BIRZ 99年11月号
きりきり亭のぶら雲先生
きくち正太 |
吉本 | 6 | こうしたドメスティックなオハナシもよいのだが、もっと粋なオハナシも期待したいものです。 |
久遠 | |||
音羽 | 5 | あの程度のことで運を使い果たすのもいやだな〜。 | |
退魔針
菊池/斎藤 |
吉本 | 5 | |
久遠 | |||
音羽 | 4 | いくら子孫といっても、そんなに昔の人に似るとは思えないが。 | |
コドク・エクスペリメント
星野之宣 |
吉本 | 5 | やはり予想通りの展開。「エイリアン」と同じ展開にならないように工夫しなくてはならぬはずだが!?星野はたまにとんでもないポカをするからなぁ…。 |
久遠 | |||
音羽 | 1 | ダメダメですな。もっと工夫しなされ。オリジナリティが感じられないんだよな〜。 | |
いのち短し恋せよおとめ
新名あき |
吉本 | 7 | ありゃま。そう来ますか。てっきり一家総出で合同結婚式、と思っていたのですが。良い意味で期待を裏切られた気分。それにしてもくだらない「ときめき」の盛り上げかたには頭が下がりますなぁ。 |
久遠 | |||
音羽 | 8 | おやおや?ここへ来て意外な展開だな〜。 | |
スカートさん
吉田戦車 |
吉本 | 8 | 吉田はついにみっちゃんのママを越えるようなキャラクタを手に入れた。川上、面白過ぎ。私の「地味な子ラブ」も加速するというものです。 |
久遠 | |||
音羽 | 1 | わざわざオールカラーにしなくてもいいじゃないか。カラーにしたからといって面白くなるわけでもないし。 | |
羊のうた
冬目景 |
吉本 | 9 | 流石に先月ほどのテンションは保てないものの、緊張感の高さは相変わらず。着実に進んでゆくオハナシも心地好い。ヤバいオハナシだ。 |
久遠 | |||
音羽 | 7 | 薬に頼らずに、素直に血を飲んじゃダメなのかな?そのほうがてっとりばやくて良さそうなのだが。 | |
ツンドラ・パンチ!
中川いさみ |
吉本 | ||
久遠 | |||
音羽 | 1 | キャッチアンドリリースってエコロジーなのか? | |
夜刀の神つかい
奥瀬/志水 |
吉本 | 6 | 「ヘルシング」ですか?同じにならないようにする必要があるでしょう。 |
久遠 | |||
音羽 | 7 | 良いね〜。どことなくスピード感もあるし、化け物がせまってくる感じが上手く描けてるね。 | |
魍魎
小山田いく |
吉本 | 0 | ロートルが若者向けを狙って過剰にはしゃいでいる様がミエミエで、実に浅ましい。もうダメDeathね。コミティアでしたり顔で「小山田いく先生と話しない?」と言ってきた人がいたが、阿呆か、という感じである。こちらから願い下げである。絵もダメ、オハナシもダメ、志も感じられない。ダメなロートルにページを割くより別に載せるべき人がいよう? |
久遠 | |||
音羽 | 3 | う〜ん・・・このシリーズまだ続けるのか? | |
ぐるぐるジャングる
東城和美 |
吉本 | 4 | 完全に心此処に在らず、という感じ。車にこころ奪われて、漫画はどうでもいいのでしょう。その姿勢がはっきりしているので別に悪い印象も持たない。 |
久遠 | |||
音羽 | 4 | イデか? | |
しびとの剣
菊池/加倉井 |
吉本 | 6 | 前世はこれで終わりですか。きちんとオハナシとしてまとまっているのが良いではないか。次の現世編に期待。 |
久遠 | |||
音羽 | 5 | これで前世篇は終了かな?次回から以前の続きに戻るのかな? | |
テディ部屋
どり★あすか |
吉本 | 5 | 地味ですなあ。つまらなくはないのだが、爆発力に欠けるように思う。 |
久遠 | |||
音羽 | 1 | 続くのか・・・これも続くのか・・・ | |
愛をあげよう
ともち |
吉本 | 7 | 卯月のオハナシ。非常に複雑な家庭環境ながらも、家族の絆が生まれる過程をきちんと描いており好ましい。さすがに「家庭」をきちんと経験している作者だけのことはある。 |
久遠 | |||
音羽 | 5 | 話の流れに変化が見えたかなと思ったらいつもの状態で終わってるな〜。早くそのネタから脱却しないかな? | |
Beast of East
山田章博 |
吉本 | 7 | 雨乞い編はこれにて終わり、と。うまくまとめているがやはりページ数が少ないように思う。 |
久遠 | |||
音羽 | 4 | 雨は降ったか。次はどんな展開になるのかな? | |
おさるのムード
玉木満 |
吉本 | 4 | 「ページ調整」にはなってますな。役割が決まってきたのは微笑ましいが、もう少しギャグというものを考えてほしいものだ。 |
久遠 | |||
音羽 | 1 | そういえば、かぐや姫って日本最古のSFだっけ? | |
BIRTH
山口譲司 |
吉本 | 5 | 何とか人間性を取り戻す、ということなのですか。絵柄のインパクトがあるので良いのだが。 |
久遠 | |||
音羽 | 2 | あらあら。どんどん訳が分からなくなってるな。行き着く先は何なのだろうねぇ〜。 | |
日の丸あげて
新谷かおる |
吉本 | 5 | ちょっとジュブナイルを意識しすぎて線が丸っこくなりすぎのような。オハナシの展開はなかなか良いと思うのだが。フルコンタクトの空戦ですか!どんどんマニアックな戦闘機を出してほしいものですな。やっぱり烈風とか。プファイルなんかもいいですなあ。 |
久遠 | |||
音羽 | 2 | 空中戦のお話になるのかな?しかし、あの表現力だと何がなんだか解らないうちに撃墜ってことになりそうだなぁ〜。なんとかなればいいが・・・ | |
御破算で願いましては
雁須磨子 |
吉本 | 7 | うーん、最終的にラブコメ的ご都合主義でまとめてしまいましたか。途中の展開が「痛かった」ので、こうした終わり方もまあ納得できなくもないが、やはり「痛い」終わり方にしてほしかったところ。いい漫画ではあるのだが残念。 |
久遠 | |||
音羽 | 4 | なんだかパッとしなかったな〜。もうひとひねりくらいあっても良かったんじゃないかな〜? | |
ロレッタがいてくれたら…
雨宮智子 |
吉本 | 8 | 前回「ギルバート・グレイプ」(違うか)もそうだったのだが、この人の作品はアメリカ文学の良いところをうまく抽出し、漫画という形に転写することに成功している。鈴木志保「船を建てる」が絵柄の面で少女漫画に寄りすぎていたのに対し、この人の場合は絵柄の面でも「良きアメリカ」がきちんと提示されているのだ。これは大きな才能だ。 |
久遠 | |||
音羽 | 7 | おお・・・なにげに奥が深い構成ではないか。 | |
サボテン・ハウス
神月カムリ |
吉本 | 8 | この人も先月に続いての登場。…なんだかいいお話ではないですか。バツイチ・子持ちの女性と年下の男性の恋愛ものなのだが、絶望的になりそうなところをうまく恋愛のファンタジーを交えることに成功している。すっきりした線が実に効果的なのも注目すべきところ。雨宮とともに新・バーズの顔になるであろう。 |
久遠 | |||
音羽 | 7 | なんだか良いね〜。普通の生活ってのはありがたい物なのかもね〜。 |
<総評>
吉本 | 雨宮、神月の成長が著しいのが印象的。どうしても一般青年向け、ということでありきたりのSF/ファンタジーチックなオハナシになってしまいがちな雑誌の雰囲気を、大きく文芸寄りにシフトすることに成功している。もちろん文芸的な作品ばかりでは売り上げ的にダメなのだが、こうした作品がないと雑誌全体が薄っぺらくなってしまう。いい新人を育てようという姿勢は良し。 |
久遠 | |
音羽 | う〜む・・・こんな状況でダイジョブなのだろうか?なんだかループに入ってるのやら、自己満足で終わってるような物が見受けられるよな〜。いちぶの人気作品に頼りきってるようではスコラの二の舞になってしまいそうだが・・・ |
<ベスト>
吉本 | 神月カムリ「サボテン・ハウス」にしよう。ルチルでも通用しそうな絵柄だが、そうした絵柄であるからこそ青年誌であるバーズで生きて見える。下手に青年向けを狙わず「地」で勝負すると良いのではなかろうか。 |
久遠 | |
音羽 | なんだかほんわかしたサボテンハウスも良かったのだが、そんな展開でくるとは・・・と思わされた「いのち短し恋せよおとめ」にしよう。 |