うおおおお、私はこれを待っていた。朝日新聞朝刊漫画「となりのやまだ君」→「ののちゃん」で、もっともキャラの立っていた、もっとも人間臭かった、いいかげん女教師藤原先生の本が出るとは!
そう、大体先生なんてこんなもん。「聖職者」だとか「尊敬されるべき職業」とか、「人間としてしっかりした人でないと…」なんて言う人が多いが、先生だって人間なのであり、画一化した考えでカテゴライズされるべきではない。それに、これはあくまで私見なのだが、人間的に「普通でない」人でないと、教師をやるべきではないと考える。人間的に「含み」を持った人でないと生徒と真摯に接したり、生徒の良さを見ぬくことはできない。旧師範学校系の国立大学教育学部出身の純粋培養教員がなんぼのもんじゃい。精神論で生徒の本質はつかめねえぜ。それよりも大切なのは「濃く」あること。自らを知り、自らの趣味志向に忠実な人ほど、多種多様な生徒に対応することができるのだ。だから…
なんてことを3秒くらい考えて、即座に買ったはよいが、小学校教員の「藤原先生」のパートは前半四分の一ほどしかなく、残りは推理小説作家になった後の藤原先生の話。こっちの方が先だったのね。おもしろいからいいが。最近また新聞でも藤原先生ネタが多くなっているので、今度は「ののちゃんの先生としての」藤原先生ネタで一冊出して欲しいものだ。