ガロ 2000年1月号
ねこぢるうどん ねこぢるy |
吉本 | 7 | やはりyはyなのであって、ねこぢるではない。だが通して読むと、OTOのうたう「かわから」のような雰囲気が感じられて、悲しくなってしまう。山野は自らが死ぬまで悲しみの歌をうたいつづけるのか。 |
久遠 | 5 | きょう、新宿書店でにゃーこのぬいぐるみを抱きかかえた女性を見ました。 | |
一人娘 秋山亜由子 |
吉本 | あまりまだ虫が出てこないのですな、デビュー作では。再録もいいのですが新作を。 | |
久遠 | 再録じゃあねえ・・・ | ||
Color Color 魚喃キリコ |
吉本 | キリコは最初からズーレーであったことを再認識させる作品。このころの引っかかるような線もいいじゃないですか。再録もいいのですが新作を。 | |
久遠 | 再録じゃあねえ・・・ | ||
Palepoli 古屋兎丸 |
吉本 | これはデビュー作にあらず。再録もいいのですが新作を。 | |
久遠 | 再録じゃあねえ・・・ | ||
狂い咲きサンダーロートル 花くまゆうさく |
吉本 | 面白いことに花くまは、デビューしたころからあまり変わっていない。絵柄のせいもあろうが、社会的に弱いとされている人びとに視線を向けることは変わっていないのだ。久しぶりに再読した作品だが、実に面白いじゃないの。 | |
久遠 | 再録じゃあねえ・・・ | ||
ボクとアノ娘 Jerry |
吉本 | これも懐かしい。今は何をしているのだろう?再録もいいのですが…(しつこい) | |
久遠 | 再録じゃあねえ・・・ | ||
男の仕事 蛭子能収 |
吉本 | 3 | いまどき蛭子に漫画を描かせるとは。ガロっぽくはあるのだが、昔のリソースに頼っているようでは先は辛いかもしれない。漫画自体は実につまんないですよ、いつものように。 |
久遠 | 4 | そーいやー、麻雀賭博以降あまりテレビで見ないモンねえ。 | |
ちゃらいぜ!吉田くん スージー甘金 |
吉本 | 4 | 鴨沢の代源ですか? |
久遠 | 3 | ふーん。 | |
ペンギンペン太ペンペン日記 鴨沢祐仁 |
吉本 | 松沢のエッセイには新作が載ると書いてあったが、再録じゃないの。新作はやはり絶望的なのか。クシー君のシリーズを再び拝むことはできないのか!ああ。 | |
久遠 | 2 | 他にも、ペンギンが主人公のラブコメだって、ペンギンが主人公の虐殺モノだってアルじゃないか。 | |
恐怖博士の花嫁 逆柱いみり |
吉本 | 10 | 「ケキャール社顛末記」と関連し、果てしなく伸びてゆくいみり世界のなんとも甘美なこと。ヒトコマ一齣の絵がそれぞれ味わいぶかいのは驚異的ですらある。いやこれは本当に凄い。連載だってのがまた!「アックス」における花輪くんの漫画と同様、他がアレでもこれだけあれば絶対買いつづけます。イヤ本当に。 |
久遠 | 9 | 社長が、社長が、ペット扱いにー!なんてこった! | |
テロルナイトメア 三本美治 |
吉本 | 8 | これもまた美しい漫画。ネタ的に編集部員総辞職事件をなぞっているのがチト残念であるが、ドイツ三本はやはり漫画で生きることが良くわかる作品となっている。連続攻撃をお願いしますわ。 |
久遠 | 3 | ふーん。で? | |
漂流教師 パルコ木下 |
吉本 | 0 | ここは口汚くけなしたいところなのですがあえてやめましょう。「文化の質を高める」とはどういうことなのかを考えさせられる作品。 |
久遠 | 2 | ケッ!最低の教師だね。こういう奴がいるから、ウテナの映画があんまり面白くなかったに違いない! | |
招く猫 やまだ紫 |
吉本 | 5 | やまだはあまりにもいつもの調子なので、新作なのか再録なのかまったくわからないところが痛し痒しといったところか。単行本でミニマル的に読むと凄い作家だと思うので、短編一本ではあまり評価できないかも。 |
久遠 | 4 | よく頑張ったね、ご苦労さん。だからもう、無理して漫画書くことはないんだよ。 | |
はなうたのにわ みぎわパン |
吉本 | 6 | やっぱりこの人の線は気持ち悪くて近寄りがたい感じ。だが背後に流れるアシッディカリリーな雰囲気は流石といえましょうか。普段どんな生活をしているのだろう、この人は? |
久遠 | 5 | 初めの歌が、好きです。 | |
とうとうロボが兄!? QBB |
吉本 | 6 | 「中学生日記」ではなく「ロボ」で来ましたか。なんか予定調和的なオハナシでちと残念だが、いいオハナシではある。弟さんのパーソナリティですか? |
久遠 | 6 | なんじゃそのオチは!でも、イイ小学生中学年味が、良いです。 | |
キングデッカーV 花くまゆうさく |
吉本 | 7 | うむ。花くまはやはりコンスタントにいい作品を描く。最近はオハナシが丸くなっているのがやや気になるところではあるが。弱者に向けるやさしい視点は健在だ。 |
久遠 | 7 | いまどき、オヤジ狩りって、アルのかなあ・・・? | |
産院ミドリゴ キクチヒロノリ |
吉本 | 6 | ほう。珍しく「普通の」キャラクタが登場している。バーガーの4コマみたいだ!今までのキクチ作品とは異なった文脈を持っていそうなので、次が楽しみなところ。 |
久遠 | 5 | もう使えなくなったジェニオがどうしても棄てられません。2年も使っていたからかなあ・・・ただの貧乏性? | |
いぬちゃんの20世紀 加藤賢崇 |
吉本 | 5 | 読みづらいっす。現在はすっかりワスピーター声優として定着しているが、いぬちゃんもまだまだ元気なのは嬉しいところか。 |
久遠 | 4 | ああ、なんか久しぶりだブーン。何時になったらメタルボディにナルのかなあブーン。 |
<総評>
吉本 | 復活は嬉しいところだが、再録が多くてちょっと残念。全部読んだことあるんだものなあ。780円は随分と高いので、面白い新作をガンガン載せていって欲しいところ。コラムや読み物のページを全部(アベシン除く)漫画にしてもいいですよ!? |
久遠 | ・・・ってゆうか、つまらないんですけど。復刊した意味、あまりなし?なんか、新人賞に金を出すのもらしくないし。 |
<ベスト>
吉本 | いみりは「永世ベスト」なのでここは別の作品を。ドイツ三本の「テロルナイトメア」にしよう。美はどこにあるのだろうか。それは実はエラン・ヴィタルにこそあるのではないか。その意味で現代芸術のほとんどすべては「美しい」ものではなく、「面白い」ものになる。三本の描き出す人物は常に跳躍している。ベクトルはわからないが、少なくとも絶対値は高い。 |
久遠 | これからに期待がもてないので、あえてパレポリ。 |