待ちに待ってた出番がきたぜ。私はこれを待っていた。内容は短編の訳、分析、ビブリオグラフィなどの資料、そのほかそのほか。大体いま、この時期にディック本を出すという英断にグッとくる。確かに「変種第3号」が映画化されたとはいえ、どうしようもない映画だった訳だしなあ。でもディック。きっと時代に流れる「何か」が、ディックを呼び出したに違いない。
この本のしゃれを理解するためには、最低でも「ユービック」は読んでおく必要があることに注意。腕のいいデザイナーが手がけてるよなあ…。