 まあこの作品集自体は、スタンダードなロリ凌辱ものとかも含まれているので、ほりほね作品にしてはまだゆるめなほうかなと思うけれども。それにしてもこのパッと見ものすごくかわいらしい絵柄と、ほかの誰も描かないような奇想の連続はいつもながら凄いなあと感心させられる。しかもグロっぽい描写をなんかこの人はすごく楽しそうに描く。奇怪なちんこの形状も、見ようによってはなんかすごく可愛らしい。やっぱ作者自身が楽しんでるってのが、ぶっとんでいながらも愛ある描写につながっているのだと思う。なお、この本にはほりほねさいぞう+堀骨砕三+小瀬秋葉+鉈川紘の全作品目録も収録。資料的価値も高いので、ファンの人はぜひ入手するべし。

【収録作品】「おんなのこくらぶ」「左手右手」「棒手振り」「オヨメさんになる方法」「七月三十一日」「「食べ物を作る事」「茸」「虫の味」「仔犬のしっぽ」

【単行本】「くわがた」 A・浪漫・我慢 松文館 A5 [Amzn]

 最近は甘詰留太名義での活躍がメインとなっており、A・浪漫・我慢名義では1999年以来の単行本。「コミック燃絵」「キカスマ」で連載された「くわがた」1〜10話と、読切の「逃避行」「墓参り」を収録。当然メインとなるのは「くわがた」。東京から田舎に越してきた少女・満子が、地元の男子たちに友達になってくれと頼み、その代わりとして彼らに口唇奉仕を行う。そんな彼女には、肉体関係のある父と、病弱な弟・純がいる。弟は彼らの母親を殺したという噂があり、人生に絶望しているかのよう。主人公格の少年トモは満子が裏でそういうことをしていることは知らず、純の部屋にもよく出入りするようになるが……。

 満子が見知らぬ土地で味方を得るために、自分の身体を差し出す姿はエロいけれども、痛々しいし切ない。また物語の時代設定は1985年ということになっていて、その時代を生きた人間には郷愁のようなものも感じさせる。切なさの募るいい雰囲気の話なのだが、キカスマが休刊したこともあって未完。作者は5年以内には再開したいといった旨のことをカバー裏のところで書いているけど、これはぜひよろしくお願いしたい。このままにしてしまうにはもったいな作品だと思うので。

【単行本】「ビミョーなカンケイ」 景えんじ 司書房 A5 [Amzn]

 コミックドルフィンでときどき描いている景えんじの初単行本。雑誌掲載時もけっこういいなと思ってたけど、改めて単行本で読んでみたらさらに好感触。まず絵が好み。最近のエロ漫画はわりと線の太さが均一な人が多いけど、この人はペンタッチの強弱がしっかり効いてて、絵柄はシンプルなんだけど暖かみがある。そしてキャラクターの表情が豊かなのがいい。顔を赤らめるシーンでのほっぺたの斜線の感じもいい具合。女の子の表情がくるくる変わるエッチシーンはテンションが高いけど、同時にホッとするような味もある。お話については、レズもの、ファンタジー系、くノ一、女教師、女上司、姉、新妻コスプレ、ビデオガール、先輩女子、ラブラブカップル、巨大ヒーローとジャンルはすごくさまざま。突出したお話はないけど後味が爽やかなものが多く、安心して読めた。

【単行本】「HA-HA」 飛龍乱 富士美出版 A5 [Amzn]

 タイトルから想像できるように母子相姦モノ。「HA-HA」5話と「HA-HA-HA」6話を収録。母が目隠しをされて強盗に強姦されそうになっていたところに帰宅した息子が、強盗を追っ払うも、母の姿を見て欲情した彼はそのまま彼女と関係を持ってしまう。そこから始まった母子の愛欲の日々をじっくりたっぷり描いていくという作品。母子相姦には興味のないほうではあるが、人妻モノ自体は好きなので、これはけっこう使える作品だった。実際けっこうなページ数をかけてねっちり描き込んでるうえ、Hシーンの密度、テンションが高く、かなりエロい仕上がりとなっている。また母が、息子の前に母としてではなく女としての顔を見せるようになるまでの精神状態の持ってき方も、ベテランらしいうまさが発揮されている。あとがきによると、最近作者は「信じられないほど気持ちいい」というのを読者に伝える描き方に興味を持っているとのこと。この作品を読んでてもそれはけっこう伝わってくるし、そういうテーマを持つっていうのは良いことだと思う。そうやって自らテーマを設定しモチベーションを維持しているのが、エロ作家として長続きしているゆえんかもしれませんな。

【単行本】「アネゴッ!!」1巻 環望 竹書房 B6 [bk1][Amzn]

 ビタマンで連載中の作品。失意の中、故郷に戻ってきた男子・トモと、その姉貴分的な存在の桜のラブラブな生活を描いていくというお話。桜は下町のアイドルで、周囲からアネゴと慕われているきっぷのいいおねーさん。そんな彼女の愛情がトモを包み込む様子が暖かく、トモにだけ見せる甘えた態度も良い具合。なかなか気持ちのいいラブラブHストーリーになっている。あといかにも健康的でボリューム感のある、桜の小股の切れ上がった美人っぷりも良い具合。年上の女性にかわいがられたい幻想を持っている男子は楽しく読めると思う。

【単行本】「卑しく下品に」 早見純 一水社 A5 [Amzn]

 相変わらず執念のこもった作品がもりもりと。今回収録された作品は早見純としてはまだ大人しい部類に入るかもしれないけど、女性に対するじっとりとした妄念が、画面の端々からビンビン伝わってきて非常に濃い口であることは確か。とくにえんえんと健全なセックスの話を展開し、最後のページで唐突に早見純本人によるとある女性への求婚文が呈示される「君の錠に僕の鍵」は、迫力あって思わず笑ってしまう。この迫力はこの人ならでは。あと「一冊ニ冊惨殺」に出てくるヤバい漫画持ち込み者の目のイキっぷりとかも凄いなと思った。


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