コミックビーム 99年11月号
東京カイシャイン タイム涼介 |
吉本 | 4 | 内容的にはつまんなくはないのだが、ネタが全てシモで下品なのがちょっとやれん感じ。トップに持ってくる程のものだろうか。 |
久遠 | 4 | だんご三兄弟・・・そういえば、そんなのもあったねえ。 | |
音羽 | 2 | 続くのか・・・ | |
電波オデッセイ 永野のりこ |
吉本 | 9 | これにて完結。やや風呂敷を畳みきれなかった感はあるが(特にキタモリ)、きちんとまとまっているといえましょう。単行本でまとめて読むとかなり凄い作品になるのではなかろうか。それにしても4巻?意外と短いのですなぁ。 |
久遠 | 7 | テーマが変わってませんか?は!のんちゃんになにかあったのか?! | |
音羽 | 5 | なんだかまとまってるようなまとまってないような最後だな〜。結局、キタモリはどうなるのだ? | |
ユウジローのブライダルキック ユウジロー |
吉本 | 3 | 次号最終回だそうだが、ないとちょっと寂しいかもしれない。 |
久遠 | 2 | ふう。もう一度、代アニだね。 | |
音羽 | 1 | ネタ的には面白いと思うのだが、描写が良くないのか、読んでいて笑えないな〜。 | |
死霊狩り 平井/梁 |
吉本 | 7 | ほぼ原作通りの内容らしいが、絵の説得力は流石。いいところで終わっているのがもどかしい。小説のコミカライゼーションのひとつのあるべき姿を提示しているようだ。 |
久遠 | 7 | もう知っているのはここまでです。次が楽しみだね。 | |
音羽 | 7 | すべてを無くして、戦いの中へと戻って行くのか〜。それにしても、建物の中の表現にもう少し工夫が欲しいな〜。 | |
オールナイトライブ 鈴木みそ |
吉本 | 6 | マイペースですなあ。ちょっとそのさまがアクチュアリティから外れていない気もしないでもないが、ちゃんとした「カタ」があるので安心はできる。 |
久遠 | 5 | くっだらねえ。オチは、O村ですか? | |
音羽 | 2 | トレカ、一時期集めてたことがあったな〜。集めてるときは夢中だったが、今にして思うと、何故あんなに金をかけたのか不思議なくらいだよな〜。ま、蒐集ってのはそんなものかもしれないが・・・ | |
真・女神転生カーン 柳沢一昭 |
吉本 | 6 | サービスですか。次第に役者が揃ってゆき、盛り上がっている。 |
久遠 | 5 | ハザマはロウ側の人間だろう。まちがえんなよな。 | |
音羽 | 5 | 話が拡散してるんだか、収束していってるんだかよく解らなくなってきたな〜。 | |
敷居の住人 志村貴子 |
吉本 | 9 | …実はこれほどまでにテンションが高まっている連載作品は、ちょっと他の雑誌をみてもなかなかないのではないか。「羊のうた」レベルに達している。ままならなさのゆえに腹痛・頭痛まで起こしてしまうちあき。厳しい選択を迫られているのだがそれを表に出さないキクチナナコ。絶妙にからんでくるボンクラ親父。それを淡々と、そして独自の間をもって上手く描き出している。いやあ、こいつは本当に面白いや。 |
久遠 | 8 | ぐはっ!もうてんかい凄すぎ。早く単行本を! | |
音羽 | 6 | どちらも選択しない・・・というのは無しなのだろうか? | |
夜は千の眼を持つ 上野顕太郎 |
吉本 | 6 | やっぱりミニマル漫画ですか。ちょっとした差異の反復がじわじわと面白さを醸し出す。できることなら10Pくらいやってほしいものだが。 |
久遠 | 4 | 依然どこかで見た記憶が・・・ | |
音羽 | 1 | 駄目じゃん・・・ | |
期末試験前也(まえなり) 新谷明弘 |
吉本 | 7 | 「学級委員」シリーズに続く「期末試験前也」シリーズですか。是非是非シリーズ化して欲しいものである。日常にするりと滑り込む非日常、というSFのセオリーをしっかりと踏襲していて、実に好ましい。画面構成や演出が格段に上手くなってきているところにも注目。いい作品だ。 |
久遠 | 7 | 第三次声優ブームか。ところで、今度から、声優はその人がやった恥ずかしいと思われる役名で呼ばなくてはならないと言うのはどうでしょう。 | |
音羽 | 3 | 中で焦げてたらイヤだよな・・・ | |
ボトルシップ・トルーパーズ 馬頭ちーめい |
吉本 | 2 | この人の欠点はもうひとつある。メカ描写が下手なのだ。まずメカそのものがカッコ悪い。まあこれは好みがあるのでそれほど欠点ではないが、戦闘シーンで「誰が攻撃しているのか」「その攻撃の結果どうなったのか」がきわめて分かりづらいのだ。メカものをやるときの基本がなってないので、どうしてもつまづいてしまうのだ。わかりましたからもうそろそろいいです、って感じですか。 |
久遠 | 4 | ああ、そうか!バーコードファイターだったんだな!じゃあ、ヒロインは、実は男なんだなあ! | |
音羽 | 6 | またまた変なキャラ&メカが出てきたね〜。それにしても、海蛇型にしてもあたり判定がでかくなるだけでメリット無さそうだが。 | |
幽玄漫玉日記 桜玉吉 |
吉本 | 8 | 引っ越すことになったヒロポンを手伝うおじさん二人…という展開も面白いのだが、今回は居酒屋でのケンカのシーケンスが異様に面白い。段々と鬱が直り、調子を取り戻してきている様子が見えて一安心。ところでこのオハナシで私の「ぺそみちゃん不在説」はほぼ固まったのですが、皆さんどうでしょう。 |
久遠 | 8 | ぺそみちゃんは現実の人だったんっでスカ?たまきちの無理矢理テンションを上げるタメに脳内で作成された妄想じゃあなかったんですね? | |
音羽 | 8 | 引っ越しをするだけでもこれだけネタになるとは・・・ホント、面白い人たちだなぁ〜。 | |
おさんぽ大王 須藤真澄 |
吉本 | 6 | ますび先生ご本人が非常に楽しかったという様子が良く分かるので、読んでいるこっちもなんだかいい気分になる。ですが先生、先生はこの通り「伝説の漫画家」なのですよ?是非ともそれにふさわしいファンタジー作品もお願いしますよ! |
久遠 | 6 | アスペクトから復刊が続いているから、振り袖いちまの完全版も出しましょう。当然書き下ろしもつけて、完璧にして。 | |
音羽 | 3 | 鹿児島・・・楽しそうだな・・・ | |
彼女とデート 有川祐 |
吉本 | 9 | アフタヌーンは大きな損をしている。何ですかこのテンションの高さは。フィアンセがいながらセッちゃんとセックスしてしまう八神の不可解(に見える)描写。セッちゃんが好き、という姿勢を陰に陽に示すノギーの描写の緊張感。漫画的な「入れ」と「抜き」を自在に使いながら、有川は若者のすれ違う思惑をビビッドに描き出す。ヤバいテンションの漫画です。 |
久遠 | 8 | もへー。反町くん・・トリイ君・・・。あと他に何がいたっけ?ああ、眼帯と、パンクス。彼らは?ってゆうか、アフタヌーンも大盤振る舞いだね。 | |
音羽 | 6 | いいじゃない〜。なんだか面白くなりそうだね〜。 | |
てきぱきワーキン▽ラブFX 竹本泉 |
吉本 | 6 | 途中からネタが知れてしまうものの、ベタベタな展開はとてもよろしい。手塚、藤子漫画に良く見ることができる「〆切地獄」漫画を忠実にやってくださるのだから。 |
久遠 | 6 | 1ヶ月で3行とかなんて、普通でしょ? | |
音羽 | 5 | なぜあれだけ科学が発達してるのに親不知で一ヶ月も入院になるのだろ? | |
恋の門 羽生生純 |
吉本 | 7 | うーん、ちょっと「痛い」展開から外れてしまったようで。問題はイデオンではないはずだ。門という「オタク文脈を全く外れた芸術家」が、いかにオタク文脈と「痛い」軋轢を起こして行くかにあるのではなかろうか。次のオハナシに期待。 |
久遠 | 6 | イデについてレポート20枚って、結構簡単なんじゃ。 | |
音羽 | 6 | う・・・なんか凄い家族だな・・・ | |
砂ぼうず うすね正俊 |
吉本 | 7 | こうした一話完結のしょーもないオハナシもなかなかよろしいもので。砂ぼの煩悩丸出しの微妙な表情の面白いこと!カリカチュアライズの一つの見本がここにある。 |
久遠 | 6 | あれ?あの警察官は?ってゆうか、閑話休題? | |
音羽 | 7 | 砂ぼうずの煩悩おそるべし・・・それにしても、お払いをやってくれる人とかっていないのかな? | |
弥次喜多in DEEP しりあがり寿 |
吉本 | 8 | 「ダヴンチ」で「瀕死のエッセイスト」の連載を再開したせいもあってか、随分メメント・モリなオハナシ。「瀕死」をギャグ仕立てにした反動がこっちに出ているのか?ただしりあがりの凄いところは、ここでオハナシをまとめるのではなく、単なる経過点としてディープな主題を持ったエピソードを挿入するところ。…ところで一体どうやってこの「in DEEP」をまとめるのだろう? |
久遠 | 8 | あーやべー、終わりにしちゃうのかと思ったよ。 | |
音羽 | 5 | おねしょオチとは思いもしなかったな。 | |
BAMBi カネコアツシ |
吉本 | 8 | 終わりに向かって急速にオハナシが収束していっているのが実に心地よい。「イルカ救済ツアー」と称してバカな女をだまし、金品を巻き上げる商売ってのが面白いじゃないですか。ところですっかりシブヤ系なんですね。 |
久遠 | 6 | 最終段階ですね。ってことは、もうすぐ終わり? | |
音羽 | 4 | なんでキャトルミューティレーションって発想に繋がるんだかなぁ〜。次回はフライ対バンビか〜。どんな戦いになるのか楽しみだな。 | |
少年ヘッドGOLD 肉柱ミゲル |
吉本 | 5 | うん。結構面白くなってるじゃないの。以前のような展開のぎこちなさはなくなっているし。ユウジローの連載終了は実はみげー君へ席を譲るため!? |
久遠 | 5 | うーん、タイムにまかせるより、みげーくんに連載を持たせて上げた方が良いんじゃないか? | |
音羽 | 0 | これはいったいなんなんでしょ。 | |
釣れんボーイ いましろたかし |
吉本 | 8 | 鮎のシーズンが終わり、全然ダメな漫画になると思いきや、いきなり脳内麻薬全開の力ある描写で攻めるとは。読者を楽しませてくれる。そして後はまったくの脱力漫画。いいですなぁ。 |
久遠 | 7 | はー、もう終わってるね。今、俺様ちゃんが生きていることが嬉しくなってくるよ。 | |
音羽 | 1 | 先日、釣りが面白い物だと知った・・・でもこのまんがを面白く思えない・・・ | |
BAD TRIPPER 鮪オーケストラ |
吉本 | 7 | 加速するホンコン・ノワール的展開。その中で「役割を割り振られない」刑事の視点で物語を描いているのが面白い。青大将(田中邦衛)の目から見た若大将(加山雄三)映画、といったところか。 |
久遠 | 5 | もう7話か。未だ信じられないんですけど。 | |
音羽 | 5 | 始めからロケット砲を正面から撃てば終わりなような気もするのだが・・・ | |
鮮紅街 中島あつき |
吉本 | 6 | ちいとばかりご都合な展開。オハナシに「練り」が足りない感じ。あの懐かしい「ヴォイス」などの様に。だがここにある一つの理想主義(カララ・アジバを想起せよ)はそれとなく読者の心を打つ。今は「馬鹿は死ななきゃ直らない」ではなく、融和の余地が有るのだ。社会的背景の変化さえ感じられて良いではないか。絵の魅力が有るので是非とも早い時期の再登場を願いたい。 |
久遠 | 6 | いや、まあ、上手くまとまりましたね。うん。次回作にも期待しましょう。うん。 | |
音羽 | 4 | なんだかあまり盛り上がらないまま終わってしまったな。それも、なんだか中途半端なかんじで。ちょっともったいないかな。 | |
朝まで生審査委員会 金平守人 |
吉本 | …期待通りというか、予想通りのオチ。読者も作者も全く同じことを考え、それを忠実に履行する金平は誠実な人なのであろう、ってね。いつもの調子での連載再開をお願いしますわ。 | |
久遠 | 6 | 相田みつをって今流行りじゃない。「どうして、男には生理がないんだろう。みとぅを。」ってやつ。そりゃ、「ダメ人間だもの」でんがな。 | |
音羽 | 1 | タイトル決めるだけでかなり引っ張ったな〜。 |
<総評>
吉本 | 「番組改変期」のせいかまだばたばたした感じがするが、「敷居の住人」と「彼女とデート」がシメるところをきっちりとシメている。若手女流の底力と、それを雑誌に取り込む編集の力量に感服。それにしても次はヒロモト森一ですか?園山、有川の先例も有るので期待できるが、「アフタヌーン」で夢破れた人の収容所にならないようにして欲しいものだ。 |
久遠 | ビームを変えるには編集長の交代という案があったが、それは反対です。確かに編集長色が最も濃く表れている雑誌だとは思うが、それは確実にプラス方向に働いている。ビームは確かに他の雑誌とは違う。それが、これから先生き延びていく道なのじゃあないでしょうか。 |
音羽 | 良い物はさっさと終わり、悪い物はしつこく残る・・・なんだかビームの先行きが不安だが・・・新連載に期待するしかないかな。 |
<ベスト>
吉本 | いやこれは本当に面白い。軽視されてしまいそうな雰囲気が有るからここで持ち上げておこう。「彼女とデート」は本当に面白いんだって。漫画的なオハナシの波風は立たないものの、ほんのちょっとしたさざなみのようなこころの動きを丁寧に描く。ここがいいのじゃないですか。アフタヌーンは重大なミスをしているぞ!! |
久遠 | テンションの高い、志村か有川。どっちかってゆうか、どっちも。 |
音羽 | これから期待できそうな「彼女とデート」にしようかな。 |