| ●吉本 | レギュラー陣のレベルが非常に高く、安心して読め、今回は大満足。多くの人にお勧めできる。一方、新人の弱さがやや目だってしまっている。新人の積極登用、という姿勢は評価できるので、この路線は堅持していって欲しいのだが、ちょっと滑りぎみである。これはあせらずに見てゆくほか無いのであろうが…。特集については、マンガの領域をさほど侵食してはいないし、嫌味が無いので、この程度ならいいのではないだろうか。いや、この程度の小特集（旧ガロに比べれば）だったら毎回組んでもいいのではないだろうか。 |
| ●久遠 | 相も変わらず入選作品の基準がわからない。 |
| 吉本松明 | 久遠永遠 | |||
| セイガク本線・番外編 杉作Ｊ太郎 |
4 | この歳になってアニメにはまるとは。それにしてもルリルリたあねえ。 | 3 | タモリ倶楽部にでも出てなさい。 |
| LINK. 永野のりこ |
10 | なるほど、命令形なのね。こうしていのちは受け継がれてゆく。最近ののりこ先生の作品とは少々趣が異なるが、「おかあさん」としてののりこ先生が前面に出た傑作。 | 8 | ハネムーンプラネットの頃を思い出すなあ。 |
| GRAVE 有川祐 |
6 | 続き物ならいいんだが。先が予想される世界観があるのにこれで終わりだったら惜しい。ぜひ連載を、または集中的な掲載を。 | 7 | そのうち、スペシャルゲストの冠がはずれて、豪華執筆陣と形容されるようになるんじゃないの？ |
| そろばんだまボブ子ちゃん 甘友ういこ |
6 | 代原なのだがなかなか味のある作品。飛び抜けてはいないが悪くない。 | 3 | 俺様ちゃんとはセンスが合わないなあ。 |
| 猟奇のアジト 川崎ゆきお |
9 | ワンルームに住む猟奇王は全く想像できない。こうもり傘に出会ったミシンのごとし。意欲的に世界から逃走する（＝走る）のではなく、出会った状況に単に合わせているだけといったところが猟奇王らしくてとても良い。だらしなさの権化、永遠の落第者。 | 7 | なぜか、猟奇王は、シルバー王女だったのです。っていうはなしを思いだしたでし。 |
| 水海 津野裕子 |
8.5 | おお、ついに続き物か。ほとばしるイマジネーション。なめらかな描線。 | 7 | おおっ、今回はきちんとした続き物の「お話」じゃあありませんか。次回も楽しみ。 |
| 坂 松本充代 |
7 | またもやり切れない展開になりそうで期待大。 | 6 | そうだよ、小学生の転校生に対する最大の関心事は、足の速さ、だよなあ。 |
| ルンルンアワー 山本ルンルン |
7.5 | オハナシはややありきたりだが、サイケな絵にはやはり魅力がある。昨今の新人のなかでは頭一つ抜け出ている感。 | 5 | なんか、昔ジャンプでやっていた「アウターゾーン」を思い出してしまった。 |
| ケロン ササキカズト |
5 | うーん、山川直人を彷彿とさせる絵柄は悪くはないのだが、飛び抜けて良いという感じでもない。 | 3 | ・・・・・・まあ、うん。はあ。 |
| 田中屋果物店 浅田拓 |
4 | これも今一つといった感じ。 | 2 | 今日じゅうに金を納めないと、明日家に小豆が１０トンきちゃうんだよオッ。 |
| みか月さん 福満しげゆき |
8 | 繊細で神経質な線。神経症的なオハナシ。先月のような深い感動を生み出すものではないが、非常にひっかかる作品となっている。ホワイトアウトした例の世界認識の姿がここにもある。 | 7 | この微妙な間がいいなあ。それにしても、ラーメンプラス餃子ライスなんて、ロイヤルメニューぢゃあありませんか。 |
| ブレーメン 河井克夫 |
7 | ほんとにコントだよなあ。ほんとに先が読めるよなあ。でも面白いよなあ。 | 6 | そういえば俺様ちゃんパンナコッタって食べたことないなあ。 |
| スポイトくん 金子カネ夫 |
4 | ちょっとしたショート・ショートとしては悪くはなく、確かに数年前のガロっぽい感じではある。しかし周りが凄い分、パンチ力の弱さをどうしても感じてしまう。 | 3 | やっつけの白バイがなんか嫌。 |
| 新世紀アダム好キーUFO解脱マン キクチヒロノリ |
8 | 今月はマンガになってるじゃないか。それにしても境界がどんどん曖昧になってゆくこと。意図的に物語の構造を壊しているところに現代性を感じる。 | 5 | 今月は、電波を受信しているフリをしている感が強いなあ。 |
| 馬馬虎虎 逆柱いみり |
9 | オハナシが凄いことになっている。全く目が離せない連載。社長の夢と突っ走る後半のコントラストがあまりにも鮮やかで漫画的にも素晴らしい。 | 7 | やっぱ社長っすよ、社長。俺様ちゃんは、ケキャール社に入社するね。 |
| 人魚姫 イタガキノブオ |
8 | 身体の欠如を洗練に結びつけるテクニックにはうならされる。 | 5 | １２号室っ。だが、それはかなしいうたであったが、これはハッピーなのね。 |
| 幼稚なOTONA QBB |
8 | それにしても快調。今回も前回ほどではないにせよ、強いドライブ感が感じられる。悪ノリ、と言っても良いか。時間が無い状態で描かねばならなかった、ということもプラスに作用しているようだ。 | 6 | そういやあ、この間初めて前後不覚になるまで飲んだなあ。まっく、思い出すだけでも恥ずかしい。 |
| ●吉本 | レギュラー陣はどれも皆おそるべき出来なので難しい。レディコミを描いていた頃を彷彿とさせる「LINK.」と、おまえそれ言ってみただけだろう、ということがありありと分かる「猟奇王」を同率首位としよう。 |
| ●久遠 | 今回は佳作揃いだからどうしようかなあ。なんか、ツボにはまった、みか月さんにしよう。 |
＜要望＞
| ●吉本 | 有川祐は是非ともレギュラー陣に加えるべき。あと阿部幸雄さんと山川直人さんが凄く読みたいんスけど。毎回で悪いんスけど。 |