キューティーコミック2000年1月号

バッファロー5人娘

安野モヨコ
吉本 主人公を無条件で助けるナイトの存在はオハナシの構造を破壊する可能性が。だが逆に男性の存在は単なる「純粋主義的フェミニズム」を克服する可能性も含みこんでいる。どう料理するのか見物。
久遠    
ゆピコとお兄ちゃん

杜楓
吉本    
久遠    
ラブリー!

桜沢エリカ
吉本 んもう。画面から幸せさが漂ってきてアテられてしまいますがな!その分オハナシがダルになるのはま、仕方ないことかも。
久遠    
地獄のサラミちゃん

朝倉世界一
吉本 女の子向けのいいオハナシを志向するのはまったくよろしくない。他のギャグ作品が「育って」きて(必ずしも読ませる作家になったことを意味しないが)いるため、ギャグをやる必要が薄くなっているのはわかるのだが。リリカル展開はちぐはぐだ。
久遠    
そどむ

小野塚カホリ
吉本 心の隙間にそろりと忍び込む美容師の男。篭絡されかかるもう一人の男。ボーイズラブの王道ではないですか。きゃー!! …このままボーイズラブに突入する、というのも、読者を「置いていって」楽しいと思うのですが、どうでしょう。
久遠    
ガーリーハイパーズ

藤末さくら
吉本    
久遠    
ひめきみ

いわみえいこ
吉本 相変わらずどこが面白いのかよくわからないです。13歳くらいのキューティー予備軍の娘さんには面白いのじゃないか、と思うのですが。
久遠    
ニコルのゆううつ

山本ルンルン
吉本 久々登場。線の達者さは相変わらずなのに加えて、ブラッキーなオハナシも健在。ここで定期的な連載を望みたいのですが。
久遠    
Something Like That

かわかみじゅんこ
吉本 かわかみのヤバさは、視線の不安定さに由来する。ここに登場する少女は常にやや上方に視線を泳がせ、口を半開きにしている。それは自らが置かれている状況に途惑っていることを意味している。まだ何も知らない少女が、初めての経験にどうしていいかわからなくなっているように。そうした存在は半ば人間でないとさえいえるのではないか。茫漠とした無意識の海に漂う存在。「はっきりした」存在のライバルが、主人公の不安定さをより強調する。限りない不安定さこそ、かわかみの漫画を強力に規定するものである。
久遠    
TONGUE & TONGING

小池田マヤ
吉本 おやおや。いつもの安定した絵柄&オハナシではなく、パンチの効いたエロできましたか。こうした「ギャグなどで実績のある作家」にエロを描かせる試みは非常に面白いと思う。作家にとってもいい息抜きになるであろうし。
久遠    
ゆめのはなし

南Q太
吉本 あまりのテンション高い展開に息抜きが必要になったか。「ゆめのはなし」なのであって、ここに出てくる娘さんは直接的にはゆらさんではないのであろう。
久遠    
日曜日にカゼをひく

魚喃キリコ
吉本 あいも変わらず交わらないお互いの意図。永遠の平行線。互いに分かってはいるが、だからこそ交わることができないその不可能性。朔の漫画にも共通するようなやりきれなさ。ええ調子でないの。
久遠    
愛ラブSHOCK!

オーツカヒロキ
吉本 深刻なお話の後にこれがくると実にほっとしますな。内容も実にテンション高くて良し。暴走するラブの姿が上等なギャグにつながっているのが魅力の源であろう。
久遠    
ホモとサピエンス。

室田朋美
吉本 はい?まだ続けるのですか?
ともあれ。もういいでしょう、という感じ。スタートダッシュは良かったのだが後がぜんぜん伸びなかったのがダメなところか。
久遠    

<総評>

吉本 連載、ゲストともにテンションが高くて読める。この調子を維持してほしいもの。あと、4コマ作家にエロを描かせるという試みは実に面白いと思うので、今後も続けて欲しいもの。
久遠  

<ベスト>

吉本 かわかみ。何を説明する必要があろうか?
久遠  

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