「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」という名作を残し、「この世で一番キレイなもの」「ひまわりの花」で完全復活した早川義夫の新作ミニアルバム。ピアノを文字通り叩きながらの弾き語りが実にかっこいい。かなりセクシャルな匂いのするラブソングが6曲入って、おいおいおっさん良くやるよ、と思いもするが、そこから発する根源的なパワーがひしひしと感じられてじんとくる。「セクシャルにやれ。それがあんたを自由にする方法。」というザッパの言葉を思い出す。
「ひまわりの花」などの複雑なアレンジの加わった楽曲より、こっちのシンプルな弾き語りの方が、早川義夫の歌には良く合っているような気がする。次回作もこうした感じのものだといいなあ。
ジャケ写真、題字は荒木経惟。これがまた実にかっこいい。気合入ってるなあ。