コミックビーム 99年3月号

BREAK-AGE

馬頭ちーめい

吉本 3 楽しそうに終わっていていいんじゃないでしょうかね。マ、やっててください、テナ感じですナ。
久遠 3 あれー?最終回は精神病の会長が着ぐるみを脱いだら超美形で、女性陣めろめろ、というオチだと思ったのになあ。ま、何はともあれ、めでたいね。
音羽 6 人型ロボットは実用には向かなかいらな〜。企業の技術力と資金力を見せるデモ用でしかないよな〜。それにしても、ありがちな終わり方ではあったな・・・
真・女神転生

柳澤一明

吉本 6 今回のオハナシは「女神転生」を知らなくても分かるので面白かった。マよくありそうな恨みなり人間の暗さなりが「魔界」をも凌駕する、テナ描写にはやや疑問を感じなくもないが。人間の暗さはかくも深い。
久遠 4 なんで、ハザマが白いガクランじゃないんだあっ。
音羽 6 良い感じだな〜。これで、ゲームの方の設定がもっと生きてくればいいのだがな。
てきぱきワーキン▽ラブFX

竹本泉

吉本 8 いいですなぁ。セクシュアリティをまったく感じさせない、完全に脱色された「デート」。まったくもってワケの分からない「お祭り」。近代性とはまったく距離を置いたところに成立する骨抜き空間。久しぶりの大ヒット。
久遠 8 そういやあ、だいぶ実家にも帰ってないなあ。お見合いでもするか。
音羽 5 平和強制艦隊って・・・凄い名称だよな・・・
電波オデッセイ

永野のりこ

吉本 8 生きる道はどこにでもある。かくあらねばならない人生のレールなどは実は存在しない。そしてキタモリの何物にもかえられないほどの純粋な「願い」。重層的にこころに訴えかける名作。
久遠 9 ま、まさか、のんちゃんもキタモリ状態?すべり止め無し?まあ、いまごろ結果が見えてる頃か?
音羽 6 う〜む・・・相変わらず、バカなようで奥が深いな〜。
ユウジローのブライダルキック

ユウジロー

吉本 4 今回はややいいのではないか。相変わらず独り善がりの印象はぬぐえないが。
久遠 3 バウムクーヘンが食べたくなりました。
音羽 1 なんとかならないものかな。
砂ぼうず

うすね正俊

吉本 7 淡々と盛り上げられてゆく雰囲気と、張り巡らされた伏線。砂ぼうずがやや目立たないのが残念だが、これから面白くなりそうな予感。
久遠 6 そういやあ、こんなヤツもいたっけ。懐かしいね。
音羽 7 やはりトラブルがついて回るんだね〜。どんな裏があるのかな〜。楽しみだな〜。
弥次喜多 in DEEP

しりあがり寿

吉本 10 ただ道に植わっているしかないヤマモクさんは、まさに人生の暗喩だ。人間どのように行動しようと、結局何にも分からない。だが地道にじわじわやってゆくといつか花咲くときもある。無為に見える行動もいつしか沈潜してゆき、結晶することもある。「でも、やるんだよ!」。永遠に立ち向かう勇気こそ人間の徳目であり、それが咲かせる花は美しい。
久遠 8 相も変わらずしりあがり節が冴えるねえ。もう感服ですよ。参りました。
音羽 2 いったいなんだったんだろ?私には理解不能であった・・・
魔術っ子!海堂くん!!

すがわらくにゆき

吉本 6 本当のことを言っちゃダメだってばサ。
久遠 5 そういやあ、みこって、髪型が円谷操なんだよねえ。久方ぶりに思い出しましたでゲスよ。
音羽 2 読みにくいだけだぞ。
幽玄漫玉日記

桜玉吉

吉本 7 日記漫画もやろうと思えばここまで面白くなれる。客観的に見るとたいしたオハナシではないのだが。
久遠 7 10万円分使っても、結局は株売れないんだろうなあ。人間ってそういうものじゃあないのかね、んー?
音羽 7 良いね〜。日常をここまで面白く描くとは、さすがだな。
おさんぽ大王

須藤真澄

吉本 4 引っ越しを機にココロを入れ替えてくれることを願うばかりです。
久遠 7 ・・・ボロ市?冬目様のおらっしゃらない世田谷区ボロ市なんてっ・・・。でも、黒人人形は、良い。
音羽 5 ボロ市か〜。楽しそうだな〜。今度行ってみようかな。
死霊狩り

平井/梁

吉本 8 静謐な表現は非常に力強い。脚本がへっぽこなのかオハナシはやや荒唐無稽だが、筆に潜んだ無言の迫力とでもいったものは実に力強い。注目せよ。
久遠 7 テンション上がってきていい感じですね。でも、1ページまるまる拡大コピーというのは反則。
音羽 9 良いね〜!!相変わらずのすばらしい構成だね!自然と物語の中に引き込んでいく迫力があるね〜。この調子で頑張ってもらいたいね!
BAMBi

カネコアツシ

吉本 6 なるほど、こういうオハナシだったのだネ。だがいい加減展開につまっているような。キリの良いところでオシマイにしてしまったほうがいいのでは?
久遠 6 いんたーみっしょんってヤツですか?それとも、閑話休題?まあ、次回から新展開ということですね。
音羽 5 次回への伏線かな?おとなしく続きを待つとするかな。
夜は千の眼を持つ

上野顕太郎

吉本 7 一見画期的に見えるようだが、まったく同じネタをすでにとり・みきがやっている(「筒井漫画読本」参照)のでイムパクトはやや弱い。漫画家のマニアックな選択は快いが(山川直人!!)。
久遠 6 ほとんどの元ネタがわかったのがうれしかったです。
音羽 1 ・・・・
蠢動

園山二美

吉本 8 最後に一見へっぽこなオチがついているようだが、思惑が交錯したあげくの「マ、とりあえずはこの人でいいや」といった短絡が伺えて面白い。実にスピーディーで参照の幅が広い展開にも注目する必要がある。園山二美24歳、おそるべき才能だ。見れ。
久遠 8 エロ解禁になってからすげーいいかんじでぶっ飛んでますねえ。人生って、ままならないね。
音羽 9 う〜む・・・妙に現実的で生々しいが、絵柄がさっぱりとしてるおかげで重たくならずに比較的あっさりと読めて、良い感じだな〜。
恋の門

羽生生純

吉本 9 俗に「シュラバ」と呼ばれるシチュエーションであるが(それにしてもこの言葉の使われ方の安易さたるや)、あっさり片づけているところが逆に心地好い。論理的に上手く機能しているではないか。そして恋が門を縛りつけようとする展開が生きてくるのだ。こうした逃げのない展開は、ひょっとしたら現代における「ドラマトゥルギー」とは何か、という大きな問題に対する一種の解答を示しているのかも知れない。疑いようのない大問題作。
久遠 8 もほー。こいつもぶっ飛んでるねえ。じかいはウェイBのコスプレですね。
音羽 8 どんどん泥沼化していくね〜。ますます目が離せなくなってきたな〜
敷居の住人

志村貴子

吉本 8 キクチナナコにくるみ、そしてちあきの思惑がそれぞれ交錯している構造がはっきり打ち出されるようになってきているので、俄然テンションが上がっている。描写も細かく、深くなっている。目が離せない。
久遠 8 はやく、はやく単行本を!GIVE ME単行本!はやく、はやく!
音羽 5 ややこしい人間関係をさらっと描いてるね〜。
PLANET7

竹谷州史

吉本 8 この作品もテンションが上がっている。世界の広がりが出てきたことと、キャラクタの魅力が増しているからだ。おでんの愛らしさたるや!!そしてその背後にあるしっかりした世界観も好もしい。
久遠 8 密度が、密度が濃いーね。ところで、滝沢対行方のボクシングの試合を思い出しました。
音羽 4 ごちゃごちゃしてるな〜。
オールナイトライブ

鈴木みそ

吉本 4 ちょーっとネタとしては弱いような。事実に取材したほうが特性が生きると思うのだが。
久遠 5 オチが読めるよ。だから後ろの方なのか?
音羽 3 レンタル奥さんって・・・早い話が愛人じゃないか・・・
ロンリネス

東京/仲能

吉本 6 すっかり退場したと思っていた本田に再び脚光が当たるという展開は、きわめて切ない。これは二重の意味をもつ。ひとつは展開の整合性が失われる危険があること。もうひとつは、つらい、「痛い」展開になることによって、作品の深みが増す可能性があること。
久遠 6 東京ローカル?・・・・・ゲートボール・・・・
音羽 7 良い感じだね〜。逃亡生活の幕開けだね〜。
ジ・ガレガレ

堀池さだひろ

吉本 4 下手にオハナシに走らないほうがいいのではないか。
久遠 6 ひまわりの花言葉は、威厳かなんかじゃなかったけ?ただそれだけ。
音羽 7 ガレガレっていったい何年生きてるんだ?
釣れんボーイ

いましろたかし

吉本 8 このごろ私は、「この作品は完全なるフィクションなのではないか」という想念を抱いている。煎じ詰められた「ダメさ」は、現実の姿を離れているからこそ描けるのではなかろうか。是非一度聞いてみたいものである。呉智英の判断やいかに。
久遠 7 どうして彼岸系漫画家は大型免許を取得しようとするンだっ。
音羽 1 バイク・・・欲しいな〜。
大美空のテーマ

福身実ノアル/桃吐マキル

吉本 5 この漫画は作者によってきわめて複雑な罠が仕掛けられている。地雷を踏まないように評価しなくてはならないのが辛い。下手に読もうとすると本質を見逃すし、逆に読めるだけの懐の広さがある。やれやれ。漫画としてみるとそれほど面白くないように見える。
久遠 4 まったくもって小学館でやっていたのと、どう違うんだっ。
音羽 1 理解不能です・・・
戦国異志 便法者

しょうばやし・F・としお

吉本 3 一年ぶりの復活ということだが、別に復活しなくてもいいと思う。あまりにネタがビームというヒネた雑誌に合っていないのだ。
久遠 1 Fだあー?てめえ、何様のつもりじゃあ。Fをつけようってんなら、せめて漫画太郎っぐらいになってからにしろっ。
音羽 0 つまらないぞ・・・
踊る大日本警察24時

金平守人

吉本 6 それほどつまんなくはない作品ではある。が、またオタクに対する批判性(ちゅうか毒)をもった作品が読みたいものである。ギャグ漫画を志向する必要はないのではなかろうか?
久遠 5 わざとつまらなくしてるのだろうが、ホントにつまらないなあ。
音羽 6 これは・・・なんと言えばいいのやら・・・

<総評>

吉本 連載陣は相変わらずレベルの高い仕事をしている。問題があるとすればゲストやギャグのエリアにおいて、であろう。ややマンネリのきらいがあるのだ。広いエリアから実力のある人を募ってはどうだろうか。マグナム増刊がやっているように。
久遠 俺様ちゃんは予言者でした。っつーかノストラザマス?バプティマス・シロッコ?ってゆうか、マニ車をまわせっ。
音羽 せっかくアスキーから出てるんだから、付録にBREAK−AGEの設定集のCD−ROMでも付けてくれないかな〜。

<ベスト>

吉本 やや、やや説教臭い面もあるが(メタファライズがそのまんまでありすぎる)、人生とは何か、を力強く訴える「弥次喜多」にしよう。
久遠 うにゅう。のきなみ良いです。ってゆうか、良すぎ?うーむ、そうそうに単行本を出すことを望んで、敷居の住人にしましょう。ところで、今月何か落ちましたか?
音羽 圧倒的な迫力の「死霊狩り」だな!

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