●吉本 | 先月号は少々滑っていたものの、今月号の試み…国境を越えたタイアップ…は、非常に評価できる。韓国漫画を救う、というお題目は少々やり過ぎか、と思うが、日常あまり我々が触れることがない「異国の少年漫画」を提示していることは非常に重要であると思うし、何より新鮮である。講談社のやり方とは違った形の導入、ということもあり、漫画界全体にも、馬鹿にできない衝撃を与えているのではないだろうか。また、「死霊狩り」「恋の門」などに見られる「ページ全体をトータルに構成する」という方式も、今までの漫画雑誌の文脈を離れているが為に、見たときの印象は非常に強い。ゆえにこれも積極的に評価できる。それぞれの漫画自体がもつ素晴らしさも相まって、今回は非常に読み応えがあるものとなっている。漫画好きのココロをがっちりと掴んで放さない魅力がここにある。 |
●久遠 | ん?先月の危機感は杞憂だったのかな?連載陣はしっかりしているし。それにしてもいっぱい単行本がでるようだが、「女の花道」は?ねえ、どうなったの?女の花道発売記念サイン会とかやらないかなあ。 |
●音羽 | 巻頭から新連載の宣伝を載せなくてもいいんじゃないかな〜 漫画は作者のネームバリューじゃなくて作品自体の出来が重要なんだからさ・・・ |
吉本松明 | 久遠永遠 | 音羽平八 | ||||
死霊狩り(ゾンビー・ハンター) 平井和正/梁慶一 |
7.5 | 編集の力の勝利。オハナシも絵も今となってはややありきたりではあるが、カラーページを使った導入や大胆な黒ページの使用など、かなり惹かれる。何と言っても新しい試みを積極的に取り入れている雑誌の姿勢にうたれる。 | 7 | うおう、黒いっ。平野耕太よりも黒い。そうか、韓国漫画界もここまで来ていたか・・・ | 6 | ページ全体を使いすぎて読みづらいな〜 絵もストーリーも悪くないのにもったいないよな〜 |
新ハイパーあんな 近藤るるる |
7 | 盛り上がってきているが、今回は例の(?)サービスになってないサービスが無くって少々残念。 | 7 | うーん、るりちゃんも霞ちゃんもアルデバラン化しているなあ。いや、るりちゃんがアルデバランで、霞ちゃんはベジータかな。 | 4 | 格闘シーンが解りづらいな。大きな字とコマでごまかしてるようにしか思えんぞ。 |
オールナイトライブ 鈴木みそ |
6 | 知っている人が漫画に出ているというのも不思議な感覚。絵が荒れているのが残念。 | 6 | 誰もがやったことがあるけど、きちんとしたルールを設定したところがよい。 | 6 | サーチエンジンを使ったゲームいいな〜。今度やってみようかな〜。結構面白いかもな♪ |
ユウジローのブライダルキック ユウジロー |
3.5 | 「ポリシ郎」だけはまあ面白いが。 | 3 | たしかに、悟空道は良いねえ。恋は心に秘めるもの・・・って、それは覚悟のススメかっ。 | 1 | これは・・・何が面白いのだろうか・・・ |
てきぱきワーキン・ラブFX 竹本泉 |
7 | 私は完全にエダルト型なので、共感しちゃうなあ。暑いときでも涼しい顔をするのがダンディズムってものさ。 | 8 | ああん、いいん。たまらん。もうすきにしてー。しけぽーい。 | 5 | エダルトが一人で涼しげなのがいいね♪ |
敷居の住人 志村貴子 |
5 | 相変わらず展開が遅いなあ。ぐずぐずしているとビームそのものが無くなってしまうぞ!ただ、コミックスで読むと結構いいかもしれない。「ぼくは、おんなのこ」早く、出せ。 | 5 | 世間は狭いなあ。それにしても今時珍しいな、作詞のメッセージ?みたいのが片隅に書いてあるのは。 | 4 | う〜ん・・・イマイチ話が解りづらいな〜もう少し少ないコマ数でテンポよく展開してくれれば・・・ |
砂ぼうず うすね正俊 |
7 | 次回に期待をもたせる展開。少々明かされる背後の設定。しっかりと立ったキャラ。これは結構いい。 | 5 | 砂ぼらしさがでてきたなあ。でも今回は、背景の雑さが目立つぞ。 | 6 | 集音機とかってフツー通路とかに仕掛けておくんじゃないのかな?それに、作業してるのに歩哨をたてないってのも問題じゃないのか? |
恋の門 羽生生純 |
8 | 柱と床をも含めた統一されたページ構成。裏の裏まで描き出した心理描写。そして絵。最後の一コマにやや違和感を感じるものの、非常に高度なレベルでまとまっている。「死霊狩り」同様、こうした様式が今後の可能性を開いてゆくかもしれない。また、「魂の遍歴」ものとして見たときにも今後に非常に期待できる。 | 6 | 同人誌でも作っかあ。そのためには、おまえ達を血ヘド吐いてでも東館の壁際へ送り込んでやる。 | 5 | 毎日カップラーメンで生きてけるのだろうか・・・栄養失調で倒れるのでは? |
魔術っ子!海堂くん!! すがわらくにゆき |
6.5 | 今回はマンガっぽいマンガになってる。キチキチ! | 5 | こんかいは、恥ずかしさが足りないなあ。もっと自分の古傷を抉るようなマンガをっ。 | 5 | 水死体って一度沈んだ後に浮いてくるんじゃなかったっけ? |
釣れんボーイ いましろたかし |
7 | いやあ凄いわ。全くの別世界。少年漫画的ドラマツルギーとあえて無縁な漫画を描くところにうならされてしまう。またリアルとフィクションの境界が実に曖昧になっているところも魅力的だ。作者は完全にフィクションと割り切っているつもりだが、いつの間にやら実体験が紛れ込む。その「いつの間にか」に惹かれる。 | 5 | いよーに実話臭いフィクションだねえ。俺様ちゃん釣りには興味ないけれど、鮎が食いたいぜっ。鮎鮎鮎鮎鮎あゆー。 | 3 | 釣りって面白いのかな〜? |
幽玄漫玉日記 桜玉吉 |
7 | やってることは昔と変わらないのね。いい意味でも悪い意味でも。吉と出るやら凶と出るやら。実に面白いんだけれど、新しい展開を期待していたので少々がっかりではある。 | 6 | アフタヌーン4コマの連載の存在価値って・・・。あのどうでもよさ感、結構好きなんだけどなあ。でも、虫は嫌いだあっ。俺様ちゃんは、虫恐怖症で10CPゲームマスターから貰っているんだあっ。 | 3 | なんか・・・字が多い・・・ |
おさんぽ大王 須藤真澄 |
6 | 相変わらず上手なんだけど…なんちゅう無理矢理な展開。「木に竹を継ぐ」とはまさにこのことか。 | 6 | そういやあ、俺様ちゃん秘密基地って持ったことないなあ。欲しいなあ、神社の境内の下とか、河原に埋まっている潜水艦とか。 | 4 | あっというまに大きくなると言っても数年はかかるんじゃないのかな〜 |
弥次喜多inDEEP しりあがり寿 |
8 | リアルと非・リアルの境界が最も簡単にあいまいになるのが夢。一番簡単なあっちとこっちのインターフェースではあるが、簡単であるが為に語り尽くされている題材でもある。ちょっと今回は弱かったかな。 | 8 | オチはやはり、という感じだが、このすっさまじいばかりの勢い、そして、境界線のあやふやさが、たまらない。 | 3 | よくわからんな・・・ |
眠る空 松本充代 |
8.5 | 「DROP BY DROP」よりさらに逃げ道のない方向へとオハナシは進んでゆく。ドラッグ地獄を正面から描くとは、作者の決意のほどがうかがえる。ああ、ココロとカラダの分裂のオハナシはそこまで突き詰めないといけないのか。 | 5 | シャブやりたいとは微塵も思わないけど、芸術性を高めるために毎日LSD使ってみたいなあ。 | 6 | もう少し麻薬の幻覚症状とかの表現を工夫して欲しいな〜 |
電波オデッセイ 永野のりこ |
9 | こっちも同様に容赦がなくってとても読んでいて辛い=面白い。眼鏡の下の眼を描かないところなんか特に。オタクと自分をカテゴライズする人なら必ず通過する問題であるがゆえに、どういう方向にオハナシを紡いでゆくかが気になる。「者」としてののりこ先生と、「おかあさん」としてののりこ先生が、どういう結末を描くのか。二重に期待大。 | 7 | もしや、もしや、我らのアイドル「のんちゃん」がキタモリ状態に陥ってるのではっ?それはいかんっ。なんとかせねばっ。 | 6 | 話の時系列が多少わかりにくいな〜 |
Bambi カネコアツシ |
7.5 | 絵的にもオハナシ的にも実に安定していて、安心して読める。張られた伏線がきちんと生かされているのも同様に好もしい。 | 5 | 独特の絵でもって騙されていたが、いつの間にかジャンプの魔の手がここまでせまっていたかっ。 | 5 | バンビの銃ってデザートイーグルかな?あんなゴツい銃を女の子が片手で軽々と撃つとは・・・ |
ジ・ガレガレ 堀池さだひろ |
6.5 | うん。だんだん「雰囲気を味わう」作品へと変化していって、いい感じになってきている。 | 6 | しばらく昼寝もしてないなあ。とある使命も終わったことだし、のんびりするかなあ。 | 7 | う〜ん・・・ほのぼのとしてよいな〜♪ |
ロンリネス 東京ローカル/仲能健児 |
5 | 6 | 人間野望をもたなくっちゃね。地球連邦軍に宣戦布告するとかさあ。 | 3 | 異星人のテクノロジーで出来た機械を盗むことは出来ても技術そのものは理解不能じゃないのかな〜。ある技術を実現するためにはそれの基礎となる技術や理論がいくつも必要になるわけだから・・・ | |
ネメシスサイト 長澤克泰 |
6 | ちょっと陳腐な展開になってきたようで… | 6 | 王道だっ。なんて王道なんだっ。でもそのうちO村から、「もっとお色気ふやせー」とか言われて路線変更が始まったりして。 | 6 | 外部から不特定多数の人間を同時に操るってのは無理がありすぎるぞ。せいぜいパニック状態を起こさせる程度が妥当じゃないかな〜 |
くるぶし武勇伝 くるぶし卍佐助 |
1 | 眉一つ動かない作品。 | 2 | 新ムツか・・・相変わらずだね。 | 2 | とことん内容が無いな〜 |
未来さん 新谷明弘 |
8.5 | 急に何だかメンタルな展開になってしまって少々面食らうが、作者がどのように考えて作品を作っているかがよく分かり、複雑な印象を受ける。読んでいて恥ずかしくもあり、甘酸っぱくもあり。が、最終的に自分の道は自分で拓く、という方向に進むところにこころ打たれる。この作家はいい方向に進んでいるぞ!次の作品の発表の場を即座に用意しなくては、大きな才能を失ってしまうぞ!祝・単行本化! | 7 | なんて、なんて、ポジティブなんだっ。やはり主役はポジティブ仮面だったか。 | 7 | 解凍する時にシナプス網じゃなく脳細胞自体が壊れるような気がするのだが・・・ |
裏刑事ブルース 鮪オーケストラ |
5 | なんとも人を喰った「世界」よのう。ドライブ感はよく出ていると思う。 | 5 | 自分の国を作っているなあ。でも、俺様ちゃん的には国に認定したくないなあ。まあ、地域って所だろ。 | 3 | 趣味じゃないな〜 |
漫卍字 金平守人 |
7.5 | え、終わったんじゃなかったの?まあそれはそれとして、プリントアウトをいちいち模写しているところが律儀で、かつ馬鹿ばかしくって笑える。馬鹿万歳!あえて馬鹿を極めるこの退廃の極みよ! | 5 | ははは、こないだ鈴木みそも同じようなことやってたけど、時間のなさを前面に押し出していたのと、読者を舐めきった態度でやってんのは、後者の方が好感が持てるなあ。 | 2 | 字だけじゃなくて絵を描いてくれ〜 |
●吉本 | 穴を掘り続ける亜鉛子にグッと来たので、やっぱり「未来さん」に決まり。 |
●久遠 | 未来さん、てきぱきワーキンラブ、うーん、今回はなかなか粒ぞろいだが、ご祝儀の意味を込めて、死霊狩りにするべさ。 |
●音羽 | 「ジ・ガレガレ」でじめじめした梅雨もほんわかと乗り切ろう♪ |
●吉本 | 曽田正人?村生ミオ?五十嵐浩一?それはそれでいいけれど、売るためには仕方ないんだろうけど、ベテラン作家のいい作品を発掘しようっていう意図も分かるんだけど、ビームに描いていた人の単行本もちゃんと出して欲しいものですなあ。園山二美園山二美園山二美園山二美… |