*Diary*
2004年 5月 (5/1〜)

2004/5/29・・とりこ

◆お久しぶりです。
やっとこ気力(体力)回復してきましたが・・・・・・普段から朝ごはん食べない派なのですが、気づくと昼抜きだったり、帰宅して食べずに寝ちゃったり。3日で2食もザラって有様。これは本当にわたくしなの・・・? なんか、悪い宇宙人にでものっとられてるんじゃ・・・

まて。ダイエット的には「いい宇宙人」かもしらん・・・これから夏だし。ちょっと大事にしようかな、この宇宙人。←って。

◆ところで、久々にネット巡回してみたら、有里さま読書部サマに、それぞれケリー・リンクの感想リンクに入れていただいてるの発見し、たいへん感動いたしました。去るモノ日々にうとしな世界というのに・・・(T_T)
どこぞのえらいひとのサイトでは「SFM考課評面子はどいつもこいつもリンクを評価できてない」みたいな言われようで、わ、わ、わたしは〜? 孤立無援で+2とかつけまくりだったじゃん! な〜んて(いやまあ、いいんですけど)

◆で、わたくしの感想ですが、青月さま読了時の感想とだいたいかぶったかんじです。青月さまとは、感想(意見)割れるな〜と感じることもあるのですが、今回はスナオに「そうそう! やっぱし!」と思ったことでした。

◆2ヶ月ほど前(トオイ目)、今年の「SF花見」でSTRさまとおはなししたとき「なんだー、ちゃんとわかってる男子もいるじゃんか!」って思いました(あっ、そういや読書部の「スペシャリストの帽子」読書会って、今日でしたっけ?)

◆STRさまから「(そこにある感情を)ダイレクトに名指さない繊細さ」というご指摘があって、そうそう、それそれ! そこちょー大事なトコロ! って思いました。SFM2004年1月号掲載の「キャノン」なんてその典型じゃん、って思います。
名づけた瞬間に消えてしまう「含み」とでも言えばいいのかな。名づけないほうがそこに留まっていられるもの。あと、翻訳もすごくいいのだと思います。SFM掲載時では、卯月みゆきさんのイラストも、色っぽくってスキです。

◆ジェンダー方面で喜ばれそうな「雪の女王・・・」は、これだけ異質なかんじだなあ、と思いました。個人的にはフェミ小説と言うより、女子同士のラブものとして読むほうが好みかも。
「ルイーズのゴースト」はやっぱ完成度高いと思いました。他には、巻頭「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」、巻末「少女探偵」、それから「飛行訓練」が特にお気にです。

◆全体に亘る、霧やベールがかかったようなトーン、ふうっと漂う「怖い」。静けさ。
冒頭の「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」について、ある方が、センチメンタル怪奇少女マンガの雄(いや、雌だが)川口まどかの作品まんまじゃん、と仰ってて、これにはもう、全面賛成のワタクシです。(※リンクがお気にで川口まどか未読のアナタは、即刻「死と彼女と僕」をゲット! 必ずいいことがある! 文庫版が出てるし! わたしもうちの弟もイカちゃんもみな涙しました(マジで。特に3〜4巻のテンションなんてもう!) 山本英夫「ホムンクルス」三宅乱丈「ペット」がおもろいって方も迷わずGO! トリコウソツカナイ!!)

◆しかし、感傷と郷愁とシュールと恐怖、ってのはつながってるのだなあ、と思います。ホラーや奇想スキーに受けがよくって当ったり前サ、というかんじ。
そんなわけで、北野勇作スキー、明智抄スキー、初期の星野架名とか中山星香「花冠の竜の国」あたりを熱愛してて、その後川上弘美スキーに育った、なんて向きには迷わずオススメです >「スペシャリストの帽子」。

◆ただいまメンテ中です。またあとで更新します。

2004/5/30・・とりこ
◆『ビッグ・フィッシュ』(ティム・バートン監督/→公式)観てきました。素晴らしい。目から水が止まりません。あたたかいほうの水が。

◆あらすじ。
お父さんはホラ話が大得意。息子はいつも煙に巻かれてて、コドモ時代はそれでよかったけれど、……大きくなるにつれ、次第にいらつき始める息子。
よりによって息子の結婚式の晩、父のホラ話のせいで二人は大喧嘩してしまう。以来、ずっと仲違いしたまま3年が過ぎ・・・
ある日、異国に住む息子夫婦の家へ、故郷のお母さんから「お父さんの容態が思わしくないから帰ってきて」とデンワがかかってくるのでした。

◆殆んど終日ベッドに寝たきりなのに、ちょっと調子が良いと相変わらずなお父さん。「お願い、今だからこそ一度くらい本当のことを話して」と息子は頼みこむけれど「わしはいつだって本当のことを話してきた!」 とはねつける父。

◆看病の合い間に父の書斎を片付けていると、荒唐無稽なホラと思っていたことを裏付ける手紙が出てくる。
「お父さんの話はね、全部が嘘というわけじゃないの」
事実とつき合わせて「本当」を知ろうとする息子だが、・・・
(※「父子」以外にも「夫婦」とか色々あるんだけど、とりあえず割愛してます)

◆この映画は、「物語」(虚構・おはなし)がどのように素晴らしいかということを、やわらかな視線で、伸びやかに、自由に謳いあげています。無味乾燥な「事実」よりも、みずみずしい「物語」の豊かさ。色鮮やかな画面、懐かしさ、あたたかさ。

◆どのエピソードもラブリーで、優しくて、希望とワンダーに満ちています。おフロの場面以降、目から水が止まらんでした。水仙の場面もよかった。洗濯物も。ダメだ。ネタバレだ。これ以上書いちゃいかん。しかし町とか、サーカスとか、魔女とか、・・・もがもがーっ(口を塞がれる)。・・・・・・思い出すとまた出てきてしまうですよ水が。しかも、これだけ泣けるのに観たあとは「静かで、広くて、明るい気持ち」。

◆奇抜(?)な展開も多々ありますが、たとえば児童文学の伸びやかな展開を「奇想」とは呼ばないように、「奇想」というコトバはちょっとピンとこないかんじもあります(「幻想的な映像」というのは、まあ、アリかと思うけど)。
てわけで、児童文学スキー(特に絵本スキーまたはFTスキー)で、高校くらいでブラッドベリ(&晶文社)に遭遇し、白水社に出会うような慢性の本読みに成長した、なんて向きは、観るといいことがいっぱいあります。 そうそう、マルティン・シュリーク「不思議の世界絵図」観た人は必見!! 一種、アレの明るいバージョンとも思いますヨ。
※タオル必携、マスカラ厳禁。←ハンカチじゃ足りませんヨ!


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