あまりに個性が強すぎるがために、普通の人には描けないような漫画を描く人がいる。その人にとっては当たり前のことをしてきたに過ぎないのに、いつのまにか一般のセンスからは逸脱しまくった漫画を描く人がいる。こうした漫画は明らかに「濃い」。少なくとも「何じゃこりゃ」という驚きをもって迎えられるし、多くは普通の漫画と異なった独自の「味」を持ち、それゆえかなり面白い。こうした漫画および漫画家は、現在では結構なメジャー誌でも活躍するようになってきてはいるが、ちょっと昔では活動の場は一つしかなかった。「ガロ」である。
ここでは、「ガロ」に参加した「濃い」漫画家の情報について紹介する。そして、「ガロ」とあまり関係はなくても、同じような「濃さ」をもったものを紹介したいと思う。