BIRZ 99年4月号
| しびとの剣 菊池／加倉井 |
吉本 | 6 | 妙なギャグ路線は作品の価値を損なうだけだと思うのだが。 |
| 久遠 | 6 | 大分無理のある展開になってきていませんか？まあ、菊地だからなあ。 | |
| 音羽 | 5 | また変なのが出てきたな〜。それにしても、話の筋が相変わらず見えないな〜。 | |
| きりきり亭のぶら雲先生 きくち正太 |
吉本 | 5 | 最近とみに下品になってきてじつにイヤンな感じ。ここで二つの今後の可能性が見えてくる。第一には徹底して趣味を良くする方向。第二には徹底して下品にする方向。多分後者になってゆくのであろうがもったいないことである。アリャマタ先生！アリャマタ先生！！ |
| 久遠 | 6 | にゅー、わざわざ下品にする必要もあるまいに。 | |
| 音羽 | 7 | 捌いてるそばからつまみにして一杯やっちゃうあたり、ぶら雲らしいよな〜。 | |
| いのち短し恋せよおとめ 新名あき |
吉本 | 7 | ロリが上手くときめきのスパイスになっているあたり、熟練を感じる。（くだらない）ときめきはラブコメの素晴らしい産物だ。ロリに焦点が当たっていないところに注目すべきである。 |
| 久遠 | 8 | これって、大正版おさわがせプリズムレディ？いやーん。 | |
| 音羽 | 4 | なんだか時代劇的な展開になってるな〜。 | |
| 退魔針 菊池／斎藤 |
吉本 | 7 | 先生らの活躍が拝めてフラストレーションが解消される。それは逆に今までのテンポがやや悪かったということでもあるが。この調子で息もつかせぬ展開にしてくれるとよいのだが。 |
| 久遠 | 6 | ・・・そういやあ、来月だかにＤの新刊がでるねえ。どこまで読んだか忘れたけど。そうだ、エイリアン秘宝街も漫画化したくらいだから、Ｄはならないの？ | |
| 音羽 | 4 | ようやく広がった話が収束していくかな？ | |
| 餓狼伝 夢枕／板垣 |
吉本 | 8 | 誇張された表現のなかにも端正な静けさがある。静と動の微妙なバランス−無論、やや崩れたバランスであるが−があるところがこの漫画の徳目だ。 |
| 久遠 | 9 | つええ！つええぜ巽！ところで相変わらずグレイシー柔術は主要キャラの強さを際だてるために使われますねえ。 | |
| 音羽 | 7 | 良いね〜。相変わらずテンションが高いね〜。静と動の組み合わせが上手い具合に緊迫感をかもし出してるな。 | |
| 羊のうた 冬目景 |
吉本 | 9 | 八重樫さん大活躍は非常に嬉しい。一刻も早く先が読みたくなる。…ていうか、これ以上何を語れというのだ？ |
| 久遠 | 10 | ・・・・・・つらいね。つらすぎるね。千砂もいないし。 | |
| 音羽 | 7 | 少しずつ自らの世界を狭めていく一砂が八重樫と接触することで何らかの変化をみせるのかな？まさかこのまま接触しないって事はないだろな？ | |
| ぐるぐるジャングる 東城和実 |
吉本 | 5 | いよいよもってワケのわかんない展開。隔月なので尚のこと不可解さは増す。ストーリー構成とか考えてますか？だからこそ逆にそのバロック感が好もしいのだが。 |
| 久遠 | 5 | いや、バカは良いんだけど、こーゆうバカじゃなくって、もっと日常的なバカが読みたいなあ。なんか無理してバカ描いてるように見えてしまうよ。 | |
| 音羽 | 4 | 相変わらずアホな内容だな〜。まるでその場ののりで描いてるかのようだな〜。 | |
| BIRTH 山口譲司 |
吉本 | 5 | うんうん。こういう形で別方向に話をもってゆくほうがいい。エスカレーションには限界がある。 |
| 久遠 | 3 | ぷ。居場所を求めていろいろな宗教にはまったんだねえ。ぷぷ。 | |
| 音羽 | 6 | めちゃくちゃなパワープレイをしてる連中よりも、こっちの話の方が面白いな〜。 | |
| ツンドラ・パンチ！ 中川いさみ |
吉本 | 6 | うんうん、まんがの肉ね。私も食べたかったよ。ようやく調子がでてきたようで嬉しい。 |
| 久遠 | 4 | しょーがないね。この３秒で考えたようなネタは。 | |
| 音羽 | 1 | いつもにも増してつまらないな。 | |
| 魍魎（すだま） 小山田いく |
吉本 | 1 | 絵が完全にアウトオブデイトなのに加えて、今回はオハナシも最低。ダメなロートルを救済する意味があるのか？もっと載せるべき新人がいるのではないか？ |
| 久遠 | 2 | なんでかねえ、編集さんは面白いとおもってんのかなあ。こんな事なら、雁須磨子とかをもう一度載せろよなあ。 | |
| 音羽 | 2 | なんか・・・つまらないオチだな・・・ | |
| スカートさん 吉田戦車 |
吉本 | 7 | うむ。完全にペースをつかんだようだ。扉がつくようになったのもまた微笑ましい。…みっちゃんのママを使いすぎてはいかん、とは思うが。 |
| 久遠 | 6 | このごろ、出版社を転々としてませんか？ | |
| 音羽 | 1 | ネタが時期はずれになってるぞ・・・もう一月早くなきゃ・・・ | |
| 愛をあげよう ともち |
吉本 | 8 | やはりこの人もときめきの「ツボ」を知っている。そしてそれを焦らすすべも知っている。そして読者たる我々は身もだえる。漫画全体を規定する「おあずけ」の構造にシビレちまうぜ。 |
| 久遠 | 9 | ううーん、こうでなくっちゃあ。愛はいいねえ。 | |
| 音羽 | 8 | 正午って・・・なんて単純な奴なんだ・・・それにしても、弥生って・・・一歩間違えれば悪女だな・・・ | |
| 陰陽師 夢枕／岡野 |
吉本 | 8 | 一見平安オンリーのオハナシに見せかけておいて、実はメタ・漫画であったり、現代に対する寓意になっていたりするところが面白い。このことは漫画全体の雰囲気を大きく損なうことでもあるが、漫画に多層性・多重性を与える。複雑だ。 |
| 久遠 | 9 | 多くを語る必要はないでしょ。ってゆーか、読め！ | |
| 音羽 | 6 | なるほど、前のエピソードからの繋がりがあったのか〜。この先どんな展開になるのかな？一筋縄じゃ行かないんだろうな〜 | |
| 喜劇空想特撮温泉 ほりのぶゆき |
吉本 | 3 | 引っ張りすぎであろう。テンションが下がってしまった時点でこの漫画は終わっている。 |
| 久遠 | 3 | よし、今月はこれで終わりか。今月も粒がそろっていたねえ。 | |
| 音羽 | 2 | お？次回で最終回か？ | |
| LIVE RUN 市東亮子 |
吉本 | 3 | 一番魅力的な存在であるところのランがあまり生きてこない展開はどうか、と思うのだが。 |
| 久遠 | 2 | ほえ。 | |
| 音羽 | 3 | ようやくまとまり始めたかな？このまま一気にまとめに入ってくれるのかな？ | |
| 明日のために 高口里純 |
吉本 | 6 | テーマが完全にしぼられてきたようで。描写がいちいちへっぽこなので見た目で損をしているが、実はかなり「読める」漫画なのではないか、と思う。単行本は古本でも十分ではあるが。 |
| 久遠 | 2 | ぷう。 | |
| 音羽 | 2 | キャラが死んで減ってくれたおかげで少しは読みやすくなったかもな。 | |
| Beast of East 山田章博 |
吉本 | 7 | 優れた漫画でもたまにしか載らないようではあまり力はない。 |
| 久遠 | 7 | ををっ。今月は載っているのかっ。表紙だけで、またお猿の時間かと思ったぜ。まあ、載ると言うことは良いことだね。 | |
| 音羽 | 6 | 雨乞いか〜。危うく陰陽師とかぶるとこだったな〜。こちらはどんな展開を見せてくれるのかな？ |
＜総評＞
| 吉本 | 中川、吉田のエンジンが完全にかかってきたところが面白い。ギャグが冴えてくるだけで全体のテンションが上がって見える。逆に連載陣がややマンネリ化していることも（無論、「餓狼伝」と「羊のうた」は含まないが）示しているのではあるが。新人登用が緊急の課題であろう。 |
| 久遠 | 空想特撮温泉の項を見よ。 |
| 音羽 | そろそろ連載入れ替えが続くかな？ここいらで、ギャグの増強をぜひともして欲しいものだな。 |
＜ベスト＞
| 吉本 | …難しい。もっとも「身もだえ度」の高かった「愛をあげよう」にするか。 |
| 久遠 | ここは、千砂がいなかったため、餓狼伝と愛をあげように席を譲りましょう。 |
| 音羽 | う〜む・・・難しいな・・・「餓狼伝」にしとこうかな・・・ |