SFセミナー2002・合宿企画レポート

●合宿企画(1)「二十世紀SF少女史:試論」

「SF十段」を覗きに行くと、満員御礼。同じく入室を躊躇されておいでだった川又千秋先生を、微熱少女・ららさん(仮名)(※1)は、果敢にも「私たちこれから『アニパロとヤオイ』の部屋(※2)に行くんですが、センセイも如何ですか」と、誘ってしまう。

「そうか。」と素直においでになる川又先生。
(げほっ…)

空想小説WSでお馴染みのメンバー・A井さまのご活躍により、座は活況。…いえ、 野田さまが尾山さまをお相手に、茶碗に日本酒を手酌しつつ「この本は! 自分のカップリングを明らかにせず語られている! 許せません!」とか始めた辺りで、嵐の予兆は…。
A井さま「一条ゆかりの『目の中に十字が現れるマンガ』が」
小谷真里さま「あ、それ、知ってる!」(※3)

女子の語りをニコニコと楽しんでおられたに見えた川又先生が、ふいに身を起こし
「ああっ・もしかして、それって男と男の話なんだ!」

先生! スミマセン!
ららさんは、うめいていました。(証言者・とりこ)

好みのカップリングにより、セクシャリティーが明らかになる、とのことで「女性参加者は己の出発点のカップリングを告白せよ」との、邪悪な告白企画も決行されました。 はあ、まあ、ワタクシも…ごほげほ。ヒミツです。ハハハー!(汗)

その場には、実は巽孝之氏もおいででしたが、とうとう一度も口をお開きにならなかったのが、また、印象的でした。

※1…合宿でのワタシの連れだった方で、風邪気味で微熱があったそうなのです。お大事に…。「少女」に関する突っ込みは不可。
※2…「アニパロとヤオイ(太田出版)」=上記で叩き台にされていた本のタイトル。『アニパロとヤオイの部屋』にお誘いしたんだったら、もっと凄かった。
※3…一条ゆかり「アミ…男ともだち」


●合宿企画(2)「ジェンダー研の部屋 〜Sense of Gender賞始動!〜」  

途中参加でした(スミマセン、古本を漁ってました…)。
入室してみると「勝手に与えてしまおう・ジェンダー賞」選定陣の中央に、永瀬唯氏のお姿が。
一瞬「ナゼ?」と思ったのですが、そうか・永瀬氏には「腕時計の誕生」というご著書がおありでした。
※「腕時計の誕生―女と戦士たちのサイボーグ・ファッション史」/廣済堂ライブラリー/2001 この本は、面白いです。

女性ばかりかと思ってたんですが、男性もぱらぱらとおいででした。
「スカーレット・ウィザード(※)ご既読の方っておられます?」
挙手する、若い男子(とりこ推定・20歳前後)
「どうでした?」
「…。サワやか。でした。」 ※マッチョな女権社会惑星を舞台とするスペオペ。

塩沢SFM編集長、そして実は、東浩紀氏もおいででした。
東氏は、ビールを切らしては・新たなビールと戻っておいでになってました。
ヤハリ男性にはお酒が必要な話題だったのでしょうか…そういや永瀬氏も、相当酔っておいでのご様子だったような。

ニュース:「ジェンダー研」、公式サイト準備中とのことです。
近日公開? との事、楽しみです!(発起人…柏崎玲央奈氏、小谷真理氏、工藤央奈氏)
色々メモ取ったのですが、別立てで纏める予定です(今、準備中です)。


●合宿企画(3)「オタク第3世代は、本当に動物化しているのか?」  

東氏大活躍。
そして・東氏に構ってほしいヨパライ陣も大活躍。
誰か(♂)が誰か(♂)に、危うく膝枕を…な場面も。「ちょぉっとぅ! 俺を枕にするのやめてクダサイよ!」 何しろ、求めたのは先ほどジェンダー部屋にお出でだった方。怪しい・よねっ。←ウ・ソ。

ワタシ的には「一度オタクを辞めたやつが途中から戻ってきて書いたせいでダメなんだ」といった旨の突っ込みに対する、東氏の激しい反論が印象的でした。
「確かに一度、辞めたよ。ああ辞めたよ。けどだからって、オタクって・そう簡単に辞められるもの? そういうのが好きって、それって、もっと根源的っていうか、止めたからってすっぱり無縁でいられるような、そういうものじゃないでしょう?」

フラー! 東氏マンセー!

夜っぴて膨れ上がった議論ですが、本来の予想とは別方面の活況でした。
象徴的発言→「で、結局第三世代はさ、動物化してるなんて言われちゃって、それでいいわけ? 怒らないの・というか…」
(by大森氏)

瑣末な突っ込みはあったものの、この部分は、直接的なギロンはされずじまいでした。比較的近似(と思われる)は、「ナゼこのような世代で区切ったのか」との発問かも。
回答:「分析の便宜上・10年単位で区切った。」

私見ですが、発問には「自分がどちらのカテゴリーにも分類されえない(フィットすると感じられない)以上、この分析は妥当ではない」という旨が含まれている気がします。
ワタシも「動物化」に違和感があったので、本当は第三世代への分析/解説をもう少しお伺いしたかった。データベース論は非常に面白いのですが、「萌え」のセツメイ部が判った様で判らないというか。

「ニュートラル」を主張なさる東氏に「どっちなんだ!」と声を荒げて迫る方がありました。「ニュートラルってのは逃げである!」
物事を「何々派」と、それに対立するアンチで捉える思考そのものが、「大きな物語」的とも思われるような。どうなのかな。でも、その方はついに「自分は左だ」との発言を東氏から引っ張り出してた。おもしれー!
そう言えば、酔っ払い大魔人・浅暮三文氏も、東さんと「左同士」の握手をしてた。浅暮氏は憲法第九条がなんだかもう物凄く大好きなんだそうですが、酔っ払いだったから・ホントかどうか。けど類例のない憲法、大事にしなきゃってキモチは判ります…自慢していい筈だもん。アレは。

東氏が、「SFの持つ機能」が十全に果たされていない(海外SFや小松左京に見られるような、社会批判を含んだ「ポリティカル」な要素を含むSF作品が、現在少ない)ことへの憂慮を述べられたのですが、その場にお出でだった北野勇作氏の作家としての発言が、なんか、エライカッコ良かった。
スミマセン。詳細忘れた。でもとにかくカッコ良かったので、北野氏のファンはそのようにご認識下されい。

その手の作品を書きそうな作家ということで、半村良氏がご存命だったら…と一瞬しんみりしたり。あ、徳間の大野氏から「某氏が、10年位して上手い具合に枯れてきたらどうかな」なんて予言も。どうなるかな・楽しみだな。

堺三保さんも姿をお見せになりました。お姿初めて拝見しましたが、何となく、「乱馬くんのお父さん」を想像してたんですが、当たりでした。
※父は父でも、水かぶった変身後(つまり・パ○ダ)の方でしたが。


●大広間にて(1)

青月にじむ様とお話させていただきました。てか、一方的に私ばかり喋っていた記憶が。申し訳ありません…(汗)

※我が心の故郷(児童文学専門店)については、準備中のネタがあるので、また別途書きます。


●大広間にて(2)

夕飯をご一緒したSilverberry様、顔見知りになった某筋のお仕事の女性、らに、一方的に(スミマセン…)語りを入れていると、タカアキラwithちよ父帽子が、会話に参入なさったのでした。
「タランは、タランは豚飼いなんですよ!」
ぐはっ。

アレはもう「会話」じゃなかった。文脈が噛合ってなかろうが投げつけ合いというか。「すっごく悪い犬が、とか言いながらハサミでシャツを、じゃきっと」「ツリーが手に入らないって、お兄ちゃんは泣くんだよ!」「道路掃除夫ベッポがね」 ベッポ。徹夜明けのSFセミナーで、ベッポ。て!(想像してよ、もう…)

…いやあ・盛り上がったことでした。

タカアキラ氏の主張:
「お母さんが子供に安心して見せられるアニメ、今、やってないよ!」「僕がそうだったんだけど、名作アニメって読書に繋がるんだから、そういう風にちゃんと原作がある、追っかけて次に展開できる、広がりがあるアニメがいいと思うんだよ! そういうのが、今ないよ。ダメだよダメだよこんなんじゃ!」
は…激しく同意ー。
佐藤さとる未読なのは、勿体無いヨ! 可能なら立場替わって、もう一度読むんだけどなワタクシが。読んで下さい。つーか読め。ワタクシはムーミン再読いたしまする(ガッツ) 


●合宿企画レポート(おわりに)

8:30からの「エンディング」後、解散。

朝食後、地下鉄の駅を探して彷徨う某方に遭遇。無事、巣鴨(だったかな?)に辿りつけたのでしょうか。一行でちょっぴり心配したり。
その後(ナゼか)東京駅で、ららさまと(ナゼか)立ち話。2時間。←トドメ。
座ることを思いつかない徹夜明けの脳。…ららさんの体調も心配。うう・スミマセン…

楽しかったです。スタッフの方々、有難うございました。
そして・お疲れ様でした…。



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