●吉本 | …ビームみてえ。一見いつものシュークリーム調と見せておいて、こっそりと少年漫画のテイストを取り込んでいるとは。飛び抜けた作品こそ無いものの、流行の音楽をモチーフとするという着眼点の良さと、バラエティあふれる作家の選択によって、かなり楽しめる雑誌となっている。月刊とまではいかぬものの、これからも定期的に出してゆくようなので期待大である。自分が流行の音楽にどれだけついていっているかのバロメータともなっていることにも注意すべきであろう。 |
●久遠 | 面白いんだけどなあ、歌と内容、あんまり関係ないんじゃあないかなあ。 |
吉本松明 | 久遠永遠 | |||
瀬戸の花ムコ 二ノ宮知子 |
5 | まァありがちな結婚ものエッセイ漫画ではある。これからの料理の仕方次第でしょ。 | 4 | 結婚か・・・。どっかに、美形で、金持ちで、話の分かる一人娘でもいないもんかねえ。 |
さすらい 南Q太 |
7.5 | Qちゃんはまだまだ描けるようで。全ての人がさすらわねばならないということはなかろうが、さすらわずにはいられない人もいる。あと、年上のお姉さんの視点が大幅に導入されているところが面白い。 | 7 | うーん、女流作家は子供を産んだら質が落ちるという妄想は捨てねばならぬかもしれん。 |
そして風は吹く 安野モヨコ |
6 | ザッパかと思ったら違った。本当のことなのか幻想のことなのか、その境界線が分からなくなっているところが面白い。モヨコの多才さを感じさせる。全体的な出来は短いせいもありまあまあ。 | 7 | なにい、俺様ちゃんだって、ベルギー王家の末裔だぞ。 |
WORLD'S END 三原ミツカズ |
7 | ちょっとオハナシが小粋にまとまり過ぎているきらいもあるが、生き残った男女がゲイとレズだったってところがミツカズ先生らしい皮肉さが出ていて良い。 | 7 | 良いコンビだ。なんかこのコンビもレギュラーになりそうだなあ。 |
この街 堀内三佳 |
5 | 調子がいいのは分かるのだが、それ以上は望めないということがよく分かる。 | 5 | 購買層にビビットに訴えかけるのは、これなのかもしれん。 |
ジェットコースター・ロマンス 若林健次 |
7/2 | 多分そんなことはないのだろうが、どうもこの作品は悪意の産物のような気がしてならない。そうだったら評価できるが、そうでなければ全く評価できない漫画。いまどき「この人には私がいないとダメ」なんて、苦笑もできない。 | 6 | なんか、ヤンマガ赤ブタみたいだなあ。 |
魔法使いはいるの? 原田梨花 |
4 | ないと先生風にブラッシュアップすることを目指しているのだろう、この人は。たしかに以前よりはずっと洗練されている。しかしそこかしこに最後まで行き着けない鈍くささが残る。「パパちゃん」はねぇだろ。真面目な漫画描きであるのはわかるが、それはいい漫画を描くこととは一致しない。4 | 5 | いるよ。俺様ちゃんがそうだもの。 |
BABY BABY BABY 小林ユミヲ |
7.5 | 他愛無いBMGものだが、そしてラストのありきたりさに多少閉口するところが無くもないが、味のある絵もあいまって読ませる作品となっている。いいわ、これ。単に私と登場人物の年代が近いだけかもしれないが、その時期に直面する微妙な心の揺れのようなものまで描かれていて実に良い。 | 5 | ヘルメットはちゃんとかぶりましょう。 |
ふたり物語 井上三太 |
5 | 三ちゃんは実はこういうしょーもない短編に味があるのかもしれない。 | 6 | ふふ、情けねえヤンキー描かせたら、トップレベルだねえ。 |
サマー・ソルジャー やまだないと |
8 | うーん。ソガベ。抜けるような青空の夏の海。よくできた大人向けの短編小説のごとき一体感と爽快な読後観。さすがないとはひと味違う。 | 7 | この夏は冷夏だと聞いたが、暑い夏は嫌だなあ。夏の楽しみは、氷だけだ。 |
イカイカ イルカで はっ 鈴木みそ |
6 | ちょっと山本弘風嫌らしさが鼻につき、子ども向け作品が持つ本当の良さ(=馬鹿ばかしさ)がスポイルされているように感じる。子ども向けなのだから滑稽で当然ではないか。が、着眼点そのものはよい。 | 4 | この頃、鼻につく嫌らしさなんだよなあ。玄田生とかに似ている感じの。 |
強く儚いものたち 如月早葵 |
3 | はいはい。音楽をモチーフにする必要がどこにあるの?まあ読者層を考えるとこういう作品も必要なのは分かるのだが、全く「読めない」。 | 4 | うーん、三十路直前のおなごはこんな願望持ってるのかなあ。 |
ロックを踊る宇宙人 カネコアツシ |
7 | ガイキチものじゃなくって(=デウス・エクス・マキナとしての宇宙人が出てきてしまって)少々残念だが、全体の構成や小ネタの類は相変わらず良い。ふ、ふふふ。 | 7 | カネコアツシの描くブス女は、ホントにブスだからなあ。 |
YELLOW YELLOW HAPPY 中里りえ |
3 | 「強く儚いものたち」と全く同じ感想。 | 3 | 相も変わらず、表情のない絵だ。おおうっ、表紙んのは、女だったのか? |
SOMEDAY NEVER COMES 多田由美 |
7.5 | 完成された表現様式。読点の強調。日常性など描くものかという執念。そこに出来する独特な、他に比較することのできない世界。日常性からの乖離を通じて人間を描こうとするアプローチのため、誤解を招きやすいところがあるが、非常に見るべきものを持っている。 | 8 | そういえば、この頃ゲーセンに行ってないなあ。それにしても、免許を持っていない奴にレースゲームで負けるとむかつく。 |
音楽とはなんだ 藤臣柊子 |
3 | そうですか、という言葉が出てくるということはまあその程度だ、ということ。音楽のことはいいから、いしかわじゅんとの関係のことを描いて欲しいものだ、って描くわけはないか。 | 3 | さいですか。 |
●吉本 | 赤ちゃんが可愛く、なかなか読ませる部分も持っている「ベビベビベイビー」にせむ。 |
●久遠 | ふらりと旅にでたい。ゆえに、Qちゃんにしよう。 |