●吉本 | 新人育成にガロの未来はあると思うのだが、これでは少々辛いなあ、というのが率直な感想。たしかに「物凄い」(古屋兎丸や東陽片岡のような)新人は、「出てくるのを待つ」しかないのだが。取り得る方法は二つ。今まで見いだされた新人を積極的に育てることと、新人に対する門戸開放を続けること。門が開かれていれば、いつしか大物が引っかかるはずだ。あせらずに積極的に新人登用を続けて欲しい。 一方今回はレギュラー&ゲストのレベルが高く、楽しめた。こっちのほうはこの調子を維持していって欲しい。 |
●久遠 | なんか新人の質が悪いなあ。連載陣は安泰だねえ。それはそうと、有川祐っ、ホントにガロに移るのかっ。 |
吉本松明 | 久遠永遠 | |||
逆しま 津野裕子 |
6 | 今回はもろに夢日記。もうちょいひねりが欲しい。 | 8 | 質のいい叙情詩。魅力的な絵とあいまって、不思議な話がいっそうその魅力を増している。 |
世界の中の一人 全体の自分 松本充代 |
7 | 美少女の受難にルサンチマンを感じる。逃げずに立ち向かう姿はすがすがしいのだが。 | 7 | 子供って残酷だよねえ。しかしピカチュウはかわいいぜ。 |
新世紀アダム好キーUFO解脱マン キクチヒロノリ |
5 | たぬき君が可愛い。 | 6 | PSY幽鬼ってつまらないゲームがあったような・・・。ああ、それは、PSY幽記か。 |
東京都在住見習い天使 多加崎フリッツ |
3 | 正直言って「何故?」という印象。そうか、以前の入選作といい、編集長はこういう作品が好きなのか。絵もイマイチ、ギャグも滑っているし、オハナシも小恥ずかしい。少年漫画のカテゴリでみるとまあ及第点だが、ガロのカテゴリだとかなり厳しい。 | 2 | はあ?本気?つまらないし、いい意味でのガロ的でない。 |
無敵 佐野公一 |
5.5 | 転じてこちらは青年〜オヤジ雑誌系。絵のまとまりはよく、漫画としては面白い部類に属するが、オチがいま0.5。惜しい。 | 4 | 東陽片岡かと思った。でもなあ、弱いんだよなあ。 |
学校 城戸宏起 |
7 | こうしたセンスのある新人をもっと登用して欲しいものだ。6Pと短いのでちょっと評価が難しいのだが、絵は非常に達者。もっと長い尺で、ひねたオハナシを見せて欲しい。 | 4 | 学校にいるロボットといえば、マルチか、鈴木RC−01だろっ。 |
工場 堀道広 |
5 | 絵は本当にラクガキみたいなものだが、オハナシの落とし方がドライでいい感じ。ただ、伸びないだろうな…。 | 5 | 花くまゆうさくかと思った。まあ、オチはよい。でもなんか足りない感じがする。 |
ベイベーパウダーブルース 糸井大介 |
6.5 | 西家ヒバリかと思った。個人的にはこういう身勝手すぎる男には無限地獄に堕ちて欲しいものだが、何となく救われちゃうのでちょっと残念。世の中を舐めたような視点を自覚的に取り込んでゆくと、物凄く伸びるだろう。絵とオハナシのバランスはよくとれている。 | 6 | 良いなあ、自分が特別だと思っている人間。たかだかGショックでそこまで優越感を味わえる人間になりたいものだ。 |
まだ旅立ってもいないのに 福満しげゆき |
10 | ああ、切ない。やり場のない焦りを描いたオハナシ。日常は淡々と、死ぬまで続く。有効な手立てはない。身をよじるような絶望感。それを、繊細で神経質な描線で、緻密に描いている。だが、その中でも、いやその中だからこそ、「やさしさ」が成立することを描いており、強烈に心を揺さぶる。現代において叙情とは何かを問うた傑作。古いガロ読者としては、覆面犬の再登場も嬉しい。 | 6 | 強いおなごは良いなあ。可愛いのならなお良いなあ。 |
天王寺夏絵日記 うらたじゅん |
6 | ある意味、最もガロっぽい作品。イイ話だなぁ。 | 5 | 青春の1ページやねえ。ミルク金時の絵の方が難しそうだ。 |
ブレーメン 河井克夫 |
6 | 俳優の動きが見える。絵コンテマンガよのう。 | 7 | 親父ギャグ面白いなあ。でも、近頃「茶巾ズシ」を出来るようなスカートをはいてる人ってあまりいないなあ。 |
日常 町野変丸 |
6.5 | 漫☆画太郎先生を想起させるミニマルマンガ。死ぬまで繰り返せ! | 5 | 自分の芸風わかっているなあ。中略って・・・。 |
馬馬虎虎 逆柱いみり |
8 | 一つ目ウサギと先月の先生、社長とOL、ヤクザはこうしてつながるのか。オハナシが収斂してきて何だかどきどきする。凄え面白いや! | 8 | 強いっ。つよすぎるぜっ。社長ー。愛してるぜー。 |
幻想都市 大越孝太郎 |
6 | これもオハナシが動いてきて次回が楽しみ。こういう普通の漫画っぽいのも悪くないと思う。 | 3 | ええっと、なんだっけ、この話。全然覚えてないや。 |
●吉本 | 津野裕子の表紙と福満しげゆきの「まだ旅立ってもいないのに」。津野裕子の表紙が平積みになっているのを見て、感動のあまり小便ちびりそうになってしまった。 |
●久遠 | こんな夏なら来ても良いなあ、ということで、表紙。 |
●吉本 | 再来月こそ安部幸雄さんをぜひ!またあの世界が見たいのです!あと福満しげゆきは連載に!! |