BIRZ　99年8月号

退魔針菊池／斎藤	吉本	７	番外編、ということで、大摩先生が大活躍。やはりこういうキクチキクチしたキャラクタが活躍しないと。ボリュームがあって読み応えがあるのがとても良い。そしてキクチ的エロもあるのが好ましい。
	久遠	６	よし、次回は弓道美少女で、その次は合気道美少女で、その次は長刀美少女で、そのまた次は巫女さんだっ。
	音羽	７	これだけページがあると読み応えもあって良いね～。次回は連載の続きにもどるのかな？
きりきり亭のぶら雲先生きくち正太	吉本	７	これまた随分と久しぶり。やや下品なところも残っているが、今回は全体に上品に、趣味のある形でまとまっていて良い感じ。今後とも趣味のある、「粋な」方向に向かって欲しいものである。
	久遠	６	を？載ってる？てっきり載らないもんだとばっかりおもってたのに。どっかで同じようなのはじめたから。
	音羽	７	相変わらず小気味よいね～。
BIRTH 山口譲司	吉本	６	内容的には5月号とほぼ同じなのが残念。異空間に入り、緊張感のある展開になっているので、これを維持して欲しいものだ。
	久遠	４	もういいよう。ヤンジャンだか、ヤンサンだかでやってりゃあいいよう。
	音羽	２	あれ？旋回と同じ？
羊のうた冬目景	吉本	１０	……………。絶句するほかない高い緊張感。要は一砂を巡る千砂と八重樫さんの争いなのだが、一歩も引くまいとする二人の駆け引きにはぐうの音も出ない。オハナシ的にも、画面的にも。今にも泣きそうな八重樫さんの表情と、千砂の視線の示し方。ここでの情報量はきわめて多く、読者にきわめて広いイメージをもたらす。そして一方では八重樫さんに対する負い目を感じながらも、一砂を独占することの喜びを感じる千砂の姿も描かれ、オハナシの重層性を増している。待った甲斐があるおそるべき作品。
	久遠	弥勒菩薩が来る年数点	やりました。ついにやりました。この日を何年待ったことか。ええ、俺様ちゃんはこの時のために講談社の漫画は「文車館来訪記」しか読みませんでしたよ、ええ。ってゆうか、あと３冊ぐらい買います。
	音羽	９	同族への優しい眼差しと他人への鋭いまなざしが対照的で良いな～。このまま周囲の人間から離れて、閉ざされた世界へとこもっていくのだろうか？どのような展開へとなっていくのか非常に楽しみだな。
コドク・エクスペリメント星野之宣	吉本		予告編なので評価は保留。星野先生も本格的にＣＧを採用するのですなぁ。
	久遠	５	薄いですね、印刷が。
	音羽	２	う～む・・・なんだかあまり期待できそうに無いな～・・・ストーリーにオリジナリティを出せるかどうかが勝負の分かれ目になるかな。絵は期待せず・・・だな。
いのち短し恋せよおとめ新名あき	吉本	７	まんまと籠絡されてしまっている乱子の姿は、予想されていたとはいえ微笑ましい。マ、ロリっ子のオハナシにサブルーチンを作るよりは、本道を通ったほうがいいように思う。
	久遠	７	花ちゃんの話はどうなったんですか？
	音羽	８	そうか・・・夜這いは男に許された特権だったのか・・・
スカートさん吉田戦車	吉本	７	うむ。キャリー・フィッシャーを引き合いに出す川上の描写がよい。いろんな意味で「固そう」な女であるところがピンと来る。みっちゃんのママに勝るとも劣らないナイスなキャラであるといえよう。今後も面白そう。
	久遠	７	幼稚園みたいな大学が欲しいです。
	音羽	０	新装刊と同時に切ってしまった方が良かったのでは・・・
日の丸あげて新谷かおる	吉本	６	ほう、そう来ましたか。全体的に線の耽美さが整理され、少年漫画寄りになっているのが面白い。顔の描き方が随分と現代風になっている。ネタも少年がワクワクするようなタイプのもの。ちょっとバーズっぽくない、という感じは否めないものの、小山田いくよりはずっと自然に溶け込んでいる。ロートルも頑張っている、といったところか。
	久遠	４	次回この主人公はタイガーシャークに乗るんですね。もしくは尾翼にユニコーン。
	音羽	５	なかなか面白そうなテーマだな～。いきなり戦争物とかにならなきゃ良いけど・・・
夜刃の神つかい奥瀬／志水	吉本	６	原作仕事もいいですが「フラワーズ」も頼みます。ていうか是非とも。ていうかソレを楽しみにしていたんですが。 …はともかく。内容的には和風ヴァンパイアハンターといったところで、目先が変わっていて楽しめはする。志水の絵も上手く耽美的な要素を醸し出していて良い。
	久遠	６	原作なんてしてないで、フラワーズを描けよなあ。ってゆうか、やけに菊地チックだね。
	音羽	６	話が全く見えないが、なにやら良い感じではあるな。次回に期待してみるかな。
ぐるぐるジャングる東城和実	吉本	５	相変わらずのワケのわからない展開か…と思わせて、実は結構整理されていて分かりやすくなっている。なるほど、こういうオハナシだったのだね。どちらにせよ東城和実独特の「屈折した女」が出てこないので物足りなくはある。
	久遠	５	もうどうでもいいよ。もっとさあ、文系美少女が男の惚れられて云々という話を描かないかなあ。
	音羽	４	なんだかね～。早めに終わらした方が良いのかも。
しびとの剣菊池／加倉井	吉本	５	リニューアルにあわせ新展開というのはよろしい。新しい読者もついて行けることであろう。もうチョイ菊池っぽくしてもいいのでは、などとも思うが。
	久遠	６	やはり前世に持っていったか。でも前世はエリストリーヌとか、そういうのじゃないの？
	音羽	７	あら？いきなり前世の話になるのか？新装刊にあわせたのか・・・以前の続きが気になるのだが・・・
愛をあげようともち	吉本	６	基本的に前回のオハナシの繰り返し。ドキドキ感・ときめき感は凄いものがあるのだが。次回に期待。
	久遠	６	最後の３ページ以外（４ページ目のラストのコマも）まったく前回のと同じじゃん。寝ぼけた教師じゃあないんだからさ、きちんとやろうよ。
	音羽	７	新装刊に合わせて、しっかりと解説入りになってるね～。進展はあまりないみたいだけど・・・
ツンドラ・パンチ！中川いさみ	吉本	５	良い感じでキチが現れてきているといえよう。一般に受けるタイプの分かりやすい作品ではないが、背後にある無意識の「流れ」は面白い。
	久遠	５	カジタニくんがベルセルクのパックに見えてしまった。
	音羽	１	やれやれ・・・
Beast of East 山田章博	吉本	５	全編「これまでのあらすじ」なので、オハナシを理解することはできるのだが、読みづらいことこの上ない。心を入れ替えて確実に毎月連載してくれることを望みます。
	久遠	６	そうか、こういうお話だったんだね。ようやく話が繋がりました。
	音羽	７	こちらも解説入りだな。なるほど～。こういう物語だったのか～。
寄聖者　－パラセイント－阿部忍	吉本	７	これも前回５月号と同じ内容。作画、展開ともにかなり高いレベルに達している。設定こそトンデモではあるが。こういったココロに訴えるホラー的作品を量産して欲しいものである。
	久遠	５	メトセラの７つの刻印ですか？うん？ああ、阿漕な商法のガサラキのＣＤかあ。
	音羽	５	前半は良かったのに、イマイチな結末だな。もっとＳＦ的にするか、超自然的にすれば良かったのだが、妙に中途半端な感じになってしまってるな。

＜総評＞

吉本	まずは復活を寿ごう。いくつかの連載は流出してしまったものの、ほぼすべて残留しているし、それぞれの作品のテンションもそれほど落ちていない。何といっても「羊のうた」が毎月読めるのがうれしいではないか。ソニー・マガジンズも随分と力を込めているようで力強い限り。今回は復活ということもあって前回までの内容紹介というオハナシが多かったので、本当に真価が問われるのは来月以降になるであろう。奮励努力に期待。
久遠	８月下旬ですか。現在既に３冊ずつ持っているから、少なくとも５冊ずつ保有ということになるんですか？うーん、刷り毎に手に入れるべきでしょうか。
音羽	餓狼伝と陰陽師が消えてしまったのは残念だな・・・消えて欲しいのが残って、良い物が消えてしまうのは残念なことだ・・・新連載に頑張ってもらうしかないな。

＜ベスト＞

吉本	久しぶりに読んだせいもあるのかも知れないが、やはりこの人は本当にものすごい漫画家であった。登場人物がここまできちんと「演技」している作品に、私はついぞお目に掛かったことはない。唸るほかない、ちゅうことで「羊のうた」
久遠	もうすぐリトグラフが届くんですね？やったー！
音羽	もちろん、「羊のうた」だな。

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