アフタヌーン 2000年1月号
のぶみのえほん
のぶみ |
吉本 | 5 | のぶみという旬の作家を持ってくるのはいいが、意図がちょっとよくわからないような。漫画で勝負すべきでは? |
久遠 | |||
音羽 | 1 | なんでこんなもの描いたのだか謎だな・・・ | |
地雷震
高橋ツトム |
吉本 | 4 | さすがにかっこよく終わらせてくれました。それは評価できるのだが、やはりなにか「騙されて」いるように感じる。絵の説得力が高い分、オハナシがアレでも読んだような気になってしまうのだ。ヒドいオハナシでも「読まされて」しまうのだ。それは漫画の徳目でもあるが、危なさでもある。 |
久遠 | |||
音羽 | 7 | 特に斬新な終わり方とは思えないが、迫力は相変わらずで良い感じだな。心臓移植によるものではなく、単なる二重人格者の犯罪にしたほうが、良かったのではないだろうか?オカルト色が入ってしまったのは残念だな。 | |
クーの世界
小田ひで次 |
吉本 | 8 | うむ。夢の世界と「こっちの世界」を行き来する少女。おにいちゃんに対する断ちがたい思いをメインに描いてゆく手法が実によいではないか。絵柄の深みもより増しているようだし。次が楽しみ。 |
久遠 | |||
音羽 | 7 | 不思議な感じがして良いね〜。読んでいてオズの魔法使いを思い出してしまったな〜。先が楽しみだな。 | |
砲神エグザクソン
園田健一 |
吉本 | 4 | …ふむ。園健の目論見はどうやらこのジイさん(とてもいっしょに居たくないタイプ)を描くところにあるようだ。通常のヒーローものの範囲を逸脱しきった、とても正義には見えない独裁者タイプの人物を味方に据える。この異化効果を狙っているように思えるのだ。トコトン嫌な気持ちになる漫画だこと!これを徹底的にやるようなら評価したいところ。 |
久遠 | |||
音羽 | 4 | たまにはカッコいいメカでも出てこないかな〜。 | |
ああっ女神さまっ
藤島康介 |
吉本 | 4 | 絵的に美しいちょうどその分だけ、底の浅さが露呈しているように思う。アイヌリンダレ(トールキン)が美しいのは、背後に音楽への深い素養と教養、そしてそれに連関する広範な知識があるからだ。薄っぺらな背景しか持たないのに一挙に高みを目指そうとすることは、無様さへとつながるであろう。もっと音楽を聴いたらどうですか? |
久遠 | |||
音羽 | 5 | 相変わらず絵も綺麗だし、構図も良いね〜。でも、それだけかな・・・ | |
EDEN
遠藤浩輝 |
吉本 | 8 | やや安易にソフィアが癒されちまうのが残念ではあるが、遠藤の人間へと向かう視線は揺るぎない。「神様なんか…」で見せた劇中劇の手法をうまく使いつつ、ソフィアという人間の姿を逆照射しているところが実に上手いではないか。やはり食えない人だこと、遠藤という人は! |
久遠 | |||
音羽 | 7 | さて、次回はどんな話しになるのかな?この流れからすると大佐の過去の話しになるのかな? | |
ジョカ
大西巷一 |
吉本 | 4 | すっかり普通の漫画になってしまいましたね。時間の問題ですね。 |
久遠 | |||
音羽 | 8 | なるほど・・・うまく物語を組み立ててるな〜。 | |
暁の息子
樹なつみ |
吉本 | 1 | 最初から短期連載だったのだろうか?違うのではないか、と思う。これだけのビッグネームを連れてくるのであるから。また表紙にするほど気合を込めていたのであるから。であるにもかかわらずこれだけ早く連載を切るとは…よほど反応が悪かったのだろうか? ともあれ、内容的にひどく辛かったのは事実。ソノミの描き方が中途半端極まりないのが致命的なのだ。徹底的に馬鹿をやるでもなく、柊成を救いたいという気持ちが強いわけでもなく、単なる観光気分でへらへらしている。この場違い状況をネタにする事はできるわけだが、それに自覚的であるわけでもない。ただ単に空回りし、美麗な絵だけが空虚に画面を飾る。…お話になりませんがな! |
久遠 | |||
音羽 | 1 | ん?次回で最終回?賢明な措置だな。 | |
ニライカナイ
岡田芽武 |
吉本 | 7 | いやあ、こっちはテンション高まってます。日本人こそ神の血を引き継ぐに値する「民族」だと!政治的に見ると、今の日本人の不安状況をくすぐり、自尊心を引き立てる内容であると断罪したくもなる。しかしこの漫画はそうした政治的視点から見るべきではないだろう。オハナシの「流れ」のダイナミズムは非常に評価できるところ。 |
久遠 | |||
音羽 | 7 | あいかわらずの迫力だね〜〜。 | |
なるたる
鬼頭莫宏 |
吉本 | 7 | 静かに、静かにオハナシが進行する。インターミッションとしてはよく出来ているのではなかろうか。 |
久遠 | |||
音羽 | 6 | なんか、話がとんだな〜・・・前回の状況の続きは無いのかな? | |
ディスコミュニケーション
植芝理一 |
吉本 | ||
久遠 | |||
音羽 | 7 | これで役者は出そろったのかな? | |
神・風
士貴智志 |
吉本 | 3 | はいー?本気でやってますか?…という問いが出てしまう内容。恐らくは本気なのだろうが。ちょっとやそっとじゃオハナシの「深み」ってのは出ないのは分かっているんだが。 |
久遠 | |||
音羽 | 5 | せっかくのカラーページなのに、あまり効果的に使われてないような気がするな〜。 | |
そんな奴ぁいねえ!!
駒井悠 |
吉本 | 1 | 楽な仕事してますね。 |
久遠 | |||
音羽 | 5 | 召還用魔法陣で来るサンタの似たようなモノ・・・サタンか? | |
ヨコハマ買出し紀行
芦奈野ひとし |
吉本 | 7 | 成長するタカヒロ、成長しないアルファ。育っていく人間、時をすり抜けていくロボット。こうした「暮らす時空間の違い」を描いているところも、この漫画の徳目であるといえよう。 |
久遠 | |||
音羽 | 3 | アルファの旅がどうなったかが気になるぞ〜。 | |
無限の住人
沙村弘明 |
吉本 | ||
久遠 | |||
音羽 | 7 | まだ勝負がつかないか。とことん見せるね〜。 | |
セラフィック・フェザー
武田/うたたね |
吉本 | ||
久遠 | |||
音羽 | 2 | 寄り道せずに早く話を進めてくれ・・・ただでさえページ少なくて内容わすれるんだから。 | |
勇午
真刈/赤名 |
吉本 | 3 | この作品に漂う「不気味さ」は、ひとえに原作によるものであるが、漫画描きの赤名は原作の荒唐無稽さをどう考えているのだろうか?ひょっとして二重に罪深い作品かもしれない。 |
久遠 | |||
音羽 | 4 | デジカメって便利だよな〜。 | |
なげやり
桜玉吉 |
吉本 | 7 | ビッグタイトルもさらりとかわすこのカッコよさ。気負いなし! …ところでやっぱりぺそみちゃんは架空の人物だと思うのだが、どうか。いや賭けたっていい。 |
久遠 | |||
音羽 | 6 | 今回はミョーに内容とかみ合ってるような感じだな〜。どちらにせよ、面白いことに変わりはないな。 | |
風林火嶄
小川雅史 |
吉本 | ||
久遠 | |||
音羽 | 6 | 女神様よりこっちのほうがゲームになった方が面白そうなのだがな〜。 | |
宇宙家族カールビンソン
あさりよしとお |
吉本 | 3 | 即刻切って新作をやるべき。もう終わった作品を続けるのは読者としても辛い。「なつのロケット」や「HAL」のようなよい作品を描けるのだから、こうした先の無い作品に時間を割くべきではないのでは。もうひとつ、SF的諧謔精神が押さえられているのも辛い。どうせやるなら徹底的にSFにすりゃあいいのに。 |
久遠 | |||
音羽 | 3 | 次回は新年会か? | |
G組のG
真右衛門 |
吉本 | ||
久遠 | |||
音羽 | 3 | 神様を体育館裏に呼び出してどうするんだか・・・ | |
BLAME!
弐瓶勉 |
吉本 | ||
久遠 | |||
音羽 | 7 | AIが賢くなりすぎないように監視するチューリング機構とかはないのかな? | |
神戸在住
木村紺 |
吉本 | 6 | 思うに、この作品の最大の徳目は、主人公桂(それは作者を容易に想像させる)に彼氏がいないことにあるのではないか?「恋人がいないのは 作る気がないだけなのだ… としておこう」。すなわち男性読者はすべて潜在的に桂の恋人になれる可能性を持っているのだ。かといってそのハードルは高い。一面で隙を見せ、一面でしっかりした面を見せる。このさじ加減が、えもいわれぬ魅力を生み出すのではなかろうか。 |
久遠 | |||
音羽 | 5 | 和服は良いね〜〜。 | |
五年生
木尾士目 |
吉本 | ||
久遠 | |||
音羽 | 6 | 人の心は変わりやすいモノ・・・かな・・・ | |
ハトのおよめさん
ハグキ |
吉本 | ||
久遠 | |||
音羽 | 0 | ダメダメだ・・・ | |
犬神
外薗昌也 |
吉本 | ||
久遠 | |||
音羽 | 4 | なんだか話がどんどん大きくなってるかな〜。このままいって、上手くまとまるのだろうか?まだまだ続くのだろうが、こじつけて何となく終わりになってしまわねば良いが。 | |
仮面天使
若菜将平 |
吉本 | 4 | もう終わりですね。成長した加里奈の姿は幼年期の終わりを意味し、同時に幼年期に由来する鋭さを武器にしていたこの作品の終わりも意味する。幼年期を過ぎたら過ぎたで別の鋭さが生じるのだが、この作品を続けてその鋭さで勝負することは止めたほうがいいだろう。無様になるのは必至であるから。 |
久遠 | |||
音羽 | 6 | 何時もとはちょっと違う感じだね。何となく新鮮で良いね〜。 | |
スズキ
安井雄一 |
吉本 | ||
久遠 | |||
音羽 | 0 | もうすぐ2000年か〜。21世紀最後の年だね〜。 | |
哭くけもの
今井一志 |
吉本 | ||
久遠 | |||
音羽 | 7 | 良いね〜。キャラも生きてるし、見せ方も上手いね。連載にでもならないかな〜。 | |
よしえサン
須賀原洋行 |
吉本 | 大いなる気持ちをこめて0 | これが最後だと本当に暗澹とした気分になります。 |
久遠 | |||
音羽 | 0 | あいかわらずだね・・・ |
<総評>
吉本 | オルタナ漫画の牙城も最後のときを迎えつつある。栄華を誇った王朝がゆっくりと倒れていくように、その崩壊は緩慢であるが、着実に進んでいる。最後を飾る光芒は見られるが、それもそう遠からず消え去るであろう。「ゴンドリンの没落」。さびしい話である。 |
久遠 | |
音羽 | 面白いのだが、上手くまとまりすぎてるような気がするな〜。もっと魂を揺さぶるようなパワーのある連載が欲しいな。それと、メカデザインの良いSFやスペオペも欲しいな〜。キャラじゃなくてメカで見せる作品がね。 |
<ベスト>
吉本 | 最後の希望の星「クーの世界」にしよう。だがこの作品もギル=ガラドのように、まばゆい光を放った後に消え去っていくのであろうな。 |
久遠 | |
音羽 | う〜む・・・どうするかな・・・深く考えずにサクサク読んで楽しめる「風林火嶄」にしとこうかな。 |