フラミンゴ98年12月号

看護婦

1ROO

吉本 やはりノーマルな(だが助平な)1本目より、フェチ度の高い2本目の方がよい。フェティッシュにやらねばフラミンゴでは目立たない。
久遠    
girl Hunt

海明寺裕

吉本 やや…やや尻切れのきらいはあるが、きちんと「動物」に堕としているところが良い。そう、きっと動物には動物の幸せがある。いかに自分のいる状況で幸せを見つけるか、が大切なのかも知れない。
久遠    
便器

天竺浪人

吉本 「O嬢の物語」の序文に、解放された奴隷たちが再び奴隷の身分を求めるというお話が載っているが、それを思い出させる。それは素質なのだ…。
久遠    
笑って▽ぶたぱん

白井薫範

吉本 謎の物体についての説明が全くないところがじつにイカス。そこに違和感が生まれるが、その分「求めるもの」が先鋭化されるからだ。
久遠    
バージェスの乙女たち

蜈蚣Melibe

吉本 もうすっかり別世界を築いているのだから、ネタを「ヤプー」から持ってくるのはやめた方が良いのでは?かなり別離は進んでいるのだが。
久遠    
バイオレット

しのざき嶺

吉本 完全に主人公が人ならぬものになりそうで、やや予想はずれ。ただ先生の筆に逃げはない。徹底的にやってくれそうで楽しみ。
久遠    
邪な僕を許して

童門冬児

吉本 高竜也先生?一人遊びなので「閉じて」しまっているが、今までの腑抜け連載に比べれば抜けて良い。
久遠    
陸軍中野学校

駕籠真太郎

吉本 「自由主義ウイルス」には爆笑するが、「フィリピン大攻防戦」のように抜けきってはいないように思う。カリカチュアライズされすぎなのだろう。特殊中の特殊作品。
久遠    
FRIENDS

北原武志

吉本 何よりも生理的気持ち悪さを重視する描き方はきわめて後味が悪い。だがその「きもちわるさ」が深い感興を生む。人の業はかくも深い。
久遠    
脱力ゆみこちゃん▽

町野変丸

吉本 脱力は脱糞を生む、ちゅうわけですかい。肩の力を抜いて読める唯一の連載。
久遠    
保健室登校

海野やよい

吉本 やよい先生はちゃーんと分かっていらっしゃる。抜けたくても抜けられない世界があることを。多分快楽から抜けられないのではないと思うが。
久遠    

<総評>

吉本 今回はすべての作品が「読める」。贅沢を言うようだが新しい息吹も欲しいような気もしてくる。次はすえひろか?売れっ子なので獲得は難しいだろうが。
久遠  

<ベスト>

吉本 人の心の暗闇に忠実な、そして避け得ない「さだめ」に忠実な、天竺浪人先生しかありますまいて。
久遠  

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