京都SFフェスティバル2002・合宿企画レポート

●オープニング

恒例のオープニングクイズは、今年はありませんでした。ありゃ、残念(楽しみにしてたのです)。

ここで、今年は鮎川哲也氏を偲ぶ会と重なった、と判明。そうか、昨年おいでだった某氏や某氏など、ミステリ系の方々がいらっしゃらないのはその為かなあ。……うーん、残念。


●合宿企画(1)… 「ジェンダー研の部屋」

司会:ジェンダーSF研究会(柏崎玲央奈、のだれいこ、工藤央奈)

センス・オブ・ジェンダー賞候補「AΩ」著者の小林泰三氏がおいでになり、候補理由を教えて欲しい、とのこと。
ジェンダー提起とフェミニズム運動は被る部分もありますが、違う、ということの簡単な説明がありました。
また、様々なジェンダーの切り口がありえますが、宇宙人やロボという「いかにもSFらしいもの」もジェンダーの切り口として大きな可能性を持つ、ことの好例であったこと、「AΩ」がセンスオブジェンダー賞を受賞するのは「SFの賞らしいよね」ということで、意外にも多くの支持を得たこと、等が説明されました。

小林氏の「ところで。やおいって、よく判らないんだけど」の発問は、各方面の語りを呼びました。
小林氏「僕は男子校でしたが、例えば『あいつらホモっぽい』なんて言われるのには相当マイナスの意味があって、むしろ過剰に避けていたけど。」
「やおい読むのって、受攻どちらに感情移入するの。両方?」「同性同士の関係性がいいなら、やおい好きとレズ好きは被るのかな?」

男性が(というかご自分が)レズものが好きなのは、ただでさえオトコの裸を見たくない上、オンナのコの裸は2倍になるから、だそうです。
あと、エロビデオの男優は要らない。下手なドラマも要らない。女の子が出てくるだけでいい(そうすれば後は自分で想像するから)。男優もドラマも却って邪魔だし、安っぽいと興ざめする(というか萎える)。
上品なエロはエロビデオ以外で見ればよい。エロビデオはあの下品さが良い。云々。といった話題になるのでした。

ハードな話題に見えますが、柏崎さまお手製のパウンドケーキと、コーヒーや紅茶等の温かい飲料も供され、初めから終わりまで、適度に熱くアットホームな、穏やかな雰囲気の企画でした。(※アルコールもありましたよ)

※ここからはただの私見。

「やおい」と男性向けエロ漫画の比較、というのは、板違い(スレ違い?)かな、とちょっと思いました。「男性向けエロ」が(恐らく)「抜ける」か否かを目的とするのに対し、やおいは別にそうではない(そういう機能も、勿論含みうるけど)というか。

やおいカップルのどちらか片側に自己投影する、という読み方も勿論ありだと思いますが、やおいには、フィクションに入りこむ時の、ある種のクッション的要素があるのでは、と思います(私見ですが。オンナノコの話ではない、ということは、直接に自分ではないということだし。或いは自分にはありえない付加価値を着ることで入り易くなる、とか)。 でも、それって(同行の方のお言葉を借りれば)結局「自己投影のインターフェイスとしてどれを好むか」、の一形態かも、とも思います。読むときにどれがラクかというか。

それから、タブー侵犯というより、性別を超えること=一種の記号(愛の強度の)なのでは。「恥ずかしいものをSFという極限状態を作って読ませちゃう」のと一緒で、男性向けエロ漫画がファンタジーであるのと同様に、女性にとっての「異」性の物語にすることで、純愛やエクスタシー等、各種のドラマやファンタジーに強度を与える、とか。

まあ、やおいは楽しいですよー。色々と。
…いいじゃないですか・女子のお楽しみなんだから(^o^)丿


●合宿企画(2)… 「解説ワールドコン」  

司会:岡田靖史、川合康雄、大迫公成

2007年のワールドコン(世界SF大会)を、日本に誘致??
ワールドコンの運営委員会が日本に来るのか、日本のスタッフに委託されるのか(多分前者)?? ……まだまだ色々不明ですが、とりあえず、両者はこんな風に違う。ことは、知っといていいよね。
てことで、両者の違いについての、懇切丁寧なレクチャーでした。

ジェンダー部屋でのお酒が回ってしまい、えらくシヤワセな気持ちで、カナリマジメに、この難しいお話を聞いておりました。←矛盾してる?

根本的な運営形態の違い。アメリカ側はいわばパーティー文化(全員会費制、演目持ちより型)で、日本側は宴会文化(ゲストはご招待、幹事サンに全部お任せ型)、とか。ゲストの扱いの違いとか。ゲスト・オブ・オーナーとは、どんな役割のことか、とか。会計報告を求められたらすぐに出さねばならない、とか。

しかし、最後「今この場にいる方で、ワールドコン行ったことがある人」という問の挙手率には、たいへん吃驚でした。
だって。行ったことない人…1割以下? みたいな(とりこ=行ったことない人)。皆さま、ワールドコンの為に渡米するなんて! スゲエ! 金持ち!!
(しかしよく考えると、ワタクシはアメリカに恐竜を掘りに行ったのだった。 …まあ、目的は、人それぞれだから…)


●合宿企画(3)… 「Jコレクションの部屋」

司会:細井威男

SFM編集長に、気になるJコレのこといっぱい聞いちゃえ! 企画。

「SF界のチョコエッグ」こと北野勇作氏がおいでになりました。
北野:「Jコレの”J”って、何やのん?」
「ジョークのJ」「いや、ジョーカーのJ」「ジョジョのJでしょ。」「いや、それだとハヤカワJJコレクションになっちゃうじゃん。」云々。

来春、北野チョコエッグ度は、更に強化されるモヨウです(S澤氏情報)。S村氏に応援を頼むとか……なんじゃそりゃ?? ヒント→JAが増強されるんだそうです。来春(2003年4月頃)。
「それはちょっと勘弁してクダサイよ〜」
bk1の担当氏の泣きが入ったところでお開き。うーん、来春が楽しみです! (…ナニがなんだか判らんて、これじゃ……)


●合宿企画(4)… 「ライトノベルの部屋」

司会:貫名耕平

「ライトノベルファン度調査」の集計を、資料として配布。部屋の形が縦に長くて、座の中心は一番奥でした。
聞いてたツモリでしたが、あまり憶えてません(スミマセン…)。

「ヤングアダルト」「ライトノベル」の語の相違について、「ライトノベル」という語はかつて蔑称であったことの説明などがなされました。
ただ、現在は同じ意味合い・文脈で使われるし、それはそれでアリなんだ、とか。詳細忘れましたが(スミマセン)、明瞭簡潔で小気味良い説明がなされ、たいへん判りやすかったです。YAの語源はアメリカだとか……

そういや、部屋の入り口に「YAの部屋」と貼り紙されてました。
ほら、「どっちでもいいんじゃーん」という民意(?)は、既に実証されておるモヨウ。なんつて。


●エンディング 他

大広間で、秘書猫ミーコちゃん&オトモダチと、ちょっと和みました。
その後、寝部屋で4時間弱、仮眠をとりました。

起床後、工藤さまの着付けを目の端でちらちらと見つつ(コラ)身支度。
同室だった方の髪が、2メートルあるのを拝見して、たいへん吃驚しました。うわ、な……長っ。(立ってご自分で踏んでも、まだ余る長さ……)

大広間に集まって簡潔なエンディングのあと、去年も行った「からふねや」で朝食。今年もまた、店員さんがてんてこ舞いしてました。
にしても、ここのトイレ、寒っ。

慌しく京都観光して帰りました。いっぱい歩いた。帰宅後、体重計に乗ったら、1キロ痩せてました。……お疲れ様でした。
スタッフの方々、お世話になりました。&どうも有り難うございました。



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